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【目的】 ピレスロイ ド系防虫剤 -殺虫剤は、 神経のナトリ ウムチャネルに
30pmC358 ピレス ロイ ド系防虫剤 ・殺 虫剤 の肺 サー フ ァクタン トタンパ ク質 に対 す る影響 ○ 田島 佳代子 1,横 田 恵理子 1,保科 直美 1,園田 よし子 J,笠原 忠 1, 阿部 芳虞 l 慶磨大薬 ) 1 ( 【目的】 ピレス ロイ ド系防虫剤 ・殺 虫剤 は、神経 のナ トリウムチ ャネル に作用 す る と考 え られ てい るが、晴乳類-の影響 は弱い とされてお り、その使用方法の 利便性 と効果 の大 き さか ら世界 中で使用 され てい る。一方、 ヒ トにお ける皮膚の直接塗布や吸入 による炎症や ア レル ギー反応 の発症 が報告 されてい る。本研究 では肺胞 での炎症反応惹起 に着 目し、サイ トカイ ン ・ケモカイ ン産生や 、 Ⅱ型肺 胞上皮細胞 の過形成お よび肺胞 での炎症状態 を反映す る と考 え られてい る肺 サー ファクタン トタンパ ク質A( s urfact a ntp rot ei n: S PA)合成 にお ける合成 ピレス ロイ ドの影響 について検討 した。 【 方法】 ヒ トⅡ型肺胞上皮細胞 A5 49 ( 理研バイオ リソースセ ンター よ り供与) を リポ多糖 ( LPS)や ピレス ロイ ド ( ア レス リン、デル タメ トリン、 レスメ トリン 等)で刺激 し、サイ トカイ ン ・ケモカイ ン産生お よび S PA,B,C,Dの発現 を検 S A に よ り、 S P の発 現 は 討 した サ イ トカ イ ン ・ケ モ カ イ ン の産 生 は ELI Wes te rn -bl ot法 によ り測定、検 出 した。 また、細胞 内シグナル伝達系 を解析す る ため、MAPキナーゼカスケー ドの活性化 を wes te rn-bl ot法 によ り検 出 した。 【 結果 】 A5 49細胞 において、 LPS刺激 によ りI L-8産生がみ られ、この産生は s CD1 4 存在下で増加 した。 ピレス ロイ ドの単独刺激 では、LPSの場合 と異な り、I L-8の 産生は認 め られ なかった。S PAは LPS刺激 によ り増加 したが、s CD1 4存在下でそ の増加 に大 きな変化 はみ られ なかった。ピレス ロイ ドの単独刺激では、L PSと同様 SP -Aの増加 が認 め られた。 また、 ピレス ロイ ドは、MEK-ERK活性化 を引き起 こ し た。以上 よ り、 ピレス ロイ ドは肺胞 での肺サーファクタン トタンパ ク質発現 に影響 す ることが示唆 された。 。