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6月21日

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6月21日
110621-110622
0530 起床。
今日はギリシアに向け出港。
アルバニア沖の航行を避け一旦イタリア側に向け 180
120nm 航行した後、120
50nm でギリシアの Corfu 島の北端に取りつく予定。
昨日国連に勤めていた友人からメールで「アルバニア沖の航行避けると聞いてほっと
した。」というコメントを頂いた。やはり良い判断の様だ。
0700 昨日と同じカフェへ行き日誌を送信、メールをチェックする。
この間垣見艇長は出国手続きをしたが入国時とは違って全く簡単に済んだようだ。
今日は 0900 に出港予定。
0800 艇内で朝食。外は強い日差しが。
今回はロングの為ワッチを決める。
僕は1000−1200、1800−2000、0400−0600。
ノゾム君は 2200−0200の4時間ワッチを含んでいる。
0900 出港。
0910 メインあを上げ機帆走2100回転。風は弱く正面から。
1000 僕のワッチになった。
左舷からのうねりで多少ローリングがあるが風は依然弱い。
前方 180
には全く船影は見当たらず。
1130 スターボード・アビームの風が7−10kts の上がりセイルを合わせる。1900回
転まで落としても6.4−6.5kts。
左舷からのうねりが高くなりローリングから激しくなる。
メイン一枚からジブ一枚にする。このあたりのクルージングヨットをこのスタイルで走っ
ている事が多いのでやってみる。
僕がメインのリーフロープをウィンチに掛け引いたがどうしても引けない、よく見るとリ
ーフロープでは無くアウトホールを引いていた。壊す所だった。
ローリングでブームが暴れないので都合が良さそうだ。
昨年までと今年と大きな違いが2点ある。
一つはデッキが汚れない事だ。昨年は南風に乗ってサハラ砂漠の細かい砂が飛んで
来るのだ。普通雨が降ると汚れが落ちると思うが昨年は雨が降るとデッキが黄色くな
る。本当に細かい砂だが雨に混ざって落ちて来る。雨が上がるとデッキが黄色に染ま
る。
今年はこの現象が全くなく、いつもデッキが奇麗だ。これはとても気持ちがよい。
二つ目は昨年まで日の丸をスターンあるフラッグポールに揚げていたが、今年は6月
12日からバックステーの高い位置の揚げる様にした。
こうするとどこからも日の丸を視認でき、結構周囲のヨットが Arco Iris3 を凝視してい
る。日の丸は珍しいようだ。
1400 うねりが後ろに回りローリングは楽になった。風は12kts 位のアビームで回転
数を落としても艇速は7kts を超えてしまう。
1430 レーダーを試してみるが波頭が一杯で何がどこにあるかなんて全く分からず。
どれどれ僕が・・と言って知ったかぶりをしたい所だが、触った事の無い機械だから出
来る訳も無い。
諦めよう。
1600 この時点で予定より2時間短縮している。このまま行くと転進点に午前3時頃
になる。
午前9時頃に Corfu 島に取り付いてしまうのでは。
1800 僕のワッチの時間になった。
クォーターの風10−12kts, 艇速 6.6−6.9kts。
波はだいぶ収まってきた。
1815 左舷前方からイタリア方向に向かう貨物船が衝突航路に入って来た。
こちらが進路維持船だが貨物船が進路を交わす気配がないため、30
マイナスし貨
物船を交わした。 すごく遅い貨物船だ。
1900 Sony Cyber-Shot いつもポケットに入れて持ち歩いているカメラが突然何お
前触れも無く壊れた。
液晶画面に筋が何本も通り、おまけにネガ状に反転してしまった。
初期化して何とか出来ないかと思ったが初期化の方法も分からず。
症状から推察して修復不可能と見た。
昨年はこのカメラ、サハラのチリがレンズの内側に付着し、写真に移り込んでしまうと
いうトラブルに泣かされた。良く写る割にトラブルが多い。昔から Sony の製品はこの
ようなイメージが強い。困ったものだ。
これからは EOS 40D を担いで行くしか無い。 止む無し。
2000 ワッチオフ。
クォーターの風13−15kts。艇速6/5kts。
直ぐにバース n 潜り込み熟睡。
0210 転進したようだ。
0230 エンジンの回転を上げ舵を切っている様子なのでコックピットに出る。
垣見艇長がワッチしているが2隻の漁船らしき船がおかしな動きをしているのでそれ
を交わす作業中だった。
0250 無事2隻とも交わしもとの航路120 に戻した。
昨年もそうだったがこの海域の漁船の灯火は全くどっちに向いているのか分からず、
本当に困るし危険だ。兎に角避けるしかない。
小生はバースに戻り、0400 からのワッチの備える。
0400 僕のワッチになった。
正面から弱い風。艇速6.5kts。
左舷前方にうっすらと山並みが見える。
左舷にフェリーが行き交う。
0440 真っ正面の風となりジブを収納。
0534 アルバニアの山から日の出。
0550 右舷側げフェリーとすれ違う。
0600 メインを展開し機帆走。ワッチオフ。
0840 ワッチの後仮眠。目が覚めると左に Corfu 島が。家並みが見える。
アドリア海中央部でそうだったがここでもアルバニアの携帯電話局が繋がっている。
すごく強力な電波なのだろうか。
1000 ギリシアの時刻に合せ一時間進めた。
ギリシア Corfu 島とアルバニアの間の海峡。ヨットの往来も増えて来た。
ギリシア側の海辺には素敵な家が。
1300 接岸。マリーナは Gouvia Marina。
入国手続きをせねばならないが、人間の入国は Corfa の町へ行って行う。
暑いのでもう少し涼しくなってから行く事にする。
マリーナは1000隻以上の規模で相当大きいし
係留されている艇も大きいしギリシア船籍の艇も相当多いし大きい。財政破綻の国と
は思えない。
1400 コックピットで蕎麦で昼食。
1445 洗濯。天気が良いのですぐ乾きそう。然し乍ら兎に角暑い。夜は涼しいと良い
のだが。
1730 税関に行くついでに旧市街と出かける。
ポンツーンを出た所で偶然タクシーが通りかかり、それに乗り税関へと向かう。
ところが運ちゃんが連れて行ってくれた所が警察でだった。
警察は税関に行った後行かねばならないが、取り敢えず警察へ行った。
やはり税関へ先に行けと言われ場所を聞きそこへ行くが全く分からず、近くにあった
地図で見ると全く逆の方にあるので今度はそこへ。
そこもなかなか分からず漸く見つけた所は既に時間外。
やむを得ずもう一度警察へ。 話をすると明朝税関へ行ってから警察に来いと。
それまでは全く問題ないからと。密入国にはならないらしい。
港にはなんと Queen Elizabeth が停泊してる。
旧市街
へ歩いて行くが兎に角暑い。もの凄く暑い。
でも旧市街へ向かった。
途中 EOS40D を担いでいたが、もう耐えられずカメラ屋へ飛び込みコンパクトカメラを
買ってしまった。
やめれば良いのにまた SONY!
レンズを見ると Carl Zeiss と書いてあったのでつい「これ」と言ってしまった。
まあそんな高い買い物ではないのでつなぎのカメラとしよう。
要塞まで行き一応内部拝見。 買ったカメラも試してみた。でもこのカメラ手ブレ防止
が付いていなさそう。 でも震えなければ良いのだ。・・・・と強がり言って・・・・。
タクシーで再びマリーナに戻り艇内に入るが、この時間でも暑い!!!!
今夜は眠れるか心配。外は涼しくなったので日誌は外でインプット。
2100 マリーナ内にあるレストランで夕食。
僕は Pepper Filet を頼んだ。想像したものとは違った結構満足。
食事が終わったのは 2330。
艇に戻ったがキャビンはまだ暑い。
我慢して眠らねば。
2400 就寝。
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