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No.13 - 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
【季刊】2002 No.13 トピックス エネルギー資源の有効利用のため 開発された「ふげん」は ふげん発電所 そ の 原 型 炉 ﹁ ふ げ ん ﹂ は 昭 和 54 年 に 本 格 運 転 を 開 始 す る こ と が で き る 新 型 転 換 炉 を 開 発 し て き ま し た 。 資 源 の 有 効 利 用 の た め 、 プ ル ト ニ ウ ム も 効 率 的 に 利 用 ー の 開 発 ・ 利 用 が 必 要 不 可 欠 で す 。 そ の 中 で 、 ウ ラ ン エ ネ ル ギ ー 資 源 の 乏 し い 日 本 で は 、 原 子 力 エ ネ ル ギ 力 の 制 御 と 人 類 へ の 福 利 を 願 っ て 命 名 さ れ ま し た 。 悲 の 精 神 で 制 御 し て い る ﹁ 普 賢 菩 薩 ﹂ に ち な み 、 原 子 制 御 し て い く か が 重 要 で す 。 ﹁ ふ げ ん ﹂ は 強 大 な 力 を 慈 巨 大 な エ ネ ル ギ ー を 秘 め た 原 子 力 は 、 そ れ を い か に ウ ム 利 用 の 先 導 的 な 役 割 を 果 た し て き た と い え ま す 。 節 約 が 可 能 に な る と と も に 、 将 来 の 本 格 的 な プ ル ト ニ ル ト ニ ウ ム を 用 い る 核 燃 料 サ イ ク ル に よ っ て 、 資 源 の た M O X 燃 料 も 効 率 よ く 使 う こ と が で き ま す 。 こ の プ ラ ン と リ サ イ ク ル さ れ た プ ル ト ニ ウ ム を 混 ぜ て 加 工 し げ ら れ ま す 。 こ れ に よ っ て ウ ラ ン 燃 料 だ け で な く 、 ウ 異 な り 減 速 材 ︵ ﹁ ふ げ ん ﹂ の 特 徴 と し て は 、 ま ず 、 通 常 の 軽 水 炉 と し ま し た 。 ※ ︶ と し て 重 水 ︵ ※ ︶ を 使 っ て い る こ と が あ 新期 型待 転を 換込 炉め ﹁て ふ生 げま んれ ﹂ のた 20 余 年 の 歴 史 解説 ※減速材:核分裂のための中性子を核燃料に吸収させ やすくするため、中性子の速度を遅くするための物質。 使 命 も い よ い よ 最 終 段 階 。 現 在 は 、 こ れ ら の 研 究 成 の 間 で 多 く の 成 果 を 積 み 上 げ ま し た が 、 こ の 本 来 の ま な 研 究 開 発 に も 力 を 発 揮 し て き ま し た 。 20 余 年 ト ニ ウ ム 利 用 に 大 き な 貢 献 を し て き た ほ か 、 さ ま ざ ん ﹂ は 、 ウ ラ ン 資 源 の 節 減 を 目 的 に 開 発 さ れ 、 プ ル 昭 和 54 年 に 本 格 運 転 が 始 ま っ た 新 型 転 換 炉 ﹁ ふ げ 足 跡 を 振 り 返 っ て み た い と 思 い ま す 。 ん な 成 果 を 上 げ 、 そ の 役 目 を 果 た し て き た か 。 そ の こ こ で は 、 ﹁ ふ げ ん ﹂ が ど の よ う に し て 生 ま れ 、 ど け た 準 備 も 進 め て い ま す 。 果 の 集 大 成 を 行 い つ つ 、 新 し い 使 命 ︵ 廃 止 措 置 ︶ に 向 ﹁エ 貢ふ 献げネ しんル 、﹂ギ そはー のプ資 使ル源 命トの をニ有 果ウ効 ム た利利 用 し 用 の て き技た ま術め し開開 た発発 にさ れ た ※重水:1 の重さが1.1 と軽水(ふつうの水)よりも重く、質量数 も大きい。 中性子を取り込みにくく、減速材として最も効率がよい。 プルトニウム利用技術の開発に貢献し、 その使命を果たしてきました 地球科学フィールド・ノート:13 海がもたらす新資源 海洋深層水 海洋科学技術センター 豊田孝義さん わたしの郷土 「あんこう鍋」茨城 県大洗町 タレント デーブ大久保さん Technology Now [季刊]2002 13 No. 目 次 地層処分施設の建設に使用が期待される 低アルカリ性コンクリート いままでの常識を破って開発された、 地質環境に優しい低アルカリ性コンクリート 施設紹介 表紙写真 「大洗町のヤマツツジ」 (茨城県大洗町) 撮影・金沢清治氏(茨城県大洗町在住) 全国の原子力防災を支援し、 緊急時の対応と防災関係者の 研修・訓練等を行う拠点です 原子力緊急時支援・研修センター P L A Z A 1 [スタッフインタビュー] アジアの代表として、原子力関連の 危機管理を充実させていきます P L A Z A 2[サイクル機構の動き] [最近の主な動き] [ I n f o r m a t i o n ] 春を彩る美しい ツツジは、昔から山野に自 生していたこともあり、大洗の町の 花とされています。紅色の鮮やかな種 が一般的ですが、写真の大洗磯前神社 の境内に咲くヤマツツジは、淡いオレンジ色 の花が特徴的です。撮影者の金沢さん は本格的に写真を始めて3年。仕事の 合間をみつけて、海や日の出、季節 の花など、大洗の自然をカメ ラに収めています。 綴じ込み読者アンケートハガキ 本誌は再生紙を使用しています。 「ふげん」開発のこれまでとこれから 世界の MOX 燃料利用実績(熱中性子炉) 年度 S41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 H1 2 建 設 臨 界 げ 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 スウェーデン 廃止措置準備 H 元 .12 100 億kWh 達成 運 開 S45.3 原子炉設置許可申請 ふ 4 運 転 試験 設 計 3 H8.2 運転時間10万 hr 達成 (燃料体数で比較) オランダ H12.5.5 200 億kWh 達成 全世界の約1/5 の MOX 燃料利用実績 ふげん 軽水炉 ベルギー S59.3 軽水炉回収 Uを使用 ドイツ ん S45.12 建設開始 S56.9 軽水炉回収 Puを使用 S47. 2 設置変更許可(Pu 利用に向けて) サ イ ク ル 機 構 と 世 界 イタリア アメリカ スイス ● 軽水炉での利用実績 H10.10 サイクル機構へ改組 S62.11 日米新原子力協定 (再処理包括合意) 日米再処理交渉 「ふげん」での利用実績 (2000年12月末現在) INFCE H7.8 ATR 実証炉建設計画中止 評 価 技 術 等 の 幅 広 い プ ラ ン ト 管 理 技 術 の 実 線 管 理 、 炉 心 ・ 燃 料 管 理 、 さ ら に 、 リ ス ク 基 づ く 運 転 ・ 保 守 管 理 、 水 質 管 理 、 放 射 望 に 応 じ 、 新 型 転 換 炉 の 自 主 開 発 経 験 に こ れ ら の 研 修 に お い て は 、 海 外 か ら の 要 が ﹁ ふ げ ん ﹂ で 学 ん で い ま す 。 置 に 備 え て い ま す 。 を 実 施 し 、 将 来 の 廃 止 措 支 援 シ ス テ ム の 開 発 な ど を 用 い た エ ン ジ ニ ア リ ン グ な ど 、 最 新 の 計 算 機 技 術 3 次 元 C A D や 仮 想 現 実 系 等 の 解 体 技 術 の 検 討 、 い 、 現 在 で は 年 間 10 数 名 の 海 外 の 技 術 者 和 63 年 よ り 原 子 力 技 術 者 の 受 け 入 れ を 行 し て い る ベ ト ナ ム や イ ン ド ネ シ ア な ど か ら 昭 る 中 国 や 韓 国 を は じ め 、 将 来 の 導 入 を 目 指 原 子 力 発 電 所 の 導 入 を 積 極 的 に 進 め て い に 技 術 協 力 し て き ま し た 。 設 備 で あ る 原 子 炉 や 重 水 さ ら に 、 ﹁ ふ げ ん ﹂ 特 有 の 価 を 進 め て い ま す 。 採 取 し て 測 定 す る な ど し て 放 射 能 イ ン ベ ン ト リ の 評 γ 線 を 測 定 し た り 、 建 屋 の コ ン ク リ ー ト の サ ン プ ル を や ﹁ コ バ ル ト ﹂ な ど の 薄 い 箔 を 貼 り つ け 、 停 止 直 後 に 放射能インベントリ測定用の放射化箔 左が金・ニッケル・コバルト箔、右が大型金箔 日本 インド S42.10 動燃設立 務 研 修 を 実 施 。 さ ら に 東 欧 諸 国 へ は 、 原 上 の 図 は各 国 の M O X 燃 料 利 用 実 績 の 割 合を 示して います。 フランス・ドイツ等では多くの実績がありますが、ふげんは1つ の原子力発電所で全世界の約1/5 もの利用実績があります し て き た と い え ま す 。 文部科学省の原子力研究交流制度により、受け入れている海外技術者たちへの研修風景。 要 で す 。 こ の た め 、 運 転 中 の 原 子 炉 の 周 囲 に ﹁ 金 ﹂ 布 ︵ 放 射 能 イ ン ベ ン ト リ ︵ ※ ︶ ︶ を 評 価 し て お く こ と が 必 え で 、 施 設 の 中 の 放 射 性 物 質 の 種 類 や 量 な ど の 分 例 え ば 、 廃 止 措 置 の 全 般 的 な 計 画 を 策 定 す る う の 廃 止 措 置 に 向 け て 必 要 な 技 術 開 発 も 行 っ て い ま す 。 現 在 、 ﹁ ふ げ ん ﹂ で は 、 運 転 を 継 続 し な が ら 、 将 来 と し て い ま す 。 転 を 停 止 し 、 新 型 転 換 炉 開 発 業 務 を 終 了 す る こ と い よ い よ こ の 役 割 も 終 了 に 近 づ き 、 平 成 15 年 に は 運 型 転 換 炉 の 研 究 開 発 を 進 め て き た ﹁ ふ げ ん ﹂ で す が 、 20 余 年 に わ た り 核 燃 料 を 効 率 よ く 使 用 で き る 新 解説 ※放射能インベントリ:施設の内蔵放射能量。コンクリートなどの試料採取、放射化箔や検出器により中性子束を測定するなどのプ ラント評価と、 解析コードによる計算と出放射化量と放射性物質の付着量を評価するもの。廃止措置へむけての基礎データとなる。 5 フランス S63.6 ふげん回収 Pu を使用 (核燃料サイクルの輪の完結) 新 し い 役 割 に 向 け て の 開 発 の 技 術 支 援 に よ る 、 国 際 協 力 を 行 っ て き ま し た 。 子 力 安 全 支 援 の 一 環 と し て 、 圧 力 管 検 査 技 術 な ど 近 隣 ア ジ ア 諸 国 、 ロ シ ア は じ め 東 欧 諸 国 へ も 積 極 的 サ イ ク ル 技 術 の 実 証 に 大 き な 役 割 を 果 た に も 大 き く 関 わ っ て お り 、 わ が 国 の 核 燃 料 に 考 察 し て い く べ き も の と い え ま す 。 ﹁ ふ げ ん ﹂ で は 、 エ ネ ル ギ ー 問 題 は 国 内 だ け で は な く 、 今 や 世 界 的 再 処 理 技 術 や M O X 燃 料 製 造 技 術 の 確 立 装 荷 し て い ま す 。 こ の よ う に 、 ﹁ ふ げ ん ﹂ は 国 際 的 技 術 支 援 で 海 外 に も 貢 献 ウ ム を 用 い た M O X 燃 料 を 再 び ﹁ ふ げ ん ﹂ に M O X 燃 料 を 再 処 理 し て 得 ら れ た プ ル ト ニ さ ら に 昭 和 63 年 に は 、 ﹁ ふ げ ん ﹂ で 使 用 し た 年 に は 、 使 用 済 燃 料 か ら の 回 収 ウ ラ ン を 利 用 、 ら 回 収 し た プ ル ト ニ ウ ム を 利 用 、 昭 和 59 れ て お り 、 広 く 利 用 さ れ る こ と が 期 待 で き る も の で す 。 こ れ ら は 、 国 内 は も と よ り 国 際 的 に も 高 く 評 価 さ く の 技 術 開 発 を 実 施 し て き ま し た 。 計 算 機 に よ る 保 守 管 理 技 術 、 亜 鉛 注 入 技 術 な ど 多 再 処 理 工 場 で 軽 水 炉 ︵ ※ ︶ の 使 用 済 燃 料 か イ ク ル 技 術 、 圧 力 管 検 査 技 術 を 確 立 す る と と も に 、 そ の 中 で 、 昭 和 56 年 に は 、 東 海 事 業 所 の に 、 高 度 な 炉 心 管 理 技 術 を 確 立 し て い ま す 。 性 の 高 い 炉 心 で あ る こ と を 実 証 す る と と も 合 は 34 % か ら 72 % ま で 変 化 し て お り 、 柔 軟 い ま す 。 こ の 間 炉 心 の M O X 燃 料 の 装 荷 割 0 体 以 上 の M O X 燃 料 の 利 用 実 績 を あ げ て 一 つ の 原 子 力 発 電 所 と し て は 世 界 最 高 の 7 0 運 転 当 初 か ら 利 用 し て き ま し た 。 現 在 ま で 、 ル ト ニ ウ ム と ウ ラ ン を 混 ぜ た M O X 燃 料 を に お い て は 、 使 用 済 燃 料 か ら 回 収 さ れ た プ ﹁ ふ げ ん ﹂ の 特 徴 で あ る プ ル ト ニ ウ ム 利 用 世 界 に 誇 れ る プ ル ト ニ ウ ム 利 用 技 術 こ の ほ か 、 ﹁ ふ げ ん ﹂ 特 有 な 技 術 で あ る 、 重 水 リ サ の 大 き な 成 果 を あ げ て き て い ま す 。 り 込 ん だ フ ァ ジ ィ 制 御 シ ス テ ム を 実 機 へ 適 用 す る な ど わ が 国 で 初 め て 適 用 、 ま た 、 熟 練 運 転 員 の 知 識 を 取 炉 冷 却 系 全 体 を 対 象 と し た 系 統 化 学 除 染 を や は り 国 内 初 の 水 素 注 入 を 採 用 、 被 ば く 低 減 の た め 原 子 却 系 に 使 わ れ る ス テ ン レ ス 鋼 配 管 の 腐 食 を 防 ぐ た め の ま な 技 術 開 発 に も 取 り 組 ん で き ま し た 。 原 子 炉 冷 こ の 間 、 プ ラ ン ト の 運 転 ・ 保 守 管 理 技 術 等 さ ま ざ で に お よ そ 28 年 分 も の 量 を 発 電 し て き た ﹁ ふ げ ん ﹂ 。 敦 賀 市 の 消 費 電 力 量 に 換 算 す る と 、 平 成 13 年 ま 多 く の 成 果 を あ げ て き た プ ラ ン ト 技 術 未 来 に つ な が る 技 術 を 確 立 解説 ※軽水炉:わが国の発電用原子炉が利用している形式で、 減速材と冷却材に軽水を用いている。 4 昭和 63 年に行なわれた高知県室戸岬沖での深層水取水管の 敷設作業。これにより、水深 320m 地点から日本で始めて海 洋深層水の取水が開始された(提供:海洋科学技術センター) 地 球科学 フィールド・ノート :13 海 がもたらす 新資源 植物プランクトン 植物性プランクトン が海水中の無機栄 養塩を取り込み、光 合成により有機物を 合成して増殖する 栄養源 無機栄養塩 動物プランクトン 魚 類 放出 栄養源 死骸・フン バクテリア 沈降する動物プランクト ンや魚の死骸・フンがバク テリアの栄養源に。バク テリアがそれらの有機物 を無機栄養塩に分解、栄 養塩は海中に放出される その植物プランクト ンを動物プランクト ンや魚が食べる 補償深度 無機栄養塩 海 洋 深 層 水 バクテリア 放出 海 洋 深 層 水 の 特 性 と 可 能 性 に つ い て 伺 い ま し た 。 有 光 層 太陽光が届かない海洋深層水領域には光合成が必要 な植物プランクトンが生存できず、バクテリアが海中 に放出した無機栄養塩が消費されない。そのため、 海洋深層水は植物に必須な無機栄養塩が豊富になる 海洋深層水とは? 補償深度と富栄養の仕組み 補償深度以深が海洋深層水。 有光層では無機栄養塩が植物プ ランクトンに取り込まれ、海洋深層水領域では海中にたまる 水 は 冷 や さ れ て 沈 み 、 暖 ま る と 上 昇 低 温 性 受 け に く い こ と 。 も う 1 つ は 有 機 物 1 つ は 地 上 の 化 学 物 質 汚 染 の 影 響 を は 植 物 に 必 要 な 栄 養 が 豊 富 な 海 水 に 。 中 に た ま り ま す 。 結 果 、 海 洋 深 層 水 バ ク テ リ ア が 分 解 し た 無 機 栄 養 塩 が 富 栄 養 性 海 洋 深 層 水 が 清 浄 で あ る 理 由 は 2 つ 。 5 層 清 0 は 0 29 浄 m 性 で ∼ 30 は 度 約 ま 7 で 度 上 で 昇 一 し 定 ま で す す が 、 。 深 層 の ど 受 け ま せ ん 。 例 え ば 、 沖 縄 の 海 の 表 植 物 プ ラ ン ク ト ン に 取 り 込 ま れ ず 、 海 3 つ の 大 き な 特 性 が あ り ま す 。 陽 光 に よ る 温 度 変 化 の 影 響 を ほ と ん を も た ら し ま し た 。 海 洋 深 層 水 は 海 洋 深 層 水 に 表 層 水 と は 異 な る 特 性 ン ク ト ン が 光 合 成 で き な い こ の 環 境 が 、 そ し て 、 太 陽 光 が 届 か ず 植 物 プ ラ た め 水 温 が 低 く 、 し か も 深 海 で は 太 が 海 底 に 沈 み 、 流 れ て き た も の 。 そ の 水 は 北 極 や 南 極 近 く で 冷 や さ れ た 水 し ま す 。 お お ま か に 言 う と 、 海 洋 深 層 清 浄 で 栄 養 豊 富 な 冷 た い 水 光 合 成 の 元 と な る 太 陽 光 が ど こ ま で 差 物 プ ラ ン ク ト ン の 有 機 物 合 成 に 必 要 な つ ま り 、 海 洋 深 層 水 の 領 域 は 、 植 償 深 度 と な り ま す ﹂ 。 層 水 ﹂ と 説 明 さ れ て い る わ け で す 。 一 般 的 に は ﹁ 2 0 0 m 以 深 が 海 洋 深 層 水 に 間 違 い が あ り ま せ ん 。 そ の た め 、 地 球 上 ど こ で も 2 0 0 m 以 深 は 海 洋 深 さ る と こ ろ が 有 光 層 。 そ の 境 界 線 が 補 分 解 ・ 無 機 化 よ り も 有 機 物 合 成 の ま 化 が ま さ る と こ ろ が 海 洋 深 層 水 、 逆 に カ ギ 。 有 機 物 合 成 よ り も 分 解 ・ 無 機 ク テ リ ア に よ る 分 解 ・ 無 機 化 の 対 比 が ﹁ こ の 光 合 成 に よ る 有 機 物 合 成 と 、 バ 図 参 照 ︶ 域 が 1 8 0 m 以 深 で あ る こ と を 考 え れ ば 、 ち な み に 、 赤 道 直 下 の 海 洋 深 層 水 領 そ れ 以 深 の 海 水 が 海 洋 深 層 水 で す 。 神 奈 川 県 相 模 湾 は 60 m 。 各 地 と も 、 度 は 1 5 0 ∼ 1 8 0 m 、 沖 縄 は 1 3 0 m 、 海 は 浅 い 。 実 際 、 赤 道 直 下 の 補 償 深 深 度 が 深 い 。 太 陽 光 が 斜 め に 入 る 北 の は 無 機 栄 養 塩 を 放 出 し ま す 。 ︵ 左 上 の 養 源 に し て い る バ ク テ リ ア が お り 、 彼 ら き た プ ラ ン ク ト ン や 魚 の 死 骸 ・ フ ン を 栄 た だ し 、 深 海 に も 上 か ら 沈 降 し て ン が い ま せ ん 。 が 海 中 深 く ま で 差 し 込 む た め に 補 償 に 降 り 注 ぐ 透 明 度 の 高 い 南 の 海 は 光 明 度 に 左 右 さ れ 、 太 陽 光 が 真 っ 直 ぐ 海 面 に 対 す る 太 陽 の 角 度 と 海 水 の 透 し 込 む か に よ っ て 異 な り ま す 。 こ れ は て い る 豊 田 孝 義 さ ん は 、 ﹁ 補 償 深 度 が ポ 海 洋 深 層 水 利 用 技 術 の 研 究 に 従 事 し る か ど う か 。 海 洋 科 学 技 術 セ ン タ ー で ン ク ト ン が 光 合 成 を 行 な え る 環 境 で あ は 深 度 で 決 ま る の で は な く 、 植 物 プ ラ た だ し 、 厳 密 に 言 え ば 海 洋 深 層 水 の こ と 。 光 合 成 が 命 の 綱 と な る 食 物 プ ラ ン ク ト 対 し て 、 太 陽 光 が 届 か な い 深 層 に は そ ん な 食 物 連 鎖 が 行 な わ れ て い ま す 。 び 植 物 プ ラ ン ク ト ン が 取 り 込 む ︱ ︱ 。 養 塩 を 海 中 に 放 出 。 そ の 栄 養 塩 を 再 フ ン を バ ク テ リ ア が 分 解 し て 、 無 機 栄 そ し て 、 動 物 プ ラ ン ク ト ン や 魚 の 死 骸 ・ 的 に は 、 海 面 か ら 2 0 0 m 以 深 の 海 水 で は 、 海 洋 深 層 水 と は 何 か ? に な り 、 動 物 プ ラ ン ク ト ン を 魚 が 食 べ る 。 ラ ン ク ト ン が 動 物 プ ラ ン ク ト ン の 栄 養 源 る の が ﹁ 海 洋 深 層 水 ﹂ で す 。 の 新 た な 資 源 と し て 注 目 を 集 め て い 受 け て き ま し た 。 そ し て 、 今 、 海 か ら 業 な ど を 通 し て 、 海 か ら 大 き な 恵 み も 有 機 物 を 生 産 し て 増 殖 。 そ の 植 物 プ 機 栄 養 塩 を 取 り 込 み 、 光 合 成 に よ っ て 届 く 海 中 で は 、 植 物 プ ラ ン ク ト ン が 無 養 こ 海 と 洋 塩 ︵ 。 深 ※ ︶ が 海 層 含 水 水 ま に が れ は 分 て 植 布 い 物 す ま に る す 必 層 。 須 の 太 な 境 陽 無 界 光 機 線 が 栄 の 一 般 て き た 海 。 さ ら に 、 私 た ち 人 間 は 漁 育 み 、 地 球 環 境 に 大 き な 影 響 を 与 え 7 割 が 海 で 占 め ら れ て い ま す 。 生 命 を 補 償 深 度 と は 、 有 光 層 ︵ 表 層 ︶ と 水 の 惑 星 で あ る 地 球 は 、 そ の 表 面 の イ ン ト ﹂ と 言 い ま す 。 太 陽 が 届 か ぬ 深 い 領 域 の 海 水 深 海 用 層 洋 法 水 深 の の 層 一 研 水 面 究 と で を は し 続 何 か け か な て ? く 、 い る 冷” そ 海 た の 洋 い 実 科 資 態 学 源 は 意 技“ 術 と 外 セ も に ン 表 知 タ さ ら ー れ れ の る て 豊 こ い 田 の ま 孝 海 せ 義 水 ん さ に 。 ん 着 で に 目 は 、 。 、 解説 ※無機栄養塩:窒素(硝酸塩、亜硝酸塩、アンモニウム塩) 、リン(リン酸塩) 、珪素(珪素塩)など植物の増殖に必須な微量 栄養素。栄養塩は生物すべてに必須で、植物は水に溶けた状態から摂取。 動物は植物などを食べることでそれを摂る。 飲 料 水 の ヒ ッ ト で ブ ー ム と な っ た 海 洋 深 層 水 。 で す が 、 飲 料 水 は 利 海 洋 深 層 水 豊田 孝義 理学博士 海洋科学技術センター 海洋生態・環境研究部 海洋深層水研究プロジェクトチーム 利用研究グル ープ グル ープリーダー 研究副主幹 豊田孝義(とよた・たかよし) 昭和23 年、愛知県生まれ。昭和 48 年、名古屋大学大学院工学研究科修士課程修了。同年、海洋科学技術センター入所。昭和52 年 より海洋深層水利用技術研究に従事し、平成 8 年には海洋深層水利用研究会の設立に参加。東海大学海洋学部非常勤講師。理学博士 海洋深層水の特性と利用が考えられる分野 水産分野 植物プランクトンの培養 → 富栄養・清浄性 動物プランクトンの培養 → 清浄性 海藻類の培養 → 富栄養・低温性・清浄性 低温性魚介類の養殖 → 低温性・清浄性 深海水魚介類の養殖 → 低温性・清浄性( 深層水の水質も利用) 種苗生産の清浄水→ 清浄性 魚病のワクチンの開発 → 低温性・清浄性 有用物質生産分野 有用物質を含む植物プランクトンの培養 → 富栄養・清浄性 エネルギー分野 冷蔵・冷房 → 低温性 水温制御システム → 低温性(高温の表層水も同時に利用) 淡水製造 → 低温性・清浄性(高温の表層水も同時に利用) 海洋温度差発電 → 低温性(高温の表層水も同時に利用) 飲食品分野 深層水から製造した淡水や塩を利用しての飲料水、食品など → 清浄性(塩分も利用) 医療・美容分野 医療(アトピー性皮膚炎の治療・製薬開発など)→ 清浄性 化粧品の原料・開発 → 清浄性 海洋深層水のどの特性を生かし、どんな利用法が研究されているかをまとめたもの。 他に亜熱帯地方での低温農業、タラソテラピー(海洋療法)なども考えられている な ど へ の 応 用 が 可 能 で す 。 み は 、 農 業 の ビ ニ ー ル ハ ウ ス 内 温 度 を 調 整 。 こ の 仕 組 冷 却 パ イ プ で 供 給 し 、 室 層 水 で 冷 却 し て 。 そ れ を 層 水 に メ ダ イ の 成 長 を 阻 害 す る 何 か き な い の に 、 深 層 水 を 使 う と 育 つ 。 表 海 性 魚 類 の メ ダ イ を 養 殖 す る こ と が で え ば 、 表 層 水 を 低 温 に 冷 や し て も 深 が っ て い ま す 。 本 の 未 来 へ の 展 望 を 拓 く こ と に つ な そ し て 、 そ の 成 功 は 資 源 の 乏 し い 日 資 源 の 実 用 化 の 道 を 探 る 。 ま な 分 野 で 実 用 化 が 期 待 ワ ビ の 養 殖 を 始 め 、 さ ま ざ ト と か 。 水 温 に 敏 感 な ア を 調 整 す る よ り も 低 コ ス が 広 が り そ う で す 。 し か も 、 こ の 資 源 は こ れ か ら も 可 能 性 ま さ に 海 が も た ら し た 膨 大 な 資 源 。 海 水 量 の 95 % を 占 め る 海 洋 深 層 水 は 、 組 み な が ら 、 新 た な 可 能 性 を 模 索 し 、 海 洋 深 層 水 の 科 学 的 な 解 明 に 取 り る 可 能 性 が あ り ま す ﹂ 。 清 浄 の 他 に も 有 効 な 特 性 が 隠 さ れ て い 住 居 用 の 冷 房 は 淡 水 を 深 さ れ て い ま す 。 オ フ ィ ス や い な い こ と が た く さ ん あ る ん で す 。 例 ﹁ 実 は 、 海 洋 深 層 水 に は 今 も わ か っ て な 技 術 と 伝 統 を 駆 使 し て 、 こ の 新 た な ニ ガ リ 作 り か ら 発 電 技 術 ま で さ ま ざ き る そ う で 、 電 気 で 温 度 コ ン ト ロ ー ル す る こ と が で ず に 深 層 水 を 希 望 水 温 に 御 ︵ 。 石 油 や 電 気 を 使 わ 三 方 弁 を 使 っ て の 水 温 制 活 用 、 そ し て エ ネ ル ギ ー 源 と し て 。 全 水 産 養 殖 、 飲 食 品 、 医 療 分 野 で の て い ま す 。 な ミ ネ ラ ル を 採 取 す る こ と も 行 な わ れ を 煮 つ め て マ グ ネ シ ウ ム や 鉄 な ど 清 浄 淡 水 化 し た 後 の 高 塩 分 の 海 洋 深 層 水 の か 。 海 洋 深 層 水 に は 、 富 栄 養 ・ 低 温 ・ に 成 長 す る た め の 何 か が 含 ま れ て い る が 含 ま れ て い る の か 、 そ れ と も 深 層 水 ※ ︶ 低 温 の 海 洋 深 層 水 を 細 い パ イ プ に 通 面 の 温 度 に 成 長 が 左 右 さ れ て い ま す 。 果 物 の 多 く は 空 気 温 度 で は な く 、 地 同 じ こ と が 農 業 に も 言 え 、 ﹁ 葉 物 や 功 し て い ま す ﹂ 。 ゴ や ト ヤ マ エ ビ 、 メ ダ イ の 養 殖 に も 成 陸 上 タ ン ク で 養 殖 。 深 海 性 の ア カ サ ン い 大 西 洋 サ ケ を 海 洋 深 層 水 の 入 っ た す 。 ﹁ 15 度 以 下 の 海 で し か 生 息 で き な え ら れ て お り 、 そ の 一 つ が 熱 交 換 器 と 度 差 を 利 用 し て の 幅 広 い 活 用 法 も 考 材 と し て 使 う 。 表 層 水 と 深 層 水 の 温 井 戸 水 の ご と く 、 海 洋 深 層 水 を 冷 却 地 面 を 冷 や す 低 温 農 業 は も と よ り 、 る こ と で す 。 層 水 を 冷 た い エ ネ ル ギ ー と し て 利 用 す 将 来 性 が 期 待 さ れ て い る の が 海 洋 深 そ し て 、 資 源 の 少 な い 日 本 に お い て れ て い ま す 。 ニ ガ リ 作 り の 手 法 を 用 い 、 し 、 深 層 水 か ら 得 た 塩 は 食 用 に 使 わ 粧 品 は す で に 市 場 に 登 場 し て い ま す 水 は 食 ま 化 ︵ ※ 品 た ︶ し や 、 た 化 清 海 粧 浄 洋 品 性 深 、 に 期 層 医 待 療 水 の 分 を 飲 野 寄 料 な せ 水 ど て い や 。 る 化 淡 の て も 研 究 が な さ れ て い ま す 。 を 利 用 し た ﹁ 海 洋 温 度 差 発 電 ﹂ に つ い さ ら に 、 表 層 水 と 深 層 水 の 温 度 差 淡水化された海洋深層水は、すでに飲食品や化粧 品などに利用されている。写真は「身体に優しい キレイな水」として、海洋深層水ブームを生み出 した立役者たち 低 温 の 海 洋 深 層 水 が 期 待 さ れ て い ま そ ん な 魚 介 類 を 養 殖 す る 水 と し て 、 養 殖 す る こ と は で き ま せ ん で し た 。 未 来 に 広 が る 冷 た い エ ネ ル ギ ー の 可 能 性 高知県海洋深層水研究所における深層水取水のイメージイラスト。 中央の2本の取水パイプで海洋深層水を汲み上げる(提供:海洋科学技術センター) が 実 り ま す ﹂ 。 赤 道 直 下 で も イ チ ゴ し て 地 面 を 冷 や せ ば 、 ン が 増 え 、 食 物 連 鎖 込 ん で 植 物 プ ラ ン ク ト 豊 富 な 栄 養 塩 を 取 り 層 に 上 昇 し た 海 水 の は % な 富 。 の 栄 好” に 漁 養 漁 獲 性 に 場 高 あ “の は り 秘 そ の 、 表 密 50 は 全 海 洋 面 積 の 0.1 % 、 あ 上 に り 昇 沿 ま す っ す るゆ て う 海 。 湧” し 湧 昇 ょう の 昇 海 かい 表 い 海 域き 層 域 “が に 深 層 水 が 大 陸 棚 な ど 養 塩 類 を 豊 富 に 含 む い ま す 。 海 洋 に は 、 栄 き っ か け に も 通 じ て タ ー の 深 層 水 研 究 の は 海 洋 科 学 技 術 セ ン 実 は 、 ﹁ 富 栄 養 性 ﹂ ょ み う“ か を ? も た ら す の で し 収 穫 で き る 可 能 性 を 示 唆 し て い ま す 。 の 利 用 で 産 地 に 関 わ ら ず に 生 産 物 が こ れ ら の 研 究 成 果 が 、 海 洋 深 層 水 温 の 海 に い る 魚 介 類 を 温 暖 な 日 本 で す 。 魚 介 類 は 温 度 の 変 化 に 弱 く 、 低 農 業 の あ り 方 も 変 え よ う と し て い ま せ ん 。 冷 た い 海 洋 深 層 水 は 魚 の 養 殖 や 恵 み は 漁 獲 高 の ア ッ プ だ け で は あ り ま つ な が り ま す ﹂ 。 プ ラ ン ク ト ン の 培 養 は 漁 獲 高 ア ッ プ に ン を 培 養 す る こ と が で き ま す 。 植 物 プ ラ ン ク ト ン の 培 養 実 験 に 成 功 。 ﹁ 無 そ し て 、 好 漁 場 の 条 件 で あ る 植 物 取 水 が 実 現 し ま し た 。 取 水 装 置 を 設 置 、 海 洋 深 層 水 の 大 量 は 高 知 県 室 戸 岬 沖 に 日 本 初 の 深 層 水 が 深 層 水 の 研 究 を 開 始 。 平 成 元 年 に と 昭 和 51 年 に 海 洋 科 学 技 術 セ ン タ ー ﹁ な ら ば 、 で き る と こ ろ か ら 始 め よ う ﹂ 逆浸透膜利用の淡水化試験装置。浸透 膜で仕切った容器に深層水と淡水を入れ、 深層水側に圧力を加えて海水を脱塩する ( 提供:海洋科学技術センター) 解説 ※淡水製造装置:蒸留法と逆浸透膜法などがある。逆浸透膜法とは、浸透膜(浸透膜で仕切った容器に濃度の異なる塩水と真水を入れると、浸透圧 の差によって真水が塩水側に移行し、濃度を一定にしようとする)を用いて、塩水側に浸透圧以上の圧力を加えることで、塩水を淡水化する。 も ち ろ ん 、 海 洋 深 層 水 が も た ら す 海洋深層水で冷却した淡水入 りパイプを張り巡らした建物 での冷房実験。海洋深層水を 使った冷房は、すでに研究所 やオフィスなどで使われている (提供:海洋科学技術センター) 深 層 水 を 利 用 す れ ば 、 植 物 プ ラ ン ク ト 機 栄 養 塩 が 豊 富 に 含 ま れ て い る 海 洋 れ は 、 人 間 の 大 き な 希 望 の 一 つ で し た 。 熱交換器と三方弁を利用した水温制御装置。これに より、海洋深層水の成分を変えずに水温を制御。 0.01度の高精度で水温コントロールが可能とのこと (提供:海洋科学技術センター) 人 を 間 持 に つ ど 海 の 洋 よ 深 う 層 な 水 恵” が で は 、 こ れ ら の 特 性 て 、 自 然 が 生 み 出 し た こ の 好 漁 場 そ を の 結 果 と し て 魚 類 が 集 ま り ま す 。 そ し 人 工 的 に 作 る こ と は で き な い か ? 漁 業 、 農 業 へ の 利 用 で 生 産 ア ッ プ リ ア も 減 少 す る 深 層 で は 腐 敗 が 起 こ 尽 く さ れ 、 有 機 物 が な い た め に バ ク テ る と こ ろ 有 機 物 の 腐 敗 で す 。 分 解 し て い る こ と 。 有 機 物 の 分 解 と は 、 つ ま が バ ク テ リ ア に よ っ て 分 解 し 尽 く さ れ 殖 す る た め に は 大 量 の エ サ が 必 要 で 的 に 増 殖 す る 能 力 を 持 っ て お り 、 増 た く い な い と い い ま す 。 病 原 菌 は 爆 発 に 、 海 洋 深 層 水 中 に は 病 原 菌 が ま っ ら ず 、 海 水 が 汚 染 さ れ ま せ ん 。 さ ら 養 豊 富 な 冷 た い 水 と い う わ け で す 。 つ ま り 、 海 洋 深 層 水 は キ レ イ で 栄 な い の で は な い か 、 と 考 え ら れ て い ま す 。 洋 深 層 水 領 域 で は 生 息 ・ 増 殖 が で き す 。 そ の た め 、 エ サ の ほ と ん ど な い 海 ベーターカロチンなど有用物質を含む植物プラン クトンの大量培養も研究。有用物質生産の可能性 を検討している。写真は野外での植物プランクトン 大量培養試験(提供:海洋科学技術センター) 解説 ※水温制御:熱交換器に温度計と三方弁を取り付けて水温を制御。熱交換器のチタンの板と板の間に表層水と低温の深層水を交互に流すと、 表層水の影響で深層水の温度が変化。低温の深層水と温度が上昇した深層水を、三方弁が適温に合わせて自動的に水量を調整。適温水を作る。 海 洋 深 層 水 利 用 の た め の 研 究 開 発 あんこう鍋 とれたてのあんこうを具だくさんの味噌 汁にした、漁師料理の「どぶ汁」から発 展したもの。大洗町で3代続くあんこう 料理の店「金藤」に、家庭用のあんこう 鍋の作り方を教えていただきました。新 鮮な生のあんこうを使うのがポイントです。 材料 あんこう (4人分なら2 ∼4 ほどの小ぶりな生あんこう、 野菜(に んじん、春菊、 しいたけ、えのき、 ねぎ、 白 菜) 、豆腐、 しらたき、味噌(金藤さんでは 数種をブレンドしています) 、 だし汁、 昆布 を も っ と も っ と P R し て ほ し い で す ね 。 す が 、 県 は 僕 も 利 用 し て 、 茨 城 の 良 さ 利 で す 。 僕 は 茨 城 大 使 も や っ て る ん で で わ ず か 1 時 間 半 。 遊 び に 行 く に も 便 場 で し た 。 い ま は 都 内 か ら 大 洗 ま で 車 子 供 の 頃 は 大 洗 の 海 水 浴 場 が 遊 び と 茨 城 弁 に ス イ ッ チ が 入 り ま す ね 。 味 。 長 嶋 茂 雄 前 監 督 に も 紹 介 し た ら 、 納 豆 は 、 ま あ 納 豆 好 き に は た ま ら な い そ れ か ら 納 豆 。 那 珂 郡 山 方 町 の 舟 う 鍋 を し ま す よ 。 元 の 味 が 恋 し く な る と 自 宅 で あ ん こ う は 味 噌 鍋 で 食 べ ま す ね 。 今 で も 地 た あ ん こ う は 醤 油 味 の 鍋 、 冬 の あ ん こ の 方 が う ま い ﹂ っ て 言 う ほ ど で す よ 。 で す 。 お ふ く ろ が ﹁ ひ じ き 煮 た ら 嫁 さ ん 上 手 に な っ た 。 今 は ほ ぼ 変 わ ら な い 味 直 に 教 わ る よ う に な っ た と き か ら 料 理 ち ゃ ん の 味 で す 。 女 房 も お ふ く ろ に 素 僕 が 女 房 に 要 求 し た 味 も 、 や っ ぱ り 母 夫 在 ︵ ※ 任 ︶ さ 中 ん に 。 亡 僕 く が な 西 ら 武 れ ラ た イ 根 オ 本 ン 陸 3 年 前 ダ イ エ ー ホ ー ク ス 社 長 の 野 球 人 と し て 教 え ら れ た 人 は 、 を 知 っ た ん で す 。 動 し て 、 初 め て プ ロ 野 球 の よ さ 昔 か ら 大 洗 に は 魚 屋 さ ん が 多 く て 、 あお んす こす うめ 鍋の だ郷 そ土 うの で味 すは ね 。 べ な く な っ ち ゃ っ た ︵ 笑 ︶ 。 と て も 気 に 入 っ て 納 豆 は そ れ し か 食 ら 車 で 出 て 外 環 通 っ て 三 郷 I C を 出 る 標 準 語 は 疲 れ る ん で す よ 。 東 京 の 家 か と い う 僕 が 一 番 ホ ッ と す る 言 葉 が あ る 。 茨 城 大 好 き で す よ 。 こ こ に は 茨 城 弁 に 絶 品 で す よ 。 夏 か ら 秋 口 に 手 に 入 っ ろ が な い と い い ま す が 、 皮 の 所 は ま さ べ る の が 楽 し み 。 あ ん こ う は 捨 て る と こ い ま だ に 正 月 に 実 家 に 帰 る と こ れ を 食 た タ レ に つ け て 食 べ さ せ て く れ た ん で す 。 さ せ た い と い う 愛 情 が い つ も つ ま っ て た 。 料 理 に は 、 温 か い も の を お な か 一 杯 食 べ あ る 料 理 を 作 っ て く れ た 。 お ふ く ろ の て い る か ら 、 い つ も 簡 単 で ボ リ ュ ー ム の く る と 僕 と 弟 が お な か を す か し て 待 っ お ふ く ろ は 仕 事 を 持 っ て て 、 帰 っ て て 原 さ ん の そ の ホ ー ム ラ ン に 感 な か っ た ん で す よ 。 巨 人 に 入 っ そ れ ま で プ ロ 野 球 の 良 さ を 知 ら 僕 は 西 武 時 代 は ず っ と 2 軍 で 、 バ ッ ク ス ク リ ー ン の 左 に 放 り 込 ん だ 試 合 。 軍 監 督 の 原 辰 徳 選 手 が 、 逆 転 2 ラ ン を 郷デ 土ー はブ どさ んん なに とと こっ て ろ で す か 。 1 作り方 ●あんこ うをさばく。 七つ道具といわれる、 えら、 ひれ、 胃袋、 卵巣、肝臓、 ダイミ、柳肉(頬肉)すべて 2 の部位を使う。皮もおいしい。●さばい たあんこうをゆがいて水にさらし、生臭 3 さをとる。●野菜を切る。同じ時間煮て やわらかくなるよう形を揃える。にんじん、 4 しらたきは下ゆでしておく。●かつおだ しに味噌をといておく。味付けは普通の 味噌汁よりやや濃いめに。好みで、肝 5 を溶き加えると濃厚な風味に。●鍋の 底に昆布を敷き、その上に材料を並べ、 4 ●のだし汁を加える。中火に掛けて、 材料がやわらかくなったらできあがり。 ム に 5 年 連 続 で 行 っ て ま す 。 以 前 は 一 回 長 野 の 山 奥 のや 泰 すお 阜か 村 の 少 年 野 球 チ ー 取少 り年 組野 ま球 れ教 て室 いに るも そ う で す ね 。 て や る の が 一 番 で す か ら ね 。 て ま す 。 親 が 子 供 の 力 を 信 じ え 野 球 選 手 に な れ る よ ﹂ と 言 っ よ 。 だ か ら 僕 も 息 子 に ﹁ お ま 一尾まるごと味わい尽くすあんこう鍋。 ポン酢ではなく味噌仕立てが大洗町では主流。 写真協力:金藤 (大洗町磯浜/ Tel.029-267-3273) 生 の 話 が い く ら で も で き る わ け で す 。 テ レ ビ に 出 て も 、 実 際 に 見 て 聞 い て き た 選 手 を 取 材 し て 。 そ れ が 財 産 に な っ て 、 る 時 間 も 惜 し ん で グ ラ ウ ン ド へ 通 い 、 若 い よ う に し よ う と 。 そ こ で 遊 ぶ 時 間 も 寝 ウ ン ド で 取 材 す る 時 間 は 絶 対 負 け な い 勝 て る だ ろ う と 考 え て 、 そ う だ 、 グ ラ そ れ が な に げ に ね 効 き ま し た 手 に な れ る っ て 言 い 続 け て た 。 背 を 越 え れ ば お ま え は 野 球 選 さ ん の 身 長 を 柱 に 記 し て 、 こ の て た っ て 。 お ふ く ろ は 、 長 嶋 ば っ て る か ら 勉 強 は い い と 思 っ と 、 毎 日 素 振 り し て 野 球 が ん 説 者 に 、 ど う す れ ば 球 会 ク ラ ス の 野 球 解 野 球 解 説 だ っ て 、 名 い 金 も 取 れ る ん だ と 。 感 動 さ せ ら れ る し 、 い も ん 。 だ か ら こ そ 人 を カ に な れ れ ば 立 派 な る け ど 、 一 つ の こ と に バ よ く 野 球 バ カ と い わ れ こ と 考 え て た 。 だ か ら 今 が あ る ん だ っ て 。 で ボ ー ル が 飛 ん で き て 、 1 日 中 、 野 球 の 授 業 中 だ っ て ボ ー ル 握 っ て 、 寝 て て も 夢 え て ﹂ っ て 。 で も ち ょ っ と 待 て と 。 オ レ は な 、 テ レ ビ に 出 て 、 い っ ぱ い お 金 も も ら 高 校 の 同 級 生 が よ く 言 う 。 ﹁ い い よ 大い 忙ま しは でタ すレ ねン ト 。、 野 球 解 説 者 と し て は 胸 張 っ て や っ た 方 が い い っ て ね 。 が い い 、 何 や っ て も う ま く い か な い と き く い っ て い る と き ほ ど 、 謙 虚 に い っ た 方 印 象 に 残 っ て る の は 、 僕 が 巨 人 に 移 っ 試プ 合ロ は時 ?代 一で 番一 影番 響心 をに 受残 けっ たて 野い 球る 人 は ? う 漢 字 が 好 き な ん で て る ︵ 笑 ︶ 。 僕 は ね ﹁ 運 動 ﹂ と い り ゃ 高 校 も 入 れ る ぞ っ て 言 っ に か く 練 習 し ろ 、 野 球 う ま け ぞ 、 勉 強 し な く て い い か ら と の で 、 文 武 両 道 な ん て 無 理 だ ロ 野 球 選 手 に な り た い と 言 う 僕 の 小 学 校 5 年 の 息 子 も プ が 7 回 で す よ 。 こ の チ ー ム か ら チ ー ム が 、 今 年 は 8 大 会 で 優 勝 戦 で さ え 勝 っ た こ と が な か っ た ャ ン ス ﹂ と 教 え て く れ た 。 う ま ﹁ チ ャ ン ス は ピ ン チ 。 ピ ン チ は チ 今年、年男の大久保さんは 水戸東照宮節分祭で豆まきを行った と が な い 。 あ と で 聞 く み せ ろ っ て 言 わ れ た こ 大洗わくわく科学館 なぜ波ができ、水はしょっぱ いのか。海の不思議に迫る、 海がテーマの科学館。水、 光、 風の実験ができる工房もある。 029-267-8989 10:00∼ 16:30、 7∼8月は10:00∼18:00 月曜 無料 お ふ く ろ か ら 通 信 簿 で す よ 。 僕 は 子 供 の 頃 、 な い と 運 が 動 か な い ん て 書 く で し ょ 。 運 動 し す よ 。 ﹁ 運 を 動 か す ﹂ っ アクアワールド茨城県大洗水族館 2002年3月21日にオープンしたばかり。 80種2万匹の魚たちが泳ぐ大水槽 「出会いの海」が目玉。イルカショー などかわいいみどころも多数。 029-267-5151 9 : 0 0 ∼ 1 9 : 0 0 6月第4月曜日とその翌 日 一般1800円 野 球 選 手 を 出 す の が 夢 で す 。 ズ に 入 団 し た 時 に 管 理 部 長 で 大洗サンビーチ 遠浅で、澄んだ水と白 砂 青 松が 続く美しい 海岸。キャンプ場やヨッ トハーバーもあり、季節 によって、潮干狩りや 地曳網も楽しめる。 ス ポ ッ ト 大 洗 町 の お す す め 解説 ※根本陸夫:茨城県 東海村出身。元近鉄捕手。 広島監督、西武ライオンズ 監督を務め西武ライオンズ 管理部長に。平成5年、ダイ エ ーに移り、監 督、そ の 後 ダイエー球団社長に。在任 中の平成11年に心筋梗塞 のため死去。広い人脈を持 ち野球界の人望が厚かった。 の を 買 っ て き て 、 あ ん 肝 と 味 噌 を あ え そ こ で お ふ く ろ が あ ん こ う を ゆ が い た おデ ふー くブ ろさ のん 味の と い え ば ? ャ ー で 9 回 2 ア ウ ト の 場 面 に 、 現 巨 人 茨城県大洗町 全 力 投 球 、 楽 し い お 話 を た く さ ん 聞 か せ て く だ さ い ま し た 。 全 力 投 球 し て い る そ う で す 。 も ち ろ ん こ の イ ン タ ビ ュ ー に も い ま は 仕 事 に 向 け ら れ 、 ど ん な 仕 事 も こ れ が 最 後 だ と 思 っ て 人 柄 で お 茶 の 間 の 人 気 者 。 野 球 に か け た ひ た む き な 情 熱 が 元 巨 人 軍 キ ャ ッ チ ャ ー の デ ー ブ さ ん は 、 明 る く ユ ニ ー ク な デ あー んブ 大 こ久 保 うさ ん 鍋 タ レ ン ト お す す め の た 年 の 広 島 戦 で 、 大 野 豊 さ ん が ピ ッ チ デーブ大久保(大久保博元・おおくぼひろもと/タレント) 昭和42 年茨城県大洗町生まれ。水戸商業高校卒業後、昭和60 年に西武ライオンズにドラフト1位で入団。平成4年に巨人へ移籍。 平成6年には日本シリーズに出場、第4戦で9回2アウトから同点 本塁打を放って活躍し巨人が日本一に。平成7年に引退し、デー ブカンパニーを設立。現在はプロ野球解説者、タレントとして活躍中。 堆積岩 (天然バリア) 堆積岩 (天然バリア) 通気立杭 地 下 3 0 0 m 以 深 アクセス坑道 人工バリア 通気立杭 アクセス坑道 人工バリア 立坑方式 スパイラル方式 地層処分のイメージ図 地層処分は、人工の構造物(人工バリア)と天然の地層(天然バリア)によって 放射能を閉じこめようという多重バリアの考え方に基づいています。人工バリ アは、高レベル放射性廃棄物をキャニスタ内に固めたガラス自体、それを格 納するオーバーパック、そして岩盤との間に入れるベントナイト(粘土)の緩 衝材からなっています。その周囲の岩盤は天然バリアとして地層中での放射 性物質の移動を制限する働きがあります。 に 伴 う 熱 の 発 生 が 少 な く 、 温 度 差 に ア ッ シ ュ を 増 や せ ば 、 セ メ ン ト の 反 応 合 、 セ メ ン ト を 増 や す か わ り に フ ラ イ 粉 体 を 多 量 に 使 う コ ン ク リ ー ト の 場 で 耐 久 性 に も 優 れ る 可 能 性 が あ る こ と 。 非 常 に 緻 密 な コ ン ク リ ー ト に な る の を 作 れ る こ と 。 よ り も 2 ∼ 3 倍 の 強 度 の コ ン ク リ ー ト 0 0 キ ロ 程 度 と 、 普 通 の コ ン ク リ ー ト 圧 縮 強 度 が 1 平 方 セ ン チ あ た り 1 0 利 点 が 出 て き て い ま す 。 そ の 利 点 と は 、 減 ら し た こ と で 、 ほ か に も い く つ も の ラ イ ア ッ シ ュ を 入 れ 、 加 え る 水 の 量 を 従 来 よ り 多 量 に シ リ カ フ ュ ー ム と フ い き た い と 思 っ て い ま す 。 カ リ 性 コ ン ク リ ー ト の 可 能 性 を 広 げ て 後 、 ひ と つ ひ と つ 実 績 を つ く っ て 低 ア ル の デ ー タ と 実 績 が も の を い い ま す 。 今 し か し な が ら 、 土 木 業 界 で は 、 多 く と を 確 認 し て い ま す 。 な い コ ン ク リ ー ト と し て 適 用 で き る こ た ち は 流 動 性 が 高 く 締 め 固 め が 要 ら く 予 定 で す 。 さ ら に 施 工 性 で す が 、 私 化 に 向 け て 実 験 を 通 し て 確 認 し て い れ ま す 。 こ れ に つ い て は 、 今 後 、 実 用 は 地 上 よ り ず っ と 遅 く な る と 考 え ら 性 が 多 少 低 く て も 鉄 筋 が 錆 び る 速 度 コ ン ク リ ー ト を 使 い ま す か ら 、 ア ル カ リ イ ア ッ シ ュ は 、 か な り の 量 が 埋 め 立 て ア ッ シ ュ に 替 え て み ま し た 。 こ の フ ラ 低 ア ル カ リ 性 以 外 の 特 徴 は ? 素 が ほ と ん ど な い 地 下 数 百 メ ー ト ル で じ 、 次 に シ リ カ フ ュ ー ム の 一 部 を フ ラ イ Q こ の コ ン ク リ ー ト の 生 か ら 守 ら れ て い ま す 。 私 た ち は 酸 ー ト の 高 い ア ル カ リ 性 に よ っ て 錆 の 発 を 図 っ た の で す が 、 流 動 性 に 問 題 が 生 と シ リ カ フ ュ ー ム だ け で 低 ア ル カ リ 性 化 粉 末 ︶ が あ り ま す 。 最 初 は 、 セ メ ン ト や シ リ カ フ ュ ー ム ︵ 二 酸 化 ケ イ 素 の 微 シ ュ ︵ 火 力 発 電 所 の 微 粉 炭 の 燃 焼 灰 ︶ に 変 え て し ま う も の に は 、 フ ラ イ ア ッ 強 度 の 増 大 に も 寄 与 す る 別 の 物 質 こ の 水 酸 化 カ ル シ ウ ム を 反 応 さ せ て 、 で し た 。 言 え る で し ょ う 。 か ら 地 質 環 境 に 優 し い コ ン ク リ ー ト と 比 べ 岩 盤 な ど の 変 質 を 低 減 さ せ る こ と の で す 。 こ の コ ン ク リ ー ト は 、 従 来 に ア ル カ リ 性 コ ン ク リ ー ト が 実 現 さ れ た こ の 結 果 、 p H が 10 ∼ 11 程 度 の 低 と な っ た の で す 。 ー ト に 有 効 活 用 で き る の で 、 一 石 二 鳥 た 。 埋 設 処 分 さ れ て い る 灰 を コ ン ク リ 利 用 さ れ て い ま す 。 鉄 筋 は 、 コ ン ク リ ク リ ー ト と し て ビ ル や 橋 な ど 構 造 物 に す 。 コ ン ク リ ー ト は 、 通 常 、 鉄 筋 コ ン ル カ リ 性 が 問 題 と な る 場 合 も あ り ま ー ト の 長 所 を 述 べ て き ま し た が 、 低 ア こ れ ま で は 、 低 ア ル カ リ 性 コ ン ク リ 立 ち ま し た か ? Q 実 用 化 の 目 途 は 「ひとつひとつ実績をつくって 低アルカリ性コンクリートの 可能性を広げていきたい」 せ る か が 、 こ の 開 発 の 最 大 の ポ イ ン ト き た 水 酸 化 カ ル シ ウ ム を い か に 減 少 さ ン ト が 水 と 反 応 し て 固 ま る 過 程 で で 場 合 に 比 べ て 流 動 性 は 改 善 さ れ ま し 入 れ た こ と で 、 シ リ カ フ ュ ー ム だ け の 処 分 さ れ て い ま す 。 フ ラ イ ア ッ シ ュ を 出 て き ま す 。 そ の 際 、 岩 盤 の 補 強 の 軟 ら か い 岩 盤 の 場 合 は 崩 落 の 危 険 も た コ ン ク リ ー ト で す 。 な ど 、 様 々 な 用 途 へ の 可 能 性 を 秘 め よ る ひ び 割 れ の 発 生 が 低 減 さ れ る こ と 。 性 ﹂ と い う 常 識 を う ち 破 る に は 、 セ メ ま ず 、 ﹁ コ ン ク リ ー ト = 高 ア ル カ リ 三原守弘さん ● 東海事業所 環境保全・研究開発センター 処分研究部 処分材料研究グループ 副主任研究員 石川県出身。34 歳。平成 4 年入社。 大学時代からシリカフューム(※)を使ったコンクリートの耐久性の研究をしていた。 入社後も地層処分の分野でコンクリート一筋に研究を続けている。 趣味:休日は3人の娘を連れてドライブをしたり、パソコンが趣味なのでプログラミングなどをしている。 い ま す 。 地 下 深 部 を 掘 削 す る と き に は 、 深 い 岩 盤 に 行 わ れ る こ と が 決 め ら れ て リ 性 を 実 現 さ せ ま し た か ? 地 層 処 分 は 、 3 0 0 メ ー ト ル よ り も Q ど の よ う に し て 、 低 ア ル カ が 進 め ら れ て い ま す 。 層 深 く に 埋 設 す る ﹁ 地 層 処 分 ﹂ の 計 画 す 。 こ の ガ ラ ス 固 化 体 を 、 安 定 し た 地 と 呼 ば れ る 金 属 製 容 器 に 封 じ 込 め ま 料 と と も に 高 温 で 溶 か し 、 キ ャ ニ ス タ 高 い 廃 液 が 残 り ま す 。 こ れ を ガ ラ ス 原 を 、 再 処 理 し た 後 に 放 射 能 の レ ベ ル が 原 子 力 発 電 所 か ら 出 る 使 用 済 燃 料 た の で す 。 り 低 減 さ せ よ う と 、 こ の 研 究 が 始 ま っ リ 性 を 下 げ 、 地 質 環 境 へ の 影 響 を よ て い ま す 。 そ こ で コ ン ク リ ー ト の ア ル カ 等 の 影 響 を 与 え る 可 能 性 が 指 摘 さ れ ト ナ イ ト ︵ 粘 土 の 一 種 ︶ を 変 質 さ せ る 施 設 周 囲 の 岩 盤 や 緩 衝 材 で あ る ベ ン と 地 下 水 を ア ル カ リ 性 に 変 え 、 処 分 5μm 目 的 は 何 で し ょ う か ? カ リ 性 が 高 い の で 、 地 下 水 に 接 触 す る コ ン ク リ ー ト を 開 発 し た し か し 、 従 来 の コ ン ク リ ー ト は ア ル 5μm Q 低 ア ル カ リ 性 さ れ ま す 。 た め に コ ン ク リ ー ト を 使 う こ と が 想 定 Technology Now で の 観 念 を 覆 し て 開 発 さ れ た ﹁ 低 ア ル カ リ 性 コ ン ク リ ー ト ︵ ※ ︶ ﹂ を 紹 介 し ま す 。 「火力発電所から出た石炭灰も 有効に活用しています。 一石二鳥のコンクリートです」 ●大澤 勉さん 東海事業所 環境保全・研究開発センター 処分研究部 処分材料研究グループ 埼玉県出身。38歳。平成13 年 4月に(株)太平洋セメントから出向。 趣味:旅行。温泉めぐりが大好き。インターネットで 安い航空券を探して、1 月は別府温泉に行った。 低アルカリ性コンクリートの電子顕微鏡写真 球状の物質はフライアッシュ。 水酸化カルシウムはみられない 緩 衝 材 や 周 辺 地 質 環 境 へ の 影 響 を 低 減 し た コ ン ク リ ー ト の 開 発 が 望 ま れ て い ま す 。 そ こ で 、 い ま ま 普通コンクリートの電子顕微鏡写真 層状の物質が水酸化カルシウム 解説 ※低アルカリ性コンクリート: 通常のコンクリートのpHが12.5 程度で あるのに対し、pHを11程度以下に低く抑えたコンクリートと定義。 め ら れ て い ま す 。 地 中 深 く 処 分 施 設 を 建 設 す る 際 に 、 従 来 の コ ン ク リ ー ト よ り ア ル カ リ 性 を 低 く し 、 高 レ ベ ル 放 射 性 廃 棄 物 を 安 全 に 処 分 す る た め に 、 地 下 3 0 0 m よ り 深 い 地 層 に 埋 設 す る 計 画 が 進 低開い ア発ま ルさま カれで リたの 性、常 コ地識 ン質を ク環 リ境破 っ ーにて ト優 し い ※フライアッシュ:火力発電所 ※シリカフューム:二酸化 の微粉炭の燃焼灰。 ケイ素の微粉末。 地 層 処 分 施 設 の 建 設 に 使 用 が 期 待 さ れ る 低 ア ル カ リ 性 コ ン ク リ ー ト 原子力緊急時支援・研修センター 原子力緊急時 支援・研修センター 事故 現場 専門家派遣 ―3月25日開所式― 支援要請 専門家派遣・技術的支援 避難、屋内退避 住民広報 住民サーベイ 環境モニタリング (地方自治体) 住 民 オフサイトセンター 都道府県 現地対策本部 国 原子力災害対策本部 本部長 内閣総理大臣 助言 原子力災害時の活動イメージ よ り 的 確 な 防 災 シ ス テ ム が 確 立 す る よ う 、 役 割 を 分 担 し て い ま す 。 全 国 の 施 設 で 整 備 は 原 研 と い う よ う に 、 そ れ ぞ れ に ル 機 構 で 、 ロ ボ ッ ト 等 の 特 殊 な 資 機 材 析 シ ス テ ム や 通 信 イ ン フ ラ 整 備 は サ イ ク 現 在 、 施 設 、 設 備 や 各 種 の 評 価 ・ 解 セ ン タ ー と 密 接 に 連 携 し て い る の で す 。 実 さ せ 、 福 井 支 所 や 全 国 の オ フ サ イ ト し て い ま す 。 さ ら に 通 信 シ ス テ ム も 充 に 活 動 、 協 力 で き る 体 制 作 り を 目 指 原子力災害 合同対策協議会 原子力事業者 原子力 安全委員会 原子力緊急時支援・研修センターは、 オフサイトセンターと密な連絡をとりな がら、事故の終息まで専門家の派遣、 技術的助言を迅速に行っていく 協 力 し 合 っ て 施 設 整 備 を 進 め て い ま す 。 国 現地対策本部 集 な ど 、 い つ 緊 急 事 態 に 陥 っ て も 的 確 災 に つ い て の 研 修 や 防 災 訓 練 へ 参 加 す ほ か の 防 災 関 係 者 へ 向 け て 、 原 子 力 防 市町村 現地対策本部 支援・研修センター支援棟 円形がユニークな建 家は、基礎と上部骨組みとの間に積層ゴムと鉛 ダンパーの免震装置を使用し、地震の揺れを吸 収する「免震構造」。 緊急時にはサイクル機構、 原研の専門家が参集し、情報を収集・分析し適切 な助言を提供していく。上は福井支所 市町村 災害対策本部 原子力防災 専門官 参画 る ほ か 、 全 国 の 原 子 力 施 設 の 情 報 収 都道府県 災害対策本部 ま た 平 常 時 の 活 動 で は 、 都 道 府 県 て い き ま す 。 す る と 共 に 、 専 門 家 や 機 材 を 派 遣 し 放 射 性 物 質 の 拡 散 を 予 測 ・ 解 析 な ど 事 故 の レ ベ ル や 内 容 に 応 じ て 迅 速 に て い く の で す 。 専 門 家 と し て 技 術 的 な 支 援 を 実 施 し が ら 、 さ ま ざ ま な 防 護 活 動 へ 原 子 力 の 修 セ ン タ ー は こ の 組 織 と 連 携 を と り な を 作 り ま す 。 原 子 力 緊 急 時 支 援 ・ 研 会 し て ﹁ 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 ﹂ 者 な ど 各 機 関 の 防 災 関 係 者 が 一 堂 に で 道 府 県 や 市 町 村 、 警 察 、 消 防 、 事 業 原子力緊急時支援・研修センター研修棟 防災関係者に向けて原子力防災に 関する知識を提供します。 これまでは災害時に防災関係者が集まっても、情報が錯綜し現場 は混乱。 指示系統もバラバラということが少なくありませんでした。 この研修棟では国や都道府県等の防災関係者へ、原子力災害の知 識を深めて頂き、的確な緊急時対応を図ることを目的としています。 危機管理に関すること、またオフサイトセンターの運営対応に関するこ となど、研修内容も充実しています。 既に平成12年度から研修活動 はスタート。 平成13年度は 1000人を超える方が受講されています。 ※原子力緊急時支援・研修センターについてはP16−17のPLAZA1でも紹介しています。 上/専門家研修の様子、右上/原子力緊急時支援・研修センター研修棟 カ 所 に 設 置 さ れ た ﹁ オ フ サ イ ト セ ン タ ー ﹂ 原 子 力 施 設 の 緊 急 時 に は 、 全 国 21 を 義 務 づ け ら れ て お り 、 過 去 の 支 援 活 共 機 関 ﹄ 。 原 子 力 災 害 時 の 支 援 ・ 協 力 基 本 法 ﹄ に 則 っ て 指 定 さ れ た ﹃ 指 定 公 サ イ ク ル 機 構 と 原 研 は 、 ﹃ 災 害 対 策 井 支 所 ﹂ を 開 設 し ま し た 。 緊 急 時 支 援 ・ 研 修 セ ン タ ー ﹂ 及 び ﹁ 福 力 研 究 所 ︵ 原 研 ︶ と 協 力 し て ﹁ 原 子 力 3 月 25 日 、 サ イ ク ル 機 構 は 日 本 原 子 行 う と い う 仕 組 み を 作 り ま し た 。 に 平 常 時 に は 防 災 関 係 者 へ の 研 修 を 防 止 が 行 え る よ う な 支 援 活 動 、 さ ら 災 害 時 に 速 や か な 対 応 と 事 故 の 拡 大 子 力 緊 急 時 支 援 ・ 研 修 セ ン タ ー ﹂ で は 、 平 成 12 年 か ら 準 備 を 進 め て き た ﹁ 原 充 実 を 図 る こ と に し た の で す 。 動 に お け る 反 省 を 軸 に 、 活 動 内 容 の ま た 関 係 者 へ の 助 言 ・ 研 修 を 充 実 さ せ ま す 。 緊 急 時 の 対 策 本 部 作 り と 防 災 活 動 の 実 施 、 国 内 全 て の 原 子 力 関 係 施 設 の 情 報 を 網 羅 し 、 全国の原子力事業者及びオ フサイトセンターからのデー タを分析、表示する情報集 約エリア。大型モニターで 結果を表示し、関係者一同で 確認、協議できる。環境拡 散評価システム、退避計画検 討シミュレーション、地図情 報など危機管理対策の要 業 者 な ど の 防 災 関 係 者 へ 原 子 力 防 災 の 専 門 的 な 研 修 も 行 い ま す 。 時 に は 情 報 を 収 集 ・ 分 析 す る と と も に 、 自 治 体 は じ め 自 衛 隊 や 消 防 、 事 オ フ サ イ ト セ ン タ ー な ど へ の 派 遣 と 多 面 的 な 防 災 活 動 を 行 い ま す 。 平 常 民 の 方 々 や 環 境 へ の 影 響 予 測 評 価 、 ま た 、 技 術 的 支 援 を 行 う ほ か 、 現 地 き な 期 待 を 担 っ た 施 設 と し て 開 設 し ま し た 。 緊 急 時 は 専 門 家 と し て 、 住 ﹁ 原 子 力 緊 急 時 支 援 ・ 研 修 セ ン タ ー ﹂ は 全 国 の 原 子 力 防 災 の た め に 、 大 研緊全 修急国 ・時の 訓の原 練対子 等応力 をと防 行防災 う災を 拠関支 点係援 で者し すの、 P L A Z A 1 スタッフインタビュー 結 局 そ れ を 使 い こ な す の は や ー ク 作 り に 力 を 入 れ た の で す が 、 充 実 化 を 図 る た め に ネ ッ ト ワ け て い ま し た 。 今 回 は 情 報 の 随 す る 全 て の 対 応 が 影 響 を 受 情 報 が 遅 れ る た め 、 そ れ に 付 渡 辺 こ れ ま で の 事 故 対 応 で は 、 の 教 育 も 行 っ て い ま す 。 ち が 手 本 に な る べ く 、 社 内 で て は と 思 い ま す 。 ま ず 自 分 た 熟 し 、 訓 練 を 積 ん で い か な く で は 我 々 自 身 も シ ス テ ム に 習 る の は ﹁ 人 ﹂ 。 そ う い う 意 味 析 を 進 め て も 最 後 に 重 要 に な 武 藤 い く ら 情 報 を 集 め 、 解 よ ね ︵ 笑 ︶ 。 て 、 全 国 を 飛 び 回 っ て ま し た 教 材 作 り の ほ か に 名 簿 ま で 作 っ か っ た で す よ 、 横 か ら 見 て て も 。 渡 辺 菊 池 さ ん は 本 当 に す ご な け れ ば 、 成 り 立 ち ま せ ん 。 を 受 け て み た い ﹂ と 思 っ て く れ な ん で す 。 各 団 体 が ﹁ こ の 研 修 の 研 修 は 強 制 で は な く 、 任 意 す 。 こ こ で 行 っ て い る 外 部 向 け 持 っ て も ら え る か と い う こ と で に 感 じ る の は 、 い か に 興 味 を 菊 池 研 修 を 担 当 し て い て 特 交 換 を 綿 密 に 行 い た い で す ね 。 ま す か ら 、 各 分 野 の 人 と 情 報 こ と は 何 で し ょ う ? へ の 研 修 は 人 脈 作 り で も あ り 重 要 に 考 え て い る プ を 図 る こ と が 大 切 。 外 部 の 人 プ ロ を 育 成 し て こ そ 真 の 防 災 当 面 の 課 題 や 、 専 門 知 識 の 習 熟 と レ ベ ル ア ッ は り ﹁ 人 ﹂ な ん で す 。 社 内 外 で 者 と し て 力 を 積 み 上 げ て キ ー ワ ー ド は ﹁ 人 ﹂ 。 人 と 交 流 し 、 り ま す か ら 、 今 後 は 先 駆 菊池政之さん 原子力緊急時支援・研修センター 企画管理グループ 茨城県水戸市出身 48 歳 昭和 47 年入社 趣味=サッカー観戦。 アントラーズファン。 ま で 作 っ て き た 自 信 も あ す ね 。 手 探 り な が ら こ こ 原子力緊急時支援・研修センターの心臓部ともいうべき、総括・当直室。 24 時間体 制で常に情報を監視していく予定。 アメリカの危機管理システムに倣い、間仕切りや 扉にはガラスを使っている。 円形建家の中心に位置する情報集約エリアから放射状に、 6つの分野別専門家室と連結している。 改 め て や る 気 を 感 じ て い ま す 。 な る と い わ れ 、 期 待 が 大 き い と と ア ジ ア 全 体 の 代 表 的 存 在 に ー の シ ス テ ム が 定 着 す れ ば 、 き っ 子 力 緊 急 時 支 援 ・ 研 修 セ ン タ う い え ば 、 識 者 の 先 生 に も 原 と い わ れ た い で す よ ね ︵ 笑 ︶ 。 そ 渡 辺 ﹁ 原 子 力 防 災 の 梁 山 泊 ﹂ ﹁ 原 子 力 防 災 の 基 地 ﹂ と し て 。 ど 、 知 識 を 身 に つ け た い で す ね 。 災 に つ い て の 講 義 が で き る ほ タ ー の 一 人 ひ と り が 原 子 力 防 ま す 。 ま ず は 支 援 ・ 研 修 セ ン 実 に 力 を つ け て き て い る と 思 い 危 機 管 理 や 広 報 に つ い て も 着 で は 外 部 の 方 と の 交 流 の 中 で 、 ※原子力緊急時支援・研修センターについてはP14−15の施設紹介でも紹介しています。 が ﹁ 防 災 ﹂ に は 弱 か っ た 。 現 在 か ら ﹁ 安 全 ﹂ を 重 視 し て き た す が 、 サ イ ク ル 機 構 は 、 従 来 研 修 を 行 っ て 実 感 し て い る ん で い ま す 。 こ の 2 年 、 あ ち こ ち で だ ま だ 勉 強 の 段 階 だ と 思 っ て た 状 況 で す 。 現 時 点 で は 、 ま と 防 災 の 何 た る か を つ か め て き 菊 池 専 門 外 か ら 入 っ て 、 や っ の 部 署 に 配 属 さ れ た わ け で す 。 て い ま し た か ら 、 全 く 専 門 外 手 探 り 状 態 で し た 。 機 関 の 研 修 状 況 を 調 べ る な ど 、 ま し た よ 。 ま ず 1 ヶ 月 間 は 各 わ れ 、 ど う し た ら い い か 悩 み し 、 着 実 に 歩 み を 進 め た い で 自 分 た ち の 力 量 の 現 状 を 把 握 援 活 動 で 、 期 待 も 絶 大 。 ま ず 武 藤 国 内 初 の 原 子 力 防 災 支 際 触 れ て も ら い 、 感 想 を 反 映 た シ ス テ ム な り 研 修 な り に 実 は い え ま せ ん 。 今 後 は 作 っ て き 防 災 意 識 が 共 有 さ れ て い る と 本 全 体 で 考 え る と 、 ま だ ま だ は ま と ま っ て き ま し た が 、 日 渡 辺 よ う や く シ ス テ ム 的 に た ら と 思 っ て い ま す 。 仕 組 み の 中 心 に 位 置 づ け ら れ 支 援 ・ 研 修 セ ン タ ー を 国 や 県 の 発 案 と も い え る 原 子 力 緊 急 時 で す し 、 サ イ ク ル 機 構 独 自 の こ ち ら か ら 情 報 を 発 信 し た い も っ と 認 識 が 広 ま る よ う に 、 武 藤 さ ん 同 様 、 研 修 担 当 と い 教 え て く だ さ い 。 活 動 の 方 向 を 武藤重男さん 原子力緊急時支援・研修センター 企画管理グループ 茨城県那珂町出身 47 歳 昭和 48 年入社 趣味=サッカー。社会人リーグの監督経験あり。 渡辺文隆さん 原子力緊急時支援・研修センター システム管理グループ 東京都出身 41 歳 昭和 58 年入社 趣味=クラシック鑑賞、ボーイスカウト 指導者。 調 整 業 務 に 携 わ っ て い ま し た 。 業 所 の 安 全 管 理 部 門 や 開 発 進 め て い ま す 。 以 前 は 東 海 事 と 密 接 な 連 携 体 制 の 構 築 も 原 子 力 防 災 に 関 し て 茨 城 県 設 整 備 な ど を 担 当 し て い ま す 。 立 と 、 支 援 ・ 研 修 セ ン タ ー の 施 フ サ イ ト セ ン タ ー と の 関 係 確 武 藤 お も に 自 治 体 対 応 や オ す か ら 、 念 入 り に テ ス ト も 行 っ 信 シ ス テ ム は 緊 急 時 に 重 要 で ー タ ベ ー ス を 作 り ま し た 。 通 ー ネ ッ ト や 地 図 画 像 な ど の デ 築 や 通 信 系 の 設 備 類 、 イ ン タ 渡 辺 情 報 通 信 シ ス テ ム の 構 ね ︵ 笑 ︶ 。 い か 、 不 安 が 先 に 立 ち ま し た 仕 事 。 何 か ら 手 を つ け れ ば い ま し た が 、 今 度 は 国 全 体 の 大 外 部 へ の 専 門 家 の 派 遣 も 行 い 機 構 の 対 策 本 部 に い ま し て 、 J C O の 事 故 時 に は サ イ ク ル い き た い で す ね 。 象 は 全 国 の 原 子 力 施 設 の あ る の 研 修 を 担 当 し て い ま す 。 対 ひ と つ と な る 原 子 力 防 災 関 連 菊 池 私 は 平 常 時 活 動 の 柱 の ー の 設 立 を 提 案 し た ん で す よ 。 た の で 、 こ の 支 援 ・ 研 修 セ ン タ ス テ ム に つ い て 意 見 を 求 め ら れ 庁 か ら 防 災 シ 時 の 科 学 技 術 た ん で す 。 当 い て 考 え て い か ら 防 災 に つ た の で 、 日 頃 さ せ て 細 部 を 固 め て い き ま す 。 洗 工 学 セ ン タ ー の 研 究 開 発 部 を 飛 び 回 り ま し た 。 以 前 は 大 か ら 実 施 ま で 行 う た め 、 全 国 業 者 な ど 。 研 修 の 企 画 ・ 立 案 体 や 警 察 、 消 防 、 保 健 所 、 事 の 関 係 省 庁 は も ち ろ ん 、 自 治 地 域 の 防 災 関 係 者 た ち 。 国 門 に い て 、 ナ ト リ ウ ム な ど を 扱 っ 今 後 の 抱 負 と 教 え て く だ さ い 。 活 動 内 容 や 心 構 え を 胸 に 新 分 野 へ の 期 待 に 奮 い 立 つ 各 々 の 部 署 で の 進 室 所 属 だ っ 危 機 管 理 推 と も と 社 内 の ゼ ロ か ら の 出 発 、 大 き な 目 標 を て い ま す 。 も 菊 池 政 之 原 子 力 緊 急 時 支 企 援 画 ・ 管 理 グ ル ー プ 研 修 セ ン タ ー 活 動 内 容 に つ い て の 理 念 、 今 後 の 目 標 な ど を お 伺 い し ま し た 。 方 向 性 も 決 ま り 、 よ う や く 始 動 に こ ぎ つ け た 現 在 の 心 境 や 、 渡 辺 文 隆 武 藤 重 男 原 子 力 緊 急 時 支 シ 援 ス ・ テ ム 管 理 グ ル ー プ 研 修 セ ン タ ー 修 セ ン タ ー ﹂ の メ ン バ ー た ち 。 日 本 原 子 力 研 究 所 と の 協 力 の し て 、 真 の 危 機 管 理 を 考 え て き た ﹁ 原 子 力 緊 急 時 支 援 ・ 研 研 修 セ ン タ ー 出 席 原 子 力 緊 急 時 支 企 援 画 ・ 管 理 グ ル ー プ か け て 組 織 を 構 成 。 さ ま ざ ま な 防 災 関 係 機 関 と の 交 流 を 通 日 本 初 の 原 子 力 防 災 支 援 に 取 り 組 む た め 、 2 年 の 歳 月 を 危ア 機ジ 管ア 理の 代 を 充表 と 実 さし て せ 、 て原 い子 き ま力 関 す 連 の 原子力緊急時支援・研修セ ンターの支援棟は、ドーム状 になった円形の建家。 居住 性よりも情報動線のよさを重 視した造りになっている。 こ れも 武 藤さん 、 菊 池さん 、 渡辺さんらの発案によるもの さいくる NO.12 の5ページ、トピ P ックス「解体プルトニウム処分の 方法」図中に、誤解を招きやす L A Z A 2 サイクル 機構の動き い表現がありましたので、以下の ように補足・修正いたします。 図中の「湿式」、「乾式」の意味 は、それぞれ金属プルトニウムか らプルトニウム酸化物粉・MOX 燃料顆粒にする転換工程につい ての説明です。 最近の主な動き 1月 17 日 超深地層研究計画に関する岐阜県瑞浪市との 土地賃貸借契約及び協定の締結 1月 23 日 「地層処分報告会」を開催 2月18・19日 電気事業連合会及び日本原燃 ( 株 ) の共催及び 原子力委員会の後援で「MOX 利用国際セミナー」を開催 3月 3 日 「第 3 回東濃エネルギーセミナー」を開催 3月 5 日 大洗工学センター「平成 13 年度第2回総合防災訓練」実施 3月 8 日 「敦賀フォーラム 2002」を開催 3月 11 日 「東海事業所総合非常事態訓練」実施 3月 11 日 「天然事象研究と予想シンポジウム」を開催 皆さまの「声」を紹介いたします 編 集 後 記 アンケートに多数のご回 ● 原子力は、 多様な分野にわたる技術であるから、 い 答をいただきありがとう ろいろな問題について解説的な記事が欲しい。現在の ございます。皆さまからお 記事は、 以前のものよりわかりやすくなっている。 寄せいただきましたご意 「Technology Now」コーナーで 見を一部紹介いたします。 低アルカリ性コンクリートに関する 「さいくる」は、 皆さまから 研究を掲載しました。研究のタイト お寄せいただきましたご (福岡県 財団法人理事長 男性) ● 専門的でなく、 もっとやさしいPRの配慮がほしい。 (茨城県 無職 男性) ルからでは、原子力の何に関連す 意見を編集に反映させ ● 現在すすめられているロシアの核兵器解体について る研究なのか連想できませんでし てまいります。 の続編を詳しく掲載してほしい。 (兵庫県 無職 男性) たが、取材をすると、原子力業界で、 航 路 か ら 外 し 航 空 を 禁 じ る 等 が 通 常 、 原 子 力 施 設 の 上 空 は め て 小 さ い と 考 え ら れ ま す 。 ま で の 破 壊 に 至 る 可 能 性 は 極 突 し た と し て も 、 施 設 の 重 要 部 と え 航 空 機 が 原 子 力 施 設 に 衝 護 さ れ て い ま す 。 で す か ら 、 た 構 造 物 で 幾 重 に も 仕 切 ら れ 保 い コ ン ク リ ー ト や 金 属 製 の 壁 や 包 す る 重 要 機 器 ・ 装 置 は 分 厚 ま す 。 放 射 性 物 質 を 多 量 に 内 は 種 々 の 安 全 対 策 が と ら れ て い 保 の 観 点 か ら 、 原 子 力 施 設 に ま た 今 ま で も 、 公 衆 の 安 全 確 い ま す 。 関 し て も 厳 格 な 管 理 を 行 っ て し 、 人 の 出 入 り や 物 質 の 移 動 に 施 設 を 外 部 か ら 何 重 に も 防 護 国 内 法 規 が 整 備 さ れ て い ま す 。 質 防 護 の 観 点 か ら 国 際 条 約 や 原 子 力 施 設 に 対 し て は 核 物 の 強 化 を 図 っ て い ま す 。 生 以 後 、 原 子 力 施 設 防 護 対 策 月 11 日 の 米 国 同 時 多 発 テ ロ 発 サ イ ク ル 機 構 で は 、 昨 年 9 ま す が 、 ご 理 解 を お 願 い し ま す 。 皆 様 に ご 迷 惑 を お か け し て お り コ ー ス の 一 部 制 限 や 手 続 き 等 で 、 施 設 見 学 に あ た っ て は 、 見 学 し て い ま す 。 等 に お い て も 強 化 ・ 改 善 を 実 施 器 、 巡 視 警 備 、 車 両 出 入 管 理 業 所 及 び 施 設 進 入 路 、 監 視 機 直 し ま し た 。 具 体 的 に は 、 事 ウ ェ ア 、 ソ フ ト ウ ェ ア 両 面 か ら 見 自 ら の 施 設 警 備 体 制 を ハ ー ド せ 、 当 局 の 指 導 も 受 け な が ら 、 安 当 局 に よ る 24 時 間 警 備 と 併 サ イ ク ル 機 構 に お い て も 、 治 る 手 だ て が 講 ぜ ら れ る べ き で す 。 基 本 で あ り 、 そ の た め の あ ら ゆ 為 は 未 然 に 押 さ え 込 む こ と ﹂ が ら れ て き ま し た 。 ﹁ テ ロ 破 壊 行 い て 、 国 情 に 鑑 み 対 応 策 が 講 じ て 、 今 日 の テ ロ 行 為 へ の 対 応 に つ の 半 年 間 、 そ れ ぞ れ の 国 に お い わ け で は あ り ま せ ん 。 そ こ で 、 こ 意 あ る テ ロ 突 入 を 想 定 し て き た の よ う な 大 型 航 空 機 に よ る 悪 規 制 さ れ て い ま す 。 し か し 今 回 廃 棄 物 の 地 層 処 分 技 術 画 で は 、 高 レ ベ ル 放 射 性 超 深 地 層 研 究 所 計 幌 延 町 ︶ を 進 め て い ま す 。 地 層 研 究 計 画 ︵ 北 海 道 後 者 に つ い て は 幌 延 深 画 ︵ 岐 阜 県 瑞 浪 市 ︶ を 、 は 超 深 地 層 研 究 所 計 を 対 象 に 、 前 者 に つ い て で あ る 花 崗 岩 と 堆 積 岩 日 本 の 代 表 的 な 岩 石 地 層 の 研 究 施 設 ﹂ と し て 、 サ イ ク ル 機 構 は 、 ﹁ 深 を 締 結 し ま し た 。 約 と 同 契 約 に 係 る 協 定 と の 間 で 土 地 賃 貸 借 契 い の 下 、 岐 阜 県 瑞 浪 市 ル ギ ー 庁 長 官 の 立 ち 会 県 知 事 、 河 野 資 源 エ ネ 年 1 月 17 日 、 梶 原 岐 阜 す る に あ た り 、 平 成 14 県 瑞 浪 市 有 地 に 設 置 所 の 研 究 坑 道 等 を 岐 阜 構 ︶ は 、 超 深 地 層 研 究 機 構 ︵ 以 下 サ イ ク ル 機 核 燃 料 サ イ ク ル 開 発 う 研 究 段 階 ︶ 及 び 第 3 段 階 ︵ 坑 て 第 2 段 階 ︵ 坑 道 の 掘 削 を 伴 究 を 行 い 、 そ の 結 果 を 踏 ま え 用 し て 効 率 的 に 第 1 段 階 の 研 得 ら れ た 上 記 研 究 成 果 を 活 市 有 地 に お い て は 、 こ れ ま で に 今 後 は 、 今 回 賃 借 し た 瑞 浪 デ ル 化 を 進 め て き ま し た 。 盤 力 学 に 関 す る 地 質 環 境 の モ 水 理 、 地 下 水 の 地 球 化 学 、 岩 ら 、 地 質 ・ 地 質 構 造 、 地 下 水 の て 得 ら れ た 結 果 を 統 合 し な が 査 や ボ ー リ ン グ 調 査 な ど に よ っ 究 段 階 ︶ の 研 究 と し て 、 物 理 探 段 階 ︵ 地 表 か ら の 調 査 予 測 研 ク ル 機 構 用 地 に お い て 、 第 1 瑞 浪 市 明 世 町 月 吉 区 の サ イ ど を 進 め て い ま す 。 こ れ ま で 、 構 造 を 評 価 す る 手 法 の 開 発 な を 調 査 す る 技 術 の 開 発 や 地 質 法 の 高 度 化 に 向 け て 、 深 地 層 信 頼 性 の 向 上 や 安 全 評 価 手 の 研 究 で は 、 地 層 処 分 技 術 の 科 学 研 究 を 行 っ て い ま す 。 こ 分 研 究 開 発 の 基 盤 と な る 地 層 に 関 す る 研 究 と し て 、 地 層 処 極 的 に 開 放 し て い き ま す 。 習 に 活 用 で き る 施 設 と し て 積 生 徒 の 地 層 の 科 学 に 関 す る 学 れ た 施 設 と す る と と も に 、 児 童 ・ 設 期 間 中 を 含 め 公 開 し 開 か 機 構 は 、 超 深 地 層 研 究 所 を 建 を 予 定 し て い ま す 。 サ イ ク ル は 用 地 造 成 等 本 格 的 な 着 工 手 し ま し た 。 平 成 14 年 7 月 に 道 等 掘 削 に 向 け た 作 業 に 着 借 し た 土 地 に お い て 、 研 究 坑 平 成 14 年 1 月 25 日 に は 、 賃 続 き 実 施 し て い き ま す 。 辺 の 水 理 学 的 な 研 究 を 引 き ル 機 構 用 地 で は 、 月 吉 断 層 周 予 定 し て い ま す 。 な お 、 サ イ ク テサ ロイ 対ク 策ル に機 つ構 い施 て設 に 対 す る 超 深 地 層 研 究 所 用 地 の 賃 貸 借 契 約 を 締 結 今、注目されている「高レベル放 射性廃棄物処分」の分野におい て重要な意味をもっており、また、 I n f o r m a t i o n 意外と日常生活に関連のある内容 サイクル機構の情報は、インターネットやファクシミリで 自由にご覧いただけます。 であることがわかり、驚きを感じまし た。「サイクル機構」をより身近に 感じていただくために、サイクル機 構で進めている研究・成果をよりわ かりやすい言葉で情報提供できる 核燃料サイクル開発機構 広報部 Japan Nuclear Cycle Development Institute (JNC ) 〒319-1184 茨城県那珂郡東海村村松 4番地 49 電話 029 - 282 -1122(代表)FAX 029 - 282 - 4934 よう、これからも頑張ってまいります。 インターネット http://www.jnc.go.jp/ ホームページアドレス ファクシミリ(フリーダイヤル)0120 - 234- 601 (ダイヤル回線の受話器でファクシミリをご利用される場合は、 「トーン切替」をしてください) ■インフォメーションルーム 季刊 No.13 2002 平成 14 年 3月 編集・発行:核 燃料サイクル開発 機構 広報部 制 作:協同広告 ムラナカ・デザイン研究室 エディトルーム・カノン 東京インフォメーションルーム 〒 100 - 0006 東京都千代田区有楽町 1 - 1 - 2 日比谷三井ビル 1F 電話 03 - 3593 - 9497(代表) 大洗インフォメーションルーム 〒 311 - 1393 茨城県東茨城郡大洗町成田町 4002 サイクル機構テクノ大洗内 電話 029 - 267 - 4141(代表) 敦賀インフォメーションルーム 〒 914 - 8585 福井県敦賀市木崎 65 - 20 サイクル機構アトムプラザ内 電話 0770 - 22 - 9339(代表) 人形峠インフォメーションルーム 〒 708 - 0698 岡山県苫田郡上斎原村 1550 人形峠展示館内 電話 0868 - 44 - 2211(代表) 東海インフォメーションルーム 〒 319 - 1194 茨城県那珂郡東海村村松 4 - 33 サイクル機構アトムワールド内 電話 029 - 282 - 2256 東濃インフォメーションルーム 〒 509 - 5102 岐阜県土岐市泉町定林寺 959 - 31 東濃地 科学センター内 電話 0572 - 53 - 0211(代表) 置 期 間 を 含 め 、 20 年 間 程 度 を 研 究 期 間 は 、 研 究 終 了 後 の 措 究 を 進 め て い き ま す 。 全 体 の 道 を 利 用 し た 研 究 段 階 ︶ の 研