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新聞ななめ読み 九州ふるさとの森づくり「田野町水源かん養の森林(もり

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新聞ななめ読み 九州ふるさとの森づくり「田野町水源かん養の森林(もり
★ 新聞ななめ読み
★ 九州ふるさとの森づくり「田野町水源かん養の森林(もり)づくり」
★ 環境部発エコエコ情報 京都メカニズムについて〔クリーン開発メカニズム(CDM)〕
★ 「グリーン電力」インフォメーション
環境ヘッドラインニュース (10月1日∼31日の新聞各紙から)
■田野町で1800人参加し植樹
宮崎県田野町の清武川の上流域で,第1回田野町水源かん養の森づくりがあった。町内の小中学生,親子連れなど約
1800人が,町有地にシイやクス,タブノキなど照葉樹を中心に1万5000本を植えた。開会式で,九州電力の松尾社長が
「一部の苗木は,県内のドングリから育てたものです。今回の植樹はドングリの里帰りです。」とあいさつされました。
(10/18毎日)
★植林指導を実施された宮脇先生と松尾社長との対談の内容が,11月27日の毎日新聞に掲載されます。
■環境活動家のマータイさん,ノーベル平和賞を受賞
ノルウェーのノーベル賞委員会は,2004年のノーベル平和賞をアフリカの緑化運動に取り組むケニアの女性環境活動
家ワンガリー・マータイさんに贈ることを発表した。ノーベル平和賞が環境分野の活動に贈られるのは初めて。マータイさ
んの活動は,貧困に加え環境破壊が進むアフリカで,仕事のない貧しい女性を集めて7本から植樹活動を始めたもの
で,これまでにアフリカの20カ国以上で約3000万本が植えられたという。(10/9読売)
■海面上昇で,西日本沿岸が浸水の危機
西日本の沿岸地域では海水温上昇に伴って海面が上昇しており,津波や高潮で堤防や護岸が決壊すると,市街地を
含む広範囲の地域が浸水することが,防災科学技術研究所の分析で分かった。海面上昇のペースはこれまでは緩やか
だったが,地球温暖化が急速に進めば,100年後に数十センチ上昇する可能性もあるという。(10/23西日本)
■温暖化対策,2つの壁
地球温暖化防止のための国際的な枠組みを定めた京都議定書が,ロシアの批准決定を受け,正式に発効する見通し
となった。ただ,大量の温暖化ガスを排出している米国と中国が対象から外れており,議定書の効果を疑問視する声は
消えない。国内産業界の反発もくすぶっており,日本政府が温暖化対策の実効性担保に苦慮するのは必至のようだ。
(10/28日経)
■石炭火力発電所のCO2全量を埋設・貯蔵
石川島播磨重工業と(財)石炭利用総合センターは,石炭火力発電所から大量に排出されるCO2を効率よく回収する新
技術を開発した。発生するCO2の全量を回収し,液状にして地中に埋め込み,大気中への排出をゼロにする。2006年か
ら第1号プラントがオーストラリアで建設される予定。(10/16日経)
■両生類の1/3が絶滅の危機
カエルやサンショウウオなど,日本を含む世界各国の両生類の3分の1に当たる1856種が絶滅の危機にさらされてお
り,個体数の深刻な減少が,世界規模で進んでいることが,国際自然保護連合などの専門家チームによる調査で明らか
になった。従来は,過剰な開発による生息地の縮小が絶滅を招く主な原因とされてきたが,感染症や気候変動などそれ
以外の理由でも数が急激に減っていることが今回の調査で判明した。(10/15西日本)
■総務省,九州5県の産廃税同意
総務省は,福岡,佐賀,長崎,大分,鹿児島各県が一斉に導入を目指す「産業廃棄物税」に同意した。総務省への申請
が遅れた,熊本,宮崎両県についても同意の見通し。課税方式は,排出事業者が納税義務者となり,税率は最終処分場
への搬入産廃1トン当たり1,000円,焼却処分場への搬入1トン当たり800円となる。税収の使途は産廃の排出抑制や再
生利用の促進など循環型社会の実現を図る施策に活用される。(10/30西日本)
■ダイオキシン規制で停止のごみ焼却炉,661ヶ所で放置
環境省は,老朽化やダイオキシン対策特措法による規制で停止したごみ焼却施設が,全国に661ヶ所残されており,半
数強の341ヶ所は自治体の財政難などの理由で解体のめどが立っていないことを明らかにした。停止したまま長期間放
置すると,建物が倒壊したり廃炉からダイオキシンが漏れ出したりする可能性もある。環境省は自治体に対し,早急に解
体するよう促し,できない場合はダイオキシンの濃度の測定など安全性を示すよう求める方針。(10/23朝日)
■「環境報告書」を350社が公表
日本経団連は会員企業による環境報告書の公表を3年間で倍増させることを目指しているが,現在,環境報告書を公
表している会員企業は350社であることが明らかとなった。会員企業1314社のうち,約27%の企業が公表していることに
なる。経団連では,「環境立国」に向けた企業の自主的取り組みについて情報発信する必要性を強調し,目標達成を目
指す。(10/29日刊工)
■全社員に環境教育
シャープは,国内の全社員約3万人を対象に遠隔教育(eラーニング)を使った環境教育をはじめると発表した。社内の
パソコンで自由に受講できる。受講歴を将来は異動や昇進の参考データとして活用する考え。パソコンや語学などの技
能と並び環境知識も人事データにすることで,社員の環境意識の向上を図る。(10/16日経)
■環境会計でコスト低減
田辺製薬は環境保全と製造コスト減を両立する新たな環境会計手法を本格導入する。製造過程から廃棄物処理まで
に生じる原材料やエネルギーの損失を見直し,2年間で1億円の原価低減を目指す。コスト増になりがちな環境対策をコ
スト低減につなげる試みで,今秋以降,設備投資の判断基準にも採用する。(10/10日経)
10月17日に宮崎支店が宮崎県田野町で「田野町水源かん養の森林(もり)づくり」を実施しました。この行事は,平成13
年度より,当社創立50周年記念事業として実施している,「九州ふるさとの森づくり」の一環として,田野町との共催により
行われたものです。この日は好天に恵まれ,宮崎県内外から幼稚園児,地元小中学生,高校生をはじめ,老若男女,約
1,800人のボランティアの方々が参加されました。当社からは,松尾社長,武田常務,片山支店長も参加しました。
1.開会式
田野町総合運動公園で行われた開会式では,田野町の
丸目町長と松尾社長の挨拶の後,「ふるさとの木によるふ
るさとの森づくり」を提唱され,日本国内だけでなく海外でも
数多くの植林活動に取り組まれておられる,横浜国立大学
名誉教授の宮脇昭先生による,植林指導が行われまし
た。
丸目町長,松尾社長,宮脇先 植林指導をする宮脇先生
生(左から)
2.植林
開会式の後,参加者は植林会場へ移動し,タブノキ,シラカシ,アラカシなどの苗木59種類,15,000本を植林しました。
参加者は,宮崎の豊かな大自然の中で楽しいひと時をすごし,改めて自然の素晴らしさを実感した様子でした。茶色い山
肌は,約3時間で緑の苗木に覆われました。
植林時の風景
参加した子供に植林指導をする宮脇先生
今回の植林に用いられた苗木15,000本のうち,アラカシ,ウバメガシの1,847本は,平成
13年に宮崎支店が宮崎県内で採取したどんぐりを,福岡県前原市にある,当社の総合研
究所生物資源研究センター前原分場で,育てたものです。今回の植林で宮崎へ里帰りし
たことになります。
今回の植林は,生活用水として利用されている水源地近くで行われました。植林した苗
がすくすくと成長し,豊かな森となり下流域のために美しい水をはぐくんでくれることが期
待されています。
植林後の風景
(10月18日撮影)
3.松尾社長と宮脇先生の対談
午後からは,松尾社長と宮脇先生の対談が宮崎市内で行われました。対談は非常に
和やかな雰囲気で行われ,企業が行う森づくりの意義,「九州ふるさとの森づくり」の今
後のあるべき姿,子供たちへの環境教育への取り組みなどをテーマに,意見が交わされ
ました。宮脇先生の長年にわたる森づくりの実績とその真摯なお姿に,松尾社長も感銘
を受けた様子でした。今後も,九州各地で,地域と密着した植林活動を実施していく予定
ですので,皆さんも是非ご参加ください。
問合せ先 九州電力 環境部総括グループ ℡092-726-1530(直通)
対談直後の宮脇先生と松尾社
長
ロシアは,京都議定書の批准書を2004年11月18日に国連に提出しました。これにより議定書は,2005年2月16日に発
効することになりました。京都議定書では,排出削減目標達成の補助的手段として,京都メカニズム(クリーン開発メカニ
ズム,共同実施,排出権取引)を活用することができます。国において,京都議定書の目標達成のための対策として,京
都メカニズムの活用が検討されていますので,今月号では,クリーン開発メカニズム(CDM)について概説します。
1.クリーン開発メカニズム(CDM)とは
○クリーン開発メカニズム(Clean Development Mechanism:以下,CDM)とは,先進国が途上国の排出削減プロジェクト
に協力し,先進国がその排出削減量に相当するクレジット(CER:Certified Emission Reduction)を譲り受けることを言
います。
【CDMのイメージ】
環境省:「図説・京都メカニズム 第2版」より抜粋
●京都議定書に基づく各国の削減目標
国名
削減目
標
EU(ドイツ,イギリス,フランス,イタリア,オランダ,ベルギー,オーストリア,デンマーク,フィンランド,スペイ
ン,ギリシャ,アイルランド,ルクセンブルグ,ポルトガル,スウェーデン)ブルガリア ※,チェコ※,エストニア※,ラ
トビア※,リトアニア※,ルーマニア※,スロバキア※,スロベニア※,モナコ,リヒテンシュタイン,スイス
-8%
アメリカ合衆国
-7%
日本,カナダ,ハンガリー※,ポーランド
-6%
クロアチア
-5%
ニュージーランド,ロシア※,ウクライナ※
0%
ノルウェー
+1%
オーストラリア
+8%
アイスランド
+10%
※ 旧社会主義国で,市場経済への移行過程にある国々
○結果的に,CDMにより先進国からの温室効果ガスの排出量が増加することになります。そのためクレジット(CER)発
行の際は,プロジェクトによる排出削減量について厳格な審査が行われます。
2.クリーン開発メカニズム(CDM)によるクレジット(CER)の発行について
(1)CDMに関係する機関
機関
京都議定書の締約国会議
(COP/MOP)
CDM理事会
指定運営機関(DOA)
(Designated Operational
Entity)
概要
・京都議定書の実施に関する最高意思決定機関
〔権限〕
(1) CDM理事会の手続きについて決定
(2) CDM理事会の信任する指定運営組織の基準を決定
(3) CDM理事会が作成する年次報告のレビュー など
・CDMプロジェクトを実質的に管理・監督する機関
〔役割〕
(1) CDMプロジェクトの手続きについてCOP/MOPへ提言
(2) 排出量算定の根拠となる,ベースライン,モニタリング等に関する方法やガイドライ
ンの承認
(3) 指定運営組織の信任に係る事務 など
・ CDM理事会からの信任に基づきCOP/MOPの指定を受けた,法人ないし国際機関
・ 日本からは,(財)日本品質保証機構(JQA)が信任
〔役割〕
(1) プロジェクトがCDMとして適確か審査
(2) プロジェクトに伴う追加的排出削減量の認証 など
(2)クレジット発行のための手続きの流れ(図1)
3.具体的なCDMプロジェクト
○ CDMプロジェクトとして正式に登録されたもの
ホスト国
(途上国)
1 ブラジル
プロジェクトの概要
排出削減量予測
埋立て処分場から発生するメタン(温暖化係数※:21)を燃焼させ,CO2
年間約67万t-CO2
に転換するとともに,発電し売電
○ CDMプロジェクトとして登録申請されているもの
ホスト国
(途上国)
プロジェクトの概要
排出削減量予測
1 ホンジュラス
12.73MWの水力発電プロジェクト
年間約3.7万t-CO2
2 ホンジュラス
12.2MWの水力発電プロジェクト
年間約3.9万t-CO2
○ わが国が承認したCDMプロジェクト
ホスト国
(途上国)
プロジェクトの概要
排出削減量予測
1 ブラジル
バイオマスを利用した鉄鋼生産
年間約113万t-CO2
2 タイ
ゴム木廃材を利用したバイオマス発電
年間約6万t-CO2
3 韓国
HCFC22の副生産物であるHFC23(温暖化係数※:11,700)の破壊
年間約140万t-CO2
4 ブータン王国
未電化の村に小規模水力発電所を建設
年間約500万t-CO2
5 ベトナム
油田において焼却処分していたガスを回収し,陸上に供給
年間約68万t-CO2
6 インド
HCFC22の副生産物であるHFC23(温暖化係数※:11,700)の破壊
年間約338万t-CO2
7 タイ
新規に籾殻発電プラントを建設し発電
年間約8.4万t-CO2
8 チリ
食品製造工場において,燃料を石炭及び石油から天然ガスに転換
年間約1.4万t-CO2
9 チリ
豚舎の屎尿から出るメタン(温暖化係数※:21)を燃焼し,CO2に転換
年間約7.9万t-CO2
10 チリ
豚舎の屎尿から出るメタン(温暖化係数※:21)を燃焼し,CO2に転換
年間約8.4万t-CO2
11 チリ
豚舎の屎尿から出るメタン(温暖化係数※:21)を燃焼し,CO2に転換
年間約24.9万t-CO2
経済産業省:「CDMプロジェクト政府承認審査結果について」(平成16年10月1日)より作成
※
温暖化係数
温室効果ガスごとの地球温暖化をもたらす程度を二酸化炭素との比で数値化したもので,地球温暖化対策推進法施
行令に規定されている。例えば,メタンの温暖化係数は21であるが,これはメタンを1kg排出することは二酸化炭素を
21kg排出するのと同じ温暖化の効果があることを意味する。
4.電気事業としての京都メカニズム(CDM)活用に向けた取り組み
○ 京都メカニズムは,地球規模での温暖化対策に資するとともに,CO2排出削減対策としてコスト効果が高いと期待さ
れることから,国内対策の補完措置として重要であると認識しています。
○ 電気事業者は,バイオマス発電,熱効率改善事業および植林事業など,CO2削減に資する事業を海外で展開する
とともに,世界銀行の炭素基金(PCF)※等へ出資するなど,温暖化対策のプロジェクトに積極的に取り組んでいます。
○ 当社は,設立当初から世界銀行の炭素基金(PCF)※に参加しており,2002年度は当初の500万ドルに加え,300万ド
ルの追加出資を決定しました。
※ 世界銀行が出資者から集めた資金を,発展途上国や市場経済移行国(旧社会主義国)の温室効果ガス削減プロジェ
クトに投資し,これによって得られた温室効果ガス削減量を出資者に配分する仕組み。
九州グリーン電力基金加入状況(平成16年10月末現在)
10月末現在の九州グリーン電力基金の加入状況は,加入口数11,461口(一括入金53口相当分を含む),加入率
0.182%となっています。
【加入口数推移】
※ 一括入金:口座振替ではない,一次振込による寄付金(当該年度分のみ計上)
【全国各地域の加入状況(9月末時点)】
北海道
東北
関東
中部
北陸
関西
中国
四国
加入口数
683
8,132 21,409
1,012
668
2,334
2,113
965
加入率(%)
0.025
0.157
0.104
0.014
0.051
0.024
0.056
0.047
※ 加入口数は,各地域産業活性化センター発表
加入率は,平成15年度末電灯契約口数(電気事業連合会統計資料)を基に算定
関西の加入単価は1口100円のため,1口500円に換算(実口数:11,670口)
※ 沖縄地域のグリーン電力基金運営団体である,(財)南西地域産業活性化センターのこと
九州
南西※
11,473
167
0.182
0.027
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