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侵略的な核戦争演習にNO!韓米合同軍事演習を中止せよ
侵略的な核戦争演習にNO! 韓米合同軍事演習を中止せよ ▲合同軍事演習で「上陸作戦」訓練をする韓米の海兵隊 ▲軍事演習に参加する米原子力空母ジョン・C・ステニス 北朝鮮への先制攻撃を想定した史上最大の侵略戦争演習 朝鮮半島の緊張が高まる中、3月7日から4月30日にかけて、韓国各地で韓米合同軍事演習「キー・リゾル ブ」 「フォール・イーグル」が行われます。今回の軍事演習には、従来の作戦計画とは異なり、北朝鮮(朝鮮民 主主義人民共和国)の核・ミサイル基地への先制攻撃計画を含む「作戦計画5015」が初めて適用されます。 これにともない米軍もイラクなどで要人暗殺に関わったとされる特殊部隊を派遣するとしています。 さらに、韓国国防省は昨年よりも兵士を約5800人増員、戦闘機45機を増強するなど、過去最大規模の約 23万人の韓国軍と駐韓米軍で行うと発表。米軍は原子力空母や核兵器搭載が可能なステルス爆撃機B2、最新 鋭のステルス戦闘機も投入し、史上最大の規模で侵略的な軍事演習が行われます。北朝鮮は軍事演習を「核侵略 戦争演習」と強く警戒、臨戦体制を敷くとしています。 北朝鮮を標的とする大規模な軍事演習は朝鮮半島の緊張をいたずらに高めるだけです。 核戦争につながる韓米合同軍事演習の中止を 侵略的な軍事演習は、不測の事態により訓練が実際の戦争へと転換し、核戦 争へと拡大する危険性を充分にはらんでいます。軍事演習のほかにも、朴槿恵 大統領は南北交流事業の象徴である開城公団の中断を一方的に宣言し、南北の 対話チャンネルを完全に遮断してしまいました。また、韓米は「サード(高高 度ミサイル防衛システム) 」の韓国配備を推進していますが、これにはアジアの 緊張を激化させるとして、北朝鮮だけでなく中国、ロシアも猛反対しています。 北朝鮮は軍事演習中止と核実験中止の同時履行提案、平和協定締結の提案は 現在も有効とし、対話の窓口を開いています。 韓米は合同軍事演習を即刻中止し、対話に臨まなければなりません。 ▲韓国配備が予定されるサード 韓統連 韓青 民主女性会 学生協 〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町 3-21 相原ビル 4F 電話 03-3862-6881 ファックス 03-3862-6882 e-mail [email protected] 米国は平和協定締結のために北朝鮮との対話にのりだせ! 今も戦争中(停戦協定体制)にある朝鮮半島 大国の思惑で南北に分断国家が成立した朝鮮半島では、1950年に朝鮮戦争が勃発。戦争は南北で400 万人以上の死傷者と1000万人以上の離散家族、参戦した米軍による民間人虐殺を生み出すなど凄惨なもの でした。3年後の53年7月27日、北の朝鮮人民軍と米軍(国連軍)、中国義勇軍の間で停戦協定が結ばれ ました。韓国は戦争継続を訴えて協定に参加しませんでした。 停戦協定はあくまでも「撃ち方やめ」の準戦時状態を意味するため、同協定は「朝鮮半島外から兵員や武器 の搬入禁止」「協定発効から3カ月以内に、外国軍の撤収と朝鮮半島問題の平和的解決のための協議をする」 ことなど、朝鮮半島の平和定着を実現する内容をうたっています。 これらを協議する政治会談は、紆余曲折の末に54年4月にジュネーブで開催されましたが、合意に至りま せんでした。これが朝米間の最初で最後の政治会談になっています。 一方、米国は停戦協定締結直後の53年10月に韓米相互防衛条約を結び、米軍の韓国駐屯を「合法化」、 58年には公開的に核兵器を韓国に搬入しました。92年にはアジアから戦術核兵器を撤収したと宣言しまし たが、その事実を第三機関が確認したことはありません。 また、停戦協定では海上の軍事境界線を決定しなかったため、米国は西海(黄海)上に一方的にNLL(北 方限界線)を設定。今も南北軍事衝突の火種になっています。 ▲38 度線を越え北進し、北側の村を捜索する米軍(1950.11.16) ▲西海海上で交戦する南北の警備艇(2002.6.29) NLLをめぐって西海では南北の軍事衝突がひん発する ▲朝鮮戦争で孤児になり幼児を背負う少女 このような悲劇を決してくり返してはならない 米国は駐韓米軍を撤収せよ 準戦時という危険な停戦状態の中、米国は北朝鮮に対して一貫して敵視政策をとってきました。2002年に はブッシュ大統領が北朝鮮を「悪の枢軸」と決めつけ、核兵器を含む先制攻撃に言及。攻撃的な韓米合同軍事演 習も毎年のように行っています。「第2次朝鮮戦争」がいつ起きるかもしれません。 こうした緊張状態を解消するためには、一日も早く平和協定が締結され、駐韓米軍が撤収されなければなりま せん。 (16.2.17)