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キナーゼを標的とした抗ウイルス薬の開発
文部科学省橋渡し研究加速ネットワークプログラム 京都大学 B8 キナーゼを標的とした抗ウイルス薬の開発 京都大学大学院医学研究科 形態形成機構学 萩原 正敏 プロジェクトの概要 対象疾患 パピローマウイルス性疣贅 試験物の概要 新規抗ウイルス薬RKP00156について 幅広いウイルスに薬効を示す 作用メカニズムは、ウイルスmRNAの転写抑制である 単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、アデノウイ ルス等に対し、抗ウイルス効果を有する 日本における疣贅治療薬の市場規模 ヒトパピローマウイルス(HPV) への効果 HPV遺伝子E6, E7の発現抑制を認めている 更に、HPV-E6により分解されるp53タンパク質の安定化を 認めている 被験物質 新規抗ウイルス薬 RKP00156 これらの事から、 1. HPV複製を抑制することが期待できる 2. HPV性細胞異常増殖の抑制 ⇒ HPV性疾患に対する治療効果が期待できる 臨床研究総合センターにおける支援体制と ロードマップ 開発目標 RKP00156貼付剤を用いた疣贅再発予防薬を目指す 現在、治療方法として行われている角質除去後に貼付投与 することによりパピローマウイルス性疣贅の再発を予防する 製剤の開発を目標とする。 これまでの成果 1.RKP00156貼付剤の製剤化検討 国内製薬企業と連携し、製剤化について検討中 2.原薬・製剤の皮下吸収試験・安定性試験の実施 試験方法のバリデーションを終了 (来年1月に実施) 3.POC取得に向けた疾患動物の確保 獣医師主導型臨床研究について、国内数施設の動物病院が承諾済み