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7.講演「ベルギーのベルゴニュークレール社 デッセル工場における MOX 加工の現状
「MOX 利用国際セミナー」 7.講演「ベルギーのベルゴニュークレール社 デッセル工場における MOX 加工の現状 と外部コミュニケーション」 ベルゴニュークレール社 広報担当役員 アシレ・デ・バッカー 氏 【講演内容】 (1) ベルゴニュークレール社の現状と実績 はじめに、 ① ベルゴニュークレール社のグループ体制 ② 当該社創立から現在までの歴史 ③ ミマス・プロセス ④ 品質マネージメントへのアプローチと文化的背 景 ⑤ 品質保証システムの認証取得実績 などが紹介されました。 (2) 地域社会(組織)と原子力活動 次に、 ① ベルギー全土における 3 つの共同体あ るいは 3 地域としてのまとまり方 ② 原子力発電所の立地地点とその稼働 や MOX 燃料の装荷状況、あるいは解 体中などの状況 ③ デッセル/モル/ギール地域での原子力活動 などが紹介されました。 バッカー氏の講演風景 ト、②デッセル地域の 4 半期報、③パンフレット、 ④年次報告、⑤環境レポート、などについて の紹介がありました。 直接のコミュニケーションとして、学校における 各種説明及び討議、メールボックスへのパンフレット や地方紙での宣伝による情報要求の刺激、 パネル討論会、展示会への出席、地域活動 後援(文化活動、スポーツ、・・・)などの 紹介がありました。 (5) まとめ ベルゴニュークレール社の外部コミュニケーションは、① BN 社が開かれた企業であること、②常に (3) 監督官庁とのコミュニケーション 自ら働きかけること、③そして、私たち ベルギーにおける原子力関連規制の歴史、 が地域の人々と環境を大切にしているこ 原子力を取り巻く規制体制、社内の連携 とを確信、の 3 点を念頭に実施している 体制及び社外(政府の緊急センターを含む)と こと、ベルゴニュークレール社は、この地域で 1700 の連携体制からなるベルゴニュークレール社の異 の業務、年約 150 億円の収入、長期的展 常時対応計画などが紹介されました。 望を創出しており、デッセル/モル/ギール地域の 経済的原動力の一部として存在している (4) 一般公衆とのコミュニケーション との説明がありました。 情報提供及び出版物発行を通しての一 般公衆とのコミュニケーションに関して、①ウェブサイ 【質疑応答】 ベルゴニュークレール社デッセル工場 ベルゴニュークレール社の株主構成についての 質問に対して、ベルギー政府とフランス企業スエ ズ社(ベルゴニュークレール社の株主である「トラクト ベル」と「エレクトラベル」を所有)が株を 50%ず つ保有していると回答されました。また、 非核保有国であるベルギーで核不拡散対策 と保障措置技術開発への取り組み状況に ついての質問に対して、これら技術は既 に確立されており、現状、特に新しい取 り組みはないとの回答がされました。