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計画策定に当たって

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計画策定に当たって
第1章
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計画策定に当たって
計画の趣旨等
(1)計画策定の趣旨
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我が国の総人口は減少しているものの、平均寿命の延伸や少子化の進行などにより、
65 歳以上の高齢者人口は年々増加し、4人に1人が高齢者という状況となっていま
す。
今後はいわゆる団塊の世代が高齢期を迎え、さらに 10 年後の 2025 年(平成 37
年)には団塊の世代が 75 歳以上高齢者(後期高齢者)となり、高齢者の独居や夫婦
のみの高齢者世帯、要介護等認定者、認知症高齢者が増加することが見込まれていま
す。
こうしたなか、高齢者が可能な限り住み慣れた地域で自立した日常生活を営むため
に、介護、医療、介護予防、住まい、日常生活支援が包括的に確保される「地域包括
ケアシステム」の構築が重要となっています。このため、2011 年(平成 23 年)に
は、定期巡回・随時対応型訪問介護看護の創設等の見直しが行われ、2014 年(平成
26 年)には、「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律
の整備等に関する法律」(以下、「整備法」という。)において、地域における医療
及び介護の総合的な確保を促進するなど、多分野との連携強化により一層の地域包括
ケアシステムの構築が求められています。
加東市(以下「本市」という。)においても高齢化は進み、2014 年(平成 26 年)
9月末現在で高齢化率は 24.5%に達し、今後も高齢者は増加することが考えられま
す。加東市高齢者保健福祉計画・第5期介護保険事業計画(以下、「前期計画」とい
う。)では、基本理念の「地域で支え合い生きる喜びを分かち合うまち」の実現をめ
ざし、計画の政策目標として、「1.はつらつとして生きがいをもったひとづくり」、
「2.支え合い、助け合いの心が根付き実践する地域づくり」を掲げ、目標達成のた
めに 5 つの基本目標を定め、「地域包括ケアシステム」の構築に向け、継続的かつ着
実にさまざまな方策を講じてきました。
加東市高齢者保健福祉計画・第 6 期介護保険事業計画(以下、「本計画」という。)
では、前期計画で定めた地域包括ケアシステムを新たな制度の下に、2025 年(平成
37 年)までの中長期的な視野に立ちながら、高齢者保健福祉施策及び介護保険事業の
基本的考え方やめざすべき取組み等の見直しを行うものです。
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(2)介護保険制度の改正の概要
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整備法に基づき、介護保険制度が改正されました。今回の改正は、「地域包括ケア
システムの構築」と「介護保険制度の持続可能性の確保」を目的としており、その主
な内容は次のとおりです。
1
①在宅医療・介護連携の推進
②認知症施策の推進
地域包括ケアシステム
③地域ケア会議の推進
の構築に向けた地域支
④生活支援サービスの充実・強化
援事業の見直し
⑤介護予防の推進
⑥地域包括支援センターの機能強化
①介護予防給付(訪問・通所介護)の地域支援事業への
移行
②特別養護老人ホームの中重度者への重点化
2
介護サービスの効率
化・重点化
3
保険料の負担の増大の
①低所得者の1号保険料の軽減強化等
抑制
所得や資産のある人の ①一定以上所得者の利用者負担の見直し
利用者負担の見直し
②補足給付の見直し
4
〇介護予防・日常生活支援総合事業(新しい総合事業)
今回の介護保険法の改正により、地域包括ケアシステムの一翼を担う地域支援事業は大幅
な見直しが行われました。
これらの見直しを受けて、全国一律の予防給付(介護予防訪問介護・介護予防通所介護)
を市町村が取り組む地域支援事業に移行し、「介護予防・日常生活支援総合事業」として実
施することになります。
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(3)計画の位置付け
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本計画は、老人福祉法第 20 条の 8 の規定に基づく高齢者福祉計画及び介護保険法
第 117 条第 1 項の規定に基づく介護保険事業計画を一体的に策定するものです。
また、本計画は「地域包括ケア計画」として位置づけ、在宅医療・介護連携の推進
等を進めていくものです。
(4)各種計画との整合
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本計画は、上位計画である「加東市総合計画」の福祉部門計画です。他の行政部門
計画である「加東市健康増進計画」「加東市国民健康保険特定健康診査等実施計画」
「加東市障害者基本計画及び障害福祉計画」「加東市人権尊重のまちづくり基本計画」
「加東市地域福祉計画」などとの整合を図り策定しました。
また、兵庫県の「兵庫県老人福祉計画(第6期介護保険事業支援計画)」「21 世紀
兵庫長期ビジョン」との整合を図りました。
【
計画の位置付けと各種計画との整合
】
加東市総合計画
加東市国民健康保険特定健康診査等実施計画
加東市障害者基本計画及び障害福祉計画
整合
加東市人権尊重のまちづくり基本計画
加東市地域福祉計画
その他関連計画
3
世紀兵庫長期ビジョン
整備法
加東市高齢者保健福祉計画・
介護保険法
第一一七条
期介護保険事業計画
6
加東市健康増進計画
兵庫県老人福祉計画︵第6期介護保険事業支援計画︶
21
第
老人福祉法
第二十条の八
兵庫県
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計画の期間
計画の期間は、平成 27 年度から平成 29 年度までの3年間です。
本計画以後の計画は、2025 年(平成 37 年)に向け、前期計画で開始した地域包括
ケア実現のための方向性を承継しつつ、在宅医療・介護連携等の取組みを本格化していく
ものです。そのため、2025 年(平成 37 年)までの中長期的なサービス・給付も掲載
し、中長期的な視野に立った施策の展開を図ります。
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度 30 年度 31 年度 32 年度 33 年度 34 年度 35 年度 36 年度 37 年度 38 年度
加東市高齢者保健福祉計画
・第5期介護保険事業計画
地域包括ケアシステムの
構築に向けたスタート
3
加東市高齢者保健福祉計画
・第6期介護保険事業計画
加東市高齢者保健福祉計画
・第7期介護保険事業計画 加東市高齢者保健福祉計画
・第8期介護保険事業計画
加東市高齢者保健福祉計画
・第9期介護保険事業計画
2025 年(平成 37 年)までの中長期的なサービス・給付の水準も推計
中長期的な視野に立った施策の展開
計画の策定方法
(1)アンケート調査の実施
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加東市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画見直しのためのアンケート調査
全国一律の調査項目により、一般高齢者の心身の状態、生活状況、ニーズなどを把
握し、高齢者保健福祉計画を策定するため、本計画見直しのためのアンケート調査を
実施しました。
(2)計画の策定体制
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本計画は、社会全体で高齢社会に対する取組みを行っていく必要があるため、計画
策定に当たっては、行政機関内部だけでなく学識経験者や保健・医療・福祉関係者、
介護保険の被保険者など、広く市民の参加を求める必要があります。そのため、「加
東市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画策定委員会」を開催するとともに、パブ
リックコメントを実施するなど、市民の意見を反映させました。
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(3)団体ヒアリングの開催
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計画を実効あるものとするためには、より多くの市民の意見を聴き、ニーズを十分
に把握することが必要です。
そのため、「加東市老人クラブ連合会」「加東市まちづくり協議会」「加東市各地
域民生児童委員協議会」「加東市連合婦人会」「加東市いずみ会」「市民ボランティ
ア(生活支援サポーター・介護予防サポーター)」「加東市シルバー人材センター」
「介護サービス事業所(訪問介護・通所介護)」を対象に本計画の策定に向けた団体
ヒアリング」を開催し、高齢者保健福祉に関する事業概要を説明し周知を図るととも
に、それぞれの立場における意見や要望の把握を行いました。
【
計画の策定体制
】
調整
国・県
加東市高齢者保健福祉計画
介護保険事業計画策定委員会
事務局
(高齢介護課)
5
調査
意見
検討
アンケート調査、関係機関・団体ヒアリング、
パブリックコメントなど
加東市長
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