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地域経済活性化調査特別委員会中間報告書

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地域経済活性化調査特別委員会中間報告書
地域経済活性化調査特別委員会中間報告書
1
調査の目的
区内産業の発展は、地域社会に活発な経済循環と雇用を創出するだけでなく、生活
に豊かさをもたらすものである。区としても区内産業を活性化し、地域経済の健全な
発展と区民生活の安定を図っていくことが求められている。一方で、後継者の育成な
ど課題も多く、区内の事業者数は年々減少を続けている状況にあり、きめ細かな経営
支援が求められている。区では、地域産業活性化の基本的な指針として平成17年4
月に「板橋区産業活性化基本条例」を制定し、条例に基づき平成17年12月に「板
橋区産業振興構想」を策定した。さらに平成28年度からの次期板橋区産業振興構想
の策定に向けて検討を重ねている。また、平成27年は国際光年であることから、区
の歴史的な地場産業である光学産業に焦点をあて、光学技術を核とした産業ブランド
を確立する好機である。
加えて、区では、区内経済の活性化を図ることを目的とした板橋区小規模事業者登
録制度を設けているほか、入札等の際に区内事業者の育成に資する条件を付すなどの
取り組みも行っている。区発注契約締結の際に区内事業者を積極的に活用することは
重要であり、さらなる取り組みの充実が求められている。
区としても産業の活性化に向けて、板橋のいっぴん制度や中小企業の処遇改善事業
など様々な施策を展開しているが、中小企業を取り巻く環境は依然として厳しい状況
にある。区議会としても、区内産業の実態調査や産業の活性化に向けた施策の研究を
進める必要があると考える。
また、商店街の活性化は、まちのにぎわい創出につながる重要な課題となっており、
商店街の集客増を図るため、区としても積極的な支援が求められている。加えて、商
店街の充実は区の魅力度向上にもつながるため、区が策定したシティプロモーション
展開の基本方針に基づき、様々な広報手法についての検討が必要と考える。
このような状況を踏まえ、区内産業の発展による経済の活性化やにぎわいの創出に
向けた施策の充実を図っていくため、調査及び研究を行うこととした。
1
2
活動方針
『区内産業の活性化について』
中小企業を取り巻く環境はいまだ厳しい状況にあることを踏まえ、区内産業の実態
や区発注契約のあり方について調査及び研究を行う。
また、地域経済の発展と区民生活の安定を図るべく、次期産業振興構想の策定を契機
に、さらなる産業の活性化に向けた施策について提言を行う。
『にぎわいの創出について』
商店街の活性化はまちのにぎわい創出にもつながる重要な課題であり、商店街の集
客増を図るための積極的な支援策について提言を行う。
また、商店街の充実は区の魅力度向上にもつながるため、シティプロモーション戦略
に基づいた広報手法についても調査及び研究し、提言を行う。
3
調査の経過
第1回
平成 27 年5月 22 日
議
題
正副委員長等の互選について
第2回
内
容
委員長・副委員長の選任と、理事会
の設置及び理事委員の選任を行った。
平成 27 年6月 18 日
議
題
活動方針について
内
容
1
1 活動方針について協議し、全会
一致をもって決定した。併せて活動
スケジュールの提案があり、了承し
た。
2 小規模事業者登録制度等の契約を 2 理事者から報告を受け、委員から
通じた区内事業者育成の取組みにつ
質疑及び意見が出た。
いて
3 中小企業従業員処遇改善サポート 3 理事者から報告を受け、委員から
事業の取組状況について
質疑及び意見が出た。
4 次期板橋区産業振興構想の策定状 4 理事者から報告を受け、委員から
況について
質疑及び意見が出た。
2
第3回
平成 27 年9月 30 日
内
容
議
題
1 墨田区における中小企業振興策に 1 中小企業振興策の先進的な取組み
ついて(視察)
の事例として、墨田区役所を視察し
た。
2 商店街実態調査について
2 理事者から報告を受け、委員から
質疑及び意見が出た。
3 活動方針に沿った提言の検討に 3 活動方針に沿った提言について、
ついて
委員から意見が出た。
第4回
平成 27 年 12 月 7 日
議
題
内
容
1 「プレミアム付区内共通お買物券」 1 理事者から報告を受け、委員から
の使用状況等について
質疑及び意見が出た。
2 地域経済活性化調査特別委員会中 2 中間報告書(骨子案)の内容につ
間報告書(骨子案)について
いて協議し、委員から意見が出た。
第5回
平成 28 年2月 25 日
議
題
内
容
1 板橋区産業振興構想 2025 素案に 1 理事者から報告を受け、委員から
ついて
質疑及び意見が出た。
2 地域経済活性化調査特別委員会中 2 中間報告書(案)の内容について
間報告書(案)について
協議し、了承した。
4
活動方針に関する現状報告
調査・検討を行うに当たり、現状を把握するため、以下のとおり説明を受けた。
ここでは、委員会において執行機関から受けた報告資料の概要を掲載する。
■ 小規模事業者登録制度等の契約を通じた区内事業者育成の取組みについて
■ 中小企業従業員処遇改善サポート事業の取組状況について
■ 次期板橋区産業振興構想の策定状況について
■ 商店街実態調査について
■ 「プレミアム付区内共通お買物券」の使用状況等について
■ 板橋区産業振興構想 2025 素案について
3
[平成 27 年6月 18 日
委員会報告]
■ 小規模事業者登録制度等の契約を通じた区内事業者育成の取組みについて
1
小規模事業者登録制度の概要
2
その他の区内事業者育成の取組み
■ 中小企業従業員処遇改善サポート事業の取組状況について
1
販路拡大&経営者支援事業
2
資格取得等支援事業
3
企業提案型処遇改善事業
■ 次期板橋区産業振興構想の策定状況について
1
経緯と目的
2
第二次産業振興構想の構成及び位置づけ
3
第二次板橋区産業振興構想の策定方法
4
策定スケジュール
[平成 27 年9月 30 日
■ 商店街実態調査について
1
東京都商店街実態調査(平成25年度)実施概要
【別紙1】平成25年東京都商店街実態調査の集計結果(抜粋)
2
商店街振興に関する板橋区の事業実績等
【別紙2】1
にぎわいのあるまちづくり事業
2
空き店舗ルネッサンス事業
3
環境配慮型商店街支援
4
商業活性化支援
4
委員会報告]
[平成 27 年 12 月7日
委員会報告]
■ 「プレミアム付区内共通お買物券」の使用状況等について
1
使用状況等
2
購入者のアンケート調査の結果
3
店舗(事業者)のアンケート調査の結果
[平成 28 年2月 25 日
■ 板橋区産業振興構想 2025 素案について
1
板橋区産業振興構想 2025 の策定について
(1)経緯と目的
(2)板橋区産業振興構想 2025 の位置づけ
(3)板橋区産業振興構想 2025 の策定方法
(4)板橋区産業振興事業計画 2018 について
(5)板橋区農業振興計画について
(6)今後のスケジュール
2
板橋区産業振興構想 2025(素案)概要
3
板橋区産業振興構想 2025(素案)
4
板橋区産業振興事業計画 2018(素案)
5
委員会報告]
5
先進事例の視察
当特別委員会は、9月30日に墨田区の事業である中小企業振興策の視察を行った。
ここでは、下記調査事項における事業の概要について紹介する。
《調査事項》
墨田区における中小企業振興策について
墨田区における中小企業振興策について
1
すみだ地域ブランド戦略
墨田区では、平成24年5月の東京スカイツリー開業を契機に、区内の優れた商品など、
「すみだの魅力」を通じて、すみだの知名度をより高めていくことを目指しており、その
具体的な取り組みとして、
「すみだ地域ブランド戦略」を推進している。また、ブランドと
は、お客様がその商品やサービスを選ぶ理由であり、
「よく知っている、安心だ、品質が良
い、お洒落だなど、すみだのものだから買ってみよう」という理由を作ることがブランド
化であると定義している。
本事業は、「すみだ」の地域ブランド価値を確立し、産業の活性化、すみだの魅力を発
信していく事業であり、その中ですみだの優れた商品等を「すみだモダン」として認証し
PRする「ブランド認証事業」、企業とコラボレーターが共同で商品開発を行う「ものづ
くりコラボレーション事業」を実施している。また、すみだモダン認証商品、ものづくり
コラボレーション開発商品のPR活動、販路拡大施策を行っており、台湾など海外でのイ
ベントにも積極的に参加し、墨田区の企業が世界市場に進出するきっかけを生み出してい
る。
(1)すみだモダン ブランド認証事業
本事業では、商品部門、飲食店メニュー部門の2つの部門からなり、すみだ地域ブラン
ドの価値規定(すみだモダン宣言)にふさわしい、すみだの想いを伝えられる商品や飲食
店メニューを認証基準に基づき、すみだ地域ブランド推進協議会理事会で認証している。
認証された商品、飲食店メニューは、総称して「すみだモダン」とし、例えば、2014 年度
の「すみだモダン」は、「すみだモダン」2014 と呼んでいる。「すみだモダン」は、すみ
だという地域をイメージでき、その魅力を高めることのできる商品であり、すみだを代表
する地域ブランド商品として、優れた特徴やそこに込められた想い、こだわり等を伝え、
幅広くPRすることで、すみだの知名度向上とイメージアップを図っている。また、「す
みだモダン」は、すみだのものづくりをリードしていく存在となるものであり、区内事業
者が新商品の開発や既存商品の改良などに取り組む意欲をさらに高めていただく目標とな
ることを目指している。認証された商品・メニューについては、「産業観光プラザすみだ
まち処」(すみだの産業・文化・歴史・観光等の魅力を伝える施設)で展示・即売をする
ほか、展示会、カタログ等で、積極的に販路拡大を行っている。
6
参考
【すみだモダン宣言】
○ 江戸~明治~現代、DNAを受け継いでいく。
○ ものづくりを通して、生活に彩りを約束する。
○ 地域の文化を、次世代へ届けていく。
○ 人々の交流を通して、コミュニティを育む。
【認証基準】
○ すみだ地域ブランド価値規定(すみだモダン宣言)との合致度
○ すみだのブランド力向上への貢献度
○ 独自性
○ 信頼性・品質
○ 理念・姿勢・背景
【キャッチフレーズ】
すみだの人のこころが、
すみだのものづくりのこころが、
新しい感性と出会い、
未来へ向けた価値が生まれています。
ちょっとなつかしく、そしてあたらしい。
それが「すみだモダン」。
あなたも感じてください。
すみだ地域ブランド戦略ロゴマーク&ブランドステートメント
(2)ものづくりコラボレーション事業
本事業は、デザイナーやプランナー等の日本を代表するクリエーターとすみだの事業者
がチームを組んで商品の共同開発や販路開拓を行う支援事業である。高い技術力を持った
すみだのものづくりと、コラボレーターの新しい感性が出会い、すみだ発の付加価値の高
い商品を数多く誕生させてきており、発売された商品は、国内市場、メディアでも注目さ
れているほか、海外でも高く評価されている。
2
フロンティアすみだ塾
フロンティアすみだ塾は、中小企業の事業を継承し次代を担う人材の育成を目指す私塾
形式のビジネススクールである。塾の運営は、区、関係機関、区内産業人で構成する「す
みだ次世代経営研究協議会」が行っている。本塾では、塾生が相互の全人格的な付き合い
を通じて、成功・失敗等の経験、発想、経営者としての覚悟、志、社会的使命感等を共有
することで、直面する様々な課題を自ら考え克服する力を鍛錬・養成している。また、塾
生が年齢や業種を超えた仲間と切磋琢磨する中で、自社の進むべき道を見極め、経営者と
7
しての第一歩を踏み出す力も培っている。なお、対象は、原則として、墨田区内の中小企
業の後継者・若手経営者(45歳程度まで)で、1年を通じて講義及び交流会に積極的に
参加・受講する熱意のある方としており、受講料は10万円と設定している。
その他、産業振興会議やベンチャー企業支援など、若手企業人や後継者の育成に取り組
んできており、いくつかの若手企業人とのネットワークが生まれ、他地域との交流も始ま
ってきている。これらのネットワークを有機的に結びつけ、将来の区の産業を担うコア集
団の形成につなげていくため、情報交換や交流を行う場を設けるとともに、互いが切磋琢
磨できる環境づくりを進めている。
-(参照)----------------------------------------------------------------・墨田区役所視察時提供資料各種
・墨田区役所及び墨田区議会公式ホームページ
8
6
まとめ
地域経済活性化調査特別委員会は、平成27年度の活動方針である区内産業の活性
化について、にぎわいの創出について検討を行ってきた。
区内産業の発展は、地域社会に活発な経済循環と雇用を創出するだけではなく、生
活に豊かさをもたらすものである。中小企業を取り巻く環境は、依然として厳しい状
況にあり、地域経済の発展と区民生活の安定を図ることが強く求められている。地域
経済の活性化には、区内事業者の積極的な活用が重要であり、さらなる取り組みの充
実が必要である。また、にぎわいのある商店街は、区の魅力度向上にもつながるもの
であり、商店街の集客増に向けて、区としても広報手法の検討を含め、積極的な支援
が求められている。
このような現状を踏まえ、区民の生活に豊かさをもたらすために、本委員会で出さ
れた意見や提案が十分斟酌され、施策の充実が図られるよう強く求めるものである。
(1)本区の取組みの評価
区は、地域産業活性化の基本的な指針として平成17年4月に「板橋区産業活性
化基本条例」を制定し、条例に基づき平成17年12月に「板橋区産業振興構想」
を策定した。さらに現在、平成28年度からの次期板橋区産業振興構想の策定に向
けた検討も進められているところであり、その検討の中で産業ブランドの確立を目
指した取り組みが行われている点については評価するところである。また、小規模
事業者登録制度や中小企業の処遇改善事業など、様々な施策を展開している点につ
いても評価するところではあるが、依然として中小企業を取り巻く環境は厳しい状
況にある。そのため、さらなる施策の充実を図る必要がある。
また、区内商店街は充実しているが、さらなる活性化に向けて課題も多い。折し
も、平成27年3月に「板橋区シティプロモーション戦略」が策定された点は評価
するところであり、商店街の充実は区の魅力度向上にもつながることから、シティ
プロモーション展開の基本方針に基づき、様々な広報手法について検討が必要であ
る。
今後も区内産業の活性化に向けて、区においても積極的な支援を行い、施策の充
実が図られるよう強く期待するものである。
9
(2)本区の取組みの課題
中小企業を取り巻く環境は依然として厳しい状況にあり、区として区内産業を活
性化し、地域経済の健全な発展と区民生活の安定を図ることが求められている。区
内の事業者数は年々減少を続けており、後継者の育成や販路拡大・処遇改善などが
課題として挙げられる。また、契約締結の際には、区内事業者が積極的に活用され
るよう受注機会の拡大が求められている。
区の歴史的な地場産業である光学産業に焦点をあて、平成27年は国際光年である
ことから光学技術を核とした産業ブランドを確立する好機である。「光学の板橋」ブ
ランドが確実なものとなるよう、区として積極的な取り組みが求められている。
商店街については、まず同業者組合や個店の声を聞き、現状を把握することが必
要である。また、商店街の集客増を図るため、施策の充実が求められており、様々
な広報手法を駆使するなど、区として積極的な支援が求められている。
(3)地域経済活性化に関する提言
Ⅰ 中小企業従業員処遇改善サポート事業について
① 事業の継続可能性
・本事業の成果を踏まえ、区内産業の活性化が前進するよう、参加企業への
支援体制も含めて、事業の継続可能性について研究する必要がある。
② 事業の検証
・本事業の趣旨である従業員の処遇改善について成果の検証をしっかりと行
うべきである。
・本事業により企業が海外視察を実施する際は、販路拡大や処遇改善効果が
認められるよう、区としてのサポート体制を検討するべきである。
・働いている方々にとって、資格取得や能力向上は、区内産業の活性化に向
けた土台にもなるため、区として引き続き資格取得の支援策を行うべきで
ある。
・本事業の結果を踏まえ、利益を生み出す効率的な手法を他事業者にも広め
ていけるような仕組みを構築する必要がある。
10
Ⅱ 小規模事業者登録制度について
① 登録・更新手続き
・更新期間を2年間から3年間に延長することに加えて、更新の際は変更事
項のみを記入するなど、手続きの簡素化を図るべきである。
② 数値目標の設定
・登録事業者数や契約金額の総額について、数値目標を設定し、その達成に
向けて取り組むべきである。
③ 登録業種
・登録業種をわかりやすく、具体的に設定する必要がある。
④ 受注機会の拡大
・登録事業者には少なくとも見積依頼を行うなど、運用を工夫して受注機会
の拡大を図るべきである。
・登録事業者内の受注バランスを考慮して、事業者の育成に取り組むべきで
ある。
⑤ 周知方法
・広報いたばし、町会・自治会の回覧板や区設掲示板、各種業者団体を通じ
ての広報など、あらゆる手法を駆使して、事業者に対し制度の周知を図る
必要がある。
⑥ 制度の検証
・本制度を発展させるために、各所管課の制度利用に関する意見を吸い上げ、
改善を図るべきである。
・登録事業者に対し、アンケート調査や現場調査を行い、細かく事業の検証
及び改善を図っていく必要がある。
Ⅲ 次期板橋区産業振興構想について
① 現構想の検証
・現構想の検証及び評価を行い、次期構想に反映すべきである。
② 産業ブランド戦略
・産業ブランド戦略について、次期構想の中に盛り込むべきである。
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Ⅳ 商店街について
① 空き店舗の活用
・消費者が商店街に足を運びやすくするために、空き店舗を活用して、休憩
場所や購入品を預けられるようなスペースを確保すべきである。
② 派遣事業の実施
・特に意欲の高い事業者に対して、専門家を派遣するような事業を区として
実施・拡充し、新規製品の開発支援等に取り組むべきである。
③ プレミアム付区内共通お買物券品券発行事業
・消費者にとってもメリットがあると考えられるため、事業の効果を詳細に
検証したうえで、費用対効果を踏まえ継続の可否について検討すべきであ
る。
・商店街の活性化に重きを置くのであれば、利用可能店舗を限定して実施す
べきである一方で、消費喚起の側面から見ると、取り扱い事業者を増やす
ことが求められるため、様々な視点からの検討が必要である。
・事業実施後のアンケートについては、様々な回答方法を取り入れ、回収率
が高まるよう工夫し、区民の声を最大限把握できるよう努めるべきである。
④ 地域住民との連携
・商店街が地域住民の声を把握できるような仕組みを検討するなど、地域住
民のニーズに沿った商店街振興が図れるよう、区としても支援が必要であ
る。
⑤ にぎわいの創出に向けた事業展開
・後継者育成の視点も含めて、商店街の組織力や個店の経営力の強化を図る
事業を、区としても積極的に展開するべきである。
⑥ 商店街の活性化に向けた視点
・現存する商店を守るという視点を大切にしながら、新規参入への支援にも
取り組むべきである。
⑦ 板橋のいっぴん制度の充実
・本制度のさらなる充実を図っていく必要がある。
⑧ 実態調査の実施
・商店の実態を把握するため悉皆調査を実施し、今後の商店街振興施策につ
ながるデータを収集する必要がある。
12
Ⅴ 区内産業の活性化について
① 予算措置
・区内産業の活性化を一層進めるために、まずは区内事業者の実態を詳細に
調査し、産業分野において必要な部分には重点的に予算づけを行うべきで
ある。
② 産業の支援・構築
・産業の支援強化及び区独自の新産業を築いていく必要がある。
③ 成功事例の提供
・区としても、様々な成功事例を他事業者に情報提供するなどの支援体制を
構築すべきである。
④ 交流自治体との連携
・産業分野においても、交流自治体と連携を図り、販路拡大に向けて区とし
ても情報発信を行う必要がある。
⑤ 政策提言を行う組織体の設置検討
・ベンチャービジネスを進めるにあたって、民間の力も活用しながら、政策
提言を行う組織体を設置し、議論を進めるべきである。
⑥ 拠点施設の設置
・区内産業の活性化を支援するため、他区の事例も参考に区としても、拠点
となるセンターを設置すべきである。
13
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