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メンテナンス編 - トヨタ自動車
おクルマを安全にお使いいただくために 車 両 火 災 を 起 こ さ な い た め に お 守 り い た だ き お問い合わせ、 ご相談は下記へお願いいたします。 トヨタ自動車株式会社 お客様相談センター 全国共通・フリーコール た い こ と オープン時間 365日 9:00∼18:00 所在地 〒450-0002 名古屋市中村区名駅四丁目10の27 第二豊田ビル西館7階 「個人情報保護方針」については、 http://www.toyota.co.jpにて掲載しております。 38C12 はじめに 取扱編 不慮の火災事故を防ぐために、おクルマを取り扱われる際に、お守りい ただきたい注意点です。 本書は、 お客様の大切なおクルマを、 車両火災から守るた めの注意点を 『取扱編』 と 『メンテナンス編』に分けてご 説明しています。 P2 ∼ P11 取扱編 不慮の火災事故を防ぐために、おクルマを取り扱われる際 に、 お守りいただきたい注意点です。 ■室内に使い捨てライターを放置していませんか? P3 ■タバコの灰・吸いがらは灰皿に捨てていますか? シガーライターは元に戻していますか? P4 ■ウインドウガラスなどに吸盤をつけていませんか? P5 ■エンジンルーム内に燃えやすいものを 置き忘れていませんか? P6 ■車内にガソリンなどの危険物を積んでいませんか? P7 ■車内のスイッチ類に飲み物などをこぼしていませんか? P7 P12 ∼ P22 メンテナンス編 車両のメンテナンスにあたって、お守りいただきたい注意 点です。万一異常を発見されたときは、そのまま使用せず、 すみやかに販売店へ連絡し、点検整備を受けてください。 ●は、 実施していただきたい内容を表します。 ●は、 火災につながるおそれのある内容を表します。 ■ナビゲーション、 セキュリティなどの 用品は適切に取り付けられていますか? P8 ■排気管、 エンジンなどに改造をしていませんか? P8 ■枯草の上、草深い山道など、 停車や走行をしていませんか? 空転させていませんか? P10 ■大雨後、 冠水路をムリに走行していませんか? P11 万一の場合の対処 走行中、車両火災が起きた場合は、次の順序にしたがって、 対処してください。 1 ハザードランプなどで後続車に停止の合図をし、 道路の左側に停車 2 119番へ通報 3 4 初期消火 (火勢の弱い初期段階に消火活動を行うのが効果的です) 初期消火にもかかわらず、火災が拡大した場合は、 すみやかに安全な場所に避難 ■詳しい内容については、 取扱書およびメンテナンスノートをお読みください。 ■装備品については車種により装備されていない場合もあります。 1 P9 ■脱輪時、 または雪道などでタイヤを 2 取扱編 不慮の火災事故を防ぐために、おクルマを取り おクルマを取り扱われる際に、 れる際に、お守りい ただきたい注意点です。 室内に使い捨てライターを 放置していませんか? ●ライターをフロアーに落としたままシートを動かすと、ラ イターの着火ボタンが押されて発火するおそれがあります。 ●ライターを使用したあと、 すぐにコンソールボックス、 グ ローブボックス、 ドアポケットなどに入れると、 発火する おそれがあります。 ●ライターをグローブボックスなどに入れたままにすると、 ライターの着火ボタンが押され 内部のものが動いて、 て発火するおそれがあります。 ●使い捨てライターの管理には十分ご注意ください。 3 タバコの灰・吸いがらは灰皿に 捨てていますか? シガーライターは元に戻していますか? ●灰皿を開けたまま放置すると火災になるおそれがあり 危険です。 ●シガーライターを使用したあとセンターコンソールな どに放置すると、 シガーライター周辺から発火するおそ れがあります。 ●タバコの火種がカーペットなどに落ちて発火するおそ れがあります。 ●灰皿を使用したあとは、 マッチ、 タバコの火を確実に消 し、 必ず閉めておいてください。 また、 吸い殻や燃えやす いものでいっぱいにならないようにしてください。 4 取扱編 不慮の火災事故を防ぐために、おクルマを取り おクルマを取り扱われる際に、 れる際に、お守りい ただきたい注意点です。 ウインドウガラスなどに吸盤を つけていませんか? エンジンルーム内に燃えやすいものを 置き忘れていませんか? ●ウインドウガラスにアクセサリーの吸盤を取り付けたり、 インストルメントパネルやダッシュボードの上に芳香剤 などの容器を置いたりすると、吸盤や容器がレンズの 働きをして火災につながるおそれがあります。 ●点検などで使用した布切れなど燃えやすいものを置き忘 れると、走行時、 エキゾーストマニーホールド、触媒、排気 管などに触れて発火するおそれがあります。 ●レンズの働きをしそうなものを車内に置いたり、 取り付 けたりしないでください。 ●エンジンルーム内に燃えやすいものや工具を置かず、 工具台などに置いて作業してください。 布切れなど ●トラックのキャビンとデッキの隙間にダンボールなどを置 いていると、 走行中落下し排気管に触れて発火するおそれ があります。 ●キャビンとデッキの隙間に物を置かないようにしてください。 ダンボールなど 5 6 取扱編 不慮の火災事故を防ぐために、おクルマを取り おクルマを取り扱われる際に、 れる際に、お守りい ただきたい注意点です。 車内にガソリンなどの危険物を 積んでいませんか? ナビゲーション、セキュリティなどの 用品は適切に取り付けられていますか? ●燃料(ガソリンや灯油など)や、 カセットボンベ、 スプレー 缶などを積んでいると、火災につながるおそれがあ ります。 ●電源の配線やアース線の 接続などに不備があると、 発煙したり、発火したりす るおそれがあります。 (プロにまかせるのが一番) ●ガソリンなどの危険物は絶対に積まないでください。ま た、 カセットボンベやスプレー缶などもできるだけ積ま ないでください。万一、 お店で購入した場合は、高温な 車内に決して放置せず、 できるだけ早く車外に降ろして ください。 ●取り付けは、 トヨタ販売店 やカー用品店に依頼する ことをお薦めいたします。 車内のスイッチ類に飲み物などを こぼしていませんか? 排気管、 エンジンなどに 改造をしていませんか? ●インストルメントパネル、 コンソールボックス、 ドアなど にあるスイッチ類などに飲み物がかかると、 故障の原因 になったり、 発火につながるおそれがあります。 ●市販品のマフラー取り付けやエンジンの出力アップな どで、 不適切な改造を施すと違法になるばかりか、 思わ ぬ火災につながるおそれがあります。 ●スイッチ類に飲み物がか からないように十分注意 してください。万一かかっ た場合は素早く拭き取り、 綺麗に拭き取れない場合 は、必要に応じて販売店 にご相談ください。 ●不適切な改造は絶対にしないでください。 7 8 取扱編 不慮の火災事故を防ぐために、おクルマを取り おクルマを取り扱われる際に、 れる際に、お守りい ただきたい注意点です。 枯草の上、草深い山道など 停車や走行していませんか? 脱輪時、 または雪道などでタイヤを 空転させていませんか? ●枯草などがエンジンルーム内に入り込んだり、触媒や 排気管に触れて発火するおそれがあります。 ●ぬかるみ、砂地、側溝から脱出する際、 タイヤを無理に 空転させると、 タイヤが発火したり、排気管が過熱して 発火するおそれがあります。 ●停車した後方や排気管付近に燃えやすいものなどがあ ると、 発火するおそれがあります。 ●枯草の上や草深い山道はなるべく走行や停車を避けて ください。万一、 走行や停車する場合は十分注意してく ださい。 ●夏用タイヤで積雪した坂道を登る際、 タイヤをスリップ させながら走行すると、 エンジンが高回転となり、 排気 管が過熱して発火するおそれがあります。 ●タイヤが空転する時は一旦脱出を中断し、 最寄りのトヨ タ販売店などに連絡して救援を呼ぶか、適切な脱出 ツールを使って脱出を試みてください。 ●スタッドレスタイヤやタイヤチェーンなどを装着して、 タイヤがスリップしない状態で走行してください。 エンジン 高回転 9 10 取扱編 メンテナンス編 不慮の火災事故を防ぐために、 慮の火災事 おクルマを取り扱われる際に、 おクルマを取り れる際に、お守りい ただきたい注意点です。 車両メンテナンスにあたって、 メンテナンスにあたって、 お守りいただきたい注意点です。万一異常 を発見されたときには を発見されたときには、 、そのまま使用せず、すみやかに販売店へ連絡し、 点検整備を受けてください。 点検整備を受けてくだ ださい。 大雨後、冠水路をムリに 走行していませんか? ●ご自身でオイル、 タイヤ、 バッテリー、 バルブなどのメン テナンス(点検、補充、交換など)を行う場合は適切な 工具を使って適切な手順で行い、異常が発生しないよ うに十分注意してください。 ●エンジンに水が吸い込まれると、燃焼室に水が入り、 エンジンが破損して、 オイルの飛散から発火するおそ れがあります。 ■エンジンオイル(オイルフィルター)の交換 P13 ■エンジンオイル、 A/Tオイルの点検 P15 ■4輪駆動車の前後輪タイヤの状態 P16 ●電気系に水が入るとショートして発火するおそれがあ ります。 ■バッテリーの交換 P17 ■バッテリーを交換してもエンジンが始動しにくい場合 P18 ■ヘッドライト、 フォグライトなどのバルブの交換 P19 ■ライト類が破損した場合 P20 ■イグニッションキーの交換 P21 ■エンジンの排気音が大きくなった場合 P22 ●高圧洗車機を使うときはエンジンを切り、 ノズルの先 端をフロントグリルに近付け過ぎないでください。エン ジンに水が入るおそれがあります。 ●冠水路をムリに走行したり、 エンジンルーム内の電気 部品に水をかけないでください。 11 12 メンテナンス編 車両メンテナンスにあたって、 車両 両メンテ テナ スにあたって、 お守りいただきたい注意点です。 お守 守りい いただきたい 点 万 万一異常 一異常 を発見されたときには、そのまま使用せず、すみやかに販売店へ連絡し、 すみや やかに販売店へ連絡し、 点検整備を受けてください。 エンジンオイル(オイルフィルター)の 交換 ●オイルフィラキャップは確実に締め付けてください。走 行時脱落すると、 エンジンオイルが噴き出して触媒、 排 気管などに付着して発火するおそれがあります。 ●オイルフィルター交換時は、 シール用の古いOリングが取付 面に残っていないことを確認してください。オイルがもれる と、触媒、排気管などに付着して発火するおそれがあります。 ●オイルパンドレンプラグは確実に締め付けてください。 走行時脱落すると、 エンジンオイルが抜け、 触媒、 排気 管などに付着して発火するおそれがあります。 またエン ジンが焼き付き、 破損するおそれがあります。 ●凸凹路面、登降坂路などの使用が多い場合は、 シビア コンディションの基準でメンテナンスされることをお奨 めします。オイルメンテナンスが悪いと、 エンジンが焼き 付き、 破損してオイルが噴き出すおそれがあります。 ●エンジン油圧警告灯の点灯は、 エンジン内部の潤滑油 不足を表し、 そのまま乗りつづけると、 エンジンの焼き 付き破損から、 オイルが噴き出して発火するおそれが あります。エンジンオイルレベル警告灯(車両により仕 様が異なる)が点灯した場合も同様です。 ●エンジンオイルおよびオイルフィルターは定められた メンテナンスピッチに従い、 早めに交換してください。 ●エンジンオイルもれなどの異常がある場合はすみやか にトヨタ販売店などへ連絡し、点検整備を受けてください。 13 14 メンテナンス編 車両メンテナンスにあたって、 車両 両メンテ テナ スにあたって、 お守りいただきたい注意点です。 お守 守りい いただきたい 点 万 万一異常 一異常 を発見されたときには、そのまま使用せず、すみやかに販売店へ連絡し、 すみや やかに販売店へ連絡し、 点検整備を受けてください。 エンジンオイル、 A/Tオイルの点検 4輪駆動車の前後輪タイヤの状態 ●オイルレベルゲージは確実にレベルゲージガイドに挿 入してください。オイルが噴き出し、排気管に付着して 発火するおそれがあります。 ●前輪と後輪のタイヤの摩耗状態や空気圧が極端に異 なったり、 タイヤのサイズ、銘柄が異なると、 デファレン シャルなどの駆動系に無理な負担がかかり、 破損したり オイルが噴き出して発火したりするおそれがあります。 エンジンオイルレベルゲージ A/Tオイルレベルゲージ [参考]タイヤサイズの見方 ●サイズ表示例(ラジアルタイヤ) 265 / 65 R 17 112 S タイヤ幅 (265mm) 扁平率 ラジアル リム径 荷重指数 速度記号 (65%) (17インチ) A/T:オートマチックトランスミッション 15 16 メンテナンス編 車両メンテナンスにあたって、 車両 両メンテ テナ スにあたって、 お守りいただきたい注意点です。 お守 守りい いただきたい 点 万 万一異常 一異常 を発見されたときには、そのまま使用せず、すみやかに販売店へ連絡し、 すみや やかに販売店へ連絡し、 点検整備を受けてください。 バッテリーの交換 バッテリーを交換してもエンジンが 始動しにくい場合 ●バッテリーを動かすとき、 +側ターミナルが周辺の金属と スパークして発煙するおそれがあります。 接触してしまうと、 ●スターターモーターが古くなって接点が摩耗し、作動 不良を起こしているおそれがあります。 ●端子の締め付けが緩いと、過熱してケーブルから発煙 するおそれがあります。 ●イグニッションスイッチやスターター等の電気部品や エンジン本体の異常が考えられます。そのまま使用せず、 すみやかにトヨタ販売店などへ連絡し、点検整備を受 けてください。 ●バッテリーの交換は同じサイズ(型式)のものを買い求 め、 取り付けは動かないようにしっかりと固定し、 ターミ ナル端子も外れないよう締め付けてください。 スターターモーター [参考]バッテリー型式の見方 ●型式表示例 46 B 24 L 性能ランク サイズ 寸法の概数 +端子の位置 (蓄電量) (幅×箱高さ) (cm) (左) スターターモーター:エンジンを始動するためのモーター 17 18 メンテナンス編 車両メンテナンスにあたって、 車両 両メンテ テナ スにあたって、 お守りいただきたい注意点です。 お守 守りい いただきたい 点 万 万一異常 一異常 を発見されたときには、そのまま使用せず、すみやかに販売店へ連絡し、 すみや やかに販売店へ連絡し、 点検整備を受けてください。 ヘッドライト、 フォグライトなどの バルブの交換 ライト類が破損した場合 ●点灯中、 バルブ表面が高温になります。バルブの取り付 けが不完全だと、 走行中、 バルブが外れ、 バンパーなど に接触して発煙するおそれがあります。 ●事故などで尾灯が破損した状態で使用を続けると、違 法になるばかりか内部に水などが浸入してバルブ周り から発煙するおそれがあります。 ●交換に際しては切れたバルブの規格(ワット数(W) や電圧(V))を確かめて、 同じ規格のバルブを取り付け てください。 フォグライト、車幅灯、方向指示灯も同様です。 ●ヘッドライト、 19 ●そのまま使用せず、 すみやかにトヨタ販売店などへ連絡し、 点検整備を受けてください。 20 メンテナンス編 車両メンテナンスにあたって、 車両 両メンテ テナ スにあたって、 お守りいただきたい注意点です。 お守 守りい いただきたい 点 万 万一異常 一異常 を発見されたときには、そのまま使用せず、すみやかに販売店へ連絡し、 すみや やかに販売店へ連絡し、 点検整備を受けてください。 イグニッションキーの交換 エンジンの排気音が 大きくなった場合 ●イグニッションキーを純正品以外のものに交換すると、 始動時、 キーがSTART位置から戻らない場合があり、 その場合スターターモーターが廻りっ放しになり、ス ターターモーター内部の過熱から発煙するおそれが あります。 ●排気管が腐食したり、路面干渉などで損傷すると、排 気ガスがもれて排気音が大きくなるとともに、排気も れ部周辺から発煙するおそれがあります。 すみやかにトヨタ販売店などへ連絡し、 ●そのまま使用せず、 点検整備を受けてください。 ●キーホルダーなど多数のアクセサリーを取り付けるのも、 キーの戻らない原因となることがあります。 イグニッションキー 21 22