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資料1 点助くん 操作マニュアル

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資料1 点助くん 操作マニュアル
資料1
点助くん
操作マニュアル
目次
はじめに ...............................................................
1. 点助くんとは ........................................................
1-1. 点助くんとは .....................................................
1-2. 必要なソフト .....................................................
1-3. インストール .....................................................
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(1). 動作環境 .......................................................
(2). インストール ...................................................
2. 点助くん 操作方法 ..................................................
2-1. 操作方法.........................................................
(1).設定 ...........................................................
(1)-1a. 設定:点訳ソフトの選択 ......................................
(1)-1b. 点訳ソフト ユーザー選択 .....................................
(1)-2. 表の囲み線 ...................................................
(1)-3. 図の省略 .....................................................
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(2).点訳実行........................................................
(3).表の見出し ......................................................
(4).代替テキスト ....................................................
2-2. BrailleText の活用 ...............................................
3. 停止とアンインストール...............................................
3-1.機能を一時的に停止 ...............................................
3-2.アンインストール .................................................
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はじめに
本マニュアルは、自動点訳ソフトやメモ帳などを使い、点助くんを活用して点訳結果を印刷す
る方、確認、校正する方向けです。
1. 点助くんとは
1-1. 点助くんとは
「点助くん」は、日本語点字用 XML『BrailleML』の定義を用いて、ルビや見出しなどを含
んだ Word 文書を、
簡単操作で自動点訳ソフトに連動し点字に変換するアプリケーションです。
「点助くん」
は平成 20 年、21 年度の財団法人テクノエイドの助成により愛媛大学が開発し、
みんなのICTは開発に協力しました。平成 23 年度の独立行政法人福祉医療機構の助成によ
りみんなのICTが改修しました。なお、開発の際の名称は「BrailleML for MS Word AddIn」
でした。
≪点助くんの役割:Word 文書から点字文書へ≫
Word 文書
点助くん
点助くん
BrailleText
(点字ルールに則ったテキスト※1)
自動点訳ソフト
点字文書
※1 点字には様々な表記ルールがあります。そのルールに則ったテキストデータです。
!重要:
「点助くん」には、自動点訳機能は搭載していません。点字に変換する為には自動点訳
ソフトが必要です。
≪点助くんの主な機能≫
 漢字のルビのみを点訳する
 見出し設定に合わせて所定のマス空けで点訳する
 箇条書きの行頭文字・段落番号を点訳する
 図の代替テキストを点訳する
 表を適切な順序で点訳する
点字ユーザーは点字を読みながら、文章の行頭位置をマス(スペース)の広さで確認し、その
文章が「見出しなのか?」
、
「本文なのか?」を識別することができます。
点助くんは、お使いのパソコンにインストールすると Word にアドイン(拡張機能)され『点
助くん』のリボンが追加されます。
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1-2. 必要なソフト

Microsoft Office Word 2007 もしくは 2010

自動点訳ソフト
現在は以下の 2 種類に対応しています。
・EXTRA for Windows (Version4、5) 79,800 円(税込)http://www.extra.co.jp/
・ibukiTenC 無料
ダウンロード先
http://www.ikd.info.gifu-u.ac.jp/ibukiTenC/
補足:点助くんが対応していない自動点訳ソフトには BrailleText を渡せませんが、
BrailleText
の内容をメモ帳で表示し、そのデータを利用し点訳することもできます。詳しくは P.64 を参照
ください。
1-3. インストール
(1). 動作環境
点助くんのインストールの前に必ずお読みください。下記以外での動作につきましては、保証
しかねますのでご了承ください。
<動作 OS と必須アプリケーションなど>
Microsoft Windows XP
0S
Microsoft Windows Vist
Microsoft Windows 7
必須アプリケーション
必須コンポーネント(※)
Microsoft Office Word 2007
Microsoft Office Word 2010
Microsoft .Net Framework 3.5 SP1
Microsoft Visual Studio 2010 Tools for Office Runtime
※インストール済みでない場合は一緒にインストールされます。ただし、その場合コンピュータ
がインターネットに接続されている必要があります。
(2). インストール
点助くんの実行ファイルは http://www.ict4everyone.jp/use/brailleml/download.php より
ダウンロードください。利用規約に同意後、ダウンロードできます。ダウンロードすると
「Tensukekun_Ver2.0.exe」がパソコンに保存されますので実行ください。
以下、「Tensukekun_Ver2.0.exe」実行後の説明です。
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1) 点助くん SetUp の画面が表示されたら「はい(Y)」を実行してください。
お使いのパソコンによっては、以下の画面が表示される場合があります。
※. .Net Framework 3.5 SP1 のライセンス条項が表示されたら内容を確認し続行するには「同
意する(A)」ボタンを実行してください。
※. Visual Studio 2010 Tools for Office Runtime のライセンス条項が表示されたら内容を確
認し続行するには「同意する(A)」ボタンを実行してください。
※. Microsoft Office 2007 プライマリ相互運用機能アセンブリのインストール確認が表示され
たら「インストール(I)」ボタンを実行してください。
以上を実行後は処理が完了するまでしばらくお待ちください。
2) 点助くんのセットアップウィザードが表示されたら「次へ(N)」を実行してください。
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3) 点助くんのライセンス条項が表示されたら、内容を確認し続行するには「同意する(A)」を
選択後、「次へ(N)」を実行してください。
4) インストールフォルダの選択が表示されたら、インストール先のフォルダを確認し必要あれ
ば変更後、
「次へ(N)」を実行してください。
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5) インストールの確認が表示されたら、
「次へ(N)」を実行して点助くんのインストールを開始
してください。
6) 点助くんのインストールが開始されたら、そのまましばらくお待ちください。
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7) インストールが完了したら、
「閉じる(C)」を実行してください。
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2. 点助くん
操作方法
本マニュアルでは Microsoft Word 2010、EXTRA for Windows Version 5 で操作しています。
2-1. 操作方法
【準備】
1) Microsoft Word 2010 を起動します。
2) 文書を作成し、ファイルを保存します。
3) 「点助くん」のリボンを選択します。
≪リボン:点助くん
Ver2.0≫
以下の 5 つのグループがあります。配置順に記述します。
① 点訳実行:点訳実行ボタン
② 表の形式:「見出し」設定
③ 図の代替テキスト:代替テキスト入力
④ 設定:表の囲み線のスタイル選択・図の省略設定・点訳結果表示ソフトの選択
⑤ ヘルプ:操作マニュアル
最初に「設定」から行うため、④の「設定」から説明します。
(1).設定
(1)-1a. 設定:点訳ソフトの選択
点訳結果を表示するソフトをリスト一覧から選択します。
リストの一覧はお使いのパソコンにインストールされているソフトの内、点助くんと連動でき
るソフトです。
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<選択できるソフト>
ソフト名
自動点訳ソフト
EXTRA for Windows Version 4、5
自動点訳ソフト
ibukiTenC
備考
予めインストールしておく必要があります。
79,800 円(税込)
http://www.extra.co.jp/
予めインストールしておく必要があります。
無料・ダウンロード先
http://www.ikd.info.gifu-u.ac.jp/ibukiTenC/
(1)-1b. 点訳ソフト ユーザー選択
EXTRA や ibukiTen 以外のソフトで点訳結果を表示したい場合は、
「ユーザー選択」から任意の
ソフトを選択する事ができます。利用出来るソフトとしてはテキストファイルを扱える一般的な
ソフトなどです。初期状態はメモ帳の実行ファイル「notepad.exe」です。
例)ワードパッドを選択する場合
1) 「ユーザー選択の変更」を選択します。
2) ファイル選択画面が表示されますので、ワードパットの実行ファイル「wordpad.exe」を選
択し、「開く(O)」を実行してください。
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!注意:選択したソフトによっては「起動しない」「起動しても中身が表示されない」などの結
果になる場合があります。
※点訳をする場合は、EXTRA for Windows Version 4、5 または ibukiTenC を選択してください。
※メモ帳やワードパットでは、BrailleText(点字ルールに則ったテキスト)を「漢字かな交じ
り文」で確認することができます。
(1)-2. 表の囲み線
表の囲み線は「1245 点」
「25 点」
「123456 点」の 3 種類から選択します。
文書内のすべての表の囲み線を決定します。
!注意:表が複数ある場合、表によって異なる囲み線を選択することはできません。
(1)-3. 図の省略
図を省略する場合は、
「図は全て点訳しない」を実行してください。
文書内の図は、すべて省略され、点訳結果の冒頭に「図は省略しています。」という一文が挿入
されます。
(1) のすべての設定が終わったら、ファイルを保存してください。
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(2).点訳実行
「点訳実行ボタン」を実行することにより、(1)-1 で選択したソフトで点訳結果を確認するこ
とができます。
!注意:ファイルを「Word2007、2010 以外の形式」で保存をすると点訳ができませんので、必
ず「Word 文書(.docx)
」で保存してください。
!注意:
「点訳実行」前には、必ずファイルを保存してから行ってください。保存していない場
合は以下のエラーメッセージが表示されますので、「OK」を実行し、ファイルを保存してから再
度「点訳実行」して下さい。
!注意:点助くんで「点訳」した点訳結果には「この点字文書は自動点訳したものです。校正
等は行っておりません。
」というメッセージが自動挿入されます。
校正を行った場合は、このメッセージを削除してください。
!注意:点助くんでは「見出し」
、
「ルビ」
、「代替テキスト」を重要な情報と位置付けています。
点訳を実行する前に、これらの情報が原稿にない場合は以下の確認メッセージが表示されます。
漏れがない場合は「はい」を実行して点訳してください。
この 3 つの情報が「必須」という意味ではありません。必要ない原稿もあります。
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(3).表の見出し
カーソルが表の上にある時、
「1 行目が見出し」、
「1 列目が見出し」
、「表形式にしない」の 3
種類から選択ができます。
「見出し」は表の見出しの配置に合わせて点訳します。
「表形式にしない」は自動点訳ソフトで点訳したように、見出しがなくそのままを点訳します。
後述する「例)申込用紙」のように表をレイアウトの意味で用いている場合などは、
「表形式に
しない」を選択するのが、わかりやすいです。また、「例)運動会の準備」(P.61)のように入れ
子の表の場合は最初に入れ子の表があることを示します。
例 1)売り上げ表
売り上げ
利益
1月
2月
3月
4月
5月
6月
3,000
3,500
3,700
3,900
4,000
4,200
200
210
240
270
280
290
1) カーソルを表内に置き、
「1行目が見出し」か「1列目が見出し」を選択します。
2) ファイルを保存します。
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【点訳結果】
[1 行目が見出しに設定された場合]
例)では 1 月~6 月が「1 行目」になります。
[1 列目が見出しに設定された場合]
例)では売り上げと利益が「1 例目」になります。
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※「ヒョー
1」は Word が自動的に割り付ける番号です。
※「xxノ
ジュンニ シルス」は自動的に追加されます。
※「テレレ」は、表であることを示す囲み線になります。
例 2)申込用紙(表をレイアウト目的で使用している場合)
氏名
年齢
連絡先 1
連絡先 2
自己紹介
職場紹介
【点訳結果】
[1列目が見出しの場合]
※見出しに意味がありません。
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[表形式しない場合]
例 3)運動会の準備
(表の中に表がある場合)
1組
2組
準備するもの
集合時間
はちまき
Aグループ
Bグループ
旗
バトン
2時
3時
【点訳結果】
[1行目が見出しの場合]
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※全体の表の説明ヒョー1で「ココニ ヒョー2 ガ アリマス」と存在を示した後、予告した表
の内容を説明します。
(4).代替テキスト
図を選択している時に、点助くんの代替テキストのテキストボックスに入力ができますので、
説明文を入力します。代替テキストが未入力かどうかの確認もできます。
(4)-1.
代替テキストの入力
1)図を選択すると「代替テキスト」のテキストボックスの入力が有効になります。
2)説明文「黄色いチューリップの花の写真」と入力します。
3) ファイルを保存します。
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【点訳結果】
※「ココニ ズ xxx ガ
(4)-2.
アリマス」は自動的に追加されます。
代替テキストの設定を確認
文書内にあるすべての図に代替テキストが設定済みかチェックできます。
1)「未設定図検索」を実行します。
2)-1 未設定の図がなければ、以下のメッセージが表示されますので「OK」ボタンを実行してく
ださい。
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2)-2 未設定の図があれば、該当の図が自動的に選択され、
「代替テキスト」のテキストボックス
の入力が有効になりますので、入力してください。
2-2. BrailleText の活用
点助くんが対応していない自動点訳ソフトで点助くんが変換する BrailleText を活用して点訳
することができます。
本マニュアルでは自動点訳ソフト「お点ちゃん」(http://www17.plala.or.jp/otenchan/)で操作
しています。
1) 点訳ソフトの選択で「ユーザー選択(notepad.exe)」
(メモ帳)を選択します。
2) 表の囲み線を選択し、図の点訳を省略するか決定します。(表や図がある場合)
3) ファイルを保存します。
4) 点訳実行します。
5) メモ帳で表示された BrailleText の内容を全文コピーします。
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6) お点ちゃんを起動します。
7) お点ちゃんの「原文」欄に 5)でコピーした BrailleText の内容を貼り付け、「テスト点訳」
を実行します。
8) 点訳データを保存します。
補足:例では BrailleText の内容をコピーし、貼り付けましたが、保存した BrailleText ファイ
ル(txt ファイル)を「お点ちゃん」の「ファイル(F)」メニューから開いて点訳する方法でも
構いません。
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3. 停止とアンインストール
3-1.機能を一時的に停止
点助くんの機能を停止したい場合、アンインストールしなくても以下の手順で点助くんが
Microsoft Office Word 20007,2010 に組み込まれないようにすることができます。
本マニュアルでは Microsoft Office Word 2010 で説明します。
1)Microsoft Word 2010 のメニュー「ファイル」を実行し「オプション」を選択します。
2007 の場合は画面左上にある「Office ボタン」を実行し「Office」メニューから「Word
のオプション(I)
」を実行します。
2)
「Word のオプション」ダイアログが表示されたら左端のメニューより「アドイン」を選択し、
「設定(G)」を実行します。
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3)
「COM アドイン」ダイアログが表示されたら「使用できるアドイン(D)」リスト一覧にある「点
助くん」のチェックを外し「OK」を実行します。
以上で完了です。
Microsoft Word 2007、2010 から「点助くん」のリボンは表示されなくなります。
再度点助くんを Microsoft Word 2007、2010 に組み込むには「COM アドイン」ダイアログの「使
用できるアドイン(D)」リスト一覧にある「点助くん」のチェックをオンにしてください。
3-2.アンインストール
本マニュアルでは Windows7 での操作方法を基本に Vista、XP の説明を加えて説明します。
1)スタートから「コントロールパネル」を実行します。
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2)「プログラム」の「プログラムのアンインストール」を実行します。
※Vista でクラシック表示の場合は、
「プログラムの機能」を実行するとアンインストールの画
面が表示されます。
※XP の場合は、
「プログラムの追加と削除」を実行すると「現在インストールされているプログ
ラム」の一覧が表示されます。
3)プログラムのアンインストールの画面で「点助くん」を選択し、
「アンインストール」を実行
します。
※XP の場合は、
「点助くん」を選択し「削除」を実行します。
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4)
「点助くんをアンインストールしますか?」と確認画面が表示されますので、
「はい(Y)」を
実行します。
※XP の場合は、
「点助くんを削除しますか?」と確認画面が表示されますので、「はい」を実行
します。
5)削除の準備中の画面が表示されます。
※Windows7 と Vista は「ユーザカウントの制御」の確認画面が表示されますので、
「許可(A)」
を実行してください。
以上でアンインストールが完了です。
アンインストール完了の確認画面などは表示されません。
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