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SONY - 日本経済新聞

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SONY - 日本経済新聞
ソニー知的財産ソリューション株式会社
代表取締役社長 藤井令吉
ソニー株式会社 知的財産センター
知的財産2部 統括部長 守屋文彦
ソニーグループのビジネス
デバイス
ホーム
半導体
モバイル
本社
ゲーム
B2B
エンタテインメント
金融
ダイレクトビジネス
SONY/SONY IP Solutions 2004
2
ソニーの集中領域
Home
Electronics
付加価値の取り込みと差異化
Mobile
Electronics
SONY/SONY IP Solutions 2004
3
知的財産センターの位置付けとその体制
エレクトロニクス
エンタテインメント
本 社
ゲーム
金 融
インターネット/
コミュニケーションサービス
ソニー株式会社 経営プラットフォーム
知的財産センター
知的財産戦略部
知的財産1部
知的財産2部
SONY/SONY
IP Solutions 2004
ソニー 知的財産
ソリューション㈱
4
知的財産の目的
ビジネスの競争力を最
大限に強化するために
ビジネス
知的財産の尊重と
その活用を行う
知的財産
ソニーのDNA
SONY/SONY IP Solutions 2004
5
ソニーのビジネスの発展と
主要新製品の導入の歴史
8
1994
7
(兆円)
1992
6
5
1990
4
1975
3
2
1950
1955
1968
1982
1996
1971
1979
1
0
47 50 53 56 59 63 66 69 72 75 78 81 84 87 90 93 96 99
SONY/SONY IP Solutions 2004
(年)
6
現在の環境
¾
製品のデジタル化による要素技術、機能の多様化
¾
高機能デバイスの流通により誰でも製品が作れる
¾
マーケット及び競争相手の多様化
¾
標準規格技術(フォーマット)の多様化
¾
特許制度とその活用の意識の変化
SONY/SONY IP Solutions 2004
7
アプリケーション技術とプラットフォーム技術
他 社
アプリケーション技術
差異化技術
(独自機能、使い勝手など)
プラットフォーム技術
標準化技術(共通基盤技術)
競争ゾーン
競争ゾーン
健全な競争が
健全な競争が
日本の活力を高める
日本の活力を高める
SONY/SONY IP Solutions 2004
8
ソニーの原点はモノ創り、即ち技術開発
商品力強化の要である「差異化技術」と
商品力強化の要である「差異化技術」と
それを保護する特許の重要性を再認識
それを保護する特許の重要性を再認識
適切な権利形成こそが
適切な権利形成こそが
知的財産戦略の原点
知的財産戦略の原点
SONY/SONY IP Solutions 2004
10
機能別専門性の構築
特許調査
権利化業務
特許調査
権利化業務
ライセンス業務
ビジネス部門、特許庁、
特許事務所との対応に特化
コンペチターとの
対応に特化
分社化
ライセンス業務
SONY/SONY IP Solutions 2004
本社機能
11
ソニー知的財産ソリューション(株)
オペレーション概要
特許開発1部
特許開発1部
特許開発2部
特許開発2部
特許部門
特許部門
社
社 長
長
特許開発3部
特許開発3部
特許調査部
特許調査部
情報サービス部
情報サービス部
知的財産管理部
知的財産管理部
総務部
総務部
SONY/SONY IP Solutions 2004
12
分社経営の三大要素
分社化により、経営資源を最大限有効に活用し、
分社化により、経営資源を最大限有効に活用し、
高品質の権利化業務を達成する。
高品質の権利化業務を達成する。
人材
専門性
モチベーション
人材育成
効率 品質
発明の源流管理
権利形成フロー見直し
知的財産管理の強化
資源の有効活用
費用対効果
集中投資
SONY/SONY IP Solutions 2004
13
具体施策:人材
„ 集中化によるスキルアップ、専門性の獲得
„ モチベーションの重視の活性化
„ 定期的ローテーションによるキャリアプランの実行
(ソニー・グループ内)
„ 若手スタッフの半年US研修
„ CN/KRスタッフの育成
権利形成業務は特に個人の知識やスキルに依存
権利形成業務は特に個人の知識やスキルに依存
するため、人材育成こそ注力すべき施策である
するため、人材育成こそ注力すべき施策である
SONY/SONY IP Solutions 2004
14
具体施策:品質
„権利形成プロセスの重視
品質管理の徹底、システムの再構築
Webベースの評価体制、管理ツールの開発
„高品位な手続きを奨励する体制の構築
数量から品質への意識改革と評価
„発明の源流管理
ビジネスユニットとの協働体制の運営
„意思決定の迅速化
SONY/SONY IP Solutions 2004
15
権利形成システム
統合特許管理
ワークフロー管理
ワークフロー管理
特許部門
Webベース特許調査
Web特許評価
海外特許
事務所
日本特許庁
国内特許
事務所
発明部門
情報サービス
特許調査サービス
ワークフロー管理
SONY/SONY IP Solutions 2004
16
分社経営の三大要素
分社化により、経営資源を最大限有効に活用し、
分社化により、経営資源を最大限有効に活用し、
高品質の権利化業務を達成する。
高品質の権利化業務を達成する。
人材
専門性
モチベーション
人材育成
効率 品質
発明の源流管理
権利形成フロー見直し
知的財産管理の強化
資源の有効活用
費用対効果
集中投資
SONY/SONY IP Solutions 2004
17
まとめ
„
„
„
„
ビジネスは知的財産で強化する意識改革
ソニーグループ内ネットワークの構築と推進
重要領域・案件へのリソース集中
権利形成の専門性向上
意思決定の迅速化
有用な権利化を徹底的に訴求
SONY/SONY IP Solutions 2004
18
一心同体のオペレーション
戦略立案
権利活用
知的財産センター
知的財産センター
権利形成
ソニー知的財産ソリューション(株)
SONY/SONY IP Solutions 2004
19
ソニーのデザインと知的財産権
特許と意匠の統合的な権利形成と活用
SONY/SONY IP Solutions 2004
20
デジタル製品のビジネスモデル
オープン
PCのビジネスモデルは、巨
大なショッピング・モールと
似ている。
巨大開発により環境整備を
行いテナントを誘致し、集客
を図り、自分は一等地で店
を開く。
クローズド
孤立したビジネスモデルで
独占を図れば、短期的な収
益性は保てるが、長期的に
は、成長性に限界がある場
合も多い。
SONY/SONY IP Solutions 2004
21
ビジネスのモジュール化
オープンビジネスモデルでは、モジュール化、水
平分業化が進み、新規参入が容易。
例えば、MP3オーディオ機器メーカーは、多様化
している。
Toshiba
Apple
Rio
ADTEC
Seagrand
Aiwa
Sony
Creative
Systemtalks
iRiver
Vertexlink
NHJ
SONY/SONY IP Solutions 2004
22
2003年度専門店総売上高ランキング
【単位100万円】
社名(店名)
総売上高
ヤマダ電機
921,997
ヨドバシカメラ
545,042
コジマ
475,480
ビックカメラ
441,555
エディオン(デオデオ、エイデン)
434,166
ベスト電機
344,719
上新電機
237,186
ミドリ電化
222.210
ギガスケーズデンキ(ケーズデン
キ)
209,764
SONY/SONY IP Solutions 2004
[ 2004年7月8日/日本経済新聞 朝刊 ]
23
デザインや機能が差異化の要
モジュール化したデジタル製品
知的財産の強化が重要である
→差異化できない商品は
「Generic」になってしまう
頻発する模倣 − Portable CD Player
SONY
模倣品
SONY/SONY IP Solutions 2004
25
CDラジカセ
SONY
ボリビアで発見された模倣品
SONY/SONY IP Solutions 2004
26
TV
SONY
ロシアで発見された模倣品
SONY/SONY IP Solutions 2004
27
ミニコンポ
SONY
米国で発見された模倣品
SONY/SONY IP Solutions 2004
28
GUIの模倣
模倣品
SONY/SONY IP Solutions 2004
29
激増する中国意匠登録数
中国、ドイツ、日本、韓国、米国
Applications (Registrations) of Design Applications
(1998-2003)
Germany
Republic of Korea
China
Japan
U.S.A.
100,000
80,000
60,000
40,000
20,000
0
1998年
1999年
2000
出典:DESIGN PROTECTION IN CHINA
2001
2002
2003
Dr. ZHANG Qin, Deputy Commissioner, SIPO China
30
May 13, 2004
SONY/SONY IP Solutions 2004
日本意匠取得ランキング
1位
2002年
2003年
2004年
(2002.1.1(2002.1.1-12.31)
12.31)
(2003.1.1(2003.1.1-12.31)
12.31)
(2004.1.1(2004.1.1-7.23)
7.23)
松下電器産業 1270件
松下電器産業
1269件
松下電器産業
578件
2位
三洋電機
569件
三洋電機
643件
三洋電機
382件
3位
シャープ
477件
シャープ
522件
シャープ
283件
4位
東芝
473件
松下電工
420件
松下電工
207件
5位
三菱電機
424件
東芝
402件
岡村製作所
195件
137件
18位
105件
12位
ソニー
225件
22位
ソニー
ソニー
出典: 日本特許庁電子図書館データを検索
SONY/SONY IP Solutions 2004
31
アメリカDesign Patent取得ランキング
2002年
2003年
∼2004年8月末
1位
ソニー
166件 ソニー
153件 ソニー
128件
2位
Hon Hai Precision
116件
松下電器産業
123件 松下電器産業
95件
3位
Masco
Corporation
90件
NOKIA
123件 Hon Hai Precision 89件
4位
88件
Goodyear
Tire & Rubber
Hon Hai Precision
92件
Goodyear
Tire & Rubber
60件
5位
Black &
Decker
Goodyear
89件
NOKIA
55件
70件
Tire & Rubber
出典: 米国特許商標庁データを検索
SONY/SONY IP Solutions 2004
32
『デザイン』に照準を合わせた統合的権利化
『デザイン』に照準を合わせた
『デザイン』に照準を合わせた
統合的ポートフォリオ管理によ
統合的ポートフォリオ管理によ
る権利化
る権利化
特許
特許
強さ&速さ&手続簡便さ&侵
強さ&速さ&手続簡便さ&侵
害発見の容易さ
害発見の容易さ を組み合わ
を組み合わ
せた保護対策!
せた保護対策!
実用新案
実用新案
不正競争
不正競争
防止法
防止法
意匠
意匠
商標
商標
SONY/SONY IP Solutions 2004
著作権
著作権
33
商品企画書
機能・技術
デザイン・形状
画面デザイン
GUI
●統合的な知財ポートフォリオを構築する
特許
発明報告書
意匠
実案
申込書
発明報告書
商標
SONY/SONY IP Solutions 2004
ポートフォリオ
34
特許
発明報告書
実案
意匠
発明報告書
申込書
商標
ポートフォリオ
知財センター&ソニー知的財産ソリューション
特許
実案
意匠
商標
知的財産全体のポートフォリオを活用して、
積極的な権利活用を行いソニーの差異化技術を保護する。
SONY/SONY IP Solutions 2004
35
XMB GUI
★権利強化
★権利強化 (国内優先・分割)
(国内優先・分割)
(XMBがTVなどへの利用)
(XMBがTVなどへの利用)
★意匠出願・商標出願で権利強化
★意匠出願・商標出願で権利強化
★著作権の活用検討
★著作権の活用検討
●将来のバージョンアップを想定した
●将来のバージョンアップを想定した
バリエーションを前もってブレスト・出願
バリエーションを前もってブレスト・出願
SONY/SONY IP Solutions 2004
36
フローティングデザイン
フローティングデザイン
匠
意 平成16年度全国発明表彰
<日本商工会議所 会頭発明賞>
意匠登録番号:1176636号
創作者:新津 琢也
関連特許
●透明部材構成関連 3件
●LED表示関連
1件
《プラズマ ベガ KDE-P42/52HX1》
SONY/SONY IP Solutions 2004
37
バッテリー
バッテリー特許出願
バッテリー意匠出願
●筒型電極形状
●検出孔
●識別溝
●ガイド溝
●通信端子
●内臓外付2Way電池
●全体意匠
●バリエーション
図形商標
SONY/SONY IP Solutions 2004
38
Zooming
Zooming GUI
GUI
グラフィカル・ユーザー・インターフェース関連特許
グラフィカル・ユーザー・インターフェース関連特許
1) ユーザーの操作により回転
2) 新たにアク
ティベートされた表
示が拡大される。
米国特許第5,956,035号等
SONY/SONY IP Solutions 2004
39
Jog
Jog Dial
Dial
回転子を回転させること
により、メニュー上のカー
ソルを動かし、
回転子を押すことにより、
選択されたメニューを処
理するための制御手段と
を備えることを特徴とす
る入力装置。
日本特許第3,112,432号
SONY/SONY IP Solutions 2004
40
On Screen Display
USP5,434,626
選択不能項目のハーフトーン表示
USP5,285,285
調整前に現在値表示
USP6,111,614
透明度の異なる要素を持つメニュー
USP5,212,553
選択不能項目の削除
USP4,746,983
子画面にもソース表示
USP4,821,102
項目減少時、隅から表示
SONY/SONY IP Solutions 2004
41
「フィルムロール」機能
一覧表示された動画
サムネイル(フィルム
ロール画像)を指定
すると、対応するフ
レームから動画再生
を開始する動画再生
装置。
日本特許第3,058,333号
SONY/SONY IP Solutions 2004
42
デスクトップ表示ボタン
特定領域を指示すると、
現在表示されている 複数の ウィンドウ全てを同時にア
イコ化し、
そのアイコンをスタンバイ領域に表示する全ウィンドウ
アイコン表示手段
を備える情報処理装置。
60
50c
日本特許第3,241, 032号
SONY/SONY IP Solutions 2004
43
同時録画再生表示GUI
米国特許第6,204,886号
データ記録再生方法において、現在受信している受信位
置(時間)と現在再生している再生位置(時間)の違いが視
覚的にわかるようにグラフ的に表示させる
現在再生している再生位置
現在受信している受信位置
SONY/SONY IP Solutions 2004
44
非選択項目ハーフトーン化メニュー表示
非選択項目ハーフトーン化メニュー表示
メニューデータ中の
設定項目のうち、
ユーザ操作による
選択が禁止されて
いる設定項目の表
示形式を変更する
映像表示装置。
選択禁止項目が
ハーフトーンとなる
日本特許第3,341, 289号
米国特許第5,434,626号
SONY/SONY IP Solutions 2004
45
部分意匠の活用
SONY
模倣品
(スピーカー部分意匠)
SONY/SONY IP Solutions 2004
(ボタン部分意匠)
46
部分意匠の活用
SONY
模倣品
SONY/SONY IP Solutions 2004
47
特許と連携して使える
権利を取得する。
ソニーは、ビジネスを
守るために必要な、権
利行使に躊躇しない。
「真似されたくないこ
と」を守る知的財産。
権利行使は、日々の
積み重ね。どんな知
的財産でも使う。
商品競争力の強化:ビジネスへの貢献
商品の差異化が
主目的で、
特許料収入は
副次的。
知的財産
Portfolio
Manage
-ment
ビジネス
との連携
権利主張
知的財産
早期権利化
Fly UP