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2014年9月9日 医療科学研究所シンポジウム 慶應義塾大学 田中滋
2014年9月9日 医療科学研究所シンポジウム 慶應義塾大学 田中 滋 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 1 介護 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 2 地域包括ケアシステ 地域 包括ケアシステム ムVer3.2 「植木鉢 図(2013) 「植木鉢」図 緩和ケア・EOLC ケアマネジメント 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 3 「医療介護総合確保」 統合されたプロフェッショナル・サービス 「植木鉢図 「植木鉢図」:草葉 草葉 生活支援→コミュニティ活性化 「植木鉢図」:土・植木鉢・環境 認知症者とその家族の支援 「植木鉢図」: 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 4 世界に誇る新幹線の運営 サブシステムの例 車両 車両・レール・電気・通信 電気 通信 … + 安 安全 料金体系・発券 … 内装・車内サービス、 内装 車内サ ビス、 駅 駅・構内サービス、 構内サ ビス、 関連業務、 観光 … 開業に向け 開業に向けて:工事・試運転・シミュレーション 事 試運転 シ シ 等 計画 ル ト 基本設計 等 計画:ルート、基本設計 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 5 世界に誇る新幹線の運営 →医療システム、介護システム →統合確保へ 開業に向けて →生活支援・地域づくり 計画:ル ト、基本設計 計画:ルート、基本設計 →認知症者と家族に対する包括的取組 09/02/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 6 危機(1):新たな依存人口 慢性疾患・日常生活支障・急性増悪リスク 健康寿命後の余命 危機(2):人口の2割が後期高齢者 危機(3): 消滅可能性自治体 危機(3):“消滅可能性自治体” 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 7 1989~:ゴールドプラン、新GP、 GP21 2000:介護保険制度 理念を根幹にもつ制度 地域に資金(2/3は外から) 10兆円・250万人 2010頃~:在宅医療・医師の関与 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 8 人口の2割が後期高齢者 いびつな年齢構成 とはいえ地域により著しく異なる高齢者 数の趨勢 2008~2014:地域包括ケア研究会 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 9 第一条:…尊厳を保持し、その有する能 力に応じ自立した日常生活を営むことがで 応 自立 常生 を営 が きるよう、必要な保健医療サービス及び福 祉サービスに係る給付を行うため、国民の 共同連帯の理念に基づき… 第二条4:…給付の内容及び水準は、被 保険者が要介護状態とな た場合において 保険者が要介護状態となった場合において も、可能な限り、その居宅において… 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 10 第四条:国民は、自ら要介護状態となる ことを予防するため 加齢に伴 て生ずる ことを予防するため、加齢に伴って生ずる 心身の変化を自覚して常に健康の保持増 進に努めるとともに、要介護状態となった 場合においても、進んでリ ビリテ ション 場合においても、進んでリハビリテーション その他の適切な保健医療サービス及び福 祉サービスを利用することにより 祉サ ビスを利用することにより、その有 その有 する能力の維持向上に努めるものとする 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 11 自助:意欲と参加・自己能力の育成と活用 市場経済の利用 互助:インフォ マルな自発的助け合い 互助:インフォーマルな自発的助け合い 共助:自助の連帯制度化 公助:弱者保護 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 12 2014:医療介護総合確保推進法 第一条…地域において効率的かつ質の 高い医療提供体制を構築するとともに 地域包括ケアシステムを構築… 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 13 第二条:地域包括ケアシステムの定義明示 地域の実情に応じて、高齢者が、可能な限り、住み 慣れた地域でその有する能力に応じ自立した日常 生活を営むことができるよう、医療、介護、介護予 防(要介護状態若しくは要支援状態となることの予 防又は要介護状態若しくは要支援状態の軽減若し くは悪化の防止をいう)、住まい及び自立した日常 防 う)、 生活の支援が包括的に確保される状態をいう 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 14 目的 ケア付きコミュニティの構築=在宅限界上昇 要支援者の自立復帰支援 介護予防 主たる手段 既存資源 ネ ト 主たる手段:既存資源のネットワーキング キ グ 「機能の分断がもたらす隙間」の減少 一連の医療では「垂直」、在宅生活では「水平」 鍵概念 :統合 :統合=基本方針(ビジョン)共有 基本方針(ビジョン)共有 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 15 今後の鍵概念:統合 今後の鍵概念 統合 統合の4つの層 重度要介護者:在宅医療・介護 要支援者と要介護者 生活支援と介護 要支援者と要介護者:生活支援と介護 etc 虚弱高齢者:街づくり・生活拠点 etc. 高齢者・障がい者・児童…:地域づくり・ 生活提案 cf. 認知症者とその家族 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 16 医療依存度の高い高齢者(ex.脊髄損傷・神経難病・ 重度の蔓延性意識障害・重度の心身障害) 急性増悪対応+リハビリテーション合宿 病院 老健機能の地域展開(地域を支える) 病院・老健機能の地域展開(地域を支える) 病院・老健からの訪問看護と訪問リハビリテーション 入退院マネジメント 退院後の環境アセスメント 入退院マネジメント、退院後の環境アセスメント 診療所・介護事業所とのインターフェース 教育機能 看取り支援 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 17 施設専属→地域を診る 主治医機能 長年の信頼関係=かかりつけ医 認知症の早期発見 早期対応 専門医 の なぎ 認知症の早期発見・早期対応、専門医へのつなぎ 口腔ケア・摂食嚥下リハビリテーション 地域資源育成の主体 緩和ケア支援 「看取り力」支援 緩和ケア支援・「看取り力」支援 地域医師会の力 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 18 地域包括ケアシステムの進化 その その22 - 地域看護 域看護 地域看護(Social Community Nurse)機能 訪問看護 在宅医療 職種 or 業務 訪問看護・在宅医療:職種 訪問看護ステーション:業務単位 or 経営単位 →訪問看護は業務の一つ 訪問看護は業務 介護スタッフの安心感を支える看護 多様な従事形態 ex.移行期の看護 定期巡回随時対応型と小規模所多機能複合型 特養待機者 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 19 地域包括ケアシステムの進化② 地域包括ケアシステムの 進化② - 制度論 機能は圏域(コミュニティ)で確保:小学校区? 人員配置基準 業務要件 人員配置基準、業務要件 地域包括ケアステーション cf. スタッフステーション cf 院内のチーム医療 地域包括ケア事業所 cf.院内のチ ム医療 事業種別数:管理単位と経営単位 包括支払方式・システムへの支払い 包括支払方式 システムへの支払い 「地域包括ケア(推進)」部・室・課・係 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 20 地域包括ケアシステムと 地域包括ケアシステム と4つの つのヘルプ ヘルプ ルプ - 自助 自助①:心構え・セルフ 自助①:心構え セルフ マネジメントと 養生=セルフケア 自助②:事業体の力=それぞれの包括性 自助③:イノベーション:ICTの活用、技術革新 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 21 地域包括ケアシステムと 地域包括ケアシステム と4つの つのヘルプ ヘルプ ルプ - 互助 互助1:近隣の助け合い 互助2:自助支援と社会参加支援→交流拠点 互助3:認知症見守り・ICT 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 22 地域包括ケアシステムと 地域包括ケアシステム 括 と4つの つのヘルプ ヘルプ - 共助 共助-共助1:手遅れへの手当→悪化防止・ リハビリテーション リハビリテ ション 共助2:“福祉人材”をめぐって コア人材の専門性=介護業務+観察+利用者 の自己能力開発 それ以外の人材多様化、ICT活用 共助3:利用者を含めた協働・臨床統合 共助4:圏域を支える事業と支払方式 共助5:イノベーション支援 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 23 地域包括ケアシステムと 地域包括ケアシステム と4つの つのヘルプ ヘルプ - 公助 公助1:圏域のミクロマネジメント 公助 圏域のミク ネジメ ト 地域ケア会議・障がい者自立支援協議会 公助2:地域のマクロマネジメント 既存資源のネットワ キング 既存資源のネットワーキング 公助3:ミクロとマクロの連携・連動 公助4:地域支援事業 広義の予防 介護者支援 互助とニーズのマッチング、ボランティア支援 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 24 地域包括ケアシステム - 構築過程 住民・事業者の参画 推進ビジョン(「首長による強いメッセージ 発信」) 浸透 =規範的統合 規範的統合 発信」)‣浸透 地域づくりに関する諸計画との関係:推進 ビジョンの位置づけ 関係各主体の役割明示 ロードマップ提示 ド プ提示 圏域ごとの中核機能整備 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 25 総括 ビジョンの共有‣地域の活性化 自立支援・互助支援・共生支援 高齢者・障がい者、子供・子育て世代… 地域ごとの発達経路・“ローカル・ルール” 地域の多職種間で情報を共有するための 様式統一 具体的手順、連絡調整、会議 研修情報集約 具体的手順、連絡調整、会議・研修情報集約 覚悟: 首長・経営者・団塊の世代住民 09/09/2014版権 慶應義塾大学田中 滋 26