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第2号 6月11日(PDF文書)

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第2号 6月11日(PDF文書)
平成21年第3回伊勢崎市議会定例会会議録 第2号
平成21年6月11日(木曜日)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
議事日程 第2号
平成21年6月11日(木曜日)午前10時開議
第1 一般質問
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
本日の会議に付した事件
日程第1 一般質問
―――――――――――――――――◇―――――――――――――――――
出席議員(34人)
1番
石 原 清 次
2番
伊 藤 純 子
3番
堀 地 和 子
4番
長谷田 公 子
5番
北 島 元 雄
6番
原
智
7番
阿久津 尚 子
8番
内 田
彰
9番
田 村 陽 子
10番
田 島 喜 八
11番
臂
泰 雄
12番
堀 込 清 孝
13番
小谷原 達 夫
14番
須 田
学
15番
羽 鳥 基 宏
16番
森 田
修
17番
吉 山
勇
18番
斎 藤
優
19番
小 暮 利 明
20番
田 島
勉
21番
大 和
溥
22番
金 井 秋 雄
23番
髙 橋 栄 一
24番
田 村 幸 一
25番
藤 見
勤
26番
松 本 輝 寿
27番
新 藤 晄 旦
28番
定 方 英 一
29番
須 永 武 久
30番
佐 藤 幸 夫
31番
矢 島 征 司
32番
本 木 経 明
33番
野 田 文 雄
34番
原 田 和 行
欠席議員 なし
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
説明のため出席した者
市
長
五十嵐 清 隆
副
- 25 -
市
長
村 井 健 三
教
育
長
山 口
晃
総
務
部
長
髙 橋
良
企
画
部
長
横 澤
明
財
政
部
長
吉 田 文 雄
市
民
部
長
久保田 勝 夫
環
境
部
長
鴨 田 友 伸
健康推進部長
佐 藤 久 夫
福
祉
部
長
村 田 芳 昭
経
長
木 暮 孝 志
野 村 孝 夫
公営事業部長
市民病院副院長
兼経営企画部長
監 査 委 員
事 務 局 長
総務部副部長
星 野 和 正
長
地
長
長
関 口
都市計画部長
建 設 部
中 心 市 街
整 備 部
消
防
岡 本
会 計 管 理 者
桑 原
鈴 木 幸 三
教
長
亀 井 利 彰
多賀谷
総務 部総務課 長
福 田 幸 寿
済
部
勉
茂
育
部
博
村 田 喜久夫
田 島 武 雄
実
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
事務局職員出席者
局
長
茂 木 光 正
議事調査課長
三 友 孝 之
長
鈴 木 保 弘
査
斎 藤 一 美
庶
務
課
長
石 原
茂
議
係
長
代
理
細 井 輝 美
主
事
松 嶋 貴 明
主
事
係
―――――――――――――――――◇―――――――――――――――――
午前10時開議
◇議長(須永武久) これより本日の会議を開きます。
―――――――――――――――――◇―――――――――――――――――
○日程第1 一般質問
◇議長(須永武久) 日程第1、一般質問を行います。順次質問を許します。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
平成21年第3回伊勢崎市議会定例会
一 般 質 問 順 位 表
順位
1
質 問 者
発
言
の
要
新 藤 晄 旦 議員 1 北関東自動車道の効果について
(1) 観光事業
(2) 流通、産業
(3) 宅地開発
- 26 -
旨
答弁を求める者
市
長
順位
質 問 者
発
言
の
要
旨
2 広告事業に対する取り組みについて
答弁を求める者
市
長
市
長
市
長
(1) 実績
(2) 今後の対応
2
髙 橋 栄 一 議員 1 グラウンドゴルフ場の整備について
(1) 現況
(2) 今後の計画
2 消防行政について
(1) 消防庁舎の整備計画
(2) 防火水槽等の設置状況と今後の計画
(3) 消防救急無線の整備計画
3 教育現場の課題について
市 長・教育長
(1) いじめ、不登校の現状
(2) 豊かな心の育成と地域連携
(3) 学校教育相談員の現状
3
田 島
勉 議員 1 定額給付金について
市
長
市
長
市
長
市
長
(1) 給付状況
(2) 未給付対策
2 コミュニティバス「あおぞら」について
(1) 利用状況
(2) 路線の見直し
(3) 高齢者タクシー助成券の利用状況
3 外環状道路について
(1) 進捗状況
(2) 今後の見通し
4
小 暮 利 明 議員 1 ミニデイサービス事業について
(1) 現状と課題
(2) 推進目標
- 27 -
順位
質 問 者
発
言
の
要
旨
2 あずまサッカースタジアムの整備(人工芝)
答弁を求める者
市
長
について
(1) 調査と構想
(2) 施工目標
3 コミュニティスクール(学校運営協議会制 市 長・教育長
度)推進事業について
(1) コミュニティスクールの役割、関係者と
の連携のあり方
(2) 効果的な外部人材活用のあり方
(3) 学校の点検評価のあり方
5
斎 藤
優 議員 1 入札制度の改正について
2 福島泰蔵大尉について
市
長
市 長・教育長
(1) 事績の認識
(2) 遺品、資料等の保存
3 モラル社会再構築について
市 長・教育長
(1) 学校におけるこれまでの取り組み
(2) マナーモデル運動
4 教育施設耐震化対策について
6
堀 込 清 孝 議員 1 市民病院の経営健全化計画について
市 長・教育長
市
長
(1) 運営の基本的考え方
(2) 一般会計負担の考え方
(3) 経営改善の具体的な対策
(4) 病院の再編・ネットワーク化の検討
(5) 経営指標・目標
(6) 点検・評価・進行管理
2 新型インフルエンザ対策について
(1) 災害警戒本部の設置
(2) これまでの問い合わせ件数と対処策
- 28 -
市 長・教育長
順位
質 問 者
発
言
の
要
旨
答弁を求める者
(3) 関西修学旅行実施済みの3校の現状と今
後の取り組み
(4) 発生した場合の対策
3 校庭芝生化とグリーンカーテンについて
市 長・教育長
地域と連携した取り組み
7
臂
泰 雄 議員 1 中心市街地の活性化について
市
長
市
長
市
長
市
長
市
長
市
長
(1) 現状
(2) 計画の再検討
(3) 今後の対応
2 成人式について
(1) 見直しの考え方
(2) 実施の方法と検証
3 いせさき花火大会について
(1) 来年度の考え方
(2) 市民への対応
8
田 村 幸 一 議員 1 インフラ整備について
(1) 流域下水道及びあずま地区雨水排水路の
進捗状況
(2) 天神沼の整備と管理状況
(3) 土地改良事業施工後の管理状況
(4) 外環状線の進捗状況と方向性
2 収蔵美術品の公開について
(1) 3支所常設展示の骨格
(2) 街中美術館の必要性
(3) 収蔵品の分類
(4) 富岡市立美術館との連携
9
羽 鳥 基 宏 議員 1 北部環状線整備事業について
- 29 -
順位
質 問 者
発
言
の
要
旨
答弁を求める者
(1) 現在の状況
(2) 前橋館林線から足利伊勢崎線間の完成時
期
(3) 足利伊勢崎線から桐生伊勢崎線間の完成
時期
(4) 桐生伊勢崎線から鹿島町地内国道462
号間の完成時期
ア 鹿島町地内国道462号の交差点から
市道伊1級7号線までの区間の先行着手
市
長
市
長
市
長
市
長
市
長
3 高齢者支援について
市
長
4 公共施設の保全について
市
長
2 放課後児童クラブについて
10 須 田
学 議員 1 新型インフルエンザ対策について
(1) 現状と対策
(2) 第2波以降への対策
2 いせさき花火大会について
(1) これまでの人出等
(2) 来年度以降の開催の考え方
11 田 村 陽 子 議員 1 子宮頸がん・乳がん検診について
2 子育て支援について
(1) こんにちは赤ちゃん事業
(2) 保育ママ制度
(3) 子育て総合支援センター
5 有害サイト見守り隊事業について
12 内 田
彰 議員 1 中小企業緊急雇用安定助成金について
2 市内に営業所等を有する市外法人の市民税
について
- 30 -
市 長・教育長
市
長
市
長
順位
質 問 者
発
言
の
要
旨
3 高齢者住宅改造費補助金等の受領委任払い
答弁を求める者
市
長
市
長
について
4 介護認定新基準に伴う対応について
5 太陽光発電等の新エネルギー導入について
市 長・教育長
(1) 住宅用太陽光発電導入支援対策補助金制
度
(2) 小中学校への太陽光発電導入と省エネ改
修
(3) ゴミ収集車等への導入
(4) 伊勢崎駅周辺整備に伴う照明灯設置
13 北 島 元 雄 議員 1 緊急経済対策について
市
長
市
長
市
長
2 市役所での切手類販売について
市
長
3 子育て専従者への支援について
市
長
市
長
(1) 雇用の動向
(2) 国の補正予算と今後の対応
(3) 生活一時資金
2 市民病院改革プランについて
(1) 一般会計負担の考え方
(2) 経営改善の具体策
(3) 市民のための公立病院改革
14 伊 藤 純 子 議員 1 職員の給与制度について
(1) 勤務評定
(2) 勤勉手当の支給基準
15 堀 地 和 子 議員 1 ディスポーザー導入の効果について
(1) 社会実験の状況
ア 期間
イ 規模
- 31 -
順位
質 問 者
発
言
の
要
旨
答弁を求める者
ウ 費用
エ 経済効果
オ 環境貢献度
(2) 市民からの意見・要望の把握
(3) 今後の展開
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(須永武久) 新藤晄旦議員。
〔27番新藤晄旦登壇〕
◇27番(新藤晄旦) 伊勢崎クラブを代表し、質問させていただきます。
1つ、北関東自動車道の開通した場合の観光事業についてお尋ねします。
北関東自動車道が遅くとも平成23年9月に全線開通する見通しであることがわかった。最後の未
開通区間24キロメートルが順調に進んでいるのである。設定していた2011年度末より半年ほど
早まる完成で、沿線自治体の企業や観光客誘致競争が加速すると思う。
北関東自動車道は高崎市と茨城県ひたちなか市をつなぐ約150キロメートルで全線開通したとき、
一般道路を使った場合に比べ、時間が半分程度に短縮される。東北自動車道や常磐自動車道、ひたち
なか港との接続で、人・物の動きが飛躍的に高くなり、速くなると思う。このような明るい見通しの
できる伊勢崎市にとって、何かをやらねばおくれる。
新市長、五十嵐市長に対して、市民は10年後、20年後の豊かで安定した収入、安全で住みよい
まちを望んでいます。その中で1つ、観光事業についてお聞きします。
当市は、草津温泉のように全国に有名なところがあるわけでなく、富士山のように有名な山がある
わけではない。でも、よいところはたくさんあります。その一例が、境島村にあります養蚕の田島弥
平氏、世界に向けて絹を輸出、帰るときには教会を輸入と、すごい考えを持っておられた先人、田島
弥平様。建物にしても、夏の暑いとき、室温を下げるために屋根の上にやぐらを構築。また、境地区
には駅南の小さな路地を入ると、白壁の家、蔵を持った家がたくさんある。駅前の赤レンガ倉庫など
も。利根川の渡しもあります。赤堀方面では、全国的に有名な女性の力をかりてつくった女堀、その
一部を使用して水生植物園、花しょうぶとアジサイ園、そして毒島城、小菊の里など。東方面では、
商売の神様小泉稲荷様、全国に名をはせた侠客国定忠治、その方の菩提寺も国定駅の東方面にありま
す。伊勢崎方面においては、絹と織物、伊勢崎絣、大正天皇の即位を記念して建てられた旧時報鐘楼、
木造洋風医院建築のいせさき明治館、江戸時代、町役人の居宅であった相川考古館、その他柴宿本陣
跡、近世の武家住居を基本とした本陣の造りや行政による例幣使街道など、まだまだたくさんのよい
- 32 -
ところ、古いものが今日でも十分にあると思います。そのような中で、北関東自動車道開通に向けて、
点と線、どのような考えをお持ちかお尋ねいたします。
続きまして、流通、産業についてです。2年後の全線開通により、伊勢崎市から北関東自動車道や
東北自動車道へのアクセスは非常に便利になり、物流関係による伊勢崎市の立地条件は格段に上がる
ものと予想されます。また、東京首都圏は無論のこと、東に向かえば、茨城県の那珂港や成田空港が
あり、北に向かえば新潟港に直結するなど、高速ネットワークの完成により、アジア諸国との貿易に
有利な流通条件が整ってくるものと考えられます。
しかし、昨年の秋以降は経済が大幅に悪化しており、厳しい減産の影響を受けた市内中小製造業の
業績は大きく落ち込んでいる状況でありますが、将来を見れば、近隣の駒形ICを含め、伊勢崎IC、
波志江スマートICなど、
3つのICを有する地域はほかになく、
混雑する東京中心の物流を避けて、
北関東を経由する物流の拠点として、伊勢崎市は有望な地域になることと思います。そこで、開通ま
でまだ2年あるのですから、北関東自動車道の整備効果を生かして、物流倉庫の建設や流通団地の造
成などを促進することについて、市長のお考えをお聞きしたいと思います。また、効率的な物流など
により、企業活動の可能性も大きく広がる環境が整うことから、北関東自動車道沿線における産業の
中心都市として、優良企業の誘致や工業団地の整備などを行う必要があると思うが、市長のお考えを
お聞きしたいと思います。
3つ目、宅地開発です。北関東自動車道が開通すると、伊勢崎市だけでなく、茨城県、栃木県とも
皆考えは同じだと思います。伊勢崎市は恵まれています。なぜ。それは、高い山がなく、深い谷もな
く、市内に大きな川もなく、開発するのに他の都市よりもすべての工事が安く上がります。土地、宅
地も他市より安く、日照時間は長い。赤堀地区より南の利根川に向けて、すべて南斜面であり、水道、
下水道にしてもポンプアップすることもなく、すべてに恵まれています。おかげで伊勢崎市の人口も
ふえております。平地で利用価値のあるところです。ICを利用して、赤堀地区、東地区、境地区の
今後の開発をどのように進めていくのかお聞きします。
次に、広告事業に対する取り組みについてお伺いします。
現在、全国的な、いや、全世界で不景気により税収入が少なくなっても、ふえる要素はないと思い
ます。市民の皆様は、十分な仕事があって十分な利益の中より税金を納めようと思っております。今
日の経済情勢の悪化は、市財政にも大きな影響が及んでいると思われます。今後、税収の確保も困難
な状況となり、市としても歳出の抑制だけではなく、新たな財源の確保に取り組み、歳入を少しでも
ふやす必要があると思います。
自治体における新たな財源確保の取り組みとして、市有財産や市の発行物などに企業からの広告を
掲載する、いわゆる広告事業が各自治体において積極的に導入されてきております。また、広告を掲
載する側の事業者から、市が発行する印刷物等への広告掲載の募集があれば、ぜひ自社広告を掲載し
たいとの声も聞いております。
- 33 -
最近では、本市においても市ホームページでバナー広告の掲載が始まり、昨年は市の指定ごみ袋に
第25回全国都市緑化ぐんまフェアinいせさきのPR広告が印刷されておりました。
そこで、1つの提案となりますが、新たな財源の確保、資産活用の一層の推進、市内産業の活性化
等の観点から、さまざまな市有財産や市の発行物を活用するなど、広告事業をさらに推進し、広告収
入を市財政の財源として有効に役立ててはと思います。
企業広告の掲載が考えられるものとして、一番初めに、大きなものでは市の公用車、市長車を初め
普通車、軽自動車とたくさんあります。
2つ目として市役所内で利用されている封筒、一例ですけれども、これが埼玉県志木市で有効に使
っております。これが太田市ですけれども、やはり有効に広告面を使っております。このまちでは、
市政だよりの中でもやはり広告面を使って、お金を集めております。
3つ目に、市から発送される各種通知、固定資産税、乳幼児健診票、犬の登録、軽自動車税など、
給食献立表の1例ですけれども、小学校24校、中学校11校、合計35校掛ける12カ月の毎月と
なるとすごい枚数になると思います。市民に配付される広報紙、市広報紙、議会だより、そのほか多
数あると思われます。
また、先日、小学校、中学校で封筒をどの程度使っているか、幾つかの学校を訪問してみたところ、
1例ですけれども、赤堀小学校が7万2,000円、赤堀中学校が3万6,000円、あずま中学校
が3万1,400円、宮郷第二小学校が5万7,000円、宮郷中学校が4万円、北小学校が3万8,
000円、第三中学校が9万円がそれぞれ支出されている状況であります。そのような中で、小・中
学校とも古い封筒を何度も何度も利用して使っているので、現実をよく聞いて、また見てまいりまし
た。市民サービスの向上につながるものと思いますので、市としてもぜひ広告事業への取り組みを積
極的に推進すべきと思います。
そこでお尋ねします。まず、本市における広告事業の実績についてですが、これまで広告を掲載し
た主な事例について、その掲載期間と収入額についてお聞かせください。
次に、今後の対応として、市有財産や市の発行物のうち広告媒体となり得るものの数量等の状況に
ついてお聞きするとともに、
広告事業に積極的に取り組んでいくお考えがあるのかお聞きいたします。
〔27番新藤晄旦発言者席へ〕
〔市長五十嵐清隆登壇〕
◇市長(五十嵐清隆) 新藤議員の御質問の第1点目、北関東自動車道の効果についてお答え申し上
げます。
まず、観光事業の件でございますが、平成23年の北関東自動車道の全線開通は、北関東3県を結
ぶとともに、常磐自動車道及び東北自動車道への直結により、流通や産業立地の促進、近県市町村と
の交流や連携強化など、本市におきましても経済効果を初め、さまざまな効果が大いに期待できるも
のであります。
- 34 -
観光事業につきましても、今議員から御指摘をいただきましたが、特に旧境町地区、旧東村地区、
旧赤堀町地区、また旧伊勢崎市地区、それぞれ全国に発信すべき観光施設も多くあるわけでございま
す。そのため、本市に日帰りで訪れることが可能なエリアが拡大するために、開通前から観光誘客に
向けた事業を推進する必要があると考えております。このため、初めて本市を訪れた方でも、迷うこ
となく目的地に着けるように、情報満載マップを初めとする観光パンフレットをさらに充実させます
とともに、コミュニティバスあおぞらの路線図に著名な施設を入れるなどして、利便性の向上を図っ
てまいりたいと考えております。
また、東日本高速道路株式会社と協議の上、波志江パーキングエリア内に本市及び周辺地域を含め
ました観光案内板を設置し、高速道路利用者への観光情報を充実してまいりたいと考えております。
やはり観光施設が点在しておりますので、それらを点から線、線から面へというルートづくりも必要
だと考えておりまして、それらも検討してまいりたいと思っております。
次に、流通、産業の件でございますが、北関東自動車道が2年後に全線開通することによりまして、
複数の高速道路が接続され、北関東から全国各地へ人と物の移動する時間が飛躍的に短くなります。
本市は、多くの中小企業による産業集積が形成された、関東屈指の工業都市でありまして、多様なも
のづくり企業が集積いたしております。このため、北関東自動車道の全線開通は、本市の産業集積を
さらに高める絶好の機会となるものでありまして、特に伊勢崎ICや波志江スマートICなどの交通
結節点に近い地域におきましては、物流の高度化によるコスト削減など、高速交通ネットワークのメ
リットを最大限に活用することによりまして、これまで以上の発展が期待されております。
このような観点から産業流通の拠点として、ニーズの高いIC周辺に、走行時間の短縮など直接的
なメリットを得る輸送業や倉庫業、商社などの企業が進出する施策によりまして、流通の多様化や広
域化に対応した物流関連施設を誘致していきたいと考えております。
さらに、経済のグローバル化に伴いまして、多くの企業が国内物流の効率化を重視して事業展開す
る傾向にございますので、北関東自動車道の全線開通の効果が最大限に発揮される新たな企業立地の
促進や新産業の創出に向けて、
都市計画マスタープランに基づいて、
産業用地を計画いたしますなど、
本市産業を活性化させていきたいと考えております。
次に、宅地開発の件でございますが、IC周辺では、特に赤堀地区、東地区で現在も人口が増加し
ております。先ほどの議員御指摘のとおりでございます。この状況に加えまして、さらに北関東自動
車道の全線開通により、今まで以上に地域の交通の利便性が向上し、ICを利用する通勤者がふえ、
より一層住宅の建設が進展するものと推測されるところであります。
市といたしましては、国道462号の拡幅を初めとする、ICへつながる周辺のアクセス道路整備
や、今後の国道50号バイパスの整備促進、さらに流域下水事業の推進など、より一層IC周辺のイ
ンフラを整備することにより、民間企業が住宅用地を開発しやすい環境と、住宅取得者が定住しやす
い環境を整えていくことを目指しまして、県との連携のもと、民間開発を誘導してまいりたいと考え
- 35 -
ております。
次に、御質問の第2点目でございます。広告事業に対する取り組みについてお答え申し上げます。
まず、最初の実績の件でございますが、現在広告掲載を募集しておりますのは、水道の検針票及び
市のホームページでございます。水道の検針票については、検針票の裏面の全面に広告を印刷しまし
て、6カ月間掲載するというものでございます。広告の掲載料金ですけれども、2色刷りで29万4,
000円、カラー刷りで36万7,500円となっております。また、市のホームページにつきまし
ては、トップページにバナー広告の掲載場所を10枠分用意しておりまして、1カ月単位で広告を掲
載するものでございます。広告の掲載料金ですけれども、バナー広告1枠につきまして、月額1万5,
000円を基本としております。
なお、
6カ月以上のバナー広告の掲載になると割引がございまして、
1年間の掲載では15万円ということになっております。
水道の検針票への広告につきましては、平成19年7月から12月までの間、1件のカラー刷り広
告を掲載し、36万7,500円の収入がありました。また、市ホームページのバナー広告につきま
しては、平成21年3月から募集を開始したところでございますが、現在掲載期間1年間のバナー広
告が2件掲載されておりまして、収入合計額は30万円となっております。
次に、今後の対応の件でございますが、各種媒体の広告掲載につきましては、新たな自主財源を確
保する有効な手段であると考えております。今、議員御指摘の見本も拝見させていただきましたけれ
ども、こうした厳しい時代でありますので、考えられるだけのことは考えていきたいと思っておりま
す。そこで、広告掲載が可能な媒体としましては、他の自治体の事例等も考慮しますと、既に実施し
ております市のホームページのバナー広告などのほか、公用車、各種封筒、市広報紙等が考えられる
わけであります。
これらの媒体の平成20年度の使用実績でありますが、庁用封筒、いわゆる一番メーンの封筒とい
いましょうか、伊勢崎市とか入った封筒でありますけれども、それが約40万枚、それから市民課の
窓口、各種通知書等で使用しております封筒が約102万枚、そして市広報紙が約182万部でござ
います。また、公用車につきましては、平成21年6月1日現在420台保有しております。本市に
おきましては、これらの媒体のほかにも多種多様な印刷物等を作成しておりますので、今後他市の先
進的な導入状況等も調査をいたしまして、公共性、中立性及び市民の信頼を損なうことがないよう配
慮する中で、広告媒体として活用できるものについて、幅広く検討を行ってまいります。
また、各種媒体への広告掲載に当たっての基本方針についても、景気の状況等も考慮しながら、今
申し上げましたけれども、検討を行いまして、広告掲載の統一した基準の策定、また掲載広告の審査
を行う審査委員会等の設置準備を進めてまいりたいと考えております。
〔27番新藤晄旦「了解」と呼ぶ〕
〔27番新藤晄旦議席に戻る〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
- 36 -
◇議長(須永武久) 髙橋栄一議員。
〔23番髙橋栄一登壇〕
◇23番(髙・栄一) 伊勢崎クラブを代表いたしまして、質問させていただきます。
最初に、グラウンドゴルフ場の整備についてでございます。昨今、男女を問わず一緒に楽しめるス
ポーツとして、グラウンドゴルフの人気が顕著であります。特に高齢者の間では、ゲートボールの人
気が影を潜め、手軽な個人競技であるグラウンドゴルフの愛好者が急増している現状のようでありま
す。しかし、この競技はゲートボールよりも広い面積を要するため、一定の場所が求められています。
とりわけ旧境町地域では、現在境広瀬川緑地グラウンドゴルフ場、利根川河川境運動場、境矢ノ原公
園運動場の3カ所がグラウンドゴルフ場の指定施設となっております。常時グラウンドゴルフ場が整
備されているのは、境広瀬川緑地グラウンドゴルフ場1カ所だけです。このような競技のグラウンド
ゴルフは、世代間の交流を深めることができ、また地域のコミュニケーションを図ることができると
ともに、高齢者の健康を保ち続け、要介護にならないためにも、さらに普及を図るべきと感じていま
す。多くの市民がこのようなスポーツやレクリエーションを楽しむと、医療費の減少にもつながり、
財政健全化の一端を担うことになると思います。
まず、愛好者の増加が見込まれているグラウンドゴルフの競技場整備については、どのようなお考
えかお伺いいたします。また、今グラウンドゴルフの人気が非常に高くなっている関係で、新たなグ
ラウンドゴルフ場の建設予定があるかお伺いいたします。
2点目でございます。次は、消防行政について質問させていただきます。
まず、消防庁舎の耐震化についてでありますが、平成7年に発生した阪神淡路大震災では、全半壊
した建物が25万棟にも及び、未曾有の大災害となりました。死亡した被災者の多くが建築物の倒壊
等によるものであったため、建築物の耐震化の必要性が強く認識されたところでございます。また、
この大震災の際には、災害対応に当たる拠点であります消防署等の施設も被害を受け、災害対策に大
きな影響があったと聞いております。
地震等の大災害には、自助、公助、共助、それぞれが大切であり、これを踏まえて連携させること
が、被害を最小限に食いとめるかぎであると言われております。しかしながら、現実の問題として一
番頼りになるのは、本市であれば公助の中心となる消防であると思います。いざ災害が発生したとき
に、消防庁舎に被害が出て、災害出動できない事態があってはならないことであり、21万市民の安
心・安全の確保を図るため、早期の耐震化が必要であると考えます。
本市の消防庁舎について、伊勢崎署を含む消防本部、境消防署は、建設年次から耐震構造とはなっ
ていない建物であるとうかがっております。本市の安心・安全を守るとりでとしての消防庁舎につい
ては、現在、耐震化の計画が明示されていない状況であります。21万市民の生命、財産を災害から
守るため、早期の庁舎建設が必要であると考えますが、市長の所見を伺います。
次に、2点目の防火水槽の現状と今後の計画についてであります。
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阪神淡路大震災では、多くの消火栓が使用不能となったことから、火災が拡大し、耐震性を備えた
防火水槽の重要性が改めて注目されたところであります。
防火水槽について、国の整備基準に照らしての本市の整備状況及び今後の整備計画をお伺いいたし
ます。また、防火水槽などの点検はどのように行っているのかお伺いいたします。
次に、3点目の消防救急無線の整備計画であります。
平成15年10月の電波法関係審査基準の改正により、平成28年5月末日で消防救急無線のアナ
ログ波が使用できなくなり、無線設備をデジタル化するため、全国の消防システム、そして機器の更
新が図られる計画になっている現状であるとうかがっております
デジタル化するためには多額の費用がかかることから、今年度より県内10消防本部による無線設
備の共同整備及び運用を行うため、基本設計から運用開始までの事務を高崎市等広域市町村圏振興整
備組合に委託することとなっておりますが、今後の計画についてお伺いします。
消防救急無線のデジタル化とあわせて、消防管制業務の中心となる消防指令センターを共同で整備
し、群馬県が土地、建物を提供することが予定されているということをうかがっておりますが、整備
場所については、どのようになっているのかお伺いします。また、今後の整備スケジュールと運用方
法について、現在のところの計画としてはどのようになっているかお伺いいたします。
3点目でございます。教育現場の課題についてお伺いいたします。
今、子供たちをめぐる状況は大変深刻であると感じています。本来なら、子供たちにとって楽しい
はずの学校生活で、いじめが原因と見られる耐えがたい事件が後を絶たず、市民の不安は募るばかり
であります。近年、いじめの形態が陰湿かつ巧妙化しております。とりわけインターネットや携帯電
話のメールや掲示板を使ったいじめが急増しており、社会問題にもなっております。だれでも安易に
特定の人を中傷できてしまうインターネットの負の遺産であり、ちょっとしたいたずらのスケールが
大きくなり、発展してしまうケースが非常に多いわけです。
さらに、深刻なのはこのようなインターネット上でのいじめが、学校現場や行政、さらに親でも情
報に疎く、子供たちとの温度差は大きいものがあります。書き込みを消してしまうなど、情報の操作
が容易であり、いじめの実態を証明することが困難であることから、事態が悪化しています。つまり、
インターネット上で自分の子供の悪口を書き連ねてあっても、
親や学校は全く知るよしもない状況が、
存在してしまうわけであります。このような現状を踏まえて、何点かお伺いします。
1番に、小・中学校におけるいじめや不登校の実態、数と種類等について、教育委員会でどう把握
しているか。また把握している数について、どのような方法で報告され、整理されているかお伺いい
たします。
2点目に、いじめや不登校の未然防止、早期発見、早期対応の必要性が改めて言われています。し
かしながら、いじめの実態は巧妙化している現状で、ささいな情報でも共有するのが大切であると思
います。すなわち、学校や家庭、地域での緊密な連携をすることが必要と考えられます。具体的な行
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政指針等があれば、お示しください。
3点目、生徒の悩み、不安、ストレス等、大きな問題に発展する前に、気軽に教育委員会で受けら
れるシステムが必要であると考えています。学校側でもなく、行政側でもなく、中立の立場として、
心の教育相談員の設置が急務であるが、
どう考えていますか。
以上で質問を終わらせていただきます。
〔23番髙橋栄一発言者席へ〕
〔市長五十嵐清隆登壇〕
◇市長(五十嵐清隆) 髙橋議員の御質問の第1点目でございます。グラウンドゴルフ場の整備につ
いてお答え申し上げます。
まず、現況の件でございますが、グラウンドゴルフができる施設としましては、赤堀地区には赤堀
グラウンドゴルフ場、それから赤堀コミュニティひろばの2カ所であります。そして、東地区であり
ますが、つつみ公園グラウンドゴルフ場、そしてあずま総合運動場、三室西公園運動場、あずまゲー
トボール場の4カ所。境地区でありますが、御指摘のように境広瀬川緑地グラウンドゴルフ場に2カ
所、そして境矢ノ原公園運動場、利根川河川境運動場の4カ所がございます。さらに、これは旧伊勢
崎市でありますが、ラブリバー親水公園うぬき、いせさき市民のもり公園汗の広場、境ふれあいパー
ク等22カ所の公園においてもプレーをすることが可能となっております。
利用状況でありますが、定期的に利用しておられる団体が赤堀地区では4団体、東地区では16団
体、また境地区では規模の大きい団体が5団体ございます。
平成20年度の利用者数ですけれども、赤堀地区829人、東地区1,509人、境地区1万8,
766人でございますが、個人的な利用で把握できないものは含まれておりません。
次に、今後の計画の件でございますが、現在のところ、新たに土地を取得してグラウンドゴルフ場
を整備する計画はございませんけれども、議員御指摘のとおり、まず今大事なことは、市民の皆さん
がいつまでも健やかで元気にお過ごしをいただくことであります。特によく今老化は足からと言われ
る時代であります。その点では、このグラウンドゴルフは非常に老化防止、また健康増進に大変有意
義なものだと思っております。そんなところもございますので、全体的にこれから施設の利用状況で
すとか、利用者の利便性等を総合的に調査いたしまして、その結果に基づいて今後整備計画を検討し
てまいりたいと考えております。
次に、御質問の第2点目でございます。消防行政についてお答え申し上げます。
まず、消防庁舎の整備計画の件でございますが、消防本部庁舎は昭和45年、そして境消防署庁舎
ですけれども、これは昭和47年に建設をいたしまして、消防防災の拠点として地域に貢献してまい
りました。しかしながら、現在それぞれ老朽化が進んでおりまして、御指摘のとおり、耐震性に課題
のある施設となっております。地震災害発生時には、災害対策の実施拠点となりますことから、消防
庁舎の耐震化については、緊急かつ重要な課題であると認識しております。
平成17年度から消防本部におきまして、消防庁舎建設委員会準備会を組織いたしまして検討して
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まいりましたが、今年度から消防庁舎建設検討委員会に改編をいたしまして、消防庁舎の整備計画に
ついて具体的な検討をしております。
厳しい財政状況によりまして、相当の期間を要すると思いますけれども、安心・安全のため、両庁
舎の建設について、計画的な整備を検討してまいりたいと考えております。
次に、防火水槽等の設置状況と今後の計画の件でございますが、平成21年度消防防災・震災対策
現況調査を行いました結果、消防水利の基準となります40立方メートル以上の防火水槽の設置個数
ですが、伊勢崎消防署管内で240基、それから赤堀消防署管内で158基、そして東消防署管内で
100基、境消防署管内で90基となっておりまして、合計588基でございます。これは国の示し
ます消防水利の基準に対する充足率としますと53.4%となっております。なお、充足率につきま
しては、現在調査、見直しを行っているところでございまして、基準数については平成18年度の数
値により計算をしております。
防火水槽の今後の整備計画につきましては、大規模震災時に耐えられる耐震性貯水槽を年間数基、
公園等の公有地に建設し、充足率の向上を図ってまいりたいと考えております。
防火水槽等の点検についてでありますけれども、定期的に各消防署で巡回点検をいたしまして、消
火栓は実際に水を出し、防火水槽については、減水していないか確認をいたしておりまして、有事の
際に支障なく使用できるよう管理をしております。
次に、消防救急無線の整備計画の件でございますが、県内10消防本部の共同指令センターの土地
建物については、平成20年10月6日に10消防本部の管理者連名で県知事へ要望書を提出してお
ります。候補地につきましては、消防指令センターを共同整備する10消防本部の管轄市町村で県庁
所在地に隣接した市町村の土地を要望しております。また、その他の条件として、災害が少ない地形
で4,300平方メートル以上の敷地、耐震構造で2,000平方メートル以上の床面積を有する建
物ということで要望いたしております。
なお、既存建物を利用する場合は、近隣に駐車場の用地が900平方メートル以上あり、整備費用
を節減できる附帯設備が充実した建物ということで要望しているところであります。
群馬県の現在の進捗状況でございますけれども、候補地の選定作業を行っている段階とうかがって
おります。今後の整備スケジュールにつきましては、平成21年度に基本設計、そして平成22年度
から平成23年度までに実施設計、そして平成24年度から平成26年度までの3年間で整備工事を
行いまして、平成27年度から段階的に試験運用を開始し、平成28年6月から本格運用を開始する
予定となっております。
また、消防管制業務の運用方法でありますが、今年度から高崎市等広域消防局内に設置されました
消防救急無線共同整備等推進委員会及び専門部会において、今後運用方法の詳細について検討してい
く計画となっております。
なお、3点目、教育問題につきましては、教育長が御答弁申し上げます。
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〔教育長山口晃登壇〕
◇教育長(山口晃) 髙橋議員の御質問の第3点目、教育現場の課題についてお答え申し上げます。
まず、いじめ、不登校の現状の件でございますが、学校が把握いたしましたいじめの認知件数につ
いては、小学校、平成19年度43件、平成20年度15件、中学校、平成19年度46件、平成2
0年度15件となっており、小・中学校ともに減少しております。いじめは、決して許さないという
共通理解のもと、学校が家庭や地域と連携を図り、いじめ問題の未然防止に取り組んできた成果と考
えております。
1年間に30日以上欠席した不登校児童・生徒については、小学校、平成19年度54人、平成2
0年度57人、中学校、平成19年度287人、平成20年度270人となっており、全国的には増
加傾向にある中で、小学校はわずかに増加しておりますが、中学校は大きく減少しております。各学
校で学級担任や教育相談担当、生徒指導担当を中心に全校体制で対応し、未然防止や早期解決に向け
て努力してきた成果と考えております。
次に、豊かな心の育成と地域連携の件でございますが、子供たちに豊かな心を育てるためには、学
校だけでなく、家庭や地域と協力し、それぞれの役割を生かした教育活動を行うことが大切と考えて
おります。本市では、これまでに学校、家庭、地域が一体となって、早寝・早起き・朝ごはん運動の
推進に努めてきた結果、夜更かしをせずに早起きをし、朝ごはんをしっかりと食べて登校する児童・
生徒が全国や群馬県の平均を上回っており、豊かな心を育成する上で基盤となる生活習慣の確立に成
果を上げております。
また、中学校区ごとに地域クリーン作戦を実施し、児童・生徒が地域の方々と協働して学校周辺の
公園や道路などを清掃する活動を通して、地域の一員としての連帯感を味わわせるとともに、自己の
役割と責任を自覚させるなど、学校と地域が一体化して成果を上げております。保護者と地域の方々
が参加する地区懇談会では、
保護者同士や地域の方々と保護者とのコミュニケーションを密接にとり、
日ごろの児童・生徒の様子について、さまざまな角度から意見交換をすることで、子供たちの健全育
成を目指したきめ細かな指導、支援に効果を上げております。
さらに、小・中学校では、全国でも唯一の取り組みとして、整理・整とん・清掃・清潔・しつけと
いった5つの言葉を視点とした、きれいな学校づくりの時間を校時表に位置づけ、その時間に生活ノ
ートをまとめたり、自分の机の周りを片づけたりして、当たり前のことを当たり前にできる子供が1
人でもふえるように努めております。
今後も学校、家庭、地域が連携し、一体となった教育活動を充実させていきたいと考えております。
次に、学校教育相談員の現状の件でございますが、いじめの未然防止や不登校児童・生徒への登校
支援などを行うために、本市では小学校学習生活相談員を全小学校を対象とし、2校に1人ずつ13
人、中学校教育相談員を全中学校に1人ずつ11人を配置しております。
小学校学習生活相談員は、
友人関係を上手につくれない子供や不登校傾向の児童に対して、
授業中、
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休み時間、昼食時などあらゆる機会をとらえ、積極的にかかわり、学習面、生活面の両面から支援を
しております。
また、中学校教育相談員については、不登校傾向の生徒や教室へ行くことができない生徒を校内の
相談室に受け入れ、心の居場所づくりに努めております。
さらに、教育研究所に教育相談員を2人配置し、いじめや不登校にかかわる児童・生徒やその保護
者から寄せられる電話相談などに対応し、学校生活に関する不安や悩みの解消に向けて支援をしてお
ります。
学校へ登校できなくなった児童・生徒については、学校復帰を目指して、学習する場として適応指
導教室を市内に4カ所設置し、支援をしております。
今後も学校における教育相談体制の充実に努めていきたいと考えております。
〔23番髙橋栄一発言を求む〕
◇議長(須永武久) 髙橋栄一議員。
◇23番(髙・栄一) 1問目、グラウンドゴルフ場についてちょっとお聞きしたいと思います。
私は伊勢崎市のグラウンドゴルフの人員を全部調べてみたのですけれども、圧倒的に旧境町が多く
て、平成18年で1万1,241人、平成19年に1万2,980人、平成20年度には2万幾らと、
先ほど5団体とあったが、1つの団体が186人いると。旧境町は3万2,000人で、約2万人ぐ
らいがグラウンドゴルフをやっているという話を聞いているので、実際にやっているのは1カ所だけ
であるので、野球場とかそういう施設がありますけれども、そこを使わせてもらっているのですけれ
ども、ぜひともそういう点を考えて、グラウンドゴルフ場でもっとやれるようにするお考えがあるの
かお聞きします。
〔市長五十嵐清隆登壇〕
◇市長(五十嵐清隆) 髙橋議員の御質問でございます。先ほど御答弁申し上げましたけれども、平
成20年度の利用者数ということで、先ほど数字を申し上げまして、境地区が約1万8,000人を
超える数ということで、ぬきんでて多いという現状は承知いたしております。ただ、場所等の問題も
ございますので、すぐというわけにはまいらないと思いますけれども、御趣旨に沿って検討してまい
りたいと思います。
〔23番髙橋栄一発言を求む〕
◇議長(須永武久) 髙橋栄一議員。
◇23番(髙・栄一) グラウンドゴルフをやると、健康で風邪も引かないということで、非常に楽
しい競技でございますので、ひとつまたよろしくお願いします。
2番目に、消防行政についてお伺いいたします。今、消防行政について、消防団も訓練が必要だと
思う。私も消防団には長く入れていただいたので、各消防署を見させていただいて、旧境町に行きま
すと、よくあそこの庁舎のそばに行くのですけれども、消防で訓練をやって、大きな声で確かにやら
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なければならない。大きな声で、敷地が狭いので大変ではないか。ちょうど旧境町では住宅が周りに
あって、非常に敷地も狭いわけでございますので、その点について敷地の面積と、今本署は計画があ
るという話を聞きましたけれども、境署のこれからの敷地の関係とか、耐震の関係とか、郊外のそう
いうことについて、質問いたします。
〔消防長田島武雄登壇〕
◇消防長(田島武雄) 髙橋議員の再質問にお答え申し上げます。
1点目の各消防署の敷地面積でございますが、伊勢崎消防署5,174.83平方メートル、伊勢
崎消防署北分署ですけれども2,000平方メートル、伊勢崎消防署南分署2,131.42平方メ
ートル、伊勢崎消防署西分署3,204平方メートル、赤堀消防署4,950平方メートル、東消防
署4,200.49平方メートル、境消防署2,751.12平方メートル、玉村消防署2,913
平方メートルでございます。
2点目の、周辺の住民にとりまして大きな声ということでありますけれども、騒音として聞こえて
しまう場合もあるのも事実のようでございます。市長の答弁にもありましたように……。
◇議長(須永武久) 残り時間は5分となりましたので、お知らせします。
◇消防長(田島武雄)(続)市民の安心・安全を守るための消防庁舎の建設でございますが、厳しい
財政状況を踏まえ、計画的な整備を検討してまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきた
いと思います。
〔23番髙橋栄一「了解」と呼ぶ〕
〔23番髙橋栄一議席に戻る〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(須永武久) 田島勉議員。
〔20番田島勉登壇〕
◇20番(田島勉) 伊勢崎クラブを代表して、一般質問させていただきます。3点質問させていた
だきます。
まず第1点目、定額給付金についてお伺いいたします。
世界的不況の中、日本でも未曾有の不況と言われ、日本政府は景気後退での住民の不安に対処する
ため、住民への生活支援を行うとともに、住民に広く給付することにより、地域の経済対策につなが
るということから、総額2兆395億1,300万円の総事業費で、給付対象者に基準日を設け、平
成21年2月1日とし、住民基本台帳に記録されている者、外国人登録票に登録されている者で、1
人につき1万2,000円で、65歳以上及び18歳以下の者に対して2万円給付するものでありま
す。
給付開始日については、市町村が決定するということであります。おおむね小さな市町村が見切り
給付を始めたということでメディアが取り上げ、給付開始と報道され、定額給付金の話題に今なって
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いるわけであります。
また、このような国の経済対策に対して、本市伊勢崎市は独自のプレミアムつき商品券を販売し、
1,000円で1,100円の買い物ができるといういせさき商品券を販売し、5月11日より6月
4日までで3億3,000万円分を完売したということであります。この商品券は、伊勢崎市でのみ
使えるもので、経済効果を考えると大きなものと考えられます。本市の発案、取り組みは、大変評価
できるものと思われます。
そこで、本市での給付状況と未給付対策についてお聞きいたします。本市の定額給付金の予定金額
はどのぐらいになるのか。また、受給対象者数はどれぐらいになるのかお聞かせいただきたいと思い
ます。本市では、3月23日より受け付け開始されたと思いますが、現在までの世帯申請ということ
から、申請件数と給付完了件数及び今後の予定についてお聞かせいただきたいと思います。
また、市民より伊勢崎市は申請から給付を受けるまで時間がかかり過ぎる、遅いという声が聞かれ
ていますが、本市では申請から給付までのおおむねの時間的目安はどれぐらいかかるのか、お聞かせ
いただきたいと思います。
次に、未給付対策ですが、市から申請書を送付しても、申請をまだされない場合もあるかと思いま
す。また、転居したり住所変更した場合などで、給付対象者に届かないケースがあるかと思いますが、
今時点で何件ぐらいあるのか。それらを含めて未給付対策をどのように考えているのか、お聞かせい
ただきたいと思います。
2点目に、コミュニティバスあおぞらについてお伺いいたします。
交通弱者対策のために運行しているコミュニティバスあおぞらは、昨年4月に大幅に再編され、運
行されているわけでありますが、病院や公共機関や買い物に、交通弱者には欠くことのできない交通
手段の一つになっているわけであります。再編前は、東地区の場合は各行政区に停留所を設け、バス
が通っていたわけです。東地区内を2便のバスが1時間に1便通っていたもので、利用していない人
からは、乗っていないバスも多々あるということから、あれでは福祉のむだ遣いではないかという声
も聞かれたわけで、それらを総合して市は再編に踏み切ったことと思われます。また、昨年の再編後
は東地区内では東国定地区や平井地区では通過することすらない交通過疎地が生まれてきたわけです。
そこで、市は、停留所より500メートル以上離れた人たちのために、最寄りの停留所まで高齢者
福祉タクシー助成券を発行しているわけですが、東地区にはタクシー乗り場はなく、旧伊勢崎市のタ
クシーを呼び寄せ、最寄りの停留所までのタクシー利用では不合理だし、そのままタクシーを利用し
て旧伊勢崎市の病院や公共機関、買い物に行くには負担がかかり過ぎます。他地区にもそんな例はあ
るかと思われます。
伊勢崎市は、平成17年に1市2町1村が合併し、五十嵐市長も均衡ある伊勢崎市を目指すと言わ
れております。私も同じ思いであります。行政としてこれがベストと思っても、住民からは不便に見
えることも多々あると思われます。そこに気づいたときに直す姿勢こそ大事なことと思われます。
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そこで、コミュニティバスあおぞらの路線の見直しをどのように考えているのか、また新路線に切
りかえる予定があるのか、お聞かせいただきたいと思います。
また、高齢者福祉タクシー助成券は、前にも述べたように、停留所から500メートル以上離れた
人たちに、最寄りの停留所まで400円券を発行するということでありますので、利用者はどれくら
いあるのかお聞かせいただきたいと思います。
3点目に、外環状道路についてお伺いします。
外環状道路は赤堀地区、東地区、境地区を結ぶ国道50号から上武道路を結び、伊勢崎市東部地域
が南北に流通でき、境大間々県道のアクセス道路として、地元住民も大きな関心を持つと同時に、期
待するものであります。東地区境から県道前橋館林線までの幅員の狭い旧境トレーニングセンター付
近の用地買収に着手したと思いますが、道幅が狭く、車のすれ違いもままならない場所を相互通行で
きる道幅を早期に確保し、まず利便性を図る必要があると思います。そこで、現在の進捗状況をお聞
かせいただきたいと思います。
また、東地区でも北関東自動車道の側道については、既に供用している中で、あずま総合運動公園
周辺は、現道路を利用し、両側に歩道が整備されるとのことで、地元住民や総合運動公園の利用者は
早期整備を期待しております。そこで、外環状道路の今後の見通しをお聞かせいただきたいと思いま
す。
これで1回目の質問を終わりますが、答弁によっては再質問を留保いたします。
〔21番田島勉発言者席へ〕
〔市長五十嵐清隆登壇〕
◇市長(五十嵐清隆) 田島勉議員の御質問の第1点目、定額給付金についてお答え申し上げます。
まず、給付状況の件でございますが、受給資格及び申請・受給権は2月1日の基準日において、日
本人の場合は本市に住民登録があることが受給条件となり、世帯主が申請・受給権を有しています。
また、外国人の場合は、基準日現在に本市に外国人登録があるとともに、一定期間の在留資格を有す
ることを条件とし、個人が申請・受給権を有しています。
当初の給付対象者は21万663人、
申請書の発行件数に置きかえますと8万4,
692件であり、
定額給付金総額は31億8,330万8,000円であります。
今までの申請及び給付状況でありますが、3月23日から受け付けを開始いたしまして、現在のと
ころ申請件数が7万8,569件で、全対象件数の約93%に当たり、そのうち給付完了件数であり
ますが、5万4,368件で、全対象件数の約64%であります。なお、今後の給付予定であります
が、6月末までには2万2,507件が追加され、全体として7万6,875件、全対象件数の約9
1%の給付が完了する見通しであります。
御指摘いただきました給付のおくれの件についてでありますが、その主な理由としまして、まず正
確な給付を最優先に考えまして、振り込みに当たりましては、振り込み予定日の1カ月前に口座情報
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のエラーチェックを行いますなど万全を期していること。また、金融機関の都合によりまして、1回
の振り込み可能件数が約2万件という制限があることが挙げられます。そのため、申請から給付まで
にかなりの時間を要しているのが実情であります。
申請から振り込みまでの時間的な目安を具体的に申し上げますと、第1回目の振り込みになりまし
た5月8日振り込み対象者の方は、申請受け付け開始日の3月23日から3月26日までの受け付け
者であります。第2回目の5月22日の振り込み対象者の方は、その3月26日から3月30日まで
の受け付け者。第3回目の6月3日の振り込み対象者ですけれども、この方は3月30日から4月5
日までの受け付けの方。第4回目の6月23日振り込み対象者は4月6日から5月14日までの受け
付けの方。そして、第5回目になります7月3日に振り込み予定でありますが、その対象の方は5月
15日から6月18日まで、来週までの受け付けをされた方が該当になるということでございます。
以上のようでありまして、早い方で1カ月半、一番お持ちいただいている方になりますと2カ月半
ということになっておりまして、大変市民の皆さんには長い間お待たせいたしまして、御心配、御迷
惑をおかけしておりますけれども、事務処理上の正確性の確保という点を考慮いただいて、ぜひ御理
解を願いたいと思っております。
次に、未給付対策の件でございますが、給付できていない例は、単純に申請書を提出していない場
合、それから申請書が届いていない場合、ホームレス等で住民登録がない場合などが考えられます。
具体的に、現在までに約6,000件について、この申請手続が済んでおりません。このうち約80
0件は住所登録地に居住しておりませんで、申請書が届いていないという状況にあります。
そこで、対策でありますけれども、申請書が届かない方には、転出、転居先を確認した上で、再度
申請書を郵送いたします。また、7月1日号の広報に、全世帯に向けまして、申請を促す記事を掲載
いたしますとともに、7月中には未申請者、申請されていない方に対して、個々に催告通知を郵送す
る予定であります。さらに、住民登録のない方が受給申請を申し出た場合は、まず住民登録をするこ
とを大前提として、速やかに対応してまいりたいと考えております。
それから、御指摘いただきましたプレミアムつき商品券でありますが、おかげさまで御発言のとお
り6月4日で完売いたしました。随分と市内各地区、のぼりの旗も目立ってきておりまして、かなり
経済効果を生んでくれるのではないかと期待しているところであります。
次に、御質問の第2点目、コミュニティバスあおぞらについてお答え申し上げます。
まず、利用状況の件でございますが、昨年4月に再編いたしましたコミュニティバスあおぞらであ
りますが、シャトル便5路線、巡回便2路線、連絡便3路線ということで、合計10路線、平日で5
9便、土曜日及び日曜日それぞれ47便を毎日運行しておりまして、病院や公共施設等を利用される
市民の皆さんを初め、広く活用していただいていると認識しております。再編直後の昨年4月の利用
者でありますが、人数で2万2,937人でありましたけれども、本年1月が2万4,034人、2
月が2万4,478人、3月になりますと2万8,004人と増加傾向にございます。
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昨年と本年の4月における1便当たりの利用者数を比較いたしますと、昨年が13.7人に対しま
して、本年が16.1人となっておりまして、2.4人増加しております。
次に、路線の見直しの件でございますが、あおぞらバスになって1年が経過いたしましたが、これ
までさまざまな御意見、御要望をいただいております。また、バス停別利用者数などの利用状況の調
査も進め、5月末からはバスアンケートも実施しておりまして、市民の皆さんのニーズの把握に努め
ているところであります。このバスアンケートの回収につきましては、今月末、6月末に行いまして、
これまでいただいた御意見、御要望とあわせて集約をいたします。そして、庁内調整会議において結
果報告と見直しに関する協議を行いたいと考えております。
さらに、学識経験者や公共交通機関関係者及び市民代表によるバス検討委員会を設置しまして、庁
内調整会議による路線・運行ダイヤの見直し案の検討等を行っていただいて、その結果に基づいたあ
おぞらバス路線の見直しを図っていきたいと考えております。
この見直し路線での運行開始につきましては、市民への周知を図りまして、ことしの秋口をめどに
進めております。
今後とも、より市民に利用される充実したコミュニティバス事業を目指してまいりたいと考えてお
ります。
次に、御質問の高齢者タクシー助成券の利用状況でありますが、この事業は、高齢者の方が通院や
買い物などで気軽にコミュニティバスを利用していただくための補完事業ということで、昨年7月1
日から開始した事業でございます。本年3月までの9カ月間の利用状況ですが、タクシー助成券の交
付につきましては、男性が16人、女性が37人ということで、合計53人でございます。そして、
この利用実績についてでありますが、延べで35人、合計109枚が利用されているという状況でご
ざいます。
次に、御質問の第3点目、外環状道路についてお答え申し上げます。
まず、進捗状況の件でございますが、この道路でありますけれども、御案内のとおり、東地区の県
道国定藪塚線と県道境木島大間々線の交差点南から1級河川早川の左岸を通り、境地区の上武国道ま
での総延長約7,
600メートルでありまして、
市の東部地区を南北につなぐ幹線道路でございます。
この道路の中で、現況の道路幅員が狭く、緊急車両等の通行が難しい区間である、主要地方道前橋館
林線から1級河川早川の左岸沿いを北へ、東地区境までの延長約700メートルの区間について、平
成19年度から事業着手をいたしまして、用地測量を行い、一部用地買収に着手しております。平成
20年度についても引き続き用地買収を進めまして、用地取得率につきましては、事業費ベースで約
51%となっております。
次に、今後の見通しでございますが、本年度も引き続き旧境トレーニングセンター内の用地買収を
進めますとともに、約120メートルの区間の工事に着手する予定でございます。また、この外環状
道路は延長が長く、事業規模も相当大きいことから、多くの財源が必要となりますので、今後の社会
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情勢や全市的な事業バランスを見きわめながら、段階的な事業計画を検討してまいりたいと考えてお
ります。
〔20番田島勉発言を求む〕
◇議長(須永武久) 田島勉議員。
◇20番(田島勉) 再質問させていただきます。
定額給付金からさせていただきます。プレミアムつき商品券が既に完売したということで、本当に
うれしく思うわけでありますが、定額給付金をまだもらっていないのだという声が大分聞かれます。
それはそれとして、正確性を大事にするということで、これからも理解してもらうような努力を私も
していきたいと思います。その中で、プレミアムつき商品券が完売して、増発をする気があるのかな
いかを聞きたいと思っております。
それとあわせて、再質問で、申請者を世帯主ということで同一住所である、またその中で一時避難
的に措置をとっておりますDV被害者の方には、本市はどのような対策をとっているのかお聞かせい
ただきたいと思います。
〔市長五十嵐清隆登壇〕
◇市長(五十嵐清隆) 田島議員の再度の御質問にお答えいたします。
まず、プレミアムつき商品券の増発の件でございますが、結論から申し上げまして、ちょっと難し
いかなと思っております。と申しますのは、最初予定しました3億円ということで、プレミアムの3,
000万円を議会にお願いして、御了解いただいて、市の予算で御支援をさせていただきました。も
し増発となりますと、新たな予算措置が必要になりますことと、もう一つは、大変人気があって完売
したことはよかったのですけれども、発売開始が5月17日でございまして、完売までに3週間弱か
かりました。これが仮に例えば二、三日で完売というようなことで、市民の皆さんがもっとというこ
とになれば、それは考えるべきかなと思うのですけれども、3週間ですから、おおむねお買い求めに
なりたいという方にはお買い求めいただけたのかなという気がしておりまして、ただこれから、便利
だからもっと出すべきだというお声があれば、
また検討しますけれども、
そのように思っております。
それから、DVの方の関係ですけれども、これはちょっと私で足らなかったら、担当部長から答弁
しますけれども、私が聞いている範囲では、伊勢崎市は県内他市に先駆けて、DVの方が世帯主と別
居されている場合は、独自にその方に発送していると聞いております。件数はわずかのようですけれ
ども、国の方はその分は国からは出せないような話のようですけれども、ただそれは当然の権利であ
りますから、何らかの措置で国にその分を含めて、また要望はしていきたいと思っております。もし
部長から補足がありましたら、お願いしたいと思います。
〔20番田島勉発言を求む〕
◇議長(須永武久) 田島勉議員。
◇20番(田島勉) もう一つ質問させていただきます。
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この制度は本当に住民のためにということでありますので、申請が3月23日から始まって、6カ
月ということで9月24日に切れるわけですけれども、この辺、性格上、24日でぴたりと申請が届
かなかった分は終わりと、こういう決め方をするのか。あるいは、消印が有効であればいいとか、そ
の辺の判断はどのように市は考えていますか。
〔企画部長横澤明登壇〕
◇企画部長(横澤明) お答え申し上げます。
6カ月間の申請期限が過ぎてから申請してきた方がいらっしゃったときということですけれども、
この事業につきましては、国庫補助事業ということで、これまでもその補助制度のルールに従って事
務処理を進めてきております。その制度の中に半年間、それを期限とするということが明記されてい
るということですが、それの意味するところは、期限を設けないと際限がなくなってしまうというこ
とで、むしろ不公平を生んでしまうような事態にもなるということで設けられているということで解
釈しております。したがいまして、本市の場合の期限は9月24日ということになっておりまして、
それを過ぎてからの申請については受け付けることができないということで、該当される方がいらっ
しゃった場合には、御理解をいただいていきたいと考えております。
なお、消印というお話が出ましたけれども、消印は有効ということで、これは制度の中に明記され
ております。
一方で、そのような事態が起こらないように、先ほど広報等でも周知するということもありました
が、できる限りの催告といってはなんですが、早く出してくださいということをお伝えしていきたい
と思っております。
〔20番田島勉発言を求む〕
◇議長(須永武久) 田島勉議員。
◇20番(田島勉) コミュニティバスについて、再質問させていただきます。
先ほど、見直しについては、学識経験者や公共交通機関関係者、市民代表ということでありますけ
れども、それで検討委員会を開くということでございます。その中で、その人数、できればメンバー
も教えてほしいのですけれども、お示しいただければと思います。なぜこういうことを聞くかといい
ますと、
昨年1年でまた見直しということは、
そのときも検討委員会を多分開いているかと思います。
その中に、そういう結果を出したのに、また同じメンバーでということは、どういうことかなという
疑問も生まれます。そのために、ぜひ答弁いただきたいなと思っております。
〔環境部長鴨田友伸登壇〕
◇環境部長(鴨田友伸) ただいまの質問でございますけれども、検討委員会の件でございますが、
今こちらの方で検討委員会のメンバーを選定中でございます。そして、まだ了解とか、そういうもの
も得られていないので、ちょっとここでは申し上げられません。
〔市長五十嵐清隆登壇〕
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◇市長(五十嵐清隆) ただいまの御質問でありますが、部長から答弁したとおりなのですけれども、
1年余りで見直しかというお話がございました。実は、私も見直しされました後に、今あった路線を
こっちへ移すとか、停車場をこっちに移すとなりますと、そのお近くの方が不便になるというのが事
実あると思います。そういったこともありましたものですから、これまであったものが不便になるの
では、同じ市民の皆さんの税金を使わせてもらうのに、不便になったよというお声があるようでは困
ると思いまして、見直しをお願いしているところであります。そのようなことで、次はもうそういっ
た御批判のないようなルートをぜひつくっていきたいと思っております。
〔20番田島勉発言を求む〕
◇議長(須永武久) 田島勉議員。
◇20番(田島勉) コミュニティバスについては、市長お答えのとおり、私は信じております。
外環状道路について質問させていただきます。お答えにありましたように、とりあえず境トレーニ
ングセンターの周辺を整備ということでありますが、合併特例債を使用するものではないかと思われ
ますけれども、あの部分700メートルぐらいだと思いますけれども、何年ぐらいで一応完成させた
い見込みがあるのか、意気込みはどのようなものなのか、お聞かせいただきたいと思います。
〔建設部長関口博登壇〕
◇建設部長(関口博) 田島議員の御質問にお答えいたします。
現段階では、平成19年度から平成23年度を予定しております。
〔20番田島勉発言を求む〕
◇議長(須永武久) 田島勉議員。
◇20番(田島勉) 平成19年度から平成23年度ということで、当然合併特例債を使用と理解し
たいと思います。
また、
質問いたしましたけれども、
ほかのところで歩道整備というところがあるわけですけれども、
相当東地区の公園周辺が混雑しておったり、土・日にはすごい人数で遊園地等で遊んでおります。こ
ういったところを、当然優先的に境トレーニングセンター周辺を完成させるということは大事だと思
います。それにあわせて、歩道の整備もやる気持ちがあるのかお聞きしたいと思います。
〔建設部長関口博登壇〕
◇建設部長(関口博) 田島議員の再質問にお答えいたします。
現在も既にあずまウォーターランド周辺、また公園の近くで一部着手して、同時に北関東自動車道
側道は御案内のとおり完成しております。それらの周辺とあわせた中で、観光ルート等の位置づけ等
もあわせて、整備を検討してまいりたいと考えております。
〔20番田島勉「了解」と呼ぶ〕
〔20番田島勉議席に戻る〕
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◇議長(須永武久) 小暮利明議員。
〔19番小暮利明登壇〕
◇19番(小暮利明) ただいま議長にお許しをいただきましたので、伊勢崎クラブを代表して、通
告に従い一般質問をさせていただきます。私の質問は3点であります。
まず、1点目、ミニデイサービス事業についてであります。その1として、現状と課題について伺
います。
我が国は、他国に類を見ないほど急速な少子高齢化社会を迎えております。今後、ひとり暮らしの
高齢者や認知症の高齢者がふえていくことが予想されています。高齢者福祉に対しては、国・県はも
とより、本市でも全市を挙げてその施策に取り組んでいることは承知しているところであります。そ
こで、地域での取り組みはいかがなものなのでしょうか。
本市でも各行政区で、その地域の特色を生かしてミニデイサービス事業を推進していくことを多く
の高齢者の方々は望んでいるのかもしれません。町内会など地域単位でミニデイサービスの輪を広げ
れば、高齢者の見守りと地域住民のコミュニケーションの向上が期待できると思います。そして、地
域づくりの一環として寄与することにもなると思います。高齢者がいつまでも健康で毎日楽しく暮ら
すことができるよう、市内すべての地域に筋力トレーニング講座なども普及することが望ましいと思
います。本市におけるミニデイサービス事業について、現状はどのようになっているのか。また、課
題となっていることをお聞かせいただきたいと思います。
その2として、推進目標について伺います。現在ミニデイサービス事業の普及率は市内30%程度
だとうかがっておりますが、平成26年度には50%、80町内にまで推進する目標が伊勢崎市総合
計画や伊勢崎市地域福祉計画に立てられております。この目標に沿ってどのような施策が講じられよ
うとしているのか伺いたいと思います。
続いて、2点目、あずまサッカースタジアムの整備(人工芝)についてであります。その1として、
調査と構想について伺います。
日本サッカー協会では1921年の創立以来、
サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々
の心身の健全な発達と社会の発展に貢献するという理念を掲げ活動してきたとのことであります。J
FA2005年宣言において、サッカーを愛する仲間、イコール、サッカーファミリーが2015年
には500万人になると宣言しております。2050年には1,000万人になると宣言しておりま
す。
現在、日本サッカー協会では重点施策において、10歳以下をキッズと称し、幼年時代からのサッ
カーの普及・育成体制の整備を図るJFAキッズプログラムに積極的に取り組んでいるようです。無
限の可能性を持っている子供たちは、まさに日本サッカーの宝と言えましょう。その可能性を無にす
ることなく、全国の少年少女がいつでもサッカーを楽しみ、いつまでもサッカーを愛することができ
るよう環境整備を進めていきたいと考えているようです。そして、ぜひともキッズの発展を、この全
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日本少年サッカー大会に代表される世代、中学生・高校生年代の発展へとつなげ、将来のワールドカ
ップ優勝という大きな目標に近づけていきたいと考えているとのことです。
五十嵐市長はマニフェストの中で、スポーツ宣言都市にふさわしいスポーツが盛んなまちづくりを
進めますと公約に掲げておられます。当然伊勢崎市でも、国民的スポーツとしてのサッカー競技を青
少年の健全育成の一環としても大いに推進していかなければならないと考えます。
平成18年11月、伊勢崎市サッカー協会から3万人の署名をもって、あずまサッカースタジアム
の天然芝から人工芝への整備について陳情が出されました。当然のことながら、天然芝では養生期間
が必要となり、1年を通じて7月から11月までの5カ月しか使用できません。しかも、週に二、三
回しか利用できないという利用効率の低い点が指摘されていることも事実であります。今年度は幸い
にして人工芝に向けて平成21年度予算の中に調査費が計上されました。そこで、その調査に伴い、
どのような構想を練っているのかお示しいただきたいと思います。
その2として施工目標について伺います。通年利用ができるように多くのサッカー少年の保護者か
ら強い要望を受けております。これから調査し、施工計画がつくられることになるでしょうが、具体
的な施工目標をお示しいただければ幸いに思います。
続いて、3点目。コミュニティスクール(学校運営協議会制度)推進事業について伺います。平成
16年9月から新しい公立学校運営の仕組みとし、コミュニティスクール制度が導入されました、コ
ミュニティスクールは、保護者や地域の皆さんの声を学校運営に直接反映させ、保護者・地域・学校・
教育委員会が一体となって、よりよい学校をつくり上げていくことを目指すものですが、この学校運
営協議会が、単にその構成メンバーだけにとどまらず、広く保護者や地域の人々にも学校の日常活動
の実態がこと細かく伝えられる場になるなら、
それだけで学校が随分変わるのではないかと思います。
そして、このような効果が期待できる学校運営協議会にするためには、ある程度の頻度で協議会を
開催し、しかも実質的な審議を行い、さらにそこに出された資料や審議内容をすべての保護者に配付
するなどの措置が必要ではないかと感じます。
そのため、
多少予算や労力が必要になると思いますが、
それをいとっているようでは、
所詮協議会は形式的なものに終わってしまうのではないかと思います。
伊勢崎市では北小学校が指定を受けているとのことですが、その1としてコミュニティスクールの
役割、関係者との連携のあり方ついてお聞きします。その2として、効果的な外部人材活用のあり方
についてお聞きします。その3として、学校の点検評価のあり方についてお聞きします。
以上3点伺いますが、答弁によりましては再質問を留保いたします。
〔19番小暮利明発言者席へ〕
〔市長五十嵐清隆登壇〕
◇市長(五十嵐清隆) 小暮議員の御質問の第1点目、ミニデイサービス事業についてお答え申し上
げます。
まず、現状と課題の件でございますが、本年4月1日現在のミニデイサービス事業の実施行政区数
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は北地区7、南地区2、殖蓮地区が12、茂呂地区が4、三郷地区が2、宮郷地区が6、名和地区が
1、豊受地区5、それから赤堀地区が1、東地区3、境地区11であります。それと、社会福祉法人
三友会がございまして、その合計55行政区等となっております。
また、
実施行政区数の推移でございますが、
平成17年度におきましては36行政区等で実施され、
参加者は延べ1万3,746人、開催回数662回でありましたが、平成20年度におきましては5
5行政区等で実施され、参加者は延べ1万9,889人、開催回数は779回となっております。こ
の4年間における伸びでありますけれども、実施行政区数で52.7%、参加者数では44.6%増
でありまして、また開催回数では17.6%の増ということであります。
ミニデイサービス事業は、御案内のとおり、区長を初めとした行政役員、民生委員、ボランティア
の方々に中心となっていただき、特にひとり暮らしの方ですとか、家に閉じこもりがちな高齢者等を
対象に、介護予防を目的とした生活指導、健康チェック、体力維持・向上のための軽体操、また昼食
の提供等を行うものであります。
課題でありますけれども、実施行政区をふやしまして、事業の実施内容が参加者にとってより楽し
めるもの、また充実したものになるよう、委託料を有効に活用していただいて、新規参加者を確保す
ることなどであります。これらの課題を解消しますため、実施行政区の連絡調整会議等による情報交
換を行いまして、よりよいミニデイサービス事業を推進してまいりたいと考えております。
次に、推進目標の件でございますが、地域福祉計画で掲げております平成26年度までに80行政
区等での実施を目標に、引き続き区長会また民生委員会等を通じて啓発をいたしますとともに、行政
区やボランティア団体との連携等を推進するなど、事業に取り組みやすい環境づくりを進めてまいり
たいと考えております。
次に、御質問の第2点目、あずまサッカースタジアムの整備(人工芝)についてお答え申し上げま
す。
今、御質問の中で御指摘をいただきまして、私もマニフェストの中でスポーツの振興を掲げさせて
いただきました。申し上げるまでもありませんで、スポーツはまさに元気な体、そして元気な心をは
ぐくんでくれるものと思っております。道徳またモラルの向上という面でも、大変スポーツを広める
ことはいいことだと思っております。
まず、調査と構想の件でございますが、昨年5月に人工芝グラウンドのサッカー場につきまして、
市内におきましては上武大学サッカー場及びサンデンフットボールパーク、市外におきましては、し
んとう総合グラウンドサッカー場及び太田市の総合運動公園サッカー・ラグビー場の4カ所の調査を
行いました。
調査の結果、人工芝を導入するメリットとしましては、まず御指摘のとおり、通年の利用が可能と
なりまして、大幅な利便性の向上が見込まれるわけであります。また、10年間の維持管理費及び改
修費を比較いたしましても、天然芝に比べて人工芝を導入した方が経済的でありまして、経費の削減
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を図ることが可能となります。それから、心配されております、一時、けが等が発生するのではない
かということでありますが、このけが等の発生率につきましては、天然芝とおよそ同等のレベルまで
改善されたと言われております。
また、構想につきましては、人工芝を導入することによりまして、現行の利用形態に加えて、フッ
トサルコート3面設置による利用等も考えております。
次に、施工目標の件でございますが、利便性の向上及び大会の開催等の増加による地域の活性化を
図りますため、国の経済対策に伴う追加の補正予算措置として早急に対応してまいりたいと考えてお
ります。なお、利用者から要望の多い専用駐車場の整備につきましては、今後検討してまいりたいと
考えております。
以上でございます。次のコミュニティスクールにつきましては、教育長が答弁をいたします。
〔教育長山口晃登壇〕
◇教育長(山口晃) 小暮議員の御質問の第3点目、コミュニティスクール(学校運営協議会制度)
推進事業についてお答え申し上げます。
まず、コミュニティスクールの役割、関係者との連携のあり方の件でございますが、コミュニティ
スクールは、保護者、地域住民、学識経験者などで構成される学校運営協議会が、学校運営に参画す
る地域に開かれた新しい学校であります。したがって、保護者や地域住民の声を学校運営に直接反映
させ、保護者、地域、学校、教育委員会が一体となってよりよい学校づくりをしていくということを
目指しております。
平成21年4月現在、全国では476校がコミュニティスクールの指定を受けておりますが、群馬
県におきましては、本市北小学校と高崎市内の小学校1校が指定を受けております。
北小学校は、平成14年度伊勢崎21市民会議の提言を受け、広く市民の皆様の声を学校教育方針
や教育内容、校舎改築基本設計に反映させるなど、地域との融合を十分に図りながら、新たな学校づ
くりに取り組んでまいりました。平成20年度には、正式に学校運営協議会が設置され、地域の教育
力を北小学校の教育活動に積極的に取り入れ、創意工夫をした学校運営を行っております。
北小学校学校運営協議会委員としては、保護者、地域住民、学校長、学識経験者など12人を教育
委員会が委嘱しております。学校運営協議会には、教育課程の編成や施設整備に関することなど、学
校長が作成する基本的な方針についての承認を行ったり、その他学校運営に関する事項について、教
育委員会または学校長に対して意見を述べたりする権限が与えられており、北小学校の目指す新しい
学校づくりの考え方である、学校が街、街が学校の実現に取り組んでおります。
次に、効果的な外部人材の活用のあり方の件でございますが、北小学校では、たくさんの方々に学
校支援ボランティアとして参加いただき、大きな成果を上げております。
昨年度は、100人以上のボランティアの方々が安全パトロール、読み聞かせ、図書館運営、ミシ
ンを使った家庭科の授業や水泳などの体育の授業の補助、サツマイモの苗植え、夏休み勉強塾など多
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くの教育活動にかかわっていただき、延べ4,700人以上の方々に支援をいただきました。本年度
は、さらに外部人材活用の充実を図るため、地域連携教育指導員1人を配置し、学校支援ボランティ
アを活用した授業や、放課後等の補習におけるボランティアとの折衝、隣接する赤石楽舎の施設を利
用した教育活動の企画、運営等の業務に当たっております。赤石楽舎は、子供と大人が楽しく学ぶ新
たな学び舎であり、赤石楽舎での活動を通して、子供と大人、学校と地域社会が一体となったよりよ
い教育の実現を目指しております。これまで茶道教室、囲碁教室などを開催し、子供と大人が交流し、
ともに学び合う機会となっており、このことは本市が目指す、伊勢崎は大人と子供が学ぶ街の具現化
につながるものと考えております。
次に、学校の点検評価のあり方の件でございますが、北小学校では、7月と1月に教員、保護者、
児童を対象に、学校評価アンケートを実施しております。それぞれの結果については、学校だよりで
保護者に公開するとともに、学校運営協議会においても協議しております。学校は、これらの評価結
果について十分検討し、課題に対する改善策をまとめ、その後の学校運営に積極的に反映させており
ます。
今後、北小学校の先進的なコミュニティスクールの取り組みを広く市民の皆様に積極的に公開する
とともに、本市全体の教育の向上に反映させていきたいと考えております。
〔19番小暮利明「了解」と呼ぶ〕
〔19番小暮利明議席に戻る〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(須永武久) この際、暫時休憩します。
午前11時57分休憩
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
午後0時59分開議
◇議長(須永武久) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(須永武久) 日程第1、一般質問を継続します。
斎藤優議員。
〔18番斎藤優登壇〕
◇18番(斎藤優) 伊勢崎クラブを代表して一般質問いたします。
最初に、入札制度の改正について。公共工事等公共調達に対する社会的批判の高まりを背景に、平
成12年11月、公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律が制定され、同法の制定後、
国及び地方公共団体において、公共工事にかかわる入札・契約制度改革が進展してきております。特
に地方自治体においては、すべての案件での条件付一般競争入札の導入、多様な入札・契約方式の導
入、入札監視委員会の設置、入札談合を行った際の違約金条項の契約書への明記等の取り組みが進み
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つつあります。健全な競争性を保持しつつ、市民の安全、安心のために尽くし、良好な仕事を行う企
業が報われる入札制度の実現が望まれます。伊勢崎市におけるこの件に関する取り組みはどうなって
いるかお尋ねいたします。
次に、福島泰蔵大尉について。(1)として、事績の認識についてであります。
後に少佐に昇進いたしましたが、一般には福島大尉と称される福島泰蔵氏は、利根川の舟運で栄え
た現伊勢崎市境平塚の商家で生を受けた郷土の偉人であります。
酷寒の八甲田山を踏破した指導力は、
卓越した先見性と情報収集力、緻密な組織編制・計画立案能力、そして沈着な判断力等の上に立脚し
ております。彼は大変な勉強家で、自然地理学に秀で、地図作製に長じ、また漢学の素養も深く、そ
の38年間の短い生涯の中で2,000とも3,000とも言われる膨大な数の漢詩を残した文武の
人でありました。同時期に同じ八甲田の地において遭難した多くの方々の鎮魂に思いを馳せつつ、後
進の我々が大いに誇り得る能力と人格の持ち主であると言えるでしょう。この福島大尉の事績につい
て、当市ではどのようにお考えかお尋ねいたします。
次に、その遺品・資料等の保存について。
福島大尉の生家は現存し、さきに触れた舟運で栄えた回船問屋であった福甚の蔵の中に、雪中行軍
の際に使用したとされる水筒や双眼鏡、帽子、外套、そしておびただしい数の直筆の書簡や掛け軸、
落款、地図や論文などが残されております。先日、案内していただいた際に、現在の御当主は、散逸
や劣化を防ぎ、しかもより多くの人たちに見てもらうためには、個人の力では限界があるとおっしゃ
っていました。適切な保存と有効活用は、後世の人間の責任であると思われます。この大量の遺品や
歴史的資料の保存について、市ではどのようにお考えになりますか、お尋ねいたします。
3番目は、モラル社会再構築についてです。
まず、マナーモデル運動。モラル、道徳は健全な社会形成の基礎中の基礎であり、政治、行政が第
一に取り組むべき課題と思われます。
この心の基盤整備とも言われる案件は、
最重要ではあるものの、
成果が出にくく、地味で根気の要る仕事です。それをマニフェストの冒頭に掲げた五十嵐市長の去華
就実と称すべき政治姿勢を大いに評価するものであります。
静岡県の御前崎市では、全市民のマナー向上を目指し、市民マナーモデル運動を展開しました。マ
ナーとは、他人に対して危険ではないが、不快である可能性のある行為について、ルールが存在しな
い場合もある習慣であり、行儀作法と定義することもできます。他人に対して危険であり、なおかつ
ルールに違反した場合に制裁を受ける可能性のある、法のさらに上に位置するモラルより下位の概念
であります。
御前崎市のこの取り組みは、小学生から大人までを対象に、自分なりのマナーを自己申告するマナ
ーモデルを公募するというものです。みずからモデルとなった人は、認定のあかしにピンバッジやス
テッカーをつけ、自身のマナー向上や周囲への啓発に努めていきます。給食費問題等でモンスターペ
アレントと俗に称される保護者の言動が目に余るため、まず大人のモラルを向上させることが急務と
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判断した結果だとのことです。
この運動は、だれとでも気持ちよくあいさつする、歩きたばこやポイ捨てをしないといった目に見
えにくい日常のマナーを見える形に変えるという発想です。具体的には150万円の予算を計上し、
マナーモデルの自己申告書を市内小・中学校に配付したり、市広報紙に折り込むほか、市内協力店に
はポスターの掲示を求めるそうです。運動を広めるボランティアも募集し、マナーモデル・ジョイン
ト・オブ・シチズンなるイベントも開催するとのこと。大人も巻き込んだ価値ある試みだと考えます
が、このような事業について伊勢崎市ではどのようにお考えでしょうか、お答えください。
(2)として、学校におけるこれまでの取り組みについて。恥の文化や家族意識の崩壊、地域コミ
ュニティーの喪失などによって、社会から自尊心、相互性の倫理、献身の倫理等の公共道徳が希薄に
なって久しいと言われております。家庭や地域社会に公共性の視点が欠如しがちな状況からすると、
学校という公教育の場は、子供にとって人間関係の規範、すなわち生きた道徳を学ぶことのできる貴
重なステージと考えられます。子供が最初に経験する社会集団は家族ですが、家族という個人的な社
会集団と、公共性のある社会集団とは落差が大きいために、学校という橋渡しが必要になります。学
童期の道徳教育が必要とされるゆえんであります。そこで、当市におけるモラル社会再構築に対して
の学校における目下の取り組みをお尋ねいたします。
4番目に、教育施設耐震化対策について。校舎、体育館等の教育施設の耐震化対策については、園
児、児童、生徒の安全確保の面と、地域において避難場所になっているケースが多いため、一般住民
の皆様の安全のよりどころとなっている面の2つの大きな役割を持っております。ただいま2次診断
の途中だと聞いておりますが、その2次診断の1次診断との違い、そして、それにかかる費用、また
その結果が出る時期と公表の方法をお尋ねいたします。
また、診断結果が芳しくない建物については、これからどう対応していくのかお聞きいたします。
〔18番斎藤優発言者席へ〕
〔市長五十嵐清隆登壇〕
◇市長(五十嵐清隆) 斎藤議員の御質問の第1点目、入札制度の改正についてお答え申し上げます。
公共工事等の入札及び契約につきましては、公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律
及び公共工事の品質確保の促進に関する法律に基づき、価格と品質が総合的にすぐれた公共調達を実
現するため、一般競争入札の拡大とあわせて、総合評価落札方式の導入やダンピング受注の防止等の
入札、契約の一層の適正化に向けた取り組みを推進することが求められております。
このため、本市では限られた財源の中で、効率的な執行と入札業務に対する市民の皆様の信頼を確
保するとともに、本市建設業等の健全な発展を図ることを目的とし、本年4月に伊勢崎市の入札・契
約制度の基本方針を策定いたしました。この基本方針には、市内業者育成の観点から、原則市内業者
を優先とする地域要件の設定を行ったこと。条件付一般競争入札の推進や業者選定等における透明性
の確保及び公共工事等に関する透明性を確保するため、予定価格の事前公表を継続すること。ダンピ
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ング受注を防止するため、最低制限価格制度の適用範囲の拡大を行うことを明記いたしました。さら
に、小規模建設業者の受注機会の拡大を図りますため、小規模工事登録制度のさらなる活用を推進す
ることを本市の入札・契約制度の基本方針として掲げさせていただきました。
また、このほかの入札・契約制度の改革として、関係業者からの不当な働きかけに対し、担当職員
の綱紀の保持を図ることを目的とした、伊勢崎市発注者綱紀保持要綱と、設計変更の明確化・適正化
を目的とした伊勢崎市請負工事設計変更ガイドライン等を制定いたしました。入札・契約につきまし
ては、健全な競争性の確保とともに、市民に対する信頼性、透明性の確保という観点から、今後とも
厳正な執行に努めてまいりたいと考えております。
次に、御質問の第2点目、福島泰蔵大尉についてお答え申し上げます。
事績の認識の件でございますが、福島泰蔵大尉は1866年生まれで、現在の境平塚の出身であり
ます。八甲田山で雪中行軍を成功させた人物であると認識しております。新田次郎の小説、八甲田山
死の彷徨のモデルになった人物で、1977年には映画化もされました。そして、御質問にもござい
ましたけれども、福島泰蔵大尉は几帳面な性格で、膨大な資料と記録を残していたようであります。
現在かどうかわかりませんけれども、かつて、もう数年前になりますけれども、たしか遺品の一部は
相馬原の第12旅団の記念館にも残されていたと記憶しております。
これをもとに、おいの方が本も出版をされておられまして、市内の図書館の郷土資料の中にも所蔵
されております。また、近年では、リーダー福島大尉の指導力が脚光を浴び、企業研修などにも用い
られることもあるようであります。
本市で発行しております日光例幣使道ウォーキングガイドのパンフレットでは、お墓があります境
平塚の天人寺が掲載をされております。偉業をなし遂げた郷土の偉人につきましては、市で発行する
刊行物で紹介するなどの取り組みを検討してまいりたいと考えております。
次に、御質問の第3点目、モラル社会再構築についてお答え申し上げます。
先ほど御指摘いただきましたけれども、私もマニフェストの冒頭に掲げさせていただいたところで
あります。このマナーモデル運動の件でございますが、今日の社会情勢の変化と時代の潮流において
は、世相を反映して人間関係が希薄化している傾向が顕著であると言われております。特に個人の行
儀作法でありますマナーと常識の欠如、社会や個人が持つ道徳観と倫理観であるモラルが低下してい
ることは憂慮すべき事態であり、まことに遺憾に感じております。
来るべき将来を見据えて、子供たちの育成にあしき影響を与える結果が生じないよう、大いに不安
を残すこの社会問題に取り組みたいと考え、マニフェストにおいて掲げたところであります。
御質問で御指摘をいただきました御前崎市で実施されておりますマナーモデル運動は、御指摘のよ
うに給食費の未払い問題から端を発して実施されているようでありますが、市民のモラルの欠如に対
して、身近な問題として、まずマナーの向上を目指すことから始められ、子供から大人まで1,60
0人を超える市民が自発的に自分のマナーアップ項目を宣言し、その運動に参加して盛り上がった運
- 58 -
動となっていると聞いております。これは、自分はモラルを守るのだということを宣言して、その行
動をする、そのことを行政が証明するという形と見受けておりますけれども、先例で、中にはマナー
条例、モラル条例等をつくっているところもございます。福岡市、それから北九州市、千葉県市川市
等がそういった条例をつくっておりますが、これは犬のふんをそのままにしてはいけないというよう
な、要するに禁止事項を盛ったものでありまして、あるいは歩きたばこをしてはいけないとか、たば
この吸いがらを捨ててはいけないと。捨てた場合は過料を科すというような、そういったいわゆる禁
止条例というのでしょうか、そういうものが主なものであるように記憶しております。そういう点で
も、御前崎市のこのマナー運動というのは、意義深いものだなと思っております。
このような市民マナーの向上を目指した取り組み事例は全国的にも珍しく、成り行きを注目してい
きたいと考えております。
本市におきましても、心の問題としてのモラルの向上と、それから振る舞いや態度としてのマナー
の向上に向け、市民の意識に働きかける施策を検討してまいりたいと考えております。
なお、2番目、3番目の御質問、それから教育施設の耐震化については、教育長から御答弁いたし
ます。
〔教育長山口晃登壇〕
◇教育長(山口晃) 斎藤議員の御質問の第2点目、福島泰蔵大尉についてお答え申し上げます。
遺品、資料等の保存の件でございますが、福島泰蔵大尉の生家の土蔵には、遺品等の関連資料が数
多く保存されていると聞いております。まずは、それぞれの遺品、資料等の調査を実施いたしまして、
その歴史的資料価値について研究してまいりたいと思っております。その後、所蔵者の意向を伺いな
がら、十分協議し、適切な保存管理の方法等を検討していきたいと考えております。
次に、御質問の第3点目、モラル社会再構築についてお答え申し上げます。
学校におけるこれまでの取り組みの件でございますが、学校における道徳教育は、子供たちが人格
を形成していく基盤となる重要なものと考え、道徳の時間をかなめとして、教育活動全体を通して行
っております。道徳の時間においては、人間としての豊かな人間性を育成するために、感動や葛藤を
生む、心に響く資料の活用や体験的な活動を中核に据えて、子供たちの発達段階に応じた授業内容を
工夫し、道徳的価値の自覚を深めるよう指導の充実を図っております。
道徳教育で育成する豊かな人間性とは、美しいものや自然に感動する心、正義感や公正さを重んじ
る心、命を大切にして人権を尊重する心などであり、人間として持つべき最低限の規範意識や自尊感
情、他者への思いやりの心などであると考えております。この豊かな人間性を基盤として、社会のモ
ラルやルールを遵守する大切さを理解させ、主体的に判断し、適切に行動できる人間に育てていきた
いと考えております。
特に、本市では全中学校区ごとに子供たちの実態や課題を踏まえて作成した、小中一貫生活・学習
ルールの徹底を図っております。また、整理・整とん・清掃・清潔・しつけを学校生活のさまざまな
- 59 -
場面で実践するきれいな学校づくりの活動を実施し、学校、家庭、地域が一体となって子供たちに生
活規律を身につけ、善悪の判断ができる人間の育成に努めております。さらに、地域や学校で展開す
るあいさつ運動においても、笑顔で気持ちよくあいさつができる態度を養い、社会生活上のルールや
基本的なモラルの向上に努めております。
今後とも、子供たちの豊かな人間性をはぐくむために、道徳の時間をかなめとした教育活動全体の
充実を通して、道徳的実践力の育成に努めてまいりたいと考えております。
次に、御質問の第4点目、教育施設耐震化対策についてお答え申し上げます。
まず、現状についてでございますが、耐震1次診断は、設計図面による柱や壁の量から建物の強度
を診断する簡易な方法であり、主に鉄筋コンクリート造の建物について行うものであります。また、
耐震2次診断は、柱と壁の強度、さらには粘り強さを診断して、耐震性能を算出する方法であり、鉄
筋コンクリート造や鉄骨造の建物について行う精密な判定法であります。
教育施設の耐震化対策における耐震2次診断は、3カ年で小・中学校、幼稚園のすべての施設につ
いて耐震2次診断を終了する計画をしております。経費は、平成20年度は幼稚園3園、小・中学校
3校で1,329万3,000円、平成21年度は幼稚園4園、小・中学校10校で6,432万3,
000円、平成22年度は小・中学校12校で3,830万円を予定しております。
耐震補強工事を必要としない建物は、昭和57年以降の新耐震基準で建設されたもの及び昭和56
年以前に建設されたもので、耐震2次診断の結果がIs値、いわゆる構造耐震指数0.7以上の建物
となっております。
耐震2次診断の公表につきましては、耐震2次診断の結果がわかり次第、市のホームページ等に速
やかに公表していきたいと考えております。
次に、今後の見通しの件でございますが、耐震補強と改築の判断については、耐震2次診断の結果
及び建物の危険度、老朽度、利用度、将来度、立地度等を含めて総合的に判断し、教育施設整備計画
及び市の総合計画に位置づけて、計画的に行っていきたいと考えております。
なお、三郷幼稚園の改築に向けた設計委託につきましては、国の経済対策に伴う追加の補正予算措
置において対応してまいりたいと考えております。
〔18番斎藤優発言を求む〕
◇議長(須永武久) 斎藤優議員。
◇18番(斎藤優) 再質問いたします。
まず、1点目の入札制度についてなのですけれども、御説明いただいた基本方針のうち、小規模工
事がどの程度拡大されたか。平成20年度の実績を平成19年度と比較して示していただきたいと思
います。
〔財政部長吉田文雄登壇〕
◇財政部長(吉田文雄) お答え申し上げます。
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平成20年度の小規模工事の発注実績と平成19年度との比較についてですが、平成20年度発注
実績については、発注件数372件、発注金額3,619万3,390円でありました。これに対し
まして、平成19年度は発注件数123件、発注金額638万5,288円であったことから、平成
20年度は平成19年度と比較いたしまして、発注件数で249件の増加であり、約3倍となりまし
た。発注金額では2,980万8,102円の増加で、約5.6倍という結果でありました。これは、
小規模工事登録制度の活用を推進した結果が反映されたものと考えております。
また、本制度は、建設業許可を持たない業者を含めた小規模事業者等の受注機会の拡大を目的とし
たもので、本市の入札契約制度の基本方針にも示されておりますが、さらなる活用を推進してまいり
たいと考えております。
〔18番斎藤優発言を求む〕
◇議長(須永武久) 斎藤優議員。
◇18番(斎藤優) その点については了解いたしました。
あと、4点目の耐震化対策についてなのですけれども、御答弁の中にありましたIs値が一定以上
の建物は耐震工事が不要になるとのことですが、それに該当するのは具体的にどういう施設なのか教
えていただきたく存じます。
〔教育部長亀井利彰登壇〕
◇教育部長(亀井利彰) 斎藤議員の再質問にお答え申し上げます。
耐震2次診断の不要な建物についてでありますが、境剛志小学校の一番南の校舎で、昭和49年3
月に建設された鉄筋コンクリート造平家建て541平方メートルのものでございます。
〔18番斎藤優「了解」と呼ぶ〕
〔18番斎藤優議席に戻る〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(須永武久) 堀込清孝議員。
〔12番堀込清孝登壇〕
◇12番(堀込清孝) 伊勢崎クラブを代表して、通告に基づき一般質問をいたします。
まず最初に、伊勢崎市民病院の経営健全化計画についてお尋ねいたします。
私は、昨年の12月定例会において、伊勢崎市民病院経営検討審議会について一般質問させていた
だきました。近年、公立病院を取り巻く経営環境は非常に厳しく、多くの公立病院において損益収支
を初めとする経営状況が悪化し、医師不足に伴う診療体制の縮小を余儀なくされるなど、その経営環
境や医療提供体制の維持が極めて厳しい状況となっております。
そこで国は、
全国的な公立病院の経営悪化を受け、
公立病院を設置しているすべての自治体に対し、
公立病院改革ガイドラインを提示して、経営の効率化、公立病院の再編、ネットワーク化及び経営形
態の見直しなどの改革プランを策定するよう求めております。伊勢崎市民病院経営検討審議会の市民
- 61 -
病院の経営改革、今後のあり方に関する答申書が本年3月16日付で出され、当市民病院は524病
床を有する全国レベルの病院施設として位置づけられ、北関東では464施設ある病院の中で13番
目の規模であり、県内では群馬大学医学部附属病院、日本赤十字社前橋赤十字病院に次ぐ3番目の規
模を誇り、伊勢崎医療圏内では最大の医師を有する機関であるとの報告がなされ、経営状況について
は平成19年度の総収入は約112億7,000万円であり、過去5年間で3.1%増加しているが、
収支状況については大規模な病床拡張工事を契機とした平成8年度以降、企業債償還金や減価償却に
よる慢性的な赤字体制となっているとの指摘もされております。しかしながら、公立の市民病院がゆ
えに、民間では受け入れたがらない患者も受けざるを得ない。すべての患者を引き受け、要望を受け
入れていれば、赤字が膨らむこともやむを得ない面もあるとの指摘もしております。
昨年7月、文教福祉委員会で視察に行った熊本市民病院の院長は、公立病院がゆえ、赤字だからと
いって、すぐに独立行政法人は考えていない。病院事業の改善に向けた取り組みをアクションプラン
として作成し、経営の効率化を図る。市民病院だからこそ、質の高い医療が市民に提供できるのです
と決意を述べられておりました。
また、公立病院改革懇談会において、全国自治体病院協議会の小山田惠名誉会長は、経済第一主義、
経営の合理化、あるいは効率化だけが先行するような改革は、自治体病院の設立の趣旨からそぐわな
い。その地域で必要な医療を提供するため、地域の総意で開設された自治体病院の経営基盤は、救急
医療、小児科等の不採算部門について、しっかりと一般会計において繰り入れされることが基本であ
る。それ以外の部分の健全化については、当然自治体病院関係者の責務であると述べております。
そこで、市民病院の経営健全化計画について、以下6点についてお尋ねいたします。その第1は、
運営の基本的な考え方。2番目として、一般会計負担の考え方。3番目として、経営改善の具体的な
対策。4つ目として、病院の再編、ネットワーク化の検討。5つ目として、経営指標、目標。6点目
として、点検、評価、進行管理。以上、6点について御答弁をよろしくお願いいたします。
続いて、新型インフルエンザ対策についてお尋ねいたします。
メキシコ、アメリカ、カナダを初め、全世界に感染した新型インフルエンザは、国内では全く渡航
歴のない神戸市の高校生を発端に、感染者がみるみる増加し、関西地方を中心に7都府県の300人
以上に拡大した。国や自治体は、水際対策から、拡大にブレーキをかける国内対策にシフト。大阪府
北部や神戸市は、実質的な蔓延地域となり、大阪、兵庫2府県の全域で休校措置がとられたとの新聞
報道がされました。そして、現在3週間が経過しております。
現在、医療関係者筋では、今回の新型インフルエンザは、鳥インフルエンザより弱毒性であり、夏
を迎え鎮静化するが、秋から冬にかけて、形を変えた強毒性の新型インフルエンザが日本に上陸する
であろうと新聞やマスコミで報道されています。
本市では、
5月1日付で新型インフルエンザ発生に伴う災害警戒本部の設置を行い、
大型連休の間、
市民からの情報収集や連絡活動を迅速に行うため、関係職員を初め、部課長で対応したことについて
- 62 -
は敬意を表するものであります。また、新型インフルエンザの世界的な発生に伴い、スプリングフィ
ールド市との交流事業の中止も決定されました。本市の3中学校の関西修学旅行も既に3校が実施済
みと聞いておりますが、残りの8中学校については、大変警戒が必要とされている秋に延期と聞いて
おります。
本日付の新聞報道の中で、新型インフルエンザ国内感染者516人にということが報道されていま
す。ちょっと読ませていただきますが、宮城県は10日、きのうですが、バスガイドの女性が新型イ
ンフルエンザに感染したのを確認した。同県での感染者確認は初めてである。鳥取県も同県初の8歳
の女の子が感染した。福岡市も昨日新たに小・中学校の10人の感染を確認した。同市の感染者は4
6人となり、千葉県、東京都、神奈川県、川崎市、京都市、神戸市でも計19人の感染を確認した。
これで国内の感染者は500人台となり、516名となったという報道がされております。
そこで、幾つかについてお尋ねいたします。
その1としては、災害警戒本部の設置までの経緯。
2つ目としては、これまでの市民からの問い合わせ件数を、市当局、保健福祉事務所別にお尋ねい
たします。また、問い合わせに対する対処と、仮に市民に発生したときの対処策についてお尋ねいた
します。
3つ目として、関西修学旅行実施済みの3校の現状と今後の取り組みについてお尋ねいたします。
4つ目として、仮に生徒が発症したときの対策についてもお尋ねいたします。
最後に、校庭芝生化とグリーンカーテンについてお尋ねいたします。
校庭芝生化については、3月議会において、鳥取式芝生化をもとに一般質問をさせていただきまし
た。その際の御答弁では、鳥取式芝生化については重々承知をしております。学校、校庭等適当なと
ころがあれば、積極的に調査研究のため、試しに植えてみたいとの御答弁がございました。そこで、
文教福祉委員会として、来る7月21日から鳥取市に委員会視察をして、現地の状況を見て研究して
まいりますので、後日報告をさせていただきます。
また、これとあわせ、暑さを和らげる身近なエコとして、ゴーヤ、キュウリなどのつる性の植物を
窓辺にはわせて、暑さを和らげる緑のカーテンがございます。2003年に始まった板橋区内の小学
校での緑のカーテン活動、2004年にはその小学校が環境大臣賞を受け、全国の教育関係者から自
治体、一般ボランティアまで取り組みが知られるようになりました。2007年にはNPO法人緑の
カーテン応援団も設立されております。
京都議定書の採択地、京都の180小学校のうち、既に120校以上でこの活動がされているとの
報告もされております。芝生化とグリーンカーテンで、夏の暑さから6度から7度下がるという研究
結果も出ておりますので、学校、PTA、区長会、老人会、地域ボランティア等、地域の皆さんの御
理解と御協力で達成したいと思っておりますので、市長のお考えをお尋ねいたします。
答弁によりましては、再質問を留保して終わります。
- 63 -
〔12番堀込清孝発言者席へ〕
〔市長五十嵐清隆登壇〕
◇市長(五十嵐清隆) 堀込議員の御質問の第1点目、市民病院の経営健全化計画についてお答え申
し上げます。
まず、御答弁申し上げる前に、私も病院に関しましては、機会あるごとに訴えさせていただいてお
りますのは、市民病院は市民の皆さんにとって医療の大事なとりでだということであります。したが
いまして、現状の市民病院の医療レベル、数的、質的な問題も含めまして、このレベルは上げること
はあっても、決して下げてはいけない、このことを原理・原則にしてまいりたいと思っております。
その中で、まず運営の基本的考え方の件でございますが、近年、病院を取り巻く経営環境は非常に
厳しいものでございます。多くの公立病院が経営の悪化に陥っている現状でございます。
そこで、平成19年12月に示されました国の公立病院改革ガイドラインに基づきまして、本年3
月末に伊勢崎市民病院改革プラン及び伊勢崎市民病院経営健全化計画を策定し、経営の効率化、再編・
ネットワーク化及び経営形態の見直しに係る5カ年の計画を定めたところでございます。
本市におきましては、病院事業の独立採算は長期目標と認識しておりますが、この市民病院改革プ
ラン及び病院経営健全化計画に基づきまして、持続可能な経営を目指して、最大限の経営の効率化に
取り組んでおります。病院運営は、医療の質と健全経営が両輪となって運営されるべきで、基本は市
民の命と安心を守るため、健全経営のもとで良質な医療を継続して提供していくことと考えておりま
す。
次に、一般会計負担の考え方の件でございますが、厳しい財政状況の中でも、これまで一般会計か
ら病院事業会計に一定額の繰り出しを行ってまいりました。具体的に申しますと、平成18年度には
約8億900万円、平成19年度は約8億400万円、平成20年度は約8億3,600万円を繰り
出しております。国の改革ガイドラインでは、一般会計からの繰り出しについては、民間病院並みの
効率運営を行っても、なお不足する、真にやむを得ない部分を対象として行われるものと記されてお
ります。本市におきましても、この原則に立ちまして、病院経営の将来的な持続と自立を念頭に置い
て、今後とも一般会計から病院事業会計へ繰り出しをしていく考えでおります。
市民病院改革プランにおける繰出金は、平成21年度は約7億4,200万円、平成22年度は約
7億3,700万円、平成23年度は同額でありますが、7億3,700万円という見通しを立てま
して計画をしております。
市民病院は、公立病院として、市内の民間医療機関では対応が難しい急性期医療及び専門性を要す
る診療等への対応を図るとともに、今後果たすべき役割として、事業採算性のもと、7項目の基本方
針を定めて、さらなる医療サービスの向上に向けて努めてまいりたいと考えております。
次に、経営改善の具体的な対策の件でございますが、経営改善は収入の増加、そして費用の削減が
基本でございます。まず、収入の増加の具体的な対策について申し上げますと、入院基本料における、
- 64 -
いわゆる7対1看護体制の維持や診療計画の適正化、そしてDPCというのだそうですが、いわゆる
病名別の1日当たりの金額をまとめて請求するというものであります。そのDPC診療報酬制度、こ
れらを生かした新たな加算項目の取得、そして手術件数の増加と集中治療室の利用率の向上を図って
まいります。
次に、費用の削減でございますが、組織の見直しによります事務職員の削減や材料費における薬品
及び診療材料の効率的使用並びに単価の見直し、さらに高額医療器械の購入の際には、費用対効果を
明確にした上で、合理的な判断に立って決定してまいります。これらの行動計画については、今後の
病院経営において必ず実行していかなければならないものと考えております。
次に、病院の再編・ネットワーク化の検討の件でございますが、再編・ネットワーク化は、市や病
院単独だけでは解決することができない事項が多くございます。市民や市外の利用者の動向、そして
地域医療関係者との協力体制、さらに県や他の医療圏との連携、調整、また合意形成など課題が山積
しております。県を初め、関係諸団体におきましても現在検討中でありまして、平成25年度までに
は県の指導を仰ぎながら、必要な措置を講じてまいりたいと考えております。
また、市民病院では、再来患者で症状が安定している患者の皆さんについては、身近な開業医を紹
介して、地域連携を進め、役割分担を図っております。このことによりまして、急性期病院として2
次医療に力を入れていくことができるものと考えております。
次に、経営指標・目標の件でございますが、国は公立病院改革プランの策定に当たって、経常収支
比率及び医業収支比率、職員給与費対医業収益比率及び病床利用率の4項目は、必ず数値目標を設定
することと定めております。本市では、このほかに入院、外来の患者1人1日当たりの収入額及び医
師、看護師それぞれの1人1日当たりの収入額について、病院の機能度を反映し、医療提供の内容が
患者単価に直接結びつく関係から、プランに位置づけております。
また、公立病院としての医療機能に係る数値目標として、紹介率、逆紹介率、手術件数、救急患者
数、集中治療室の稼働率、それから入院患者数の6項目を設定しております。これらの数値目標は収
支計画をもとに設定しておりまして、
計画の実行により達成できる数値目標であると考えております。
次に、点検・評価・進行管理の件でございますが、市民病院の経営健全化を行っていくために、庁
内に市民病院経営検討委員会を設置し、四半期ごとに病院経営の業績や活動内容を点検、評価すると
ともに、その結果を今後の経営活動に反映できるように進行管理してまいりたいと考えております。
また、業績が明らかとなります2年目には、第三者組織として医療経営に詳しい委員により構成する
市民病院経営検討審議会を設置いたしまして、年に1度、市民病院改革プランの実績についての評価
をお願いしていく考えでございます。
今後の経過につきましては、議員の皆様に御報告いたしますとともに、市の広報紙またホームペー
ジ等を通じて、多くの方々の御理解を賜りたいと考えております。
次に、御質問の第2点目、新型インフルエンザ対策についてお答え申し上げます。
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国内ではやや鎮静化という報道も一部あるようですけれども、一昨日のWHOの方ではレベル6と
いうのでしょうか。いわゆるパンデミックが近いという判断もされているように聞いております。
そんな中で、まず本市の場合でありますが、災害警戒本部の設置の件でございますけれども、本市
におきましては新型インフルエンザはだれもが免疫を持っていない感染症のため、拡大しやすく、社
会経済に甚大な被害を及ぼしますことから、災害と位置づけております。伊勢崎市地域防災計画にお
いては、新型インフルエンザの発生段階に応じて、迅速かつ適切な対応を図るものとしております。
そこで、防疫活動の一環として、新型インフルエンザ対策行動計画に従いまして、本年5月1日に
新型インフルエンザ災害警戒本部を設置いたしました。市町村の新型インフルエンザ対策は、群馬県
保健予防課感染症危機管理室の要請を受けまして、必要な措置を行うことが基本でありますが、本市
では感染の状況から、早期に災害警戒本部を設置し、市民への予防対策の周知徹底、情報収集及び事
態急変時における緊急連絡体制等を整備したところであります。
特に御質問にありました、5月の大型連休中におきましても、災害警戒本部に職員3人及び健康管
理センターに職員1人を待機させて、情報収集と市民からの問い合わせ等に対応できる態勢を整えま
した。
次に、これまでの問い合わせ件数と対処策の件でございますが、チラシや市ホームページ等での周
知によりまして、本市の発熱相談窓口が伊勢崎保健福祉事務所である旨を市民に広く伝えることがで
きましたために、災害警戒本部及び健康管理センターへの問い合わせは、今のところ本市の対応方針
を確認したいという1件だけでございます。なお、伊勢崎保健福祉事務所では、現在まで523件の
問い合わせや相談がありまして、そのうち11件の相談者については、念のため感染症指定医療機関
への受診紹介を行っております。
今後、市内で感染者が発生した場合でありますが、新型インフルエンザ対策行動計画をもとに、そ
の感染力や毒性の強さなどを考慮した上で、県や国と協力しながら、実情に応じた対策を行っていき
たいと考えております。
また、本年10月を目標に、市役所の業務継続計画や市民に向けての情報発信等の対応マニュアル
を整備していく予定でございます。
以上でございます。なお、インフルエンザの学校の関係、それから校庭の芝生化については、教育
長から答弁いたします。
〔教育長山口晃登壇〕
◇教育長(山口晃) 堀込議員の御質問の第2点目、新型インフルエンザ対策についてお答え申し上
げます。
まず、関西修学旅行実施済みの3校の現状と今後の取り組みの件でございますが、既に実施いたし
ました3校については、旅行後、朝と夜の検温、食事の様子やせき、頭痛等、体調を確認する健康観
察記録表を全生徒に配付し、家庭の協力のもと健康観察を行いました。また、毎朝担任が健康状態を
- 66 -
把握し、生徒にはうがいや手洗いにしっかり取り組ませており、現在に至るまで特に体調に問題のあ
る生徒は確認されておりません。
旅行を実施していない8校については、日程を変更し、本年8月下旬から11月の間にすべて実施
することで、生徒の豊かな心をはぐくむ貴重な体験活動を確保したいと思っております。なお、旅行
中においては、うがいや手洗いなど予防対策を徹底するとともに、生徒の様子を丁寧に観察し、健康
状態の確実な把握に努めてまいります。
また、今後とも新型インフルエンザに関する情報収集を的確に行い、その発生地域、感染状況の変
化を慎重に見きわめながら、修学旅行の実施方面や日程等を検討し、総合的に判断してまいりたいと
考えております。
次に、発生した場合の対策の件でございますが、学校で新型インフルエンザが発生した場合には、
文部科学省通知により、発生地域を患者発生数が少ない感染初期の地域と、急速な患者数の増加が見
られる感染拡大期の地域に分けた対応をすることとしております。対応に当たっては、県及び市の対
策本部等と十分な連携を図りながら、適切かつ迅速な措置を行っていきたいと考えております。具体
的には、感染初期の地域では、県保健部局等からの要請に基づいた臨時休業等の措置を行います。感
染拡大期の地域では、設置者である市の判断において、学校閉鎖及び学級閉鎖等、季節性インフルエ
ンザと同様の対応を行います。
また、本市における新型インフルエンザの発生に備えて、本年5月19日及び20日に臨時校長会
等を開催し、その対応策の徹底及び修学旅行や校外学習等、実施上の留意事項について指示及び徹底
を図ったところでございます。
指示事項といたしましては、児童・生徒の高熱、下痢、嘔吐等の病状を把握すること、学校内で発
熱等の病状が見られる児童・生徒が発生した場合の対処マニュアルの周知徹底を図ること、緊急時に
おける家庭連絡が確実にできるよう再確認すること、臨時休業を実施する際の連絡が、外国籍の保護
者も含め、すべての保護者に迅速確実に伝達できるよう、通知文及び翻訳文を作成しておくこと等を
確認するほか、さらに緊急用のマスクを全学校、幼稚園に配備いたしました。
今後も、新型インフルエンザについて、最新かつ正確な情報収集に努め、随時必要な対策を講じて
いきたいと考えております。
次に、御質問の第3点目、校庭芝生化とグリーンカーテンについてお答え申し上げます。
地域と連携した取り組みの件でございますが、現在、各幼稚園、小・中学校の敷地内において、芝
生化している部分は、校庭の前庭、中庭、裏庭の一部、体育館周り、その周辺やプール周り等でござ
います。グラウンド内については、運動会、サッカー、野球、陸上など各種スポーツの利用や地域の
催しなど、利用の状況が多様化しておりますので、一部の芝生化にとどまっております。また、児童・
生徒の環境学習の一環として、教室の南側に朝顔やフウセンカズラ等によるグリーンカーテンを設置
するなどして、生活改善の工夫をしている学校も多数ございます。
- 67 -
今後の取り組みといたしましては、校庭は学校行事や各種スポーツのほか、地域住民の方々が利用
する場所でもありますので、校庭を多様に利用することが多く、各種スポーツ等の用途に合わせた芝
生の植栽は困難なため、全面的な芝生化を推進することは難しい状況にあると考えております。した
がいまして、学校敷地内の一部に支障のない範囲において、ポット苗移植法、通称鳥取方式を用いて、
実験的に芝生の植栽を行いたいと考えております。
前議会におきまして、堀込議員の御質問にお答えしたとおり、実験的にやりたいと考えており、鳥
取県等の方に連絡等をとっているところでございますが、鳥取で使う芝生の苗が、特定のNPO法人
等が管理するということで、なかなか思うように手に入らない状況もございまして、今そちらの方と
の調整を図っているところでございます。
いま少し猶予をいただければありがたいと思っております。
今後については、安全面や施設の立地条件等、各種スポーツに支障がない範囲において、各学校と
調整を行いながら、芝の移植作業及び維持管理作業も含め、PTAや地域の方々と連携した方法をさ
らに調査、
研究しながら、
環境教育や地球温暖化対策に向けて検討してまいりたいと考えております。
〔12番堀込清孝発言を求む〕
◇議長(須永武久) 堀込清孝議員。
◇12番(堀込清孝) 最初に、市長の思いも組み込まれておりました。マニフェストの中にも市民
病院の関係がございましたが、本当に大変な御答弁いただきましたこと、まずもって御礼申し上げま
す。幾つか質問させていただきたいと思います。
先日、市民病院の方に行かせていただきました。そのときに、外来受診の皆様にということで、病
院長からお願いのチラシがございました。身近なかかりつけ医をお持ちくださいと。いつも受診あり
がとうございますと書いてあって、ここに、最近の病院で医師の過重労働による退職、大学病院の医
師引き揚げなどを要因とした医師不足による医療崩壊が現実のものとなっていますという形で、実は
ある病院の先生、あるいはさる医師会の事務長ともお話をさせていただいたときに、先生が9時から
5時までの勤務で、それで1時間休んだら泊まりで勤務して、その次の日の丸1日勤務をしたという
実例があるそうです。だから、三十数時間に及ぶ勤務時間があって……。
◇議長(須永武久) 残り時間は5分となりましたので、お知らせします。
◇12番(堀込清孝)(続)大変な医師の現状が報告されました。身近なかかりつけ医をお持ちくだ
さいと。そのことによって、医師の確保だとか、きちんとした医療の確保ができるということでござ
いますので、重要なことでございますので、病院だけではなくして、行政としてもぜひこのことをい
ろいろな意味でもっとPRしたらどうかという形が1点であります。
2点目については、いただいた経営指標・目標の中で、経常収支比率、医業収支比率、5点ほどあ
りますが、平成25年度の目標数値、平成21年度の経常収支比率が94.8%、平成23年度が9
6.2%ということで、平成25年度は100%、これはよくわかるのですが、医業収支比率が下が
っております。これは、96.6%が平成25年度は95%ということでございますが、これは国の
- 68 -
示した目標値ということで理解をしていいということでしょうか。それとあわせて、その5%はどの
ような考えなのかお聞かせいただきたいと。以上2点、よろしくお願いいたします。
〔市民病院副院長兼経営企画部長岡本勉登壇〕
◇市民病院副院長兼経営企画部長(岡本勉) 堀込議員の再質問にお答え申し上げます。
コンビニ診療とも言われるような軽い症状の患者がふえますと、市民病院で働く医師が疲弊いたし
まして、医師離れ、医師不足を引き起こしかねません。急性期医療や救急医療など、市民病院の果た
すべき役割、機能を最大限に生かし、市民にとっていざというときに大いに頼りになる安心のよりど
ころとしていくためには、市民病院が市民を守るとともに、市民が市民病院を守るといった意識が必
要でございますので、まずかかりつけ医に診ていただくよう、市民の皆さんの御理解と御協力が必要
だと考えております。
また、経営検討審議会の答申におきましても、改革は市民とともに行うとされております。したが
いまして、市広報紙の5月16日号で市民公募を行いましたが、来月7月1日に市民病院モニター制
度を発足させまして、御意見、御提言をいただきながら、市民との意見交換を図ってまいりたいと考
えております。また、今後につきましては、市の広報紙やホームページの活用によりまして、市民の
御理解、また評価をいただくよう努めていきたいと考えております。
先ほど2点目でございますが、平成25年度の目標数値につきましては、国の示しましたガイドラ
インの数値そのものでございますので、議員御指摘のとおりでございます。
〔12番堀込清孝発言を求む〕
◇議長(須永武久) 堀込清孝議員。
◇12番(堀込清孝) 100%と95%のこの5%というのは……。
◇議長(須永武久) 申し合わせによる発言の残り時間は1分となりましたので、お知らせします。
◇12番(堀込清孝)(続)一般会計の繰り入れということで考えてよろしいのでしょうか。
〔市民病院副院長兼経営企画部長岡本勉登壇〕
◇市民病院副院長兼経営企画部長(岡本勉) 平成23年度までの数字につきましては、市民病院内
で努力して達成目標とする数値でございますけれども、平成25年度の目標数値、確かに95%まで
下がっておりますけれども……。
◇議長(須永武久) この際申し上げます。申し合わせによる発言時間を経過しましたので、答弁を
まとめるよう願います。
◇市民病院副院長兼経営企画部長(岡本勉)(続)国が示しましたガイドラインの数値ということで
御理解いただきたいと思います。
〔12番堀込清孝「了解」と呼ぶ〕
〔12番堀込清孝議席に戻る〕
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- 69 -
◇議長(須永武久) この際、暫時休憩します。
午後2時10分休憩
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午後2時24分開議
◇議長(須永武久) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
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◇議長(須永武久) 日程第1、一般質問を継続します。
臂泰雄議員。
〔11番臂泰雄登壇〕
◇11(臂泰雄) それでは、伊勢崎クラブを代表し、通告に従い順次質問をいたします。
まず最初に、中心市街地の活性化について質問させていただきます。
近代になってからの中心市街地の歴史を見てみると、
120年前の1889年に伊勢崎町が生まれ、
同年11月に両毛線が開通したとあります。国定駅と駒形駅を直線で結ぶ当初計画案に対し、武孫平
伊勢崎町初代町長は、先頭に立って路線変更を申し入れました。最終的には、町民有志からの寄附を
募り、駅舎用地を町が用意することで、市街地の中心となる現在の場所に鉄道を通すことができまし
た。また、市庁舎敷地内に石像のある石川泰三町長は、大正の時代にいわゆる六間道路を建設すると
ともに、伊勢崎町の道路建設や市街地の整備計画である大伊勢崎計画を立案いたしました。その計画
の骨子は、今現在の都市計画においても生かされております。さまざまな課題はあるとしても、中心
市街地の整備にはこうした先人の思いが込められており、この地の発展はバランスのとれた全市域の
均衡ある発展の趣旨に決して矛盾するものではありません。
先日、伊勢崎駅前にあるビルを訪れる機会があり、そのビルの3階から市内を見渡してみました。
窓から見える古い駅舎の姿に郷愁を覚えるとともに、iタワーや完成間近の鉄道高架工事が間近に見
え、駅周辺に目立つ空き地などは、まるで作業中の工事現場のようで、新しいまちづくりへの芽生え
が強く感じられました。
しかし、新しいまちへの再生を手放しで喜べない状況もあります。駅周辺の区画整理事業の進捗状
況を見るとき、この百年に一度と言われる大不況の中で、予算の手当ては大丈夫なのでしょうか。ま
た、中心市街地に大きな影響力を持っていた西友の撤退も現実のものとなり、今後の市街地活性化に
不安がよぎります。
こうした状況の中だからこそ、広域的な見地から、市民、商工業者、開発事業者などの皆様と協働
してまちづくりは進められなければなりません。そうした観点から、まず現状についてお伺いいたし
ます。最初に、中心市街地整備事業の進捗状況を、各事業ごとに、大まかで結構ですので、お聞かせ
ください。また、市行政の事業とは別途に、市民、住民、商工会議所を初め、さまざまな商工団体や
NPOにより、中心市街地活性化のための活動が行われておりますが、把握されている範囲でその活
- 70 -
動状況をお聞かせください。
次に、計画の再検討についてお伺いいたします。
五十嵐市長は、市長選挙や市政懇談会を通して、中心市街地整備事業の計画の再検討を発言されて
いました。現在の国土交通省の中心市街地整備事業に対する考え方は、既存の社会資本を生かして、
地域の実情に合った身の丈再開発、やわらかい区画整理などの柔軟性を持った事業に変化しているよ
うです。
矢内前市長の時代にも、伊勢崎駅周辺第三土地区画整理事業に対して、一部区域を除いて区画整理
事業によらない整備を行うという大きな計画変更が行われましたが、今回五十嵐市長がお考えになっ
ている再検討とはどのようなものでしょうか。
その内容について、
なぜ今回事業の見直しをするのか。
また、事業の範囲と方法、期限など何について見直しをするのか、そしてどのような手法で見直しを
するのかお聞かせください。
最後に、今後の対応についてお伺いいたします。こうした区画整理事業は、地権者の協力により事
業が成り立っています。また、国や県も多くの事業費を負担しています。見直しに対するそれら住民、
国、県の合意形成をどう図るのかお考えをお聞かせください。また、市行政内部では横断的な対応が
必要であると思いますが、
どこの部署が担当として行うのか、
見直しをする所管をお聞かせください。
この中心市街地の活性化の課題は、全国の自治体がひとしく抱えている問題でありますが、どこも
十分な解決はされていません。そうした中で、特徴ある地方都市整備のために、事業の見直しを国に
訴えていく今回の行動は、先駆的なモデル事例になるものと思いますが、五十嵐市長の決意をお聞か
せください。
2番目に、成人式について質問をいたします。ことしの成人式を含め、過去3回の成人式に市議会
議員として参加させていただきました。それらの式は、新成人を中心に設置された実行委員会が手づ
くりで運営努力されていて大変好ましいものに思えました。また、祝賀を彩るさまざまな花の飾りつ
けは、多くのボランティアの皆様によってなされていたことをお聞きし、その御苦労に頭が下がりま
した。お手伝いをする市職員の皆さんも大変であったことと思います。
このように地域を挙げて新成人を祝福し見守っている多くの市民がいることを、華やかな振りそで
や紋付はかま、スーツ姿で着飾った参加者は理解してくれているのでしょうか。ことしも主催者や来
賓の祝辞を静かに聞けない新成人の行動が問題になりました。新成人には、地域の将来の担い手とし
て、自立した市民として自覚を持ってもらいたいという願いは、余りにも短いこの式典の時間を共有
することで、本当にかなえられるのでしょうか。また、こうして伊勢崎市内の新成人が一堂に集まる
ことに意味があるのでしょうか。考えさせられます。
今回、成人式の変更が行われるわけですが、それについて何点かお伺いいたします。
まず、考え方ですが、今回の見直しをする理由について、これまでどのような不都合、改善すべき
事柄があったのでしょうか。また、見直しを求める市民からの声があったのでしょうか、お聞かせく
- 71 -
ださい。
次に、改善点についてですが、5月16日号の広報いせさきで一部は承知をしておりますが、成人
式のどこを変えて、何を目指すのかについて、お聞かせください。また、実施方法として、中学校区
単位で行うということですが、そのようにする理由をお聞かせください。地区別に分割開催するだけ
で、式の内容はこれまでと同じなのかどうかもあわせてお聞きいたします。
地区ごとに実行委員会を組織するということですが、区長を初め、地域の皆様に新たな負担が生じ
ないのでしょうか。生じるとすれば、協力体制を担う合意はできているのでしょうか、お聞かせくだ
さい。学校区単位ということで、教育委員会の協力体制はどのようになっているのかもあわせてお聞
きいたします。
最後に、今年度の成人式実施後の検証についてお伺いいたします。新しい取り組みとなるわけです
から、成人式実施後には事業の検証がなされると思いますが、その検証はどのように行われるのでし
ょうか。また、どの部署が行うのでしょうか。あわせて、検証の中に市民からの声を聞く用意はある
のでしょうか、お聞かせください。
3番目に、いせさき花火大会について質問いたします。
夏の行事として、北関東で屈指の3万発の花火大会は、伊勢崎市の観光の目玉でありました。この
花火大会休止の御判断を、五十嵐市長は就任後直ちに表明されました。花火大会が行われないことを
残念がる意見も数多く聞いておりますが、この判断について、私は今年度の予算案を提案される中で
五十嵐市長の勇気ある決断であったと思っております。継続は力なりとの言葉もありますが、継続の
みにとらわれて、事業の検証がおろそかになることがあってはならないと考えます。惰性に流される
のではなく、花火大会を休止することで市民へ課題を投げかけ、事業内容を検証して判断する絶好の
機会ができたのだと思います。事業のあり方について、十分な時間をかけた議論をすることで、市民、
商工業者、商工団体との協力体制が確立され、より一層大きな相乗効果がもたらされるのではないで
しょうか。それらを踏まえてお伺いいたします。
まず、これまで行われていた、いせさき花火大会の歴史的経過はどのようであったのでしょうか、
お聞かせください。また、来年度の考え方についてですが、市の財政がどのような状況になれば開催
をすることになるのでしょうか。そして、開催するとしても、例年の形では行わないのでしょうか、
お聞かせください。来年度の開催について、どのようにするのか、一つの方向性を出さなければいけ
ないと考えますが、検討委員会や実行委員会等を設置するお考えがあるのでしょうか、お聞かせくだ
さい。
次に、市民への対応についてお伺いいたします。
五十嵐市長の対話と協調による市政運営の思いを実現するためには、市民の皆様への情報提供と意
見聴取が欠かせません。この花火大会についても、事業内容の情報をより詳しく市民へ提供し、開催
場所や宣伝方法なども含め、意見を聞く必要があるのではないでしょうか。五十嵐市長のお考えをお
- 72 -
聞かせください。
以上で私の一般質問を終わりますが、御答弁によりましては再質問を留保いたします。
〔11番臂泰雄発言者席へ〕
〔市長五十嵐清隆登壇〕
◇市長(五十嵐清隆) 臂議員の御質問の第1点目、中心市街地の活性化についてお答え申し上げま
す。
まず、現状の件でございますが、現在、駅周辺総合開発の一翼を担います鉄道連続立体交差事業が
順調に進捗しております。この整備効果を最大限に生かすために、伊勢崎駅を中心とした基盤整備を
重点的に展開しているところでございます。
そこで、各事業の進捗状況でございますが、平成20年度末の事業費ベースの進捗率で申し上げま
すと、伊勢崎駅周辺第一土地区画整理事業が18.0%、伊勢崎駅周辺第二土地区画整理事業が27.
5%、そして密集住宅市街地整備促進事業が18.8%であり、鉄道連続立体交差事業では負担金ベ
ースでありますが、伊勢崎市負担のベースですけれども、40.9%でございます。
中心市街地の活性化に向けましては、伊勢崎市中心市街地活性化基本計画をもとに、一体的、総合
的な整備を進めております。また、地元住民の皆様を中心に、環境美化や花植え等の活動を初め、燈
華会やまた路地裏フェスタなど、集客を目指したイベント等も盛んに行っていただいているところで
あります。さらに、NPO法人伊勢崎アシスタンスセンターのまちづくりへの参加や、伊勢崎商工会
議所でも中心市街地の活性化の調査研究を行ってくださっているところであります。
次に、計画の再検討の件でございますが、伊勢崎駅周辺の整備につきましては、計画段階から含め
ますと既に20年以上が経過しておりまして、社会情勢や経済状況、中心市街地でのまちづくりに求
められる姿も変化しており、全国的にも市街地整備は見直しの傾向にあります。
御質問の伊勢崎駅周辺でありますけれども、地元でお話を伺っていますと、とにかく家を直したい
のだけれども、あと何年待てば家が直せるのかというお話、あるいはこの事業が、いつまで工事中が
続くのだろうかというお話、多くの市民の皆さんからそういった声を耳にしております。現在の、先
ほど申し上げた進捗率でありますけれども、これから推計をいたしましても、現計画をそのまま進め
ていったのでは、もうこれは何年かかるかということであります。そのために、私もできるだけ早い
機会に再検討をということで考えていたところであります。
そういった状況でございまして、
本市におきましても、
事業の長期化とまず住民不安を解消すると。
このために整備の再検討を行いまして、それぞれの地区の特性に合った、よりよい中心市街地の整備
を早期に完成させなければならないと考えております。まずやはり基本的には、そこにお住まいの皆
様が一日も早く安心してお住まいいただける地域をつくる、このことだろうと思っております。
現在重点的に進めております駅前周辺地区以外では、整備内容を見直しまして、事業費の縮減と事
業期間の短縮を図りますため、先月、5月でありましたけれども、庁内で検討組織を設置いたしまし
- 73 -
て、副市長をトップにした組織を立ち上げさせていただきました。そして、現在検討を始めたところ
でございます。また、商工会議所を初め、住民の皆さんの声についても、この検討組織の会議の中に
反映していきたいと考えております。
次に、今後の対応の件でございますが、まず見直しに当たりましては、国・県等の関係機関に本市
の状況等をよく理解していただき、その後説明会や中心市街地整備部からのお知らせ等で、住民の皆
さんに理解を求めていきたいと考えております。また、庁内の検討組織の中で、この見直しをまとめ
ていきたいと考えております。
今回の見直しでありますが、本市にとりましては、大きな課題でありますために、国の動向や制度、
手法を十分に研究して、本市に適した見直しを積極的に進めてまいりたいと考えております。
さらに、中心市街地の活性化の観点からも、高齢者も含めた多くの市民の皆さんにとって、まず暮
らしやすい、多様な都市機能がコンパクトに集積した、歩いて暮らせる生活空間を目指して、伊勢崎
駅前を中心とした市の玄関口にふさわしい、新しいまちづくりと現在行われております祭りや市民の
イベント等の文化活動を踏まえて、中心市街地の整備を進めてまいりたいと考えております。
次に、御質問の第2点目、成人式についてお答え申し上げます。
まず、見直しの考え方の件でございますが、成人式は二十歳の男女青年の新しい門出を地域ぐるみ
で祝い励ます人生の節目として必要なものであると考えております。これまでは、先ほど御指摘のと
おり、伊勢崎市文化会館において一括開催をしておりましたが、お話のとおり、私語及び雑談が多く
見受けられまして、参加した皆さんからは、厳粛かつ地域性のある成人式にするため、各公民館単位、
あるいは中学校単位の分散開催にしてはどうかとの御意見もございました。開催方法及び式典内容等
の検討を重ねてきたところであります。
その結果、地域社会の一員としての自覚を促すという成人式の開催の趣旨を反映し、厳粛かつ地域
ぐるみで祝福をする式典とするためには、保護者の皆さんを初め、地域の方々も参加していただける
各中学校区単位で統一した式典を開催することが最も適するものと考えまして、分散により実施する
ことといたしました。
実施に当たりましては、市の広報紙、市ホームページ及びポスター等を活用し、新成人及び市民に
周知いたしますとともに、公募による実行委員の募集を行っております。さらに、区長会、青少年育
成団体役員会及び市政懇談会等を通じまして、広く市民の皆さんの意見を聞いて、検討を行っており
ます。
教育委員会では、各中学校教職員を対象とした会議を開催していただいて、中学校区ごとの分散開
催についての協力を得るなどの説明を行いました。また、平成18年からの成人式実行委員経験者か
ら、アンケートにより意見をいただき、参考にさせていただいております。
次に、実施の方法と検証の件でございますが、実施につきましては、各中学校区の最寄りの公共施
設を各会場といたしました。開催時間については、午後を原則といたしましたが、施設に限りがある
- 74 -
ものですから、午前、午後として有効活用する施設もございます。
運営につきましては、区長会及び各中学校からの推薦並びに公募により選ばれました新成人による
各中学校区成人式実行委員会が行います。今後は、区長会及び地域の育成団体の方々と開催に向けて
の意見交換を実施しまして、組織づくりを進めてまいりたいと考えております。
また、検証でありますけれども、新成人からのアンケート並びに実行委員会、区長会及び協力団体
の皆さんからの意見等を踏まえて、今後の参考にしたいと考えております。
次に、御質問の第3点目、いせさき花火大会についてお答え申し上げます。
まず、来年度の考え方の件でございますが、これまでの開催経過につきましては、平成7年度に市
制施行55周年を記念し、平成8年度に伊勢崎オート開場20周年を記念し、また平成9年度及び平
成10年度は伊勢崎オートのファン感謝祭として、それぞれ花火大会を開催してまいりましたが、平
成11年度からいせさき花火大会として現在の打ち上げ方法である、打ち上げ数3万発連続90分間
の花火大会となりました。そして、平成15年度からは、観覧場所や駐車場、交通規制方法や地域へ
の影響等を総合的に検討しました結果、安堀河川公園から、ラブリバー親水公園うぬきに打ち上げ会
場を変更して、現在に至っております。
そうした状況でありますけれども、その中でアメリカでのサブプライムローン問題に端を発しまし
た、昨年来の金融危機であります。こうした状況の中におきまして、本市の当初予算でも市税収入が
約10億円以上減るだろうという見込みが当初ございました。そういった中で、この景気悪化の影響
が大変厳しさを増しているという状況がございました。このようなことから、平成21年度予算編成
は、まず市民生活に密着した事業を最優先するという考えのもとで、緊急経済対策、また福祉、地域
医療の充実などに重点をおいて、緊急性、必要性を優先に事業を採択いたしました。このため、夏の
風物詩であります花火大会については、本当に残念でありましたけれども、断腸の思いで休止を決定
した次第であります。こうした状況でありましたけれども、来年、平成22年度以降の開催につきま
しては、またこれも今後の財政状況、また地域に及ぼす経済効果なども十分に踏まえまして、さまざ
まな角度から検証した上で決定したいと考えております。
前にもちょっと申し上げましたけれども、やはり当初始まったときのオートレースの余剰金が財源
になったということ。それから、その後オートレースの財源が難しくなって、先ほどの平成15年か
ら、その前からですか、全額3,000万円という経費を市から投入して、それでも払ってきたとい
う方法がありますが、その方法も含めまして検討が必要ではないかと思っております。現状、前橋市
にしても、太田市にしても、協賛をいただいての開催ということでありましたので、その辺のやり方
も含めて考えてみたいと思っております。
次に、市民への対応の件でございますけれども、御指摘のありました検討委員会の設置につきまし
ては、現段階ではそのような関係もありまして、ちょっと厳しいような気がしております。それにか
わって、さまざまな機会をとらえて、いろいろ市民の皆さんへの情報提供もしていきたいと思ってお
- 75 -
ります。
〔11番臂泰雄発言を求む〕
◇議長(須永武久) 臂泰雄議員。
◇11番(臂泰雄) 中心市街地の活性化について、再質問させていただきます。
先ほど、百年に一度の不況という話もありましたし、厳しい財政状況の中で、市長を初め三役の報
酬カット、職員の手当の削減というものも行われました。大変厳しいということはわかるのですけれ
ども、しかし一方で新規職員の採用ということもあります。新規職員を採用するということは、将来
に対する投資であると思いますし、継続した行政運営をするためには、そうした投資が必要であるの
は間違いないことだと思います。
この中心市街地の整備事業というのは、伊勢崎市の将来を左右する本当に大きな課題、後送りにで
きない課題だと思いますので、いろいろな意味で予算を含めて、また人員を含めて、市行政の総力を
挙げてやらなければならない、本当に最重要課題だと思うのですけれども、そういった思いの中で、
余り景気がこうだから、また今状況がこうだからということで消極的になるのではなくて、やはりや
るべきことはきちんとやっていくということが、本当に今やらなければならないことというのは本当
にあると思いますので、整備事業については前向きにというか、積極的に取り組んでいただきたいと
考えます。
そうした中で、中小企業庁の商店街実態調査というのを見させていただきますと、商店街が抱える
問題というのが、平成7年のときには大規模店舗に客足がとられているという回答が最も多くて、た
だこれが平成18年度になると、魅力ある店舗が少ないというのが最も多くなっています。中心市街
地の活性化というのは、未整備の道路だとか、バスを含めての公共交通などの社会基盤整備をすれば
解決するということではなくて、そこで営業活動される商業者の方、またそれを見守る市民の方、ま
たNPOを含めて、そうした市民活動の方たちが、魅力ある店舗、魅力ある空間をどう中心市街地に
実現するかということが大きいと思いますので、先ほどの中心市街地の整備事業も含めて、より多く
のいろいろな団体との話し合い、またそうしたところが、それぞれが見直しに対して思いを持ってい
ると思います。市長は先ほどの御答弁の中で、商工会議所等も見直しについていろいろ検討されてい
るということもありましたので、改めてそうした団体と本当に真剣に向き合った話し合いをするべき
だと思います。先ほど御決意をお聞きいたしましたけれども、もう一度全精力を傾けてやるべき重要
課題を多くの皆さんと話し合うという、その辺の思いをもう一度お聞かせいただければと思うのです
けれども。
〔市長五十嵐清隆登壇〕
◇市長(五十嵐清隆) 臂議員の再質問にお答えいたします。
中心市街地の開発の件ですけれども、これは私も伊勢崎にとりましては、戦後最大の課題と申し上
げても過言ではないだろうと思っております。いわゆる戦災復興事業が伊勢崎は着手できなかった経
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過があるわけですけれども、その時代からやはり大きな懸案であったと思っております。
このことでありますので、財政が厳しいからといって、お話のとおり、現状でストップさせるわけ
にはいかないと思っております。やはりそこにお住まいの皆さんが、一日も早く安心して暮らせる市
街地をという御要望でありますので、その御要望をできるだけ早く完結させるために、事業を早く、
要するに期間を短くして経費を削減しながら、1回完結をさせると、このことが大事だろうと思って
おりまして、それに全精力をかけていきたいと思っております。そのことが、やはりこの再検証の大
きな目的であります。
そして、そのためのいわゆる各商店街の皆さん、個店の皆さんもございます。また、先ほどお話の
ありました西友の跡をどうするのかという問題もございます。やはりそれらの基本になるのは、そこ
にお住まいの皆さんが、その場所で生活が完結できる地域づくりだろうと思います。これは基本では
ないかと思います。そうすることによって、やはりそこで買い物もできて、またそういったお住まい
の皆さんがそこで暮らしが完結できるようなお店もそこにあってということが必要なんだろうと思い
ます。その意味では、商工会議所の皆さんを初め、そして地元の商店会の皆さん、本町商店会、百店
会の皆さんもございますので、そういった皆さんともいろいろと相談をさせていただきながら、まち
づくりを進めていきたいと思っております。
〔11番臂泰雄「了解」と呼ぶ〕
〔11番臂泰雄議席に戻る〕
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(須永武久) 田村幸一議員。
〔24番田村幸一登壇〕
◇24番(田村幸一) 新政クラブを代表して、通告に従い一般質問させていただきます。
まず最初に、インフラ整備についてお伺いいたします。
平成17年に市町村合併して、5年目の予算がただいま執行されております。伊勢崎市も県央の2
0万都市として厳しい財政状況の中でも着実に進歩、充実しなければいけないと思います。
早いもので、合併特例債起債期限10年の半分が経過いたしました。今回は東地区を中心とした合
併前、合併後のインフラ整備の状況や対応について質問いたします。
1として、利根川左岸流域下水道及び東地区の雨水排水路の進捗状況について質問いたします。利
根川左岸流域下水道も昨年9月末には境地区、東地区の一部が供用開始となり、また赤堀地区の一部
で供用が開始されたのでしょうか。供用開始前の住民説明会での状況や、供用開始区域内の各家庭の
接続状況についてお聞かせください。
また、この流域下水道は、当初計画区域に入っていた旧粕川村の離脱と相まって、旧伊勢崎市の名
和・豊受地区が計画区域に加わった過程があります。この2地区の計画の進展が見られていないよう
にうかがっているが、
計画は着実に進捗しているのでしょうか。
その点についてもお伺いいたします。
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また、旧東村時代から住宅の床下浸水など水害で悩まされた三室地区、東小保方下地区の雨水幹線
排水路の工事が現在行われていますが、近隣の農家では田植えの時期を迎え、工事の進捗状況のおく
れを懸念しております。その点、大丈夫でしょうか。それから、南小学校区近隣公園として合併前か
ら計画されていた水害対策の調整池を併設した近隣公園計画は進捗しているのでしょうか。その点に
ついてもお聞きいたします。
(2)として、田部井町にある天神沼の整備と管理状況についてお伺いいたします。御存じのとお
り、我が国では昭和40年代前半までは米の増産が農政のすべてといってよいほど農家の米づくりは
盛んでした。特に東地区では、田植え時の水不足に悩まされ、田植えが一段落するのが新暦の七夕の
7月7日ごろだったと記憶しております。この田植え時の水不足対策として、東地区には天神沼を初
めとして、西小保方沼、五反田沼などのかんがい用のため池が先人によってつくられ、なおかつ機能
しておりました。しかし、昨今では水田の作付面積の減少と、大正用水の整備が完成した昭和50年
代以降には、田植え時の水不足は解消され、東地区に点在していたため池も、本来のかんがい用水の
機能を必要としなくなると同時に、沼周辺が荒れ始めてまいりました。
旧伊勢崎市の波志江沼、新沼などはもろもろの条件をクリアして、現在きれいに整備されておりま
す。しかしながら、東地区のため池の代表格である天神沼については、沼本体や周辺の整備を必要と
しています。土地改良区の管轄を越えた整備のお考えはないか。また現状の管理状況などについてど
うなっているかお聞かせください。
(3)として、土地改良事業施行後の管理状況についてお伺いいたします。
ため池の問題と関連しますが、昭和48年から平成3年までにわたって行われた、県営佐波東土地
改良区、大正用水土地改良区、五反田土地改良区などの圃場整備事業は、平成7年から平成8年には
土地改良区自体が清算されて、農地は地権者に、道路、池沼、水路は国または当時の東村に移転して
おります。施工後二十数年が経過し、水路、土手、堰などは傷んだり、漏水や崩れて危険と思われる
がけなどの箇所も見当たります。農道の保守管理や用水、用排水路の管理は、行政としてその後いか
に対応しているのか、その点についてもお伺いいたします。
(4)として、外環状線の進捗状況と方向性についてお聞きいたします。この外環状線については、
午前中の質問で大方答弁もあり理解しておりますが、若干視点の違うところがありますので、通告に
従いまして一応お聞きいたします。
道路の新設や歩道の設置などは、地域の目に見えるインフラ整備として最たるものです。平成17
年に発表された当市東部を南北につなぐ外環状線の計画は、地域の住民が待望している事業です。計
画発表から5年目の予算も計上、可決されておりますが、旧境共同トレーニングセンターの用地の買
収に手間どっているように見受けられます。さきにも申しましたが、合併特例債を適用しての事業で
すので、目に見えた工事の進捗を期待しております。
この計画道路の幾つかの交差点は、優先道路がわかりにくく、交通事故が多発しております。利用
- 78 -
度が高く見込まれる区間は、通称太田県道から足利県道、それから北関東自動車道側道から北に向か
って桐生県道の間ではないでしょうか。これらの工区を早期に着工してほしいとの周辺住民の声を聞
きます。市当局のお考えをお聞きしたいと思います。この点については、1つ絞っていただければ結
構だと思います。
次に、収蔵美術品の公開についてお伺いいたします。
(1)として、3支所常設展示の骨格ですが、去る5月16日土曜日の上毛新聞に伊勢崎市収蔵美
術品の公開へ、3支所で常設展示、保管料も削減、来年度中の検討開始との見出しで詳しく紙面に掲
載されていましたが、3支所常設展示の骨格がありましたら、お聞かせください。
(2)として、街中美術館の必要性についてでありますが、街中のにぎわい再生は、多くの地方都
市が抱えているテーマです。
当市は中心市街地の区画整理事業のおくれや、
西友伊勢崎店の撤退など、
商業施設が街中を離れる傾向にあります。人の集まる市内商業施設は、各方面に拡散しているのも、
また現状でもあります。中心市街地のにぎわい再生は、当市の最大の課題ではないでしょうか。それ
には、住んでみたい、まちに出かけてみたいという要素が大切です。街中美術館は、市有施設や空き
店舗などを利用すれば、気軽に市民に芸術文化を感じてもらえると思います。街中美術館の設置の考
えはあるかお聞きいたします。
(3)として、収蔵美術品の分類ですが、旧伊勢崎市を初めとして、旧赤堀町、旧東村、旧境町で
取得した作品や寄託された作品も将来の展示に備えて一元管理しておく必要があると思います。現時
点での重立った作品はどのように分類して把握しておられるのかお聞きいたします。
(4)として、富岡市立美術館との連携ですが、富岡市の福沢一郎美術館には、昨年来の質問で、
福沢画伯晩年の代表作、政治家地獄など15点が当市から寄託してあることがわかりました。市収蔵
福沢作品の全作品を寄託することは、富岡市側は郷土の偉大な福沢画伯の絵画を集約できます。当市
においては、絵画の貸し出しなどをしていただいたり、教育の一環として福沢一郎美術館を利用させ
ていただければ、両市にとっても新たな交流なども生まれ、お互いにメリットがあると思います。こ
の点について、市のお考えをお聞きいたします。
答弁によりましては、再質問させていただきます。これで私の1回目の質問を終わります。
〔24番田村幸一発言者席へ〕
〔市長五十嵐清隆登壇〕
◇市長(五十嵐清隆) 田村幸一議員の御質問の第1点目でございます。インフラ整備についてお答
え申し上げます。
まず、流域下水道及びあずま地区雨水排水路の進捗状況の件でございますが、昨年9月の境地区平
塚水質浄化センターの稼動に伴いまして、赤堀地区、東地区、境地区の一部が供用開始されておりま
す。
流域関連公共下水道の5月末の状況ですが、赤堀地区は供用面積約35.3ヘクタール、区域内人
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口853人、水洗化人口はまだですが、9名です。東地区は供用面積約78.9ヘクタール、区域内
人口が2,467人で、水洗化人口は600人となっております。境地区でありますが、供用面積が
約61.9ヘクタール、区域内人口が1,038人で、水洗化人口は393人という状況であります。
これに伴います汚水流入量でありますが、1日当たり約420立方メートルであります。なお、水洗
化につきましては、
事前に排水設備工事の地元説明会を開催し、
早期接続をお願いしてまいりました。
伊勢崎地区の整備につきましては、群馬県が流域下水道佐波処理区を存続の方向で見直しておりま
すので、その状況を見きわめながら、今後は検討してまいりたいと考えております。
また、東地区の雨水排水路の進捗状況でありますが、公共下水道事業によります西川排水区の整備
と、普通河川中川の改修事業を行っております。西川排水区の整備は、緊急性を要する三室町地内の
浸水解消及び下流域への流出抑制効果のあるルートを優先的に進めておりまして、約1,424.5
メートルの計画に対しまして、現在施工中を含めて1,379.7メートルが6月中に完成予定であ
ります。したがいまして、調整池の整備は、今後の浸水状況等に応じて検討してまいりたいと考えて
おります。
中川改修事業でありますが、伊勢崎・東流通団地内における水害を解消するため、平成19年度に
着手しまして、191メートルの計画に対して、現在146メートルが整備済みであります。本年度
の下半期以降に未整備箇所45メートルの整備を行いまして完了する予定でございます。
次に、天神沼の整備と管理状況の件でございますが、池沼はかんがい用水としての利用が主な目的
ではありますが、現在ではその用途は地域に親しまれる水辺の場所へと変わりつつあります。
天神沼については、農業用施設として、一部護岸を平成2年と平成7年に旧東村で整備し、現在に
至っております。また、沼の管理は地元水利組合と田部井町が行っておりまして、農業用施設の整備
は市で行っております。今後は、地元水利組合を初め、関係者などと協議し、農業用水の安定的確保
を図るため、整備手法等を研究してまいりたいと考えております。
次に、土地改良事業施工後の管理状況の件でございますが、旧東村の土地改良事業は、昭和48年
から平成3年にかけて行ってまいりました。工事の手法、換地の基準については、組合員である地権
者や関係者の同意のもとに事業を進めてまいりました。特に地形の状況で、圃場と圃場の高低差のあ
る場所につきましては、畦畔に斜面をつくるなど工夫しながら工事を進めるのが一般的です。道路敷
と民有地の高低差についても、民有地側に斜面をつくる方法で行って、個人負担の軽減を図るよう換
地計画を進め、地権者の了解のもと事業を完了いたしました。
公共施設の道路、水路については、土地改良区が解散した後、市に移管されました。一部では、地
形の状況で高低差のある箇所が見受けられますけれども、土砂流出対策については、民地側の地権者
に工夫していただいて対応をお願いしているところでございます。
次に、外環状線の進捗状況と方向性の件でございますが、進捗状況については、先ほど田島勉議員
にお答えしたとおりでございますが、方向性についてでございますが、この幹線道路は総延長7,6
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00メートルの計画路線であります。現在事業化しております区間は、県道前橋館林線から旧境共同
トレーニングセンター北の東地区境までの700メートルであります。
事業化されていない区間は6,
900メートルでありまして、このうち道路を新設する区間や現道を利用して片側及び両側歩道を設
置する整備計画区間がございます。これらの整備箇所につきましては、田島勉議員にお答えしました
とおり、地域の実情を踏まえ、利便性を考慮して段階的な事業計画を検討してまいりたいと考えてお
ります。
次に、御質問の2点目、収蔵美術品の公開についてお答え申し上げます。
この収蔵美術品でございますけれども、私も調べましたら、伊勢崎市はかなり美術品を所有してお
ります。ただ、かつて美術館構想があったわけですけれども、その実現が難しかったために、公開を
する、一般の方に見ていただくという場所が少ないということもあって、なかなかそういう機会がな
いということもございますし、また保管に経費がかかっているということもございまして、考えてき
たところであります。
まず、御質問の3支所常設展示の骨格の件でございますけれども、市民の皆さんに鑑賞していただ
く機会を設けて身近に鑑賞していただくことにより、芸術文化に対する創作意欲の向上及び地域文化
の発展につなげることができると考えておりますので、3支所への展示に向けて、今検討をしている
ところであります。
次に、街中美術館の必要性の件でございますが、多くの市民の皆さんが気軽に美術品を鑑賞できる
場として、市民病院、ふくしプラザ及び市民プラザ等での展示の可能性について検討してまいりたい
と思っております。中心市街地という御質問、御指摘がありましたけれども、そういうところでもも
し展示ができるところがあれば、検討してまいりたいと思っております。
次に、収蔵品の分類の件でございますが、福沢一郎の作品は洋画が32点、リトグラフ44点、そ
して礒部草丘の作品は日本画が51点、それから森村酉三の作品は鋳金が6点、金井烏洲の作品は水
墨画37点、その他の作品として日本画で46点、洋画39点、書36点、工芸品8点、手芸6点を
収蔵しております。
次に、富岡市立美術館との連携の件でございますが、現在福沢一郎の作品15点を貸し出ししてお
りますが、本年度に入りまして、残りの作品についても貸し出しの打診をいたしましたところ、収蔵
庫のスペースがないということで、現状では難しいという返事でありました。今後も富岡市立美術館
への展示等について、連携を図ってまいりたいと考えております。
〔24番田村幸一発言を求む〕
◇議長(須永武久) 田村幸一議員。
◇24番(田村幸一) 再質問させていただきます。
まず、インフラ整備についてでございますが、1番の流域下水道及び東地区雨水排水路の進捗状況
なのですが、自分の自宅も農業集落排水を利用させていただいています。こういうのは供用開始にな
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った時点で、それから数年間、本当に初期が勝負というのですか、接続を初期にしないと、実際にな
かなか接続が進まないと。特に今住宅建設、住宅に至っては、単独槽が合併浄化槽になっております。
そうすると、ある程度のきれいな水が側溝に入って流れています。
そうした中で、ぜひこれだけの莫大な何百億円という投資をする流域下水道でございますから、特
に伊勢崎市がほとんど中心で、このまま流域下水道で太田地区を一部編入して、都市下水ではなくて
流域でいくのだと。こういうことになって、非常に面積というのですか、買い入れをしなくてもいい
ような教示も市が受けたようですから、とにかく初期に接続と。これを本当に下水道課の皆さんも一
生懸命やって説明もやっていると思うのですが、自分も地域の説明会に伺いましたら、横須賀市か何
かのビデオを実際につくってやっていて、やっぱり伊勢崎市独自の地域に合った、そういう面の投資
にお金を使うのは少しももったいなくないと思うのですが、住民が接続できるようなことがお互いに
いいことだと思いますので、その辺はいかがなものか、ちょっとお伺いしたいと思います。
東の排水路については、何とか田植えも大丈夫だと。それから、三室地区も排水はなっているので
すが、ただ1点、自分も現状をよく承知していまして、もう一つ東の西川というのですか、もともと
五反田沼から出ているところが窪地でございまして、南小の東の、要するに旧東村で計画していた調
整池を兼ねた近隣公園、ここの児童館のあるところが非常に出水しております。それが、今回の工事
とはちょっと関係ない状態だと思うのですが、この夏が心配ですので、早急に調整池を兼ねた南小校
区の近隣公園の計画を、もう合併して5年ですから、何とか進めてもらって、その地域の人たちの水
害対策に対応してもらえればいいかなと思っているのですが、その点をお伺いいたします。
それから、議長、インフラ整備を一括して再質問していいですか。
◇議長(須永武久) 1の項目だけで。
◇24番(田村幸一) そうですか、はい、済みません。
〔都市計画部長野村孝夫登壇〕
◇都市計画部長(野村孝夫) 再質問につきまして、答弁をさせていただきます。
地元説明会の実施状況等につきまして、既に御存じだと思いますが、赤堀地区、東地区、境地区の
各町内会ごとに、昨年4月から7月に受益者負担金の説明会、それと水洗化の普及促進の説明会と下
水道工事の説明会を実施しております。また、今後も水洗化とつなぎ込みに関しましてPRを行いま
して、御理解をいただき、普及率の拡大に努力してまいりたいと考えております。
また、2点目の質問でございますが、調整池の関連でございますが、調整池につきましては、この
地区は最終の流末の早川への放流が最終的にはなっておりますが、西川の現在の整備を行うことで当
面はクリアできると考えております。調整池の整備は、今後の浸水状況に応じた対応を考えておりま
すので、よろしくお願いしたいと思います。
〔24番田村幸一発言を求む〕
◇議長(須永武久) 田村幸一議員。
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◇24番(田村幸一) 1番については了解いたしました。
2番の天神沼の整備と管理状況について再度お伺いいたします。
実際に自分も天神沼の水利組合関係者とか、地域の区長といろいろ話してみたのですが、話したと
いうか、逆に言えば、そういう人たちからお願いというのではないですけれども、聞いてくれとか、
天神沼は先ほど市長が答弁していただいたように、平成3年のふるさと創生資金だと思うのですが、
その一部を使って整備した形跡があります。ただ、残念ながら、養鯉業が今コイヘルペスとか何かに
なって、今あそこではヘラブナとか金魚をやっているらしいのですが、そうした中で、周辺の人たち
が寄りつかなくなったというのですか。自分もこの沼は小さいときから水泳の訓練をさせられたとい
うのですか、がき大将に放り込まれて、それで泳げるようになったと。随分さなぎの入った臭い水を
飲んだ経験が今でも体に染みついております。
そうした中で、哀愁というか、思いがありますが、本当にかんがい用水が今はゼロだそうです。要
するに早川用水から開いて、香林下のところでは利根川からの大正用水が流入します。そこで用水が
入って天神沼に取水するわけですが、実際には沼に取水した水を田んぼに使うわけではなくて、その
両わきを迂回して、今田んぼに使っているそうでございます。これは西小保方あたりにも言えること
だと思います。そうした中で、東部のところに位置するのですが、本当に波志江沼とか新沼を見ると
うらやましいなと。だから、そういう面で最初の質問で、農政の枠を超えた中の環境整備に、少し市
も目を向けてもらえないかということがあるかということを再度お伺いいたしまして、
再質問します。
〔経済部長木暮孝志登壇〕
◇経済部長(木暮孝志) お答え申し上げます。
今の沼あるいは池、池沼ですけれども、以前は農業のため池ということで、今は御承知のようにこ
こ何年かは地域用水として非常に地域の皆さんに愛されているという形の中で、
伊勢崎市においても、
波志江沼、あるいは新沼、八幡沼と言いますけれども、そのほかにも鯉沼、あるいは蟹沼等々がござ
います。そういった形の中で、この天神沼につきましては、平成2年と平成7年にかけまして、農業
の関係の補助事業で行って、中に弁天島が2つあるのですけれども、その辺の関係で工事を行ってい
ます。そういった関係の中で、あそこで現にいろいろな魚を飼っている方がいらっしゃるということ
で、いろいろな利害関係者が数多くいらっしゃるという形の中で、先ほど市長が答弁したように今後
地元も含め、いろいろな整備手法等もあわせて研究していきたいと考えておりますので、よろしくお
願いします。
〔24番田村幸一発言を求む〕
◇議長(須永武久) 田村幸一議員。
◇24番(田村幸一) 2については了解いたしました。
(3)の土地改良事業施工後の管理状況について、再度お伺いいたします。
先ほど市長の答弁の中で、要するに土地改良工事が終わったと。そうした中で、民地側は民地だと。
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市とか、そういう公のところは市が承っていたり、国が承って、今ほとんど市が持っているようです
が、当時自分はちょっと歩道とか道路について、民地の道路が崩れたり、歩道に道路が崩れて入ると。
こういう面の心配が現実に、確かに答弁のとおり紋切り型ですが、正当な論理だと思うのですが、実
際に土地改良区に協力した地権者の方たちは、土地改良区に預け、公的資金が投入された中で預かっ
た土地は、結果的に今になって歩道に崩れるとか、それから道路に崩れるような状況を幾つか自分も
目の当たりにしていますし、そういう事例にもぶつかっております。
その辺のところ、市は今交通で車の陥没の事故とか、いろいろな面でもそういう問題で、きのうの
質疑でも出ておりますが、たまたま民地の道路が崩れて自転車が乗り上げたとか、人が、車がそうい
う状況に遭ってしまったとか、そういう面に対してどういうふうに考えているのか。これは民地の責
任ですと言うなら仕方がないと思うのですが、その辺のところの血の通った市政が必要ではないかと
思うので、そこのところを再度お聞きします。その1点だけです。
〔経済部長木暮孝志登壇〕
◇経済部長(木暮孝志) 基本的な部分として、段差があるということで、土地改良区の関係につい
ては、のり面仕上げ、1対1.5の勾配でやっていると。その土畔がいろいろな形の中で雑草が入っ
たりして、一般的には余り流れないという形の中で、土地改良が終わって、東地区以外のところでは
相当段差があるところがありますけれども、例えば崩れてくれば、土砂が堆積していれば、それを片
づけるという対応になってくると思うのですけれども、基本的には民地側の土畔については民地側の
考え方の中でやっていただくと。その状況の中で、もし仮にいろいろな土砂が道路側に出てくるとい
うことになれば、それは土砂を片づけるという形になってこようかと思うのですけれども、そういう
ことで土砂が道路の方に堆積していれば、それは市の方で片づけるという形になろうかと思います。
〔24番田村幸一発言を求む〕
◇議長(須永武久) 田村幸一議員。
◇24番(田村幸一) 4番目の外環状線の進捗状況と方向性について、1点だけお伺いいたします。
これは、自分が東村の村会議員になったときからの永遠の、ある意味ではあの地域の永遠の課題で
す。交差点による交通事故の多発です。自分の会社のすぐ西のところが、今回歩きたくなる観光道路
で、実際に歩道が3メートルつきました。それから自分が救急車を目撃したとか、事故を目撃したの
は、歩道ができてから、まだ1回しかありません。もう1年以上たっています。それまでは月に2回
ぐらいは常時交通事故が多発していました。本当にここは死亡事故もあったり、10年来、旧東村で
もいろいろな方策を練りました。とまれという三角をつくったり、それから、がたがたするのをつく
ったり。だけど、これは警察とか、いろいろなところへ行っても、最終的には交通ルールを守らない
からということで片づけられてしまったのですが、実際には本当に身近な行政区の人も交通事故を起
こして体に障害を負ったりとか、交通事故の比率を考えると、一日も早く、この道路の交通量のある
ところの外環状線の施工を早くする考えはないかということで、再度質問します。
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〔建設部長関口博登壇〕
◇建設部長(関口博) 田村議員の再質問にお答えいたします。
私も議員宅の西の交差点についての状況は把握しております。ただ、あそこのところは非常に見通
しがいいというところで、警察等の意見、その他の意見等も十分わかります。今年度、例の一番幅の
狭い前橋館林線から旧東地区、あそこのところまでについては120メートルの補償物件がどいたと
ころの工事を行います。また、そのほかの狭いところについても、先ほど来質問の中で出ております、
それらの解消、できるだけ事故の起こらないような形で、現地を見ながら検証して、今後検討してま
いりたいと思います。
〔24番田村幸一発言を求む〕
◇議長(須永武久) 田村幸一議員。
◇24番(田村幸一) それでは、大きい項目の収蔵美術品の公開について、再質問させていただき
ます。
(1)の3支所常設展示の骨格について再質問させていただきます。3支所に向けて検討中とのこ
とですが、地域文化の発展に、収蔵美術品を役立てなければ、本当に宝の持ちぐされになってしまう
と思います。検討するということに対しては、市民の意見を幅広く取り入れて、その計画を推進して
いただけるのでしょうか。その辺、3支所も合併後、今閑古鳥が鳴くとは言いませんが、縮小いたし
ましたので、人が行かなくなって、少し寂れている現状もあります。その辺のところを文化の香りの
伊勢崎市ということで、器がありますから、市民の意見、皆さんの意見を取り入れた中で検討いただ
ければありがたいと思うのですが、その辺のところの考え方を再度お聞きいたします。
〔経済部長木暮孝志登壇〕
◇経済部長(木暮孝志) 美術品の各支所の展示の件について……。
◇議長(須永武久) 残り時間は5分となりましたので、お知らせします。
◇経済部長(木暮孝志)(続)いろいろ収蔵美術品は、それぞれ額装とか、大きさ等々のいろいろな
状況の中で、室温などもあります。そういったものを今精査しているところです。そういった部分の
中で、各支所のどの辺で飾れるとか、この辺なら飾れるという部分で今検討している中で、飾れるも
のを飾っていくという形でいかないと、経費の問題もありますから、今のところはそういう方向で検
討しています。
〔24番田村幸一発言を求む〕
◇議長(須永武久) 田村幸一議員。
◇24番(田村幸一) 飾れるものは飾っていくと。本当にわかりやすくて、実際こういうものはは
っきり答えた方が質問がすっきりしますので、非常にいいかと思います。
それから、街中美術館の必要性ですが、自分の訴えている、また考えている、執行側に聞いている
のは、要は最初に常設展示をするのだからと。それならば、本町通りとか、今回の西友もありますが、
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街中で歩いて入れる、ふらっと入れると。今空き店舗が風俗になって空き店舗ではなくなっています
が、そういう1店舗を借りられれば、安く借りていただけると思うのです。そういう中で、街角でぱ
っと入れると。そういうのが飾ってあったら、伊勢崎市もすばらしいなと私は思います。特にそうい
うところを私は考えて伺っているわけなのですが、その点について、そういう面で市のお考えをお聞
きします。
〔経済部長木暮孝志登壇〕
◇経済部長(木暮孝志) 美術品はいろいろ形状、形態がそれぞれあるという形の中で、幾つかの公
共施設、病院とか、市民プラザ、ふくしプラザとありますけれども、当面そういったところを中心に
飾っていきたいと。その次に、先ほど市長が答弁したように、飾れるような違う場所があればという
形ですけれども、形態がいろいろありますものですから、そういった部分を検討しなくてはいけない
と考えております。
〔24番田村幸一発言を求む〕
◇議長(須永武久) 田村幸一議員。
◇24番(田村幸一) あと2分で最後になると思うのですが、収蔵品の分類についてお伺いいたし
ます。
実際にただいま言った、森村酉三さんとか、金井烏洲さんとか、礒部草丘さんとか、福沢一郎画伯
とかあります。ただ、現実に当伊勢崎市には今現在元気で活動している陶芸作家の関口氏や、富山の
方で、市長室の入り口にある日展作家である上田氏などの、現実に今活動している作家もおります。
自分のところにインターネットで尋ねていけば、東京在住の八王子市の方から、森村酉三さんの28
インチのブロンズの像を持っていると。それを東京の業者に鑑定してもらったら値段がつかないと。
需要がないと。だけど、当市にとってはある意味では価値があると思うので、そういう面でそういう
作品群を……。
◇議長(須永武久) 申し合わせによる発言の残り時間は1分となりましたので、お知らせします。
◇24番(田村幸一)(続)当市として分類をしっかりしておくことが大事だと思うのですが、その
辺のところを最後にお伺いいたします。
〔経済部長木暮孝志登壇〕
◇経済部長(木暮孝志) 分類は、それぞれ先ほど言ったように、絵画とか、日本画とか、鋳金とか
という部分の中で、私どもとして適正に管理をして、いつでもいろいろなところへ出せたり、そうい
った部分では今現在でもしているし、これからもしていきたいと考えております。
〔24番田村幸一「了解」と呼ぶ〕
〔24番田村幸一議席に戻る〕
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○延会の件
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◇議長(須永武久) お諮りします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。御異
議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◇議長(須永武久) 御異議ありませんので、そのとおり決定しました。
―――――――――――――――――◇―――――――――――――――――
◇議長(須永武久) 本日はこれで延会します。
午後3時35分延会
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