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メンテナンス製品 選定ガイド Maintenance Solutions

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メンテナンス製品 選定ガイド Maintenance Solutions
メンテナンス製品 選定ガイド
Maintenance Solutions
INTRODUCTION
正しい選択のために
ヘンケルは高品質の Loctite® 製品を開発するだけではなく、産業界が
抱える最大の課題を解決する製品を提供いたします。コスト削減、設計
と施工のサポート、お客様のプロセスに対する信頼性向上を図りながら、
お客様から信用を得るために全力を尽くしています。
この製品選定ガイドは、あらゆる産業界のメンテナンス技術者を対象
としており、このガイドを利用することで問題を解決し、将来的な
故障や不良を防止するために必要な Loctite® 製品を簡単かつ的確に
選定することができます。メンテナンス分野の最も一般的な問題と解
決策については、右の目次をご覧ください。
このガイドは、お客様が初めてでも素早く、簡単且つ、正しく製品
を選択できるように作成されています。詳細な情報が必要であれば、
弊社のウェブサイト www.henkel.co.jp をご覧いただくか、弊社まで
お問い合わせください。
詳細については、弊社のウェブサイトを
ご覧ください。
www.henkel.co.jp
目 次
セレクターガイド
2
4
6
8
20
柔軟ウレタン剤・ベルト補修剤
22
焼付き防止潤滑剤
24
高機能瞬間接着剤
26
サポートプロダクト
ねじゆるみ止め用嫌気性接着剤
金属配管用シール剤
フランジ用シール剤
はめ合い用嫌気性接着剤
製品を正しく使っていただくために
10
12
エポキシ補修剤
28
嫌気性接着剤
46
補修剤
高機能耐摩耗剤
16
床・コンクリート補修剤
18
滑り止めコート剤
1
ねじゆるみ止め用嫌気性接着剤
ねじゆるみ止め用嫌気性接着剤
ねじのゆるみ止めに最も確実で簡単にご使用いただける製品で、金属部品の間で空気が遮断されると硬化する一液の嫌気性
接着剤です。電子部品の小ねじから大型建設機械のボルトの固定にいたるまで、また後浸透タイプから遅硬化タイプなどお客様
のニーズに適合する各種グレードが用意されています。
■
■
■
■
■
高強度から取り外し可能タイプまで、用途に応じて選択可能
低コストで、確実なゆるみ止めを実現
高価な機械的ゆるみ止め部品が不必要
優れた耐振動・衝撃性を提供
シール効果により、腐蝕や錆を防止
すでに部品は組み付けられていますか?
ご使用前の
ワンポイント
・接 着面のホコリ、油 等
の 汚 れを 洗 浄し、乾燥
させます。
・組み付け部品または雰
囲 気 温 度 が10 ℃ 以 下
の 場 合 は、プライマー
7649 で前処理を行っ
てください。
Yes
必要とされる強度は?
後浸透用、中強度
低強度
290
222
243
M12 以下
M12 以下
M6 〜 M20
推奨製品
推奨ねじ径
固着時間
注1
破壊 / 脱出トルク(N・m)注2
使用温度範囲の目安(℃)
液色
容量 − 製品番号
特 長
No
中強度
食品機械用、中強度
248
2046
(スティック状タイプ)
M6 〜 M20
高強度
耐熱用、高強度
268
2047
272
263
M22 以上
M36 以下
M25 以下
(スティック状タイプ)
−
M20 以下
25 分
25 分
20 分
10 分
90 分
30 分
90 分
90 分
20 分
10/29
6/4
26/5
13 〜 27/ − 注4
12.5/7 注 4
≧ 17/ − 注6
35/7 注6
≧ 18/ ≧ 18 注 3
33/33
- 55 〜 150
- 55 〜 150
- 55 〜 180
- 50 〜 150
- 55 〜 204
- 50 〜 150
- 55 〜 150
- 55 〜 230
- 55 〜 180
青
青
赤
黒
赤
赤
50ml 1134607
50 ml 34933
250 ml 34639
50 ml 44068
250 ml 44069
緑
紫
青
50 ml 23406
250 ml 30937
50 ml 32657
250 ml 32658
50 ml 44091
250 ml 44093
19g 37773
12 ml 186840
19g 37775
290
222
243
248
2046
268
2047
272
263
・セットスクリューなど、締め
付け後の後浸透によるゆる
み止めに
・調整ねじ、さらねじ、固定ね
じの低強度のゆるみ止めが
必要な部分に
・耐油性
・固形タイプなので、液状では
流れ落ちてしまう場所に最適
・耐熱用(204℃)
・固形タイプなので、液状では
流れ落ちてしまう場所に最適
・高潤滑性
・取り外しを必要としない箇所
の固定に
・高強度
・一般ねじ部品の固定に
・溶接部や鋳物ピンホール
シールに
・ねじを外す際、破損しやすい、 ・振動する部品のゆるみ止めに
アルミや真 鍮などの材質 用
・工具での取り外し可能
のゆるみ止めに
・アクリル・ウレタンハイブリッド ・取り外しを必要としない箇所
の固定に
製品
・硬化前に複数のボルトを締め
付けるといった作業に
・嫌気性と湿気で硬化
(はみ出し部も硬化)
・取り外しを必要としない箇所
の固定に
・ステンレスやメッキボルトなど
を含む一般ねじ部品の固定に
・工具での取り外し可能
・工具での取り外し可能
・2 液性
・遅硬化特性
軸力
(kg)
ナイロンリング入りナット
1,500
● 本品は金属部品専用です。
● 皮膚への刺激に対して敏感な人が連続的にまた
は繰り返し触れていると皮膚に炎症を起こすこと
● 熱可塑性プラスチック(アクリル、ABS、ポリカーボ
がありますので、皮膚についた場合は速やかに
ネート等)には使用しないでください。
石鹸水で洗い流してください。
● 原容器への金属粉やゴミの混入は避けてください。
● 一度受け皿等に移した液は原容器に戻さないでください。
2
・今までのロックタイト液状
製品が持つ信頼性と性能は
そのまま
標準ナット3/8-16、
リン酸・油処理
1,000
ばね座金
ナイロン ペレット入りナット
容 量:1.27cm × 660cm
製品番号:1372603
500
0
■注意
ロックタイト
クイックテープ 249
・巻き付け簡単で、無駄も汚
れもなし
2,000
製品番号:97001 … 50ml・250ml 兼用
製品番号:98414 … 50ml 専用ホルダー付き
・耐熱用
(180℃)
・嫌気性ねじゆるみ止めでは
初めてのテープタイプ
ロックタイト
2,250
・50mlまたは 250ml のロックタイト製品ボトルの
上部に容易に取り付けることが可能です。
・ステンレスやメッキボルトなど
を含む一般ねじ部品の固定に
・ステンレスねじに最適
・工具での取り外し可能
Loctite® ハンドポンプ
・耐熱用
(230℃)
10
20
30
40
50
60
70
80 時間(秒)
(使用ボルト3/8-16、
リン酸・油処理、振動数約10c/s)
技術データ
軸直角方向の振動、衝撃を加えた際の時間経過に伴う軸力
変化を試験した結果です。
注 1 次工程へ移行可能な強度が得られるまでの時間を指し、最終強度の25%に到達するまでの時間(M10 鋼ボルト・ナット
を使用し、ISO10964 に基づきテスト)
注 2 M10 鋼ボルト・ナットを使用し、ISO 10964 に基づき試験した破壊 / 脱出トルクの代表値を示す。
注 3 3/8" 軟鋼ボルト・ナットを使用し、ISO 10964 に基づき試験した破壊 / 脱出トルクの代表値を示す。
注 4 M10 黒染めボルト・ナットを使用し、ISO 10964(締め付けトルク5N・m)に基づき試験した破壊 / 脱出トルクの代表
値を示す。
注 5 M10 黒染めボルト・ナットを使用し、ISO 10964 に基づき試験した破壊 / 脱出トルクの代表値を示す。
注 6 3/8" 鋼ボルト・ナットを使用し、ISO 10964(締め付けトルク5N・m)に基づき試験した破壊 / 脱出トルクの代表値を
示す。
3
金属配管用シール剤
金属配管用シール剤
ロックタイト金属配管用シール剤は、金属ねじの隙間に充塡され硬化したシール剤が、耐振動性、耐薬品性、耐熱性に優れた高分子プラスチック
結合となりシールするものです。隙間に充塡されたシール剤は100%硬化し、溶剤タイプのような肉やせなどによるシール不良は発生しません。
また、PTFE を含有しているためステンレスでも滑らかに締付けができ、シールテープのようなチギレが起きませんので、エルボ、ゲージ、コック
などの位置合わせが容易に行え確実にシールします。低圧においては即シール性を有し、完全硬化後には優れた耐圧性が得られます。
■ ねじ部を確実に接着し、100%シール可能
■ 収縮、チギレ、かじりが発生しない
■ 基本工具で容易に分解可能
ご使用になる金属配管は一般配管ですか?
ご使用前のワンポイント
No
Yes ・シール剤を10℃以下で塗布する
場合、プライマー 7649 で前処理
を行ってください。
精度が高い配管
一般用配管 ・アルミニウム、ステンレス等の不活
性材質には、プライマー7649で
前処理を行ってください。
小口径配管
(油圧・空圧用)
低強度
中強度
低粘度
推奨製品
高粘度
5651
542
低粘度
565
575
高粘度
567
油圧用
スティック状
耐熱用
561
(PTFE 含有)
(PTFE 含有)
(PTFE 含有)
(PTFE含有)
(スティック状タイプ)
5770
577
白 / ペースト
液色 / 粘度
茶 / 液体
白 / ペースト
白 / ペースト
白 / ペースト
白 / ペースト
白 / スティック
白〜淡紫 / ペースト
最大ねじ径
PT 3/4 以下
−
−
2 インチ
3 インチ
3 インチ
−
−
使用温度範囲の目安(℃)
-55 〜 150
-55 〜 150
-55 〜 150
-55 〜 150
-55 〜 200
-55 〜 150
-55 〜 276
-55 〜 125
15
9
≧ 2.8 注 2
16
≧ 1.7 注 2
46 注 3
74 注 3
11
金属
金属
金属
金属
ステンレス、アルミニウム
金属
金属
金属
○
50 ml 30980
250 ml 30981
○
○
50 ml 30986
250 ml 36912
○
50 ml 35478
250 ml 35477
○
○
○
250 ml 34647
19g 37776
○
50 ml 1138284
250 ml 1138281
破壊トルク(N・m)注 1
適応材質
低圧での即シール性(テーパーねじのみ)
容量 - 製品番号
250 ml 35476
250 ml 30993
注 1 M10 鋼ボルト・ナットを使用し、ISO 10964 に基づき試験した破壊トルクの代表値を示す。
注 2 3/8" 軟鋼ボルト・ナットを使用し、ISO 10964 に基づき試験した破壊トルクの代表値を示す。
注 3 NPT3/8"の鉄パイプと鋼プラグを使用し、ISO 10964
(締め付けトルク27N・m)に基づき試験した破壊トルクの代表値を示す。
特 長
Loctite®プライマー 7649 の用途
1. 硬化時間を早め、作業時間の短縮
2. 深いねじ山や大きな隙間の硬化を促進する
ために
3. 低温時に部品の硬化時間を大幅に短縮する
ために
542
5651
565
575
567
561(スティック状タイプ)
5770
577
油圧、空圧、ねじ継ぎ手用のシール
剤です。耐薬品性に優れPT3/4以下に
適し、また中強度のため取外しが可
能です。チキソ性を有し垂れ落ちること
はありません。
建築配管継ぎ手用シール剤です。現場
での作業性を考慮した粘度、容器と
なっており、空調、消火設備、給排水
などの各種設備の配管シールに適し
ます。
低強度一般ねじ継ぎ手用シール剤
です。組立てた継ぎ手を容易に分解
することができます。耐薬品性に
も優れています。
一 般 ねじ込 み 配 管 継ぎ 手用の
シール剤です。PTFE入りのシール
剤で、組み付け直後の即シール性
も良好です。PT2以下に適し分解
可能です。低臭気タイプです。
ステンレス 配 管 継 ぎ 手 用 の
シール剤です。PTFEを含有して
いるため、締付け時に潤滑性を
発揮しかじり付きを防止します。
592の即硬化タイプです。
低強度のシール剤で取外しが
容 易で す。 ろう状の半固体製
品でスティックアプリケーター
パッケージ入り。液状やペースト
状では塗布が難しい個所への
使用に適しています。
276℃までの耐 熱 性を有する
配管ねじ継ぎ手用のシール剤
です。ボイラールームや蒸 気
配管の短期的なシールにも使
用可能です。
中強度のシール剤で繰り返し
耐衝撃圧に優れています。油
圧機器のねじ継ぎ手、プラグ
などのシールに適しています。
高粘度でチキソ性を有しており
フランジ面への使用も可能で
す。
UL MH8007
(N)認可。
■ 作業方法
1. ねじ部の水分、油分、汚れをきキレイに拭き取ってください。
2. シール剤をオねじ側に塗布します。
3. パイプレンチでしっかりと締め付けます。
(シール剤のはみ出し部分は硬化しませんが、ねじ結合部は完全に硬化します。)
25A 以下の配管
4. 前洗浄剤として
3山以上全周に塗布
ねじ方向に 3 山半周塗布
■注意
●金属配管用です。金属以外の配管には使用
できません。
●塩ビライナー鋼管の場合、はみ出した液が塩
ビに悪影響を与える可能性がありますので、
パイプ内側へはみ出さないようにしてください。
●ステンレス配管の場合、小口径・大口径
に関わらず、オネジ側にプライマーを塗布
してください。
UL MH8007
(N)認可。
ステンレス配管の場合
32A 以上の配管
1山開けて
4
UL MH8007
(N)認可。
1山開けて
●再使用ねじなど、スキマが大きい場合にもオ ●硬化後のねじ戻しはしないでください。
ねじ側にプライマーを塗布してください。
●器具付けの施工の場合は、スキマの大小によ
●使用後は密栓し、冷暗所に保管してください。 りシールテープの併用を推奨します。
●金属粉の混入はさけてください。
●施工要領書は、別途ご用意致しますのでお問
い合わせください。
●有効期限は約 2 年
(冷暗所保存)です。
●皮膚に付いた場合は、石鹸で洗い落としてく
ださい。
プライマー 7649
(硬化促進剤)をオネジ側に塗布します。
・シール剤を塗布する前に使用してください。
ステンレス配管の場合、必ずプライマーを使用してください。
5
フランジ用シール剤
フランジ用シール剤
ロックタイト嫌気性フランジシール剤は、自動車・建設機械・大型産業機械の各種金属のフランジシールに使用されています。
空気に触れていると硬化しませんが、フランジを組み付けると硬化が始まり確実にシールします。
また、シリコーンシール剤は優れた耐油・不凍液性を持ち、高強度・耐熱・高伸び率など隙間が大きく剛性の低いフランジシール
に適します。
■ 長時間使用しても部品を容易に分解可能
■ 完全硬化後の耐高圧性良好
シールするのは、剛性フランジ?打抜(板金)フランジ?
ご使用前のワンポイント
・接着面のホコリや油等の汚れを洗浄し乾燥させます。
鋳造 / ダイキャスト・剛性フランジ 嫌気性シール剤
打抜(板金)フランジ シリコーンシール剤 ・接着する部品に古いガスケットの跡が残っている場合、
Loctite ® ガスケットリムーバー等で清掃してください。
推奨製品
5699
5900
5920
510
515
518
シリコーン
シリコーン
シリコーン
嫌気性
嫌気性
嫌気性
−
−
−
0.125
0.25
0.25
1 液湿気硬化(脱オキシム)
1 液湿気硬化(脱オキシム)
1 液湿気硬化(脱オキシム)
嫌気硬化
嫌気硬化
嫌気硬化
せん断強度(N/mm2)注 1
1.3 〜 2.1
1 〜 1.4
−
5 注3
6 注3
7.5 注3
使用温度範囲の目安 (℃)
-55 〜 230
-55 〜 230 注2
-59 〜 316
-55 〜 200
-55 〜 150
-55 〜 150
ガスケットの種類
間隙充塡 最大隙間(mm)
硬化方法
即シール性
△
○
△
○
○
○
耐油性・耐水性
○
△
△
○
○
○
△
○
○
×
×
×
灰色
100g 38205
300ml 33964
黒色
銅色
70ml 30542
300ml 41030
赤色
紫色
50ml 22645
300ml 23408
赤色
高変位
液色
容量 - 製品番号
300ml 40231
50ml 30972
300ml 30979
注 1 アルミニウム
(研磨処理)を使用し、ISO 4587 に基づき試験した引張剪断強度の代表値を示す。
(スキマ 0.5mm)
注 2 軟鋼
(研磨処理)を使用し、ISO 4587 に基づき試験した引張剪断強度の代表値を示す。
(スキマ 0.5mm)
注 3 軟鋼
(サンドブラスト処理)を使用し、ISO 4587 に基づき試験した引張剪断強度の代表値を示す。
(スキマ 0.5mm)
特 長
5699
5900
5920
510
515
518
脱オキシムタイプのシリコーンシール剤
です。低臭気・非腐蝕性で耐オイル・
不凍液性に優れ剛性フランジにおいて
長期耐久性を示します。
脱オキシムタイプのシリコーンシール剤
です。低モジュラス/高伸び率を有し、
高粘度なため、板金、プラスチック異種
金属などのフランジシールの信頼性を
向上させます。また、組み付け直後の
即シ−ル性に優れています。
脱オキシムタイプのシリコーンシール
剤です。耐熱性に優れ、高温下での
使用用途に適しています。
耐熱・耐薬品性に優れ、高温にさら
されるフランジシールに適してい
ます。プライマー使用時の最大隙間
は 0.125mmで、剛性のあるフランジ
のシールに最適です。
フランジシール用標準品で、硬化後
も柔軟性を有しています。ギアケース、
ポンプ、コンプレッサーのフランジ
シールに適しています。プライマー
使用時の最大隙間は 0.25mmです。
アルミフランジ用シール剤です。硬化
後も柔軟性を有しており、アルミへの
濡れ性がよくミッションケース、カバー
やクランクケースのシールに適して
います。
適合規格
UL 承認
ガスケットのはく離には…
Loctite®ガスケットリムーバーの用途
1. 各種金属の焼付いたガスケット、ガスケットセメント、現場成形
ガスケット、炭素付着物、乾燥したオイル、グリース、塗料を
瞬時に剥離・清掃。
2. 複雑な形状への浸透と洗浄に。垂直面でも垂れ落ち無し。
容量:420ml エアゾール
(詳細は p26 参照)
6
7
はめ合い用嫌気性接着剤
はめ合い用嫌気性接着剤
従来、ギア、シャフト、プーリーなどの金属部品のはめ合いは圧入、焼きばめ、キー、スプラインなどによる機械的方法によって組み立て
られていました。しかし、従来方法は部品の寸法精度がきびしく、わずかの誤差が結合強度に大きく影響します。また精密加工、特殊
加工を必要とし生産コストをアップさせます。ロックタイトはめ合い用接着剤は、隙間ばめによる固定を可能にし、組立作業の簡素化と
精度緩和による機械加工費の低減に大きく貢献します。また異種金属の組立、シールも可能にするなど信頼性も大きく向上させます。
■
■
■
■
高強度から汎用タイプまで、用途に応じて選択可能
接合部を充塡し、腐蝕を防止
締め代の低減
100% の接触−はめ合い部の応力分散
その部品は摩耗していますか?
ご使用前のワンポイント
Yes
(ギャップ0.5mmまで:径)
・接着面のホコリ、油等の汚れを
洗浄し、乾燥させます。
No(ギャップ 0.25mm まで:径)
必要な強度は
・組み付け部品または雰囲気温 度
が10℃以下の場合は、プライマー
7649 で前処理を行ってください。
中強度
高強度
温度は 150℃以上?
No
はめ合い隙間は?
Yes
0.13mm 以下 推奨製品
660 クイックメタル
641
(プライマー併用)
601
0.25mm 以下
603
638
620
648
高
中
高
高
高
高
高
圧縮せん断強度(N/mm2)*
≧ 17.2
≧ 6.5
≧ 15
≧ 22.5
≧ 25
≧ 17.2
≧ 25
固着時間 *
20 分
40 分
25 分
25 分
25 分
10 分
10 分
0.5mm 以下
0.2mm 以下
0.13mm 以下
0.13mm 以下
0.25mm 以下
0.15mm 以下
0.15mm 以下
-55 〜 150
-55 〜 150
-55 〜 150
-55 〜 150
-55 〜 150
-55 〜 230
-55 〜 175
液色
灰色ペースト
容量− 製品番号
50 ml 22647
黄
50 ml 31006
250 ml 19235
緑
50 ml 35499
250 ml 35486
緑
50 ml 30994
250 ml 30995
緑
50 ml 31001
250 ml 31002
緑
50 ml 30999
250 ml 25127
緑
50 ml 32717
250 ml 31009
要求される強度
適用隙間(径)
使用温度範囲の目安(℃)
* 鋼ピン・カラーを使用し、ISO 10123 に基づき試験したせん断強度の代表値を示す
特 長
■注意
● 本品は金属部品専用です。
● 熱可塑性プラスチック
(アクリル、ABS、ポリカーボ
ネート等)には使用しないでください。
660(プライマー併用)
641
・ベアリングのハウジング、キー、 ・中強度
スプライン、テーパーピン、シム
・組み付け後、分解する必要のあ
等の再組み付けに使用可能。
る部品に。
・機械加工せずに摩耗した同軸
・シャフトとハウジングのベアリン
パーツの修理に。
グ固定に。
・ペースト状
・最大隙間 0.5mmまで
601
603(油面接着用)
638
620(超耐熱用)
648
・小型モーター /シャフトベアリング
などの固定に。
・円筒部品のはめ合いに。
(ギャップ 0.13mm 以下)
・頻繁な分解を必要としないはめ
合い部分に。
・耐熱
(230℃)
・耐熱性を必要とする部品の隙間
ばめ、締まりばめ固定に。
・金属はめ合い部品のフレッティン
グコロージョンの防止に。
・脱脂が困難な、円筒部品部分に。
・動的な荷重、軸の荷重および
根本的な荷重に優れた耐性を
与えます。
・金属はめ合い部品のフレッティ
ングコロージョンの防止に。
・ベアリングや円筒部品のはめ
合い、ローター、ギア、スプロ
ケットやプーリーの固定に。
・スリーブライナー、ブッシュな
どの固定に。
・ブッシュ、ベアリング、ファンと
軸、ライナーのはめ合い固定お
よびシールに。
・シャフト、ギア、プーリーや円
筒部品のはめ合い固定に。
● 原容器への金属粉やゴミの混入は避けてくだ
さい。
● 一度受け皿等に移した液は原容器に戻さない
でください。
● 皮膚への刺激に対して敏感な人が連続的に
または繰り返し触れていると皮 膚に炎 症を
起こすことがありますので、皮膚についた場合
は速やかに石鹸水で洗い流してください。
● はみ出した接着剤は硬化しません。はみ出
し部は、拭き取りを行ってください。
8
9
エポキシ補修剤
エポキシ補修剤
Fixmasterエポキシ補修剤は損傷した部品を速やかに補修、成形して再使用できるようにします。また硬化した樹脂を金属と
同じように加工ができ、硬化時の収縮はありません。各種用途に適したさまざまな性能を持つ製品が幅広くラインナップされて
おり、どのエポキシ補修剤も金属、セラミック、木材、ガラス、プラスチックの接着に対応できます。
■ 硬化後、機械加工、ドリル加工、ねじ立てが可能
■ 侵食性薬品に対する耐性に優れている
必要な製品タイプは?
ご使用前のワンポイント
・粗面下地面のホコリ、油等の
汚れを洗浄し乾燥させてくだ
さい。
・粗面下地処 理を行い確実に
塗布してください。
一般金属用
スティール
リキッド
推奨製品
スティック状タイプ
パテタイプ 流し込みタイプ
スティール パテ
即硬化
ファーストセット
スティール パテ
耐圧縮 / 耐薬品性
耐摩耗性
水中硬化
水中硬化
一般・金属用
計量不用
スーペリアル メタル
ウエアー
レジスタント パテ
水中硬化
リペアー パテ
アンダーウォーター
リペアー
メタルマジック
スティール
445 エポキシ
ミキサーカップ
液色
灰
灰
灰
灰
灰
灰
白
灰
灰
最高使用温度の目安(℃)
107
107
93
121
107
66
149
121
82
作業時間(可使時間・分)
25
30
3
20
30
30
15
2.5 〜 5
5
6 時間
6 時間
10 分
6 時間
6 時間
18 時間
1 時間
10 分
12 時間
93.1
76.6
74.5
125 注3
80
86.2
−
83
−
注6
硬化時間
圧縮強度(N/mm2)注 2
注7
86
85
80
90
89
85
70
≧ 70
−
41.4
33.4
31.7
38 注5
33.8
24.1
−
17
−
せん断強度(N/mm )
13.1
11.7
13.8
17
10
13.7
6.2
≧ 3.45
13.8
塗布面積(cm2)注 1
213
278
371
232
342
464
40
40
−
4:1
2.5:1
1:1
4:1
2:1
1:1
−
−
−
硬度(ショアー D)
引張強度(N/mm2)注 4
2
混合比
(主剤:硬化剤)
注8
体 積
9.5:1
6.25:1
100:56.5
7.25:1
2:1
100:89
−
−
−
454g キット 97483
500g キット 44139
500g キット 40026
500g キット 44143
500g キット 45110
454g キット 96583
113g スティック 82093
113g スティック 32314
4g × 10 コ 23849
重 量
容量 - 製品番号
* 25℃において、混合し、7日間放置した時の代表値を示す。
注1 厚み 6mm に塗布した時の塗布可能面積を示す。 注 2 ASTM D 695 に基づき試験した樹脂圧縮強度の代表値を示す。 注 3 ISO 604 に基づき試験した樹脂圧縮強度の代表値を示す。
注 5 ISO 527-2 に基づき試験した樹脂引張り強度の代表値を示す。 注 6 製品機能を発揮するまでの時間を指し、最終硬化はそれ以上必要。 注 7 ISO 868 に基づき試験した硬度の代表値を示す。
スティール リキッド
特 長
スティール パテ
ファーストセット スティール パテ スーペリアル メタル
(スティール用液状グレード)(スティール用パテ状グレード) (スティール用即硬化パテ状グレード)(耐溶剤性グレード)
スティール入り補修剤です。 スティール入り補修剤です。 スティール入り補修剤です。 シリコーン入りのエポキシ補
注ぎ塗りができ、塗布液面は 二液混合エポキシ補修剤で、 損傷した金属部品を速やか 修剤で、腐蝕、摩耗、苛酷な
自己平滑性があります。手の 液垂れせず、金属部品の補 に充塡、補修するエポキシ 環境にさらされる表面の保護
届かない部位への注入成形、 修、再組付け用で硬化後は、充塡補修剤で保形性があり や再生最適です。優れた圧縮
固定と水平出し、型ものや 金属のような仕上がりにな ま す。 約 10 分 で 復 旧 可 能 強度と耐薬品性を持っています。
取 付品 の 成 形 用 に 推 奨し ります。
な状態に硬化します。
非腐蝕。
ます。
注 4 ASTM D 638 に基づき試験した樹脂引張り強度の代表値を示す。
注 8 酸でエッチングしたアルミニウムラップシェアを使用し、ASTM D 1002 に基づき試験したせん断強度の代表値を示す。
ウエアー レジスタント パテ 水中硬化リペアー パテ アンダーウォーター
(水中硬化グレード)
リペアー
メタルマジック
スティール
コテ塗布用セラミックス充塡 水中下及び濡れた表面の補修 パテ状で塩素や塩分を含んだ
パテを補 修 部 表面等に塗 布 や再生には、コテ塗布用エポキシ 水の影 響を受けないので、
することで、優れた耐摩耗性 補修剤が最適です。木、コンク 水道工事、潅漑、海洋船舶
が得られます。硬化すると滑 リート、スティール、鉄、アルミ、関係に最適です。
らかで、摩 擦 抵 抗 の 少な い 真鍮、ある種のプラスチックに
表面になります。摩耗、侵蝕、接着可能です。
キャビテーションなどの作用
を受ける表面用。非腐蝕。
スティール入りスティック状 計 量不 要二 液 混 合エポキシ
エポキシ補修剤です。一部を 系補修剤です。5 〜15 分で接
切り取りよく練り、洩れの生じ 着できます。多孔部の充塡や、
たパイプや設備に充塡します。摩耗部の補修に使用できます。
10 分で硬化します。米国科学 ガラス、硬質プラスチック、
財団承認、Standard 61。
ゴム、金属の接着に適してい
ます。
(耐摩耗性グレード)
445 エポキシミキサーカップ
(即硬化グレード)
その他製品
製品名
容量
製品番号
ステンレス スティール パテ
454gキット
97443
アルミニウム パテ
454gキット
97463
スティールエポキシ
50mlカートリッジ
96604
10
11
高機能耐摩耗剤
高機能耐摩耗剤
ノードバック高機能耐摩耗剤は、セラミックスの優れた耐摩耗性と二液性エポキシ接着剤の両方の特性を兼ね備えており、
苛酷な産業環境で使用される設備を腐蝕、損耗、その他の摩耗から守ります。条件の過酷度に応じた特殊な充塡剤を加えて
おり、コテ塗りタイプと、ブラシ塗りタイプの両方があります。
■
■
■
■
摩耗面及び損傷面の修復
耐摩耗性と耐衝撃性に優れたコーティング
新しい箇所への塗布により、摩耗防止
コテ塗布とブラシ塗布の選択可
ご使用前のワンポイント
・エクスパンドメタルで大きな間隙を充塡
してください。
・粗面下地処理を行い、確実に塗布して
ください。
微粒子・目地用
次ページへ続く
摩耗した箇所は?
粗粒子・平面用
120℃まで
232℃まで
288℃まで
即硬化・107℃まで
120℃まで
232℃まで
288℃まで
即硬化・107℃まで
PW
PWH
PWU
PWF
WC
WCH
WCU
WCF
液色
灰
灰
赤茶
青
灰
灰
赤茶
青
最高使用温度の目安(℃)
121
232
288
107
121
232
288
107
作業時間 *(可使時間・分)
30
30
30
10
30
30
30
10
6 時間
148℃で2時間
の後加熱
148℃で2時間
の後加熱
3時間
7時間
148℃で2時間
の後加熱
148℃で2時間
の後加熱
3時間
103.4
103.4
−
82.7
110.3
103.4
−
68.9
塗布面積(m )
0.8
0.8
0.8
0.2
0.8
0.8
0.8
0.2
硬度(ショアー D)注 3
85
90
90
90
90
90
90
90
体 積
4:1
4:1
2:1
2:1
2:1
4:1
2.5:1
2:1
重 量
4:1
4:1
2.27:1
2:1
2:1
3.9:1
2.85:1
2:1
10kg キット 42515
10kg キット 42195
11.3kg キット 96332
2.7kg キット 96363
10kg キット 42193
10kg キット 42516
11.3kg キット 96392
2.7kg キット 96373
推奨製品
硬化時間 注 1
圧縮強度(N/mm2)注 2
2
注4
混合比
(主剤:硬化剤)
容量 - 製品番号
*25℃において混合し、7日間放置した時の代表値を示す。
注 1 製品機能を発揮するまでの時間を指し、最終硬化はそれ以上必要。
注 3 ISO 868 に基づき試験した硬度の代表値を示す。
特 長
ノードバックPW
(標準微粒子グレード)
セラミックスの小さなビーズ
と炭化硅素を配合した耐
摩耗コート剤で121℃以下
にて微粒子による摩耗に
対して強力に保護します。
コテ塗りができます。
12
注 2 ASTM D 695に基づき試験した樹脂圧縮強度の代表値を示す。
注 4 厚み 6mmに塗布した時の塗布可能面積を示す。
ノードバックPWH
(耐熱用微粒子グレード)
232℃までの微粒子による
摩 耗 に 対し保 護しま す。
耐熱性と耐摩耗性を最大限
に高めるためには後加熱硬
化を行う必要があります。
コテ塗りができます。
ノードバックPWU
(高耐熱用微粒子グレード)
288℃で の 微 粒子による
摩 耗 に 対し保 護しま す。
耐熱性と耐摩耗性を最大
限に高めるためには後加
熱硬化を行う必要があり
ます。コテ塗りができます。
ノードバックPWF
(即硬化微粒子グレード)
PW の 速 硬 化 型で、107 ℃
以下にて微粒子による摩耗
に対して保護し、約 3 時間
で硬 化します。コテ塗り
ができます。
ノードバックWC
(標準グレード)
高性能エポキシ樹脂に大粒
のセラミックスビーズと微少
シリコーンカーバイドを加え
たもので121℃までのすべり
摩耗から保護します。コテ
塗りができます。塗布時の
液垂れはありません。
ノードバックWCH
(耐熱グレード)
使用温度 232℃までのすべり
摩耗用耐摩耗性コンパウンド
剤です。耐熱性と耐摩耗性
を最大限に高めるためには
後加熱硬化を行う必要があ
ります。コテ塗りができます。
ノードバックWCU
(高耐熱グレード)
使用温度 288℃までのすべ
り摩耗用耐摩耗性コンパウ
ンド剤です。耐熱性と耐摩
耗性を最大限に高めるため
には後加熱硬化を行う必要
があります。コテ塗りがで
きます。
ノードバックWCF
(即硬化グレード)
耐摩耗剤の即硬化であるこの
エポキシは、摩耗した表面
を速やかに補修し、設備を
僅か3時間で使用再開できる
ようにします。 コテ塗りが
できます。
13
高機能耐摩耗剤
使用適合ガイド
前ページの続き
製品名
コーティング・ライニング用
耐蝕性
93℃まで
288℃まで
耐溶剤性
スプレー塗布
WC
(標準グレード)
65℃まで
110℃まで注 7
WCF
(即硬化グレード)
微粒子 複合粒子 化学腐食
耐熱用
摩耗用 摩耗用
防止用
速硬化
腐食
防止用
ポンプ
補修用
エルボ
ファン
サイクロン シュータ
ハウジング
WCH
(耐熱グレード)
推奨製品
BC
BCH
灰
液色
赤茶
CR
7255
白
A
(主剤) 青
(
B 硬化剤) 緑
キット 混合後緑
93
288
65
ドライ:110℃
ウェット:90℃
34〜48分
5〜 6 時間
28〜40 分
40 〜70 分 注 8
硬化時間 注 5
6 時間
148℃で3時間
の後加熱
16 時間
4 時間 注 9
圧縮強度(N/mm2)注 2
70 注6
−
69 注 3
106 注6
塗布面積(m2)
1.1 注1
1.1 注1
6.8 注 2
3.74 注7
85
90
83
86 注 4
体 積
2.75:1
2.6:1
2.3:1
2:1
重 量
4.8:1
4.25:1
3.4:1
2:1
1 kg キット 42518
2 kg キット 42517
1 kg キット 42519
5 kg キット 96092
A(主 剤)20kg 1176821
B(硬化剤)10kg 1176822
900mlカートリッジ注10 1161707
最高使用温度の目安(℃)
作業時間 *(可使時間)
硬度(ショアー D)注 4
混合比
(主剤:硬化剤)
容量 - 製品番号
WCU
(高耐熱グレード)
PW
(標準微粒子グレード)
PWF
(即硬化微粒子グレード)
PWH
(耐熱用微粒子グレード)
PWU
(高耐熱用微粒子グレード)
BC
(標準コーティンググレード)
BCH
(耐熱コーティンググレード)
CR
(耐溶剤性コーティンググレード)
7255
(2 液混合型エポキシコーティング剤)
注 1 厚み 0.5mmに塗布した時の塗布可能面積を示す。
(1kgキットの場合)
注 2 厚み 0.5mmに塗布した時の塗布可能面積を示す。
(5kgキットの場合)
注 3 ISO 604 に基づき試験した硬度の代表値を示す。
注 4 ISO 868 に基づき試験した硬度の代表値を示す。
注 5 製品機能を発揮するまでの時間を指し、最終硬化はそれ以上必要。
注 6 ISO 604 に基づき試験した圧縮強度の代表値を示す。
注 7 厚み 0.25mmに塗布した時の塗布可能面積を示す。
(900mlカートリッジの場合) 注 8 200g 混合時テストにおいての代表値を示す。
注 9 表面硬化時間を示す。
注 10 ノズル2 本付属。
ノードバック スプレーコーティング 7255
特 長
ノードバックBC
(標準コーティンググレード)
ブラシ塗布で滑らかで耐腐蝕の被膜
を形成します。振動、摩耗、キャビテー
ションから保護します。Nordbak 耐摩
耗剤の上からさらにこれを上塗りして
表面再仕上げや保護性能を高めるため
にも使用できます。93℃までの温度に
耐えます。
ブラシ塗りが可能。
14
(2 液混合型エポキシコーティング剤)
ノードバックBCH
(耐熱コーティンググレード)
288℃までの振動、摩耗、キャビテー
ションから保護します。耐熱性と耐摩
耗性能を最大限に高めるためには後
加熱硬化を行う必要があります。ブラ
シ塗りが可能。
ノードバックCR
溶剤を含まず滑らかで光沢のある表面を形成し、金属部
(耐溶剤性コーティンググレード) 品、設備の延命化、補修に対応します。スプレーにて塗
滑らかで艶のある低摩擦の仕上げがで
き、振動、摩耗、キャビテーションから
保護します。このエポキシコート剤は
非常に強い化学作用や腐蝕から設備
を保護します。低粘度エポキシで、ブ
ラシ塗りが可能。
布できるため簡単に施工ができ、作業時間の短縮が計れ
ます。また、優れた耐薬品性と耐摩耗性を有するため、
悪環境化下でも対応可能です。
※ 900ml カートリッジをご使用の場合は、別売りの専用スプレー
ガン(1175530)、ノズル[10 本 /1パック]
(1248606)、プレヒー
ティングボックス
(796993)が必要です。
15
床・コンクリート補修剤
床・コンクリート補修剤
Fixmaster 床補修製品は、床面のくぼみ充塡や平坦面形成専用の補修剤です。従来の床仕上げ作業に代わるコスト効率の
高い高性能エポキシ補修剤です。硬化時には収縮せず、硬化後の樹脂は優れた耐薬品性、耐蝕性、圧縮強度を有します。
■
■
■
■
コンクリートより優れた圧縮強度
コンクリート、木材、金属、レンガ、その他の一般建材に接着
耐薬品性と耐蝕性
自己平滑性
補修するのはどのような床ですか?
ご使用前のワンポイント
床とコンクリートの補修
クラック/ジョイント部 注入・流し込み
・低温環境で塗布する場合、マグナクリートを使用してください。
・深い目地を充塡する場合、棒材を使用し充塡してください。
・設備を固定する場合、マリンチョッキングを使用してください。
・高温環境で使用する場合、少量ずつ小分けして撹拌してください。
高圧縮強度
マリンチョッキング(FGC)
(耐圧縮性グレード)
推奨製品
部分補修
即硬化性
コンクリートリペアー
エポキシ
高強度
マグナクリート(FGM)
(即硬化グレード)
耐薬品性・プライマー付
フロアフィル(FG)
(標準グレード)
ハイパフォーマンス
クォーツ(HPQ)
灰
液色
緑
灰
灰
灰
最高使用温度の目安(℃)
121
121
1,090
107
66
作業時間(可使時間・分)
10 〜 15
4〜6
3 〜 11
40 〜 60
45(プライマー)、
60(トップコート)
硬化時間
24 時間
1 時間
15 〜 22 分
24 時間
24 時間
2
注4
150
圧縮強度(N/mm )
85,000 〜 105,000
粘度(mPa・S)
耐薬品性
塗布容積(cm3)
混合比
(主剤:硬化剤)
注6
体 積
重 量
容量 - 製品番号
82.7
注6
17 〜 21
−
注5
流動性なし
103.4
82.7
弱流動性
ペースト
◎
○
△
○
◎
636 注 3
40 注 2
4,500 注 2
2,180 注 1
14,000 注 2
100:11.6
−
−
4.6:1(フィラー 9.8)
プライマー 100:61、
トップコート 100:60
(フィラー282)
100:6.9
−
−
16:3.2(フィラー 80.8)
−
9.7kg キット 97572
113g スティック 39366J
5.5kg キット 95551
4.5kg キット 99361
19kg キット 96495
注1 4.5kg入りの塗布可能容積を示す。 注 2 厚み 6mmに塗布した時の塗布可能面積
(cm2)を示す。 注 3 9kgでの塗布可能容積を示す。 注 4 ASTM D 695に基づき試験した樹脂圧縮強度の代表値を示す。
注 5 硬化 2 時間後の値。時間経過と圧縮強度の関係は PDS 参照のこと。 注 6 ISO 604 に基づき試験した樹脂圧縮強度の代表値を示す。
特 長
マリンチョッキング(FGC)
コンクリートリペアー
エポキシ
自己平滑性、即硬化性で硬化収縮性がなく、硬化
後は耐薬品性、耐衝撃性に優れ、大荷重に対して
優れた圧縮強度を持つ補修剤です。
コンクリートと石造建築の補修剤
です。主剤と硬化促進剤が計量され
スティックになっており、硬化後は、
コンクリートと同様な仕上がり外観
になり、穴あけ、研磨、塗装等の加工
が可能です。
(耐圧縮性グレード)
床平滑用
道路用
傾斜面バック用
薬品使用床補修用
コンクリート
床部補修用
船舶床補修用
製品名
エンジン台座用
使用適合ガイド
マグナクリート(FGM)
(即硬化グレード)
フロアフィル(FG)
(標準グレード)
二液性、即硬化性のコンクリート補修
用接着剤です。ほとんどの通常の液
体や化学薬品に対して耐性があります。
コンクリート、木材、ガラス、スティール、
その他の建設材料に対し、優れた接着
性を示します。
コテ塗布用で、コンクリート床面
の補修、割れ表面の再仕上げ用です。
新旧いずれのコンクリートにも優れた
接着性を示し、また高い耐薬品性を
有します。
ハイパフォーマンスクォーツ
(HPQ)
コテ塗布で、コンクリート床面の補修、
くぼみ、割れ表面を再生し、優れた
接着性を示す。プライマーを含む
5 種類の材料で構成されています。
フロアフィル(FG)
(標準グレード)
マグナクリート(FGM)
(即硬化グレード)
マリンチョッキング(FGC)
(耐圧縮性グレード)
ハイパフォーマンスクォーツ
(HPQ)
コンクリートリペアーエポキシ
16
17
滑り止めコート剤
滑り止めコート剤
Big-Foot 滑り止めコート剤は、エポキシ系接着剤をベースとした、簡単に施工することができる、滑り止めコート剤です。
床にコーティングすることで、床表面を保護すると共に、優れた滑り止め効果を発揮します。
歩行者、軽車両から大型車両や、大型設備等の往来の激しい環境にも耐えます。
工場内“滑り危険個所”はどこですか? 階段・床・スロープ・リフト走行路?
Big FootTM 床用エポキシ製品を、滑りやすい床に塗布することにより、往来の激しい環境にも耐え、
滑り止め効果を長期にわたり維持します。
安全対策が必要な箇所はどこですか?
オプション
特 長
車両用
歩行者用
プライマー
・滑り止めテープなどの従来工法と比べ極めて剥がれにくい
・摩耗した場合は上塗りによる部分補修が可能
・コテまたはローラー塗布により、表面の仕上りが調整可能
・誰でも簡単に塗布可能
・下地の素材を選ばない優れた接着性《傷んだ下地の補修について
もご相談ください》
施工に時間がとれない場所や、
低温で硬化しにくい箇所
往来の激しい場所と
臭いに敏感な場所
歩行者または軽車両の
往来が激しい場所
コンクリート用
金属用・防錆効果
FC
ZV
HDP
プライマーシーラー
メタルプライマー
灰、緑、黄
黒、灰、緑、黄
黒、灰、緑、黄
透明
0.88 / 0.93
1.10 / 1.00
1.17 / 1.00
−
−
2.8 注 1
3.2 注 2
4.7 注 3
29.7 注 4
26 注 5
・防錆効果
推奨製品
液色
注6
摩擦係数(乾燥 / 湿式)
1 缶当たりの塗布範囲(m2)の目安
作業時間(可使時間)
乾燥時間(歩行者の往来が少ない場所 / 重量物の往来)注 7
混合比 / 重 量(主剤:硬化剤)
45 分
1 時間
−
2 時間以内
4 時間以内
12 時間 / 24 時間
24 時間 / 72 時間
12 時間 / 48 時間
3 〜 6 時間以内
12 時間以内
14.5:1
8.5:1
−
3.2:1
5.25:1
4.3 ℓキット 94142
4.3 ℓキット 96132
容量 - 製品番号
4.1 ℓキット
注 1 ローラーを使用して塗布した時の塗布可能面積を示す。
(4.1L 入りの場合)
注 3 ローラーを使用して塗布した時の塗布可能面積を示す。
(3.8L 入りの場合)
注 5 0.1mm 厚みに塗布した時の塗布可能面積を示す。
(3.8L 入りの場合)
特 長
2kg キット
灰 84501J
緑 59910J
黄 50100J
4.3 ℓキット
ビッグフット FC
(速硬化グレード・寒冷地用)
2kgキット
ビッグフット ZV
(低臭気グレード・一般車輌用)
Big-Foot シ リ ー ズ の 中 で 最 も 強 力 な
タイプ。食品加工工場、病院といった
臭いに敏感な場所や、密閉された場所に。
「ビッグフット」Q&A
3.8 ℓ
黒 96211
灰 96261
緑 36211
黄 39020
ビッグフット HDP
(歩行・軽車両用グレード)
歩行者や軽車両の往来の激しい場所用。
傾斜路、歩道、ロッカールーム、階段、集
会場などに最適。
ビッグフット プライマーシーラー
(コンクリート用)
全ての滑り止め用 Big-Foot 製品の接着力と
仕様範囲を高める特殊成分配合プライマーです。
コンクリート、木材、タイル、その他の多孔質
材料用。水性。
ビッグフット メタルプライマー
(金属用)
二液性、エポキシ・ポリアミドのプライマーが、
Big-Foot 滑り止めコーティング剤と金属表面と
の接着力を高めます。
滑り防止鋼板溶射:高価なのに効果がチョット?って経験
がありませんか?
4 じゃあ
「ビッグフット」なら?
2「ビッグフット」が必要な個所って?
簡単な施工:床に塗料を塗布する工法で施工できます。
階段 / フロアー / スロープ:作業者用・見学者用問わず、
優れた接着力:主成分にエポキシ接着剤を使用している
工場屋内外の通路・設備 等
ので、各種素材に非常に強い接着力があります。
その他:トラックヤード・リフト走行路・タンク屋上・垂
強靭な皮膜:本来、軍用に開発された製品であり、重量級
直はしご・遊戯施設 等などの、安全を要求される個所
車両の往来にも耐えジェット燃料・酸性雨・海水・紫外
などに!!
線などの過酷な状況においても耐久性を発揮します。
3 今までの対策方法は?
滑り防止効果:油や水に濡れた面での滑り防止効果の
滑り防止テープ:短期間で張り替えた経験がありませんか?
持続性が従来工法とは大きく違います。
硅砂入り塗料:短期間で削れてしまった経験がありませんか?
耐久性:使用条件にもよりますが、一般的に一般歩行
コンクリート表面加工:短期間で溝加工がつぶれてしまった 通路・階段などでは 3 年以上の耐久性があります。
経験がありませんか?
18
黒 1400349
緑 1400018
黒 96231
灰 39915
緑 96231G
黄 39022
注 2 ローラーを使用して塗布した時の塗布可能面積を示す。
(4.3L 入りの場合)
注 4 0.05mm 厚みに塗布した時の塗布可能面積を示す。
(4.3L 入りの場合)
注 6 ASTM F 609 にて試験した摩擦係数の代表値を示す。 注 7 通行量及び通行物重量により異なる。
速硬化タイプ。施工に時間がとれない
場所や、低温で硬化しにくい箇所に。
重・軽車輌用。
1「ビッグフット」って?
エポキシ樹脂接着剤(主成分)に粉末シリカや酸化アルミ
ニウムを混合させた滑り防止コート剤です。
灰色
Big Foot アクセサリー選択ガイド
ブリストルローラー
製品名
製品番号
フェノリックローラー
96121
1ケース
(4 本入り) ビッグフット HDP、ZV、FC 用塗布ローラー
ブリストルローラー
96153
1ケース
(2 本入り) メタルプライマー、プライマーシーラー用塗布ローラー
ジフィーミキサー
96131
塗布キット
容 量
フェノリ
ックロー
ラー
1本
用 途
ビッグフット撹拌棒
1ケース
(各1本/ 4点)
1347526
フェノリックローラー・ブリストルローラー・ジフィーミキサー・ローラーハンドル
19
柔軟ウレタン剤・ベルト補修剤
柔軟ウレタン剤・ベルト補修剤
Fixmaster ウレタン剤はニ液性補修剤で、重要な設備の再生、保護として、コテ塗り、成形またはハケ塗りができます。硬化時の収縮
はなく、硬化後の樹脂は柔軟性に富みしかも、衝撃、摩耗、腐蝕を防止することができます。また、油、グリース、水の影響を受けません。
Fixmasterベルト補修製品は、コンベヤーベルトやその他の装置のゴム製品の破損個所を、すばやくしかも簡単に補修する強靭な
ウレタン系補修剤です。一時的な摩耗箇所及び長期摩耗箇所を強靱に補修します。
■ ゴムベルトの穴、切断部、破損した端部の補修
■ 無収縮性で、オイル、グリース、水への耐性を有する
■ 伸長性に優れている
ゴムブッシュ・コンベヤーベルトの補修
素早い応急補修を必要としますか?
ご使用前のワンポイント
・ラピッドラバーリペアー(400ml)の塗布には、ラピッドラバーリペアー専用ガン
(製品番号 39635)が必要。
Yes
No
速く補修作業を完了したい・応急処置
時間をかけて確実に作業したい・標準硬化タイプ
充てん 成形
表面コート
ラピッドラバーリペアー
フレックス 80 パテ状グレード
フレックス 80 液状グレード
液色
黒
黒
黒
最高使用温度の目安(℃)
82
82
82
作業時間(可使時間・分)
−
10
20
8 時間
推奨製品
硬化時間 注 4
2 時間
8 時間
塗布面積(cm2)注 1
568
604
442
引張強度(N/mm2)
9 注2
10.4 注 5
12.4
伸び率(%)注 3
360
350 注 6
350
82
87 注 8
87
100:13.3
注7
硬度(ショアー A)
混合比
(主剤:硬化剤)
体 積
1:1
2.5:1
重 量
−
2.6:1
77:23
400 ml カートリッジ 96675
454g キット 97423
454g キット 97413
容量 - 製品番号
物性値は 454gのウレタンを混合し、25℃で 7 日間放置した時の代表値を示す。
注 1 厚み 6mmに塗布した時の塗布可能面積を示す。
注 2 酸でエッチングしたアルミニウムラップシェアを使用し、ASTM D1002に基づき試験したせん断強度の代表値を示す。
注 3 ASTM D 638 に基づき試験した伸び率の代表値を示す。 注 4 製品機能を発揮するまでの時間を指し、最終硬化はそれ以上必要。 注 5 ISO 527-2に基づき試験した樹脂引張り強度の代表値を示す。
注 6 ISO 527-2に基づき試験した伸び率の代表値を示す。 注 7 ASTM D2240 に基づき試験した硬度の代表値を示す。
注 8 ISO 868 に基づき試験した硬度の代表値を示す。
ラピッドラバーリペアー
特 長
発泡接合部品
ライニングポンプ
再生ゴム部品
シュータホッパー
搬出板
ケースコート
インペラーフィーダ
耐腐蝕性
耐摩耗性
製 品 名
鋳造品 固定部品
使用適合ガイド
(ウレタン)
ラピッドラバーリペアーガン
ラピッドラバーリペアー用 混合ノズル
塗布には 400mlのラピッドラバーリペアー
カートリッジを使用します。ガンはハンド
ガンタイプ
(手動操作式)です。
塗 布にはラピッドラバーリペアーガンと
400mlのカートリッジを使用します。
製品番号:39635
製品番号:39633
(6 本入 /1パック)
速硬化で、耐摩耗性に優れたウレタン補修剤
です。補修部はベルト本体と同等の耐久性と
可 撓 性 を 持 ち あ わ せ て い ま す。 塗 布 に は
ラバーリペアーガンが必要です。
フレックス 80 パテ状グレード
フレックス 80 液状グレード
コテ塗り用ニ液性ウレタン。ゴム製品やライニング
の再生、補修用に適します。摩耗、腐蝕から
保護します。
ニ液性ウレタンで、注入により、鋳物、取付け部、
伸縮性継手を形成します。
ラピッドラバーリペアー
(ウレタン)
フレックス 80
液状グレード
フレックス 80
パテ状グレード
20
21
焼付き防止潤滑剤
焼付き防止潤滑剤
一般用及び特定用途の長期潤滑のための各種浸透剤、グリース、オイル、焼付き防止剤です。焼付き防止剤は金属接合部の摩耗、
かじり、腐蝕を防止します。また潤滑性により、ねじの締め付け、取り外しを容易にします。化学合成系の潤滑剤は従来の石油
系グリースよりも 4 倍もの潤滑性を保持し、高温用・低温用・食品用、その他多種多様な用途に使用できます。
■ 錆、腐蝕、焼付き、かじりの防止
■ 厳しい環境下においても潤滑性を保持
必要とされる焼付き防止材料の種類は?
ステンレススティール・チタン材用
ニッケル合金材用
アルミベース
銅ベース
汎用
ニッケルベース
発電設備用
推奨製品
液色
固形潤滑剤
トルク係数*
使用温度範囲の目安(℃)
メタルフリー
容量 - 製品番号
アンチシーズ
767
アンチシーズ
C5-A
アンチシーズ
N-1000
発電設備用
汎用
高純度
ニッケルアンチシーズ
771
無金属ベース
汎用
高純度
超高純度
アンチシーズ
N-5000
ハイパフォーマンス
N-5000
発電設備用
食品用
高純度
アンチシーズ
HD
アンチシーズ
N-7000
アンチシーズ
フードグレード
銀
銅
銅
銀
銀
銀
灰
銀
白
グラファイト/アルミニウム
銅/グラファイト
銅/グラファイト
ニッケル/グラファイト
ニッケル/グラファイト
ニッケル/グラファイト
グラファイト/フッ化カルシウム
グラファイト/酸化カルシウム
ホワイトオイル
0.18 注1
0.16
0.17
ー
0.15
0.15
0.16
0.16
ー
-54〜870
-29 〜 982
-29 〜892
-54〜1315
-29 〜1315
-29 〜1315
-29 〜1315
-29 〜1315
-29 〜400
×
×
×
×
×
×
○
○
○
340g スプレー 76759
454g ブラシ付 76764
454g ブラシ付 51007
454g 51116
340g スプレー 51286
454g ブラシ付 77164
454g ブラシ付 51269
454g ブラシ付 51572
510g 51606
992g 51607
454g ブラシ付 51270
227g ブラシ付 51168
*鋼製ナットとボルトの K値
(1/2インチのグレード 8スケールボルトとグレード 5 のナットを使用)
注1 3/8 インチのボルトとナットを使用。
特 長
アンチシーズ
767
アンチシーズ
C5-A
アンチシーズ
N-1000
ニッケルアンチシーズ
771
アルミ、グラファイトを含む
汎用焼付き防止剤。金属接合
部を焼付きから守り、ねじ部
のかじりや腐蝕を防止します。
高温環境にさらされる潤滑
チェーン、留め具、低速ベア
リング等に。極度の高温、低温
においても蒸発したり固くなり
ません。870℃までの耐熱性
あり。
銅 とグ ラファイトを高 品 質
グリース中に分散している特
殊焼付き防止剤です。982℃
までの耐熱性があり、金属部
品を錆、腐蝕、かじり、焼付き
から守ります。MIL-A-907に
適合。
高純度銅ベースの焼付き防止剤。 銅を含まない純ニッケルベース
長期使用を要求されるステン の焼付き防止剤。厳しい環境
レス部品及び、高ニッケル合金 下でもかじり、腐蝕、焼付き
ボルトに適しています。第2種、 を防止します。腐蝕しやすい
第 3 種 の 発 電 所 設 備 関 係 の 船舶、精製所や一般工場での
焼 付 き 防止剤に推奨します。 潤滑チェーン、留め具や低速
ベアリングに適 用で きます。
892℃までの耐熱性あり。
ステンレススティール性の金属
に 適 し ま す。760 ℃ ま で の
耐 熱あり。
(ニッケル成分は
1,316℃まで対応)
アンチシーズ
N-5000
ハイパフォーマンス
N-5000
アンチシーズ
HD
アンチシーズ
N-7000
アンチシーズ
フードグレード
ニッケルを基材とする成分
で、第 1種、第 2 種、第 3 種
の発電所設備関係の潤滑、
保 護 用です。1,315℃まで
の腐蝕性の強い環境にお
勧めします。
標準 N-5000 の改良版。同
成分で、更に純度をアップ
し鋼に優しく、リスク低減
になります。
金属成分を含まず、優れた潤
滑性。ステンレススティール、
アルミ、軟金属を含むあら
ゆる金属に1,315℃ まで優
れた潤滑性を与えます。
金属成分を含有せず、高純
度の組成と潤滑特性を持ち、
第 1種、 第 2 種、 第 3 種 の
発電所設備関係用の焼付
き防止剤です。1,315℃まで
の耐熱性有り。
ステンレススティールやその
他の金属同士のかじり・焼付
きを防止する潤滑剤。400℃
までの耐熱性あり。
その他の関連製品
製品名
耐 熱
容 量
シルバーアンチシーズ スティックタイプ
870℃
20g
37783
アンチシーズグラファイト
482℃
454g
51084
アンチシーズMoly-50
398℃
454g
51094
モリペースト
399℃
454g
51049
ー
370g エアゾール
81252
ラストスーパー (潤滑・防錆剤)
22
製品番号
23
高機能瞬間接着剤
高機能瞬間接着剤
「プリズムシリーズ」ロックタイトの最新技術を駆使し、今までに無い数多くの特長を網羅した 21世紀の瞬間接着剤「プリズム
シリーズ」をぜひお試しください。
また、強力瞬間接着剤シリーズには、プラスチック・ゴム用、金属用、特殊ゴム用、低強度仮止め用など、多彩な製品をラインアップ
しております。
■
■
■
■
数秒で硬化
多用途 − 異種材同士の接着可能
高強度 − 材料強度を上回る接着力
小部品の接着に
接着形状は?
貼り合わせ ご使用前の
ワンポイント
ポッティング(肉盛)
接着材質は? ・401、406、454、480
を使用して、ポリエチレン、
ポ リ プ ロ ピ レ ン、PTFE、
熱可塑性ゴムなどの難接着
物の 接 着 性を上げるには、
プライマー 770 を併用して
ください。
PE/PP
銅・プラスチック 一般
推奨製品
401 注 3
透明
液色
ゴム
一般
耐熱
耐熱
低白化
耐衝撃
高ギャップ
406
4204
460
410
454
4850
4860
TAKPAK
443
ULTRA TAKPAK 注 4
382
透明
淡黄色・透明
透明
黒
透明
透明
透明
透明
透明
粘度(mPa・s)
70〜110
12〜22
2000〜6000
25〜55
1700〜5000
ジェル
250〜500
3000〜5500
950〜1400
4000〜8000
せん断強度(N/mm2)注 1
17〜24
18〜26
12〜16
17〜26
22
19 〜28
11〜15
11〜17
16 〜26
18〜26
使用温度範囲の目安(℃)
-55〜80
-55〜80
-55〜120
-55〜70
-55〜100
-55〜80
-55〜80
-55〜80
-55〜80
-55〜100
固着時間の目安(秒)注 2
20 〜45
10 〜20
20 〜30
360 〜480
60 〜120
80 〜120
5〜30
20 〜25
20 〜50
20 〜50
20g 25633
50g 33204
20g 25634
50g 33207
20g 26324
20g 25637
50g 33214
20g 17413
50g 20323
20g 35304
20g 30004
50g 30006
20g 29769
容量 - 製品番号
20g 20970
20g 35303
注 1 鋼ラップシェアを使用し、ISO 4587 に基づき試験したせん断強度の代表値を示す。
注 2 鋼ラップシェアを使用し、ISO 4587 に準拠し、22℃×50%RH 雰囲気下で 0.1N/mm2 の強度を発揮するまでの時間の代表値を示す。
注 3 770 併用 注 4 タックパックアクセラレーター(7109 or 7452)と併用のこと。
特 長
401
(難接着タイプ)
中粘度でありながら多孔質材に使 用可。
繊維・紙・皮革・レンガ・発泡体も接着
します。また、難接着材であるPBT、ポリ
アセタール、軟質塩ビ、ポリウレタン、シリ
コーンゴム等も強力接着が可能です。
406
(超高速タイプ)
難接着ゴム材であるEPDMゴム、バイトン
ゴムから軟質塩ビ、ポリウレタン等まで強力
接着します。PBT、ポリアセタール、PPS、
ポリカーボネイト等の接着に適し、後浸透
接着ができます。
460
(低臭・低白化タイプ)
乾燥した条件下でも刺激臭を放ち
ません。接着付近で白化現象や部
品の曇りが無い為プラスチックレン
ズ、プリズムや外観が気になる部品
の接着に最適です。低粘度なので、
後浸透接着ができます。
410 / 480
(耐衝撃タイプ)
優れた耐衝撃・耐剥離性を持っています。
また、70℃×95%×1,000 時間の耐湿性
テストでも、およそ70% の強度を維持し、
100℃×1,000 時間の熱エージングでもお
よそ 80% の強度を維持します。
4850 / 4860
(柔軟性タイプ)
特に柔軟性のある素材の接着用に開発
された、透明度の高い中粘度、速硬化
タイプです。ゴム、皮革、プラスチックの
接着に適しています。
454
(難接着タイプ)
401と同等の性能を持つ、超高粘度ジェル
状タイプです。タレが無い為、垂直面
への塗布が可能です。401より固着時
間が長いので、位置決めが容易です。
TAKPAK
瞬間接着剤用硬化促進剤。
TAKPAK 用 及 び 高 粘 度 接 着 剤 の
硬化促進、白化防止に適します。
プライマー
770
瞬間接着剤用。難接着
(ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、シリコーン
ゴムなど)の接着強度向上用。
24
25
サポートプロダクト
サポートプロダクト
■ これらの製品は、発生頻度の高い問題に対して、永続性のある独特の解決策を提供するものです。
パイプリペアーキット
Pipe Repair Kit
ウレタンを含浸させたガラス繊維テープを水に浸積するこ
とにより反応します。金属、プラスチック、複合材質パイプ
の漏れの箇所の一時的補修用です。棒状のメタルマジック
スティールと手袋が付いており、約30 分で硬化します。
NSFの承認取得。Standard 61。
こねる
スティック状エポキシ補修剤
を必要量カットし、色が均一
になるまで十分にこねます。
埋め込む
パイプ表面の穴・割れ等にス
ティック状エポキシ補修剤を
埋め込みます。
巻く
水に浸したファイバーグラス
テープを補修箇所に巻き付け
ます。
ガスケットリムーバー
ガスケットリムーバー 7200
古いガスケットをハク離し、アルミフランジ等に
損傷を与えません。
フランジ面上のあらゆるタイプの硬化したガス
ケットを溶解・膨潤し、取り除くことができます。
取扱いの容易なスプレータイプ、しかも塩化
メチレン
(メチレンクロライド)を含んでいません。
Gasket Remover
Gasket Remover 7200
数分後ヘラ等ではく離
製品特性表
製品名
26
製品番号
容量
耐熱性(℃)
パイプリペアーキット
96321
96322
50 × 1,800mm テープ
100 × 3,660mm テープ
121
121
ガスケットリムーバー
79040J
420 ml
−
ガスケットリムーバー 7200
35449
400 ml
−
カラーガード
Color Guard
乾燥すると耐久性、耐薬品性、柔軟性を持つ合成ゴム
皮膜を形成します。金属、プラスチック、ガラス、コン
クリート、布地など様々な材質に使用可能です。工具類の
取手、配電盤のフレキシブルコーティング等に最適です。
ロックタイト ハンドクリーナー
(ポンプタイプ)
Hand Cleaner
手に優しいハンドクリーナー。グリース、油、
インクなどの頑固な汚れを素早く落とします。
生分解性で、環境にも配慮した製品です。
絶縁&シーリングラップ
Insulating Sealing Wrap
自己融着タイプのシリコーンラバーラップです。
漏れ、破損個所の表面に、伸ばして包むように
巻きつけて使用します。ラップ同士が自己融着し、
漏れている個所や破損している個所を簡単に
一時的に補修できます。漏水やにじみの補修に
最適で、圧力がかかっている状態でも補修でき
ます。
エクステンド
Extend Rust Treatment
赤錆び状態を10 分で黒く丈夫な金属保護膜に変えます。金
属表面の錆は、ワイヤーブラシで取り除いてからスプレー塗布
します。下塗りまたは、仕上げ用としてご使用ください。
耐熱温度は連続的に熱が加わる場合は約 93℃、断続的な場
合は約 121℃です。
O-リングキット
O-Ring Splicing Kit
修理時に素早く、簡単に様々なサイズの O-リングを作り出す
ことができます。
製品特性表
製品名
エクステンド
ロックタイト ハンドクリーナー
(ポンプタイプ)
カラーガード
絶縁&シーリングラップ
O- リングキット
製品番号
容量
30539
290g スプレー
81138
236ml
35228
4 リットル
−
白
34979(黒)/ 34985(赤)
34988(黄)/ 34982(青)
428ml (液状)
93
黒・赤・黄・青
1212164
25 × 3,000 mm
260
赤
35446
耐熱性(℃)
液外観
透明
121
乳白色
495(20g)カッター・加工治具・洗浄液・後処理液
ゴムコード(φ 1/4・φ 1/8・φ 3/16・φ 3/32)
27
製品を正しく使っていただくために…
製品を正しく使っていただくために・・・
嫌気性接着剤
ねじゆるみ止め用接着剤
概要
■ ねじの機能
1. 締結力の発生
2. 締結力の維持
しめ付け
3. 取り外しの可能性
軸力
■ ねじゆるみ止め用接着剤の革新的ソリューション
締結力維持の困難性
ねじ締結部は以下の理由でゆるみます。
A. 隙間:ねじ締結部品はその機構上、隙間が生じます。
B. 振動と横軸の動き:隙間があることにより、振動時、
左右に動いてしまいます。
ねじ間の隙間
振動とゆるみ
C. 膨張 / 収縮と損失:金属の膨張と収縮もねじ部が左右
に動く原因のひとつです。これに振動が加わり、軸力
損失と部品のゆるみが生じます。
取り外しが困難な状況とは?
降伏点を超えたボルトの伸縮と部品の熱膨張 / 収縮は構造的
な欠如と部品のゆるみにつながります。
焼き付きやかじりが生じた場合、ねじは取り外しが
困難となります。これらの主な原因は以下の通り:
・腐蝕
・サビ
・湿度
・高温
・異なる金属部品(電食)
・かじり(摩擦溶接)
腐蝕してしまった部品は取り外しが
困難に・・・
そして、ボルトが折れてしまうこと
も・・・
■ ねじゆるみ止め用接着剤の働き
隙間の充塡
ねじゆるみ止め用接着剤は、金属部品の間で空気が遮断されると熱硬化性樹脂を形成する 1 液硬化型接着剤です。ねじ部
の隙間に充塡され硬化することで、優れたゆるみ止め効果を発揮します。
28
ねじ部のシール性
ねじゆるみ止め用接着剤のもう一つの特長として、ねじ部のシール性があります。これにより腐蝕を防ぐため、特に石油
貯留層や冷却ジャケットの通しボルトを組み付ける際に重要となります。使用例としては、ギアボックスや内燃エンジンなど
が挙げられます。
ねじ山間に充填された Loctite ねじゆる
み止め接着剤
Loctite ねじゆるみ止め接着剤が塗布さ
れていないサビたボルトの締結部分
Loctite ねじゆるみ止め接着剤を塗布し
たサビたボルトの締結部分
■ 従来工法の問題点
従来の方法
ダブルナット
問題点
スプリングワッシャー
リング入りナット
タブワッシャー /スプリットピン
・生産ラインでの使用が困難
・二重のコスト
・締結力の不足
・厳しいトルク管理が必要
・大量在庫の必要性
・締結面の破損
・熟練者による締結が必要 ・高コスト
・再締め付けの必要性
・大量在庫の必要性
・再利用が不可
・焼付き
・過度の振動による締結力 ・高コスト
低下
・主にゆるんだボルト・ナット
の軸力損 失を防ぐための
設計
■ 特長
より良いパフォーマンスの発揮
コスト削減
・組立部の信頼性向上:
振動下での固定はもちろん、衝撃、ヒートサイクル、また
腐蝕や摩耗にも耐性あり
・故 障:
ねじ締結部の信頼性向上により、ダウンタイムを削減
・工具での取り外しが可能:
低強度、または中強度を使用した場合、工具を使用して
の取り外しが可能
・他のゆるみ止め部品を凌ぐ機能:
あらゆる機械的ゆるみ止め部品と比較した場合、より優
れた締結力を発揮
・在 庫:
あらゆるサイズのねじ部に対応するため、様々な組み立て
部品に使用可能
・加 工:
自動化が容易なため、組み立てコストを削減し、処理能力
を向上
・材 料:
部品単位で多くの締結部品と比較した場合、低コスト
29
製品を正しく使っていただくために…
ねじゆるみ止め用接着剤
使用方法
■ ねじゆるみ止め用接着剤の使用方法
アプリケーション
貫通穴
袋穴
(キャップスクリュー)
組み付け
後浸透塗布法
頭上への塗布
(スティックタイプ)
注意:最大限の効果を発揮するために、油やグリースなどの接着面の汚れを全て取り除いてください。
低強度タイプ
・工具を使用しての取り外しが可能
・ねじ調整が可能
・ねじ較正が可能
・計測器等
・各種セットねじ、めがね、カメラ
のねじなどに
高強度タイプ
・取り外しを必要としない箇所の固定
・重機械類
・サスペンションボルト
・各種モーターとポンプ取り付け具
・ベアリングキャップ用ボルトやス
タッドボルト
・推奨ねじ径は M27 まで
・大型プレススタッドサスペンションボルトに
30
中強度タイプ
・工具を使用しての取り外しが可能
・各種機械やプレス
・ポンプやコンプレッサー
・ボルトの組み付け
・ギアボックス
・推奨ねじ径 M20 まで
・ギ アボックス、 プレス機ポンプ、
油圧システムのボルトに
後浸透タイプ
・工業用ヒーターで加熱後、工具で
の取り外しが可能
・組み付け後の後浸透によるゆるみ
止めに
・各種器具のねじ
・キャブレター
・調整ねじピンホールのシールに
塗布装置
ハンドポンプ
このハンドポンプは低コストで、50ml または 250ml のロックタイト製品ボトルの上部に容易に取り
付け可能です。
製品番号:97001 … 50ml・250ml 兼用
製品番号:98414 … 50ml 専用ホルダー付き
■ ロックタイトプライマーの使用方法
硬化スピードの促進
組み付ける金属面が冷えていたり、隙間やねじ間が広い場合、プライマーを使用する事でねじゆるみ止め用接着剤の硬化時
間を大幅に短縮できます。
不活性金属の組み付け
不活性金属を組み付ける場合、ねじゆるみ止め用接着剤の性能を十分に発揮するためにロックタイトプライマーを使用します。
不活性金属(プライマーの使用推奨)
活性金属
めっき部品
亜鉛
マグネタイト鋼
鉄
青銅
陽極酸化アルミ
純アルミニウム
インコネル ®
鋼
ニッケル
チタニウム
カドミウム
銀
銅
マンガン
ステンレス鋼
マグネシウム
金
真ちゅう
モネル ®
亜鉛めっき鋼
黒色酸化物
コバール
ねじゆるみ止め用接着剤は、空気が遮断され金属イオンに触れると硬化します。金属イオンが少ない不活性金属を組み付ける場合は、最大限の効果を得る
ため、ロックタイトプライマーを使用することを推奨します。
31
製品を正しく使っていただくために…
ねじゆるみ止め用接着剤
テクニカルデータ
■ 戻しトルク
ロックタイトでねじを固定した場合、その戻しトルクは次の2 種類で表されます。
1. 破壊トルク
外力によってロックタイト結合が破壊される時のトルクであり、MIL-S-46163により規定されています。
2. 脱出トルク
せん断強さ
(N/mm2)
グレード
破壊トルクに引続いて持続するロックタイト特有の残存抵抗
で、MIL-S-46163 の場合は、ナットが1/4、1/2、3/4、1回転
時の 4点の平均値、ISO10964 の場合は、ナットが1/2 回転
時の値をもって表されています。
ねじ※1
221
2 ~ 3.5
3~6
222
2 ~ 3.5
3~6
241
4 ~ 6.5
8 ~ 12
290
締付けが加えられた場合、ロックタイト硬化後の破壊トルクは一般
に次の近似式から概算することができます。
はめ合い※2
8 ~ 12
3.5 ~ 5
601
6 ~ 10
638
15 ~ 20
25 ~ 30
648
12 ~ 18
20 ~ 25
17.5 ~ 22.5
※1 M10 鋼ボルト・ナットを用い、23±2℃で 24 時間放置後の破
壊トルクより算出した代表値。
T=
(締付けトルク)×K+πD2Lτ
※2 φ12.7、L=11.1mm、隙間 0.05mm、表面粗さ:6.3Rmax の鋼
ピン・カラーを用い、23±2℃で 24 時間放置後の破壊荷重よ
り算出した代表値。
T:破壊トルク
K:0.7 〜 0.85(摩擦係数により異なる)
D:ねじの有効径
L :ねじの接合長さ
τ:せん断強さ(カタログ値)
■ 耐振動・衝撃性
右図は軸直角方向の振動、衝撃を加えた際の時間経過に伴う軸力変化を試験した結果です。他の機械的ゆるみ止め部分に比
べ、ロックタイトはすぐれた耐振動・衝撃性を示しています。(使用ボルト3/8-16、リン酸・油処理、振動数約10 c/s)
22.5
嫌気性ロック剤(243)
20
軸
力
︵
KN
︶
ナイロンリング入りナット
15
標準ナット3/8-16、
リン酸・油処理
ばね座金
10
ナイロン ペレット入りナット
5
0
32
10
20
30
40
時間(秒)
50
60
70
80
■ 締付けトルク/軸力の関係
締付けトルクと軸力は一般に比例関係にありますが、一定締付けトルクを与えた場合にも、得られる軸力は部品の
表面状態(摩擦係数)によって大きく変化します。
ロックタイト 222、2047 は潤滑性を有し、ねじ締付け時の発生軸力のバラツキを少なくする効果があります。
この目的でグラファイトや二硫化モリブデンなどが使用されますが、ゆるみ止め効果がなく、むしろ振動、衝撃下
ではきわめてゆるみやすくなります。ロックタイト 222、243、2047 は締付け時には潤滑性を有し硬化後にはすぐ
れたゆるみ止め効果をもたらします。
特にロックタイト 2047 はすぐれた潤滑性と高い戻しトルクを有し、過酷な振動、衝撃荷重を受ける高張力ボルトの
ゆるみ止めとして最適です。
■ 取りはずしの可否
ねじはめ合い長さが増大するにつれ接着面積が増大し、取りはずしが困難となり
ます。下図において、ねじの取りはずしが必要な場合、次のようなロックタイトを
選択してください。
L/d ≒ 1
263, 243, 222
L/d ≒ 1 〜 2
243, 222
L/d > 2
222
通常のボルト・ナットでは L/d≒1 ですので、常に取りはずしを行う場合は 243 を
おすすめします。
33
製品を正しく使っていただくために…
金属配管用シール剤
使用方法
■ 金属配管用シール剤
1. ねじ部の水分、油分、汚れをキレイに拭き取ってください。
2. シール剤をオねじ側に塗布します。
3. パイプレンチで締め付けます。(シール剤のはみ出し部分は硬化しませんが、ねじ結合部は完全に硬化します。)
25A 以下の配管
32A 以上の配管
ネジ方向に3山半周塗布
3山以上全周に塗布
1山開けて
1山開けて
低温時または 65A 以上の大口径の場合やステンレス配管の作業方法
1.
2.
3.
4.
ねじ部の水分、油分、汚れをキレイに拭き取ってください。
プライマー 7649(硬化促進剤)をオねじ側に塗布します。
シール剤をオねじ側に塗布します。
パイプレンチでしっかりと締め付けます。
3山以上全周に塗布
1山開けて
フレアー配管用シール剤
注意事項
225 をフレアー部分に
全周塗布 + ネジ部に半周塗布
◦ 金属粉の混入はさけてください。
◦ 有効期限は約 2 年
(冷暗所保存)です。
◦ 皮膚に付いた場合は、石鹸で洗い落としてくだ
さい。
◦ 硬化後のねじ戻しはしないでください。
◦ 器具付けの施工の場合は、スキマの大小により
シールテープの併用を推奨します。
◦ 施工要領書は、別途ご用意致しますのでお問い
合わせください。
◦ 金属配管用です。金属以外の配管には使用で
きません。
◦ 塩ビライナー鋼管の場合、はみ出した液が塩ビ
に悪影響を与える可能性がありますので、パイ
プ内側へはみ出さないようにしてください。
◦ステンレス配管の場合、小口径・大口径に関わら
ず、オねじ側にプライマーを塗布してください。
◦ 再使用ねじなど、スキマが大きい場合にもオねじ
側にプライマーを塗布してください。
◦ 使用後は密栓し、冷暗所に保管してください。
■ 配管シール剤の選定表
用途
初期圧が 7MPa{約 70kg/cm2}を越える場合は、
組み付け後 30 分間放置してから加圧してください。 ステンレス配管
金属配管
油圧・配管
フレアー継手
製品番号
プライマー
567
7649
565・5651・575
7649
542・577
7471
225
7471
即シール
完全シール
(参考値)
3MPa
(35kgf/cm2)
69MPa
(24 時間)
(10 分間)
3MPa
(35kgf/cm2)
69MPa
(24 時間)
(10 分間)
3MPa
(35kgf/cm2)
69MPa
(24 時間)
(10 分間)
2
3MPa
(35kgf/cm )
69MPa
(24 時間)
(10 分間)
注:純酸素または高濃度の酸素システムでは使用しないでください。
34
フランジシール剤
使用方法
■ プレスフランジ
1. 古いガスケット、カーボン、接着剤をガスケットリムーバーで除去します。
2. 両方のフランジ面をきれいにします。
3. シールする面に 5699 または 5920 を連続ビード状に塗布します。ボルト穴の周りは、丸く囲み塗りします。(注:ビード幅は、
フランジに相応した塗布量を塗布します。余分なシール剤が出ないように塗布してください。)
4. 10 分以内に組み付けてください。
5. 必要に応じ、はみ出したシール剤を拭き取ります。
6. 硬化時間は、湿度、隙間の大きさによって変化します。一般的な完全硬化時間は 25℃で約 24 時間です。
シリコーン系 フランジシール剤の選定一覧表
製品名
色
粘度
特長
隙間充塡
硬化方法
硬化時間:タックフリー
適用温度範囲
5699
灰
ペースト
耐薬品用
6mm
湿気/脱オキシム
≦ 30 分
− 55°~ 230 ℃
5920
銅
ペースト
耐熱用
6mm
湿気/脱オキシム
20 ~ 60 分
− 59°~ 316 ℃
■ 配管フランジ用・鋳造フランジ用
1. 古いガスケット、カーボン、接着剤をガスケットリムーバーで除去します。(注:研磨はしないでください。)
2. 両方のフランジ面をきれいにします。
3. 片側のフランジ面にプライマー 7649 を塗布し、自然乾燥させます。
4. もう片方のフランジ面に 510、515、518 の何れかを、連続ビード状に塗布、またはフランジ面にコートします。(注:全部の
ボルトの穴周りにシール剤を円上に塗布します。)
5. 両方のフランジを貼り合わせます。通常の要領で組み付けます。(注:すぐに組み付ける必要はありませんが、45分以内に組み付け
てください。)
6. 硬化時間は、下記の通りです。
① 圧力無し − すぐ使用できます。
2
② 低圧(3MPa{35kgf/cm }まで)− 30 〜 45 分
2
2
③ 高圧(3MPa{35kgf/cm }〜 17MPa{175kgf/cm })− 4 時間
2
2
④ 超高圧(17MPa{175kgf/cm }〜 34MPa{350kgf/cm })− 24 時間
連続ビード状に塗布
嫌気性フランジシール剤の選定表
製品番号
用途
最大充塡隙間
使用温度範囲の
目安(℃)
510
耐熱・耐薬品用
0.125mm
− 55 〜 200℃
515
一般用
0.25mm
− 55 〜 150℃
518
アルミ材質
0.25mm
− 55 〜 150℃
平フランジ
ボルト穴周りは
丸く塗布
突出しフランジ
35
製品を正しく使っていただくために…
フランジシール剤
■ 成形ガスケットとの併用
1. 古いガスケット、カーボン、接着剤をガスケットリムーバーで除去します。
プライマー 7649 と
518/515/510
243
(注:研磨はしないでください。)
2. 両方のフランジ面をきれいにします。
3. 両方のフランジ面と予めカットしてある成形ガスケットの両面にプライマー
7649 を塗布します。1 〜 2 分間自然乾燥させます。
4. 成形ガスケットの両面に 510、515、518 の何れかを塗布します。
243 または
248
5. シール剤を塗布した成形ガスケットをフランジ面に置き、部品を組み付
けます。
注:・カバーボルトが袋穴に入る場合は、穴部とボルトに 243 を塗布し、
組み付けます。
・貫通穴ボルトの場合は、ボルトだけに 243 を塗布します。
・増し締めが必要な場合は、ねじ部に接着剤を塗布しないでください。
6. 通常の要領で組み付けます。
243
プライマー 7649 だけ塗布
テクニカルデータ
■ ねじプラグにおける即シール性
ロックタイト 572 を用いて、ねじプラグを締付けた直後のシール性(エアー圧)は次の通りです。硬化後は、いずれも 100MPa 以上の
耐圧を示します。
単位:MPa
締付けトルク
N・m
ねじ寸法
5
10
20
40
80
PT 1/4
>2
>2
>2
−
−
PT 1/2
>2
>2
>2
−
−
PT 1
−
1.2
>2
>2
>2
(JIS B 0203 管用テーパねじ)
■ フランジ面における特性
嫌気性ガスケットを用いた場合の即シール性(エアー圧)は次の通りです。
36
■ 部品の取りはずし
嫌気性製品にてねじ部品や軸はめ合い部品を固定、シールした場合、適正グレードを用いていればスパナ、レンチ、プーリ−抜きな
どの工具で取りはずすことができます。万一、ロックタイトが強過ぎて部品が破損しそうな時にはハンダゴテ、ガストーチなどで
固定部を加熱(200 〜 250℃)すれば、簡単にはずすことができます。薬液等による溶解は一般に困難です。
■ 再組立について
1. ねじの場合、一度破壊されたロックタイトは白い粉末となって付着していますが、そのままロックタイトを塗布して差しつかえあり
ません。ただし、シールを目的とした場合は、ねじ表面は清浄にして下さい。
2. 軸はめ合い部やフランジ面に使用した場合、面寸法等により付着物を落とす必要も出てきますがその場合、鉄ブラシ等で落とすこと
ができます。
3. 平面接着で再組立を必要とした場合は、必ず硬化したロックタイトをきれいに剥離し、サンドペーパーで表面をあらしてください。
■ 標準塗布量
各種部品にロックタイトを使用する際の標準塗布量は、次の通りです。使用量やコスト算出の目安にしてください。
37
製品を正しく使っていただくために…
はめ合い用嫌気性接着剤
使用方法
■ スキマバメ
新 規
1. 新規に部品を組み付ける場合、切削機械でベアリング内径に
半径方向 0.05mm 程シャフトを削り、10 〜 20s の表面仕上げ
にします。
2. 各部品の汚れを洗浄剤できれいに落とします。
3. プライマー 7649 は使用しないでください。
4. シャフト周りに 638またはクイックメタル
(660)を接着面に塗布し
ます。
5. 部品を回転させながら組み付けます。
6. はみ出した液を拭き取ります。
7. 組み付けてから2 時間硬化させます。
摩耗軸
下記以下は、上記の方法に従います。
1. 半径方向の隙間を測定します。
2. 半径方向の隙間が 0.1mmより大きい場合は、プライマー 7649 を使用してください。
3. 大きい隙間は真円がでにくいため、治具などを使用し片寄りがないよう注意してください。
4. 隙間が大きいほど、硬化時間は長くなります。
(30 〜 60 分)
最高強度を必要とする場合
1. プライマー 7471併用またはプライマーなしで、638 を使用します。
2. 上記と同じ要領で組み付けます。4 〜24 時間硬化させます。
耐熱性を必要とする場合(200℃連続)
1. 620とプライマー 7471を併用します。
2. 上記と同じ要領で組み付けます。
分 解
1. 通常の分解要領で引き抜きます。
2. 必要に応じ、局部加熱します。
(230℃で 5分間)熱いうちに引き抜きます。
■ 圧入
1. シャフト外径面とベアリング内径面の汚れを洗浄剤できれいに落とします。
2. シャフト先端部の外周に 603 をビード状に塗布します。
3. 通常の方法で圧入します。はみ出した液は拭き取ります。
4. 硬化時間は不要です。
注:603 は低粘度で濡れ特性の良い製品です。
38
■ 傷みのひどいキー溝の補修
1. 各部品の汚れをきれいに落とします。
2. プライマー 7649を各部品にスプレー塗布し、自然乾燥させます。
3. クイックメタル(660)をキー溝に塗り込みます。
4. シムを取り付けます。
5. クイックメタル(660)を使用して、所定の組付けをします。
6. 30 〜 60 分間硬化させます。
注:・充塡する隙間はシムを使って、できるだけ小さくします。
・横方向 0.25mm より大きい隙間には、クイックメタル
(660)は推奨できません。
・小さな(0.05 〜 0.1mm)隙間では、プライマー 7649 を使
用しなくても強度が得られます。硬化時間は、4 〜 24 時
間です。
■ 重荷重
1. 各部品の汚れを洗浄剤で落とします。
2. クイックメタル(660)をシャフト周り、キー溝、キーに塗布します。
3. 各部品を組み付けます。
4. 243 をねじに塗ります。
5. 止めねじを締め付けます。
6. 30 分間硬化させます。
注:・隙間が0.1mmより大きい場合、プライマー 7649を適当な部品(シャフトかキー溝)に塗布します。
・シャフト上またはキー溝上で半径方向に 0.25mm より大きい隙間には、クイックメタル(660)は
推奨できません。
39
製品を正しく使っていただくために…
はめ合い用嫌気性接着剤
テクニカルデータ
■ 結合強度
ロックタイトによって軸はめ合い部を固定した場合、その結合強度は次の近似計算式から算出することができます。
F = πDLτ
2
T = 1/2πD Lτ
F:軸方向強度
T:回転方向強度
τ:ロックタイトせん断強さ
ただし、ロックタイトせん断強さは次の要素によって変化しますのでご注意ください。
■ せん断強さに影響する要素
1. 表面あらさ
一般に表面があらいほど高い強度が得られます。回転荷重を受ける場合、18Rmax 以下を推奨します。接着力の高い “638” は、表面あ
らさによる影響が少なくなります。
2. すきま
接合すきまが大きくなるほど強度も低く、硬化時間も長くかかります。推奨すきまは 0.03mm 〜 0.08mm/ 径です。すきまが大きな場合、
高粘度品を推奨します。
40
3. 接合面積
ロックタイトで結合したはめ合い部のせん断強さは、接着面積の増大と共に減少する傾向を持っています。
はめ合い用接着剤の寸法感応性
4. 材質
材質表面の触媒作用およびその剛性は、ロックタイトによるせん断強さに影響を与えます。
5. 荷重方向
せん断強さは、回転方向の場合、抜き方向より低くなります。回転トルクは下図の係数を乗じて算出できます。
上 記 試 験 は 特 にことわりの な い 限り、
MIL-R46082A 規格に準拠しています。
41
製品を正しく使っていただくために…
一般特性一覧
■ デュロメーター硬度
■ 塗布量計算方法(接着部の空間体積より算出)
デュロメーター硬度とはテクニカルデータシート上に記載されてい
る性能のひとつで、その樹脂の硬化状態での硬度を示しています。
デュロメーター測定器では実際に小さなドリルやポインターを
使用し試験材にキズをつけます。その試験材がどのぐらい硬いか
軟らかいかによって違ったスケールを用いて硬度を表します。
下の表では 3 つの異なるスケールによる値と一般的な物質との
比較、それに相当するロックタイト製品を表しています。
それぞれのスケールで数値が大きいほど硬度が高いことを示し
ています。
● 平 面 長さ×幅×接着隙間
● 円筒部品 直径×塗布部分の長さ×接合隙間(片側)× 3.14
● 充 填 面積×充塡深さ
ShoreA ShoreD
Rockwell
M
比較物質
ロックタイト
製 品
30
ArtGum 消しゴム
5140
40
PinkPearl 消しゴム
5900
50
15
60
70
30
80
ゴムスタンプ
−
鉛筆用消しゴム
5699
ゴム製ヒール
3108
ゴム底
−
90
45
タイプライターローラー
−
100
55
パイプステム
3103
334
74
0
テキストカバー
78
32
Douglas Fir ベニア板
82
63
■粘度
粘度の特性はロックタイト製品を選ぶ上でどの製品にも関わって
くる項目です。粘度とは液体の流れの抵抗で定義されます。
通常液中で円盤を回転させて測定されます。この液体の “抵抗
(ねばり)”は mPa・s値を用いて表示されます。
数値が大きければ大きいほどその液体は抵抗(ねばり)があると
いうことになります。抵抗(ねばり)の大きい液体は流れにくく一般
的には大きなギャップを埋めるのに使用されます。
下の表は粘度別に当社の製品を示したものです。
−
E-60HP
86
95
硬木天板
−
90
125
ガラスまたは石
−
Shore は一般的にプラスチックの硬度の表示に ShoreA は比較的
軟らかいもの、ShoreD は比較的硬いものの硬度を表すのに使用
されます。
Rockwell Mは金属の硬度の表示に使用されます。
※これらのスケールによる数値は目安であり、直接的な対応値では
ありません。
■ 単位換算方法
以下の計算式を参考に表示単位の換算をしてください。
● 1ml
(ミリリットル)=1cc
● 1,000ml=1L
● 29.5ml=1fl.oz.
● 3.78L=1gallon
● 473ml=1pint
● 454g=1lb.
● 947ml=1quart
● 1kg=2.2lbs.
● 重量あたりの体積=重量÷比重=cc(ml)
● 体積あたりの重量=体積×比重=g
● 密度=比重×0.99823
● mPa・S=cPs
● 温度:華氏−32×5/9 =摂氏
42
表内の製品のうち、いくつかはチキソ性です。この性質は平静時
にはジェル状で攪拌すると液状になります。ケチャップがこの性質
をあらわすよい例です。
ロックタイトの製品ではねじゆるみ止め用接着剤 262 やフランジ
シール剤 518 がチキソ性です。
■棚寿命
■ 適合材料
Q1 ロックタイト製品の棚寿命はどれくらいですか?
また保管条件はありますか?
本製品は金属用です。 一般に金属以外の被接着体に適用す
る場合、プライマーによる前処理、もしくは加熱硬化する必要があ
ります。300 シリーズは適用材質にかかわりなく、プライマー処理、
または加熱硬化をおすすめします。 次にあげるような熱可塑性
樹脂や、ゴム、ワニス、ラッカー仕上げ面に付着した場合、溶解や
クラック等を生じる恐れがありますので注意してください。
A1 弊社では製品やパッケージ毎に保管条件や棚寿命を設定して
います。例えば、嫌気性接着剤は冷暗所(8 〜21℃)にて製造
後 24 ヶ月、シアノアクリレート系接着剤は冷蔵暗所 (2〜 8℃ )
にて製造後 21 ヵ月、エポキシ系接着剤は冷蔵暗所 (2〜 8℃ )
での保管により製造後 24 ヶ月の棚寿命が一般的ですが、製
品やパッケージによってはこれらの保管条件・寿命と異なる
場合がありますので、詳しくは弊社までお問合せ下さい。
Q2 容器に記載されているバッチコードの意味は何ですか?
A2 容器に記載されているバッチコードは製造場所及び製造日が
記載されています。例えば、バッチ No. が 4HP303Aと記載さ
れていれば、
4:製造年 ( 西暦末尾 ) 4=2004
H:製造月 (A 〜 L=1 〜 12 月 ) H=8 月
ABS、スチロール、ポリカーボネート、アクリル、塩化ビニール、
セルロース、HBR、SBR
なお、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリエス
テル、PTFE 等を侵すことはありません。
■ 保存性
ロックタイト嫌気性製品の棚寿命は、室温にて長期の保存が可
能です。容器は嫌気性樹脂と空気との接触を保つ必要があり、エ
アースペースを確保するためオーバーサイズになっています。
(詳細
についてはお問い合せください)。
P:製造工場 P= プエルトリコ
303A:社内管理コード
示します。但し、バッチコードの読み方は製品によって異な
を
る場合がありますので、詳しくは弊社までお問合せ下さい。
Q3 棚寿命を過ぎると使用できないのですか?
A3 棚寿命を過ぎたからといって、すぐに使用できなるものではあ
りません。そのような場合は個別にご相談ください。
弊社では棚寿命内にご使用いただくために、すべての製品
のパッケージに “期限内に使用してください(Use By Date)
”
ラベルを貼付することにしました。
■ 嫌気特性
ロックタイト嫌気性製品は、アクリル酸エステルを主成分とする
一液性室温硬化型樹脂です。 反応は通常の二液混合や溶剤揮発
型のものと異なり、金属接合面間に浸透、充塡され空気との接触
が遮断されると化学反応が開始され重合硬化する、いわゆる嫌気
特性を有しています。 部品表面にはみ出した嫌気性樹脂は、空
気との接触により液状を保ちますが、組立により空気が遮断され
た接合面間の嫌気性樹脂は急速に硬化し、強靱なプラスチック結
合を形成します。
■ 引火性
ロックタイト嫌気性製品の引火点は、100℃以上であり消防法の
第 4 類第 3 石油類に該当します。
■ 毒性
ロックタイト嫌気性製品の毒性(皮膚刺激性)は低く、安全です。
ただし、連続的に、または繰り返し触れていると皮膚に炎症を
起こすことがありますので、付着した場合は、すみやかに石けん水
で洗い流してください。
■ 耐油・耐薬品性
硬化したロックタイト嫌気性製品は水、ガソリン、LPG、潤滑油、
有機溶剤及び冷媒などほとんどの薬液に対し良好な耐性を有しま
す。通常、近接した金属部品間に閉じ込められ用いるため、通常
薬液に接するのは 0.1mm 厚み以下のフィルム端面のみであり、組
立品のサービスライフ中に侵されてしまうことはありません。
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製品を正しく使っていただくために…
一般特性一覧
■ 耐熱性・耐寒性
■ 電気特性
硬化したロックタイト嫌気性製品は三次元網目構造をした熱
● 体 積 抵 抗 率
1015 Ω cm 以下
硬化性樹脂となり、高温になって溶解することはありません。常用
● 絶縁破壊の強さ
10 〜 12kV/mm
温度範囲は−55℃〜+150℃(耐熱用は異なる)です。耐熱、耐寒
● 誘 電 損 失
0.02 〜 0.03
性は、被着体の材質や形状によっても異なります。各温度下にお
● 誘 電 率
3.5 〜 4.5、50Hz/1MHz
ける平均強度保持率は下図の通りです。短時間であれば−100℃〜
硬化後のロックタイトは絶縁体ですが、近接した金属部品間に用
+200℃の温度にも耐性を有しています。
いられるため、部分的なコンタクトによって導通する場合があります。
■ 硬化時間
各温度下における相対強度
100
嫌気性製品の硬化速度は、一般的にカタログに示した通りです。
強 80
度
保
持 60
率
︵
% 40
︶
ただし、接合すきま、被着体材質、温度及び表面清浄度などに
影響されます。
● 温 度:一般に室温(20 〜 25℃)にて数分〜数時間です。
温度が低くなれば硬化は遅く、温度が高くなれば速
20
0
くなります。特に 10℃以下では、プライマーの使用
−40
−20
0
20
40
60
80
100
120
140
温 度(℃)
■ 耐圧縮
の通りです。(ただし、接着部温度)
65℃→ 90 分
120℃→ 10 分
ギア、プーリーとシャフトなどすきまの小さなはめ合いに用いた
場合、通常のラジアル荷重によって硬化部分が変形したり、位置ず
れを生じたりすることはほとんどありません。
● 圧縮弾性係数
300N〜1500N/mm2
● 圧 縮 強 度
2
450N/mm(膜厚:0.08mm)
2
180N/mm(膜厚:0.25mm)
80℃→ 30 分
100℃→ 15 分
150℃→ 5 分
● すきま:接合すきまが小さいほど硬化は速く、大きくなるに
従い遅くなります。強度を重要視する場合、一般に
0.1mm 以下を推薦します。
● 材 質:黄銅、青銅、銅、鉄、鋼、アルミ合金などは活性面で
あり、速く硬化します。
■ MIL- 規格
■ 熱特性
ロックタイト嫌気性製品及びプライマー(T、N)はアメリカ軍用規
ロックタイトの熱伝導率は金属と比較し、低い値を示します。
性において充分裏付けられた製品です。
しかし、一部メタルタッチが得られることが多く、残りの空間を
ロックタイト充塡されることになり、この場合実質的な熱伝導率は
改良されます。
ロックタイトの熱膨張係数は鋼の約 6 倍、アルミニウムの約 3 倍
です。異種金属接合の場合には注意してください。
● 熱 伝 導 率
0.19 W/m・k
● 比 熱
1256 〜1675 J/kgk
●熱 膨 張 係 数 44
をおすすめします。加熱温度と硬化時間の目安は次
-6
80 〜100×10 /℃
格の厳密な規格試験に合格したものであり、その製品管理、信頼
● 関連 MIL- 規格
MIL-S-22473D
MIL-E-5400R
MIL-S-46163
MIL-T-21200L
MIL-R-46082A
MIL-E-16400G
MIL-P-11268J
MIL-E-8189H
● 関連 ASTM- 規格
ASTM-D-5363
■ 前処理
■ 硬化
● 接合面を脱脂洗浄してください。アセトン、MEK、IPA 等の有機
溶剤が最適です。
● 一般に室温(20 〜25℃)にて5 〜15分固着し、1〜3 時間以内に
実用強度に達します。
(300 シリーズは異なる)
● アルカリ洗浄、界面活性剤洗浄は硬化速度や強度に悪影響を及
ぼすことがあります。あらかじめ確認ください。
● 硬化時間は接合すきま、被着体材質、温度等により異なってきます。
詳細は、グレード別技術資料をご参照ください。
● ねじ部品の固定、シールに使用の際、軽度の防錆油付着のまま
でも実用に供することができます。
● ねじ締付けが行われた場合、圧入併用の場合は直ちに組立品
を移動させることができます。
● 軸はめ合い部品の固定や平面接着の場合、脱脂洗浄は必ず行っ
てください。
● 低圧
(0.4MPa)シールは一般に、15分以内に得られます。
● 硬化時間を速めたい場合、もしくは熱硬化性樹脂に適用の場合、
プライマーで前処理してください。
■ ロックタイト塗布
● 位置調整、増締めなどの理由でより遅い硬化速度が望ましい
場合、遅硬タイプ、後浸透タイプが最適です。
● 硬化時間を速めたい場合、プライマーで前処理するか、組立品
を加熱
(150℃以下)してください。
● 一般に接合面からはみ出したロックタイトは、嫌気性のため硬
化しません。支障が生じる場合は、ふき取ってください。
● 接合面間すきまを満たすに充分な量を一方または両方の面に次
の方法で塗布してください。
■ 容器ノズルから直接
■ 刷毛塗り、筆塗り
■ スポンジ
■ ディッピング
■ タンブリング
■ 取扱上の注意
● ロックタイト嫌気性製品を一度別の容器に移した場合、使用中
に異物が混入している恐れがありますので、残液を原容器には
戻さないでください。
● 金属片異物を混入したり、受皿に移して使用した液は元の容器
に戻さないでください。
● アレルギー体質の人や連続的または繰り返し直接触れると、皮膚
に炎症を起こすことがあります。付着した場合は、すみやかに
石けん水で洗い流してください。できるだけ皮膚との接触を避
けるため、各種のアプリケーターを使用ください。
● 受皿はポリエチレン、ポリプロピレンなどロックタイトに侵され
ないプラスチックを使用してください。
● プライマーは、有機溶剤を主成分としています。使用時は換気
に充分注意してください。
● 袋穴の場合、穴側もしくは両面に塗布した方が良好な結果をも
たらします。
● プライマー(ガラス容器入り)は使用後必ずキャップをしてくだ
さい。
■ ロックタイト手動・自動塗布機
(アプリケーター)
● 圧入併用や接合長さが長い場合、できるだけ両面に塗布してく
ださい。
● プライマー処理した部品を直接接着剤の液に漬けないでくださ
い。
■ 塗布パターン
● 容器ノズルは直接部品に接触させないでください。
■ 組立
● 塗布後、従来どおり締付け、はめ合いをしてください。
● 平面接着の場合、接合後固着するまで接着箇所を軽く加圧して
ください。
● プライマー処理面にロックタイトを塗布した場合、なるべく早く接
合してください。
● 圧入併用の場合、プライマーは使用しないでください。
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製品を正しく使っていただくために…
製品を正しく使っていただくために・・・
補修剤
エポキシ補修剤/高機能耐摩耗剤
概要
工業設備、補修および保護、寿命の延長、効率性の向上、ダウンタイムの低減
極めて硬い骨材を含んだ補修剤は、優れた耐摩耗性と接着性を有し、幅広い工場設備を保護し延命することが可能です。自らを犠牲に
することで基材を保護する再生可能な耐摩耗剤で、過酷な環境下においても設備を保護します。
■ 摩耗 / 摩滅
時間の経過と共に、流体中の柔らかい固形分でさえ、硬い基材をすり減らし摩耗させます。
脆くなった表面は、基材から剥れやすくなり、徐々に基材の厚みと構造的完全性が失わ
れます。
摩耗は耐摩耗剤製品を利用することで最小限にすることが可能です。これら耐摩耗剤
は、その自己犠牲効果によって、設備の基材より先に摩耗され基材を保護します。
Loctite は幅広い用途に応じた製品を開発しました。厳しい摩耗や摩滅、腐蝕性流体、
高温のような環境に適した製品を選ぶことができます。
■ 腐蝕 / 侵食
腐蝕が発生すると、非常に薄い酸化皮膜が形成されます。この酸化皮膜が基材から絶
えず剥ぎ取られる状態を、腐蝕 /浸食サイクルと呼びます。
厚塗りした塗装皮膜の下に発生した腐蝕は活動的で、絶えず基材と塗装皮膜との密着
部に影響し続けます。
Loctite 高機能耐摩耗剤を、正しく下地処理された表面に塗布することで、金属の酸化
によるさまざまな圧力よりも高い力で接着されます。
基材-表面は最初は平坦
基材に摩耗の初期症状が現れる。
基材
基材の金属損失を受けはじめ、乱流によって
摩耗は加速される。
補修剤の表面
基材
■ 表面処理
用途に適した補修剤を選択したとしても、下地処理と施工手順が間違っていると、層間剥
離やコーティングの接着力低下を引き起こします。下地処理は補修剤 / 耐摩耗剤の本来の
性能を発揮させる為に重要です。
設備更新費用の削減やエネルギーコストの縮小、設備の効率化や信頼性の向上の方法を提供し
コーティングの
層間剥離
ます。ワークショップでは以下の項目について対応しています。工場でのワークショップをご希望
の場合は、弊社担当営業員までお問い合わせください。
摩耗 / 研磨
◦ 摩耗 / 摩滅
◦ 摩耗 / 摩滅を防止、補修する為の方法
◦ 高機能耐摩耗剤に関する説明
◦ 摩耗 / 摩滅の金属表面や表面動力学への影響
◦ 高機能耐摩耗剤の従来工法に対する優位性
腐蝕 / 侵食
◦ 腐蝕 / 浸食サイクル
◦ 布膜の層間剥離の種類とその原因
◦ 腐蝕 / 浸食、ケミカルアタックへの対策方法
◦ サーフェスエンジニアリングにおける、補修剤とその役割
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膜下に発生した
錆による剥がれ
膜下腐蝕の兆候
活性な腐蝕電池
使用方法
■ 混合方法
以下に示す代表的な作業方法は、さまざまな条件下でロックタイトエポキシ補修剤を使用するための、作業ガイドとしてご活用ください。
材料を混合するときは、主剤に硬化剤を加えます。混合作業は、混合液の色むらが無くなるまで充分まぜてください。混合が不十分で
あると硬化が不充分になったり、製品特性を充分得られない場合があります。
● 硬化時間は温度によって異なります
温度が高いほど製品の硬化は速くなります。エポキシ補修剤使用時の理想的な室温は 13℃から 27℃の間です。
低温になるとエポキシ補修剤の硬化は、非常に遅くなるか、もしくは全く硬化しなくなります。低温で硬化速度を早めるには製品を室温
で保管し、補修部分を使用前に加熱します。作業完了時に、ヒートガンで修理部分を加熱してもよいでしょう。
エポキシ補修剤は、皮膚や目を刺激するものが多く、混合中や取扱中は、必ず、手袋、眼鏡、マスクなどを着用してください。産業上の
安全慣例を守り、使用前に製品安全データシート(MSDS)をよく読み、予防措置を十分に行なってください。
■ 一般的な表面の下準備(ヘンケルからの推奨:ブラストの仕上げ等級 除錆度 SA2.5 〜 SA3.0 class / SSPC 表面処理規格 SP5 〜 SP10)
表面が乾いているか確かめ、液漏れがあれば全て止めます。ワイヤーブラシ、やすりやサンドブラスト等により、汚れ、塗装、錆、その
他の汚染物質を全て除去します。
脱脂剤を使用し、完全に脱脂します。
エポキシ補修剤を表面状態の悪い面や大きな空隙に充塡する場合、まず損傷部に金網を溶接で仮留めしてから、補修個所部分にエポキ
シ補修剤を充塡します。
ブラスト処理できないときは、粗い砥石 (60 グリッ
ト以上の粗さ ) かニードルガンで表面を粗削りし、
適切な補修面にします ( 図 2 参照 )。
上記 2 種類の方法が利用できない場合に限り、
粗いサンドペーパーかヤスリを使用してもかまい
ません。
粗削りの後、再度、表面を脱脂剤で充分に洗浄
します。
図 1. 最良の結果を得るには、塗布
面を研磨ブラストしてください。
図 2. 表面準備には、表面の粗研削
をお奨めします。
金網が補修部分を補強し、エポキシ
補修剤の裏あてとなります。
■ 塗布作業のヒント
● 接着を最良にするために
補修部の複雑な形状部やスキマに少量のエポキシ補修剤を塗り、塗布面の下塗
りをします。この技法は、「 表面の吸収処理 」 といい、塗布面の全ての隙間に
エポキシ補修剤を埋め込みやすくし、エポキシ補修剤と塗布表面への充塡性を
高めます。余った混合エポキシ補修剤は、下塗りの上に塗布し、仕上げに使用で
きます。
● 液状エポキシ樹脂を注ぐ
型にむら無く注ぎ込み、エポキシ補修剤に空気が混入しないようにします。
● 空気の排除
ヒートガンを使用し(裸火は使用しないこと)、エポキシ補修剤から気泡を追い
出します。液温が上昇することで粘性が下がり、エポキシ補修剤の上部に気泡を
浮き上がらせ、除去します。
● 滑らかな仕上げ
熱いこてで、未硬化のエポキシ補修剤の液粘度を下げ表面を滑らかにし、光沢
のある、滑らかな仕上げにします。ヒートガンを使用しても、滑らかな仕上げに
できます。
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製品を正しく使っていただくために…
エポキシ補修剤/高機能耐摩耗剤
使用方法
■ 外部修理 - 破損とピンホール
1. 塗布準備
研磨ブラスト、砥石、やすりで、メッキ表面、塗装、錆を取り除きます。損傷部の周囲 7.6cm
程度まで広げて研磨してください。脱脂剤で、塗布面を完全に脱脂します。
2. 大直径パイプ、滴下配管工事、高圧パイプの補修。
補修するパイプより直径が幾らか大きい、パイプを切断したあて板(軸方向カットパイプ)
を使用するか、もしくは損傷部から半径方向及び軸方向にそれぞれ約 5cm 大きい曲げ
加工したアルミか鋼の裏打ち板金で、補修部を補強します。
準備した部分にエポキシ補修剤を塗布し、割れ部に押し込みます。裏打ち板金の内面
(接
着部)にも、エポキシ補修剤を塗布します。裏打ち板金を補修部にしっかり押しつけます
(図 3 参照)。空気を追い出し、余分のエポキシ補修剤を除去します。ひも、クランプ、線
を使用し、補修部の定位置にしっかり固定します。エポキシ補修剤が硬化したら、クランプ
を取り外し、補修箇所に更にエポキシ補修剤を塗布し、補修面を補強します
(図 4 参照)。
図 3. 損傷部にエポキシ補修剤を押し込みます
3. 高圧パイプ(0.7MPa 以上)
上記の要領で準備します。小径パイプの場合は、パイプリペアーキットテープでしっかり
補修部をつつみ込みエポキシ補修剤にて上からおおいます。エポキシが硬化しないうち
に、上塗りをし、エポキシ補修剤の仕上げ塗りを行い補修部の形状を整えます
(図 5 参照)
。
大直径パイプの場合は、継ぎをして、鋼製クランプを使用し、5cm 離した位置でクランプ
で留めます。クランプを取り外さないこと(図 6 参照)。
図 4. エポキシ補修剤が硬化するまで修理部をワイヤーで
押さえるかクランプで留め、修理部を補強します
4. 低圧、小直径パイプ
(0.7MPa以下、直径7.6cm以下)
上記手順 1 の要領で準備します。エポキシ補修
剤を厚さ 3mmに塗布し、カット溝と穴に充分充
塡します。補強網で少なくとも二重にパイプを
包み込みエポキシを塗布します。余分の製品を
除去します。エポキシ補修剤が硬化し始めたら、
最終仕上げとして補修部にエポキシ補修剤を塗布
します。
図 5. 小型パイプを修理するときは、補強網で補修部 図 6. 径の大きなパイプの補修部を補強するため、鋼製
を包みます
クランプを使用します。
■ 配管内部補修
パイプ、エルボ、チャンバーの内部補修が、必要な場合があります。この手順には、上記手順 3 に従う配管外周部補修作業を含みます。
1. 塗布表面の下準備としては、可能であれば高圧水洗浄を行い、配管内の汚れを充分洗い流し補修表面を洗浄します。外部継ぎのため、
裏打ち板金だけでなく、内部と外部もブラストして充分に脱脂します。
2. 配管外周部補修は、内部裏当ての前に行います。裏打ち板金が適当でなければ、金網を仮付け溶接し、エポキシ補修剤を厚さ
3-6mm 位で塗布します。
3. 配管内部に薄いエポキシ補修剤を一面に塗布し、研磨した表面をエポキシ補修剤で内部コートし、元の表面に再生します。エポキシ
補修剤が硬化し始めたら、さらに厚さ 6mm エポキシ補修剤を上塗り塗布します。
注意:加圧ラインは、最終的には交換してください。
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■ タンク、容器など
1. 補修穴より大きめの当て板を用意します。
2. すぐに補修穴に当て板をかぶせ、貼り合わせます。
3. 当て板の上から、最初に塗布したエポキシを覆うようにかぶせ塗
りします。
4. 硬化するまで放置してください。放置時間は、
① 液体容器− 1 時間
② 低圧容器(1MPa{10kgf/cm2}以下)− 1 時間
③ 高圧容器− 1MPa{10kgf/cm2}以上には推奨できません。
粗磨きした範囲
エポキシ層 2
エポキシ層1
当て板
タンク壁
図7
5. 必要に応じ塗装します。
注意:可燃性液体タンクで作業する場合は、安全上に注意し、正しくお使いください。圧縮ガスには使用できません。
■ 金属面の下準備
損傷金属面の補修や再生が必要な表面補修は、以下に示す手順に従います。金属疲労や
応力割れによって生じた損傷は、交換する必要があります。
割れや損傷の生じた金属部を補修再生する為に Loctite のエポキシ補修剤をお勧めします。
一般に、負荷を受ける用途や、構造物の補修にはエポキシ補修剤はお勧めできませんが、
かなりひどく損傷を受けた装置においても仮補修や緊急補修が可能です。
注意:補修の必要な装置に、可燃性物質や爆発性物質が残存している場合は、適正な安
全措置をほどこした後、可燃性物質を全て除去してください。
1. ストップホール
図 8. 割れの一方の端に穴をあけます
割れの一方の端に、割れより 3mm 大きな穴をあけます。必要に応じて、探傷試験用染料
を使用し、実際の割れ部分を見極めます。割れの長さが、12.5cm を超える場合は、割れ
に沿って、複数の穴をあけます(図 8 参照)。
2. 塗布
パテナイフでエポキシ補修剤を、割れ部に押し込みます。V 字型に充分詰め込み、補修部
幅より片側約 25mm 位広く重ね塗りします(図 9 参照)。
3. 補強
ガラス繊維や金網などの強化網を使用し、塗布した上に細長い強化材を載せ、テープで
エポキシ補修剤に固定します(図 10 参照)。
図 9.補修部にエポキシ補修剤を充塡します
4. 強化網の上にさらに、1.5-6mm でエポキシ
補修剤を塗布し、滑らかに伸します。補修
部の強化網が持ち上がらないように、補修
対象の装置の形状を保ちながら、強化網先
端部を覆ってください(図 11 参照)。
5. 硬化を早めるため、ヒートガンかヒートランプ
で補修部を加熱します。決してエポキシ
補修剤を直接火にかけないでください。
図 10. エポキシ補修剤の上にテープを巻き、修理部を強
化します
図 11. エポキシ補修剤とテープの上に、更に、エポキシ
補修剤を上塗りします
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Henkel Asia Pacific Locations
Henkel Asia-Pacific & China
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記載されている商品の仕様およびデザインは、2011 年 1月現在のもので、
改良のため予告なく変更する場合がありますので予めご了承ください。
瞬間接着剤・嫌気性接着剤・紫外線硬化型接着剤・シール剤・メンテナンス関連補修剤・ハンドクリーナー
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