Comments
Description
Transcript
女性の髪型
Ⅴ 人間関係 -女性を部下に持つ管理職の皆さんへー ■ 女性の服装が気になるが、注意したらセクハラになりそう。 自分の部に女性が配属されましたが、服装が気になります。でも、注意したらセ クハラになりそうで心配です。どうしたらよいでしょうか。 社内の服務規程において、男女を問わず服装等の身だしなみの留意事項を明記し、日 頃のミーティング・朝礼等で、服装等についての会社の方針を周知させることが必要です。 実際に問題がある場合、本人に社内の服務規程等に準じて話をし、プライベートと業務上の 服装の違い等を説明、理解・納得させることです。 女性に限って行うと問題になりますので、男子の場合でも髪の色・ピアス等職務上支障が ある場合は同様に注意することが必要です。 なお、直接個人に名指しで注意することが無理な場合は、ミーティング等の際に服務 規程に準じた注意を全員に周知徹底させます。 この問題については、部下との信頼関係が重要で、日頃からフランクに服装問題等を話 し合える職場の雰囲気を作ることが基本です。 〈大手製造業役員〉 髪型や服装にこだわりのある女性にとっては、自分のファッションセンスを主張す ることが生きがいになるかも知れませんが、会社は働く場所です。働きやすい服装 もあるのではないかと考えます。 服装が自由化されているからといって、何を着て来てもよいというのではなく、 周りの人にどう受け止められるのかを考えることも大事です。 職場では、そこに働く全ての人が、無用な雑念に捕われることなく仕事ができる ような職場環境にする必要があります。女性の髪型や服装に悩んでいる男性管理職 は案外多いものです。この際、皆さんでこの問題をどのように考えているのかを職 場の皆さんで話し合い、各人の考え方を知ることが必要ではないでしょうか。 そうすることによって、仕事をしやすい職場にするためにはどうすればよいのか が見えてくると思います。話し合いの場を持たれたらいかがでしょうか。何も改ま った会議の場などで意見を出し合わなくても、気軽に昼休み時間などを利用し、ざ っくばらんに意見交換する機会を持ったらどうでしょうか。 〈女性の活躍推進協議会ワーキンググループメンバー〉 93 注意は上司の大事な仕事です。 業務遂行上適した服装でなければ、きちんと注意しましょう。 男性社員には言えるのに、女性社員にはなんとなく注意や指示があいまいになっていません か。性別に関係なく、部下の指導・育成は上司の役目です。 服装への注意がセクハラになることはありません。 女性に対してであれ、男性対してであれ、お客様に不快な印象を与えない服装や職場の雰 囲気を乱さない服装を求めること、またそれらに反した服装に対して注意を行うことは上 司としての義務です。注意しなければ、上司としてのマネージメントの放棄ですし、部下自身 が、お客様や社内の周りからマイナスのイメージを持たれることになります。 女性社員本人のためにも、きちんとした指導・注意をすべきです。 ただし、女性らしい服装を求めるといった注意は上司自身の価値観に基づくものであり、注意 する根拠がありません。 〈宮田 まず、部下の服装のどのような点が気に なるのかを、会社の服装規定や風土と照ら し合わせて客観的にもう一度考えてみてくだ さい。 部下の先輩にあたる女性社員の意見を 参考にしてみるのもよいでしょう。 部下への伝え方は、上司であるあなたと 部下との信頼関係がしっかりできていれば、 あなたが男性であろうと女性であろうと直接 伝えてください。 その際、ただ「服装が良くない」というので なく、改善すべきポイントを具体的に伝 えるとともに、部下のためを思って話を しているのだということが伝わるように 心がけましょう。 〈女性の活躍推進協議会 ワーキンググループメンバー〉 94 克彦(西日本鉄道㈱人事部人事課長)〉 業務遂行上適しているかどうかが服装 の基準です。 安全の問題、営業であれば取引先の相 手がどのような印象をもつか、相手に対 して敬意を払った服装かどうかも業務遂 行に適しているかどうかの基準になりま す。 その基準と照らし合わせて問題があるの であれば、なぜその服装が業務遂行上問題 になるか、説明をして注意喚起をするべきで はないでしょうか。 〈女性の活躍推進協議会 ワーキンググループメンバー〉