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資料3 個別課題に関する分析・原因究明の推進について[PDF
事故情報分析タスクフォースにおける主な原因究明・分析について 原因究明・分析 消費者事故情報収集 事故防止対策 現場調査・市場調査 消費者安全情報総括官会議 (社会的影響の大きい事 案等の情報共有) 規制・要請等 事故現場調査 関係事業者等ヒアリング • 事故発生状況を医師や家族から聴取 • 同種・類似事故等の発生状況や 事故防止の取組状況を聴取 浴槽用浮輪(消費者庁 2件) 【規制】 ライター火遊び(経済産業省による法的規制) 本棚転倒 ・関係機関と連携し、事故現場情報を共有 本棚転倒(北海道警) ライター火遊び 浴槽用浮輪、窒息(スーパーボール) ベビーベッド等の転倒・転落 (経済産業省と連携して標準構造や表示の見直し) ((社)日本玩具協会、日本空気入りビ ニール製品工業組合等) 遊具 市場調査 ・原因製品の流通状況等を把握 遊具((社)日本公園施設業協会) 【要請】 ライター火遊び 窒息 (こんにゃく入りゼリー等) 遊具(暫定的な補修事例・重点点検項目) 本棚転倒((社)日本オフィス家具協会) 浴槽用浮輪 窒息(スーパーボール) 本棚転倒(転倒に関する基準の確認) 消費者安全法 窒息(こんにゃく入りゼリー等(参照指標の作成) (消費者安全法による通知等) 家庭用品等による中毒 健康食品 家電製品 (リコール・誤使用) 同種・類似事故発生状況等の調査 注意喚起 【リスクコミュニケーション(意見交換会)】 健康食品 ライター火遊び (東京消防庁/総務省消防庁) ((独)国立健康・栄養研究所、京都大 学農学部) ベビーベッド等の転倒・転落 窒息(こんにゃく入りゼリー等) ((社)人間生活工学研究センター) (東京消防庁) 家電製品(リコール・誤使用) (NITE) ((財)日本中毒情報センター) 健康食品(H24.2)開催 家庭用品等による中毒(DVD作製、開催予定) 家庭用品等による中毒 (その他) 家電製品(誤使用) 【チラシ・注意表示】 医療機関NW情報 ベビーベッド等 の転倒・転落 日本小児科学会雑誌 (Injury Alert) 窒息(スーパーボール) 資料3 ライター火遊び(チラシ) 確認実験等 窒息(こんにゃく入りゼリー等) 本棚転倒 (信州大学医学部、日本女子大学 家政学部) (明治大学理工学部) ⇒再現試験や力学特性試験を実施 窒息(こんにゃく入りゼリー等)(チラシ) ⇒事故防止に資する定量的評価基 準等を検討 浴槽用浮輪(チラシ)、 窒息(スーパーボール)(注意表示) ベビーベッド等の転倒・転落 (産総研、H23) 浴槽用浮輪 (凡例) :分析済み 家庭用品等による中毒(チラシ) ⇒シュミレーション解析等により調査 :分析中(平成24年度9月終了予定) :食品事故 :製品事故 :施設事故 子どもの転落事故 資料3-1 ○ベビーベッドでの転落事故については、経済産業省と連携し、標準構造の 見直し等、幅広く今後の対策のあり方を検討 ○また、ベランダ、浴槽についても、シミュレーション解析等により、転落の危 険性や効果的な事故防止対策等について検討 [現状・課題] ■消費者安全法の重大事故等として、ベビーベッドからの転落事案が平成21年度に 1件通知 ■医療機関ネットワークにおいて、 ベビーベッド、ベランダにおける子どもの転落事故が 63件。うちベビーベッドは1歳以下の乳児での事故が50件であり、特に3日以上入院 する場合も多く、重大性の高い事故として位置づけ [分析・原因究明・事故防止対策等] ■基本的なデータとして、0~6歳児71人を対象に、身長、体重、重心高さ等の30項目を 計測・算出。 7~12ヶ月児では重心高さが 38cm 程度であり、ベビーベッドについて (※) 現行基準と比較したところ、ベビーベッドの床板を適切に設定しない場合 は転落す る可能性が確認 ※床板の位置を最も高い位置に設定した場合は柵の高さが35cm以上、最も低い場合は60cm以上と なり、つかまり立ちができるようになった場合は、床板を最も低い位置にすることとされている ■ベビーベッドについては、経済産業省と連携して、パネルテストを実施する等、標準構 造の見直し等について検討 ■ベランダ、浴槽についても、シミュレーション解析により各製品での転落事故を再現し、 床材の質が事故時の重症度合いに大きく影響することを把握。それらをふまえ、クッ ション材等の設置等、効果的な事故防止対策等を検討 [今後の取組み(提案)] ■浴室内での子どもの事故防止対策について注意喚起を実施予定 ■ベビーベッドについては、引き続き経済産業省と連携し、標準構造の見直し等、幅広く 今後の対策のあり方を検討 立位_重心高さ 仰臥位_重心高さ 想定使用年齢(上限)(24ヶ月) 800 床板を下げなかった場 合、転落する可能性 700 重心高さ(mm) つかまり立ちができるまでの基準 (床板上面から35cm以上) 600 サークル兼用型ベビーベッドの柵 の高さ基準(つかまり立ちができる 場合:600mm) 500 400 300 0 1 2 3 4 5 6 子どもの年齢と重心高さの測定結果 7 8 サークル兼用型ベビーベッドの 柵の高さ基準(つかまり立ちが できるまで:350mm) 年齢(歳) つかまり立ちができる場合の基準 (床板上面から60cm以上) サークル兼用型ベビーベッドの柵の 高さ基準(現行) 家庭用品等による中毒事故 資料3-2 ○事業者の事故防止対策への取り組みについて、優先的に取り組むべき事 案として、特に症例数が多く、重篤度の高い事例について、公益財団法人 日本中毒情報センターと連携し、ヒアリングを実施 ○今後は、リスクコミュニケーション等による効果的な意識啓発等を推進 [現状・課題] ■日本中毒情報センターには、家庭用品等による中毒事故について最近10年間(1998 ~2008)で約25万件が相談され、その8割以上が5歳以下で発生。65歳以上の高齢者 については、問い合わせ件数が増加傾向にあり、受信数対人口比では高齢者になる ほど事故の発生率が高くなる傾向 ■消費者庁では、日本中毒情報センターと連携して小児及び高齢者を対象に事故事例 を調査し、事故発生頻度や傾向、被害程度等を踏まえ、優先的に事故防止に取り組 むべき事案を中心に注意喚起を実施。今後、事故防止等の取り組みを一層推進する ために、事業者の取り組みについての検討が必要 [分析・原因究明・事故防止対策等] ■事業者の事故防止対策への取り組みとして、石灰乾燥剤、保冷剤について、ヒアリン グを実施 《石灰乾燥剤》 被害例:水分と反応して生成したアルカリにより、粘膜の炎症 ⇒小児の事故をきっかけに業界団体設立、包装の強度・寸法・表示の自主基準作 成(絵文字の統一、NSKKマーク付与) 《保冷剤(エチレングリコール含有)》 被害例:重篤な代謝アシドーシス、シュウ酸カルシウム沈着による腎不全 ⇒安全性の高い代替品に切り替え(不凍液成分をプロピレングリコールに変更) 家庭用品等による不慮の事故の発生状況(65歳以上、件) 製品 総数 症状出現あり 入院あり 重篤例 うち死亡 石灰乾燥剤 155 104(67.1%) 42(27.1%) 13(8.4%) 0 台所用洗剤 118 82(69.5%) 35(29.7%) 13(11.0%) 1 保冷剤(エチレングリコール含有) 17 11(64.7%) 13(76.5%) 11(64.7%) 5 (日本中毒情報センター受信、医療機関への追跡事例:1986~2010年) [今後の取組み(提案)] ■家庭用品等による被害拡大防止のため、特に優先的に取り組むべき事案については、 リスクコミュニケーション等による意識啓発を推進 スーパーボール等による窒息事故 資料3-3 ○スーパーボールでは、注意喚起が不十分であり、事故発生も報告されてい ることから、販売時の注意喚起を実施 ○また、その他の小型玩具についても、各機関から通知された事故情報につ いて共有する仕組みの構築を検討 [現状] ■スーパーボールによる窒息事故として 「日本小児科学会雑誌 Injury Alert」に2件 (死亡 1件)報告、東京消防庁管内でも平成18〜20年に2件(初診時に重篤1件、重症1件)の 救急要請事案が発生 ■(社)日本玩具協会では、自主基準・安全マーク制度において、小球用テストゲージによ る検査等を踏まえ、3歳未満の幼児に対する使用禁止又はその旨の注意表示の自主基 準・マーク表示等を実施 ■医療機関ネットワークでは、シール等の小型玩具による誤嚥事故として13件収集 [分析・原因究明・事故防止対策等] ■スーパーボールについて調査したところ、約2400万個が市場流通。消費者の約3割が購 入している露店等での販売は、注意喚起が不十分であり、事故の発生も報告されている ことから対策を検討 ■製品への穴あけ等、構造的な対策について検討したところ、対策の実施により製造単価 (通常:4~5円/個)が約2倍以上に増加すると考えられる一方、消費者意識調査では、 価格が高くても対策を施した製品を購入すると回答したのは約1割に留まり、選択されな い結果 ■ 平成24年8月、(社)日本玩具協会等と連携し、販売時の持ち帰り袋への表示により、注 意喚起を徹底 [今後の取組み(提案)] ■玩具安全基準が適用される小型玩具に起因する事故情報について、事業者では把握困 難な実態があったことから、各機関から通知された玩具等に関する事故情報について経 済産業省等、関係機関と共有する仕組みを検討 百貨店・スー パー・コンビニ 5% ディスカウント 100円均一 ショップ 5% 日用雑貨ホー ムセンター 3% 卸問屋 17% 玩具店 42% 露店・駄菓子 店 28% 一般消費者のスーパーボールの購入先構成 価格が高くて も対策を施し た製品を購入 9% 価格が同じて あれば対策を 施した製品を 価格に関わら 購入 ず、対策を施 33% していない製 対策の有無は 品を購入 気にしない 1.4% 12.2% 購入しない 44.4% スーパーボールについての消費者の 購入意識 注意表示印刷例 資料3-4 浴槽用浮き輪による溺水事故 ○「日本小児科学会雑誌Injury Alert」で、浴槽用浮き輪による事故報告。消 費者庁では、平成21年度に当該製品の流通・販売状況を調査 ○平成21年に発生した事故を踏まえ、プール用浮き輪の安全な使用につい ても、関係機関と連携し、リサイクルショップを中心に注意喚起を実施 [現状・課題] ■国内で浴槽用浮き輪の溺水事故は、 「日本小児科学会雑誌Injury Alert」 において3件 報告されており、(社)日本玩具協会では、平成19年共同社告による注意喚起等を実施 ■平成21年に発生した事故について、現場調査を行ったところ、原因製品は、プール用浮 き輪であり、リサイクルショップにおいて購入した注意書きのない旧モデルであることを 把握 ■日本空気入りビニール製品工業組合では、平成20年10月に注意表示ガイドラインを改 定し、水上で用いることを目的とするプール用浮き輪について、浴槽での使用を禁止す る注意書きを追加 [分析・原因究明・事故防止対策等] ■浴槽用浮き輪について、卸問屋837店 や玩具店、100円均一ショップ等約8,000 店舗に調査し、市場での取扱いが無い ことを確認 ■プール用浮き輪について、リサイクル ショップを中心に、チラシ等による注意 喚起を実施 [今後の取組み(提案)] ■プール用浮き輪の使用も含めた、浴室 内での子どもの事故防止対策について 注意喚起を実施予定 浴槽用浮き輪 共同社告 注意喚起チラシ 家電製品による火災事故等(リコール品) 資料3-5 ○リコール実施済みの家電製品(未回収品・未対策品)で火災事故が多発。 リコールの周知徹底が重要 ○今年度より、「消費者庁リコール情報サイト」を運用開始。また、契機となる 事故発生等からリコール対応開始及びその後のフォローの期間について、 原因究明や準備の困難さも踏まえ、期間短縮を検討すること及び、初期段 階、回収開始時、事故再発時などリコール対応状況に応じた段階的な消 費者への情報提供のあり方の改善を検討 [現状・課題] ■消費生活用製品安全法で平成19~22年度までに受付けた家電製品の重大事故(2,482 件)のうち、約9割が火災事故。特に、製品起因と特定された事故(333件)の約7割がリ コール済みで、電気こんろや電子レンジでその傾向が顕著 電気こんろ、電子レンジの事故調査状況及び事故原因 (平成23年5月現在) 製品起因(リコール) 製品起因以外 製品起因(リコールではない) (製品起因でない、経年劣化、その他) 電気こんろ 電子レンジ 125件 90件 21% 63% 71% 200 150 100 127 120 108 109 92 22 18 21 50 25% 8% 各年度における事故の契機別リコールの開始件数 12% 52 45 0 平成19 年 平成20 年 平成21 年 平成22 年 平成23 年 重大事故契機 ※数値は、((独)製品評価技術基盤機構の事故情報データベース をもとに消費者庁で分析) 非重大事故契機 ※数値は、経済産業省 産業構造審議会消費経済部会製品安全小委員会・ 消費経済審議会製品安全部会合同会議資料(平成24年6月12日)による [分析・原因究明] ■リコールの契機には、重大被害(死亡、重傷、火災等)の発生からリコールに至る重大 事故契機(約2割)と、製品破損等の非重大事故契機(約8割)があり、リコール実施後 の未回収品・未対策品に起因する事故は、多くの場合で、経年的に減少し収束 ■ただし、収束に時間を要する場合や、原因究明が困難な事案などがあり単純に比較は 出来ないが、事故発生等からリコール対応開始までには数日から2年超要する場合も ある [今後の取組み(提案)] ■消費者庁では、今年度よりリコール情報を一元的に収集し提供する「消費者庁リコール 情報サイト」を開設。自治体広報への掲載、サイトの機能拡充等による利用促進も検討 ■事故防止対策として、契機となる事故発生等からリコール対応開始及びその後のフォ ローの期間について、原因究明や準備の困難さもふまえ、期間短縮を検討すること及 び、初期段階、回収開始時、事故再発時などリコール対応状況に応じた段階的公表を 実施 ・初期段階として、事故内容や使用の見合わせ、回収等の目途について速やかに公表 ・次の段階で、回収時の代替品等の準備が完了次第、再度、回収開始する旨を公表 ・リコール対象品は、重大製品事故公表時にリコール品での事故である旨を公表 資料3-6 製品による火災事故(誤使用) ○火災事故の原因のうち、消費者の誤使用、不注意の割合が高い製品につ いて製品の安全対策等の設定状況を調査 ○消費者の「あり得る使用」による事故が多く発生している製品については、 消費者の行動別の類型化に基づき、事故減少を目的とした対策を検討 [現状・課題] ■(独)製品評価技術基盤機構の事故情報データベースによると、平成21~22年度に登 録された火災事故(646件)のうち、約4割が誤使用・不注意に起因する事故(253件) ■誤使用・不注意に起因する事故対策として、以下が実施されているが、既販品(旧型品) における「あり得る使用」が原因と考えられる事故が継続的に発生 ・安全対策(安全装置等)措置(IH調理器の各種センサー) ・消費生活用製品安全法等による技術基準適用(PSマーク制度)の義務付け ※数値は、火災事故の分析((独)製品評価技術基盤機構の事故情報データベースをもとに消費者庁で分析) [分析・原因究明] ■上記データベースの火災以外(非重大事故)も含めた全製品事故から、誤使用・不注意 が原因と考えられる事故を詳細分析(1,093件) ■詳細分析した結果、消費者の「あり得る使用」として、消費者の行動別の類型化が可能 ①安全装置の不使用 (例:IH調理器での揚げ物キー不使用による火災等) ②不適合品の使用 (例:ガス器具に専用接続器具を使用せずガス漏れ・引火) ③非正規使用 (例:ガスこんろグリルに水を入れずに使用し、油や付着物に引火) ④清掃の不備 (例:ガスこんろグリルや電子レンジの庫内付着物等への引火) メーカー責任 ユーザー責任 あり得る使用 (人間工学設計の対象) ((独)製品評価技術 基盤機構の事故情 報データベースをも とに消費者庁で分析 正しい使用 (信頼性設計の対象) 異常な使用 通常の使用 誤使用 [今後の取組み(提案)] 詳細分析における消費者の行動別の類型化に基づき、事故減少を目的とした事故防止 対策として以下を検討 ■事故実態や従前の事故防止対策効果について、関係機関等と連携して検証 ・消費者の認知度を検証するための消費者アンケートを実施 ・経済産業省、 (独)製品評価技術基盤機構と連携し、 「あり得る使用」を含めた誤使用、不注意によ る事故について定量的・経年的に詳細に把握できるよう、事故原因区分の新たな活用を検討 ■消費者の使用実態等を踏まえた事故防止対策等の実施 ・事故情報の共有化等、関係機関等と連携し、さらなる安全対策実施の検討・研究 ・リスクコミュニケーション等を活用した消費者教育の徹底 (事故リスクの意識付け、安全対策済み製品の利用促進等) 【再掲(第5回会合)】 資料3-7 ライター火遊びによる火災事故 消費者庁では、関係機関と連携し、事故実態や市場流通調査等を行い、消費 者への周知及び注意喚起を実施 [現状・課題] ■経済産業省では、消費生活用製品安全法での安全規制の対象化等の検討について、 一昨年消費経済審議会製品安全部会に諮問 ■消費者庁では、関係機関と連携して、事故発生状況を把握するとともに消防庁・経済 産業省等と連携して我が国のライター流通の実態把握 [分析・原因究明・事故防止対策等] ■事故実態・市場流通調査 ・平成11年から20年にかけて、全国の火遊びによる火災ついて調査したところ、発火源 がライターであるものの占める割合は5割強 ・政令指定都市では、平成16年から20年にかけて、特に行為者が5歳未満の場合に死 傷者発生率が高く、製品が判明した事例では、使い捨て式が約9割 ・さらに、国内市場流通調査の結果、コンビニエンスストアや100円ショップで全体の約9 割を取り扱っており、型式判明分のうち大部分が使い捨てライター ■事故防止対策 ・経済産業省において、消費生活用製品安全法における特定製品及び特別特定製品 に追加 ・消費者庁では、子供のライター使用に関わる注意点及び適切な廃棄方法について、 関係機関と連携して、消費者への周知及び注意喚起を実施(平成22年3月、6月、10 月) 火遊びによる火災のうち発火源がライターの その他 14948件 (47%) 発火源が ライター 17160件 (53%) 火災の死傷者発生率 (H16~20政令指定都市(12歳以下)) 負傷者 行為者 件数 死者数 死傷者の発 数 年齢 [件] [人] 生率[注1] [人] 5歳未満 107 1 73 69.2 5歳以上 12歳以 419 7 72 18.9 下 合計 火遊びによる火災のうち発火源がライターであるも のの占める割合(H11~20全国(全年齢)) 526 8 145 29.1 ※全年齢での総件数は1319件 注1)「死傷者の発生率」=(死者数+負傷者数) ÷件数×100 火遊びによる火災のうち発火源がライターのものの分類結果(判明分のみ) (H16~20政令指定都市(12歳以下))(単位:件) 【再掲(第5回会合)】 資料3-8 本棚転倒事故 ○本棚の通常使用時における転倒事故再発防止のため、転倒に影響する要 因を調べ、安全性に関する既存の評価式の適用性を確認、消費者への周 知及び注意喚起を実施 [現状・課題] ■平成21年10月13日に札幌市東区において古本店で本棚が転倒する事故をうけ、 警察庁と連携し事故発生状況を確認、他の古本店等においても類似の製品使用 や使用形態が存在する懸念 ■全国古書籍商組合連合会、(社)日本オフィス家具協会等からの家具の転倒に関 する安全性の考え方についてヒアリング [分析・原因究明・事故防止対策等] ■建築及び機械工学の専門家からの御指導等をふまえ、通常使用時を想定した本 棚の転倒に関する確認実験を行い、(社)日本オフィス家具協会等で採用されてい る基準を参考にそれらについて安全性を評価し、事故防止対策を検討 ■本棚等の転倒防止策について、関係機関と連携して、消費者への周知及び注意 喚起を実施(平成22年12月、平成23年1月) 2段重ねの場合、上下を連結 B ≦4 H 角柱の転倒 本棚 の時は、家具同士を連結したうえで、 床、壁への固定 (B=奥行き、H=高さ、単位cm) 加振機 振動台 日本オフィス家具協会 箱物転倒防止基準 (参考 日本建築学会大会学術講演梗概集 石山ら, 1979年9月) 実験風景 実験イメージ 【再掲(第5回会合)】 資料3-9 遊具の利用に関する転倒・転落等 集約された事故情報について、必要に応じ関係者と連携して調査・対策を 検討。それらをふまえ、関係行政機関での事故情報共有体制の強化や、暫 定的な補修事例の収集等、事故防止に資する取組を推進 [現状・課題] ■都市公園等における遊具利用に際しての重大事故等(17件)については、一部 進展の見られない事案、事実確認が困難な事案もあり、全てについて追跡調査 が必要 ■国土交通省においては、都市公園における遊具の安全確保に関する指針を策 定し施設管理者へ周知している他、事故情報等についても情報共有を図ってい るところ [分析・原因究明・事故防止対策等] ■遊具に起因する事故については、管理者によって対応が異なる場合もあり、消費者 庁に集約された事故情報について、必要に応じ現地調査を実施、関係者と連携して 事故防止対策を検討(6件) 登はん 懸垂系 ■効果的・効率的に事故防止を図るため以下 運動系 遊具 をとりまとめ、関係機関等に通知 揺動系 遊具6% 6% 遊具 • 日常点検の重点点検項目とりまとめ 上下動 25% • 事故形態の約8割が転落であり、それら 系遊具 13% を中心に暫定的な補修事例 の収集 等 ■建築基準法に規定されないエア遊具での事 滑降系 複合系 故については、11月に発生した事故を踏ま 遊具 遊具 え、「安全運営の10ヶ条」( 日本エア遊具安 13% 25% 滑走系 全普及協会作成)の遵守を関係事業者等に 遊具 要請 13% 遊具の日常点検における重点点検項目(例) 【揺動系遊具】 部位 点検内容 ①支柱部 部材に亀裂、劣化はないか ②着座部 着座側金具は磨耗していないか ③揺動部 吊り金具、シャックル、フックは破損、磨耗して いないか チェーンは磨耗していないか チェーンは変形やねじれがないか その他 ボルトナット類等の不要な突起がないか ( 設 計 上 の 遊動木、箱型ブランコ、回旋塔は、重量や接地 留意点も 面からのクリアランスを十分検討するとともに、 含む) 定員制限を含め、十分な点検、管理監督の下 に限定した運用が必要 修繕前 事故発生遊具種別 修繕後 遊具の修繕事例;はん登棒 (基礎部分にラバーシートを敷設) 【再掲(第7回会合)】 健康食品に関する消費者事故等 資料3-10 健康食品による被害防止のため、(独)国立健康・栄養研究所及び京都大学 と連携して事故情報に関する消費者の理解度やポイント等をとりまとめ。健 康被害防止に必要な情報を伝えるため、リスクコミュニケーションを実施し、 消費者への意識啓発を推進 [現状・課題] ■消費者安全法の重大事故等として、3件通知。また、東京都においても、事故情報を収 集しているが、いずれも、健康食品と健康被害に関する因果関係の特定は困難な状況 [分析・原因究明・事故防止対策等] ■(独)国立健康・栄養研究所において、健康食品に関連する被害者の特徴と症状、販売 形態等を調査するため、PIO-NET情報における健康被害事例(約800件)について分析 ■調査の結果 ・購入時には、疾病治癒の期待が約半数(約44%) ・被害者の詳細の不明な場合を除くと、約9割が高齢者と病者に集中 ・多くは消化管症状(約28%)や頭痛・めまい等の症状 ・販売形態に関しては、約16%が大量一括購入等 ■ 上記調査結果を踏まえ、以下に示す被害防止のための留意事項をとりまとめ 健康食品で被害を受けないための2つの心がけと3つのポイント 2つの心がけ(情報の問題) 1.宣伝文句に注意する ・「大量一括」「値下げ」「天然自然」という言葉には、特に注意しま しょう。 3つのポイント(利用上の問題) 1.製品の品質を確認する ・粗悪製品の選択は健康被害につながります。 ・インターネットを介した購入、錠剤・カプセル状製品には特に注意し ましょう。 2.過剰摂取等をしない ・どのような成分でも多く摂取すると有害につながります。 ・複数の製品の利用は過剰摂取につながります。 2.過大な期待をしない ・錠剤・カプセル状の製品でも薬ではありません。 ・「病気の治療」「体質改善」「痩身」という言葉や情報には注意し ましょう。 3.体質を考慮、医薬品と併用しない ・体質によりアレルギーをおこすことがあります。 ・医薬品と併用すると医薬品との効果が増減して、適切な治療 の妨げになります。 ・自己判断で利用することは止め、必ず医療関係者に相談しま しょう。 ■京都大学と連携し、健康食品に関するリスク認知を調査 ・当初、健康食品は、健康に良いイメージ、企 業への信頼等から低リスクとして認識 リスク知覚度 ・コミュニケーションにより、健康食品は摂食 者の体質によりアレルギー発症の場合があ コミュニケーションの実施 ることなどについて理解され、リスクを中程 度と認識 ・その後の調査で同様のリスク知覚度であり、 維持されていることから、健康食品において は、消費者が現状を把握するため、適切な 情報提供が必要と評価 リスクの大きさ ■健康被害防止に必要な情報を伝えるため、リスクコミュニケーションを実施し、消費者へ の意識啓発を推進