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不飽和ポリエステル樹脂 DKゲルコート DK-309P

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不飽和ポリエステル樹脂 DKゲルコート DK-309P
不飽和ポリエステル樹脂
DKゲルコート DK-309P
大 泰 化 工 株 式 会 社
本 社 ・工 場
〒566-0072 大 阪 府 摂 津 市 鳥 飼 西 3-11-2
TEL 072-654-5121 FAX 072-654-1650
東 京 営 業 所 〒162-0801 東 京 都 新 宿 区 山 吹 町 337 都 住 創 山 吹 町 ビル
TEL 03-3269-8381 Fax 03-3269-8383
2016.8.1. DTC
DKゲルコートDK-309Pはイソ系 不 飽 和 ポリエステル樹 脂 をベースとするゲルコートで、
耐 水 性 ・耐 候 性 ・耐 衝 撃 性 に優 れ、船 舶 、サイロ、インテリア製 品 などの一 般 FRP成 型 品 に
御 使 用 いただけます。
また、作 業 性 にも優 れ、広 範 囲 の成 形 条 件 に対 応 しています。
【特 長 】
①イソ系 不 飽 和 ポリエステル樹 脂 をベースとした、耐 衝 撃 性 、耐 水 性 に優 れたゲルコートです。
②塗 布 作 業 性 が良 好 で、スプレー、刷 毛 塗 りの両 方 が可 能 です。
③硬 化 性 が良 好 で、工 程 時 間 に大 きな影 響 がありません。
DKゲルコート DK-309P の 特 性 値 等 は 下 表 の 通 り で す 。
表 -1.特 性 値
季 節 タイプ
S (夏 用 )
M (春 秋 用 )
W (冬 用 )
粘 度 (mPa・s)
7000~9000
7000~9000
7000~9000
揺 変 度
4.5~6.0
4.5~6.0
4.5~6.0
ポットライフ(分 )
25 ~ 30
20 ~ 25
15 ~ 20
項目
粘
度
特
性
測定条件
粘
度
:
25℃、BM型
#3ローター
6rpm
揺 変 度
:
25℃、BM型
#3ローター
6/60rpm
ポットライフ
:
25℃、55%MEKPO 1.0%添 加
JIS K 6901に準 じて測 定
表 -2.機 械 的 物 性 値
項
目
単位
DK-309ホワイト 注 型 板
引 張 り強 度
MPa
41.2
引 張 り弾 性 率
GPa
4.02
伸 び率
%
1.7
曲 げ強 度
MPa
131.3
曲 げ弾 性 率
GPa
4.61
シャルビー衝 撃 値
KJ/m 2
2.5
熱変形温度
℃
90
バーコール硬 度
934-1
34
DK-309ホワイト
3㎜注 型 板 (MEKPO1.0%添 加 80℃×120 分 )を測 定
表 -3.温 度 条 件 による粘 度 特 性 変 化
測
粘
度
特
性
定
温
度
(℃)
15
20
25
30
35
6rpm
7400
7800
8000
9000
9400
60rpm
1830
1710
1480
1430
1360
6/60rpm
4.04
4.56
5.41
6.29
6.91
表 -4.各 季 節 タイプの25℃におけるポットライフ
硬化剤量
0.8%
1.0%
1.5%
2.0%
S タイプ
36
27
19
16
M タイプ
29
22
16
12
W タイプ
25
18
13
10
表 -5.各 季 節 タイプの MEKPO 添 加 量 別 ポットライフ
55% MEKPO の添 加 量
0.8%
1.0%
1.5%
2.0%
15℃
130
96
62
50
20℃
58
45
32
24
25℃
36
27
19
16
30℃
24
18
13
11
15℃
80
62
48
40
20℃
47
35
26
21
25℃
29
22
16
12
30℃
19
15
12
9
15℃
62
48
35
27
20℃
37
28
20
16
25℃
25
18
13
11
30℃
17
13
10
8
S
M
W
表 -6.95℃煮 沸 試 験 後 の物 性 値
商品名
DK-309
ホワイト
0 時間
50 時 間
150 時 間
300 時 間
500 時 間
1000 時 間
曲 げ強 度
131.3
110.7
119.6
51.0
51.0
18.6
曲 げ弾 性 率
4.61
3.82
4.21
3.82
3.33
3.04
重量変化
---
1.33
1.51
2.29
2.56
2.85
外観変化
---
◎
◎
◎
△
×
(備 考 ) ①外 観 状 態 の評 価
◎:異 常 なし
△フクレ小
×フクレ大
××クラック
②単 位 :曲 げ強 度 (MPa)、曲 げ弾 性 率 (GPa)、重 量 変 化 (%)
表 -7.促 進 耐 候 性 試 験 結 果 (サンシャインウエザー試 験 における色 差 ・光 沢 保 持 性 )
項目
色 差 (ΔE)
光 沢 保 持 率 (%)
試験時間
DK-309 ホワイト
300H
2.35
500H
3.25
1000H
5.98
300H
96.3
500H
30.5
1000H
10.3
表 -8.屋 外 ばくろ試 験 結 果 (色 差 ・光 沢 保 持 性 )
項目
色 差 (ΔE)
光 沢 保 持 率 (%)
試験時間
DK-309 ホワイト
6ヵ月
2.43
12ヵ月
3.88
6ヵ月
85.4
12ヵ月
72.3
【用 途 】
船 舶 、サイロ、洗 い場 床 、インテリア製 品 などの一 般 FRP成 型 品
【保 管 方 法 及 び取 扱 い上 の注 意 】
①直 射 日 光 を避 け、できるだけ冷 暗 所 に保 管 してください。
②水 気 のかからないように注 意 してください。
③保 証 期 間 としては冷 暗 所 保 管 にて製 造 日 より 3 ヶ月 です。
④皮 膚 などに付 着 した場 合 は布 などで拭 き取 り、石 鹸 で洗 ってください。
⑤製 品 安 全 データシート(SDS)で危 険 有 害 性 等 を十 分 御 確 認 の上 、安 全 衛 生 対 策 、環 境 対
策 等 に御 配 慮 下 さい。
【荷 姿 】
20㎏ (18L石 油 缶 )
以上
資 料
ゲルコートの塗 装 方 法
1.スプレー塗 装 時 のゲルコート塗 布 上 の注 意 事 項
①ゲルコートの吹 き付 け条 件
・重 力 式 ガン
ガンの種 類
口 径 2.0~3.0 ㎜の高 粘 度 用 を使 用 します。
吹 き付 け距 離
30~50 ㎝
エアー厚
4.0~5.0kg/㎝
塗布量
600~800g/m 2
2
・外 部 混 合 式 ガン
ガンの種 類
口 径 1.5~2.5 ㎜を使 用 します。
吐出量
400~450g/分
吹 き付 け距 離
30~50 ㎝
4.0~5.0kg/㎝
塗布量
600~800g/m 2
2
エアー圧
2.刷 毛 塗 り塗 装 時 のゲルコート塗 布 上 の注 意 事 項
①ゲルコートの塗 布 条 件
・刷 毛 の種 類
耐 溶 剤 性 の平 刷 毛 ・中 毛 等 を使 用 して下 さい。
・ゲルコートの塗 布 量
標 準 300~500g/m 2
② 塗装方法
1) 硬 化 剤 を添 加 したゲルコートを毛 たけの2/3ぐらいまで含 ませ、軽 く刷 毛 をしごいてか
ら、被 塗 物 へ塗 布 して下 さい。
2) 刷 毛 を型 に押 し付 けないよう同 一 方 向 にゲルコートを均 一 に塗 布 します。
3) ゲルコートを塗 布 するときは十 字 (縦 横 )塗 りして、最 後 に仕 上 げとして刷 毛 目 が均 一
になるように刷 毛 目 をそろえて同 一 方 向 に塗 布 して下 さい。
4) 使 用 後 の刷 毛 はアセトン等 で十 分 に洗 い落 とし、日 陰 で乾 燥 させて下 さい。
②トップコートとして使 用 する場 合
1)使 用 前 にパラフィンワックスを添 加 して下 さい。
2)積 層 面 にトップコートとして塗 布 する場 合 は、FRP 層 はノンワックス樹 脂 で積 層 する必
要 があります。塗 装 前 にゴミほこりを取 り除 き、脱 脂 して下 さい。
・刷 毛 ローラーにて塗 布
・標 準 使 用 量 300~500g/m 2
3)ワックスタイプの樹 脂 による積 層 面 やゲルコート面 の補 修 用 に使 用 する場 合 は、
塗 装 面 を全 面 研 磨 して脱 脂 して下 さい。
3.ゲルコート塗 布 時 の注 意 事 項 (その他 )
塗 布 時 の温 度 は 15~30℃が適 当 です。下 地 温 度 は 20~30℃の間 が適 当 です。
①ゲルコートのポットライフは 20~50 分 程 度 になるように季 節 タイプを選 んでください。
(缶 から出 す前 に、缶 をよく振 ってから、ゲルコートを取 り出 してください)
②ゲルコートの膜 厚 は 0.3~0.5 ㎜になるように均 一 に塗 布 することが必 要 です。
③拭 き付 け前 に必 ずコンプレッサー及 びトランスフォーマーの水 抜 きを行 ってください。
④ゲルコートの吹 き付 け時 は、途 中 で作 業 の中 断 がないように前 もって段 取 り等 を行 ってく
ださい。途 中 で長 い時 間 が空 くと、塗 装 が重 なった部 分 に層 間 剥 離 やリフティング(チヂミ)
を起 こす可 能 性 があります。
4.ゲルコート塗 布 後 積 層 時 の注 意 事 項
① ゲルコート塗 布 後 の硬 化 時 間 は温 度 ・硬 化 剤 量 ・膜 厚 等 によって異 なるため、指 触 判 定 に
よりゲルコートの硬 化 度 合 を確 認 の上 積 層 を開 始 します。
② ゲルコート面 に指 紋 が付 く程 度 で積 層 可 能 です。硬 化 度 合 いが不 十 分 の場 合 、ゲルコー
ト面 にリフティングなど不 具 合 が生 じます。また、過 度 の放 置 はゲルコートと積 層 樹 脂 との
密 着 性 の低 下 をまねき、成 形 後 ゲルコートが剥 離 する可 能 性 があります。
③ ゲルコート硬 化 中 にスチレンガスが発 生 します。ガスが型 に滞 留 すると成 型 不 良 の原 因 に
なりますので送 風 ・換 気 など行 ってください。
④ ゲルコート直 後 の第 一 層 目 はサフェーシングマットを使 用 するとよりきれいな面 に仕 上 がり
ます。また積 層 樹 脂 の脱 泡 を十 分 に行 うことが大 切 です。
ゲルコートにおける欠 陥 と対 策
欠
陥
製 品 の光 沢 不 良
原
因
型 の艶 引 け
型 面 の調 整 不 良
離 型 剤 の拭 き残 し
ゲルコートの硬 化 不 良
ゲルコートの攪 拌 不 足
色 ムラ
タレによる色 ムラ
硬 化 増 粘 時 のズレ
タレ
はじき
膜 厚 不 良 (厚 い時 )
ゲルコート粘 度 (低 い時 )
ガン距 離 が近 い
霧 化 エアー(高 圧 時 )
吐 出 量 多 い(外 部 混 合 )
膜 厚 不 良 (薄 い時 )
ゲルコート粘 度 (低 い)
型 面 のゴミ
霧 化 エアー(低 圧 時 )
離型剤
エアー中 の水 ・油
ピンホール
(砂 地 )
リフティング
(チジミ)
クラック
剥離
膜 厚 不 良 (厚 い時 )
ゲルコート粘 度 (高 い時 )
霧 化 エアー(低 い時 )
吐 出 量 多 い(外 部 混 合 )
膜 厚 不 良 (薄 い時 )
硬化剤量
ゲルコートの硬 化 時 間
エアー中 の水 ・油
積 層 開 始 までの時 間
膜 厚 不 良 (厚 い時 )
硬 化 剤 量 (多 い時 )
加 熱 炉 の温 度 (高 い時 )
脱型時
膜 厚 不 良 (厚 い時 )
硬 化 剤 量 (多 い時 )
離 型 処 理 が不 適 切
ファイバーパターン
膜 厚 不 良 (薄 い時 )
硬化不良
対
策
型 の光 沢 出 し
塵 埃 、ゴミ等 の異 物 を除 去 する。
まんべんなく丁 寧 にふき取 る
硬 化 剤 量 の適 正 化 (0.8~2.0%)・硬 化 不 足
使 用 前 には必 ず攪 拌 する
貯 蔵 期 間 の長 いときは十 分 に攪 拌 する
膜 厚 の適 正 化 (0.3~0.5 ㎜)
ガン距 離 の適 正 化 (30~50 ㎝)
霧 化 圧 の適 正 化 (4.0~5.0kg/㎝ 2 )
硬 化 剤 量 の適 正 化 (0.8~2.0%)
膜 厚 の適 正 化 (0.3~0.5 ㎜)
型 移 動 時 の衝 撃 をなくす
膜 厚 の適 正 化 (0.3~0.5 ㎜)
粘 度 の適 正 化
ガン距 離 の適 正 化 (30~50 ㎝)
霧 化 圧 の適 正 化 (4.0~5.0kg/㎝ 2 )
吐 出 量 の適 正 化 (400~450g/分 )
膜 厚 の適 正 化 (0.3~0.5 ㎜)
粘 度 の適 正 化
ゲルコートと塗 布 前 に十 分 に除 去 する
霧 化 圧 の適 正 化 (4.0~5.0kg/㎝ 2 )
拭 き取 りが不 十 分 ・離 型 剤 の特 性 把 握
コンプレッサーの水 抜 き
エアードライヤー・トランスフォーマー設 置
膜 厚 の適 正 化 (0.3~0.5 ㎜)
粘 度 の適 正 化
霧 化 圧 の適 正 化 (4.0~5.0kg/㎝ 2 )
吐 出 量 の適 正 化 (400~450g/分 )
膜 厚 の適 正 化 (0.3~0.5 ㎜)
硬 化 剤 量 の適 正 化 (0.8~2.0%)
加 熱 硬 化 ・硬 化 剤 の増 量
コンプレッサーの水 抜 き
エアードライヤー・トランスフォーマーの設 置
指 触 にて判 定
膜 厚 の適 正 化 (0.3~0.5 ㎜)
硬 化 剤 量 の適 正 化 (0.8~2.0%)
加 熱 炉 の温 度 適 正 化 (30~50℃)
ハンマー等 での強 打 を行 わない
膜 厚 の適 正 化 (0.3~0.5 ㎜)
硬 化 剤 量 の適 正 化 (0.8~2.0%)
十 分 拭 き取 る 塗 り放 しにしない。
離 型 剤 の特 性 把 握
膜 厚 の適 正 化 (0.3~0.5 ㎜)
硬 化 剤 量 の適 正 化 (0.8~2.0%)
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