NHKスペシャルがグランプリを受賞

報道資料
平成１６年６月１４日
ＮＨＫ広報局
カナダ「バンフテレビ祭」
ＮＨＫスペシャルがグランプリを受賞
カナダ・アルバータ州バンフで開かれている２００４年（第２５回）
「バンフテレビ祭」で、1
３日、ＮＨＫスペシャル「こども・輝けいのち 第３集 涙と笑いのハッピークラス∼４年１組
命の授業∼」が、全１５部門を通じ最高の作品に贈られるグランプリ「グローバルテレビジョン・
グランドプライズ」を受賞しました。
さらに、ファミリー向けおよび青少年番組部門の最優秀賞である「ロッキー賞」も、あわせて
受賞しました。１９８０年に始まったバンフテレビ祭で、ＮＨＫの番組が、グランプリを受賞す
るのは今回が初めてです。今年は、世界４０の国と地域から、１５部門に９００を超える番
組の応募があり、この中から、グランプリに選ばれました。
受賞番組について
○「グローバルテレビジョン・グランドプライズ」
（全部門通じた最優秀賞）
「ロッキー賞」（ファミリー向けおよび青少年番組部門
最優秀賞）
ＮＨＫスペシャル
「こども・輝けいのち 第３集 涙と笑いのハッピークラス ∼４年１組命の授業∼」
（ 英語タイトル CHILDREN ‐Full of Life: Learning to Care）
２００３年５月１１日放送 ４９分
（内容）
「学校に来るのはハッピーになるためだ。みんなでハッピーになろう」そう約束した４年１組金森
学級。悲しいこと、思い通りにならないことに対し、どう対処しどう解決したらいいのかを、教
師と子どもたちが一緒になって真剣に考える。一年間の長期取材を通して、子どもたちの身の回
りで起こる様々な事件やぶつかりあいを丹念に追い、子どものつぶやきや表情から、彼らが成長
していく姿をつぶさに描くことによって、教育現場の共通課題である「命の教育」の実践を映し
出している。
（審査講評）
カメラが子どもたちの目線に向いていて、「等身大」の子どもたちが映し出されていた。制作者と
子どもたちとの完璧な信頼関係が築かれ、教室の中での日常を映しているだけなのに、子どもの
持つ可能性や人間としての心の機微を巧みに描き出している。デイレクターの的確な指示、それ
に応えた優れた撮影・音声のスキルによって、子どもたちの繊細な心の動きが映し出されていた。
子どもの可能性を感じさせる明るい番組であり、審査員全員が感銘を受けた。国境を越えて万人
の心に訴える番組だった。
※この番組は、昨年秋の教育番組国際コンクール「日本賞」でグランプリ日本賞を受賞しています。
また、ハイビジョンで応募された作品の最優秀作品に贈られる「ＮＨＫ会長賞」には、ＨＢＯ
（アメリカの放送局 Home Box Office）で放送された「Angels in America」が受賞しました。
バンフテレビ祭とは
１９８０年から毎年６月初旬に、カナディアン・ロッキー山脈にある国立公園で有名な
リゾート地バンフで開催されている、北米を代表する国際的なテレビ番組コンクールです。
カナダ政府、アルバータ州、民間企業などが出資・運営する「バンフテレビ財団」が主催
して、ロバート・モンゴメリー氏がバンフテレビ祭の事務局長を務めています。
今回は、北米を中心に約１２００人のテレビ番組制作者、放送局幹部などが参加しました。
今年は、５名の国際審査員団が、全部門を通しての最優秀賞−「グローバルテレビ ジ
ョン・グランドプライズ」、各部門の最優秀賞−「ロッキー賞」、およびハイビジョンで応
募した番組の中で最も優れた作品に贈られる賞−「ＮＨＫ会長賞」を選びました。
＜参
考＞
ＮＨＫの近年の受賞作品
２００１年
ＮＨＫ会長賞
アジア知られざる大自然
「青い宝石 淡水の恵み ∼亜寒帯の川と湿原∼」
国際共同制作（NHK／Natural History New Zealand／Discovery Channel／
北ドイツ放送協会）
２００２年
ポピュラーサイエンス部門 ロッキー賞
ＮＨＫスペシャル
「被爆治療 83 日間の記録 ∼東海村臨海事故∼」
２００３年
歴史・伝記番組部門 ロッキー賞
ＮＨＫスペシャル
「原爆の絵∼市民が残すヒロシマの記録∼」
「ＮＨＫ会長賞」過去の受賞作品
２００１年
アジア知られざる大自然
「青い宝石 淡水の恵み ∼亜寒帯の川と湿原∼」
国際共同制作 NHK／Natural History New Zealand／Discovery Channel／
北ドイツ放送協会
２００２年
「Band of Brothers」
Playtone Company / Dreamworks SKG in association with HBO
俳優トム・ハンクスと監督スティーブン・スピルバーグが共同して制作
２００３年
ＮＨＫスペシャル「原爆の絵∼市民が残すヒロシマの記録∼」