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平成24年度 部局マネジメント方針成果報告書

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平成24年度 部局マネジメント方針成果報告書
平成24年度
部局マネジメント方針
成果報告書
平成25年4月
福
・
井
市
目
○
総括
○
各部局の成果報告
次
 都市戦略部 ····················································· 1
 総務部 ························································ 21
 財政部 ························································ 47
 市民生活部 ···················································· 55
 福祉保健部 ···················································· 77
 商工労働部 ··················································· 107
 農林水産部 ··················································· 127
 建設部 ······················································· 151
 下水道部 ····················································· 171
 工事・会計管理部 ············································· 183
 消防局 ······················································· 189
 企業局 ······················································· 203
 教育委員会 ··················································· 221
平成 24年度部局マネジメント方針
達成率
:
65%
総括
(快晴+晴れ+くもり)の項目数/全項目数
<部局毎>
部 局 名
(快晴)
項目数
都市戦略部
総務部
財政部
市民生活部
福祉保健部
商工労働部
農林水産部
建設部
下水道部
工事・会計管理部
消防局
企業局
教育委員会
計
17
22
6
17
26
17
21
18
9
4
11
14
39
221
2
1
1
1
1
6
0%
9%
17%
0%
4%
0%
5%
6%
0%
0%
0%
0%
0%
3%
(晴れ)
8
14
2
8
16
10
4
12
5
4
8
10
25
126
47%
64%
33%
47%
62%
59%
19%
67%
56%
100%
73%
71%
64%
57%
1
1
1
1
1
2
2
1
1
11
達成度は、その達成状況をわかりやすくするため、「
「
(くもり)」
「
(雨)
(くもり)
6%
0%
17%
0%
4%
0%
5%
6%
22%
0%
18%
7%
3%
5%
8
6
2
9
8
7
15
4
2
47%
27%
33%
53%
31%
41%
71%
22%
22%
0%
9%
21%
33%
35%
1
3
13
78
(快晴)」「
(晴れ)」
(雨)」の 4 種類の記号にしています。
<評価基準>
快晴
晴れ
くもり
雨
数値指標をすべてクリ
アし行動目標を達成し
たもの
数値指標をすべてクリ
アし行動目標を達成し
たもの
行動目標をおおむね達成した
もの
・設定した期限内に達成でき
なかったが、年度内には達
成できたもの
・数値指標で若干下回った項
目があったものの、行動目
標を達成したもの
今年度に達成できなか
ったもの
すべてクリア+α
すべてクリア
若干下回るもの有り
クリアできず
期限内
期限~年度内
次年度以降
記号
基準
数値
期限
都市戦略部
成果報告
特命幹兼都市戦略部長
越
智
健
吾
達成度
-
8
1
8
総 括
長年の懸案であった北陸新幹線整備(金沢~敦賀)が 6 月に認可され、また、西口中央地
区市街地再開発事業を始めとした福井駅周辺整備や公共交通幹線軸の強化についての方針
を決定するなど、重要施策を推進することができました。継続的に取り組んできたソフト施
策等の成果も表れつつあります。
都市間競争が激化している中、県都福井市の活力・魅力の向上が確実なものとなるよう施
策を総動員し取り組みます。
組織目標ごとの達成状況
Ⅰ.中心市街地において、公共交通の利便性向上や商業の振興、居住人口の拡大に取り組み、賑わ
いを創出します
福井駅西口中央地区市街地再開発事業については、5 月に組合設立認可を受け、12 月には、
福井鉄道駅前線延伸を含む福井駅西口全体空間デザイン基本方針および市施設の基本方針
を作成・公表し、これらを踏まえ、実施設計および権利変換計画が作成されました。来年度
には工事に着手できるよう取り組んでいきます。
また、西口交通広場整備及び再開発ビル建設に支障となる建物の移転補償については、ほ
ぼ完了しました。来年度は西口交通広場及び周辺道路の詳細設計等を行い事業の進捗を図り
ます。
えちぜん鉄道の高架化については、県の高架化事業スケジュールに合わせて土地区画整理
事業の諸手続きを進めており、今後も県とともに事業の推進に取り組みます。
中心市街地の活性化の取り組みにおいては、第 1 期基本計画に基づき各種施策・事業に取
り組んできましたが、全ての数値指標において目標を達成することができませんでした。こ
の第 1 期計画の取組の評価を踏まえ、第 2 期福井市中心市街地活性化基本計画の策定に取り
組み、2 月 18 日に内閣府に認定申請を行い、3 月には内閣総理大臣認定を受けることができ
ました。
その他、中心市街地においては、関係機関と連携しアートなどを活かしたイベント等の実
施や情報発信を行うとともに市民が活動できる場を提供し、まちなかの魅力向上を図りまし
た。また、まちなかでの店舗開業を促進し中心市街地への来街者の増加を図りました。
しかし、Wi-Fi 環境整備の方針策定については、25 年度の国の整備補助方針を踏まえて決
定する必要があり、年度内の決定は困難な状況となっています。
- 1 -
Ⅱ.地域の特性を活かした景観を守り、創り、育てるため、景観形成の意識を高めるとともに、地
域が取り組む活動への支援を行い、良好な景観を形成します
景観形成への取り組みについては、景観計画に基づき指導を行い、景観誘導を行いました。
養浩館庭園周辺地区については、昨年度作成した景観形成基準(案)を基に、地区住民と特
定景観計画区域の地区指定に向けた協議を行いました。しかしながら、地区住民間で景観形
成に対する意識差もあり、地区指定には、さらに協議が必要と判断しました。
今後は、より一層積極的な働きかけを行い、地区指定に繋げていきます。
Ⅲ.都市計画マスタープランに基づき、土地利用の適正化を図りながら、地域住民と協働して地域
の個性を活かした歩きたくなるまちをつくります
まちづくりフォーラムは、予定通り 11 月に開催できました。国が主催する「中心市街地
活性化全国リレーシンポジウム」と合同開催としたことで、中心市街地におけるまちづくり
の理念について、理解を深めることができました。
適正な土地利用の推進については、まちづくりグループ登録等の目標達成には至りませんで
したが、福井市身近なまちづくり推進条例に定めるプロセスを基本として、地域の特性を活
かしたきめ細やかなまちづくりを推進しました。
Ⅳ.鉄道やバスなどの公共交通幹線軸の強化や乗り継ぎの利便性を高めるとともに、地域特性にふ
さわしい交通サービスの確保に取り組み、人に優しい交通ネットワークを構築します
福井市都市交通戦略の目指す全域交通ネットワーク実現のために、地域にふさわしい公共交通
を考える住民等の活動支援や、利便性向上等による利用促進策を実施しました。
鉄道については、福井鉄道やえちぜん鉄道の総合連携計画に基づき、地域鉄道の利用促進及
び運行支援を図りました。併せて、福井鉄道の車両更新として、新型車両(LRV) 1 編成を導入しまし
た。
また、福井鉄道駅前線の延伸や、えちぜん鉄道と福井鉄道福武線の相互乗り入れについて、検
討・協議を行い、事業化を決定しました。
バスについては、路線の維持や地域特性にふさわしい交通サービスを確保する地域コミュニティ
バス運行の取り組みを支援しました。
さらに、違法路上駐車車両の排除や中心市街地のにぎわいの実現を目指し、大手駐車場等の
市営駐車場の適正な運営に取り組みました。
- 2 -
Ⅴ.関係機関と連携し、高速交通ネットワークである北陸新幹線の整備促進に積極的に取り組みま
す
県、沿線市と連携して、要望活動を続けてきた結果、北陸新幹線(金沢・敦賀間)が 6 月
29 日に認可され、8 月 19 日に起工式が行われました。
国が示した完成・開業年度は平成 37 年度であり、金沢開業から 10 年以上のブランクがあ
るため、早期の事業完成と福井開業が今後の課題であり、予算や貸付料の重点配分などによ
る早期開業を求めていきます。
また、鉄道・運輸機構、県とともに、地区住民説明会を開催し、事業概要・事業スケジュ
ール等を説明しました。今後、早期の整備を円滑に進めるため、中心線測量等の実施につい
て、鉄道・運輸機構、県、沿線市町などと連携を図りながら、地権者、住民に理解と協力が
得られるよう取り組んでいきます。
なお、新幹線開業に伴い、JRから経営分離する並行在来線について、県・沿線市町と連
携しながら、現況調査等を進めるとともに、国に対して支援を要望していきます。
Ⅵ.社会情勢の変化に的確に対応し、より質の高いサービスを提供できるよう、情報基盤の整備を
進めます
携帯電話不感地域の解消については、目標の 2 集落を解消しました。
ソーシャルメディアにより行政情報を発信する所属が、順調に増加しました。今後も関係
所属からの相談に応じて、市民に親しみやすいソーシャルメディアによる情報発信を推進し
ていきます。
- 3 -
Ⅰ.中心市街地において、公共交通の利便性向上や商業の振興、居住人口の拡大に取り組
み、賑わいを創出します
1
(福井駅西口中央地区市街地再開発事業・福井駅周辺土地区
達成度
福井駅周辺における市街地整備の推進
画整理事業の推進)
実
行
内
容
目 標
取 組 内 容
県都の顔となる福井駅周辺においては、再開発ビル・屋根付き広場及び西口交通広場などが一体と
なった整備が図れるよう、西口全体の空間デザイン方針を作成します。
市街地再開発事業は、市施設の具体化に向けた基本方針の作成及び再開発組合が実施する実施設計
や権利変換計画の作成に対して指導を行います。
土地区画整理事業は、西口交通広場整備や再開発ビル建設に支障となる建物の移転補償契約等を行
い事業進捗を図ります。
なお、えちぜん鉄道の高架化については、東西交通の円滑化と市街地の均衡ある発展を図るため、
県とともに推進します。
○ 西口全体の空間デザイン方針作成
7/18~8/31 西口全体の空間デザインについて市民からのアイデアを募集(26 件)
9/4,11/6,12/3,12/8 福井駅西口全体空間デザイン専門家会議(全 4 回)
12/10 案公表、12/28 決定・公表
○ 福井鉄道駅前線延伸案作成
7/20,7/27,8/9,8/30,9/27,10/11 関係者会議(全 6 回)
10/29 案公表、12/28 西口全体空間デザイン方針として決定
○ 市施設の具体化に向けた基本方針作成
5/11,7.31,10/12,10/30,2/4 関係所属長会議(全 5 回)
8/21,11/16 政策調整会議(全 2 回)12/28 決定・公表
○ 実施設計及び権利変換計画作成(組合事業)
3/22 業務完了
○ 土地区画整理事業
建物の移転補償契約の進捗状況:97%
○ えちぜん鉄道の高架化
12/14 都市計画決定(変更)
、3/15 事業計画変更、3/25 仮換地指定(変更)
数
目
値
指
標
進捗率(福井駅周辺土地区画整理事業)
: 87.1%
西口全体の空間デザイン方針作成
: 11 月
市施設の具体化に向けた基本方針作成
: 11 月
実施設計及び権利変換計画作成
標
結 果
・ 成
果
進捗率(福井駅周辺土地区画整理事業)
: 82.1%
西口全体の空間デザイン方針作成
: 12 月
市施設の具体化に向けた基本方針作成
: 12 月
実施設計及び権利変換計画作成
:
3月
成果・課題
・西口全体の空間デザイン方針作成について
専門家会議を設置し検討を行い、12 月に福井鉄道駅前線延伸を含む基本方針を取りまとめ公表し
ました。
・市施設の具体化に向けた基本方針作成について
各検討部会において各施設の基本方針について検討を行い、マネジメント会議および政策調整会
議にて基本方針を取りまとめ、12 月に公表しました。
・実施設計及び権利変換計画作成について
再開発組合が実施する実施設計及び権利変換計画の作成に対して、適切に指導を行いました。今
後、法手続き等を経て決定し、工事に着手できるよう取り組んでいきます。
・土地区画整理事業の建物の移転補償について
西口交通広場整備及び再開発ビル建設に支障となる建物の移転補償については、ほぼ完了したの
で、来年度は西口交通広場及び周辺道路の詳細設計等を行い事業の進捗を図ります。
・えちぜん鉄道の高架化について
県の高架化事業スケジュールに合わせて土地区画整理事業の諸手続きを進めており、今後も県と
ともに事業の推進に取り組んでいきます。
- 4 -
中心市街地活性化基本計画による中心市街地整備の推進
実
行
内
達成度
2
容
目 標
中心市街地活性化基本計画に基づき、各種事業に取り組みます。
また、平成 25 年度以降も、引き続き賑わいのある中心市街地の整備に取り組むため、本基本計画
を改定し、国の認定を受けます。
取 組 内 容
○ 庁内会議
①福井市中心市街地活性化推進本部会議
6/11 第 1 回会議(平成 23 年度フォローアップに関する報告説明)
8/28 第 2 回会議(中間報告)
10/22 第 3 回会議(第2期福井市中心市街地活性化基本計画案)
○ 福井市中心市街地活性化基本計画原案作成ワーキング
7/30 第 1 回会議
(中心市街地活性化協議会から推薦された委員と市職員が合同で基本計画の原案を作成する
ために立ち上げたワーキング)
8/7 第 2 回会議
8/17 第 3 回会議
9/27 第 4 回会議
10/5 第 5 回会議
○ 中心市街地活性化協議会
7/10 第 14 回会議(平成 23 年度フォローアップに関する報告説明)
9/21 第 15 回会議(中間報告)
12/4 第 16 回会議(第2期福井市中心市街地活性化基本計画案)
12/25 第 17 回会議(第2期福井市中心市街地活性化基本計画への意見)
○ その他
6/28 市民意識調査(~7/12 現基本計画に関する意識調査)
6/29 平成 23 年度フォローアップに関する報告公表
11/18 中心市街地活性化全国リレーシンポジウム
(内閣府・経済産業省・国土交通省・総務省・福井市共催)
数
目
値
指
標
歩行者・自転車通行量(休日・平日の平均)
: 42,200 人
次期中心市街地活性化基本計画の認定
: 3月
標
結
果
・ 成
果
歩行者・自転車通行量(休日・平日の平均)
: 36,686 人
次期中心市街地活性化基本計画の認定
: 3月
成果・課題
・第 1 期福井市中心市街地活性化基本計画に基づき各種施策・事業に取り組んできましたが、福井駅
西口再開発事業の遅れなどにより、県都の玄関口にふさわしい賑わい交流の拠点が形成されず、歩
行者・自転車通行量など全ての数値指標で目標を達成することができませんでした。しかし、一方
では福井駅西口・東口交通広場の暫定整備による利便性が向上や、福井駅周辺土地区画整理事業に
伴う都心環状線沿いの建物更新による景観の一新、中心市街地の市民文化活動等の場としての利活
用の増加、大手専門学校の開校といった当初想定していなかった民間投資による優良建築物の事業
化などの成果も現れました。
・第 2 期福井市中心市街地活性化基本計画は、第 1 期計画の取組の評価を踏まえた上で策定し、2 月
18 日に内閣府に正式に認定申請を行い、3 月 29 日内閣総理大臣認定を受けました。次年度には中
心市街地活性化マネジメント会議を立ち上げ、第 2 期計画を確実に推進していきます。
- 5 -
達成度
3
まちなかの様々な賑わいづくりによる魅力向上
実
行
内
容
目 標
まちなかの賑わいづくりを図るため、福井の「食」や「アート」の素材を活用した様々な事業展開
を行い、まちなかが福井の文化発信拠点となることで、まちなかの魅力の向上を目指します。併せて、
文化、スポーツ、音楽、ボランティア等の活動拠点になるアクティブスペース(5 ヵ所)の利用を促
進するとともに、地元住民や関係機関と連携しながら、市民が中心市街地で活動しやすい環境づくり
を目指します。
取 組 内 容
○ フクイ夢アート事業
実行委員会及び企画部会の積極的な取り組みにより、多くの参画者を得ると共に、多くの市民参加
を促すような話題性の高い企画を実施した
・実行委員会開催(3 回)、企画部会開催(17 回)
・開催期間:9 月 21 日から 10 月 28 日(38 日間)
・実施企画:招待作家企画 3 企画、自主企画 8 企画、一般公募企画 26 企画
合計 37 企画
・来場者数:約 35,000 人
○ アクティブスペース
・利用状況
福井駅西口芝生広場
:21 件
えきまえ KOOCAN
:40 件
JR 高架下 8 ブロック
:221 件
新幹線高架下 5 ブロック:18 件
ガレリアポケット
:3 件
利用件数合計 303 件
〔参考〕西口広場一帯を使用した主なイベント
7 月:「福幸祭」
9 月:「秋の収穫祭」、
「第 66 回全国レクリエーション大会INふくい」
10 月:「ふくいクラフト&アートワークショップコレクション」
、「ふくい環境フェア 2012」
「ふくいパン祭り」
○ 地球と握手 in 福井
9 月:「フクイ夢アート 2012」にてワークショップを 2 回開催
10 月:「フクイ夢アート 2012」にて 1 回、市内でワークショップを 1 回開催
数
目
値
指
標
「フクイ夢アート」実施企画数
: 32 企画
アクティブスペースの利用件数 : 300 件
「地球と握手 in 福井」ワークショップ開催:
10 月
標
結 果
・ 成
果
「フクイ夢アート」実施企画数
: 37 企画
アクティブスペースの利用件数 : 303 件
「地球と握手 in 福井」ワークショップ開催:
9 月・10 月
成果・課題
・「フクイ夢アート」事業では、実行委員会で企画を立案・運営したことで、参加する人の幅が広が
り、まちなかの個店と連携するなど事業の深まりと広がりができました。また、今年度より企業広
告や企画ファンドの募集を実施し、市民の事業に対する参加意識を高めることにもつながりまし
た。今後、よりまちなかの魅力向上につながるよう取り組んでいきます。
・5 ヵ所のアクティブスペースのうち、西口再開発事業の工事着工により「福井駅西口芝生広場」は
11 月初旬から、
「えきまえ KOOCAN」については 12 月下旬から廃止となりましたが、当初計画の利
用件数を達成しました。今後は、定着してきた市民の活動等がまちなかで継続的に行えるよう、関
係機関等と協議しながらまちなかを活用して市民等が活動できる環境づくりに取り組んでいきま
す。
・握りオブジェ制作ワークショップを 9、10 月に開催することで、本事業の趣旨である人と人とのつ
ながりをつくることができました。
- 6 -
達成度
4
起業家への支援等による来街者の増加
実
行
内
容
目 標
中心市街地への来街者を増やすため、まちづくり福井㈱と連携し、「中心市街地チャレンジ開業支
援制度」を活用して、まちなかの空き店舗での起業や魅力ある店舗開業を促進します。
取 組 内 容
○ 1階路面店空き店舗率(中央1丁目地区)
平成 25 年 3 月調査結果
空き店舗件数 : 68 件
総店舗件数
:369 件
空き店舗率
:18.4%
○ 中心市街地(中央1丁目地区)開業店舗総件数
内、支援を受けた新規開業店舗件数
数
目
値
指
標
空き店舗率
: 17.8%以下
(中心市街地での新たな開業店舗件数:8 件)
26 件
15 件
標
結
果
・ 成
果
空き店舗率
: 18.4%
(中心市街地での新たな開業店舗件数:26 件)
成果・課題
・平成 24 年度中に中心市街地(中央1丁目地区)での開業店舗数は 26 件ありました。その内、中心
市街地チャレンジ開業支援制度を利用して空き店舗に新規開業したのは 15 件です。この制度によ
り、中心市街地の空き店舗への出店が促されています。
・しかしながら、現在の社会・経済情勢により以前から開業していた店舗が閉店する状況もあります。
・今後、西口再開発事業の着工による動向も踏まえながら、関係機関と連携し効果的な制度になるよう
見直しを図っていきます。
- 7 -
達成度
5
情報通信技術を活用した賑わい創出
実
行
内
容
目 標
中心市街地内で誰でもがアクセスできる Wi-Fi の面的な整備及びソフト、コンテンツの充実等につ
いて検討します。
来街者の利便性やまちなかの魅力の向上を図るため、現在設置されている Wi-Fi 環境を利用して、
スマートフォン等で容易にまちなか情報が入手できるアプリケーションを制作します。
取 組 内 容
○ Wi-Fi 環境整備事業の方針
・民間、大学、行政等で構成する「福井市公衆無線LAN推進委員会」を開催し、検討・協議を行い
7 月 3 日に「福井市中心市街地元気プロジェクト」の提言をいただいた
6 月 8 日 福井市公衆無線LAN推進委員会作業部会の開催
7 月 3 日 福井市公衆無線LAN推進委員会の開催
「福井市中心市街地元気プロジェクト」の概要
・目標:Wi-Fi(公衆無線 LAN)の整備を中心市街地の賑わいに結びつけま。
・行政の役割:生活、安全、観光、歴史・文化などの情報提供
・プロジェクトの提言を踏まえ、平成 24 年度ICT街づくり推進事業(総務省)に応募したが、採択
とはならず、今後公募の内容を踏まえ引き続き検討していく
9 月 6 日 公募
10 月 5 日 応募
○ まちなかPRアプリの制作
6 月 1 日 アプリケーション制作について、まちづくり福井㈱と契約
以降、月に 1 回程度会議を開き、アプリケーションの仕様について協議
12 月 28 日 アプリケーション完成
1 月 22 日 アプリケーションを Google Play にて無料公開
数
目
値
指
標
Wi-Fi 環境整備事業の方針決定 :
:
まちなかPRアプリの制作
標
結 果
9月
12 月
・ 成
果
Wi-Fi 環境整備事業の方針決定 :年度内困難
まちなかPRアプリの制作
: 12 月
成果・課題
・福井市公衆無線LAN推進委員会において、7 月 3 日「福井市中心市街地元気プロジェクト」の提
言をいただきました。
・今後、平成 24 年度ICT街づくり推進事業の公募内容を踏まえ、平成 25 年度の応募に向けて、方
針決定等の準備を進めていきます。
・まちなかPRアプリは 12 月末までに制作しました。1 月より無料でダウンロードいただけます。こ
のアプリにより、まちなかの欲しい情報が簡単に入手できるようになりました。
アプリは、まちづくり福井㈱の運営するまちなか総合情報サイト「A.S.Bnet」と連動しているため、
情報は自動で更新されます。
- 8 -
Ⅱ.地域の特性を活かした景観を守り、創り、育てるため、景観形成の意識を高めるとと
もに、地域が取り組む活動への支援を行い、良好な景観を形成します
特定景観計画区域の追加・拡大及び良好な景観形成への誘導
実
行
内
達成度
6
容
目 標
福井市固有の景観資源と調和した美しい景観形成を進めていくため、景観計画に基づき、きめ細か
く景観誘導を行います。
養浩館庭園周辺地区については、特定景観計画区域の追加指定を目指します。
取 組 内 容
○ 景観届出件数 H24 年 4 月 1 日~2 月末
・福井都心地区特定景観計画区域(3 ゾーン)
・一乗谷地区特定景観計画区域(1 ゾーン)
・福井市景観計画区域(市全域)
13 件
11 件
185 件
○ 養浩館庭園周辺地区特定景観計画区域の指定範囲、景観形成基準の検討
7/24
地域住民と景観づくり勉強会の開催
10/18,19
勉強会案内を自治会長・委員会と共に各戸配布
11/9
地域住民と景観づくり勉強会の開催
1/10,3/13
福井市景観審議会専門部会(全 2 回,景観計画(案)の審議)
数
目
値
指
標
特定景観計画区域の地区(ゾーン)の指定数
: 5 カ所
標
結
果
・ 成
果
特定景観計画区域の地区(ゾーン)の指定数
: 4 カ所
成果・課題
・景観誘導については、届出者と事前の打ち合わせを行うなど、各区域の景観形成基準(形態、色彩、
素材等)を満たすようきめ細やかな指導を行いました。
・養浩館庭園周辺地区については、昨年度作成した景観形成基準(案)を基に、地区住民と特定景観計
画区域の地区指定に向けた協議を行いました。しかしながら、地区住民間で景観形成に対する意識
差もあり、地区指定には、さらに協議が必要と判断しました。
・今後は、より一層積極的な働きかけを行い、地区指定に繋げていきます。
- 9 -
達成度
7
夜間景観ウォークの開催
実
行
内
容
目 標
魅力あるまちなかの夜間景観を紹介するため、ライトアップイベントなどに併せ、夜間景観ウォー
クを開催します。
取 組 内 容
○ 夜間景観ウォーク
福井大学の明石先生による、まちなか建築物の照明・ライトアップについて説明を受けながら、
まちなかの魅力を再発見する夜間景観ウォークを開催
日 時 11月7日(水)17時30分~
コース 中央公園→中央大通り→駅前電車通り→西武福井店前→柴田神社→
福井駅西口交通広場→福井駅東口新幹線高架下
説明者 福井大学大学院 工学研究科 教授 明石 行生 氏
参加者 25 人
○ 協賛イベント
・福井県「うららの光福ものがたり」光福キャラバン(柴田神社ライトアップなど)
・福井大学学生によるイルミネーション作品の展示
数
目
夜間景観ウォークの開催 :
値
指
標
7月
標
結 果
・ 成
夜間景観ウォークの開催 :
果
11 月
成果・課題
・夜間景観を楽しめるライトアップイベントと同時にウォークを開催できるよう計画しました。当初
の計画にあった 7 月開催は七夕イベントの中止のため延期しましたが、11 月に開催されるイベント
と併せて夜間景観ウォークを開催しました。
- 10 -
Ⅲ.都市計画マスタープランに基づき、土地利用の適正化を図りながら、地域住民と協働
して地域の個性を活かした歩きたくなるまちをつくります
達成度
8
市民参加による地域づくりの推進
実
行
内
容
目 標
まちのにぎわいや人々の交流を育む魅力的なまちづくりについて、市民と一緒に考えるため、「ま
ちづくりフォーラム」を開催します。
○ まちづくりフォーラム 2012 の開催
取 組 内 容
テーマ
中心市街地活性化に向けて
~いま、取り組むべきことは~
日時
平成 24 年 11 月 18 日(日)13:30~16:30
会場
響のホール
内容
①景観賞 2012 表彰式
②基調講演
「まちの再生 ~ライフスタイルのブランド化による地域活性化~」
講師 西郷 真理子 氏[都市計画家]
③施策紹介
「中心市街地活性化の全国的な動きについて」
講師 横山 典弘 氏[内閣官房地域活性化統合事務局次長]
④パネルディスカッション
「出会う・暮らす・遊ぶ まちなか」
コーディネーター 内村 雄二 氏[福井工業大学建築生活環境学科教授]
パネリスト
西郷 真理子氏
開発 毅
氏[合資会社開花亭代表社員社長]
松浦 麻衣 氏[福井大学EMP実行委員会代表]
越智 健吾
[福井市特命幹兼都市戦略部長]
(主催:内閣府・経済産業省・国土交通省・総務省)
○ 「中心市街地活性化全国リレーシンポジウム」
と合同で行事を開催
数
目
まちづくりフォーラムの開催
値
指
標
:
標
結
11 月
果
・ 成
まちづくりフォーラムの開催
:
果
11 月
成果・課題
・まちづくりフォーラムは、予定通り 11 月に開催できました。
・チラシやポスターのデザインを工夫し、幅広い広報活動を行った結果、142 名の方の参加を得られ
ました。
・また、参加者にアンケートを実施したところ、中心市街地におけるまちづくりの理念について、
「理
解できた」または「おおむね理解できた」との回答が 79%を占めており、効果的なフォーラムとす
ることができました。
・今後も、福井市の進めるまちづくりへの理解を市民により深めてもらうため、タイムリーなテーマ
や内容の設定に努めながら、まちづくりフォーラムを開催していきます。
- 11 -
達成度
9
適正な土地利用の推進
実
行
内
容
目 標
(改訂)都市計画マスタープランにおいては、良好な市街地環境をつくるための先導施策として、
用途の混在を防ぐための用途地域の見直しや、快適な住環境の確保のための地区計画等の活用を位置
づけています。その実現のため、福井市身近なまちづくり推進条例に定めるプロセスを基本として、
まちづくりグループへのアドバイザー派遣などを通じて、地域の特性を活かしたきめ細やかなまちづ
くりを推進します。
取 組 内 容
○ まちづくりグループ等の登録を目指す地区
・自治会の役員等に勉強会を開催
花堂南 2 の 2 自治会(7 月)
、大島 1 丁目自治会(12 月)、幾久第 5 自治会(1 月)
、
田原町商店街(2 月)
・自治会長等に制度の説明をするなどグループ等の登録を働きかけを実施
町屋西自治会長(4 月)
、千日橋自治会長(12 月)
、幾久第 1、3、4 自治会長(12 月)
田原町商店街の商店主等 13 名(4 月~3 月)
○ 地区計画の策定を目指すまちづくり組織
・一本木地区の未来を考える会において、勉強会(5 回)を開き、地区計画の基本方針等を定めた
活動計画書を策定
2 月:まちづくり組織として認定
○ その他の取り組み
・経田二丁目第一自治会地区(平成 22 年 8 月 まちづくり計画認定済)
5 月:アドバイザーの派遣(防災のまちづくり)
数
目
まちづくりグループ等の登録
地区計画策定数の累計
値
指
標
:
2 地区
: 16 地区
標
結 果
・ 成
まちづくりグループ等の登録
地区計画策定数の累計
果
:
0 地区
: 15 地区
成果・課題
・まちづくり勉強会により、まちづくりグループ等の登録を 4 地区に働きかけました。その結果、
1 地区でまちづくり活動の機運が高まり、近日中に登録する予定ですが、役員会の開催が 4 月以降
になるため、今年度中の登録には至りませんでした。また、1 地区でまちづくり活動の機運が高ま
りつつあり、引き続き勉強会の開催等を行い、来年度早期の登録を目指します。
・また、その他の地区でも、必要に応じて勉強会等を開催し、地域住民等の主体的な活動につながる
よう支援していきます。
・一本木地区の未来を考える会では、勉強会に市職員もオブザーバーとして参加し、組織形成の熟度
を高め、2 月にまちづくり組織として認定しました。地区計画の策定まで至りませんでしたが、地
区計画の基本方針を決定し、具体的なルールである地区整備計画(案)を策定中です。来年度は、
アドバイザー派遣や計画作成への助成等により、地区計画の策定を目指します。
- 12 -
Ⅳ.鉄道やバスなどの公共交通幹線軸の強化や乗り継ぎの利便性を高めるとともに、地域
特性にふさわしい交通サービスの確保に取り組み、人に優しい交通ネットワークを構
築します
市民や企業が進める地域にふさわしい公共交通を考える活動
達成度
10
の支援と公共交通への自発的転換
実
行
内
容
目 標
地域にふさわしい公共交通を考える市民や企業の活動を支援します。
また、児童、生徒を対象に、モビリティ・マネジメントの意識づけを図ります。
さらには、多様な公共交通を視野に生活交通の利便性向上や利用促進を図るため、地域生活交通活
性化会議を開催します。
取 組 内 容
○ 地域にふさわしい公共交通を考える活動
公共交通を活用した地域づくりとして、鷹巣・棗、酒生、殿下、鶉・宮ノ下・大安寺、豊、岡保、
日新、上文殊、森田、東藤島の計 10 地域において、地域コミュニティバス運行協議会の利用促進
活動や、鉄道駅を中心としたまちづくり活動等を支援した(森田及び東藤島については市民協働・
国際課所管事業を活用)
○ モビリティ・マネジメント学習会の実施
平成 24 年 10 月 20 日に「公共交通探検隊!公共交通機関を使って福井の街を巡ってみよう」と
銘打ったイベントを開催した。子供たちを対象に、イベントではえちぜん鉄道車両基地の見学会や、
バスや電車を使って市施設を巡るポイントラリーを実施した(参加者数:合計 23 名)
○ 地域生活交通活性化会議の開催
今年度は地域生活交通活性化会議 5 回、同検討会を 4 回の計 9 回の会議を開催した
会議では、国庫補助申請に係る生活交通ネットワーク計画の策定、生部線や清明線の事業計画の見
直し、日新地域コミュニティバスの試行運行開始等について協議を行った
数
目
値
指
標
公共交通を活用した地域づくりの支援
: 8 地域+1 企業団体
モビリティ・マネジメント学習会の実施
: 1回
地域生活交通活性化会議の開催数
: 6回
標
結
果
・ 成
果
公共交通を活用した地域づくりの支援
: 10 地域
モビリティ・マネジメント学習会の実施
: 1回
地域生活交通活性化会議の開催数
: 9回
成果・課題
・地域にふさわしい公共交通を考える活動
各地域で様々な活動が行われ、バスや電車の利用促進につながりました。例えば、酒生地域では、
地域内の古墳や寺院跡をコミュニティバスに乗って巡る「酒生遺跡巡り」が運行協議会の取り組み
として実施されました。また、デマンドバスの運行に取り組んでいる殿下地域は、利用者目線に立
ったきめ細やかな情報提供を行っている等の活動が評価され「公共交通の利用拡大等に寄与してい
る団体」として、国土交通省中部運輸局長から表彰されました。
・モビリティ・マネジメント学習会の実施
日ごろ公共交通に乗る機会が少ない子どもに対して、実際にバスや電車に乗る機会を提供したこ
とで、今後の生活の中でも公共交通を使うきっかけとしてもらうことができました。小さい頃から
バスや電車に乗る習慣を持つことで、「将来の公共交通ユーザー」へと誘導することが可能となる
ため、今後も同様のイベントを開催していきます。
・地域生活交通活性化会議の開催
市民代表や交通事業者、行政関係者等、多様な委員が参加する会議において、多角的視点で協議
を行い、幹線的な路線バスとフィーダー交通の整合性のある交通ネットワークを実現することによ
り、各地域の特性にふさわしい地域生活交通の確保、維持に貢献しました。
- 13 -
達成度
11
地域鉄道の利用促進と利便性の向上
実
行
内
容
目 標
取 組 内 容
福井鉄道福武線とえちぜん鉄道について、地域住民や沿線自治体等と連携した利用促進活動を行う
とともに、持続的な運行支援を図ります。
両鉄道の利便性向上を図る観点から、相互乗り入れについて、県・沿線自治体・関係者と連携して
検討を進めます。
また、福井鉄道の福武線地域公共交通総合連携計画に基づき、LRV車両の導入に向けて協議を進
めます。
○ 福井鉄道の運行支援
福井鉄道福武線では、福井鉄道福武線地域公共交通総合連携計画に基づき、福井鉄道の経営安定
化を図り、継続的な鉄道運行を支援した
○ えちぜん鉄道の運行支援
えちぜん鉄道では、えちぜん鉄道公共交通活性化総合連携計画に基づき、えちぜん鉄道の修繕費
や施設整備・改善を支援した
○ LRVの導入
福井鉄道連携計画により、本年度に車両更新として新型車両(LRV)1 編成の導入について取り組
んだ
○ えちぜん鉄道・福井鉄道の相互乗り入れ
県・沿線自治体・関係者と連携し、費用対効果、収支採算性、運行計画など実施に向けて検討を
行った(第 5 回事業検討会議(11/27)第 6 回事業検討会議(2/7)など)
○ 福井鉄道駅前線の延伸
関係者と協議・検討を行い、10/29 に延伸案を公表した。12/28 に西口空間デザイン方針として
延伸を決定した
数
目
福井鉄道乗車人員
えちぜん鉄道乗車人員
LRVの導入
値
指
標
:
:
:
187 万人
321 万人
1編成
標
結 果
・ 成
果
福井鉄道乗車人員
: 177 万人
えちぜん鉄道乗車人員 : 327 万人
LRVの導入
:
1 編成
成果・課題
・福井鉄道の運行支援
福井鉄道では、本年度の福井鉄道福武線活性化支援事業補助金の交付決定や、事業活動や予算等
を議題とします連携協議会の開催、維持修繕事業等を確認する再建スキーム管理部会を開催しまし
た。サポート団体の活動との連携や 10 月に開始されたえちぜん鉄道と福井鉄道の両鉄道の連絡運
輸により利用促進を図り、乗車人員は前年度より増加しましたが、目標値には届かない結果となり
ました。
また、サポート団体の活動として、駅前線延伸及び電停改良要望書提出、併せて沿線ウォーキン
グ等の利用促進イベントを実施しました。
・えちぜん鉄道の運行支援
えちぜん鉄道では、経営の自立性の向上、安定化を目指し、修繕費の支援を行なっており、今年
度は、越前開発駅の環境整備として、トイレ及び駐輪場の整備を行い、利便性向上を図り、目標の
乗車人員を大幅に超える成果となりました。
・LRVの導入
福井鉄道の新型車両(LRV)を 1 編成導入しました。導入までの間、福井鉄道とともに、9 月
に新型車両のデザイン募集(投票総数 6,606 票・福井市役所投票所 359 票)
、3 月にネーミング募集
等のイベントを実施し、電車への市民意識の喚起を行いました。
・えちぜん鉄道・福井鉄道の相互乗り入れ
検討・協議の結果、事業化を決定しました。平成 25 年度から、相互乗り入れのための工事に着
手するほか、定時性確保・利便性向上のための電停改良等について、県・鉄道事業者と協力して事
業を進めます。
・福井鉄道駅前線の延伸
検討・協議の結果、延伸の事業化を決定しました。平成 25 年度、概略設計を行い、工事着手に
向けて、関係者間で協議・検討を行います。
- 14 -
バス路線の維持と地域実情に応じたバス交通サービスの確保
実
行
内
達成度
12
容
目 標
市民の移動利便性を確保するため、交通事業者と連携し、バス路線の維持やサービスの改善を図り
ます。
また、公共交通空白・不便地域等において地域実情に応じた交通手段を確保するため、地域コミュ
ニティバス等の運行支援やバス路線の再編を行います。
さらには、路線バスの利便性を向上させるバスロケーションシステムの整備を進めます。
取 組 内 容
○ バス路線の維持改善
生活交通バス路線等の欠損補助金交付と併せ、バス交通サービス向上と事業計画の最適化を図る
ことにより、市民生活に必要不可欠な生活バス路線を将来に亘り効率的に維持した
○ 地域実情に応じたバス交通サービス
公共交通空白地域等において、地域特性にふさわしいフィーダー交通サービス確保を目的に、地
域住民と交通事業者が連携協力して運行する地域コミュニティバス等に対して支援を行った
○ バスロケーションの整備
バスの利便性を向上させ、バス交通の活性化を図るため、バスの現在位置や運行状況に関する情
報を携帯電話やパソコンで検索できるようなバスロケーションシステムを導入した
数
目
値
指
標
市内を運行する京福バスの路線・系統の年間利用者数
: 300 万人
地域実情に応じたバス交通サービスを提供している地域
: 15 地域
バスロケーションシステムの稼動 : 12月
標
結
果
・ 成
果
市内を運行する京福バスの路線・系統の年間利用者数
: 290 万人(見込み)
地域実情に応じたバス交通サービスを提供している地域
: 16 地域
バスロケーションシステムの稼動 : 12月
・ バス路線の維持改善
成果・課題
昨年度に引き続き、清水プラント3を拠点とするバス路線再編社会実験に取組むとともに、清明
線(福鉄バス)の再編などにより、事業の効率化と利便性向上の両立を図りました。
しかしながら、本市と近隣市町とを結ぶ地域間幹線系統を中心に、利用者の減少に歯止めが掛か
らない状況であり、今後は、沿線市町とも連携しながら、事業の効率化や利用促進等に取組んでい
く必要があります。
・ 地域実情に応じたバス交通サービス
、清明地域(清明
地域実情に応じたバス交通のサービスとして、豊地域(生部線再編・9 月から)
線再編・10 月から)
、日新地域(地域コミュニティバス運行開始・11 月から)の 3 地域でバス運行
を開始し、公共交通を利用しづらかった地域における生活交通の確保に繋がりました。今後は、よ
り多くの沿線住民に利用していただけるよう、地域住民及び交通事業者と連携して利用促進活動を
進めていきます。
・ バスロケーションの整備
交通事業者と連携し、携帯電話やパソコンを使って京福バスの路線バスやすまいるバスの現在位
置が検索できるバスロケーションシステム(通称:京福バスナビ)を整備し、平成 24 年 12 月から
運用を開始しました。このシステムの導入により、バス遅延による不安感やイライラが解消され、
バスの利用利便性が向上しました。また、システムの周知を図るために、市政広報に記事を掲載し
た他、福井市への転入者に対してチラシでの広報を進めています。
- 15 -
達成度
13
市営駐車場の適正な運営
実
行
内
容
目 標
中心市街地のにぎわいや違法路上駐車の排除を目的に、市営駐車場の適正な運営を図ります。
取 組 内 容
市営駐車場の目的である中心市街地のにぎわいや違法路上駐車の排除の実現のために、施設の維持
管理や利用促進等を取り組んだ
○ 施設の維持管理
・建築設備の定期点検、消防用設備の工事、建築物の修繕(大手駐車場)
・駐車機械設備の修繕(大手第2駐車場)
・大規模補修工事、駐車機械設備の修繕(本町通り地下駐車場)
○ 施設の利用促進
・10 月 本町通り地下駐車場をPRするCMを作成。11 月~ケーブルテレビで放映開始。
・12 月 親子見学会を開催。
○ 長期滞留車問題(本町通り地下駐車場)
・4~6 月 所有者に引き取りの催告等
・7 月
処分の予告
・8 月
車両処分
数
目
値
指
標
標
結 果
大手・大手第 2・本町通り地下駐車場の利用台数
: 54.8 万台
・ 成
果
大手・大手第 2・本町通り地下駐車場の利用台数
: 55.0 万台
・施設の維持管理
今年度の維持管理として、建築ならびに駐車機械の修繕等を適正に実施しました。また、併せて
行いました点検で、非常用照明、エレベーターなどの既存不適格箇所(大手)、そして二酸化炭素
消火設備の期限切れ(本町)が明らかになりましたので、今後、各駐車場の実情に合わせて計画的
に改修していきます。
成果・課題
・施設の利用促進
本町通り地下駐車場のCM放送や親子見学会など、市営駐車場の利用促進策を実施した結果、大
手・大手第 2・本町通り地下駐車場の利用台数が前年度比 100.80%(=551,905/547,504)となり、
利用台数の目標を達成しました。
・長期滞留車問題(本町通り地下駐車場)
平成 22 年より課題となっておりました長期滞留車について、車両の処分を以って成果がありま
した。
《参考》
4~2 月(今年度) 3 月(昨年度)
計
大手
364,609
39,546
404,155
第2
88,109
8,861
96,970
本町
45,463
5,317
50,780
計
498,181
53,724
551,905
- 16 -
達成度
14
街路整備の推進
実
行
内
容
目 標
道路交通ネットワークの充実を図るため、都市計画道路の整備を推進します。
特に市北部においては、高木市場線の整備を進めます。昨年度に引き続き、権利者との交渉を進め、
事業用地を確保し、道路工事に着手します。
取 組 内 容
○ 高木市場線の整備
4 月~ 事業用地の取得について、未契約者との交渉を実施
契約済面積 2475.29 ㎡(平成 25 年 3 月末日現在 取得割合 90.7%)
7月
都整№4 道路築造工事(施工延長L=120.8m)を契約
工期:平成 24 年 7 月 31 日から平成 25 年 3 月 22 日まで
契約金額:46,369,050 円
8月
工事着手
1 月~ 次年度工事に係る関係機関協議
数
目
高木市場線の道路工事着工
都市計画道路整備率
値
指
標
:
:
標
結
8月
81.5%
果
・ 成
高木市場線の道路工事着工
都市計画道路整備率
:
:
果
8月
82.2%
成果・課題
・未契約の権利者と交渉を進めてきた結果、約 9 割の事業用地について契約しました。
・一部の地権者については、用地買収の交渉に伴い発生した代替用地の問題や移転補償の条件に同意
が得られていないため、交渉が難航していますが、引き続き交渉を行い、契約を目指します。
・工事については適切に管理し、年度内に完成を目指しましたが、電線事業者等の関係事業者との協
議に時間を要したため、一部繰越事業とします。
・次年度も早期に発注を行い道路工事に着手し、年度内の完成を目指します。
・また、東口都心環状線等の土地区画整理事業内の都市計画道路が進捗したため、整備率は目標を達
成しましたが、道路交通ネットワークの充実を図るため、引き続き都市計画道路の整備を推進しま
す。
- 17 -
Ⅴ.関係機関と連携し、高速交通ネットワークである北陸新幹線の整備促進に積極的に取
り組みます
達成度
15
北陸新幹線の建設促進
実
行
内
容
目 標
北陸新幹線は日本海側で基幹的な高速交通体系を形成する国家プロジェクトです。敦賀までの着工
方針は示されたものの、平成 26 年度に開業する金沢とのブランクによる地域格差の拡大が懸念され
ることから、早期着工・整備の促進を求めていきます。
また、早期整備を円滑に進めるため、地元の方々の理解と協力が得られるよう、鉄道・運輸機構、
県、沿線市町と連携を図りながら地元との合意形成に取り組んでいきます。
取 組 内 容
北陸新幹線の福井開業実現のため、福井市北陸新幹線建設促進協議会を開催するとともに、北陸新
幹線関係都市連絡協議会などとの連携による要請活動を行った
また、認可後は、鉄道・運輸機構・県とともに 8 月から 12 月にかけて、予定ルート周辺の 16 地区
の自治会役員、住民などに対して、説明会を 24 回行った
(新幹線建設促進に係る取り組み)
5 月 18 日 北陸新幹線関係都市連絡協議会 総会(南魚沼市)
7 月 17 日 福井市北陸新幹線建設促進協議会 総会を開催
7 月 31 日 北陸新幹線関係都市連絡協議会による中央要請
8 月 8 日 福井市の重要課題に関する中央要望
10 月 19 日 北陸新幹線関係都市連絡協議会 総会(小松市)
10 月 25 日 関西経済連合会へ協力要請
11 月 14 日 北陸新幹線関係都市連絡協議会による中央要請
(並行在来線に係る取り組み)
3 月 29 日 福井県並行在来線対策協議会設立
数
目
早期着工・整備の推進
値
指
標
標
結 果
・ 成
果
早期着工・整備の推進
北陸新幹線認可・着工(金沢・敦賀間)
成果・課題
・県、沿線市と連携して、要望活動を続けてきた結果、北陸新幹線(金沢・敦賀間)が 6 月 29 日に
認可され、8 月 19 日に起工式が行われました。
・しかし、国が示した完成・開業年度は平成 37 年度であり、金沢開業から 10 年以上のブランクがあ
るため、早期の事業完成と福井開業が今後の課題であり、予算や貸付料の重点配分などによる早期
開業を求めていきます。
・また、地区住民説明会において、事業概要・事業スケジュール等を説明しました。今後、早期の整
備を円滑に進めるため、鉄道・運輸機構、県、沿線市町などと連携を図りながら、地権者、住民に
理解と協力が得られるよう取り組んでいきます。
・なお、新幹線開業に伴い、JRから経営分離する並行在来線について、県・沿線市町と連携しなが
ら、国に対して支援を要望していきます。
- 18 -
Ⅵ.社会情勢の変化に的確に対応し、より質の高いサービスを提供できるよう、情報基盤
の整備を進めます
達成度
16
携帯電話の不感地域の解消
実
行
内
容
目 標
集落の生活利便性の向上や防災情報等の受信のため、山間部等における携帯電話不感地域の解消を
目指します。
取 組 内 容
○ 携帯電話の不感地域解消のため集落内に基地局を整備する事業と、基地局までの光伝送路を敷設
する事業を実施
・基地局整備(国・県の補助事業)
(尼ヶ谷町、白滝町)
8月 6 日
着工
3 月 22 日
完成
・光伝送路整備(市単独事業)(国山町~尼ヶ谷町~白滝町間)
6 月 13 日
着工
2 月 12 日
完成
数
目
携帯電話不感地域解消
値
指
標
:
2 集落
標
結
果
携帯電話不感地域解消
・ 成
:
果
2 集落
成果・課題
殿下地区 2 集落(尼ヶ谷町、白滝町)で、NTT ドコモ、au(KDDI)の 2 社の携帯電話が通話可能と
なり、集落の生活利便性の向上や防災情報等の受信につながりました。
- 19 -
達成度
17
ソーシャルメディア等の活用
実
行
内
容
目 標
平成 23 年度に作成した運用ガイドラインに基づき、Twitter(ツイッター)、Facebook(フェイスブ
ック)などソーシャルメディアを利用して、きめ細やかでタイムリーな行政情報を発信します。
取 組 内 容
○ 各所属がソーシャルメディアの利用を開始するに際し、相談や協議をおこなうなど円滑に利用で
きる環境を整備した
○ 外部機関が実施するソーシャルメディアの研修を受講し、知識の向上に努めた
○ ソーシャルメディアを利用している所属の意見交換会を開催し、情報共有することで、意識の高
揚を図り更なる情報発信の推進に努めた
7 月 13 日
2 月 13 日
「ビジネスで活用するソーシャルメディア」研修受講
「ソーシャルメディア意見交換会」開催
数
目
値
指
標
ソーシャルメディアにより行政情報を発する所属
: 10 所属
標
結 果
・ 成
果
ソーシャルメディアにより行政情報を発する所属
: 11 所属(2 所属は 2 アカウントで発信)
・公式アカウントが 11 所属(重複アカウント 2 所属)と、順調にソーシャルメディアにより行政情報
を発信する所属が増加しました。
・今後も関係所属からの相談に応じて、市民に親しみやすいソーシャルメディアによる情報発信を推
進していきます。
成果・課題
公式アカウント:
Twitter (6 所属)
広報広聴課、男女共同参画・少子化対策室、労政課、公営競技事務所、自然史博物館、
郷土歴史博物館
Facebook (7 所属)
中心市街地振興課、マーケット戦略室、観光開発室、公営競技事務所、農政企画室、
文化課、郷土歴史博物館
- 20 -
総務部
成果報告
総務部長
滝
波
秀
樹
達成度
2
14
-
6
総 括
地域コミュニティ機能の保持や活性化のための支援を継続して実行するとともに高齢化
の高い地域に集落支援員を配置し、自治会の基盤強化を図りました。また、防犯灯のLED
化を支援し、環境にやさしいまちづくりを推進しました。
魅力ある県都福井を築くため、長期的なまちづくりの指針となる「県都デザイン戦略」を
策定し、目指すべき姿と実現方策を示しました。
重要な懸案事項や政策的な課題については、課題解決を図る「政策調整会議」を設置し、
積極的に政策議論を行い、施策や予算に反映しました。また、市が実施している事務事業と
公の施設について外部点検を実施し、次年度の事務事業の見直しを行い、効率的な事業推進
を図りました。
市政の重要課題や地域・市民活動に関する情報をソーシャルメディアなど、様々な媒体を
活用した情報発信に努め、市職員が施策等を説明する「市政出前講座」では、幅広い市民の
意見・提言をお聴きすることができました。
東日本大震災により、事故・災害に強い安全で安心なまちをつくるため、また災害対策の
一層の強化を図る必要があることから、新たに津波災害対策編と原子力災害対策編を地域防
災計画に追加するなど計画の見直しを行いました。併せて、災害時における避難者等への支
援体制の整備と充実、自主防災意識の高揚を図りました。
- 21 -
組織目標ごとの達成状況
Ⅰ.地域コミュニティの活動主体である自治会の基盤強化を図り、地域の特色を活かした環境にも
やさしい住民主体のまちづくりを進めます
平成 22 年 3 月に策定した「地域コミュニティ機能保持・活性化のための支援について」
の取組事項を継続して実行するとともに、
「地域コミュニティ支援策見直し検討会」
(自治会
連合会関係者 5 名、公民館関係者 2 名)を設置し、より効果的・効率的な支援策への見直し
を行ったほか、中山間地域の高齢化率の高い地域に集落支援員を配置し、高齢者の見守り活
動や農業生産グループの活動促進、地区イベントを実施し、地域コミュニティの充実を図り
ました。
また、自治会の節電意識の高まりにより、自治会設置の防犯灯のLED化の要望が目標を
大幅に上回ったことから補正予算を計上し、環境にもやさしい住民主体のまちづくりを支援
しました。
Ⅱ.長期的な視点により魅力ある県都福井を築くため、
「ふくい県都ビジョン(仮称)」を策定する
とともに、「新高速交通ネットワーク活用・対策プラン」を着実に推進します
「県都デザイン戦略」の策定では、懇話会をはじめワークショップ、中学生サミット、パ
ブリックコメントなどによる意見を踏まえ、2050 年を目標年次とする県都の目指すべき姿と
その実現化方策を示し、3 月に策定・公表しました。
また、「新高速交通ネットワーク活用・対策プラン」の進捗管理については、県や関係団
体との協議および庁内会議の開催し、情報の共有化と連携強化による推進を図りました。
Ⅲ.情報公開制度に基づく行政情報の公開を徹底するとともに市政の重要課題や地域・市民活動に
関する情報を積極的に広報します
行政情報の公開の徹底については、9 項目からなる情報公開制度の充実に向けた見直しを
実施し、市民の利便性の向上、事務処理の効率化・迅速化、更なるオープン化を図りました。
また、市ホームページの新着情報等についてツイッターなどを利用して配信するととも
に、ケーブルテレビ広報番組等をユーチューブで公開することにより、各種媒体を活用して
様々な行政情報を広く、正確に、そして分かりやすく提供することに努めました。
- 22 -
Ⅳ.市民が主体となるまちづくりを推進するため、広く市民の提言等を市政に反映します
市長と直接対話を行う「あじさいトーク」の他に、市職員が直接市民の活動場所に出向き、
市の施策等について説明を行う「市政出前講座」を開設したことにより、より幅広く市民の
意見・提言等をお聴きすることができました。
市民参画の機会の拡充を図るため、より多くの政策等に市民の意見募集を可能とするパブ
リックコメント実施規程の改正や公表の際にはわかりやすい表現での情報提供に努めまし
た。そして、パブリックコメントでいただいた意見や市民意識調査の結果を踏まえ各種施策
の計画立案に反映しました。
Ⅴ.時代の変化に対応した公共サービスを提供するため、市政の重要課題の解決を進め、徹底した
事務事業の見直しによる効率的行政運営を推進します
また、計画的に行財政改革を進め、職員の自己啓発を支援するなど人材育成を図ります
時代の変化に対応した公共サービスを提供するため、市政上の重要な懸案事項や政策的な
課題について迅速な課題解決を図る「政策調整会議」を設置し、積極的な政策議論を行い、
施策や予算に反映しました。
市が実施している事務事業と公の施設のうち、16 事業、3 施設について外部点検を実施し
ました。点検結果を踏まえ、次年度の事務事業の見直しを行いました。
公の施設のあり方については、関係所属と協議・調整を行い、
「公の施設の管理運営方針」
を改定しました。また、使用料・減免規定の見直し方針を作成し各所管所属へ周知しました。
指定管理者が更新となる施設について、次期指定管理者の選定を行いました。また、指定
管理者が管理運営する施設について、所管所属による定期的なモニタリングと、外部委員に
よる第三者モニタリングを実施しました。
平成 22 年 4 月 1 日から平成 27 年 4 月 1 日までを計画期間とする「第 3 次定員適正化計画」
に基づき、職員の年齢構成の平準化を図るとともに、持続可能で安定した行政サービスを提
供できる組織の構築を目指し、定員管理を行った結果、ほぼ計画どおりの職員削減と人件費
の縮減となりました。また、福井市人材育成基本方針に基づき、行政ニーズに対応した研修
の実施や職員の自己啓発を支援するなど、質の高い行政サービスを提供できる人材の育成に
努めました。
- 23 -
Ⅵ.地震や津波などの災害に対して市民、市民組織、事業者、行政が連携し、市民の生命・身体・
財産を守り被害の軽減に努めます
実践的な地域防災計画等の策定については、東日本大震災により、災害対策の一層の強化
を図る必要性が明らかになったことから、防災基本計画の修正等の国の動向や県の動向など
を勘案し、地域防災計画の見直しを行いました。また、津波被害を軽減するため、津波ハザ
ードマップを作成し、沿岸部住民に配布をしました。
実践的な防災訓練等の実施については、職員防災訓練や原子力防災訓練(図上訓練)を実
施することで、災害対応能力の向上、防災関係機関との連携強化を図りました。
また、中核リーダー研修会やリーダー研修会を開催し、先進地区の取り組み等への理解を深
めるなど様々な情報を共有することができました。避難所運営訓練(HUG)を実施し、避
難所を円滑に運営するための方法等を地域の方に伝えることもできました。
Ⅶ.市民の安全・安心を守るため、災害時における避難者等への支援体制の整備と平常時の防犯活
動の充実のため、自主防犯活動の促進を図ります
災害時の支援体制の充実については、発災直後の生命維持や生活に必要な飲料水を確保す
るため、非常用貯水装置の整備及びペットボトルの備蓄を行いました。
災害時の情報伝達手段の一つである防災行政無線について、聞き取りが困難な地域への屋
外拡声子局の増設等を行うとともに、防災行政無線から流れた放送内容を電話で確認できる
自動応答装置の設置を行い、情報伝達手段の強化に取り組みました。
災害時マンホールトイレをモデル事業として設置しました。地元住民を対象とした説明会
において、従来の簡易トイレや仮設トイレに比べ、設置が簡易で衛生的であるとの評価を得
たことから、来年度以降も避難所となる小学校に設置していく予定です。
災害時要援護者避難支援制度については、各地区の取組状況調査を踏まえ、今後、調査結
果を基にして、地域実情に応じた支援を推進していきます。
防犯活動の支援については、新たに 2 地区に支隊が設置されることとなり、地域における
防犯活動の充実が図られます。
Ⅷ.一人ひとりの人権が尊重される地域社会の実現に向け、関係機関との連携・協力を深め、各種
啓発事業を実施します
6 月に実施した市民意識調査では、指標としている人権問題に関心がある人の割合に達成
できませんでした。しかし、人権週間前に独自に取り組んだ人権パネル展では人権に対する
高い意識が伺えました。今後とも、あらゆる機会をとらえ関係所属や国・県と連携した啓発
運動を積極的に展開し人権意識の向上を図ります。
- 24 -
Ⅰ.地域コミュニティの活動主体である自治会の基盤強化を図り、地域の特色を活かした
環境にもやさしい住民主体のまちづくりを進めます
達成度
1
地域コミュニティ機能の保持、活性化
実
行
内
容
目 標
地域コミュニティにおける活動主体である自治会等の機能保持や活性化を図るため、これまでの取
組を検証し、支援策を見直します。
また、自治会組織の維持・運営が厳しい中山間地域に課題解決のための集落支援員を試験的に配置
し、評価・検証を通じて制度化を進めます。
取 組 内 容
○ 支援策の見直し
・「地域コミュニティ機能保持・活性化のための支援策」について、より効果的・効率的な支援策
とするため「検討会」
(自治会連合会関係者 5 名、公民館関係者 2 名)を設置した
・6 月上旬に全自治会長に対してアンケートを行い、自治会の現状を把握するとともに、現在の支
援策に対する意見を取りまとめた(対象者:市内全自治会長 1,557 名 回答率:73.4%)
〈検討委員会〉
支援策の現状、自治会長アンケートの実施について協議
○第 1 回(6 月 4 日開催)
○第 2 回(8 月 27 日開催)
アンケート結果、支援策の見直しについて協議・検討
○第 3 回(10 月 9 日開催)
支援策の見直しについて意見の取りまとめ
・見直し策としては、自治会のグループ化(合併)を促進することや、若年層世帯に対する自治会加
入の啓発を強化すること等が提言され、新たな自治会加入促進策など一部については本年度から
取組むこととした
○ 集落支援員の配置
・地区自治会連合会から集落支援員の推薦を受けて、6 月から芦見地区と上味見地区に各 1 人を配
置した(下味見地区自治会連合会は、支援員の配置を辞退する届出が提出された)
・年度末に向けて、美山地区における集落支援員の活動状況等を検証するとともに、美山地区以外
への配置の方針について検討した
数
目
値
指
標
地域コミュニティ支援策の見直し :
集落支援員の配置 : 3 人 6 月
自治会加入率
: 80%
標
結
10 月
果
・ 成
果
地域コミュニティ支援策の見直し :
集落支援員の配置 : 2 人 6 月
自治会加入率
: 79%
10 月
成果・課題
・支援策の見直し
見直した支援策のうち、本年度から取組んだ新入学等を控えた子供の保護者に対する自治会加
入の呼びかけでは、相談や問合せがあるなど成果が見られました。今後は見直し策を踏まえ、更
に地域コミュニティへの支援を進めます。
・集落支援員の配置
今年度配置した 2 つの集落では、高齢者の見守り活動の強化や農業生産グループの活動促進、
地区イベントの維持等、地域の活性化につながる成果が見られます。
平成 25 年度は、引き続き 2 地区に集落支援員を配置し、その成果をさらに検証するとともに、
他地区への配置の必要性について検討します。
・自治会加入率
市民課窓口や各種広報による自治会加入の啓発のほか、福井県宅建協会会員の不動産業者や、
大学生への自治会加入の働きかけ、マンション自治会の新規立ち上げに対する説明会等を行って
おりますが、自治会加入率は低下傾向にあり目標の 80%の維持はできませんでした。今後におい
ても、市自治会連合会等の関係団体を通して、自治会加入促進を働きかける必要があります。
- 25 -
達成度
2
環境にやさしいまちづくりの推進
実
行
内
容
目 標
環境への負荷軽減のため、従来の防犯灯設置等補助事業を拡充し、自治会が設置する防犯灯のLE
D化を支援します。
・自治会が設置する防犯灯がLED防犯灯である場合、1 灯につき 10,000 円を上限に補助した。
取 組 内 容
【3 月末までの設置状況】
LED防犯灯設置補助数
1,560 灯
LED 防犯灯設置実績
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
合計
H23
48
9
44
10
21
43
11
5
4
3
4
1
203
H24
285
157
114
138
101
69
91
59
70
209
92
175
1,560
数
目
値
指
標
自治会設置防犯灯のLED化支援件数
: 400 灯
標
結 果
・ 成
果
自治会設置防犯灯のLED化支援件数
: 1,560 灯
成果・課題
地球温暖化や原子力発電所操業停止によって自治会の節電意識が高まったことから、当初計画して
いたLED防犯灯の設置数 400 灯を早々に達成したため、補正予算を計上して対応しました。
LED防犯灯について補助額を増額したこと、またLED防犯灯と従来型防犯灯との価格差が縮小
傾向にあることから、LED防犯灯の設置割合は前年度の 34%と比べ 85%と非常に高くなっていま
す。
引き続きLED防犯灯設置の需要は高く推移すると考えられますので、今後はLED防犯灯の価格
の動向を見ながら防犯灯設置等補助事業の見直しを検討していきます。
- 26 -
Ⅱ.長期的な視点により魅力ある県都福井を築くため、「ふくい県都ビジョン(仮称)」を
策定するとともに、
「新高速交通ネットワーク活用・対策プラン」を着実に推進します
達成度
3
「ふくい県都ビジョン(仮称)」の策定
実
行
内
容
目 標
交通、経済等の中心である県都福井市の魅力を高め来街者の増加を図るため、県と連携して長期的
な視点に立った「ふくい県都ビジョン(仮称)」を策定します。
取 組 内 容
○ 懇話会の開催
第 2 回 平成 24 年 7 月 6 日(金)
戦略の論点について
第 3 回 平成 24 年 10 月 22 日(月) 戦略の骨子について
第 4 回 平成 24 年 11 月 26 日(月) 戦略の骨子について
第 5 回 平成 25 年 1 月 28 日(月)
戦略(案)について
○ ワークショップ開催
第 1 回目 平成 24 年 9 月 1 日(土)
参加者 34 名 フィールドワーク他
第 2 回目 平成 24 年 9 月 8 日(土)
参加者 31 名 意見取りまとめ
○ 中学生サミット
平成 24 年 11 月 15 日(金)
参加者 46 名 未来のまちをデザインしよう(福井城址と中央公園のあり方)
○ フォーラム開催
平成 24 年 11 月 26 日(月)
基調講演、意見交換
○ パブリックコメントの実施
期間 平成 25 年 2 月 1 日(金)~2 月 18 日(月)
意見提出者数 27 人 意見数 118 件(県と市の合計)
○ 福井城史料調査委員会
歴史を活かした福井城址と中央公園の一体的整備を検討するため、福井城に関する歴史的史料
を収集、整理・分析し、復元整備の可能性について検討を行った
数
目
値
指
標
「ふくい県都ビジョン(仮称)
」の策定
標
結
果
・ 成
果
「県都デザイン戦略」の策定
成果・課題
2050 年の魅力ある県都福井の創造を目指し、ワークショップや中学生サミットなどを開催して、い
ただいた多くの意見を参考に懇話会で議論を行い、県都の目指すべき姿とその実現方策について取り
まとめました。その内容については、パブリックコメントによる市民県民の意見および議会での議論
を踏まえ、
「県都デザイン戦略」を策定しました。
今後は、この戦略の実現を目指し、市民県民の意識を醸成し協働する仕組みづくりに努めるととも
に、県とともにマネジメント体制を構築し推進してまいります。
- 27 -
達成度
4
「新高速交通ネットワーク活用・対策プラン」の推進
実
行
内
容
目 標
北陸新幹線金沢開業、舞鶴若狭自動車道全線開通、中部縦貫自動車道整備を見据え、観光・経済・
まちづくりに最大限の成果を上げるため、県、市町、関係団体と連携・協働を図り「福井県新高速ネ
ットワーク活用・対策プラン」を着実に推進します。
取 組 内 容
○ プラン関連事業の実施
・「一乗谷」ブランドイメージ向上事業:映画「旅の贈りもの 明日へ」ロケ地マップ作成ほか
・朝倉周遊シャトルバス運営事業:運行期間 4.28~11.25
・朝倉・永平寺ライナー運行補助:4/1~11/25 の土日祝日及び 1.17~29 の毎日、1 日 8 便運行
・「越前海岸」体験・体感観光推進事業:体験・体感メニュー10 種類 参加者 延べ 100 人
・観光産業振興資金融資:平成 24 年 4 月融資制度施行
・「まちなか」滞在拠点化事業:観光おもてなし力向上研修の実施、参加者 100 人
・フラワータワー等設置:福井駅西口広場でのフラワーカーペット及びタワーの設置
・福井ブランド育成事業:東京インターナショナル・ギフト・ショー春 2013 ほかへの商品出展
土産物(試作品)の開発 2 件
○ 庁内関係所属による「対策プラン推進会議」の開催
事業の進捗状況の確認、事業推進における庁内体制のあり方について、協議を行った
【第 1 回】 11 月 1 日
【第 2 回】
3 月 25 日
○ 「福井県新高速交通ネットワーク活用推進会議」等への参加
今年度は、嶺北の市町及び関係団体による「北陸新幹線活用推進委員会」が 2 回開催され、事業
報告と意見交換を行った
【第 1 回】
6月6日
【第 2 回】 10 月 31 日
数
目
対策プラン推進会議開催 :
値
指
標
2回
標
結 果
・ 成
対策プラン推進会議開催 :
果
2回
成果・課題
プラン推進のため 8 事業 13 項目を実施し、来年度も継続して事業を推進していきます。
また、県・関係団体による「北陸新幹線活用推進委員会」や、庁内関係所属による「対策プラン推
進会議」において協議、意見交換を行い情報を共有するとともに、その結果を平成 25 年度予算へ反
映させました。
対策プラン推進会議においては、事業の進捗状況の確認、事業推進における庁内体制のあり方につ
いて協議しましたが、個々の事業の相乗効果を高めるとともに効果的な本市の魅力の発信のため、庁
内関係所属の連携をさらに深めていくことが課題となりました。
今後も庁内の連絡体制や県・関係団体との連携の強化を図り、プランの目的である「交流活動のさ
らなる拡大」に努めます。
- 28 -
Ⅲ.情報公開制度に基づく行政情報の公開を徹底するとともに市政の重要課題や地域・市
民活動に関する情報を積極的に広報します
達成度
5
公正公平、透明でオープンな市政の推進
実
行
内
容
目 標
更なる公正公平、透明でオープンな市政の推進を図るため、情報公開の徹底に向けた調査・検討を
行い、制度の充実を図ります。
情報公開制度及び個人情報保護制度の適正な運用を行うことで、市民の市政に関する知る権利の尊
重と、市政への参加促進を図るため、職員を対象に制度の研修を実施し、制度への理解と実務能力を
更に高めます。
○ 情報公開制度の充実に向けた検討、見直し
<24 年度見直し項目>
方向性
見直し項目
1 即時開示・行政資料化の促進
利便性向上
取 組 内 容
2
3
4
5
明確化
6
迅速化
7
8
オープン化
9
請求方法の追加
受付場所の追加
取下げに対する対応の明確化
開示の実施に応じない場合の開示み
なし規定の追加
同一の部局内の複数の所管課にまた
がる請求・申出に対する対応の明記
複数の部局・実施機関にまたがる請
求・申出に対する対応の明記
不服申立てに係る答申の公表方法の
追加
実施状況の公表方法の追加
見直し内容
即時開示や情報公開の手続きによらず積極
的に行政情報を提供する行政資料化を促進
ファックス及び電子申請を追加
各所管課及び市長以外の実施機関を追加
対応方法を明記(取下げ様式追加 等)
一定の手続後、開示を実施したものとみなす
旨を追加
対応方法を明記(窓口コーディネータ制度の
活用、取りまとめ課対応)
対応方法を明記(情報公開・法令審査課取り
まとめ対応)
ホームページへの掲載を追加
ホームページへの掲載を追加
○ 情報公開・個人情報保護制度職員研修会の開催
採用 2 年目の職員に対する研修会
5 月 25 日、6 月 1 日実施
文書取扱責任者等に対する研修会
10 月 16 日、17 日実施
数
目
値
指
標
情報公開制度の充実に向けた検討、見直し
情報公開・個人情報保護制度職員研修会の開催
: 2回
標
結
果
・ 成
果
情報公開制度の充実に向けた検討、見直し
: 24 年度見直し 9 項目 12 月 3 日から実施
情報公開・個人情報保護制度職員研修会の開催
: 2回
成果・課題
情報公開制度の充実に向けた検討、見直しは、9 項目について 8 月から順次取組みを進め、12 月 3
日から本格実施をしています。これらの改善・見直しにより、市民の利便性向上、事務処理の明確化・
迅速化、更なるオープン化を図りました。
情報公開・個人情報保護制度職員研修会は、採用 2 年目の職員及び新任の文書取扱責任者等に対し
て開催し、制度への理解と実務能力の向上に努めました。なお、文書取扱責任者等に対する研修会に
ついては、各職場の実務においてより効果的な研修とするため、来年度は 5 月の開催を目指して取り
組んでいきます。
- 29 -
達成度
6
情報化社会に対応した広報の推進
実
行
内
容
目 標
市政の重要課題や地域・市民活動に関する情報を、広報紙・テレビ・インターネット・ ソーシャ
ルメディアなど多様な媒体を活用して的確に分かりやすく広報します。
取 組 内 容
○ 広報紙の特集記事は、各号での増減はあるが関係所属と調整しながら掲載した。
○ 9 月 1 日から、行政チャンネルの画質を、標準画質からハイビジョン画質に変更するとともに、併
せて番組を再編した
【旧】ズームアップまちづくり ⇒ 【新】やろっさFUKUI
週間市役所
ふくチャンネル回覧板
みんなのひろば
○ 民放テレビでの特集番組の制作・放送状況
福井放送<それゆけ!福井市調査隊>…7/22、9/2、10/6、11/3、12/22、2/9
福井テレビ<福いっぱいテレビ>…6/30、8/18、10/13、12/8、2/23、3/29
○ インターネットでの広報番組の動画配信状況
[ホームページ]
記者会見(ライブ中継有)
8本
民放テレビ広報番組
12 本
コマーシャル
10 本
ケーブルテレビ広報番組
1本
市内の映像
7本
ズームアップまちづくり
10 本
男女共同参画意識啓発劇
1本
[ユーチューブ]
ケーブルテレビ広報番組
10 本
数
目
値
指
標
広報紙での特集記事掲載数
: 36 件
民放テレビでの特集番組制作数 : 12 本
インターネットで動画配信する広報番組数
: 50 本
行政チャンネルのハイビジョン化と番組再編
: 9月
標
結 果
・ 成
果
広報紙での特集記事掲載数
: 37 件
民放テレビでの特集番組制作数 : 12 本
インターネットで動画配信する広報番組数
:59 本
行政チャンネルのハイビジョン化と番組再編
: 9月
成果・課題
特集記事や番組、コマーシャル制作については、計画的に取材や編集等の作業を進めて発行・更新
しました。また、行政チャンネルのハイビジョン化ならびに番組再編に取り組むとともに、ケーブル
テレビ広報番組などを新たにユーチューブで公開しました。ツイッターやフェイスブックでは、新た
に 7 所属が運用を開始し、ソーシャルメディアを活用して 11 所属が情報発信しています。
市の主要な施策や市民にとって関心のある事業などについて、それぞれの媒体を通して数多く取り
上げることができ、今後も引き続き、市民に対して様々な情報を広く、正確に、そして分かりやすく
提供していきます。
- 30 -
Ⅳ.市民が主体となるまちづくりを推進するため、広く市民の提言等を市政に反映します。
達成度
7
「あじさいトーク」と「フェニックス通信」の実施
実
行
内
容
目 標
市長が各地域や各種団体等の活動場所へ出向き、市政の重要課題について語り合う「あじさいトー
ク」を開催します。今年度は、第六次福井市総合計画の基本目標及び政策に沿い、『みんなでつくる
住みよいまち』 『福井(わがまち)の魅力発信』の2テーマに重点をおいて実施します。
また、市民から、市民ポスト・電話・電子メール等で市政に関する意見・提案を受ける「フェニッ
クス通信」を実施します。
取 組 内 容
・あじさいトークを 22 回開催した
・フェニックス通信は 1,354 件あり、その内、意見・要望・苦情等の件数は 225 件であった
数
目
あじさいトークの開催
値
指
標
:
20 回
標
結
果
・ 成
果
あじさいトークの開催 : 22 回
成果・課題
・目標としていた開催数 20 回については計画どおり達成しました。
・市長と市民が直接対話できる貴重な機会でもあるので、今後も開催していきます。
・フェニックス通信については、発信者が回答を求めている場合は、速やかに担当部署へ回付し、回
答をしました。
- 31 -
達成度
8
市政出前講座の開催
実
行
内
容
目 標
市民に市政への理解と関心を深めてもらうため、市職員が公民館や集会場等に出向き、市を取り巻
く状況や施策等について直接市民に説明する「市政出前講座」を開催します。
取 組 内 容
・新規事業のため、自治会、婦人会、老人クラブ等の団体に対し、PR とチラシの配布等を積極的に行
った
・目標数を大きく上回る 63 回を開催することが出来た
数
目
市政出前講座の開催
値
指
標
: 30 回
標
結 果
・ 成
果
市政出前講座の開催 : 63 回
成果・課題
・新規事業ということもあり、各団体や関係機関に働きかけを行い、開催目標数を遥かに上回る回数
を達成しました。
・市職員が市民の活動場所へ出向き、市民に市政の現状や施策等を直接説明することで、職員自らの
自己研鑽と能力開発の貴重な場として職員の意識改革に繋がりました。
・今後は、市民がもっと市政に関心を持ってもらうため、提供するおしながきと内容についてニーズ
に沿ったものに設定していく必要があります。
- 32 -
進捗状況
9
市民意見募集の推進
実
行
内
容
目 標
市の政策等に市民のニーズを反映させより良いものとするため、わかりやすい情報提供に努め、広
く意見や情報を募集するパブリックコメントを実施します。
また、市民意識調査を行い、まちづくりについての意見を、今後の市政運営の参考とし施策に反映
します。
取 組 内 容
○ パブリックコメント
7 月 福井市教育振興基本計画に係るパブリックコメント実施
パブリックコメント実務担当者研修会開催
9 月 パブリックコメント実施規程及び運用要領の改正
10 月 「地域主権改革一括法関連」
(条例基準案 3 件)
11 月 「第 2 期中心市街地活性化基本計画」
12 月 「公私立保育園のあり方」
2 月 「県都デザイン戦略」
、「福井市空き家等の適正管理に関する条例(仮称)」
、
「地域防災計画の見直し」
○ 市民意識調査
6 月 市民意識調査の実施(2,500 人に調査、回答率 43.4%)
10 月 市民意識調査の結果の分析実施(県立大に委託)
12 月 調査報告書「本編」、
「分析編」の公表
数
目
市民意識調査の公表
値
指
標
: 12 月
標
結
市民意識調査の公表
果
:
・ 成
果
12 月
成果・課題
パブリックコメント制度の活用を図り、政策等に市民ニーズを反映させ、より良いものとするため
各所属の担当者を対象とした研修会を開催しました。
また、より多くの政策等に市民の意見募集を可能とするため、パブリックコメント実施規程及び運
用要領を改正し、簡易な方法によるものも可能として市民参画の機会の拡充を図りました。
さらに、市民への意見募集やその意見に対する市の考え方を公表する際には、わかりやすい表現で
の情報提供に留意し、実施した 9 案件で、43 人から 129 件の意見が提出されました。
市民意識調査については、6 月に調査を実施し、12 月にその結果の公表を行いました。
今回から外部専門家による調査結果の分析を行い、報告書の「本編」と併せて「分析編」も公表し
ました。
新年度は、調査結果を翌年度の事業や予算編成にも活用できるよう、10 月公表に向けて取り組むと
ともに、さらなる表現や分析方法についても工夫を行います。
- 33 -
Ⅴ.時代の変化に対応した公共サービスを提供するため、市政の重要課題の解決を進め、
徹底した事務事業の見直しによる効率的行政運営を推進します
また、計画的に行財政改革を進め、職員の自己啓発を支援するなど人材育成を図りま
す
達成度
10
政策議論による市政運営の推進
実
行
内
容
目 標
本市を取り巻く社会情勢や多様化する市民ニーズを的確に把握し、市政上の重要な懸案事項や政策
的な課題についてその方向性の決定や迅速な課題解決を図るため、政策議論を行い的確かつ効果的な
市政運営を行います。
また、先進的な政策の調査・研究を通して、本市の地域特性を踏まえた政策の企画・立案に取り組
みます。
取 組 内 容
6月
政策決定会議の見直し(庁議及び政策ミーティングを廃止し、政策調整会議に統一)
8 月~ 9 月 夏期集中「政策調整会議」開催(12 議題)
10 月~11 月 「政策調整会議」開催(6 議題)
数
目
値
指
標
重要課題・懸案事項の政策議論回数
標
結 果
:
4回
・ 成
果
重要課題・懸案事項の政策議論回数
: 18 回
成果・課題
政策的な課題についてその方向性の決定や迅速な課題解決が求められていることから、従来の「政
策決定会議」及び「政策ミーティング」を見直し、新たに「政策調整会議」を設置しました。
新年度予算での対応も見据え 8 月及び 9 月には集中的に「夏期集中 政策調整会議」を開催し、ま
「空き家対策」など早急な対応を必要とする行政課題について議論を行い、
た、10 月及び 11 月には、
方向性を導くことにより関係部局の情報共有化や連携強化につながり課題解決に成果がありました。
特に、
「空き家対策」については条例制定と新年度予算での対応、
「市有施設マネジメント」について
は基本方針を策定するなど迅速な対応が図られました。
今後も、時代の変化に対応した公共サービスの提供に即応できるよう、的確な政策議論を行い効果
的な市政運営に努めます。
- 34 -
達成度
11
「福井市行財政改革指針」に基づく取組の推進
実
行
内
容
目 標
「福井市行財政改革指針」
(平成 22 年 2 月策定)は、平成 26 年度までを実施期間として 22 項目(37
事業)の取組事項を定めており、これらを着実に推進していきます。
具体的に取組を進めるにあたっては、市民で構成する福井市行政改革推進委員会等の助言を得てい
きます。
○平成 23 年度取組報告及び平成 24 年度取組計画の調査実施
取 組 内 容
調査結果を元に各所属にヒアリングを実施(4 月)
○福井市行政改革推進委員会の開催
委員会に平成 23 年度取組報告及び平成 24 年度取組計画を報告し公表(5 月)
○平成 24 年度取組内容の中間報告の調査実施(10 月)
○「福井市行財政改革指針」の中間年度調査実施
指針取組期間の中間年度にあたるため、各事業の具体的な数値実績を調査し、一部の取組に対しヒ
アリングを実施(3 月)
数
目
計画どおり進行している事業
値
指
標
:
標
結
全 37 事業
果 ・
成
果
計画どおり進行している事業 : 37 事業
(うち 8 事業は平成 24 年度までで取組終了)
進捗が遅れている事業について、平成 24 年度以降の取組計画を変更し、取組目標の実現に向けて
取り組んだことにより、
「達成」が 8 事業(うち 1 事業は平成 23 年度で取組終了)、
「順調」が 29 事
業となりました。
なお、当指針の中間年度にあたることから、各取組の進捗状況を具体的に把握するために、全事業
の数値実績等の調査及びヒアリングを実施しました。今後は、この数値実績等をもとに、達成に向け
担当所属との協議を行っていきます。
成果・課題
- 35 -
達成度
12
事務事業の見直し
実
行
内
容
目 標
市が実施している事務事業の必要性・有効性について、庁内の第三者的視点による内部点検と福井
市行政改革推進委員会による外部点検を行うことで、効果的な事業推進を図ります。
取 組 内 容
○ 内部点検
点検対象:内部事務事業 303 事業、類似事業 2 事業
所属点検実施(4~5 月)
福井市行政改革推進本部幹事会専門部会の開催(5~9 月)
福井市行政改革推進本部幹事会において結論付け(9 月)
内部点検結果の次年度予算への反映依頼(10 月)
○ 外部点検
点検対象:公の施設3施設、市民対象ソフト事業13事業、内部事務事業3事業
福井市行政改革推進委員会において、外部点検対象事業の選定(7月)
外部点検の実施(8月、10月)
外部点検結果の公表(10月)
外部点検結果に基づく市の対応の検討(11月~1月)
行政改革推進委員会において、外部点検結果に基づく対応についての報告(2 月)
数
目
値
指
標
外部点検実施事業数
: 18 事業
事務事業の見直しによる経費削減
: 40,000 千円
標
結 果
・ 成
果
外部点検実施事業数
: 19 事業(16 事業・3 施設)
事務事業の見直しによる経費削減
: 32,895 千円
成果・課題
内部点検は、計画どおりの内部事務事業に加え、類似性のある事業についても点検を実施しました。
外部点検は、目標 18 事業に対し、16 事業に加え公の施設 3 施設についても市民目線での点検を行
っていただきました。点検結果に基づき、事業内容の検討を行い、平成 25 年度以降の事業の見直し
に反映させることができました。なお、外部点検による削減額は 32,895 千円となり、目標とする事
務事業の見直しによる 40,000 千円の経費削減には至りませんでした。
全ての数値指標を達成することは出来なかったものの、事務事業の見直しの重要な目的は、数値指
標に掲げた経費削減の達成以上に、各事業の目的達成のための手段が適正か等について再検討するこ
とであり、この点については第三者的視点による点検を実施することで達成できたと考えます。
また、事務事業の見直しにおいて必須となるのは、行政改革推進部署からの改革・改善の働きかけ
ではなく、各所属の自発的な業務改善の継続であり、今後は、このような業務改善を推進する方向に
シフトする必要があります。
- 36 -
達成度
13
公の施設のあり方、使用料・減免規定の見直し
実
行
内
容
目 標
公の施設のあり方について、廃止、譲渡も含め見直しを進めます。また、存続すべきとされた施設
の使用料・減免についての基準を作成し、統一された取扱となるよう見直しを行います。
取 組 内 容
○ 公の施設のあり方
昨年度までに行った各所管所属との協議の中で定めた方針案を再度確認(4~5 月)
芦見・上味見生涯教育施設、木ごころ文化ホールの今後のあり方について、生涯学習室・政策調
整室と協議(6~8 月)
伊自良地区3施設及び周辺土地について、行政管理室・農村整備課・郷土歴史博物館と協議を行
うとともに、関係団体(伊自良の里振興協会、伊自良地区の各自治会)及び地権者と協議(6~3 月)
指定管理者制度効果検証班において、新たな指定管理者導入施設を検討(5~1 月)
「公の施設の管理運営方針」の改訂(3 月)
○ 公の施設の使用料・減免規定
昨年度までに調査した先行都市事例を参考に、使用料・減免の基準素案を作成(4 月)
基準素案を元に、室内で協議・素案修正を行い、修正案を元に各所管所属と協議(5 月)
周辺自治体及び県が所有する各施設の現状を把握し、細部を修正(6~7 月)
基準案を行政改革推進本部幹事会に提示し、意見を踏まえて再修正(6~7 月)
施設の現状に合わせ、最終案を作成(9 月)
最終案を行政改革推進本部会議に提示し、了承を得た(10 月)
減免の承認可否に関する基準を作成、各所属に説明(1 月)
数
目
値
指
標
「公の施設の管理運営方針」の改訂
使用料及び減免規定の基準の作成 :
標
結
10 月
果
・ 成
果
「公の施設の管理運営方針」の改訂
使用料及び減免規定の基準の作成 :10 月
成果・課題
・「公の施設の管理運営方針」の改訂
、「木ごころ文化ホール」、
「伊
見直しの方向性が課題となっている、「美山地区 3 生涯教育施設」
自良地区 3 施設」については、各所管所属と連携し協議を続けるとともに、新たに指定管理者制度
導入を目指す施設については、指定管理者制度効果検証班で検証しました。
平成 25 年 3 月に「公の施設の管理運営方針」の改訂をしました。
・使用料及び減免規定の基準の作成
各所管所属と協議を重ね、使用料・減免規定の見直し方針を作成しました。
- 37 -
達成度
14
指定管理者制度の効果的運用
実
行
内
容
目 標
指定管理者により運営される施設の管理運営の効率化や提供するサービスの向上を図るため、市民
目線でのモニタリングに取り組みます。また、指定期間が終了する施設については、指定管理者制度
導入の効果を見極めた上で、適切な管理者の選定に努めます。
取 組 内 容
○ 指定管理者および所管所属によるモニタリング
対象:全指定管理者施設
内容:平成 23 年度全期モニタリング(6 月)
平成 24 年度上半期モニタリング(11 月)※冬季閉鎖のある 3 施設は除く
○ 外部委員によるモニタリング
対象:第 2 期目に入っている施設のうち、今年度対象の 10 施設
(治水記念館、一乗谷朝倉氏遺跡復原町並、国見岳森林公園、
すかっとランド九頭竜・すこやかドーム、自動車駐車場、研修センター)
内容:現地視察および指定管理者ヒアリング(11 月)
所管所属ヒアリング(11 月)
○ 選定
対象:平成 24 年度更新予定施設の 6 施設
(みらくる亭、楽く楽く亭、SSTらんど、リズムの森、マイドーム・ファーム清水)
内容:募集要項案等の審査(6 月)
募集期間(6 月~8 月)
事前協議(6 月~9 月)
二次審査(8 月~10 月)
指定管理者指定・議決(12 月)
数
目
値
指
標
標
結 果
外部委員によるモニタリング実施施設数:10 施設
・ 成
果
外部委員によるモニタリング実施施設数:10 施設
成果・課題
・指定管理者および所管所属によるモニタリング
事務局において結果をとりまとめ、平成 23 年度全期モニタリングについては公表しました。
・外部委員によるモニタリング
治水記念館、一乗谷朝倉氏遺跡復原町並はA評価(満点のうち 80%以上)、他施設はB評価(60%
~80%)となり、結果を公表しました。
各施設に対し指摘された事項については、今後、対応状況を確認していきます。
・選定
適正な選定のもと、全施設、従前の指定管理者が再指定されました。
制度運用に関しては、適時、修正等を行っているが、今年度で第 2 期目に入る指定管理者選定が終
了したことから、平成 26 年度から始まる第 3 期目の選定に向けて、選定手法、モニタリング等の全
面的な見直しが必要です。
- 38 -
達成度
15
新たな収入の確保に向けた取組
実
行
内
容
目 標
市庁舎及び各市有施設における空きスペースの貸付や、市が発行する印刷物を媒体として民間広告
を掲載することによる歳入増あるいは歳出減を図ることなど、新たな収入の確保のための取組を推進
します。
取 組 内 容
○ 自動販売機設置にかかる価格競争制度導入について
事業の進め方について関係所属と調整(4~8 月)
自動販売機設置にかかる価格競争制度導入に向けた全庁的方針を作成(9 月)
自動販売機設置事業者公募の実施(管財課)
(2 月)
設置事業者の決定(管財課)(3 月)
○ 証明書持ち帰り用封筒などへの広告掲載について
事業の進め方について関係所属と調整(4~9 月)
「ごみの分け方・出し方早見表」広告掲載募集(清掃清美課)(1 月)
「市民便利帳(仮称)
」と「タウンページ嶺北版」の共同制作合意式(市民相談室)
(2 月)
証明書持ち帰り用封筒の提供事業者募集要綱等の整備(市民課)
(2~3 月)
数
目
値
指
標
自動販売機設置にかかる価格競争制度導入:1 件
証明書持ち帰り用封筒などへの広告掲載 :1 件
標
結
果
・ 成
果
自動販売機設置にかかる価格競争制度導入:1 件
証明書持ち帰り用封筒などへの広告掲載 :2 件
成果・課題
平成 25 年 4 月から、入札により決定した事業者の自販機が市役所本館・別館、保健センター、福
井市体育館に計 14 台設置されることになりました。
また、「ごみの分け方・出し方早見表」への広告掲載が実施されたことにより、これまでにない新
たな収入源が確保できました。さらに、これまで全額公費で発行していた「生活ページ」を「タウン
ページ」との合冊版で発行する企画が合意に至り、来年度以降の「生活ページ」に係る経費が削減さ
れることになりました。
今年度は、目標の事業が順調に取組まれたことに加えて、事業費捻出のために民間広告を活用する
という手法が庁内で徐々に浸透し、自発的に広告事業の導入を検討する所属が増加しました。
今後も事業効果を十分に見極めた上で、実現可能なものから順次取組を進めていくことが、限られ
た市の財源を有効活用するためには重要です。
- 39 -
達成度
16
職員の意識改革と人材育成
実
行
内
容
目 標
福井市人材育成基本方針に基づき、職員の能力、意識、意欲の向上を図るため、本市単独の研修、
県自治研修所への委託研修、自治大学校や民間企業等への派遣研修、職場研修(OJT)などを、目的
別、階層別に実施します。
また、自主的な資格取得や通信教育等受講への支援を行うことで学習意欲が高まり、積極的に能力
開発する職場風土を醸成します。
取 組 内 容
○ 研修の実施
・独自研修を以下のとおり実施
(新任課長研修 28 人、新規採用職員基礎研修 39 人、初等科研修 49 人、政策形成基礎研修 29 人、
政策課題研究研修 30 人、管理職養成研修 44 人、主任・園長養成研修 42 人、
主幹養成研修 119 人、主幹(技能)養成研修 23 人、市民サービスの改善改革研修 33 人、
窓口アンケート接遇研修 21 人、政策法務講座 30 人、幹部職員研修会延べ 258 人)
・その他、県自治研修所や自治大学校等の研修機関への派遣、職場研修などを実施
○ 資格取得・通信教育支援
・5/21 に職員インフォメーションにて制度を周知し、申込みを募った
・資格等に 25 人、通信教育に 11 人の申込みがあった
数
目
値
指
標
資格取得・通信教育支援対象者数
独自研修受講者研修満足度
標
結 果
:
:
10 人
90%
・ 成
資格取得・通信教育支援対象者数
独自研修受講者研修満足度
果
:
:
17 人
85%
<資格取得・通信教育支援対象者数>
・平成 25 年 2 月末時点での合格報告 資格等 11 人、通信教育 6 人
・資格等合格者の内訳
(危険物取扱者 4 人、消防設備士 1 人、簿記1人、コンクリート診断士 1 人
特別管理産業廃棄物管理責任者1人、1級土木施工管理技士1人、社会保険労務士1人
1級管工事施工管理技士1人)
・通信教育修了者の内訳
(英会話講座 2 人、中国語入門コース 2 人)
成果・課題
<研修における満足度調査の実施>
独自研修 11 研修について、受講者アンケートにより研修満足度を調査しました。
・延べ 457 人の受講者のうち、442 人からアンケートを回収。
・442 人中、377 人(85%)が研修を満足(満足+まあ満足:5 段階評価の上位 2 段階)と回答。
・各研修の満足度内訳
(新任課長研修 74%、新規採用職員基礎研修 79%、初等科研修 91%、政策形成基礎研修 68%、
政策課題研究研修 86%、管理職養成研修 75%、主任・園長養成研修 88%、主幹養成研修 92%、
主幹(技能)養成研修 91%、市民サービスの改善改革研修 94%、窓口アンケート接遇研修 89%)
<今後の課題>
・支援制度について、より使いやすく、モチベーション向上につながる制度設計に取り組みます。
・独自研修について、より受講者のニーズに合ったカリキュラムを検討し実施します。
- 40 -
達成度
17
第3次福井市定員適正化計画の実行及び人件費の縮減
実
行
内
容
目 標
平成 22 年 4 月 1 日から 27 年 4 月1日までを計画期間とする「第 3 次福井市定員適正化計画」に基
づき、職員の年齢構成の平準化を見据えた定員管理により、正規職員を削減するとともに、人件費の
縮減を図ります。
取 組 内 容
○ 職員配置計画策定
4月
配置計画書提出依頼
5月
定員適正化計画に基づき、所属長ヒアリングを経て配置計画策定
○ 職員採用計画策定
5月
職員配置計画に基づき新規採用職員数の決定
6 月~ 9 月
前期採用試験実施
8 月~11 月
後期採用試験実施
○ 早期退職者募集
6 月~7 月
勧奨退職募集
数
目
職員削減目標数
:
人件費縮減目標額 :
値
指
標
標
28 人
2 億 1 千万円
職員削減数
人件費縮減額
結
果
・ 成
果
:
:
22 人
1 億 8,300 万円
成果・課題
・平成 25 年度新規採用予定者数(前期、後期)
:69 人
(内訳)事務一般 11 人(前期 9 人、後期 2 人)
、事務行政 18 人、土木 5 人、建築 1 人、電気 1 人、
社会福祉士 1 人、学芸員 2 人、保健師 1 人、保育士 14 人、消防士 15 人
・退職者数:92 人
(内訳)定年退職:74 人、勧奨退職:10 人、普通退職等:8 人
・派遣出入:1 人増
・削減数:22 人(69 人-92 人+1人)
【再任用職員以外】
平成 24 年度退職者数
93 名
平成 25 年度採用予定者数
71 名
増減
▲ 22 名
【再任用職員】
平成 24 年度職員数
平成 25 年度職員数
増減
151 名
146 名
▲ 5名
再任用職員以外の職員 22 名の減、再任用職員は 5 名減となりました。定員の適正化を図るとともに、全体で
約1億 8,300 万円(平均単価を基に算出)の人件費を縮減しました。
- 41 -
Ⅵ.地震や津波などの災害に対して市民、市民組織、事業者、行政が連携し、市民の生命・
身体・財産を守り被害の軽減に努めます
達成度
18
実践的な地域防災計画等の策定
実
行
内
容
目 標
沿岸地区における津波防災対策として、浸水域、危険度、避難場所、避難経路等の情報を記載した
津波ハザードマップを作成します。
また、震災や風水害などの自然災害だけでなく、原子力発電所事故などへの対策も含め、本市の実
情に即した有効的で実践的な計画となるよう福井市地域防災計画を見直します。
取 組 内 容
○ 津波ハザードマップの作成
H25.9
県が津波浸水想定調査を公表
H25.3
沿岸部地区関係者と協議を重ねながら、津波ハザードマップを作成し、沿岸部地区
全戸へ配布
○ 地域防災計画の見直し
H24.4~H25.3 国、県の動向を適宜確認し、計画に盛り込むべき内容を調整
H24.4~H25.2 地域防災計画推進班で原子力災害対策編の暫定版を作成(会議数:8 回)
H24.11
第1回福井市防災会議幹事会を開催し、計画の見直し概要を協議
H24.12, H25.1 嶺北地方原子力関係市町担当者防災連絡会を開催(情報の共有及び県の担当者と原
子力災害対策について協議)[越前市・鯖江市・越前町・南越前町・池田町・福井市]
H25.1
第2回福井市防災会議幹事会において、計画(素案)を作成
H25.2~3
パブリックコメントを実施
H25.3
福井市防災会議を開催し、地域防災計画の見直しを実施
数
目
津波ハザードマップの作成
地域防災計画の見直し
値
指
標
標
結 果
・ 成
津波ハザードマップの作成
地域防災計画の見直し
:
:
果
25 年 3 月
25 年 3 月
成果・課題
津波ハザードマップを作成し、年度内に沿岸部全戸に配布しました。今後は、防災訓練等での活用
で、津波に関する防災意識の高揚を図ります。
現時点での国、県の動向を踏まえた地域防災計画の見直しを実施しました。なお、現在も国や県に
おいて、様々な観点から防災対策等に係る検討が行われており、これらの動向や結果を踏まえ、今後
も適宜、計画の見直しを行います。
- 42 -
達成度
19
実践的な防災訓練等の実施
実
行
内
容
目 標
各種災害を想定した防災訓練等を実施し、職員の災害対応能力の向上、防災関係機関との連携強化
を図ります。
また、原子力発電所の事故を想定した、災害対策本部設営等の訓練を実施します。
市民を対象に地域の防災指導者の育成を推進するとともに、避難所運営訓練に取り組むなど防災意
識の高揚、啓発活動を推進します。
・6 月 24 日
取 組 内 容
地震、津波を想定した総合防災訓練を行い、それに併せて初動行動マニュアルに基づく
参集訓練、市内居住班による避難所の開設・運営訓練などを実施
・2 月 15 日 勤務時間内に職員防災訓練を実施し、職場で被災したとの想定で市内居住班による避難
所の開設・運営訓練などを実施
・2 月 26 日 福井市地域防災計画原子力災害対策編(素案)をもとに、危機管理室員による原子力防
災訓練(図上訓練)を実施
・7 月 8 日 地域の防災指導者育成のため、自主防災組織リーダー研修会(先進地区の活動事例発表等)
を開催
・2 月 24 日 連絡協議会長等を対象に中核リーダー研修会(3 地区活動発表とワークショップ)を開
催
・防災意識を向上するため市民等を対象に、土砂災害、ゲリラ豪雨や災害時の女性に伴う課題等をテ
ーマにした防災研修会や出前講座等の自主防災教室を開催
・避難所運営訓練・HUGを地域の特性に配慮する中で、市内3 ブロックで実施
数
目
値
指
標
標
結
職員防災訓練の実施 : 2 回
原子力防災訓練(図上訓練)の実施:1 回
地域の防災指導者を対象とした研修会の開催
: 3 回(200 人)
自主防災教室(出前講座を含む)、各種防災研修会等
の参加者数 : 1,800 人
避難所運営訓練の実施 : 2 ブロック
防災意識の啓発
防災センター入館者数 : 15,000 人
広報啓発事業
市政広報の特集号
果
・ 成
果
職員防災訓練の実施 : 2 回
原子力防災訓練(図上訓練)の実施:2 回
地域の防災指導者を対象とした研修会の開催
: 3 回 215 人
自主防災教室(出前講座を含む)、各種防災研修会等
の参加者数 :2,315 人
避難所運営訓練(HUG)
:3 ブロック
防災意識の啓発
防災センター入館者数:15,297 人
広報啓発事業
:防災フェア実施
市政広報の特集号 :7、2 月
成果・課題
職員防災訓練では、勤務場所への参集方法や機器操作の不慣れなどの課題が生じました。これらの
課題を踏まえて、季節、時間帯等を変更した訓練も行い、職員の更なる災害対応能力の向上を図りま
した。また、原子力防災訓練(図上訓練)を実施し、関係機関などへの通報連絡体制などを確認しま
した。
地域の防災指導者育成と地域防災力向上のため、中核リーダー研修会やリーダー研修会を開催し、
先進地区の取り組み等について理解を深め、様々な情報を共有することができました。また、各種防
災教室等を防災センターや出前講座として多数回開催するとともに、避難所運営訓練(HUG)を実
施し、避難所を円滑に運営するための方法等を地域の方に伝えることができました。
- 43 -
Ⅶ.市民の安全・安心を守るため、災害時における避難者等への支援体制の整備と平常時
の防犯活動の充実のため、自主防犯活動の促進を図ります
達成度
20
災害時の支援体制の充実
実
行
内
容
目 標
災害時における避難者用のための食料、生活必需品など備蓄の拡大と多様化及び備蓄物資の分散配
置を行います。
非常用貯水装置の整備と、整備が困難な地区に、ペットボトルによる飲料水の備蓄を行います。
災害情報等を的確に伝達するため、屋外拡声子局を増設し、また屋外拡声子局での放送を確認でき
るよう自動応答装置を設置します。
災害発生時、避難所となる小学校にモデル事業としてマンホールトイレを整備し、評価・検証を行
います。
地域と連携した災害時要援護者避難支援制度を推進し、各地区の取組状況、課題等を把握し、地域
事情に応じた支援制度のあり方を検討します。
取 組 内 容
○ 6 地区[一光、下宇坂、芦見、羽生、上味見、下味見]に地区備蓄倉庫を配備し、合計 56 地区へ
地区備蓄倉庫を配備した。また、各総合支所、麻生津備蓄資機材倉庫、防災センター、防災ステー
ションで拠点備蓄を行った
○ 非常用貯水装置(中藤小、岡保小)の整備を行い、設置の困難な地区(芦見、上味見、下味見、
一光、長橋、高須城、殿下)にはペットボトルによる飲料水の備蓄を行った
○ 屋外拡声子局の増設(青葉台、境寺、大宮)
、移設(小和清水)を行った
○ 災害時マンホールトイレをモデル整備事業として順化小学校に整備した
○ 災害時要援護者避難支援制度に関する説明会を各地区等の要望に応じて開催、制度の周知を図っ
た
数
目
値
指
標
標
結
備蓄品の整備、備蓄品及び備蓄施設配置の見直し
非常用貯水装置の整備及びペットボトルによる飲料
水の備蓄 : 2 カ所、7 地区
屋外拡声子局の増設 : 4 カ所
自動応答装置の設置
マンホールトイレの試験的設置及び評価検証
: 1 カ所
災害時要援護者申請者数 : 8,120 人
地域事情に応じた災害時要援護者避難支援制度のあ
り方の検討
果 ・
成
果
備蓄品の整備、備蓄品及び備蓄施設配置の見直し
非常用貯水装置の整備及びペットボトルによる飲料
水の備蓄 : 2 カ所、7 地区
屋外拡声子局の増設、移設 : 4 カ所
自動応答装置の設置 : 12 月 15 日供用開始
マンホールトイレの試験的設置及び評価検証
: 1 ヶ所(設置 9 月、評価 10 月)
災害時要援護者申請者数 : 8,550 人
(H25/02/28 現在)
地域事情に応じた災害時要援護者避難支援制度のあ
り方の検討
:各地区の取組状況調査を完了地域実情を把握
し、今後の取組内容を決定
成果・課題
備蓄品は、入替を行うなどの適正な管理、非常用貯水装置の整備及びペットボトルによる飲料水の
備蓄を行い、災害時の支援体制の整備を行いました。
屋外拡声子局の増設(3 カ所)
、移設(1 カ所)を行うとともに、防災行政無線から流れた放送内容
を電話で確認できる自動応答装置の設置を行い、情報伝達手段の強化に取り組みました。
災害時マンホールトイレをモデル設置しました。地元住民を対象とした説明会で設置が簡易で衛生
的であるとの評価を得たことから、来年度以降も避難所となる小学校に設置していく予定です。
災害時要援護者避難支援制度については、各地区の取組状況調査を踏まえた結果、今後、地域実情
に応じた支援を推進していきます。
- 44 -
達成度
21
防犯活動の支援
実
行
内
容
目 標
地域における防犯活動の充実のため、必要となる防犯隊員数を確保するとともに、住民への
意識啓発やパトロールなどの活動を支援します。
また、防犯隊員の高齢化や後継者不足などのため隊員定数の見直しを検討します。
取 組 内 容
○ 防犯隊未設置地区のうち、旭、日新地区に平成 25 年度から新規に支隊が設置されることとなった。
増員数は、旭支隊 4 人、日新支隊 4 人の計 8 人の予定
○ 各支隊からの活動状況に応じた増員及び減員要求を精査し、各支隊の隊員定数の見直しを行った
平成 25 年度から 5 支隊で増員、4 支隊で減員し、合計 13 人の増員となる見込み
○ 女性の防犯隊加入について、防犯隊の支隊長以上を対象にアンケートを実施し、アンケート結果
をもとに加入の是非と加入した場合の運用について議論を行った
数
目
防犯隊員数 :
929 人
値
指
標
標
結
防犯隊員数 :
果
・ 成
果
903 人
成果・課題
防犯隊未設置地区については、旭、日新地区に新たに設置することが決定しました。
また、女性の防犯隊加入については、女性のみの夜間の街頭パトロールは危険が伴うという問題や
他市町の事例をみると、女性隊員は市内全域を活動区域とする女性支隊として設置される案もあり、
どういった方面から担い手を探すかが課題となります。
今後は、一部の支隊に女性隊員を試験的に配置するなど、実際に女性に参加してもらいながら研究
する予定です。
- 45 -
Ⅷ.一人ひとりの人権が尊重される地域社会の実現に向け、関係機関との連携・協力を深
め、各種啓発事業を実施します
達成度
22
人権尊重意識の啓発
実
行
内
容
目 標
人権に対する理解を深めるため、パネル展等の啓発活動を通して、人権に対する意識の改革や知識
の向上を図ります。
取 組 内 容
4月
5月9日
5 月 23 日
6月
6月
6 月 21 日
7月1日
新 4 年生を対象に、男女平等に関する副読本を配布【男女共同参画・少子化対策室】
庁内研修会「管理職に求められる人権意識・感性」
【職員課】
市町人権主管課長会議
福井市民意識調査において「人権問題に関心がある人の割合」を調査
人権の花運動(啓蒙小学校、湊小学校、大安寺小学校、松本小学校)【市民相談室】
福井人権啓発活動地域ネットワーク協議会事務打合せ会
男女共同参画に関する講演会「笑う男女に福来たる!」
【男女共同参画・子ども家庭センター】
9月3日
人権施策推進会議
11 月 27 日~30 日 人権パネル展開催
12 月 4 日~10 日 人権週間(人権のぼり設置、ポスターの掲示、市政広報掲載)
北朝鮮人権侵害問題啓発のためのブルーリボン運動への参加
数
目
値
指
標
標
結 果
・ 成
果
市民意識調査における人権問題に関心がある人の割 市民意識調査における人権問題に関心がある人の割
合 : 85.0%
合 : 83.5%
成果・課題
市民意識調査では、指標を達成することはできませんでした。その主な要因としては、東日本大震
災やいじめに関連した人権問題に全国的な関心が集まる一方、女性や高齢者など社会的に弱い立場に
ある人への身近な人権問題が依然として残されているということが推察されます。
人権週間(毎年 12 月 4 日から 10 日)には、法務省や県とともに人権意識啓発運動を行いました。
また、本市独自に人権週間前に人権パネル展を開催し人権週間の周知を図り、その際実施したアンケ
ート調査では人権に関心がある人の割合は 87.1%と高い意識が伺えました。
今後は、人権問題も多岐にわたることから、人権問題に取り組む団体や所属等とのさらなる連携の
強化を図るとともに、出前講座などを活用して、より一層の人権意識の高揚に努めます。
加えて、人権擁護委員等による独自の活動を通して子供たちへの人権に関する意識付けを図り、い
じめ等のない教育環境整備にも努めます。
- 46 -
財政部
成果報告
財政部長
高
山
浩
充
達成度
1
2
1
2
総 括
財政運営については、徹底した事務事業の見直しにより、効率的、効果的な予算を編成す
ることができました。今後も持続可能な財政構造を構築していきます。
施設マネジメントの推進については、将来にわたって持続可能な行政サービスの維持を目
指した「福井市施設マネジメント基本方針」を策定しました。今後は、全庁的な体制で取り
組みを進める中で、施設の総量の縮減と更新コストの削減を目指します。また、引き続き、
入札制度の透明性・公正性の向上に努めます。
納税環境は依然として厳しい状況にあり、全体収納率は目標に届かない見込みですが、滞
納繰越分の収納率は目標を上回る見込みです。また、債権管理については、関係課との連携
を蜜にし、今後更なる債権の収納率向上に取り組みます。
組織目標ごとの達成状況
Ⅰ.財政運営については、最少の経費で最大の効果を発揮できるよう効率的な予算編成を行います
政策的、大規模事務事業について、第六次福井市総合計画実施計画に基づき、事業内容や進
捗状況等を見極め予算編成を行った結果、計画額を大幅に上回る財源が確保されました。
また、経常的な事務事業の見直しについて、予算要求基準の設定や補助金の見直しをとおして
予算編成を行った結果、計画額以上の財源確保と、事業の組替えなどによる財源の有効活用が図
られました。
次年度以降も、効率的、効果的な予算編成に努めていきます。
- 47 -
Ⅱ.公有財産の有効活用に努めます
市有財産の利活用等の推進については、一般競争入札により福新町地係の物件全区画、及
び廃園となった保育園跡地の売却をすることができ、収入額は計画を大きく上回りました。
その他、法定外公共物の売却及び普通財産の貸付を実施しました。今後も将来の必要性を見
極め、市有財産の売却処分や利活用促進に努めていきます。
ファシリティマネジメントの推進については、施設更新コストを平準化し、将来にわたっ
て持続可能な行政サービスの維持を目指した「福井市施設マネジメント基本方針」を策定し
ました。今後は、全庁的な体制で取組みを進め、施設の総量の縮減と更新コストの削減を目
指していきます。
Ⅲ.入札・契約における透明性・公正性の向上を図り、市民の信頼確保に努めます
公共工事の品質を確保するため、業者の技術力や地域貢献度といった価格以外の要素を加
味して落札業者を決定する総合評価方式競争入札を 3 件試行しました。
平成 21 年度から 4 年間の試行を重ねる中で、運用基準の改善を加えてきました。
平成 25 年度からは、品質や安全管理の上で、施工業者及び配置技術者の技術力・施工経験
等が特に重要と判断される大型工事等で実施していきます。
今後とも、入札・契約における透明性・公正性の向上を図り、市民の信頼確保に努めてい
きます。
Ⅳ.税負担の公平の維持、市税収入の安定的確保を図るため、収納率向上により市税収納額の確保
に取り組みます
納税環境は依然として厳しい状況にありました。
こうした中で、全庁管理職による臨戸徴収や休日・夜間納税相談窓口の開設など、滞納者
の状況把握と進行管理による効果的・効率的な滞納整理を実施しました。
さらに、新たに納税コールセンターを導入し、初期滞納者の縮減に努めました。
また、コンビニ収納や口座振替推進キャンペーンにより、納税者の利便性の向上を図りま
した。
この結果、全体の収納率は目標値に届かない見込みですが、滞納繰越分については上回る
見込みです。
Ⅴ.重複する債権について、一元的に管理し、事務の効率化とともに回収率の向上に努めます
債権管理研修会の開催、関係課への助言、インターネット公売、共同回収等を行い、市の
債権管理、回収を推進しました。
移管対象所管課の債権では、所管課による徴収強化の取組みを進めたところ、全体では、
収納率において 91.97%となりました。
移管債権では、1.9 億円の移管を受け、差押え、分納等による債権の回収を進め 1,807 万
円の徴収を行いました。
今後とも、関係課との連携を密にし、更なる債権の収納率向上に取り組みます。
- 48 -
Ⅰ.財政運営については、最少の経費で最大の効果を発揮できるよう効率的な予算編成を
行います
達成度
1
徹底した事務事業の見直し
実
行
内
容
目 標
中期的な財政計画をもとに、政策的又は大規模な事務事業(物件費、補助費的な事業)の計画的な
予算編成を行います。また、その他の経常的な事務事業についても、予算要求基準を設け、効率的、
効果的な予算要求に取り組むことにより、経費削減を図ります。
取 組 内 容
○ 政策的、大規模事務事業の計画的な予算編成
実施計画に基づく予算要求を受け、さらに事業内容や進捗状況等の精査、優先順位の検討を行う
など、査定を行った
○ 経常的な事務事業の見直し
<予算要求基準による予算編成>
予算要求基準(物件費についてマイナス 4%)に基づいた予算要求が行われているか精査し、査
定を行った
<補助金見直し>
各所属に通知した、廃止・統合・改善など補助金見直しの方向性に沿った予算要求を受け、査定
を行った
数
目
値
指
標
標
結
事務事業の削減額 : 3 億2,000 万円
(うち、政策的、大規模事務事業の計画的な
予算編成 1 億 4,000 万円
経常的な事務事業の見直し1 億 8,000 万円)
果
・ 成
果
事務事業の削減額 : 5 億9,253 万円
(うち、政策的、大規模事務事業の計画的な
予算編成 2 億 4,713 万円
経常的な事務事業の見直し3 億 4,540 万円)
成果・課題
政策的、大規模事務事業の計画的な予算編成では、予算要求段階から実施計画額から 2.5%の削減
を行うよう予算編成方針にて各所属に対して通知し、さらに事業内容や進捗状況等を慎重に見極めつ
つ査定を行った結果、計画を大幅に上回る財源が確保されました。来年度も着実に実施計画の推進を
図る中で、効率的な予算編成を行います。
(削減効果額 2 億 4,713 万円 (23 年度当初予算比)
)
経常的な事務事業の見直しのうち、各部局からの予算要求については、予算要求基準(マイナス 4%
シーリング)の範囲内で行われ、計画額以上の財源確保がなされたことに加え、部局が主体的に事業
の組み替えを行うなど、財源の有効活用も併せて図られました。来年度も、この削減効果が継続する
ような予算要求の枠組みを構築していきます。
(削減効果額 2 億 1,949 万円 (23 年度当初予算比)
)
また、各補助金ごとに、見直しの方向性に沿った予算要求を受け、査定を行った結果、計画額以上
の財源確保がなされました。終期を設定した補助金など、来年度以降の適切な予算編成に努めていき
ます。
(削減効果額 1 億 2,591 万円 (23 年度当初予算比)
)
- 49 -
Ⅱ.公有財産の有効活用に努めます
達成度
2
市有財産の利活用等の推進
実
行
内
容
目 標
市有財産については、将来の必要性を十分に見極めた上で、普通財産の売却による処分や、貸付に
よる有効利用を推進します。
取 組 内 容
6 月:福井県の一級河川底喰川流域治水対策河川工事に伴い市有地を売却
8 月:福井駅周辺土地区画整理事業及び福井駅西口中央地区再開発事業の進捗に伴い市有地を売却
8 月:福新町地係の物件(6 区画)を一般競争入札により売却
3 月:保育園跡地を一般競争入札により売却
通年:法定外公共物の売却
数
目
普通財産の売却処分収入額
: 47,000 千円
普通財産の貸付収入額
: 12,000 千円
値
指
標
標
結 果
・ 成
果
普通財産の売却処分収入額
: 187,875 千円
普通財産の貸付収入額
:
12,313 千円
成果・課題
東日本大震災の影響で整備工事が遅延していた福新町地係の物件 6 区画について、今年度、一般競
争入札を実施した結果、全区画を売却することができました。また、廃園により不要となった保育園
跡地についても一般競争入札により売却することができました。その他、法定外公共物などの売却に
より売却処分収入額は計画を大きく上回りました。
今後も基本方針に沿って売却処分や貸付等の利活用促進に努めていきます。
- 50 -
達成度
3
ファシリティマネジメントの推進
実
行
内
容
目 標
高度経済成長時代に多く建てられた市有施設が、今後 20 年程度の間に一斉に老朽化し、更新の時
期を迎えることが予想され、施設更新コストの平準化が課題となっています。これらの課題に対応す
るため、ファシリティマネジメントの手法を用いて市有施設管理基本方針を策定し、財政運営してい
くなかで有効活用していきます。
取 組 内 容
○ 施設マネジメント基本方針の策定
4 月~8 月
施設情報の収集・分析
(劣化調査、躯体コンクリート中性化調査等)
9 月~1 月
施設マネジメント基本方針案の検討
施設マネジメント基本方針の策定
2月
議員全員協議会へ説明 ⇒ 公表
数
目
施設管理基本方針の策定 :
値
指
標
12 月
標
結
果
・ 成
施設マネジメント基本方針の策定
果
:
2月
成果・課題
施設マネジメントを推進し、将来にわたって持続可能な行政サービスの維持を目指した「福井市施
設マネジメント基本方針」を策定しました。
「①施設情報の一元管理」
「②地域施設の複合化と広域施
この基本方針では 4 つの取組方針として、
設の集約化」
「③計画的な保全による施設の長寿命化」
「④施設更新コスト平準化の進行管理」を示し
ました。
平成 25 年度以降、全庁的な体制で取組みを進め、施設更新コストを平準化し、総量の縮減と更新
コストの削減を目指していきます。
- 51 -
Ⅲ.入札・契約における透明性・公正性の向上を図り、市民の信頼確保に努めます
達成度
4
入札・契約制度の改善
実
行
内
容
目 標
公共工事の品質確保のため、業者の技術力や地域貢献度といった価格以外の要素を加味して落札業
者を決定する総合評価方式について、試行結果を踏まえて改善したガイドラインに沿って引き続き試
行を重ね、導入について検討します。
取 組 内 容
○ 総合評価方式の試行及び導入検討
8 月~2 月:総合評価方式の試行を 3 件実施した(管工事 1 件、土木一式工事 2 件)
技術委員会を 3 回開催し、意見聴取を行った
11 月~1 月:課題の整理・抽出を行い、導入について検討を重ねた
1 月~2 月:試行から実施への移行のため、ガイドライン等の改善を行った
数
目
値
指
標
標
結 果
建設工事の入札における総合評価方式の導入につい
ての検討
・ 成
果
建設工事の入札における総合評価方式の導入決定
: 2月
「建設工事総合評価方式競争入札実施要綱」
「建設工事総合評価方式技術委員会設置要領」
「総合評価方式ガイドライン」・・・策定:3 月
平成 23 年度末に見直した「総合評価方式試行ガイドライン」に沿って、3 件の試行を実施しました。
平成 24 年度の主な改善点は次のとおりです。
・対象範囲の見直し(対象工事選定基準の明確化及び基準設計金額の見直し)
・工事成績評価の見直し
成果・課題
平成 21 年度から 4 年間の試行を重ねる中で、課題整理を行い、改善を加えた結果、総合評価方式
による入札実施に係る運用基準が整備・確定されたものと判断し、25 年度からは試行から実施へ移行
します。
尚、品質や安全管理上、施工業者及び配置技術者の技術力・施工経験等が特に重要と判断される大
型工事等に適用します。
今後も、より有効な入札方式に成りえるよう国や他自治体の動向を注視しながら実施していきま
す。
- 52 -
Ⅳ.税負担の公平の維持、市税収入の安定的確保を図るため、収納率向上により市税収納
額の確保に取り組みます
達成度
5
市税収納率の向上
実
行
内
容
目 標
効果的・効率的な徴収及び滞納整理の強化により市税収納率の向上に取り組みます。
取 組 内 容
○ 納税者の利便性の向上を図るコンビニ収納
納付件数 181,491 件
納付額 3,422,046,596 円(2 月末)
○ 休日・夜間納税相談窓口を開設
相談件数
452 件
納付額 6,706,512 円
○ 税務事務所、債権管理課、保険年金課合同滞納整理(5/14~18)
対象件数
171 件
徴収額
873,750 円
○ 財政部、保険年金課合同滞納整理(10/22~26)
対象件数
276 件
徴収額 3,702,450 円
○ 全庁管理職滞納整理(12/3~12/25)
対象件数
1,627 件
徴収額 29,418,000 円
○ 口座振替キャンペーン(11/1~12/31)
新規申込数
732 件
○ 納税コールセンター(2 月末)
対象件数 21,010 件 架電数 8,437 件(40%) うち 納付承諾・伝言 4,582 件(22%)
数
目
市税収納率
(うち滞納繰越分
国民健康保険税収納率
(うち滞納繰越分
値
指
標
:
:
:
:
91.1
17.6
63.6
12.8
標
結
%以上
%以上)
%以上
%以上)
果
・ 成
果
市税収納率
: 90.6%(24 年度末見込み)
(うち滞納繰越分: 17.8%)
(24 年度末見込み)
国民健康保険税収納率 : 63.5%(24 年度末見込み)
(うち滞納繰越分: 13.0%)
(24 年度末見込み)
成果・課題
平成 24 年度については、納税環境は依然として厳しい状況にありましたが、徴収体制を強化し、
滞納者の状況把握と徹底した進行管理による滞納整理を実施しました。その結果、全体の収納率は目
標値に届かない見込みですが、滞納繰越分については上回る見込みです。
これまで課題であった現年収納率向上のため、納税コールセンターを 6 月から導入し、今後も推進
していきます。
今後は、より効率的な滞納整理を実施し、収納率の向上を図っていきます。
- 53 -
Ⅴ.重複する債権について、一元的に管理し、事務の効率化とともに回収率の向上に努め
ます
達成度
6
債権回収の推進
実
行
内
容
目 標
関係課との連携により債権管理・回収方法の統一化などを進め、共同回収の取組や移管債権の効率
的な一元管理、滞納処分及び公売業務の実施によって債権の回収を推進し、収納率の向上、自主財源
の確保を図ります。
取 組 内 容
○ 移管債権の回収
保育料、後期高齢者医療保険料、介護保険料、下水道受益者負担金・分担金及び市税等
移管件数と金額 126 件 197,949 千円 回収額 18,074 千円(2 月末)
○ インターネット公売の実施
3 回実施 落札計 12 品 71,750 円(5 月、6 月、1 月)
○ 債権管理連絡会議の開催
移管債権及び各債権の回収推進等について協議(7 月、11 月)
○ 債権管理研修会の開催
市債権の回収推進及び管理に関する研修(7 月 19 課室 28 名参加)
○ 債権所管課に対する助言
債権の管理に関する問い合わせに対応(随時)
○ 所管課と共同で行う共同回収の実施(3 月)
○ 新たに下水道使用料の移管を受けるための体制構築
数
目
移管対象債権の収納率
値
指
標
:
93.50%
標
結 果
移管対象債権の収納率
・ 成
果
:
91.97%
(24 年度末見込み)
成果・課題
所管課による督促状・催告書の送付、電話又は訪問による催告などの徴収強化の取組みを進めまし
たが、全体では、収納率において目標値との比較で 1.53 ポイントのマイナスとなる 91.97%となる見
込みです。これは、介護保険料(普通徴収)における現年度分が、被保険者数の増加及び保険料の改
定により収納率が若干低下したことが主な要因です。
なお、滞納繰越分においては、保育料、下水道受益者負担金・分担金の徴収率が上昇したことから
23 年度と比較して 3.41 ポイントのプラスとなる見込みです。
今後とも、関係課との連携を密にしながら、滞納者との納付相談を行うことでの状況把握に努め納
付交渉を進めるなど、更なる債権の収納率向上に取り組みます。
- 54 -
市民生活部
成果報告
市民生活部長
吉
村
政
兼
達成度
-
8
-
9
総 括
市民が主体のまちづくりでは、ミーティング事業について、
「春の創造ミーティング」、
「秋
の改善ミーティング」と名称を変え、事業の趣旨を分かりやすくし市民団体と市が対等な立
場で関わりながら、より密接な協働体制となるよう改善しました。
また、交通事故を抑止するため、交通安全対策では、特に園児・児童や高齢者への交通ル
ールやマナーの指導・啓発活動に努めました。
さらに、男女共同参画社会を目指すため、市民・市民組織・事業者との連携・協働による
意識の啓発と、子どもたちの安全・安心の確保や各種講座を通じて、子育てしやすい環境づ
くりに取り組みました。
環境面では、再生可能エネルギーの普及を進めるため、一般住宅用太陽光発電への補助を
行いました。また、清掃の分野では、廃棄物の排出を減らすため、ごみ分別排出についての
周知・啓発などに取り組みました。
今後も、安全・安心で住みよいまちを目指し、広報・啓発に努め各種施策に取り組みます。
組織目標ごとの達成状況
Ⅰ.市民活動を促進し、市民、市民組織、行政がそれぞれの役割と責任を担う協働による市民主体
のまちづくりを推進します
ミーティング事業については、平成 24 年度から「春の創造ミーティング」、「秋の改善ミ
ーティング」と名称を改め、提案事業増加に向けて事業趣旨を分かりやすくしました。
取組方法については、市長プレゼンテーションを所属と提案団体の両者によって実施する
など、市民団体と市が対等な立場で関わりながら、企画立案及び事業実施ができる仕組みに
変更し、より密接な協働体制となるよう改善しました。
ミーティング事業への応募数については、本事業と同内容で県が実施する「新しい公共支
援事業」の影響もあり減少しました。提案団体の増加を図るため、市民協働推進委員会の意
見を聞きながら、ミーティング事業の募集方法や協議の進め方など運用面についての精査を
行いました。
- 55 -
Ⅱ.市民組織やボランティアなどを「新たな公共活動の担い手」として育成・支援します
総合ボランティアセンターについては、アドバイザーやボランティア関係者の意見を取り
入れ、平成 28 年度開設に向けた具体的な事業内容や運営体制、業務進行スケジュール案を
作成しました。今後はこの案をベースに、取組可能な事業を前倒しで実施していきます。
NPO支援センターでは、ニーズの多かった事業の実施や、ホームページ、情報誌の充実
により、利用度や認知度は高まってきたと思われます。また、センター職員が積極的に団体
訪問や連絡を行い市民団体とのつながりを深める中で、センター事業への関心の高まりや
個々の事業の参加者増につながりました。
非営利公益市民活動助成制度については、利用者の声を反映した内容に見直しを行いまし
た。申請団体の半数近くが初めての申請であることから、事業の立ち上げや充実において本
助成金の必要性は依然高いといえます。またNPO支援センターでは、申請書の作成や効果
的なプレゼンテーションの方法等、申請内容の質を高めるための助言を行いました。
Ⅲ.地域の特色と知恵を活かした住民主体の地域づくりを推進します
3 か年計画の最終年にあたっていた「誇りと夢・わがまち創造事業」では、各地区住民が
まちづくり事業の実施に工夫を凝らし、活動がますます拡大しました。
昨年に引き続き、まちづくり交歓会やお助け隊視察研修などを実施することで、各地区の
まちづくり組織の意欲向上に結びつきました。
また、「まちづくり講習会」を新たに実施し、経費をかけなくても楽しくまちづくり活動
ができることを地区住民に啓発しました。
平成 24 年度に地区代表者を集めて実施した「まちづくり研究会議」を踏まえて、25 年度
からは「地域の誇り推進事業」と名称を変更することになりました。来年度以降は、活動の
地域外への発信も視野に入れ、お助け隊の活用や、地域に対する情報提供などの支援を強化
し、引き続き、地域の特色を活かしたまちづくり活動及び地域の課題解決に向けた住民主体
の地域づくりを推進します。
Ⅳ.多様な文化との交流を進めるとともに、多文化共生の地域づくりに取り組み、市民が主体とな
った地域の国際化を推進します
姉妹友好都市等交流事業では、ニューブランズウィック市との周年事業の機会を利用し、
ふくい市民国際交流協会などの市民団体と連携しながら、市民主体の交流を実施することが
できました。
また、ジュニア大使事業では、米国フラトン市の受入を行い、学校訪問を通して、青少年
の国際理解の促進を図ることができました。杭州市・水原市への派遣については、国家間で
の様々な問題の影響を考慮した結果、生徒の安全確保の点から事業を中止としました。なお、
派遣事業の充実を図るため、歴代ジュニア大使派遣事業参加者とその保護者を対象としたア
ンケートを実施しました。
来年度も、本市の国際化を推進するため、水原市長団・水原伝統芸能団の受け入れや、F
CA等姉妹友好都市人材活用事業、ジュニア大使事業の機会を活用し、市民団体と連携しな
がら、市民主体の交流を促進します。
多文化共生事業では、行政通訳員を活用してきたことで、外国人市民に対する行政サービ
ス提供は着実に充実してきました。今後も、職員対象の多文化共生研修や窓口英会話研修と
あわせて、庁内全体で行政サービスの向上に努めます。
あわせて、日本人市民、外国人市民を対象とした交流型日本語教室や多文化共生推進研修
会、異文化理解講座などを開催し、多くの市民に参加いただきました。
なお、多文化共生推進プランに基づき実施されている各取組については、今後も継続して
実施していきます。
- 56 -
Ⅴ.安全で安心な消費生活を送ることができるように、消費者行政の充実を図ります
相談員のレベルアップと弁護士同席による特別相談を行い、複雑多様化する消費者からの
相談に、適切に処理・解決することが出来ました。
また、消費者教室などを開催し、消費者被害の未然防止の啓発や学習機会の提供に努めま
した。
今後も、ホームページの拡充や各種消費者教室等の開催を通じ、消費者行政の充実に努め
ます。
Ⅵ.交通事故の少ない安全で安心なまちをつくるため、交通安全対策を推進します
交通安全推進団体などと連携した交通安全の指導や啓発を行うとともに、交通安全施設の
設置や維持管理などによる交通環境の整備を行いました。その結果、平成 24 年の交通事故
は、人身事故発生件数、死傷者数とも、前年以下に抑制することができました。特に死者数
は過去最高を記録した昭和 46 年以降で最少の 8 人と前年より 10 人減少し、そのうち高齢者
は 3 人にとどまりました。
今後も交通事故を防止するために、交通安全推進団体などの関係機関と連携し、市民への
交通ルールやマナーの指導・啓発を進めるとともに、安全で円滑な交通環境の整備を行いま
す。
Ⅶ.市民生活に必要な手続き等の事務事業を効率的に運営し、市民の利便性を向上させます
住民基本台帳事務、戸籍事務、外国人登録事務など、市民生活に直結する業務について、
正確で迅速な対応ができるよう、多くの職員が職務能力向上のための様々な研修に参加し、
自己のスキルアップを図りました。
また、転入者の利便性を向上させるため住所異動窓口の改修を行い、外国人住民の方には
制度改正による手続きの広報に努めました。
今後も、市民の立場に立ったサービスの提供に努め、また、コンビニ交付システムの構築
に着手するなど、利便性の更なる向上を図ります。
Ⅷ.誰もがともに尊重される男女共同参画社会をつくるとともに、仕事と家庭の子育てが両立で
きるなど安心して子どもを生み育てられる環境を整備します
第 4 次男女共同参画基本計画の推進を図るため、市民・市民組織・事業者・行政の代表者
で構成する福井市男女共同参画促進会議を設置し、取組や意識を把握するためのアンケート
調査項目、実施方法などの審議を行いました。
また、身近な男女共同参画をテーマにした劇を上演するグループを、自治会や企業などが
開催する行事とイベントなどに派遣し、意識啓発に努めました。
少子化対策と次世代育成の推進では、地域子育て支援委員会が地区の実情に応じた、子ど
もの安全や安心を確保するための事業を企画、立案、実施することで、子育て家庭を支援し
ました。
また、男女共同参画・子ども家庭センターでは、育児を行っている人たちに情報提供を行
うとともに、父親の子育てに関する各種講座を開催し、意識の啓発を行いました。
- 57 -
Ⅸ.自然や都市環境を守り育て、将来に伝えていくとともに、温暖化や資源循環など地球規模の環
境問題に対応した、持続可能なまちづくりを推進します
地域特性を生かした自然環境の保護・再生活動の推進では、水辺の動植物の調査や生息環
境の整備を行う団体等の活動を促進しました。
地球温暖化防止に向けた取組の推進では、低炭素型社会への転換を目指し、国や県と連携
した助成制度により太陽光発電設備の普及促進を図りました。
ごみの分別意識の向上や発生抑制、資源化を推進するため、自治会や各種団体などへの広
報啓発、幼稚園児や保育園児を対象に学習会を行うとともに、ごみの削減に取り組んでいる
企業の優良認定制度を創設しました。また、新たな資源ごみ回収拠点を設置しました。
しかしながら、資源となる新聞・雑誌などの回収量が減少する一方、燃やせるごみ・燃や
せないごみの排出量は増加しました。
今後は、増加要因等の把握に努め、減量化の取組を一層進めるとともに、資源循環型社会
の構築に向け、一般廃棄物処理基本計画の改訂に取り組みます。
クリーンセンターでは、施設の適正な維持管理及び大規模改修工事を計画的に進め、燃や
せるごみの安定した処理を行いました。今後も安全で安定したごみ処理を行い、市民の衛生
的な生活環境を守っていきます。
- 58 -
Ⅰ.市民活動を促進し、市民、市民組織、行政がそれぞれの役割と責任を担う協働による
市民主体のまちづくりを推進します
達成度
1
市民と行政との協働の推進
実
行
内
容
目 標
社会的課題や生活課題を解決し、持続的で活力ある地域社会を創造するために、市民、市民組織と
行政が役割分担と責任を分かち合う協働のまちづくりを進めます。そのために、市民と行政が対等な
立場で意見を交わしながら事業の立案を行い、新規の協働事業の創出や既存事業の改善を図ります。
また、市民活動の促進や協働の理解を深めるため市職員や市民向けのセミナーを開催します。
取 組 内 容
○ ミーティング事業については、
「市民発」を「春の創造ミーティング」
、
「市役所発」を「秋の改善
ミーティング」と名称を改め、事業の趣旨を明確にした
内容については「春の創造ミーティング」で行う市長プレゼンテーションを、所属と提案団体が
協力して実施するなど、より協働の質を高める手法に見直した(5/10)
「秋の改善ミーティング」については、ふくい県民活動センターと協力し、事業の告知対象を県
下のNPOに拡大した
○ 市民協働を推進するためのセミナーとして、職員研修並びに市民活動団体と職員との意見交換会
をそれぞれ 1 回ずつ実施した
○ 平成 24 年度中の市民協働事業の取組については、年度末に各所属にアンケートを実施した結果、
38 の所属が協働事業に取り組んだと回答があり、割合としては 35.2%であった
数
目
値
指
標
結
標
春の創造・秋の改善ミーティング事業の成立事業数
: 7 事業(23 年度)→ 8 事業(24 年度)
市民協働推進に関するセミナーの開催
: 2回
市民協働事業に取り組んでいる所属の割合
: 35.0%
果
・ 成
果
春の創造・秋の改善ミーティング事業の成立事業数
: 5 事業
市民協働推進に関するセミナーの開催
: 2回
市民協働事業に取り組んでいる所属の割合
: 35.2%
成果・課題
ミーティング事業の成立件数は、
「春の創造ミーティング」が 2 事業、
「秋の改善ミーティング」が、
3 事業となりました。本市の事業と同様の内容である県の「新しい公共支援事業」が平成 23、24 年度
に実施された影響もあり、今年度は本市事業に応募する団体が減少しました。
また市職員と市民団体向けに、協働をテーマとしたセミナーを実施し、協働の理解や手法について
学び、協働事業参画への意識を高めました。来年度は、団体のニーズ把握により効果的な事業運用を
検討するとともに、市職員の研修の充実や関係所属への直接的な働きかけにより、ミーティング事業
の参加意欲を高めます。
平成 24 年度に市民協働事業に取り組んだ所属の割合については、35.2%でした。庁内調査の結果
として「協働に適した事業がない」「協働に適した事業が分からない」と回答した所属が多くあった
一方で、協働推進のために有効な施策として、「協働事例の紹介」や「協働のルールづくり」との回
答が多くありました。
来年度はこれらのことを踏まえ、市の各所属が協働の可能性を探ることや具体的なイメージが高ま
る研修などを行い、前向きに協働に取り組む所属の増加に努めます。
- 59 -
Ⅱ.市民組織やボランティアなどを「新たな公共活動の担い手」として育成・支援します
達成度
2
総合ボランティアセンター整備の推進
実
行
内
容
目 標
市民の社会貢献活動の裾野を広げ、新たな公共活動の担い手を育成支援する拠点として総合ボラン
ティアセンターを整備していきます。
ボランティア関係者で構成する「総合ボランティアセンター事業運営検討会」を設置し、具体的な
事業内容や運営体制について検討します。
また、ボランティアコーディネーターの養成など、必要とされる取組を先行して行います。これら
の取組に併せ、庁内において、ボランティアの参画を想定した事業の企画実施を促し、ボランティア
との協働の機運を高めていきます。
取 組 内 容
○ 西口再開発ビルの建設計画の進行に合わせ、総合ボランティアセンターの施設内容について協議
し、諸室レイアウトを作成した
○ 大阪ボランティア協会が主催するボランティアコーディネーター養成講座に職員 2 名を派遣し、
ボランティアコーディネーターとしての基本的な知識や実務について学習した(7/24)
○ 総合ボランティアセンターの事業運営体制について専門家のアドバイスを受けるため、大阪ボラ
ンティア協会とアドバイザー契約を結んだ(9/13)
○ 担当職員が大阪ボランティア協会に出向き、総合ボランティアセンターの事業や運営体制につい
てアドバイスを受けた(9/25、10/25、1/9、2/20 計 4 回訪問)
○ ボランティア関係者の意見や考えを総合ボランティアセンターの事業運営案に反映させるため
に、事業運営検討会議を編成し、計 4 回の検討会議を実施した
(11/29、12/21、1/23、2/26 計 4 回開催)
○ 事業運営検討会議及びアドバイザーの意見を基に、来年度以降の事業実施のスケジュールを作成
した
数
目
値
指
結 果
標
総合ボランティアセンター事業運営検討会の開催
: 4回
ボランティアコーディネーターの養成 : 2 名
ボランティアの参加事業数 : 28 事業
標
・ 成
果
総合ボランティアセンター事業運営検討会の開催
: 4回
ボランティアコーディネーターの養成 : 2 名
ボランティアの参加事業数 : 34 事業
成果・課題
これまで、西口再開発ビルの建設計画の進行を見据えながらセンターの基本的な考え方をまとめて
きました。今年度はこの基本的な考えを基に、具体的な事業内容や運営体制について、外部アドバイ
ザーからアドバイスを受けるとともに、ボランティア関係者で構成する総合ボランティアセンター事
業運営検討会議で検討してきました。
これらのアドバイザーからのアドバイスや、検討会議で出た意見をベースに、センターとして取り
組む事業や市民が利用しやすい施設運営体制案を明らかにするとともに、今後の進行スケジュールを
作成することができました。
今後は、平成 28 年度の施設オープンに向けて、この進行スケジュールを基に、順次、取組可能な
事業を前倒しで実施していきます。
- 60 -
達成度
3
NPO活動の支援
実
行
内
容
目 標
新たな組織の立ち上げやNPO等市民組織の基盤強化を支援するために、NPO支援センターにお
いて、各種セミナーや相談会等を実施するとともに、市民組織の活動をPRします。こうした事業を
通じて、センター機能を周知し、市民活動や協働に対する市民の理解を深めていきます。
また、非営利公益市民活動促進助成制度の活用促進を図るとともに、ふくい市民活動基金の理解を
図り、寄附を通じた社会貢献を広めます。
取 組 内 容
・NPO支援センターのセミナー事業について、センター登録団体に対し実施したアンケート調査の
結果を踏まえて、市民活動団体向けに「NPO法改正」(7/26)や「NPO法人の会計制度」(9/13)、
団体交流「つながろっさ」(9/27)、「NPOと企業との協働」(2/3)、「活動の広報方法」(2/28)等
のセミナーを実施した
・市民活動団体のデータベースを充実するとともに、各団体を取材してホームページやセンターだよ
りによって活動のPRを行った(9 団体、6 月~2 月)
・助成事業については、募集及び応募団体による公開プレゼンテーションを行った(5/26)
12 団体からの応募があり、審査の結果 9 団体に交付することを決定(6/5)した。年度途中に 1 団体
の事業が中止となり、その結果、8 団体の事業に助成を行った
数
目
値
指
標
結
標
NPO支援センター市民活動促進セミナー等の開
催
: 10 回(23 年度) → 12 回(24 年度)
NPO支援センター来所者数 : 1,650 名
非営利公益市民活動促進助成制度の応募組織数
: 13 組織(23 年度) → 15 組織(24 年度)
果
・ 成
果
NPO支援センター市民活動促進セミナー等の開
催 : 12 回
NPO支援センター来所者数 : 1,410 名
非営利公益市民活動促進助成制度の応募組織数
: 12 組織
成果・課題
NPO支援センターの事業実施に当たり、事業内容に関するアンケート調査を行いました。その結
果を踏まえ、講習会や団体交流事業、団体紹介のパネル展、市民活動促進のためのセミナーを開催し、
団体の基盤強化や、市民活動の支援に努めました。今後は、今年度の事業の結果を基に、より団体の
ニーズに即した事業を実施していきます。
NPO支援センターの来所者数については、各種セミナーや、活動に関する窓口相談を実施し、
1,410 名となりました。セミナー開催やホームページ、センターだよりの発行などの情報提供により、
センターの認知度は高まってきているが、まだ十分には市民に浸透していないため、今後は画一的な
支援だけでなく、団体にとってセンターが身近な場所となるよう、センター職員が団体訪問や事業の
取材等を行うことで、団体とのつながりをより深めるとともに、各種事業を通してセンターの交流機
能を高めていきます。
市民活動団体への助成制度については、制度利用者の声を反映した助成内容に見直しました。一方
で、団体から申請書類が煩雑であるという意見や、効果的な申請方法を教えて欲しい等との要望があ
るため、今後は、NPO支援センターにおいて、申請様式の記入例の作成や、効果的な申請の仕方等
について、アドバイス体制を強化し、申請数増加に向けた支援環境の充実を図ります。
- 61 -
Ⅲ.地域の特色と知恵を活かした住民主体の地域づくりを推進します
達成度
4
知恵と特色を活かしたまちづくり
実
行
内
容
目 標
個性豊かな地域を創るとともに、地域の課題解決や活性化に繋げる力「住民自治力」の向上を図る
ため、引き続き、各地区が主体的に取り組むまちづくり事業を支援し、さらに地区間の交流を活発に
する広域的なまちづくりを進めます。
また、まちづくり研究会議において、ハード事業への支援方法などを検討します。
○ 「誇りと夢・わがまち創造事業」まちづくり支援事業
取 組 内 容
○
○
○
○
○
○
地区基本コース
地区の魅力を活かしたまちづくり事業
48 地区
地区連携コース
2 地区以上で連携する事業
6 組織
学生発プランコース
学生と協働するまちづくりプラン策定事業
1 グループ
まちづくり地区座談会
平成 24 年 8 月~9 月 全 16 回(ブロックごとに2回ずつ実施)
まちづくり研究会議 平成 24 年 7 月 23 日~10 月 4 日 全4回(福井市体育館 他)
お助け隊の登録・派遣 お助け隊の派遣は 11 人登録。5 回派遣(平成 24 年 7 月~9 月)
監査実施 (14 地区)
まちづくり活動の情報発信(まちづくり便り、メールマガジン、市政広報、ホームページ)
まちづくり講習会(コミュニティビジネス、バルーンアート、POP文字)
平成 24 年 11 月~平成 25 年 3 月(社南公民館 他)
数
目
値
指
標
結 果
標
誇りと夢・わがまち創造事業
地区連携コースの組織数
: 4 組織(23 年度)→5 組織(24 年度)
地区基本コースの地区数
: 全地区(23 年度)→全地区(24 年度)
まちづくり研究会議の実施回数: 4 回
まちづくり座談会の実施回数 : 13 回
まちづくりお助け隊の派遣回数
: 1 回(23 年度)→ 5 回(24 年度)
まちづくり講習会の実施回数 : 3 回
・ 成
誇りと夢・わがまち創造事業
地区連携コースの組織数
果
:
地区基本コースの地区数
6 組織
:
全地区
まちづくり研究会議の実施回数 : 4 回
: 16 回
まちづくり座談会の実施回数
まちづくりお助け隊の派遣回数 : 5 回
まちづくり講習会の実施回数
:3 回
成果・課題
「誇りと夢・わがまち創造事業」助成金交付事業の地区基本コースは、全地区から申請がありまし
た。また、地区連携コースは、計画を超える申請がありました。来年度も、全地区の申請を維持する
とともに、多くの連携組織の申請を促していきます。
今年度は「誇りと夢・わがまち創造事業」の見直しの時期に当たり、地区の意見を聞く「まちづく
り研究会議」は計画通り実施し、お助け隊の派遣も行いました。来年度は、事業名称及び助成内容が
変更になることから、事業の進め方などに迷いが生じている地域に、お助け隊を積極的に派遣してい
く予定です。
新規事業である「まちづくり講習会」は、経費をかけなくても楽しいまちづくりが工夫できる観点
からテーマを選び、予定通り実施しました。来年度も、地域が求めるテーマに即した講習会の実施に
努めていきます。
- 62 -
Ⅳ.多様な文化との交流を進めるとともに、多文化共生の地域づくりに取り組み、市民が
主体となった地域の国際化を推進します
達成度
5
国際交流の活用と国際化の推進
実
行
内
容
目 標
姉妹友好都市との人材交流事業や、周年を契機とした市民主体の相互交流事業を通して、多様な文
化との交流や地域の国際化を促進します。
また、市民・関係団体・企業・教育機関等と協働しながら、「福井市多文化共生推進プラン」に基
づいた多文化共生の地域づくりに取り組み、市民の国際的視野を広げるとともに語学能力の向上や異
文化理解の醸成に努めます。
取 組 内 容
○ 30 周年記念事業について、ハリケーン被災により、10 月末に予定していた福井市行政団 5 人の派
遣を中止した
11 月には、規模を縮小したニューブランズウィック市行政・市民団 5 人の受入れを実施した
また、3 月には、福井市市民訪問団 29 人の派遣を実施した
○ ふくい市民国際交流協会と連携し、年間を通して、市民対象の多文化共生セミナーや語学講座、
文化紹介講座、福井の生活学習(防災・交通安全)などを実施した
○ 日本語教室は、4~8 月は協会委託事業、9 月以降は協会補助事業として、年間計 66 回実施した
○ ジュニア大使派遣は、市内中学校長・PTAを対象としたアンケート調査と庁内で検討した結果、
今年度の派遣を中止とした
○ FCA・水原市受入職員の地域講座等派遣は、ホームビジットや地域派遣などを実施した
数
目
値
指
ニューブランズウィック市 30 周年記念事業
: 訪問団派遣・受入
市及びふくい市民国際交流協会が実施する
国際交流事業等への市民の参加数 : 2,200 人
〈内訳〉
交流型日本語教室の参加者数 : 250 人
国際交流・多文化共生事業の参加者数
: 1,350 人
ジュニア大使派遣・受入事業の参加者数
:
600 人
FCA・水原市受入職員の地域講座等派遣回数
: 13 回(23 年度) → 30 回(24 年度)
標
結
標
果
・ 成
果
ニューブランズウィック市 30 周年記念事業
: 行政団派遣中止、市民訪問団派遣・受入実施
市及びふくい市民国際交流協会が実施する
国際交流事業等への市民の参加数 : 2,753 人
〈内訳〉
交流型日本語教室の参加者数 : 1,078 人
国際交流・多文化共生事業の参加者数
: 1,523 人
ジュニア大使派遣・受入事業の参加者数
: 152 人
FCA・水原市受入職員の地域講座等派遣回数
: 19 回
成果・課題
国際交流や多文化共生に関する各事業の参加者数については、ふくい市民国際交流協会と連携しな
がら、日本人市民と外国人市民との交流の場となる交流型日本語教室を軸に実施した結果、目標値を
大きく上回りました。
しかし、ジュニア大使派遣事業については、派遣先都市の安全面を考慮し、中止としました。
また、FCA・水原市受入職員の地域講座等派遣回数についても、地域からの依頼件数が伸びず目標達成にい
たりませんでした。来年度からは、保育課と連携しながら、主にFCAの市内公立保育園派遣事業を実施するな
ど事業を見直します。
来年度も、本市の国際化を推進するため、市民団体と連携しながら、国際交流事業や多文化共生事業を
実施し、市民主体の活動を促進していきます。
- 63 -
Ⅴ.安全で安心な消費生活を送ることができるように、消費者行政の充実を図ります
達成度
6
消費生活の充実
実
行
内
容
目 標
消費者の不安やトラブルを迅速かつ的確に解消し、高度で専門的な相談にも対応するため、専門家
同席による特別相談を実施するなど相談体制の充実を図ります。
また、高齢者を対象とした出前講座や若者・学生を対象に街頭啓発を実施し、消費生活に関する最
新の情報を提供するなど意識啓発に努めます。
取 組 内 容
○ 特別相談の開催
複雑多様化する消費者問題に対し、迅速かつ適切に対応できるよう相談員のレベルアップと弁護
士同席による特別相談の実施により相談体制の拡充を行った
○ 消費者教室、講座の開催
消費者被害の未然防止や拡大を防ぐため、出前講座や劇団「王様」による啓発活動を行った
幅広い年代層に消費生活の正しい知識や情報提供するため、くらしの講座(前期後期各 4 講座)・
子ども消費者教室(児童館等)を開催した
数
目
値
指
結 果
標
消費者センターのホームページアクセス数
: 7,800 件
特別相談の開催 : 24 回
消費者教室・講座の参加者数 : 4,760 人
標
・ 成
果
消費者センターのホームページアクセス数
: 8,578 件
特別相談の開催 : 24 回
消費者教室・講座の参加者数 : 4,774 人
成果・課題
ホームページは多くの方々に閲覧していただき、目標数を上回ることができました。今後もさらに
内容等の拡充を図り、消費生活に必要な情報の提供に努めます。
法律の専門的知識や解釈を必要とする相談にも適切に対処するため、弁護士同席による特別相談を
月 2 回定期的に開催しました。今後も複雑・多様化する消費者トラブルに適切に対処するため相談員
の資質向上を図るとともに相談体制を充実し消費者の保護に努めます。
消費者教室は、地区社協や地域包括支援センター等から多くの申し込みがあり、主に高齢者や高齢
者等を支援する方々への消費者被害未然防止の啓発をすることができました。さらに多くの方々へ啓
発できるよう制度の周知を図ります。
また、子ども消費者教室やくらしの講座を開催し消費生活の学習支援を行いました。今後も自立し
た賢い消費者を育成のため、幅広い年代に学習の機会を提供するよう努めます。
- 64 -
Ⅵ.交通事故の少ない安全で安心なまちをつくるため、交通安全対策を推進します
達成度
7
交通安全指導・啓発活動を推進する
実
行
内
容
目 標
交通事故を防止するため、参加・体験型の指導・啓発活動や交通安全教室などを実施し、市民一人
ひとりの交通ルールの遵守・交通マナーの向上を図ります。
自転車の安全利用の促進や交通事故死者に占める割合の高い高齢者の交通事故対策に重点を置い
た、指導・啓発を行います。
取 組 内 容
○ 関係機関や交通安全推進団体と連携した交通安全市民運動や交通事故防止活動の展開
・交通安全市民運動・・・春、夏、秋、年末/交通安全広場 他
・自転車ルール周知・マナー啓発・・・マナーアップキャンペーン
・高齢者交通安全大会の開催(8/29)及び敬老会等での交通安全指導(9/12 美山 9/13 本郷)
・自転車安全利用指導は市内の自転車通学者が多い中学校(棗中、川西中、成和中、社中、森田中、
大東中、足羽中)7校で交通指導員と連携して、実施した
・運転免許自主返納支援チラシを作成し、福井署・南署・春江運転者教育センターに掲示し、ホー
ムページや市政広報等による広報を実施し、制度周知を行った
・高齢者交通死亡事故現場を老人クラブや交通安全推進団体とともに検証し、高齢者の交通事故防
止を図った(11/5 5 カ所)
数
目
値
指
標
結
標
自転車安全利用指導
: 7 中学校
高齢者交通死亡事故現場点検 : 5 カ所
運転免許証自主返納支援者
: 100 名
交通安全教室の開催
幼児・児童 : 110 回(23 年度) →117 回(24 年度)
高齢者 : 54 回(23 年度)→65 回(24 年度)
市内における交通事故死傷者数
: 1,744 人(23 年) → 1,619 人以下(24 年)
果
・ 成
果
自転車安全利用指導
: 7 中学校
高齢者交通死亡事故現場点検 : 5 カ所
運転免許証自主返納支援者
: 12 名
交通安全教室の開催
幼児・児童
: 113 回
高齢者
: 78 回
市内における交通事故死傷者数(1~12 月)
: 1,636 人
成果・課題
運転免許自主返納支援については、免許返納窓口や高齢者の交通安全教室等でのPRを行いました
が、周知が市民に広く行き届かず、12 名の支援にとどまりました。今後も高齢者の交通安全教室等で
のPRを強化します。また、今後の支援内容等についても検討します。
交通安全教室の開催回数については、各種団体の会合やテレビ放送などでのPRを行った結果、高
齢者については目標を上回りましたが、23 年に死亡事故が多かった高齢者対策に重点を置いたことも
あり、幼児・児童については、目標には達しませんでした。ただ、幼児の保護者に対する交通安全教
室(幼児の保護誘導・交通安全指導方法等)は前年より 4 回多い 15 回開催しました。
交通事故死傷者数については、前年より減少したものの目標には達しませんでした。
今後も、交通指導・啓発活動や交通安全教室などを実施し、交通事故の少ない安全で安心なまちを
つくるため、交通安全対策を推進します。
- 65 -
達成度
8
安全で円滑な交通環境の整備を進める
実
行
内
容
目 標
歩行者や車両が安全に通行できる交通環境を維持するため、老朽・破損した交通安全施設の補修等
を行います。
また、路上や自転車駐車場内の放置自転車の撤去などにより、歩行者や自転車の安全な通行を確保
し、交通事故の減少を図ります。
取 組 内 容
○
○
○
○
○
○
防護柵…パトロールや点検結果をもとに破損箇所について補修を実施
反射鏡、照明灯、標識等…パトロールや点検結果をもとに破損箇所について補修を実施
道路区画線…市内の消えている箇所を調査し引き直しを実施
市街地中心部における路上駐輪自転車の整理は計画通り毎日実施
長期放置自転車の撤去は計画通り毎月実施
自転車駐車場内の長期放置自転車の撤去は 20 回実施
数
目
値
指
標
結 果
標
老朽・破損した交通安全施設の補修
防護柵
: 0.86km(23 年度) → 1km(24 年度)
反射鏡、照明灯、標識等
: 85 基(23 年度) → 90 基(24 年度)
道路区画線
: 45km(23 年度) → 47km(24 年度)
路上駐輪自転車
整理(市街地中心部)
: 毎日
長期放置自転車の撤去(市全域) : 毎月
自転車駐車場における長期放置自転車の撤去
: 14 回
市内における交通事故件数
: 10,873 件(23 年) → 9,373 件以下(24 年)
・ 成
果
老朽・破損した交通安全施設の補修
防護柵
: 1.25km
反射鏡、照明灯、標識等
: 93 基
道路区画線
: 47km
路上駐輪自転車
整理(市街地中心部)
: 毎日
長期放置自転車の撤去(市全域) : 毎月
自転車駐車場における長期放置自転車の撤去
: 20 回
市内における交通事故件数(1~12 月)
: 10,798 件
成果・課題
老朽・破損した防護柵、道路反射鏡等の交通安全施設については、平成 22 年度に実施した点検結
果をもとに緊急性の高い箇所の補修を行いました。
道路区画線については、引き直しが必要な箇所について塗装工事を行いました。
市街地中心部の路上駐輪自転車に対する整理や自転車駐車場内も含めた長期放置自転車の撤去を
行いました。
交通事故件数については、前年を下回ったものの、物損事故が増加し、目標は達成できませんでし
た。
今後も、交通安全施設の補修や自転車駐車場内も含めた長期放置自転車の撤去などを行い、安全で
円滑な交通環境の整備を行っていきます。
- 66 -
Ⅶ.市民生活に必要な手続き等の事務事業を効率的に運営し、市民の利便性を向上させま
す
達成度
9
市民サービス向上の推進
実
行
内
容
目 標
来庁されたお客様に感謝の気持ちで接し、市民課接客方針に従って、迅速、丁寧な対応をいたしま
す。
このため、研修会などを行い職員の接遇力や職務能力の向上を図り、より質の高い窓口サービスを
提供するとともに、事務の効率化・市民の利便性の向上に努めます。
また、外国人住民が住民基本台帳法の適用対象となることに伴い、システムの改修やデータ移行を
円滑に行い、窓口における手続きに混乱が生じないよう、十分な調査を実施します。
取 組 内 容
○ 職員研修の実施
、戸籍・住基事務
課内・係内研修の実施(新任者研修・係内自主研修・法改正対応研修等 17 回)
専門研修(初級・中級・上級など 5 回)、接遇研修(2 回)への参加などに、延べ 330 名が参加
○ 受付窓口等の一部改修
住基カードの継続利用が可能となったことから、転入者の利便性を確保するため転入窓口と住基
カード受付窓口を一体化
○ 外国人住民データの移行
短期滞在者、在留期間を経過した者等を除き、3,681 名の外国人について住民票の作成を完了
住民票を作成しなかった 79 名について、本人あてに在留資格の更新手続き等を促す通知書を発
送
数
目
値
指
結
標
職員研修の実施
「新人研修、中級者研修、担当職完成研修」等
: 16 回(23 年度) → 10 回以上(24 年度)
窓口サービス満足度(窓口市民サービスアンケート)
: 87.8%(23 年度) → 88.0%(24 年度)
外国人住民の住民基本台帳制度へのデータ移行
: 100%
標
果
・ 成
果
職員研修の実施
「新人研修、中級者研修、担当職完成研修」等
: 24 回
窓口サービス満足度(窓口市民サービスアンケート)
: 88.9%
外国人住民の住民基本台帳制度へのデータ移行
: 100%
成果・課題
例年の新人研修、専門研修、接遇研修のほか、法律改正に伴う全体研修などを通して職員のスキル
アップを図り、転入窓口の一部改修など市民の利便性確保に努めた結果、窓口市民サービスアンケー
トにおける満足度も、目標を達成することができました。
また、外国人住民の住民基本台帳制度へのデータ移行は、事前に実態調査も行ってきたことから、
円滑に作業を行うことができました。
平成 25 年度は、市民の更なる利便性向上を目指し、コンビニエンスストアでの各種証明書の交付
に向けたシステム構築に着手します。
また、市場周辺土地区画整理事業の完了に伴い新たな町名地番もできることから、事前調査や現地
調査等を綿密に行い、地域住民の住所や本籍の更正作業を円滑に行います。
- 67 -
Ⅷ.誰もがともに尊重される男女共同参画社会をつくるとともに、仕事と家庭の子育てが
両立できるなど安心して子どもを生み育てられる環境を整備します
達成度
10
男女共同参画意識の啓発
実
行
内
容
目 標
男女が平等に個性と能力を発揮でき、安心して子どもを産み育てられる男女共同参画社会を目指す
ため、市民、市民組織、事業者との連携・協働による意識啓発に取り組みます。
今年度は、啓発劇や座談会の開催と、男女共同参画や子育ての情報発信を拡大します。
また、誰もが性別に関係なく対等な関係を築くため、職場における意識向上に繋げる講座を開催し
ます。
取 組 内 容
・福井市男女共同参画促進会議委員を委嘱(H24.6.1~H26.6.30)、促進会議開催(7/12,11/26)
・男女共同参画意識啓発劇審査会(7/19)3 団体採用、9/10 号市政広報掲載(劇の出張上演)
、その後 9 回上演
・DV についての特集(11/10 号市政広報掲載)
・男女共同参画啓発パネル展(6/11~7/1.アオッサ、市民ホール)
・情報誌の発行「アイアム」21,000 部発行 、「ほっと」40,000 部発行
・キャリアアップ講座を 16 回開催した。
「女性リーダー養成 ~ 目標達成のための時間活用術 」(6/14,21,28)
「コミュニケーション講座 ~ 人とつながる力 」(10/3,10,17)
「女性リーダー養成 ~ 仕事とプライベートを充実」(11/8,15,22)
「再就職支援セミナー」(12/6 3 連続講座)
「コミュニケーション講座 ~ 人間関係の円滑な構築」(3/7,14,21)
「メンタル・タフネス ~ ストレス・コントロール」(3/28)
数
目
値
指
標
結 果
標
・ 成
果
福井市男女共同参画促進会議の設置 : 5 月
福井市男女共同参画促進会議の設置 : 6 月 1 日
男女共同参画の啓発劇及び座談会の開催回数
男女共同参画の啓発劇及び座談会の開催回数
: 11 回(23 年度)→ 18 回(24 年度)
: 9回
情報誌の発行回数、部数
情報誌の発行回数、部数
:
4 回 60,000 部
: 4 回 61,000 部
キャリアアップ講座の開催回数
キャリアアップ講座の開催回数
: 12 回(23 年度)→ 15 回(24 年度)
: 16 回
「男は仕事、女は家庭」という性別による役割分担 「男は仕事、女は家庭」という性別による役割分担
意識を持つ人の割合
意識を持つ人の割合
: 35.2%以下
: 31.6%
苦情処理委員会における処理件数 : 0 件
苦情処理委員会における処理件数 : 0 件
成果・課題
市の第 4 次男女共同参画基本計画の推進を図るため、市民・市民組織・事業者・行政の代表者など
で組織する促進会議を設置しました。この会議では、各主体の男女共同参画に関する取組や意識を把
握するためのアンケート調査項目と実施方法を審議しました。アンケート調査は、平成 25 年度に実
施します。
男女共同参画をテーマにした劇を上演するグループを募集し、公民館などの身近な場所で開催しま
した。しかし、募集から採用まで時間を要することから、平成25年度は、今年度採用したグループを
8月頃まで自治会などに派遣する予定です。
また、男女共同参画や少子化対策に関する情報誌の発行と、職場における意識向上に繋げる女性の
リーダーの養成や再就職を支援するための講座を開催し、キャリアアップを図りました。
- 68 -
達成度
11
少子化対策と次世代育成の推進
実
行
内
容
目 標
晩婚化や少子高齢化が進むなか、誰もが安心して子どもを産み育てることができるよう「結婚」
「妊
娠・出産」
「子育て」の 3 つの施策に取り組みます。
取 組 内 容
○ 出会いの場の提供「ちょこボラ・ちょこかつ」募集 7/10 号市政広報掲載(福井男女そば人物語)
そば打ちの習得と交流会実施(9/9,9/23,10/7,10/21,11/11,11/25)
、そば振舞イベント実施(12/9)
○ 職場の子育て環境整備「子育てファミリー応援企業登録」
「労務管理コンサルタントの派遣」事業
のチラシを、労政課調査員の事業所訪問時に配布 10/10 号市政広報掲載
○ 地域での子育て支援「地域子育て支援委員会」H24.4 月ブロックごとに 48 地区へ、より効果的な
事業内容とするため、説明会を実施。
「ちく・たくサポーター」9/25 号市政広報特集掲載
○ 子育て意識の啓発「子育てパパカレッジ」開催(H24.5/12,7/29,8/26,9/2,10/7,12/9,3/3,3/24)
○ 情報の提供「はぐくむ.net による情報発信」子育てや少子化対策に関する行政情報、地域情報、
民間サービスの情報を一元化して発信(情報入力更新 週 2 回)
数
目
値
指
標
結
標
出会いの場の提供
ちょこボラ・ちょこかつの開催回数
: 12 回(23 年度)→13 回(24 年度)
職場の子育て環境整備
子育てファミリー応援企業の新規登録企業数
: 8 社(23 年度)→20 社(24 年度)
労務管理コンサルタントの派遣企業数
: 0 社(23 年度)→ 5 社(24 年度)
地域での子育て支援
地域子育て支援委員会活動地区数 : 48 地区
ちく・たくサポーターを登録している自治会連合会数
: 18 地区(23 年度)→28 地区(24 年度)
子育て意識の啓発
子育てパパカレッジの開催回数
: 5 回(23 年度)→ 7 回(24 年度)
情報の提供
はぐくむ.net による情報発信(コラム数)
: 10(23 年度)→12(24 年度)
果
・ 成
果
出会いの場の提供
ちょこボラ・ちょこかつの開催回数
:
7回
職場の子育て環境整備
子育てファミリー応援企業の新規登録企業数
: 20 社
労務管理コンサルタントの派遣企業数 : 1 社
地域での子育て支援
地域子育て支援委員会活動地区数 : 48 地区
ちく・たくサポーターを登録している自治会連合会数
: 22 地区
子育て意識の啓発
8回
子育てパパカレッジの開催回数 :
情報の提供
はぐくむ.net による情報発信(コラム数)
: 12
成果・課題
出会いの場の提供では、目標回数には届きませんでしたが、東日本大震災で被災し県内に避難して
いる人たちにそばを振舞い、そば打ち体験を通じて交流を図りました。
職場の子育て環境整備や仕事と生活の調和の重要性について、企業を訪問して事業主に対してPR
しているがどこまで浸透しているかを把握することが難しい状況です。労務管理コンサルタントの派
遣企業数については、企業からの申込みが少なく、目標を達成することができませんでした。
市内 48 地区の子育て支援委員会では、地区の実情に応じた子育て支援策を企画、立案、実施しま
した。また、ちく・たくサポーターでは、地区によって登録者の数や活動依頼に偏りがあるので、平
成 25 年度は、広報紙などを活用した周知に努めます。
はぐくむ.net では、子育てや少子化対策の情報を一元的に発信し、情報の取得しやすさと子育て家
庭や地域の子育て支援団体へ交流の場を提供しました。
- 69 -
Ⅸ.自然や都市環境を守り育て、将来に伝えていくとともに、温暖化や資源循環など地球
規模の環境問題に対応した、持続可能なまちづくりを推進します
地域特性を生かした自然環境の保護・再生活動の推進
実
行
内
達成度
12
容
目 標
本市の豊かな自然環境を後世に伝えていくため、地域の環境活動団体等と連携して、自然環境の保
護・再生に取り組みます。
また、地域での自発的な自然環境の保護・再生活動を促進するため、環境活動団体等が行う取組を
支援します。
取 組 内 容
○ 環境基本計画に基づき、水辺や緑と親しむ活動について各地区での取組を働きかけており、活動
未実施地区は 49 地区のうち 2 地区となった
○ さらに、地域での活動継続と新規の活動を支援するため、自然保護や再生に関する活動を行う
NPO、自治会、ボランティア団体などを対象とした「福井市自然活動促進補助制度」を新たに設
けた
数
目
値
指
標
結 果
標
水辺の動植物の調査や生息環境の整備などの活動実
施地区
:44 地区(23 年度) → 46 地区(24 年度)
生き物の保護・再生活動の支援
: 3 団体
水辺と親しみふれあう活動の支援 : 3 団体
緑と親しみふれあう活動の支援
: 3 団体
・ 成
果
水辺の動植物の調査や生息環境の整備などの活動実
施地区
: 47 地区
生き物の保護・再生活動の支援
水辺と親しみふれあう活動の支援
緑と親しみふれあう活動の支援
:
:
:
5 団体
4 団体
3 団体
成果・課題
水辺の動植物の調査や生息環境の整備については、松本地区ではホタルの鑑賞会、宝永地区では芝
原用水の生き物調査、清水北地区では農業用水路の生物観察が行われ、目標を達成しました。
また、生き物の保護・再生活動などの支援については、目標件数を達成することができましたが、
活動内容の一部には、従来からの事業内容とよく似たものもあり、今後は、独創性に富んだ自然保護・
再生活動の創出につながるよう制度の見直しを図ります。
- 70 -
達成度
13
地球温暖化防止に向けた取組の推進
実
行
内
容
目 標
再生可能エネルギーの普及拡大を進めるため、住宅向け太陽光発電設備の導入を支援します。
また、低炭素型社会への転換を図るため、環境活動団体等が実施する低炭素まちづくり活動を支援
します。
環境展については、民間の参画を増やすなど、工夫を凝らします。
取 組 内 容
○ 住宅用太陽光発電設備を設置する者に、助成を行い、設備の導入を支援した
○ 低炭素まちづくり事業を行うNPO、自治会、ボランティア団体などを対象とした「福井市低炭
素まちづくり活動促進補助制度」を新たに設け、地域での低炭素まちづくり活動を支援した
数
目
値
指
標
結
標
市内における温室効果ガス総排出量(平成 2 年度比)
: +28.0%(22 年度)→+16.8%以下(24 年度)
太陽光発電設備設置補助件数
: 330 件(23 年度) → 330 件(24 年度)
低炭素まちづくり活動への支援
: 5 団体
環境展の開催 : 1 回
果
・ 成
果
市内における温室効果ガス総排出量(平成 2 年度比)
: +58%(見込み)
太陽光発電設備設置補助件数
: 397 件
低炭素まちづくり活動への支援
: 5 団体
環境展の開催 : 1 回
成果・課題
温室効果ガスの排出抑制については、環境基本計画では平成 27 年度に平成 2 年と同等の排出量と
することを目指しているが、平成 23 年度の原子力発電所の停止により+58.2%(見込み)と大きく増
加しました。現状は平成 23 年度と社会情勢は変化しておらず、今後も本市の努力だけでは目標を達
成することは困難な見通しです。
太陽光発電設備設置補助件数は 397 件となり、目標を 67 件上回りました。低炭素まちづくり活動
の支援でも目標件数を達成しました。
「環境展」については、11 月 25 日(日)に中央卸売市場にて開催し、30 以上の企業・団体の参画を
得て、同時開催イベントも含めての来場者は、12,000 人となりました。
温室効果ガス総排出量以外の取組は目標を達成することができ、市民の協力のもと、低炭素まちづ
くりに向けた取組が着実に進んでおり、さらに取組が進むよう環境整備を図っていきます。
- 71 -
地域や学校における環境学習会の実施や環境活動リーダーの
達成度
14
育成
実
行
内
容
目 標
市民一人ひとりが、環境に対する興味や関心を高め、必要な知識や技術を習得できるよう、環境出
前講座を実施したり環境アドバイザーを地域や学校に派遣します。
また、実践力を身につけた環境活動リーダーの育成を図るため、NPOや市民団体と連携してその
養成に努めます。
さらに、学校において環境教育や保全活動が効果的に進められるように、福井市学校版環境ISO
認定制度を教育委員会と連携して取り組みます。
取 組 内 容
○ 環境出前講座は、エコプランふくいに業務委託し、地球温暖化対策、節電、自然エネルギーに関
する教育を、地域の要望にあわせ開催した
(6/16 酒生公民館、6/27 美山公民館、7/10 順化公民館など)
○ 公民館や学校等で各種団体が実施する環境に関する講座等へ、団体の要請に基づき、環境アドバ
イザーを派遣した
(4/23 福井南養護学校、5/13 東安居公民館、5/20 越廼公民館など)
○ 福井市学校版環境ISO認定制度を市内全小中学校が取り組んだ
数
目
値
指
結 果
標
環境学習などの参加者数 : 2,260 人
環境出前講座の実施
: 20 回(23 年度)→20 回(24 年度)
環境アドバイザーの派遣 : 派遣回数 35 回
福井市学校版環境ISO事業
: 取組校 全小中学校
標
・ 成
環境学習などの参加者数 :
環境出前講座の実施
:
果
2,421 人
20 回
環境アドバイザーの派遣 : 派遣回数 35 回
福井市学校版環境ISO事業
: 取組校 全小中学校
成果・課題
環境学習の参加者数は、福井市環境パートナーシップ会議の研修会や環境出前講座、環境アドバイ
ザー事業の合計で 2,421 人となり目標を達成しました。また、環境出前講座の開催、環境アドバイザ
ーの派遣は目標を達成して、啓発ができました。来年度は、より市民のニーズにあった企画となるよ
う事業の見直しを行い、更なる市民意識の高揚につなげていきます。
福井市学校版環境ISO事業は、全小中学校が取り組み、目標を達成しました。今後は、地域全体
を巻き込んだ活動に発展するような事業展開を検討していきます。
- 72 -
達成度
15
廃棄物の発生抑制と有効利用
実
行
内
容
目 標
家庭や事業所から排出される廃棄物の分別の徹底に取り組みます。
家庭系ごみについては、自治会や各種団体などへの広報・啓発と子ども向けのごみ分別学習会を行
い分別意識の向上を図ります。事業系ごみについては、ごみ分別の啓発やクリーンセンターに持ち込
まれるごみの分別状況の監視を強化するとともに、廃棄物の削減・リサイクルに取り組んでいる企業
の優良認定制度を創設します。
また、市民ができるだけ資源ごみとして出すことができるよう、回収拠点の整備や、レアメタルな
どのリサイクルを進めるため、収集資源センターに小型廃家電の回収ボックスを設置するなどにより
3R(リサイクルなど)の推進に取り組みます。
取 組 内 容
○
○
○
○
○
○
○
市政広報、ホームページ、ケーブルテレビ等でごみ分別や資源化推進を広報啓発
自治会等向けごみ分別説明会や子ども向けのごみ分別学習会を実施(28 回、943 人参加)
事業系ごみのごみ分別の啓発のため、許可業者に対し指導説明会を開催(11 社、114 人参加)
クリーンセンターに持ち込まれるごみの監視を実施(5 月、10 月、11 月各 1 回実施)
廃棄物の削減・リサイクルに取り組んでいる企業の優良認定制度の創設(12 月開始)
資源ごみの回収拠点の設置(3 月開始)
収集資源センターに小型廃家電の回収ボックスを設置(4 月開始)
数
目
値
指
標
結
標
一人 1 日当りのごみ排出量
: 954g(23 年度) → 933g以下(24 年度)
資源化率
: 15.1%(23 年度)→ 16.6%(24 年度)
スーパーの店頭に資源ごみ回収拠点を設置
: 8 カ所
市の施設に資源ごみ回収拠点を設置 : 2 カ所
小型廃家電回収ボックス設置
: 1 カ所
(仮称)福井市 3R推進優良事業所認定制度の創設
: 12 月
果
・ 成
一人 1 日当りのごみ排出量
資源化率
:
:
果
961g
14.8%
スーパーの店頭に資源ごみ回収拠点を設置
: 7 カ所
市の施設に資源ごみ回収拠点を設置 : 3 カ所
小型廃家電回収ボックス設置
: 1 カ所
ふくい ○
優エコ事業所認定制度の創設
: 12 月
成果・課題
事業所からのごみ排出量は減りました(111 トン減)が、家庭からのごみ排出量が増えた(260 ト
ン増)ことから、一人 1 日当りのごみの排出量が増加しました。また、新聞・雑誌などの集団資源回
収量が減少した(395 トン減)ことから、資源化率は平成 23 年度より低下しました。一方、資源ごみ回
収拠点の設置などの取組は、概ね予定通り行うことができました。
今後は、ごみ排出の増加原因等の把握に取り組むとともに、家庭ごみについては、ごみの現状や分
優
別の啓発、収集資源センター等回収拠点のPRに努めます。また、事業所ごみについては、ふくい ○
エコ事業所認定等の取組を進め、ごみの排出抑制に取り組みます。
- 73 -
達成度
16
廃棄物の不法投棄の防止
実
行
内
容
目 標
本市は、山や川などの豊かな自然環境に恵まれていますが、山間部の道路沿いや河川敷などに不法
投棄が見受けられます。不法投棄による地域環境の悪化対策には、早期発見、早期対応が重要なため、
市民からの情報収集や市政広報、ホームページによる広報啓発を行うとともに、監視カメラの設置や
夜間パトロールの実施による監視を行います。
取 組 内 容
○ 監視カメラの設置(8 地区)
6 月 28 日に社南地区
6 月 29 日に酒生地区及び美山地区
9 月 27 日に一乗地区
9 月 28 日に本郷地区及び一光地区
12 月 20 日に越廼地区
12 月 21 日に清水西地区
3 月 21 日に上文殊地区
3 月 22 日に西藤島地区
○ 市政広報による広報
6 月 10 日号にて不法投棄の防止について広報
○ 不法投棄防止チラシの回覧
全自治会に配布(9 月)
○ 夜間パトロールの実施
5/22、6/5、7/30、9/27、10/29、11/30
数
目
値
指
標
監視カメラ設置(延べ数)
: 6 地点(23 年度) → 8 地点(24 年度)
夜間パトロール実施回数 : 6 回
標
結 果
・ 成
果
監視カメラ設置(延べ数)
:
8 地点
夜間パトロール実施回数
:6 回
成果・課題
当初計画通り監視カメラの移設設置を行いました。なお、監視カメラ設置場所においては、不法投
棄がみられませんでした。
今後とも、監視カメラの設置やパトロールを行うことにより、不法投棄の早期発見、早期対応に取
り組みます。
また、市ホームページなどで不法投棄防止の広報・啓発に取り組んでいきます。
- 74 -
達成度
17
ごみの安定かつ継続的な処理
実
行
内
容
目 標
市民の衛生的な生活環境を確保するため、ごみ焼却施設の適正な維持管理を行うとともに、燃やせ
るごみの安定した処理を行います。
また、施設の延命化を図るため、平成 23 年度から 4 年をかけて、大規模改修工事を行い、省エネ
ルギー機器や余剰蒸気を利用した発電による二酸化炭素の排出削減など環境負荷の低減を図ります。
取 組 内 容
○ ごみ焼却及び施設の維持管理
・燃やせるごみの安定した処理
・焼却施設の法令・総合点検の実施
・環境測定の実施及び報告(地元)
○ 大規模改修工事
・実施設計、機器製作・据付
数
目
値
指
標
結
標
搬入された可燃ごみに対する焼却量
: 100%(23 年度) → 100%(24 年度)
クリーンセンター大規模改修工事
(平成 23~26 年度)
【平成 24 年度工事内容】
実施設計書作成、機器製作・据付(1 号炉)
果
・ 成
果
搬入された可燃ごみに対する焼却量
:
100%
クリーンセンター大規模改修工事
(平成 23~26 年度)
【平成 24 年度工事内容】
実施設計書作成、機器製作・据付(各炉)
成果・課題
ごみ焼却施設の処理能力及び機能を維持するために必要な点検整備を行い、燃やせるごみの安定し
た処理を行いました。今後も、ごみ処理に停滞が生じないよう、適正な維持管理に努めます。
大規模改修工事については、実施設計書を作成し、一部の更新機器の製作・据付を行いました。今
後も、ごみ処理業務に支障がないように焼却炉の運転計画に合わせて工事を進め、平成 27 年 3 月完
成を目指します。
- 75 -
- 76 -
福祉保健部
成果報告
福祉保健部長
吉
村
義
昭
達成度
1
16
1
8
総 括
保健、医療、福祉、子育てなどの分野間の連携を強化し、すべての市民が生涯にわたり心
身ともに健康で生きがいを持ち長生きでき、自立した生活を送りながら社会参画できるよ
う、また、高齢者、障がい者、子育て世代を地域で支えあい、市民が生涯を通じて安心して
暮らせる社会、環境づくりを目指し、その実施に取り組んできました。
施設・設備の整備、各種サービスの提供、計画の策定など行政が主体となり実施するもの
は概ね目標を達成できたものの、自主的な健診の受診、事業・制度への参画、教室への参加
等、市民の意思により参加・協働することを求めた事業の達成状況が全般的に低くなりまし
た。
新年度では、市民の自主的参加や自発的な取組を求めるために、より有効で効果的なPR
と、啓発活動に努めます。
組織目標ごとの達成状況
Ⅰ.安心して子どもを産み育てられる環境をつくります
すみずみ子育てサポート事業は、市民への周知に取り組んだことで数値指標の新規登録者
数は前年度を上回りましたが、目標には若干及びませんでした。また、より良好な保育環境
の整備に向けた取組として、公立保育園 1 園の耐震補強・改修、私立保育園 1 園の改築、
「福
井市公立保育園民間(定員)移譲実施計画」対象 14 事業者の最終となる私立認定こども園 1
園が創設し、待機児童 0(ゼロ)を維持しました。さらには、今後の保育行政の方向性を示
すものである「公私立保育園のあり方」を年度内に策定しました。
放課後児童クラブの整備では、小学校 1・2 年生の完全入会及び未設置地区の解消のため、
児童館の増築や、学校内の施設を利用した児童クラブの新設を行いました。25 年度も放課後
児童会・児童クラブの入会を希望する小学 1・2 年生全員を受け入れます。
子ども医療費では、対象の 0 歳から中学 3 年生までのうち、小学校 4 年生以上を本市独自
に助成し、子育て家庭の経済的負担の軽減と子どもの健やかな成長を支援しました。
子育てにかかる不安と負担の軽減は、これからますます重要になるので、子育て支援の充
実に努めていきます。
- 77 -
Ⅱ.生涯にわたる健康づくりを支援します
がん検診については、大腸がん、子宮がん、乳がんの無料クーポン事業により働き盛りの
世代に対し、受診を推進するとともに、未受診者に対する電話、家庭訪問による受診勧奨や
今年度から保健衛生推進員の大腸がん検査容器の配布による受診勧奨により、受診者数の増
加につなげることができました。
救急医療の提供については、休日も安心して医療を受けられるよう、1 年 365 日休日急患
センター及びこども急患センターを開設し初期救急体制の確保に努めました。
母子保健においては、生後 4 ヶ月までの乳児に対し家庭訪問を実施し、母親の育児不安の
軽減や子育て情報の提供及び育児相談等に努めました。
市民の健康保持・増進には、まずは自分の健康を把握するために健診を受診していただく
ことが重要です。また、市民がその健診結果から自分の生活習慣を見直し、改善し健康にな
れるよう今後も、健康に関する知識の普及や生活習慣改善への動機付けにつながる支援に取
り組んでいきます。
特定健診は、生活習慣病の予防に着目した健診であり、国民健康保険の被保険者の健康の
維持・増進にとって重要なものと位置づけ、啓発を充実し、受診キャンペーンに加えて、未
受診者に対して電話勧奨を実施しました。その結果、受診者数は増加し、受診率は前年度を
上回りましたが、目標受診率を達成することはできませんでした。
特定健診の結果、内臓脂肪型肥満のある者に対して行う特定保健指導については、委託で
実施している保健指導に加えて市職員による指導も行ったことなどにより、目標実施率を達
成することができました。
自殺予防への取組については、9 月の自殺予防週間に街頭キャンペーンを実施した他、学
校や地域において講演会等を開催し普及啓発に努めました。また、健診時に心の健康度チェ
ック・ストレス相談を実施し、相談しやすい環境の整備に努めました。今後も、自殺予防の
普及啓発に取り組んでいきます。
Ⅲ.生活困窮者の自立を支援します
本格的な高齢社会の到来や厳しい経済雇用情勢の中、生活保護受給者は増加の一途を辿っ
ています。一旦生活保護を受給すると保護から離脱し自立することが困難となり、受給期間
が長期化する傾向にあります。
このような中、経済的な自立への支援、生活保護からの早期離脱を目標として、ケースワ
ーカーや就労支援相談員による就労指導や、ハローワークとの連携により出張相談窓口の開
設など、生活保護者の意欲・能力に応じた就労支援に努めました。
今後も、ケースワーカーや就労支援相談員による就労指導の実施や、ハローワークなど関
係機関との更なる連携により、生活保護受給者の自立を支援します。
- 78 -
Ⅳ.障がいのある人が安心して生活できるようにします
障がいのある人に、適切な障害福祉サービスを提供するため、相談支援事業者間の連絡会
や、相談窓口の周知のための地域説明会を開催し、相談支援体制の充実に努めました。
障がいのある人の社会参加・自立を支援するため、就労支援施設で作っている商品を即売
するセルプ市を定期的に開催し市民への啓発に努めました。また、市が就労支援施設からの
物品購入や役務契約を積極的に行うことで、販路拡大や工賃アップを支援しました。
発達障がい児者を支援するため、庁内の関係所属が連携して課題について検討しました。
また、専門関係機関の支援状況や課題等についての情報共有や今後の支援のあり方について
検討しました。来年度も引き続き庁内連絡会及び専門支援者検討会を開催し、発達障がい児
者に対し、乳幼児から成人期までの一貫した支援体制の構築について検討を進めていきま
す。
保育カウンセラー訪問は、保護者を交えた懇談会の開催や保育園等を訪問した時に特別教
育支援コーディネーターも同行したことで、小学校とのスムーズな連携を図ることができま
した。また、訪問総時間の目標を達成することができました。
地域活動支援センターでは、障がいのある人が通所することで、自立に向けた日中活動の
場を提供することができました。今後も、市内8か所の地域活動支援センターの設置を継続
し、障がいのある人を支援していきます。
Ⅴ.高齢になっても生きがいをもち安心して暮らせる社会をつくります
高齢者の救急体制を充実するため、救急医療情報キットについて、市民や関係機関へ周知
を行い、高齢者が集まるイベント会場や健診会場での配布を行いました。目標の配布数には
及びませんでしたが、救急搬送時に活用されたという報告もあり、迅速適切な医療活動に役
立っています。今後も継続してキットの周知・配付を行うとともに、キット内の情報が正し
い内容に更新されるよう管理方法についても呼びかけていきます。
また、地区敬老事業については、各地区の事業実施者を対象に情報交換会を開催したこと
で、地区の事業内容の充実に繋がり、参加者が増えました。今後も、多くの高齢者の生きが
いと健康づくりに繋がるよう活動内容の充実を図ります。
国民年金については、窓口での適切な指導・助言及び制度の運用に努めるとともに、広報
活動により年金に関する知識の普及に努めました。今後も高齢者が安心して年金を受給でき
るよう年金や保険料納付の知識普及に努めていきます。
- 79 -
Ⅵ.充実した介護の体制づくりをすすめます
在宅サービスの充実を図るため、定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所を第 5 期介護
保険事業計画(24~26 年度)に基づき 4 カ所選定し、うち 3 カ所を整備しました。
高齢者の総合相談窓口としての役割を担う地域包括支援センターのポスターを、高齢者を
支援する関係機関に配布するなど周知を図ったことにより、総合相談件数が増加しました。
要介護状態になる恐れの高い高齢者に対し介護予防教室を開催しました。参加者数は伸び
ませんでしたが、参加後のアセスメントでは 8 割以上が生活機能の維持改善が図られていま
した。今後も高齢者が自ら介護予防に取り組んでいけるよう支援していきます。
介護サポーターポイント制度では、キャンペーンやボランティア団体に働きかけ、登録者
や受入機関数は増加しましたが、活動者数の増加にまでは至りませんでした。サポーターが
活動しやすくなるよう更なる活動場所の拡大や他の団体との相互協力を推進していきます。
認知症高齢者の増加が見込まれる中、認知症に対する正しい知識を広め偏見のない住みや
すい環境づくりを進めるため、認知症サポーター養成講座を福祉医療保健関係者を中心に開
催し、目標数を養成することができました。また、認知症支援関係者との意見交換会等を開
催するなど、認知症地域支援推進員の活動を通して従事者の資質向上を図り、認知症対策の
推進に努めました。来年度は、認知症に不安の強い高齢者層を中心に講座を開催して、段階
的に認知症サポーターを増やしていきます。
自治会型デイホーム事業では、検討会議を設けて事業の進捗や参加者増に対する意見を交
換し、男性が好むメニューや広報、体験会等を実施し、新たな参加者を増やして目標数を達
成しました。今後も、多くの高齢者が参加してもらえるよう、内容の工夫に努めながら、高
齢者の介護予防に繋げていきます。
Ⅶ.お互いが支えあう地域づくりをすすめます
民生委員児童委員による見守り、声かけなど相談支援活動を実施しました。また、地域で
のつながりと支え合いの大切さなどについて、市政出前講座や、地区の研修会への職員派遣
などを通じ、関係機関と話し合いを持ちました。
今後も、生活保護受給者やひとり暮らし高齢者等の必要な情報を提供し、民生委員児童委
員などが活動しやすい環境整備に取り組みます。
また、第2次福井市地域福祉計画の推進にあたり、市社会福祉協議会と連携を図り、地域
福祉計画推進評価会議や定期的な連絡会議を開催することにより、地域における支えあい体
制を養成します。
- 80 -
Ⅰ.安心して子どもを産み育てられる環境をつくります
達成度
1
子ども医療費の助成
実
行
内
容
目 標
子育て家庭の経済的負担を軽減し、子どもの健やかな成長を支援するため、子どもの医療にかかっ
た保険診療一部負担金等を助成します。
対象者については、平成 23 年 10 月診療分から、本市独自で小学校 3 年生までから中学校 3 年生ま
でに拡大しました。
助成を受けるためには受給者証の交付を受ける必要があるので、出生や転入により資格対象となっ
た子どもの保護者全員に受給者証を交付するとともに、制度の周知・啓発に努めます。
○ 出生や転入により新たに受給資格対象になった子どもの保護者全員に受給者証を交付するため、
未申請者には電話や通知により申請を促した
新規
案内
未申請
受給資格
取組内容
取得月
対象者
人数
者数
4月
390 人
0人
0人
取 組 内 容
5月
312 人
3人
0人
6月
229 人
1人
1人
7月
247 人
0人
0人
8月
242 人
5人
0人
9月
234 人
6人
0人
10 月
286 人
8人
0人
11 月
247 人
2人
0人
12 月
225 人
11 人
1人
1月
257 人
6人
0人
2月
190 人
2人
0人
3月
387 人
5人
0人
合計
3,246 人
49 人
2人
数
目
受給者証交付率
:
100%
7 月 26 日通知発送。外国人のため、英文で 11 月 20 日、3
月 1 日に通知発送。
1 月 23 日、2 月 22 日電話連絡。3 月 1 日に申請書発送。
値
指
標
標
結
受給者証交付率
果
:
・ 成
果
99.9%
成果・課題
子ども医療の未申請者は、児童手当の申請が済んでいるかも確認し、必要な場合は両方の申請を案
内しています。子ども医療だけでなく、児童手当の申請をすることができたのは、大きな成果があり
ました。外国人のために、子ども医療と児童手当について、英語で簡単なリーフレットを作成しまし
た。
また、今年下半期分から、半期毎に助成額をお知らせするために、子ども医療費助成通知書を発送
し、その助成通知書(3 つ折の圧着葉書)の裏面に、制度について掲載しました。更に、市政広報 2
月 25 日号で、3 月 4 日に助成通知書を発送することをお知らせしました。その中で、子ども医療の対
象者等を掲載することにより、制度について周知を図りました。
なお、未申請者に申請案内をします。電話番号が分かる方は電話で連絡し、電話番号が分からない
方は 1 年以内に 3 回通知します。
- 81 -
達成度
2
児童手当の支給
実
行
内
容
目 標
これからの社会を担う児童の健やかな成長を目的として、中学校修了前の子どもを養育する人に、
新制度による児童手当を支給するため、出生及び転入等により資格対象となった子どもを養育する人
に申請を勧奨し、制度の周知に努めます。
○
○
○
○
取 組 内 容
6・10・2 月の定時払及び各月の随時払
5 月 31 日
児童手当受給者に現況届を発送(20,022 人)
6 月 1 日~6 月 30 日
現況届専用の受付窓口を開設
8 月 30 日、12 月 21 日、H25 年 2 月 15 日
現況届未提出者及び書類不足による保留者に、勧奨通知を発送
※平成 25 年 3 月 21 日現在の提出者・・・19,959 人/20,022 人(99.7%)
(未提出…63 人)
○ 広報その他
市政広報 5 月 10 日号
新児童手当制度の周知
市政広報 6 月 10 日号
現況届提出に関する周知
市政広報 9 月 10 日号
現況届や子ども手当特別措置法に関する申請勧奨
市政広報 10 月 10 日号
支払通知書の内容変更に関する周知
上記に併せ、随時ホームページに掲載
数
目
市政広報による広報活動
資格確認のための現況届送付
値
指
標
:
:
標
結 果
5 月、6 月、9 月
5月
・ 成
果
市政広報による広報活動 :5 月、6 月、9 月、10 月
資格確認のための現況届送付 : 5 月
成果・課題
児童手当法改正により、平成 24 年 4 月から「子ども手当」が「児童手当」へと名称変更しました。
そこで、その名称変更及び 6 月分からの所得制限導入について、市民に混乱のないよう市政広報及
びホームページにより周知に努めました。
また、6 月に送付した現況届(約 2 万人)は、9 月末で 98.4%の提出がありました。未提出者につ
いては、12 月末と 2 月末に勧奨通知を送付、230 人余の現況届提出があり児童手当を支給しました。
残りの未提出者については、平成 25 年度の現況届送付に合わせて勧奨を行います。
- 82 -
達成度
3
すみずみ子育てサポート事業の充実
実
行
内
容
目 標
疾病、事故、冠婚葬祭、就職活動、学校等の公的行事参加など社会的にやむを得ない事由により、
家庭で一時的に児童(小学校 3 年生以下)を養育できない保護者のために、一時保育や家事代行等の
生活支援を行います。
取 組 内 容
○ 事業の認知度向上のための取組
市・県ホームページ内や「はぐくむネット」
「ふくいエンゼルねっと」への情報掲載
内容を更新後、4 月に掲載
保育関係冊子への情報掲載
年 2 回発行「ほっと」… 9 月号、2 月号に掲載
年度発刊「あっぷ~」
「ふくいの子育て応援ガイド」… 4 月に掲載
保育施設(一時保育実施保育園)へのチラシ配置 … 4 月に配置
数
目
値
指
標
すみずみ子育てサポートの新規登録者数
: 876 人(23 年度) → 900 人(24 年度)
標
結
果
・ 成
果
すみずみ子育てサポートの新規登録者数
: 882 人
成果・課題
この事業は、一時的に児童を養育できない保護者の生活支援を行うことで、子育て家庭の経済的、
精神的負担の軽減に寄与しています。これまでの取組により保護者の事業認知度が向上し、新規登録
者数は前年度実績を上回りましたが、数値目標である 900 人には若干及びませんでした。
事業本来の目的に沿わない利用(原則無料となる「ふくい 3 人っこ応援プロジェクト」対象児の日
常的利用など)の制限や、突発的ニーズ(利用当日の急な申込み等)への適切な対応が課題となって
います。
今後も、事業の認知度向上や市民にとって利用しやすい事業に改善していく一方で、地域における
既存の子育て支援等とのバランスを考慮し、過度なサービス提供にならないよう留意しながら事業を
推進していきます。
- 83 -
達成度
4
放課後児童クラブの整備
実
行
内
容
目 標
児童館(放課後児童会)や児童クラブが未設置の地区において、児童クラブを運営する組織の設立
や、活動する場所の整備(小学校や幼稚園の余裕教室改修等)のための支援を行います。
また、放課後留守家庭児童が増加し、放課後児童会や児童クラブの定員を超過する地区において、
児童館の増築や新たな児童クラブ設置のための支援を行います。
このことにより、放課後児童会・児童クラブの入会を希望する小学 1・2 年生全員を受け入れます。
取 組 内 容
○ 小学1・2年生の入会を希望する放課後留守家庭児童全員の受け入れ
4 月 1 日 28 放課後児童会及び 23 児童クラブにおいて小学 1・2 年生が完全入会
○ 大安寺児童クラブ開設
4 月 1 日 未設置地区の解消として新規開設(大安寺小中学校の図工室で暫定的に実施)
5月
大安寺幼稚園 2F空き部屋の改修工事
6 月 12 日 大安寺児童クラブを幼稚園 2Fに移転し事業開始
○ もみじ児童館(啓蒙小学校区)増築
8月
増築工事の入札執行及び工事開始
25 年 2 月 8 日 工事完成
○ のびっ子クラブ中藤の移転
25 年 1 月~3 月 児童クラブ実施のための改修工事(3 月 14 日 中藤小学校の新築工事完成予定)
○ 未設置である六条及び定員超過が見込まれる和田、社北の3小学校区における開設準備
12 月
市議会定例会において児童クラブ設置費用の補正予算措置(14,000 千円)
25 年 1 月~3 月 児童クラブ開設のための改修工事
数
目
値
指
標
児童クラブの新設及び児童館の増築 : 3 カ所
放課後児童会・児童クラブの小学 1・2 年生の
入会率 : 100%
標
結 果
・ 成
果
児童クラブの新設及び児童館の増築 : 6 カ所
放課後児童会・児童クラブの小学 1・2 年生の
入会率 : 100%
成果・課題
未設置地区への対応として、大安寺小学校区に児童クラブを新規開設しました。年度当初は、学校
施設を利用して事業を開始し、その後、幼稚園施設を改修し移転しました。更に、六条小学校区にお
いても学校施設を改修して、平成 25 年度から児童クラブを新たに開設します。
また、定員超過地区への対応として、和田・社北の 2 小学校区において、小学校の余裕教室を活用
し、平成 25 年度から児童クラブを新たに開設します。啓蒙小学校区では、もみじ児童館を増築し定
員を 55 人から 70 人に増やし、中藤小学校区では、校舎の新築移転に伴いクラブを移設し、定員 30
人を 70 人に増やします。
今後も、未設置小学校区での新規開設を優先し、また、年々増加する傾向にある小学 2 年生までの
放課後留守家庭児童全員の受入れに取り組んでいきます。
課題としては、平成 24 年 8 月の子ども・子育て関連 3 法の成立により、事業の対象が、これまで
の 3 年生までから 6 年生までに拡大されるため、受入れる手法について、改めて検討する必要があり
ます。
- 84 -
達成度
5
保育所の環境整備
実
行
内
容
目 標
耐震診断で補強が必要とされた施設や定員移譲計画に基づく公立保育所の整備について、低年齢児
対応の機能を充実させながら改修・改築・創設します。
また、私立保育所には、改修等に必要な補助を行うとともに、運営費等を支援します。
併せて、待機児童 0(ゼロ)を維持します。
取 組 内 容
○ 日之出保育園(公立、こすもす児童館併設)耐震補強・改修工事
工事内容 耐震補強、園舎外壁塗装更新、1階遊戯室アスベスト除去、
トイレ・保育室・乳児室・廊下等の改修など
工
期 平成 24 年 8 月~平成 25 年 2 月
請負金額 17,134,003 円
請負業者 ㈱大町ハウジング
特記事項 工事期間の保育を東部保育園への送迎により実施
○ 経田保育園(私立)改築に係る施設整備補助(社会福祉法人 高明会)
事業内容 定員 30 人を増員し 150 人とする改築(耐震診断D判定)
工
期 平成 24 年 8 月~平成 25 年 3 月
補助金額 178,753 千円(交付決定額)
○ 栄冠こども園創設(私立)に係る施設整備補助(学校法人 福井栄冠学園)
事業内容 保育園舎新築
工
期 平成 24 年 3 月~平成 24 年 9 月
補助金額 101,764 千円(交付決定額、内 14,581 千円は前年度交付済み)
○ 定員の弾力化や第 2、第 3 希望園への入園調整などにより、待機児童 0(ゼロ)を維持
数
目
耐震補強及び改修
改築
認定こども園の創設
待機児童 0(ゼロ)の維持
: 0 人(23 年度)
値
指
標
標
結
:
:
:
公立
私立
私立
1園
1園
1園
→
0 人(24 年度)
果
耐震補強及び改修
改築
認定こども園の創設
待機児童 0(ゼロ)の維持
・ 成
果
: 公立 1園
: 私立 1園
: 私立 1園
: 0人
成果・課題
日之出保育園の耐震補強・改修工事については、平成 24 年 8 月から平成 25 年 2 月までの工期で施
工し、3 月から保育を再開しています。
経田保育園の園舎改築工事については、平成 24 年 8 月から平成 25 年 3 月までの工期で施工し、保
育室の面積等の施設・設備運営基準を最終的に確認した上で、平成 25 年 4 月から供用を開始してい
ます。
栄冠こども園については、園舎新築工事が平成 24 年 9 月に完成し、定員移譲元である春山保育園
での引継ぎ保育等を行うことで、転園する児童・保護者の不安解消に努めました。また、保育内容や
設備運営基準などの確認・指導を行い、認定こども園創設認可を受けた上で、平成 25 年 4 月から運
営を開始しています。
栄冠こども園の整備で「福井市公立保育園民間(定員)移譲実施計画」の 14 提案事業は完了しま
したが、今後も、公私立保育園の耐震補強や老朽化に伴う改築等の保育環境整備に取り組んでいきま
す。
- 85 -
達成度
6
「公私立保育所のあり方」の方針策定
実
行
内
容
目 標
保育所への入所率の上昇と少子化による人口減少、また低年齢児保育のニーズの高まりなどを踏ま
え、保育所の適正な入所定員数を含めたあり方について、総合的に判断し方針を策定します。
取 組 内 容
○
○
○
○
○
○
○
各種統計・資料の収集、分析
課内協議の実施(随時)
部内協議の実施 3 回(8/8、9/3、9/27)
「公私立保育園のあり方(素案)
」の作成
「福井市私立保育所設置等審議会」を開催し、素案について審議(11/2)
「パブリック・コメント」の実施(12/3~12/28)
「福井市私立保育所設置等審議会」を開催し、
「公私立保育園のあり方」を策定(3/22)
数
目
方針の策定 :
10 月
値
指
標
標
結 果
方針の策定 :
・ 成
果
3月
成果・課題
方針については、10 月中の策定を目指し取組を進めましたが、
「子ども・子育て関連3法」に基づ
く新制度に係る国の動向が明らかでなかったことにより、3 月の策定となりました。
この方針では、平成 21 年 11 月に策定した「福井市公立保育園民間(定員)移譲実施計画」の総括
を行い、本市の保育の現状と課題を分析・検証した上で、保育の質のさらなる向上を目指すとともに、
今後の施策の方向性を示しています。
今後は、この方針に基づき、重点整備地区(市北部)での私立保育園整備や統括保育園を中心とし
た公立保育園の機能強化に向けた取組を計画的に進めていきます。
- 86 -
Ⅱ.生涯にわたる健康づくりを支援します
達成度
7
生活習慣病の予防
実
行
内
容
計 画
死亡原因の 1 位であるがんの早期発見・早期治療を図るために、がんの知識と検診の重要性を周知
します。
また、大腸がん、子宮がん、乳がん検診の無料クーポン事業の継続実施及び 3 年以上のがん検診未
受診者に対する受診勧奨に取り組むことで、受診者数の増加を図ります。
生活習慣病の代表的な疾患である糖尿病の予防及び重症化予防を図るため、保健センターや身近な
地区公民館で健康教室や健康相談会を実施するとともに、訪問による個別の生活習慣改善指導を強化
します。
○ がん検診受診者総数(3 月 25 日現在)
肺がん
H24 年度(人)
前年度比(%)
胃がん
大腸がん
子宮がん
乳がん
合計
13,915
7,292
16,851
10,007
5,557
53,622
100.7
97.7
120.3
98.2
102.5
105.4
取 組 内 容
○ 大腸がん検診無料クーポン事業受診率(3 月 25 日現在)
H24 年度
前年度比(%)
集団健診
個別健診
合計
2,859
585
3,444
183.7
81.6
151.5
受診率
20.2%
○ 糖尿病予備群の割合(見込み)
特定健診受診者
H24 年度
糖尿病予備群
10,000 人
数
目
1,600 人
値
指
標
率
16.0%
標
結
がん検診受診者
:50,892 人(23 年度) → 51,000 人(24 年度)
大腸がん検診無料クーポン事業受診率
: 20%
糖尿病予備群者率の抑制 : 20%以下
果 ・
成
果
がん検診受診者数 : 53,622 人
大腸がん検診無料クーポン事業受診率
: 20.2%
糖尿病予備群者率の抑制
:糖尿病予備群者率 20%以下
(16.0%)(見込み)
成果・課題
がん検診については、無料クーポン対象者を含め働く世代を中心とした受診勧奨と未受診者への勧
奨を強化し取り組んだ結果、受診者総数は前年度比 105.4%と増加し、目標を達成しました。特に大
腸と乳がんを重点がんとし、保健衛生推進員による大腸がん容器の配布事業、再通知と電話による再
受診勧奨を積極的に行ったことは、無料クーポン事業の受診率を高め、新規受診者の掘り起こしにつ
ながっています。25 年度も引き続き受診勧奨、未受診者への対策に取り組んでいきます。
糖尿病予備群者率は、目標の 20%以下に抑えられる見込みです(16%)。25 年度は予備群対象の糖
尿病予防教室のほか、予備群になる恐れのある者を対象とした健康教室、栄養士による訪問指導の内
容充実を図り、引き続き糖尿病予防対策に取り組んでいきます。
- 87 -
福井市国保加入者に対する特定健康診査・特定保健指導事
達成度
8
業の充実
実
行
内
容
目 標
福井市国保加入者の健康増進及び国保財政の健全化のため、一人でも多くの方が特定健康診査を受
診できるよう、指定年齢の自己負担金無料化に加え、市民税非課税者も無料の対象者とします。
また、特定健康診査事業の周知及び受診率の向上を図るため、職員による電話勧奨及びキャンペー
ンを実施します。
健康診査の結果、内臓脂肪型肥満のある者に対しては、生活習慣の改善を目的とした特定保健指導
を実施し、将来における生活習慣病の発症予防に努めます。
また、平成 24 年度からは自己負担金を無料化することにより、より指導を受けやすい環境にする
とともに、委託で実施していた保健指導に加えて職員による指導も行い、保健指導実施率の向上を図
ります。
取 組 内 容
○ 特定健診受診キャンペーンの拡充(当選者数を増やす 16 人 → 107 人)
○ 特定健診自己負担金無料化の対象の拡大(5 歳刻みに加え、住民税非課税者も無料化)
○ 特定健診未受診者に対する勧奨通知及び電話勧奨(勧奨通知 31,000 件、電話勧奨 1,500 件)
○ 特定保健指導自己負担金の完全無料化(住民税課税者 500~1,000 円の自己負担 → 無料)
○ 特定保健指導未利用者への指導業務の拡充
(医師会委託で実施している保健指導に加え、特定保健指導を受けていない者への指導業務を保健
センターで実施)
数
目
値
指
標
特定健康診査受診率
: 25%(23 年度) → 37%(24 年度)
特定保健指導実施率(初回面接終了者)
: 15%(23 年度) → 21%(24 年度)
標
結 果
特定健康診査受診率
:
・ 成
果
26%
特定保健指導実施率(初回面接終了者)
: 21%
成果・課題
・キャンペーン事業については、当選者数を大幅に増やして実施しました。また、受診券や未受診者
勧奨通知発送の際に啓発チラシを同封し、広報に努めました。さらに、窓口での配布物により、受
診への周知啓発とキャンペーンの広報を行った結果、受診率は 26%と前年度を上回りました。これ
までの取組により周知を図ってきましたが、特定健診の必要性が十分理解されていないため受診行
動まで至らず、目標値を達成することができませんでした。
・特定健診自己負担金無料化については、指定年齢無料化(5 歳刻み)に加え、住民税非課税者も無
料にして実施した結果、自己負担金無料での受診者数が増加しました。25 年度も引き続き、指定年
齢と住民税非課税者の自己負担金を無料にして実施します。
・未受診者勧奨通知に合わせて、職員による電話勧奨を行いました。相乗効果もあり、12 月~1 月と
比較して 2 月~3 月の受診者数が約 1.4 倍に増加する効果がありました。電話勧奨数 2,864 人に対
し 1,032 人の受診があり、電話勧奨による受診率は 36%でした。25 年度は電話勧奨数を増やし受
診率の向上に努めます。
・現在実施している診療情報提供事業の拡充策として、25 年度は電子レセプトを活用して生活習慣病
で通院している者を絞り込み、医療機関に対して情報提供の協力を強く求めることにより、受診率
の増加を図っていきます。また、がん検診に併せて実施している特定健康診査については、同時受
診者を増やすため、受診券の様式や受付、案内方法等を改善します。
・23 年度まで 500~1,000 円の自己負担をお願いしていた特定保健指導については、完全無料化して
実施しました。また、医師会委託で実施している保健指導に加え、保健指導を受けていない者への
指導業務を保健センターで行った結果、目標値を達成することができました。
- 88 -
達成度
9
救急医療の提供
実
行
内
容
目 標
休日も安心して医療を受けられるよう、1 年 365 日、休日急患センター及びこども急患センターを
開設します。
取 組 内 容
○ 福井市休日急患センター及びこども急患センターの開設を 365 日実施している
診療科目、診療時間は以下のとおり
診療日 診療時間
(小児科)
平 日
・・・午後 7 時~午後 11 時
(内科 小児科) 土曜日
・・・午後 7 時~午後 11 時
日、祝祭日、12 月 30 日~1 月 3 日 ・・・午前 9 時~午後 11 時
※2 月 28 日現在の開設日数及び受診者数
内 科
110 日(休日)
1,596 人 (1,486 人
小児科
334 日(365 日夜間と休日) 9,762 人 (10,897 人
数
目
救急医療提供日数 :
値
指
標
365 日
H23 同時期)
H23 同時期)
標
結
果
・ 成
果
救急医療提供日数 :365 日
成果・課題
休日急患センター及びこども急患センターの開設は、順調に実施されています。引き続き休日も安
心して医療が受けられるよう開設していきます。
今後、インフルエンザなど感染症が多く発生する季節を迎え、患者数の増加による小児科医師等医
療従事者の手配や感染者用待合室の整備等を計画しています。
- 89 -
達成度
10
母子保健の充実
実
行
内
容
目 標
母の育児不安解消や適切な子育て支援サービスの提供につなげるために、生後 4 か月までの乳児を
持つ全ての家庭に対する訪問を実施します。
また、乳幼児の成長発達の節目に実施している乳幼児健康診査について、健康診査の重要性を周
知・啓発するとともに、ハガキや電話による再受診勧奨及び保健師の訪問による未受診児の減少に努
めます。
さらに、これらの事業において、養育支援が特に必要と判断した家庭には、指導及び助言や育児・
家事の援助を行い、児童の健全な育成を応援します。
取 組 内 容
母の育児不安等の解消や育児情報の提供のため、生後 4 カ月までの乳児を持つ全ての家庭に訪問を
実施した
また、乳幼児の節目に実施している乳幼児健診の受診勧奨については、未受診者にハガキによる再
受診勧奨及び電話、訪問等により未受診者の減少に努めた
3 月 25 日現在の訪問状況及び乳幼児健診未受診者の状況は以下のとおり
○ 乳児家庭全戸訪問実施状況
*対象者数 2,299 人 訪問件数 2,207 人 訪問実施率 96.0%
訪問者: 第 1 子は助産師、第 1 子以外は保健衛生推進員
訪問不在、拒否者及び継続的支援が必要な家庭は保健師
○ 乳幼児健康診査未受診者の状況
4 カ月児健診:対象者数 2,376 人 受診者数 2,357 人 未受診者数 19 人(把握 19 人)
1 歳 6 カ月児健診:対象者数 2,375 人 受診者数 2,336 人 未受診者数 39 人(把握 39 人)
数
目
値
指
標
標
結 果
乳児家庭全戸訪問実施率
: 93%(23 年度) → 96%(24 年度)
乳幼児健康診査事業未受診者数
: 40 人(23 年度) → 30 人以下(24 年度)
・ 成
果
乳児家庭全戸訪問実施率
: 96.0%
乳幼児健康診査事業未受診者数
: 29 人
成果・課題
乳児家庭全戸訪問については、保健衛生推進員、保健師及び助産師による訪問実施率の目標を達成
することができました。今後、電話対応のみとなっていたケースについては、必ず面会するよう働き
かけていきたいと考えます。
乳幼児健康診査未受診者の対応については概ね計画通りです。未受診者への働きかけとともに理由
等を把握していき、どうしても情報が得られないケースについては、要保護児童対策地域協議会に報
告していくこととします。核家族やマンション住まい、外国人、母の夜間就労など、多様化する家庭
環境から、平日の日中の訪問では把握出来ないケースも増えてきており、対応の手を尽くして、未受
診の理由や子どもの状況等の把握に努めていきたいと考えます。
今年度、保健衛生推進員に対し、赤ちゃん訪問の方法等の研修を講義と寸劇にて行なった結果、保
健衛生推進員への理解が浸透し活動の結果に反映されたと思われます。今後も保健衛生推進員への研
修を充実するとともに、把握できないケースは保健師が対応し、状況把握と育児不安に適切に対応し
ていきます。
- 90 -
達成度
11
自殺予防への取組
実
行
内
容
目 標
自殺の原因につながる「うつ病」等の理解促進をはじめとして、自殺予防の普及啓発に取り組みま
す。
また、「いのち」の大切さや心の健康に関する講演会を開催した学校やPTA団体、地域に対し経
費を助成するほか、NPO法人が実施する悩み事の面接相談の経費を助成します。
さらに、健診時に心の健康度チェックを行い、「うつ」等の要因となるストレス過多と判断される
方を早期発見し、適切な相談の場の提供に継続して取り組みます。
取 組 内 容
○ 普及啓発街頭キャンペーンの実地
9/10(月)7 時 30 分~8 時 30 分 福井駅西口
チラシ 1500 部配布
○ 学校での「いのち」のオープン講座開催
10/18(木) 豊 小学校 参加者 114 人
10/20(土)
豊 小学校 参加者
10/22(月) 文殊小学校 参加者 122 人
10/26(金)
豊 小学校 参加者
10/26(金) 六条小学校 参加者
96 人
11/30(金) 岡保小学校 参加者
○ 地域でのこころの講演会開催
7/13(金) 森田公民館
参加者 72 人
9/15(日) 西藤島公民館 参加者 45 人
12/5(水) 清水南公民館 参加者 64 人
1/19(土) 順化公民館
参加者 29 人
2/24(日) 岡保公民館
参加者 43 人
3/19(火) 国見地区子育て支援委員会 参加者 28 人
○ 悩み事相談
6回
「悩みごと相談室」8 月末閉所
○ 心の健康度チェック・ストレス相談実施
特定健診時に自己評価票を記入、ストレス相談を実施した
数
目
値
指
標
標
結
普及啓発街頭キャンペーンの実施
: 9月
学校での「いのち」のオープン講座の開催 : 5 回
地域でのこころの講演会の開催
: 6回
悩み事相談事業
: 30 回
心の健康度チェック・ストレス相談実施回数
: 50 回
114 人
141 人
100 人
果
・ 成
果
普及啓発街頭キャンペーンの実施
: 9月
学校での「いのち」のオープン講座の開催:6 回
地域でのこころの講演会の開催
:6 回
悩み事相談事業
:6 回
心の健康度チェック・ストレス相談実施回数
: 50 回
成果・課題
普及啓発街頭キャンペーンについては、9 月の自殺予防週間の初日である 9 月 10 日、自殺予防に関
するパンフレット等を 1,500 部配布し、普及啓発を実施しました。
学校での「いのち」のオープン講座については、6 回、地域でのこころの講演会開催については、6
回実施しました。
悩み事相談事業は、平成23年度からNPO法人により、「悩み事相談室」を開設し、累計相談件
数は54件で、その内市民からの相談は18件でした。相談室は 8 月末に閉所となりましたが、電話
による相談対応や自殺防止活動を継続して参りました。今後も、広報等活用しながら、心の悩みに困
ったときの専門機関の周知等に努めます。
心の健康度チェック・ストレス相談は 50 回実施し、相談しやすい環境の整備と相談必要者の発見
に努めました。また、必要なケースには相談後も継続して支援を行いました。
今後も、自殺予防に関する普及啓発を幅広く取り組んで参ります。
- 91 -
Ⅲ.生活困窮者の自立を支援します
達成度
12
経済的自立への支援
実
行
内
容
目 標
厳しい経済情勢の中、生活保護者が急増していることから、ケースワーカーや就労支援員などによ
る生活保護者への就労指導や様々な自立への支援を継続的・効果的に実施し、経済的自立を図ります。
取 組 内 容
○ ケースワーカーによる家庭訪問の実施
生活状況や病状把握を行い、稼働能力を有する者や就労意欲のある者に対して積極的に就労支援
を実施
○ 就労支援相談員による支援活動
就労支援相談員が、ハローワークと連携を図り、生活保護者の意欲や能力に応じた就労支援や助
言
○ ハローワークとの連携
ハローワークとの協定締結により、今年度から地域福祉課内に、ハローワーク福井の出張相談窓
口を開設
毎月 2 回(第 2・第 4 水曜日)の開設で、より緊密な連携による速やかな就労支援を実施
○ 生活保護制度の適正な運用
年金受給権の調査や扶養能力の調査を強化し、年金受給による収入増や扶養義務者からの金銭的
援助の可能性を確認
数
目
値
指
標
標
結 果
・ 成
果
被保護者新規就労者数
被保護者新規就労者数
:55 人(23 年度)
→ 60 人(24 年度)
:60 人
自立世帯数(生活保護世帯の経済的自立数)
自立世帯数(生活保護世帯の経済的自立数)
:40 世帯(23 年度) → 43 世帯(24 年度)
:54 世帯
成果・課題
就労支援相談員及びケースワーカーの就労支援活動により、60 人が新規就労となりました。なお、
今年度から実施しているハローワークの出張相談窓口では、対象者に応じた求人情報を提供し、就労
支援の促進を図りました。
平成 25 年度においても、ハローワークの出張相談窓口が有効に機能するよう、面接相談後も継続
的な支援に努め、就労者数の増加につなげます。
また、例年行っている、年金受給権調査や扶養義務調査についても、適正に調査を実施し、経済的
自立を支援します。
- 92 -
Ⅳ.障がいのある人が安心して生活できるようにします
達成度
13
相談支援体制の充実
実
行
内
容
目 標
障がい児者の状況に合わせた障害福祉サービスを提供するため、計画相談支援を実施する相談支援
事業者同士の連絡会を開催し、相談支援体制の充実を図ります。
また、相談支援事業者の活動を PR するため、地域に出向いて説明会を開催し、普及啓発リーフレ
ットを作成します。
取 組 内 容
○ 相談支援事業者の連絡会の開催
指定 13 事業者
2回
5/18(金)・3/21(木)
委託
5 事業者
5回
5/7(月)・6/11(金)・7/25(水)・8/21(火)
・9/3(月)
○ 相談支援説明会の開催
18 回(10 月~12 月) 18 地区の民生委員対象
○ 普及啓発リーフレット
9 月作成
市及び各委託相談支援事業所にて活用
各事業所 150 部ずつ配布
○ 障害福祉サービス利用者延人数
28,860 人(3~12 月利用分+1~2 月利用見込み分)
数
目
値
指
標
標
結
相談支援事業者の連絡会の開催 :
2回
地域説明会の開催
: 18 回
普及啓発リーフレットの作成
: 12 月
障害福祉サービス利用延人数
:23,463 人(23 年度)→25,900 人(24 年度)
果
・
成
果
相談支援事業者の連絡会の開催 :
地域説明会の開催
:
普及啓発リーフレットの作成
:
障害福祉サービス利用延人数
: 28,860 人(見込み)
2回
18 回
9月
成果・課題
サービス等利用計画を作成する相談支援事業者を対象に、演習形式での研修会や来年度に向けての
取組と障害福祉サービスについての説明、事業者間の意見交換を行う連絡会を開催しました。また、
相談支援事業を委託している 5 事業者については、ケース検討を含めた連絡会を年間通じて実施し、
相談支援体制の充実を図りました。今後も、相談支援事業者のスキルアップのために研修会を開催し
ていきます。
相談支援についての地域説明会は、10 月から 12 月にかけて 18 地区の各民生児童委員協議会開催時
に民生委員を対象に実施し、障がい者の相談支援について周知してきました。普及啓発リーフレット
(相談支援事業者PR)についても窓口対応や訪問時に、必要な情報提供ができるように活用してい
ます。
今後も障がい者に対し適切な相談対応が行えるよう相談窓口の周知に努めていきます。
- 93 -
セルプ市の開催と市民への啓発による授産製品の販路拡大
実
行
内
達成度
14
容
目 標
障がい者の社会参加、自立に向けて、市役所市民ホール等で、引き続きセルプ市を開催します。
また、障がい者就労支援事業所等の活動内容や芸術作品のパネル展示をするなど市民への啓発を行
います。
さらに市の物品購入や役務提供契約を継続して実施し、授産製品の販路拡大、工賃アップを支援し
ます。
取 組 内 容
○ セルプ市の開催
売上額: 1,839,961 円
開催数: 6 回(福井市役所市民ホール)
5/31(木)~6/1(金)、7/5(木)~6(金)
、9/6(木)~7(金)
11/1(木)~2(金)、1/17(木)~18(金)、2/28(木)~3/1(金)
○ 障がい者雇用月間でのパネル展示
9/3(月)~5(水) 市民ホール
障がい者就労支援事業所等の活動内容をパネル展示
○ ハートフル文化祭の作品展示
12/10(月)~12/14(金) 市民ホール
ハートフル文化祭の芸術作品を展示
○ 物品購入及び役務契約
売上額:6,490,914 円
・物品の購入額: 1,962,972 円
賞状額縁、窓空き封筒 他
・役務の契約額: 4,527,942 円
公園の草刈り等の維持管理 他
数
目
値
指
標
セルプ市の開催 (市民ホール)
: 6回
障がい者雇用月間でのパネル展示 : 9 月
ハートフル文化祭の作品及びパネル展示
: 1月
物品購入額及び役務契約額 : 6,000 千円
標
結
果 ・
成
果
セルプ市の開催 (市民ホール)
: 6回
障がい者雇用月間でのパネル展示 : 9 月
ハートフル文化祭の作品及びパネル展示
: 12 月
物品購入額及び役務契約額 : 6,491 千円
成果・課題
セルプ市は定着し毎回多くの人で賑わいました。また、新商品を販売するなど、マンネリ化防止に
努めました。
障がい者雇用月間にあわせて、障害者の就業状況などに関するパネルを展示し、市民への啓発を行
いました。
12 月のハートフル文化祭の作品展示についても、障がいのある方の芸術作品を展示することによ
り、広く市民に障害についての理解を深めることができました。
物品購入や役務契約についても、売上額は前年同様目標を達成しています。今後も積極的に庁内で
の利用を促し売り上げ増加を目指します。
- 94 -
達成度
15
発達障がい児者支援の充実
実
行
内
容
目 標
発達障がい児者が、安心して地域で自立した生活ができるよう、支援体制の構築を目指した庁内連
絡会を開催します。この中で、医療、保健、福祉、教育、労働等の各分野が連携し、医療機関等を含
めた専門職の協力を得ながら、乳幼児期から成人期までの一貫した支援体制のあり方を検討します。
また、就学前の気がかりな子を早期に発見し、適切な療育や支援につなげるため、幼児健診後の相
談会の開催や保育カウンセラーによる専門的な助言、指導を行います。
取 組 内 容
○ 庁内連絡会:第 1 回目 5/30 参加者 14 人、第 2 回目 10/17 参加者 13 人、第 3 回目 1/18 参加 11 人
会議内容 ①発達障がい児支援の体制について②専門職との検討会について③普及啓発について
○ 専門関係機関との支援検討会:1 回目 11/30 参加者 22 人、第 2 回目 2/8 参加者 21 人
会議内容 ①各関係機関の支援状況と課題について ②研修等の講師バンク、相談機関、支援機
関の情報集約について ③今後の検討会のあり方について
○ 幼児相談会の開催:11 回(5 月から 3 月まで月 1 回開催) 利用延人数 92 人/年
1歳 6 か月児健診や 3 歳児健診で経過観察になった子どもに対し、発達や子どもへの関わり方な
どの相談を実施している。そして、支援を繋いでいくために今後の方針を決定している。
相談スタッフ:大学教授、心理相談員、言語療法士、特別支援教育センター等
○ 保育カウンセラー訪問
・カウンセラー数:15 人〔臨床心理士、言語聴覚士、養護学校等勤務経験のある教諭等〕
・活動日数:349 日〔公立保育園 30 園、私立保育園 49 園(清水・南居を含む)、認定こども園 4 園、
私立幼稚園 15 園、子育て支援センター及びすみずみ子育てサポート事業所 10 箇所、カウンセラ
ー連絡会 5 回(4/16、6/25、10/22、12/17、3/11 に開催)
〕
・活動時間:1,429 時間〔訪園 1 回約 5 時間(行動観察・ケース会議)
、カウンセラー連絡会 1
回約 2 時間(事務連絡・討議・ケース会議)
〕懇談会 1 回 1~2 時間(保護者と保育士を交えて)
・延べ相談件数:1,527 件〔発達障害・養育家庭環境・コミュニケーション能力・言語発達に関して等〕
数
目
値
指
標
庁内連絡会で専門職との検討会開催 : 2 回
幼児相談会の開催
: 11 回
保育カウンセラー訪問総時間数 : 1,400 時間
標
結
果
・
成
果
庁内連絡会で専門職との検討会開催 : 2 回
幼児相談会の開催
: 11 回
保育カウンセラー訪問総時間数 : 1,429 時間
成果・課題
庁内連絡会については、今年度 5 月、10 月、1 月の 3 回開催し、事例検討を通して発達障がい児者
を支援するため、関係所管の連携や課題についての検討を行いました。また、専門関係機関との支援
検討会については、11 月と 2 月に開催し、関係機関の支援状況や課題等についての情報共有や今後の
支援のあり方について検討しました。
今後も引き続き庁内連絡会及び専門支援者検討会を開催し、発達障がい児者に対し、乳幼児期から
成人期までの一貫した支援体制の構築について検討を進めていきます。
幼児相談会は 11 回開催、92 人の利用がありました。幼児相談会の出席率は 45.8%、アンケート回
収率は 77.3%でした。今後、相談会への参加者が多くなるよう、取り組んでいきます。
保育カウンセラー総訪問総時間は、1,429 時間となり目標を達成することができました。保護者を
交えた懇談会の実施や訪園時の特別教育支援コーディネーターの同行を始めたことで、小学校とのス
ムーズな連携を図ることができました。今後は、カウンセラーによる各園担当者研修を充実させ、就
学前の気がかりな子に対する支援の質の向上を目指していきます。
- 95 -
達成度
16
地域活動支援センターの充実
実
行
内
容
目 標
地域活動支援センターを設置することで、障がいのある人が自宅からセンターまで通所し、創意的
活動や生産活動等を通じ、自立した日常生活や社会生活を営むことができるよう支援します。
取 組 内 容
○ 地域活動支援センター 8 カ所設置
事業所名及び登録利用者数
289 人
①あゆみ
45 人
②そだちさぽーとくらぶ
38 人
③ヨロッサ
49 人
新 ④福井県視覚障害者福祉協会 わいわい 29 人
⑤あけぼの園プラザあけぼの
40 人
⑥あすわ
59 人
⑦わいわいポケット
14 人
新 ⑧くまっこファーム
15 人
就労訓練等通所系の障害福祉サービスの継続利用が難しいケースに対し、在宅から日中活動の
場へ出かけることができるようなきっかけづくりを提供
(提供方法)
・ 窓口の来所相談や電話相談、相談事業所が受けた相談等で地域活動支援センターを紹介
・ 医療機関等からの相談で、地域活動支援センター利用を勧め、事業所紹介
数
目
地域活動支援センター設置数
値
指
標
:
標
結 果
8 カ所
・ 成
地域活動支援センター設置数
:
果
8 カ所
成果・課題
24 年度、Ⅱ型事業(日常生活、社会生活を送るために必要な訓練が中心の事業)で視覚障害に特化
したセンター「わいわい」、また、特別支援教育学校等を卒業後の利用者が通所し、生活介護や就労
訓練等の利用につながるまでの中間的役割を果たす場としてⅢ型事業(集団活動や個別相談、就労支
援等の事業)のセンター「くまっこファーム」が地域活動支援センターとして新たに委託事業を展開
しました。
また、23 年度から事業を委託している発達障害に特化したセンター「そだちさぽーとくらぶ」も順
調に事業を展開しているほか、他の事業所においても、創意工夫しながら利用者が継続した通所がで
きるよう事業の充実を図りました。
今後も、地域活動支援センター事業を充実することで、障がい児者の社会参加や日常生活の自立を
支援していきます。
- 96 -
Ⅴ.高齢になっても生きがいをもち安心して暮らせる社会をつくります
達成度
17
高齢者への救急体制の充実
実
行
内
容
目 標
一人暮らし等高齢者に「救急医療情報キット(オアシスキット)
」を配付し、急病・事故や災害等に
迅速かつ適切に救急医療活動を受けられる体制の整備に努めます。
取 組 内 容
○ キット活用時、消防から報告を受け、活用の実態を把握できるフローを整理(5 月 24 日)
○ 事業案内ちらしを高齢者福祉関係機関(包括支援センター、居宅介護事業所等)
、障害者福祉関係
機関、公民館へ配布。自治会回覧(5~6 月)
○ すこやか長寿祭でパネル展示、配付(5 月 31 日)
○ 福井テレビの特集番組で、キットの事業周知や設置方法を放送(6 月 30 日)
○ 地区健診へ出向き、市民へ直接説明、配付(38 か所)
(6 月~11 月)
○ 民生委員及び包括支援センターへキット所有者名簿を提供(7 月 6 日~13 日)
○ 老人クラブ会長及び自治会型デイホーム専任職員へ未配付者への配付を依頼(7 月 30 日)
○ 地区敬老会へ出向き、受付時に市民へ直接説明、配付(13 か所)
(9 月 9 日~30 日)
○ 高齢者いきいき展でパネル展示、配付(9 月 25 日~28 日)
○ 保健センター健康フェアでパネル展示、配付(10 月 14 日)
○ 麻生津地区福祉まつりでの説明、配付(10 月 27 日)
○ 公民館の高齢者学級、成人学級で説明、配付(9 か所)(11 月 14 日~3 月 9 日)
○ 配付率が低い地区の公民館へキットの見本を設置(4 か所)(10 月 9 日~11 月 20 日)
○ すこやか介護用品通知書に案内ちらしを同封(12 月~3 月)
○ 壮年会、婦人会への説明、配付依頼(12 月 6 日)
○ 障害者作品展示会でパネル展示、配付(12 月 10 日~14 日)
○ 障害者サークル会員への説明、配付。鍼灸院へちらし設置依頼(12 月 14 日~23 日)
○ 介護予防教室での説明、配付を包括支援センターへ依頼(12 月 13 日)
○ 障害福祉課窓口で障害者手帳交付者へキットの案内をするよう依頼(12 月 13 日)
○ ふくチャンネルでCM放映開始(12 月 16 日)
○ 保健センター自主グループ、保健センター健診、健康教室での説明、配付(12 月 19 日~3 月 8 日)
○ 麻生津地区自治会長への説明、配付協力依頼(1 月 16 日)
○ 薬局へのちらし、ポスター設置依頼。薬局でのキット配付依頼(1 月 24 日)
○ 市役所、支所、包括支援センター、公民館等へポスター設置(2 月 6 日)
○ 「認知症家族の会」会報送付時にちらしの同封を依頼(2 月 27 日)
数
目
値
指
標
標
結
救急医療情報キット配付数
: 13,264 件(23 年度) → 18,500 件(24 年度)
果
・ 成
果
救急医療情報キット配付数
: 17,061 件
成果・課題
1 年間を通して、直接出向いての説明・配付、関係団体を通しての周知・配付、ちらしやポスター
による周知を実施しました。下半期には、高齢者の介護を行う世代へも説明、配付しました。また、
配付率が特に低い地域では、自治会長へ配付の協力依頼も行いましたが、目標の配付数には達しませ
んでした。配付したキットは、救急搬送時に 20 件が活用されており、医療活動に役立っています。
今後も、キットを必要とする高齢者に配付できるよう、周知や配付の取組を継続します。また、緊
急時に消防や医療機関へ正確な情報を伝えるために、キットに最新の医療情報や連絡先を入れておく
よう、所持者に対する呼びかけを行います。
- 97 -
達成度
18
地区敬老事業の推進
実
行
内
容
目 標
高齢者の生きがいや健康づくりに寄与するとともに、地区住民の敬老精神を高め、地域住民と高齢
者のつながり強化を図るため、地区敬老会や生きがいづくり活動の内容を充実し、より多くの高齢者
の参加を促します。
4 月 26 日
取 組 内 容
敬老事業実施者の実務担当者による情報交換会の開催
先進的な取組を行っている地区に実施事例を発表していただき、事業の充実を図って
いただくよう依頼
5 月 7 日 敬老事業実施者に事業案内の送付
主催者に事業内容を周知することで、適正な事業計画の策定に努めていただくよう依
頼
6 月~
敬老会対象者名簿の整備
地区で事業を円滑に運用できるよう敬老会対象者名簿を課内に配備し、閲覧開示
9 月 9 日~30 日 敬老会現地調査
地区の敬老会に実際に参加し、事業の実態を調査
1 月 10 日 地区敬老事業に関するアンケート調査の実施
高齢者の参加促進につなげることを目的に、全 49 地区の敬老事業実施者に次の内容
の調査を実施
①対象者の把握方法や事業の周知方法等の実態調査
②苦慮していること、課題と感じていること等の意識調査
③何を必要としているかのニーズ調査
2 月 8 日~ アンケート調査結果の回収・集計
各地区から回収したアンケート結果を集計し課題を整理
3 月~
参加者数増加を図る方策の検討
アンケート調査で得られたデータを踏まえ、地区敬老事業を推進する方策を検討
数
目
値
指
標
標
結 果
・ 成
果
地区敬老事業の参加者数
地区敬老事業の参加者数
: 26,708 人(23 年度)→ 27,600 人(24 年度)
: 27,855 人
成果・課題
情報交換会で先進事例を紹介することにより、敬老事業実施者からは、「自分たちの地区で実践し
てみたい」、
「意識向上が図られた」という感想をいただきました。情報交換会で得られたアイディア
を自分たちの地区で実践に活かしたことが、参加者数の増加につながったと考えられます。
また、1 月に行ったアンケート調査では、各地区から貴重な意見をいただくことができました。今
後、結果を敬老事業実施者に公表し、来年度からの活動内容の充実とともに参加者数の増加を図る基
礎資料として有効に活用します。
全体の敬老事業への参加者数は増加していますが、個別には事業回数が減少している地区や、参加
者数が減少している地区があります。今後、参加者数が著しく減少した地区には視察や聞き取りを行
う等、その原因を調査し、一人でも多くの高齢者の参加が得られるよう取り組みます。
- 98 -
達成度
19
国民年金の適切な納付指導の取組
実
行
内
容
目 標
国民年金制度の円滑な運営のため、窓口において適切な指導・助言及び制度の運用に努めます。
また、年金機構と連携した保険料納付の指導活動を展開するとともに、広報活動により年金に関す
る知識の普及に努めます。
取 組 内 容
○ 市政広報による広報活動
4 月 25 日号 障害基礎年金等を受給していない障がい者を対象とした特別障害給付金制度の周知
6 月 25 日号 所得により保険料の全額又は一部を免除する保険料免除制度の周知、及び 30 歳未満
の加入者を対象に、所得により保険料の納付を猶予する若年者納付猶予制度の周知
8 月 10 日号 平成 24 年 10 月から 3 年間に限り、過去 10 年以内の未納保険料を納付可能とする後
納制度の告知
10 月 10 日号 同上
11 月 10 日号 国民年金制度推進月間(11 月)に合わせて制度の周知
2 月 10 日号 保険料口座振替納付制度の周知
2 月 25 日号 年金記録確認の依頼
3 月 25 日号 平成 25 年度保険料等の周知
○ 普及啓発キャンペーン
国民年金制度推進月間(11 月)に、のぼり旗設置(本庁及び各支所)、ごみ収集車での普及啓発
放送実施
数
目
市政広報による広報活動
普及啓発キャンペーンの実施
値
指
標
標
:
:
結
果
・ 成
市政広報による広報活動
普及啓発キャンペーンの実施
5回
11 月
:
:
果
8回
11 月
成果・課題
市政広報による広報活動については、各制度の手続き等について 8 回掲載し、周知に努めました。
その結果、窓口相談件数が前年より 1,711 件増加しました。
普及啓発キャンペーンについては、11 月の国民年金制度推進月間に年金事務所が実施する取組に合
わせて、本庁及び各支所に国民年金制度推進のぼり旗の設置、ごみ収集車での普及啓発放送を実施し
ました。若年者の保険料未納は将来の年金受給権に大きく影響することから、今後も年金に関する知
識の普及啓発に努めていきます。
※ 参 考
(窓口相談件数)
平成 23 年度末
平成 24 年度末
前年比
15,773 件
17,484 件
1,711 件(10.8%)増
- 99 -
Ⅵ.充実した介護の体制づくりをすすめます
達成度
20
在宅介護サービスの充実
実
行
内
容
目 標
中・重度の要介護者に対し、日中・夜間を通じて、訪問介護と訪問看護が密接に連携する「定期巡
回・随時対応型訪問介護看護」を新たに整備します。
このことにより介護を必要とする状態になっても、できる限り自宅や住み慣れた地域で自立した日
常生活を送れるように、在宅介護サービスの充実を図ります。
取 組 内 容
○ 定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所の整備について
第 5 期介護保険事業計画(24~26 年度)整備 4 カ所を 6 月に公募で選定
《平成 24 年度整備分》
○ 3 カ所整備
(株)仁愛ケアサービス 〔川西・西圏域〕
(医)雄久会 〔南・橋南圏域〕
(福)藤島会 〔東・北圏域〕
数
目
値
指
標
標
結 果
定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所の整備
: 1 カ所
・ 成
果
定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所の整備
: 3 カ所
成果・課題
第 5 期介護保険事業計画における重点項目として、在宅介護サービスの充実のため、定期巡回・随
時対応型訪問介護看護事業所を 24~26 年度に 4 カ所整備することを掲げています。
本計画に基づき 6 月に公募した結果、8 事業所からの申込みがあり、選定委員会で審議した結果、
適正と判断された 4 事業所を選定することができました。
1 事業所を 12 月に、2 事業所を 3 月に指定し、整備目標の 1 カ所よりも多く整備できました。尚、
選定した残りの 1 カ所については 25 年度に整備を予定しています。
今後は、いかに定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービスを本市に定着させていくかが、課題で
あると考えています。
- 100 -
達成度
21
地域包括支援センターの総合相談窓口の充実
実
行
内
容
目 標
高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できるように、社会福祉士等の専門職が介護保険、福祉サ
ービス、高齢者の虐待等の権利擁護、家族関係等の様々な相談に応じ、地域の身近な保健・福祉・医
療の相談窓口としての機能を充実します。
○ 地域包括支援センターの総合相談数
実人数 : 6,029 人
主な相談内容内訳(延件数)
(単位:件)
取 組 内 容
9,599
2,096
1,546
介護保険
※1
福祉サービス ※2
認知症ケア
消費者被害
金銭管理
経済困窮
32
114
218
260
精神疾患関係
437
家族関係
健康相談
873
住宅環境
虐待
421 その他
成年後見
120
※1
※2
361
2,674
合計
18,388
介護保険の内容や手続きなどの説明、申請等利用に関すること
高齢者の在宅福祉サービスの内容等の説明、利用に関すること
数
目
値
指
標
標
結
総合相談件数(実人数)
:5,449 人(23 年度)→ 5,740 人(24 年度)
果
・ 成
果
総合相談件数(実人数)
:6,029 人
成果・課題
地域包括支援センターの周知を図るため、今年度は地域の公民館、銀行、店舗等関係機関等にポス
ター約 200 枚を配布しました。地域の中でセンターが徐々に認知されつつあり、目標の総合相談件数
を達成しています。
今後も高齢者の総合相談窓口としての役割を果たすため、センターの周知及びセンター職員の資質
の向上に努めていきます。
- 101 -
Ⅵ.充実した介護の体制づくりをすすめます
達成度
22
認知症対策の充実
実
行
内
容
目 標
認知症に対する正しい知識を広め、偏見のない住みやすい環境づくりを進めるため、認知症を理解
し、認知症の方やその家族を温かく見守り、応援者となる「認知症サポーター」の養成を強化します。
また、地域包括支援センター1カ所に認知症地域支援推進員を配置し、各地域包括支援センターの
認知症コーディネーター等とともに、多方面からの認知症対策を推進します。
取 組 内 容
○ 認知症サポーターの養成
・4 月~5 月 民生児童委員協議会、地区社会福祉協議会、地域包括支援センターの福祉関係団体に
認知症サポーター養成講座開催を依頼
・6 月 30 日
福井市キャラバン・メイト(※)連絡会を開催し意見交換の実施(32 人参加)
※ 認知症サポーター養成講座を実施する講師の資格を持つ者
・8 月 31 日~9 月 28 日 「認知症理解普及月間」と定め、市役所前にのぼり旗を掲示
・9 月 10 日号 市政広報に認知症についての特集記事を掲載
・9 月 21 日
JR福井駅西口にて街頭キャンペーンを開催(チラシ 500 部配布)
・5 月~3 月
認知症サポーター養成講座の実施(市職員・福祉関係者等、開催回数:64 回)
○ 認知症地域支援推進員の活動
・地域密着型サービス事業者研修会及び意見交換会 : 3 回
計画作成者対象(9 月 3 日)
、小規模多機能型居宅介護事業所介護職対象(11 月 8 日)
認知症対応型通所介護事業所介護職対象(11 月 9 日)
・認知症相談機関との意見交換会の開催 : 1 回(2 月 14 日)
〔居宅介護支援事業所、キャラバンメイト、認知症コーディネーター、法テラス等〕
・居宅介護支援事業所計画作成者研修会の開催 : 1 回
・地域密着型サービス事業所等の個別相談援助 : 9 回
・団体等への啓蒙普及活動 : 3 回
数
目
値
指
標
標
結 果
・ 成
果
成果・課題
認知症サポーター養成数
認知症サポーター養成数
: 684 人(23 年度) → 2,000 人(24 年度)
: 2,079 人
認知症支援関係機関との連絡会の開催 : 3 回
認知症支援関係機関との連絡会の開催 : 4 回
○ 認知症サポーターの養成
今年度は高齢者と接する機会の多い民生委員、福祉委員等、福祉医療保健関係者を対象として、重
点的に認知症サポーターの養成を行いました。また、窓口業務等に役立てるため、市役所職員に対し
ても 6 月と 1 月に養成講座を開催しました。
認知症に対する啓発を図るため、今年度から 9 月を認知症理解普及月間と定め、街頭キャンペーン
や市政広報特集記事の掲載を行いました。その結果、市民からの問合せが多数あり、11 月に急遽一般
市民を対象に養成講座を実施しました。
さらに、養成講座を自ら企画し、講師役を努めるキャラバン・メイトが、積極的に講座を開催でき
るよう支援するため、初めて連絡会を開催しました。連絡会では、キャラバン・メイト同士の情報交
換のためにキャラバン・メイト名簿が必要との意見がありましたので、名簿を作成し参加者や地域包
括支援センターに配付しました。
第六次福井市老人保健福祉計画では認知症対策の充実を重点項目に掲げています。来年度は認知症
に対する不安の強い年代が対象となりますので、老人クラブの活動や自治会型デイホーム事業を通じ
て積極的にサポーターの養成を行っていきます。
○ 認知症支援関係機関との連絡会等
認知症に関する相談対応や地域密着型サービス事業者等への研修会及び意見交換会、巡回相談援助
などを通して、医療機関受診へのつなぎや家族支援、また介護サービス従事者等の資質の向上に努め
ています。目標回数を超えて開催し、一定の成果は得られたものと考えます。
今後も、認知症地域支援推進員の活動を通して、認知症対策の推進を図っていきます。
- 102 -
達成度
23
自治会型デイホーム事業の充実
実
行
内
容
目 標
高齢者が最も身近な地区自治会館等を利用し、介護予防・健康チェック・趣味活動・各種相談等を行
うとともに、高齢者同士又は地域の人々との仲間づくりを広げていくことにより、社会的孤立感の解
消及び心身機能の維持向上を図るため、引き続き市内全地区で自治会型デイホーム事業を実施しま
す。
また、男性の参加を促すために、参加メニューや実施方法の工夫を行いながら、事業全体の利用者
の増加を図ります。
取 組 内 容
4 月 23 日 市社会福祉協議会の専任職員定例会において福井市におけるデイホーム事業の位置づ
け、目標実人数について説明
5 月~9 月 利用者の減少が見られる地区へ、職員が視察及び実態把握を実施
視察地区:清水東、森田、大安寺、東郷、旭、羽生、清水西
6 月~3 月 男性の参加を促すメニューを実施
デジカメを利用した写真教室、カラオケ、DVD・プロジェクターを利用した映画
鑑賞を、毎月 4 地区程度実施
11 月 15 日 デイホーム事業検討会議
1 月 21 日 デイホーム事業検討会議
1 月 30 日、2 月 3 日、2 月 19 日 福井新聞「ぷりん」にデイホームのお知らせを掲載
2 月 7 日 地区社協連絡会にて来年度事業内容について説明
2 月 14 日 デイホーム事業検討会議
3 月 8 日、3 月 22 日 高齢者人口に対して参加人数の低い地区で、体験デイホームを実施
(和田、木田、日新地区)
数
目
利用者実人数
:8,899 人(23 年度)
値
指
標
標
利用者実人数
→
結
果
:
9,092 人
・ 成
果
9,090 人(24 年度)
成果・課題
各地区においてデジカメ教室や映画上映、健康麻雀等の男性が好むメニューの実施や男性限定のデ
イホームの開催、公民館事業等とのタイアップ等、利用者の増加に取り組みました。
しかし、利用者数が伸びない状態が続いたため、利用者増加を目的に、市社会福祉協議会の担当者
と初めて検討会議を開催し、11 月の検討会議では、上半期の実施状況の分析と下半期の事業内容につ
いて確認しました。利用者実人数が前年比を下回っている地区では、利用者の高齢化による不参加や、
利用者の固定化により新規の利用者が参加しにくいという理由があげられました。
1 月以降も利用者数が前年度を下回る状況が続くと予想されたため、1、2 月に検討会議を開催し、
高齢者人口に対する利用者数の割合が低い地区に対しての取組として、3 月にデイホームの体験催し
を実施しました。
「デイホーム=後期高齢者が参加する」等の事業に対する地区でのイメー
開始から 13 年が経過し、
ジの固定化があり、前期高齢者の参加につながらないとの課題があります。しかし、一般高齢者の介
護予防事業であるという視点に立ち、地域の高齢者に 1 回でも多く参加いただけるよう、デイホーム
事業の周知方法や内容の充実を図ります。
- 103 -
達成度
24
介護予防教室の開催
目 標
実
行
内
容
要介護状態になるおそれの高い高齢者に対して、「運動器の機能向上」「栄養改善」「口腔機能の向
上」「認知症予防」に関する内容を取り入れた介護予防教室を積極的に開催し、生活機能の改善を図
るとともに、高齢者自らが介護予防に取り組んでいけるよう支援します。
取 組 内 容
介護予防教室
参加者数 690 人
《内訳》
○ いきいき教室
・運動器の機能向上、栄養改善、口腔機能の向上、認知機能低下予防プログラムを組み合わせ教
室形式で実施
4 カ所の委託事業所や公民館等で週 1 回、約 3 カ月開催
・参加者数 603 人(49 地区、71 カ所、994 回開催)
《委託事業所》①福井市農業協同組合
②福井県労働衛生センター
③ほっとリハビリシステムズ
④健康会嶋田病院
○ いきいき筋トレ教室
・高齢者向けの筋力向上トレーニング機器を使用し、身体機能や歩行バランス能力向上トレーニ
ングを実施
5 カ所の委託事業所で週 2 回、約 3 カ月開催。
・参加者数 87 人
《委託事業所》①ふくい総合健康プラザ(福井県労働衛生センター)
②三の丸メディカルフィットネスクラブ(田中病院)
③メディカルフィットネス アクティブ・アイ(宮崎整形外科)
④メディカルフィットネス クリエーション(たなか整形外科・眼科)
⑤リハートふくい(安部書店)
数
目
介護予防教室参加者数
値
指
標
:
790 人
標
結
果 ・
介護予防教室参加者数
:
成
果
690 人
成果・課題
基本チェックリスト(※1)により二次予防事業対象者を把握し、教室への参加を促していますが、
下半期に参加者数が伸びず目標数には達しませんでした。
しかし、教室終了後のアセスメント等で、基本チェックリストの該当項目や健康観について教室参
加前との比較を見ると、参加者の 8 割以上が生活機能の維持または改善が図られており、介護予防に
一定の効果が得られたものと考えています。
来年度の「いきいき教室」は、公募により選定した委託事業所を1カ所、「いきいき筋トレ教室」
についても1ヵ所増やして実施する予定をしており、地域包括支援センターと連携しながら、対象者
に対する訪問等により積極的に介護予防教室への参加を促していきたいと考えています。
今後も、介護予防教室を通じて生活機能の改善を図るとともに、高齢者自らが介護予防に取り組ん
でいけるように支援していきます。
(※1)生活機能の低下を発見するため、国が定めた 25 項目の日常生活状況を問うチェックリストの
こと。65 才以上の者(要支援・要介護認定者を除く)のうち、指定年齢(65・69・72・75・78・
81・84・87・90 歳)の方に基本チェックリストを郵送、回収し、その結果を基に二次予防事業
対象者を把握しています。
- 104 -
達成度
25
介護サポーターポイント制度の拡充
実
行
内
容
目 標
高齢者が介護サービス事業所や放課後児童クラブにおける介護サポーター活動を通じて、地域貢献
することを奨励するとともに、自らの介護予防にもつながる介護サポーターポイント制度を平成 21
年度から開始しています。
介護サポーターの活動場所の拡大や、他のボランティアとの相互協力等を推進し、自発的に介護予
防に取り組む高齢者を増やすとともに、地域貢献に対する意識を高めます。
取 組 内 容
4 月~
4 月~
4 月~
12 月
12 月~1 月
・3 月 6 日
・3 月 1 日~21 日
ケーブルテレビテロップCMを放映
新聞広告による制度周知
シルバー人材センター会員にサポーター登録の働きかけ
受入機関でボランティアを行っている団体を調査し、サポーター登録の働きかけ
介護サポーター募集プレゼントキャンペーン
対象者:4 月から 1 月末までに新規登録し活動した方(25 人)
介護サポーター研修会
ポイント活用の申し出受付
平成 22 年度
登録者数(人)
受入機関数(カ所)
活動者数(人)
数
目
値
平成 23 年度
626
673
728
84
97
98
233
230
146
指
標
標
結
介護サポーター活動者数
:230 人(23 年度)→ 250 人以上(24 年度)
平成 24 年度(見込み)
果
・ 成
介護サポーター活動者数 :
果
146 人(見込み)
成果・課題
本事業は 10 月に実施された行政改革推進委員会の外部点検の結果、①活動の場を介護施設のみに
戻し内容を充実、②委託先及びサポーターのクオリティーの更なる向上、③活動内容の周知と団体単
位での登録、以上の 3 点が改善すべき点・要望等として示されました。
それらを参考に、管理機関である福井市シルバー人材センターとともに、制度の普及啓発及び介護
サポーターの登録・活動を働きかけた結果、登録者数、受入機関数は前年度より増加しました。
しかし、活動者数についてはプレゼントキャンペーンや受入機関に対する調査を実施し、既にボラ
ンティアを行っている団体等に働きかけるなど活動場所や機会の拡大に努めましたが、予想以上にサ
ポーターと受入機関とのマッチングがうまくいかず、目標数を達成することができませんでした。
今後も、高齢者で趣味を活かした活動ができる方の登録やボランティア団体への働きかけをより積
極的に行うなど、活動者数を増やしていくよう努めていきます。
また、介護サポーターとして地域で活動する意義やサポーター自身の介護予防に対する認識を深め
てもらうなど研修会の内容を充実させ、サポーターのクオリティーが更に向上するよう働きかけてい
きます。
- 105 -
Ⅶ.お互いが支えあう地域づくりをすすめます
達成度
26
つながりを築く地域福祉の推進
実
行
内
容
目 標
地域の民生委員児童委員などが中心となって地域福祉活動を推進するため、地域での活動しやすい
環境を整え、地域の中で支えあう体制づくりを進めていきます。
また、市社会福祉協議会と連携して、地域福祉計画推進評価協議会を開催し、第 2 次福井市地域福
祉計画の効果的な推進と進行管理を行います。
取 組 内 容
○ 福井市市政出前講座の実施
福井市市政出前講座において「お互いが支えあう地域福祉」というテーマで、地域における支え
あい(地域福祉)の重要性を説明
○ 情報の共有化
4 月から生活保護受給者や高齢者の情報(ひとり暮らし、高齢者世帯)について、活動環境整備
のため、民生委員児童委員に情報を提供
○ 計画の進行、推進
第 2 次福井市地域福祉計画の各所属での平成 24 年度取組計画を地域福祉課でとりまとめ、市社
会福祉協議会と連携し、計画を推進
○ 社会福祉協議会との連携
平成 24 年 9 月 3 日と平成 25 年 1 月 16 日に、福井市地域福祉計画推進評価会議と市社会福祉協
議会の地域福祉活動推進会議を合同で開催
地域福祉の推進にあたり市社会福祉協議会と連絡会議を開催
数
目
値
指
標
民生委員児童委員(主任児童委員を含む)の
相談支援件数
: 13,900 件
地域福祉計画推進評価協議会の開催 : 1 回
標
結
果 ・
成 果
民生委員児童委員(主任児童委員を含む)の
相談支援件数 : 13,297 件
地域福祉計画推進評価協議会の開催 : 2 回
成果・課題
民生委員児童委員の相談支援件数については、目標値には及びませんでしたが、福井市市政出前講
座(3 回実施:9 月 2 回、10 月 1 回)や、地区の研修会への職員派遣などを通じ、地域でのつながり
と支え合いの大切さなどについて、関係機関と話し合いを持ちました。
今後も、生活保護受給者やひとり暮らし高齢者など必要な情報を提供し、民生委員児童委員などが
活動しやすい環境整備に取り組みます。
地域福祉計画推進評価会議は、9 月と 1 月に開催しました。また、地域福祉計画などの推進のため、
市社会福祉協議会と連絡会議を開催しました。
平成 25 年度も、市社会福祉協議会と連携を図り、評価会議や定期的な連絡会議を開催し、第 2 次
福井市地域福祉計画の取組を進めます。
- 106 -
商工労働部
成果報告
商工労働部長
小
倉
芳
樹
達成度
0
10
0
7
総 括
平成 24 年の経済状況は、海外経済の減速や円高の定着、長引くデフレ等の影響から厳し
い状況が続いたものの、ようやく年明けから国の経済対策、金融政策の効果を背景に、次第
に景気回復に向かう期待感が高まりつつあります。
このような中、職員による企業訪問を積極的に行うとともに、関係部局と連携した企業誘
致及び留置、企業の新製品開発や販路開拓、創業及び経営に対する支援に努めました。
今後とも、中小企業の振興、また雇用の確保と学生のUターンを進めるためにも、新たに
企業の設備投資支援や官民連携した経営支援の強化に取り組むとともに、魅力ある福井の企
業の情報発信にも努めます。
一方、観光振興では、本市の観光拠点である「一乗谷朝倉氏遺跡」
、
「まちなか」、
「越前海
岸」の観光宣伝を、周辺市町と連携し行うとともに、各種おもてなし事業、映画やポスター
掲出などにより福井の魅力を発信してきました。
しかし、昨年のNHK大河ドラマや携帯電話CM効果などにより大きく増加した観光客数
に比べ、今年は約 4 万人落ち込みました。
今後は、北陸新幹線金沢駅開業を見据え、信州や北関東エリアへのメディアを活用したP
R、旅行代理店への営業活動を推進するなど、福井の「食」、
「歴史」、
「自然」の魅力を積極
的に発信します。
- 107 -
組織目標ごとの達成状況
Ⅰ.中小企業者への支援や企業誘致により、地域の商工業の振興に努めます
地域の商工業の振興のため、職員による積極的な企業訪問を行ない、また関係機関との連
携を図りながら、中小企業者等が取り組む商品開発、販路開拓、人材育成などに対する支援、
起業家に対する支援、商店街に対する支援、中小企業者に対する金融支援、そして企業誘致
などに取り組んできました。
その結果、掲げた行動目標のうち商店街等新ビジネスモデル会員登録者数については、他
サービスとの競合や加盟店舗の減少等により、また市内企業倒産件数については、消費の低
迷や受注の落ち込み等により、それぞれ指標どおり達成できませんでした。しかし、その他
の行動目標については指標通り、または指標以上に達成することができ、組織目標としては
一定の成果が得られたものと考えています。
今後とも企業訪問や関係機関との情報交換を行い、中小企業者や起業家等に対する支援を
充実し、また市内企業の流出防止や企業誘致の促進に取り組むなど、ニーズを反映した施策
の展開を図り、商工業の振興に努めていきます。
Ⅱ.就労情報の提供や労働環境の向上など、市民が働くことを応援します。
地元企業の情報等を紹介する「ふくいおしごとネット」で、若年者等に対し福井の企業や
優秀な技術などの就労情報の提供を図ることができました。引き続き、県内外大学生等へ企
業情報紹介サイトやツイッターで、地元企業への就職に役立つ情報を発信し、若年者等に対
する就労機会の創出に努めます。
また、就職活動に不安を持っている人を対象に、就職支援セミナーを開催したところ、受
講者の 49.3%の方が就職することができました。今後も雇用情勢や求職者のニーズを踏まえ、
開催時期や実施内容等を検討し、より実践的なセミナーとなるよう心がけ、地元企業への就
職を支援します。
更に、安心して働くことができる職場環境づくりのため、中小企業労働相談員が事業所を
訪問し、労働条件等の相談及び各種助成制度の周知・啓発を行いました。引き続き、法改正
の動向を注視し、労働相談が発生した場合に適切・速やかに対処し、労働環境の改善に努め
ます。
Ⅲ.食や自然・歴史など福井らしさで観光客を増やします
福井の「食」の魅力PRとして、特に市民に身近な「越前ずぼがに」を取り上げ、具体的
な旅行商品化につなげることができました。観光入込数は、昨年、NHK大河ドラマ「江~
姫たちの戦国~」と携帯電話会社のCM効果により増加し、その維持を目指しました。しか
し、まちなかエリアでは目標を達成しましたが、一乗谷と越前海岸の両エリアでは目標に達
しませんでした。
今後とも、地域や事業者など多くの方々と連携して、福井らしい多様な体験・体感メニュ
ーを開発して観光客の満足度が高まるような事業を推進します。
- 108 -
Ⅳ.福井の魅力を磨き、おもてなしができるよう、市民が福井の魅力に触れる機会を増やします
福井の魅力を磨くため、槇山散策ルートの整備、まち歩きイベントの実施、ご当地商品づ
くりなど、観光商品づくりに取り組んでいる一乗地区と東郷地区の連携を支援しました。
また、おもてなしの最前線に位置する宿泊事業者や交通事業者の従業員、飲食事業者など
を対象に観光おもてなし力向上研修を行い、意識啓発に努めました。
今後も、市民のおもてなしの心を醸成するとともに、観光資源の掘り起こしと磨き上げを
行い、着地型観光の推進に取り組みます。
Ⅴ.様々な情報発信ツールを利用し、福井の知名度やイメージの向上に努めます
東京六本木駅への大型パネルの集中掲出や主要駅への観光ポスターの掲出、週刊誌とのタ
イアップ記事の掲載、BCリーグでの帯同宣伝などをはじめ、福井・坂井・奥越の広域連携
出向宣伝などにより福井の知名度やイメージの向上の全国発信を行いました。
また、福井を舞台とした映画「旅の贈りもの 明日へ」の製作委員会に参画し、ロケ地や
観光名所を全国に発信しました。
今後も、平成 26 年度の北陸新幹線金沢駅開業に向けて、さらに工夫を凝らした情報発信
に取り組み、観光誘客に努めます。
Ⅵ.公営競技事業において新たなお客様の獲得と車券売上向上を図り、収益の確保に努めます
全国の競輪施行者との連携を密にし、場外発売などの相互協力関係を築くとともに、有望
選手の斡旋や特別競輪の誘致など関係機関への働きかけを行ってきました。
その結果、平成 25 年 4 月に福井では 5 年振りの特別競輪の開催となるGⅡ(共同通信社
杯)が誘致できました。
一方、全国的に公営競技の売上げが落ち込む中、福井競輪においても前年より(15 億 3 千
万円)の落ち込みとなりましたが、経費の削減に努めるとともに、お客様へのサービス、広
報活動などに取り組み、一般会計への繰出しは計画額を達成することができました。
今後も、新たなお客様の確保やサービス、PRに努め、収益確保に向けた健全経営を進め
てまいります
- 109 -
Ⅰ.中小企業者への支援や企業誘致により、地域の商工業の振興に努めます
達成度
1
商業の振興
実
行
内
容
目 標
商店街や郊外の商業エリアを含めた地域の課題解決や魅力向上等に取り組む意欲のある商業者を
支援します。また、買物弱者の支援に取り組む商店街等(商店街等新ビジネスモデル)をサポートし、
便利で安心して買い物が出来る商店街づくりを推進します。
取 組 内 容
○ 商店街が積極的に取り組む事業への支援
・支援事業:街コン「どまんなかdeコンパ」開催事業
開催日:平成24年6月9日(土)
事業主体:どまんなか協議会(片町商店街振興組合、上呉服町商店街振興組合、呉服町商店街振
興組合ほか)
・支援事業:秋の味覚極楽グルメ祭り(ハロウィン仮装大会)開催事業
開催日:平成24年11月3日(土)
事業主体:田原町商店街振興組合
○ 商店街等新ビジネスモデル事業(買い物支援「おたすけ便」共同販売事業)
新規の会員獲得や売上増加を図るために、特売のチラシを追加したり、地域の情報誌へ広告を掲
載するなどの取り組みを行った。
・協議回数:12回 市担当者も協議に加わり協働して、事業の運営に取り組む
・主な協議内容:会員増強・会員アンケート結果・利用促進キャンペーン・エリア拡大の可能性
等について
・会員登録者数:432人(平成25年3月) (参考:23年7月開始時198人、24年3月末416人)
数
目
値
指
標
商店街が積極的に取り組む事業への支援件数
: 2件
商店街等新ビジネスモデル会員登録者数
: 450 人
標
結 果
・ 成
果
商店街が積極的に取り組む事業への支援件数
: 2件
商店街等新ビジネスモデル会員登録者数
: 432 人
成果・課題
商店街が積極的に取り組む事業への支援については、賑わいの創出や魅力の向上につながる、二つ
の事業を支援しました。今後も意欲のある商業者の支援に努めます。
商店街等新ビジネスモデル事業については、市と商店街との協議を 12 回に渡り開催し新規の会員
確保や売上げ増加対策、対象エリアへの事業の周知を図ってきましたが、他の宅配サービスとの競合
や、加盟店舗の減少等により、会員登録者数が伸び悩みました。
この事業は、商店街の活性化や地域の買い物弱者のためにも必要であり、今後も連携を密にして事
業としての自立化、地元に定着した事業としていくため、取扱い商品の充実や会員の確保に努めてい
きます。
- 110 -
達成度
2
企業立地の促進
実
行
内
容
目 標
県外の企業に対し、事業規模の拡大などについてのアンケート調査を行い、企業誘致活動を行いま
す。さらに、市内企業に対しても企業の流出防止や設備投資の誘発、企業連携促進のために、市が実
施する施策などの情報を提供するとともに、企業のニーズや経営状況などを把握するため企業訪問を
実施します。
また、拠点工業団地だけでなく、市内の空き工場やオフィスを有効活用し、スピード立地による企
業の進出促進に努めます。
取 組 内 容
○
○
○
○
県外企業へのアンケート調査の実施(環境関連・先端産業等):8 月 2,076 社
企業訪問の実施:県外企業 17 社 市内企業 184 社
企業誘致の実績:4 社 空き工場への誘致 3 社 オフィス立地 1 社
福井北 IC における観光関連産業・物流産業等の実態調査:8 月~12 月
数
目
値
指
標
標
結
アンケート調査の実施 : 8 月、2,000 社
企業訪問数
:176 社(23 年度) → 200 社(24 年度)
企業立地助成金制度活用企業に係る雇用奨励助成金
対象雇用者数 : 83 人
オフィス誘致支援企業数及び企業立地支援指定申請
数 : 3件
果
・ 成
アンケート調査の実施 :
企業訪問数 : 201 社
果
8 月、2,076 社
企業立地助成金制度活用企業に係る雇用奨励助成金
対象雇用者数 : 99 人
オフィス誘致支援企業数及び企業立地支援指定申請
数 : 4件
成果・課題
企業立地促進条例に基づき、平成 21 年から 22 年に立地した企業 7 社が雇用した 99 名分の雇用奨
励金交付を行い、雇用の継続と新規雇用の創出に努めました。また、これまで企業訪問や企業誘致活
動にも努めており、平成 24 年度は空き工場の活用やオフィス立地をした 4 社に対し、設備投資や事
務所家賃への支援をしました。今後とも、新規立地の可能性が見込まれる企業への訪問を行いながら、
粘り強く交渉を行っていきます。
また、工業団地等の産業用地が不足しているため、関係部局と企業立地のための手法や新たな用地
の確保に向けた協議を重ねており、今後とも企業誘致の促進と市内企業の流出防止に努めていきま
す。
- 111 -
達成度
3
新製品開発・販路開拓等への支援
実
行
内
容
目 標
中小企業や中小企業団体が行う高付加価値の新製品開発、展示会出展等の販売促進活動、研修会等
の人材育成の取組を支援します。また、企業連携によるプロジェクトへの支援や県外企業との展示交
流会、さらには地域資源を活用した商品開発や販路開拓等に取り組み、新たなビジネスの開拓と情報
の発信に努めます。
また、地元企業の経営者等を講師に招き、ジェトロ福井など関係機関と連携して、アジアビジネス
キャンパスを開催し、海外ビジネスを担う人材の養成に努めます。
取 組 内 容
○ ものづくり・販路開拓・人材育成等への支援 中小企業者数 43件・中小企業団体 10件
・ものづくり支援
新製品・新技術開発:6件 、高付加価値の商品開発:6件
・販路開拓支援
中小企業:16件(内 グループ1件)
・人材育成支援
小規模事業者の研修会の受講:14件
・革新的技術実用化支援
中小企業:1件
・中小企業団体への支援
販路開拓支援:5件、研修会等開催支援:5件
○ 新連携体プロジェクト支援(市内企業連携による新商品開発・販路開拓プロジェクト)
支援 4件
継続「車椅子ホイールカバープロジェクト」、「超撥水製品プロジェクト」
新規「マッスルアライブプロジェクト」、「ピックリッププロジェクト」
○ 県外企業とのビジネスマッチング会
11月28日(水)浜松市で開催 参加企業51社(内、福井企業19社、浜松企業32社)
○ 物産展への出展
11月10日(土),11日(日) 岐阜県美濃市「美濃市産業祭」1社
2月6日(水)~8日(金) 東京ビックサイト「東京インターナショナル・ギフト・ショー春2013」4社
○ ふくいブランド開発支援
「なつめ」「笏谷石」を活用した新商品開発を支援
○ アジアビジネスキャンパスの開催(於:福井大学)
11月9日(金)、11月30日(金)の2回開催、参加者数 延べ46人
数
目
値
指
標
ものづくり・販路開拓・人材育成等への支援企業者数
: 40 件
新連携体プロジェクト支援数
: 2 件(23 年度) → 3 件(24 年度)
県外企業とのビジネスマッチング会による商談件数
: 2件
市内商品の物産展への出展
: 2回
アジアビジネスキャンパス開催回数
: 2 回(23 年度) → 2 回(24 年度)
標
結 果
・ 成
果
ものづくり・販路開拓・人材育成等への支援企業者数
: 43 件
新連携体プロジェクト支援数
: 4件
県外企業とのビジネスマッチング会による商談件数
: 2件
市内商品の物産展への出展
: 2回
アジアビジネスキャンパス開催回数
: 2回
成果・課題
市内中小企業や団体等の積極的な取組みを支援することで、多くの企業が新製品の事業化や商品化
また新たな商談につなげることができたと考えています。
今後も、市が中小企業等の新製品開発や販路開拓等を支援することで、企業の成長力を高めること
ができ、それが活力と魅力ある商工業のまちづくりにつながることから、中小企業に対し、支援制度
の周知に努めるとともに、設備投資への支援など中小企業のニーズにあった支援を 行っていきま
す。
- 112 -
達成度
4
起業家創出への支援
実
行
内
容
目 標
起業家への開業や経営力向上の支援、女性の起業に係る活動を行う団体への支援及び新規性・独創
性に富んだビジネスプランコンテストの開催を行い、次代産業の担い手を育成します。
取 組 内 容
○ 起業家への支援(起業家支援セットメニュー)
家賃・広告宣伝費支援認定、専門家によるアドバイス(9 件)
○起業家交流会
起業家や起業を考えている方を対象に、先輩起業家への訪問、意見交換会や交流会を 8 回開催し、
延べ 87 人が参加
○ 女性起業家団体への支援
支援団体:女性起業家交流会「ふくむすび会」
[取組内容]11月4日(日) アオッサ「あきんどフェスタ」の開催
○ 「福井発!ビジネスプランコンテスト2012」
・エントリー110件、プラン提出 96件、最終選考会(一次選考会通過)8件
・プラン作成講座及びプレゼンテーション講座を4回開催
・最終審査会 平成25年2月24日(日) 福井県民ホール(アオッサ8階)
・昨年度の受賞プランを中心に事業化を支援(相談等)
昨年度準グランプリを受賞した「(プラン名)エコ紙くらぶ」・㈱増田喜が、6月から本格
的に事業を開始
数
目
値
指
標
起業家支援セットメニュー利用者数 : 6 件
起業家交流会開催数 : 8 回
ビジネスプランコンテスト事業化数
: 1 件(23 年度)→ 1 件(24 年度)
標
結
果
・ 成
果
起業家支援セットメニュー利用者数
起業家交流会開催数 : 8 回
ビジネスプランコンテスト事業化数
: 1件
:
9件
成果・課題
起業家支援セットメニューでは目標を上回る9人からの申請が、また起業家交流会には87人の参加
がありました。起業を志す方にとって、初期投資の支援や、事業計画のアドバイス、起業家同士や起
業経験者等との交流は大変重要なものであり、これらの事業は、起業家創出に一定の効果があったと
考えています。
また、ビジネスプランコンテストは、実際のビジネスとしての可能性を探り、そして将来のサポー
ターやパートナーを見つけるためにも有効なものです。今回のコンテストは日程を見直し、プラン提
出しやすい環境を整えたことにより、昨年よりプラン提出が大幅に増えました。また、昨年度準グラ
ンプリを受賞したプランが6月から本格的に事業を開始しています。
今後も、起業家支援セットメニューにおける支援内容の拡充を行い、中小企業診断士による経営相
談や金融相談員の企業訪問によるフォロー体制の充実など、起業家の創出・支援を行っていきます。
- 113 -
達成度
5
農商工連携の推進
実
行
内
容
目 標
福井の農産品として認定した、ふくい「一押しの逸品」16 品目を活用した料理メニューの広告宣伝
への支援や、加工品及びコンビニ弁当の開発・販売等を、関係部局と連携を図りながら推進します。
取 組 内 容
○ 料理メニューの広告宣伝への支援:8 件
市内飲食業者等8社に対して、逸品を活用して開発した料理メニューをタウン誌に掲載する際に
かかる広告掲載費の一部を助成
○ 福井の農林水産物を活用した商品開発への支援:3件
・「福井県産六条大麦を用いたお土産品」
・「わかめの未利用部位を利用した新商品」
・「大豆を使用した新しいお菓子・スイーツ」
○ 展示会等への出展支援:1 件
・「越前蟹味噌バター」
○ イベント出展:2 件
・大和田げんき祭り(10 月 6 日(土))にブースを出展
坊ちゃんかぼちゃを使用したお菓子、六条大麦を使用した商品、小松菜などを展示販売
・美濃市産業祭(11 月 10 日(土),11 日(日))にブースを出展
坊ちゃんかぼちゃ、越前金時を使用したお菓子を展示販売
○ コンビニ弁当の開発・販売
大手コンビニの「地産地消活動」の企画により、一押しの逸品を使用したコンビニ弁当の販売を
目指し、開発協議及び試作品開発を実施
数
目
広告宣伝費等支援件数
値
指
標
:
8件
標
結 果
広告宣伝費等支援件数
・ 成
:
果
8件
成果・課題
福井の農林水産物を活用した料理メニューの広告宣伝、商品開発及び各種イベント出展などの支援
を行いました。
コンビニ弁当については、専門家等の意見を聞きながら、学生によるメニュー案の募集、試作品開
発を行いましたが、地場産品を活用するためコストの削減ができず、激化する弁当の低価格化に対応
し得る弁当の販売には至りませんでした。
農林水産物を活用した商品開発や販路拡大を推進することは、地域産業の活性化のみならず農林水
産物の生産拡大にも繋がるため、中小企業者と農林漁業者の連携を促すとともに、商品開発等に取り
組む中小企業者等を積極的に支援していく必要があります。
今後は、農林水産部局との連携を深め、市内農林水産物を活用した商品開発を促すとともに、市内
スーパーマーケットへの常設の販売スペース設置など、開発された商品の販路開拓を積極的に支援
し、市内産品の認知度向上に努めていきます。
- 114 -
達成度
6
中小企業者への支援
実
行
内
容
目 標
金融機関や中小企業団体等との情報交換や、中小企業者の経営環境・企業動向の把握に努め、中小
企業者のニーズを反映した融資制度の構築を図ります。
また、創業者向けの融資制度を拡充するとともに、観光産業向けに融資制度を設け、観光客受入施
設の整備等を支援します。
取 組 内 容
○ 市内企業倒産:48 件
○ 金融機関及び中小企業団体等との情報交換:18 回
・士業と金融機関・支援機関交流会(平成 24 年 6 月 20 日(水))
内容:金融支援の方向性について
対象:福井商工会議所・金融機関・行政機関・弁護士・税理士等
・金融機関との情報交換:4 回
内容:平成 25 年度の制度融資の改正について
、
対象:㈱福井銀行(8 月 30 日(木))
、㈱北陸銀行(8 月 30 日(木))
、㈱福邦銀行(12 月 17 日(月))
福井信用金庫(12 月 18 日(火))
・金融対策連絡会(平成 25 年 2 月 13 日(水),14 日(木))
:10 回
内容:市内の中小企業を取り巻く情勢や現状について
対象:金融機関 8 行、福井商工会議所、福井県信用保証協会
・融資制度説明会(個別):2 回
内容:制度融資の紹介及びその他支援策について
対象:㈱福井銀行(6 月 12 日(火))
、税理士法人たすき会(8 月 28 日(火))
・融資制度説明会(全体)(平成 25 年 3 月 26 日(火))
内容:平成 25 年度の制度融資の改正について他
対象:金融機関 9 行、福井商工会議所、各商工会(福井北、東、西)
、福井県信用保証協会
○ 融資制度の利用者に対するフォローアップ:56 社(延べ件数 69 件)
○ 創業支援資金(特別枠)融資制度:4 月に新設
○ 観光産業振興資金融資制度:4 月に新設
数
目
値
指
標
市内企業倒産件数
: 35 件以下
金融機関及び中小企業団体等との情報交換回数
: 17 回(23 年度) → 17 回(24 年度)
融資制度フォローアップのための企業訪問数
: 20 社
創業支援資金(特別枠)融資制度の新設
: 4月
観光産業振興資金融資制度の新設
: 4月
標
結
果
・ 成
果
市内企業倒産件数
: 48 件
金融機関及び中小企業団体等との情報交換回数
: 18 回
融資制度フォローアップのための企業訪問数
: 56 社
創業支援資金(特別枠)融資制度の新設
: 4 月から運用
観光産業振興資金融資制度の新設
: 4 月から運用
成果・課題
平成 24 年度は、海外経済の減速や円高の定着、そして消費の低迷や受注の落ち込みから経営に行
き詰まる中小零細企業が多く、企業倒産件数は全国的に増加しました。また、市の制度融資実績から
みても、融資件数1件あたりの融資額は減少し、小口の利用が増加していることから、中小零細企業
の資金繰りが厳しかったことが伺えます。
さらに、平成 25 年 3 月末に中小企業金融円化法が期限切れを迎え、企業の経営改善に向けた取り
組みが重要な課題となることから、今後は、制度融資利用者への更なるフォロー強化及び関係機関と
の協力・連携を通じて、経営支援に重点を置いた施策に取り組んでいきます。
- 115 -
Ⅱ.就労情報の提供や労働環境の向上など、市民が働くことを応援します
達成度
7
若年者に対する地元企業への就労機会創出
実
行
内
容
目 標
学生等へ就労情報を提供するために、地元企業の情報等を紹介する「ふくいおしごとネット」及び
メールマガジンによる配信情報の充実を図るとともに、県内外の大学等との連携を行っていきます。
また、学生に対して福井の企業や優秀な技術を紹介する機会を提供するほか、学生U・Iターン状況
調査を実施します。
取組内容
○ 企業情報紹介サイト「ふくいおしごとネット」による情報発信(サイト登録企業数 695 社)
今年度の新規登録企業数 23 社、更新された求人・イベント情報掲載 140 件
○ ツイッター公式アカウントを取得し、求人・イベント情報や雇用に関する情報を発信(7 月~)
○ メールマガジンによる情報配信(配信登録者数 427 人)
今年度の新規配信登録者数 85 人、就職活動スケジュールや合同就職説明会情報等を年 6 回配信
○ 学生U・Iターン状況調査の実施(8~9 月調査、10~11 月集計)
○ 県内大学の就職支援担当者と就職支援に関する意見交換の実施(10 月)
○ 県と連携した合同就職説明会(福井・金沢・名古屋・大阪・東京)の開催(1~2 月)
数
目
値
指
標
サイトへの月平均アクセス件数 : 114,000 件
合同就職説明会等への参加者数 :
2,000 人
学生U・Iターン状況調査
:
12 月
標
結 果
・ 成
果
サイトへの月平均アクセス件数 : 86,868 件
合同就職説明会等への参加者数 :1,840 人
学生U・Iターン状況調査 : 11 月結果報告
成果・課題
学生U・Iターン状況調査を実施した結果、福井市出身者のUターン就職率は 18.4%。県の調査結
果の 26.6%よりも低いですが、これは福井市近隣市町の企業への就職者が多いためと考えられます。
企業情報紹介サイトは、下半期分の月平均アクセス件数が減少し、目標数値に達しませんでした。
市だけでなく、県や民間企業運営による学生への就職情報紹介サイトが開設されていることもあり、
学生の情報収集手段が多様化している影響があると考えられます。今後は、若者に利用が広がってい
るツイッターによる情報発信やサイト登録企業の拡大を実施し、情報発信の充実を図っていきます。
就職説明会は、企業や大学、民間の就職支援機関が独自に開催していることもあり、県と連携して
開催した合同就職説明会の参加者数は目標数を下回りました。しかし、学生と地元企業とのマッチン
グの機会を数多く設けることは、就労機会を創出する上で有効であると考えられますので、今後も関
係機関と連携し、学生やその保護者に対し、合同就職説明会の開催情報を周知していきます。
来年度では、サイトやツイッターによる情報発信の充実化と併せて、県内高校生やその保護者を対
象とした企業見学会の開催や、起業家に対する助成金交付対象をU・I・Jターン者に拡大すること
により、若年者に対する地元企業への就労機会を創出していきます。
- 116 -
達成度
8
求職者のキャリア形成を支援
実
行
内
容
目 標
就職活動に不安を持つ人に、対象者別(一般、女性、介護職、障がい者、大学生)の 5 コースに分
けて、模擬面接や企業実習など実践的な内容を盛り込んだセミナーを開催します。さらに、セミナー
受講後も積極的に個別相談などのフォローアップに努め、求職者の就職を支援します。
取 組 内 容
○ 就職支援セミナーの開催(6 コース 137 名)
4月
就職支援セミナー事業概要作成し、企画案の募集。
6月
プロポーザル選定会を開催し、業務委託業者を決定。
7 月~3 月 各コースセミナー開催を周知し、受講者を募集(市政広報及び市ホームページ掲載、
新聞広告欄に年 15 回掲載)
。
セミナー及び企業実習、事後定期的にフォロー相談会の開催や個別相談等を実施。
数
目
値
指
標
標
結
セミナーの受講者数と就職率
: 受講者 100 人 就職率 40%
果
・ 成
果
セミナーの受講者数と就職率
: 受講者 137 人 就職率 49.3%
市内企業で働く先輩社員と学生が、福井市で働く魅力や仕事のやりがいについて対話する「学生×
先輩社員コース」を新たに開催するとともに、各セミナー受講後には個別相談や相談会を開催するな
どの積極的フォローアップに努めました。これらの取組により、受講者数及び就職率は当初の目標を
達成することができました。
就職支援セミナー事業は、ジョブカフェや民間等で開催されていますが、開催時期をずらすことや、
特色ある内容のセミナーを開催することで、求職者の選択肢が増えることから、セミナー開催は有効
なものであると考えられます。今後も、雇用情勢や求職者のニーズを踏まえ、開催時期や実施内容等
を検討し、より実践的なセミナーとなるよう取り組んでいきます。
・H24 年度
就職支援セミナー一覧
成果・課題
コース
一般コース
女性コース
介護職コース
障がい者コース
小
受講者
就職者
受講者就職率
7月
16 人
11 人
68.8%
1 月~2 月
12 人
3人
25%
12 月
7人
3人
42.9%
11 月
11 人
4人
36.4%
2月
9人
5人
55.6%
9 月~10 月
12 人
7人
58.3%
67 人
33 人
49.3%
10 月~11 月
31 人
-
-
8月
39 人
-
-
137 人
33 人
49.3%
計
大学生コース(3 年生対象)
学生(3 年生対象)×先輩社員
コース
合
実施月
計
(合計の受講者就職率は、大学生コース・学生×先輩社員コースの受講者数を除く)
- 117 -
達成度
9
労働環境改善の支援
実
行
内
容
目 標
安心して働くことのできる職場環境づくりのために、中小企業労働相談員を配置し、相談員が企業
に出向いて労働条件等の相談及び各種助成制度の周知・啓発を図るとともに、企業などに労働環境の
向上を積極的に働きかけます。
取 組 内 容
○ 中小企業労働相談員による事業所訪問
・事業所訪問数:1,963 社
・労働相談件数:2 件
1 月 給与の減額に関する相談(従業員の家族から訪問相談)
2 月 解雇に関する相談(使用者から電話相談)
・周知・啓発内容
国が実施する中小企業対象の退職金制度、障害者雇用に関する助成制度、
市が実施する勤労者対象の福利厚生制度、ワークライフバランスに関する施策、
企業情報紹介サイト「ふくいおしごとネット」
○ 社会貢献サポート資金制度の実施
子育て支援等の社会貢献に取り組む中小企業に対し、事業運営資金を融資した
融資件数:6 件、融資額:1 億 1,500 万円
数
目
訪問事業所数
:
1,600 社
値
指
標
標
結 果
訪問事業所数
:
・ 成
果
1,963 社
成果・課題
安心して働くことができる職場環境づくりのため、中小企業労働相談員が事業所を訪問し、労働条
件等の相談及び各種助成制度の周知・啓発を行いました。
労働環境の改善に関する取組は、すぐに目に見える成果が表れるものではありませんが、厳しい経
済情勢が続く中にあって企業を取り巻く環境も予断を許せない状況であることから、事業所を訪問し
市内企業の実態把握に努め、各種助成制度の周知・啓発を図ることは今後も重要な取り組みであると
考えます。
来年度においても、法改正の動向を注視し、市内企業に対する各種助成制度や施策の周知・啓発や、
労働相談があった場合に適切・速やかに対処することにより、労働環境の改善に努めていきます。
- 118 -
達成度
10
重点分野雇用創出事業の推進
実
行
内
容
目 標
完全失業率や有効求人倍率の指標は緩やかに改善傾向を示しているものの、東日本大震災の影響な
どによる不安定な雇用情勢に対応するために、失業者等に対して雇用の機会を提供します。
取 組 内 容
平成 20 年 9 月のリーマンショック以降の厳しい雇用情勢に対応するため、国からの交付金により
県が基金を造成し、これを財源に地域の実情や創意工夫に基づき、離職した失業者などの雇用機会を
創出するため、平成 21 年度から緊急雇用対策事業を実施してきている。
平成 24 年度は、重点分野雇用創出事業(介護、医療、環境、観光など成長分野として期待されて
いる分野における新たな雇用機会の創出)について制度の説明及び活用の周知を行い、事業実施に取
り組む。
5 月 平成 24 年度分の事業について県へ申請
11 月 追加実施事業について県へ申請
数
目
重点分野雇用創出事業
値
指
標
:
8 事業
8 事業
1 事業
標
結
25 人
果
重点分野雇用創出事業
・ 成
:
果
9 事業
33 人
成果・課題
観光・教育・ふくいの元気を作る地域産業等、重点分野に該当する事業について、県の選定要件に
該当となった 9 事業を実施しました。
平成 21 年度からの雇用創出基金事業の活用により、これまでに 259 事業、1,042 人に雇用の機会を
提供しており、失業者対策として成果がありました。
平成 25 年度も重点分野雇用創出事業が延長されることから、事業を有効活用し該当事業を行うこ
とで雇用の拡大に努めます。
- 119 -
Ⅲ.食や自然・歴史など福井らしさで観光客を増やします
達成度
11
観光産業の振興
実
行
内
容
目 標
観光ビジョンの推進に、関係部局が連携して取り組みます。
また、市内での宿泊を促進するために、学生合宿に対し助成するとともに、公益財団法人福井観光
コンベンションビューローを支援し、市内でのコンベンション開催の誘致を図ります。
さらに、宿泊業、飲食業、お土産業など、観光客受入施設等の整備に必要となる資金面での融資制
度を拡充し、観光産業の振興に努めます。
取 組 内 容
○ 関係部局との連携
・
「福井県新高速交通ネットワーク活用対策プラン(福井県)
」、
「福井市の観光に関する提言(福井
商工会議所)
」等に基づく観光振興に係る諸施策の推進・連携を関係所属へ依頼(11 の関係所属)
・部局横断的課題対応班において観光拠点を結びつけ回遊できる仕組みについて検討
・一乗谷朝倉氏遺跡シャトルバス(ゆめまる号)の運行(文化課) 4/28~11/25
3,667 人
・越前海岸体験・体感キャンペーンメニューの開発
地引網体験、魚さばき体験(林業水産課)など 11 メニュー 延べ参加者 103 人
○ 宿泊事業者への支援
・学生合宿の支援…179 件、9,815 人泊(2 月末) 補助金:12,268,750 円
・学生生協発行の合宿・ゼミ旅行ガイドブックに記事掲載
○ コンベンション開催の支援
・コンベンション開催助成、パンフレット提供、観光・物販ブース設置等
数
目
値
指
標
観光ビジョン推進工程表の取りまとめ:10 月
市内宿泊者数 : 50 万 7 千人
市内コンベンション開催件数 : 200 件
県外観光客観光消費額 : 11,881 百万円
標
結 果
・ 成
果
観光産業の振興に係る諸施策の推進:10 月
市内宿泊者数 : 51 万人
市内コンベンション開催件数 :176 件
県外観光客観光消費額 : 11,781 百万円
成果・課題
市内での宿泊を促進するため、県外出向宣伝や観光 PR、コンベンション開催誘致に努めており、ま
た併せて、一乗谷朝倉氏遺跡や周辺観光地と市内宿泊をセットにした企画商品を旅行会社に提案や、
学生合宿への支援を行いました。
福井市観光ビジョンでは、平成 18 年(観光消費額:177 億円)を基準に平成 29 年には観光消費額
を 30%アップすることを目標に掲げており、平成 24 年は 10%のアップ(観光消費額:195 億円)と
なりました。
今後とも、観光関連産業を振興するため、関係部局とも連携を取りながら、福井の賑わい創出や福
井のイメージアップに努め、観光客の誘客、コンベンションの誘致に取り組んでまいります。
- 120 -
達成度
12
「一乗谷」への観光誘客
実
行
内
容
目 標
一乗谷朝倉氏遺跡をより楽しんでもらうために、時代衣装を身に着けたパフォーマーによる案内や
着付体験など、往時を体感できるサービスの提供を行います。
また、JR福井駅から一乗谷へのアクセスを良くするため、朝倉永平寺ライナーの運行を支援する
とともに、エリア内の周遊性・機動性を高めるため、シャトルバスの運行や電動自転車を導入します。
さらに、「一乗谷ファンクラブ」を設置し、登録していただいた人が持つネットワークを通じて、
一乗谷朝倉氏遺跡の知名度・イメージの更なる向上とその定着を図っていきます。
取 組 内 容
○ おもてなしサービスの提供 8/25~11/4
・時代衣装パフォーマーによる遺跡内案内や着付体験 704 人
・マスコット「ゆめまる君」との記念撮影とポストカードのプレゼント 1,006 人
・高校生による書道パフォーマンスやお茶会などでのおもてなし 延べ 12 校参加
・復原町並に櫓を設置…8/25~11/4
・戦国あさくら市の開催…11/3~4(一乗谷朝倉氏遺跡活用推進協議会)
・ラリーニッポン 2012 の誘致…11/4 クラシックカー83 台が一乗谷に集結
○ アクセス、周遊性を高める
・朝倉永平寺ライナーの運行 4/1~1/29 のうち 98 日間運行
区間:福井駅~一乗谷~永平寺 人数:3,537 人
・レンタサイクルの充実…電動自転車の導入(5 月から)
貸し出し件数:電気自転車 222 件/普通自転車件 79 件(2 月末)
数
目
指
:
標
結
時代衣装着付体験サービス利用者数
: 1,300 人
レンタサイクル(電動自転車)の導入:5 台
一乗谷ファンクラブの設置 : 10 月
一乗谷観光客入込数
値
標
93 万人
果
・ 成
果
時代衣装着付体験サービス利用者数
: 704 人
レンタサイクル(電動自転車)の導入:5 台
一乗谷ファンクラブの設置(一乗谷 DISCOVERY
PROJECT メンバー要綱設置) : 1 月
一乗谷観光客入込数 : 72 万人
成果・課題
時代衣装着付体験サービス利用者数は、500 円から 1,000 円に値上げしたことや観光客入込数の減
少により目標値に届きませんでしたが、その一方でパフォーマーは、復原町並のガイドや写真撮影な
どで観光客と触れあいながら、おもてなしの充実に努めてまいりました。
一乗谷観光客入込数は、CM効果などで観光客が伸びた 23 年の 93 万人と比べると約 22%減の 72
万人と落ち込みましたが、映画「旅の贈りもの 明日へ」の公開、携帯通信会社のCM、首都圏での
ポスター掲出、出向宣伝などを通じてPRに努め、観光誘客を図りました。
今後とも、東郷地区との連携も視野に入れたおもてなし事業の充実や、イベントなどの開催、また、
県や朝倉氏遺跡保存協会、各種団体などで構成する「一乗谷朝倉氏遺跡活用推進協議会」との連携も
深めながら、一乗谷朝倉氏遺跡の魅力向上と、観光誘客に努めてまいります。
- 121 -
達成度
13
「まちなか」への観光誘客
実
行
内
容
目 標
一年間を通してまちなかへの観光誘客を図るために、春には「ふくい春まつり」を開催するととも
に桜のライトアップを行い、夏には福井フェニックスまつりを通してまちの賑わいを創出します。冬
には樹木イルミネーションにより幻想的な景観を演出します。
また、ハード整備が終了した浜町界隈の賑わいを創出するための支援制度を整備するなど、足羽山
や愛宕坂、浜町界隈、まちなかなどに残る歴史や自然、文化を生かした魅力づくりを行い観光誘客に
つなげます。
取 組 内 容
○ まちなか散策のPR
・出向宣伝においてまちなか散策のコースなどを紹介 京都、横浜、長野など 13 箇所で実施
・まちなか散策マップ「歩く福井」を観光案内所、宿泊施設、飲食店等に計 2 万部を配布・設置
○ ふくい春まつりの開催 4/1~22
・桜のライトアップ 4/1~22、こみちこまち浜町 4/1~22、越前時代行列 4/14
○ 福井フェニックスまつりの開催 8/3~5
○ まちなかの観光 5 施設を巡るスタンプラリーの実施 7 月~ 145 名完歩
・5 施設:養浩館庭園、郷土歴史博物館、愛宕坂茶道美術館、橘曙覧記念文学館、自然史博物館
○ 秋の収穫祭での広域観光やご当地グルメの PR 9/15・16
○ 浜町界隈支援に対する打ち合わせ
・「こみちこまち浜町推進会議」と浜町界隈の賑わい創出支援について意見交換 2 回
○ ふくい冬のイルミネーション開催 11/2~1/14
福井駅西口広場
○ 愛宕坂茶道美術館 入館者数:9,910 名
・特別展 3/10~4/22「北大路魯山人展」(3,034 人)
・企画展―「蝶のうつわ」
「青磁の魅力」
「狩野派の絵」
「一行物」
○ 橘曙覧記念文学館 入館者数:6,589 名
・春季特別展 3/24~5/6「孔版画家・助田茂蔵展」(2,553 人)
・秋季特別展 10/5~11/25「万葉集-橘曙覧の原点を求めて」(1,187 人)
・企画展―「曙覧をたどるお伊勢参りの旅」
「独楽吟の魅力」
「曙覧の書」
数
目
値
指
標
浜町界隈開業支援事業(仮称)の制度設計完了
: 10 月
愛宕坂歴史拠点施設利用者数
: 16,000 人
まちなか観光客入込数
: 102 万人
標
結 果
・ 成
果
浜町界隈食談支援事業(仮称)に変更、
制度設計完了 : 10 月
愛宕坂歴史拠点施設利用者数 : 16,499 人
まちなか観光客入込数 : 104 万人
成果・課題
市中心部における、福井ならではの歴史、文化、グルメなどの散策コースの紹介や出向宣伝、映画
「旅の贈り物 明日へ」等による全国への情報発信、春まつりやフェニックス祭り等のイベントを実
施しました。また、愛宕坂歴史拠点施設においても、魅力ある展示等の実施と情報発信を行い、「ま
ちなか」への観光誘客に努めました。
また、浜町界隈開業支援事業については、事業者との意見交換の結果、飲食・旅館事業者によるゲ
ストを招待しての食談会開催に対する支援、
「浜町界隈食談支援事業(仮称)
」を計画しました。平成
25 年度はふくい春まつりの一環として食談会を開催し、26 年度以降は通年型の食談会に対する支援
を実施する予定です。
北陸新幹線金沢駅開業に向けて、福井の玄関口となる「まちなか」エリアは、各観光地への拠点と
して、観光客へのおもてなしや案内機能が重要となります。今後も積極的な情報発信や各種催しの実
施により、まちなかへの観光誘客を図ります。
- 122 -
達成度
14
「越前海岸」への観光誘客
実
行
内
容
目 標
越前海岸が全国に誇る「食」のほか、海水浴や釣りなどのアウトドア体験、漁業体験など、豊かな
地域資源を活かした体験・体感メニューを充実させ、将来的にはこのメニューを活かした日帰り・宿
泊プランなど着地型旅行の商品化につなげます。
また、暴風雨で被害を受けた鷹巣海水浴場を、海水浴シーズンまでに復旧し誘客を図ります。さら
に、国民宿舎鷹巣荘の再整備について、基本構想を作成します。
取 組 内 容
○ 越前海岸体験・体感キャンペーンの開催 8/25~10/31
・メニューの開発。11 種類のメニューに 103 名が参加。
○ 「ずぼがに」宿泊プランの造成 2 月上旬~3/20
・鷹巣、国見、越廼の各地区にある 13 の宿泊施設と連携し、
「越前ずぼがに得得プラン」を造成
○ 越前海岸の食事処や宿泊所を紹介したグルメマップ「海岸グルメ SHOW」の作成(3 月発行)
○ 夏ポスター制作及び県外でのポスター掲出
・制作:6 月 掲出:名古屋地下鉄 7/4~7/11(20 駅)
○ 越前がにのポスター制作及び県外でのポスター掲出
・制作:10 月 掲出:京都地下鉄 11/2~11/15(15 駅)
○ 暴風雨による浜崖で破損した鷹巣海水浴場駐車場の復旧
・海水浴シーズンまでに復旧作業完了
○ 鷹巣荘再整備
・減築(3 階部分を撤去、2 階建てとしてリニューアル)の方向性を定め、耐震補強計画の設計委
託を行なった。
数
目
体験・体感メニューの数
鷹巣荘再整備基本構想作成
越前海岸観光客入込数
値
指
標
:
:
:
標
結
10 メニュー
1月
60 万人
果
・ 成
体験・体感メニューの数
鷹巣荘再整備基本方針作成
越前海岸観光客入込数
:
:
:
果
11 メニュー
11 月
51.7 万人
成果・課題
平成 24 年度は、地域と連携した「越前海岸体験体感キャンペーン」や新たに「ずぼがに」をメイ
ンとした宿泊プラン「海岸グルメ SHOW」の作成など越前海岸への観光誘客に勤めてきました。しかし
平成 22 年まで約 63 万人で推移してきた越前海岸観光客入込が、平成 23 年は東日本大震災による原
子力発電所事故や高速道路料金休日上限 1,000 円の廃止の影響などから、大きく減少しました。平成
24 年は前年の 51 万人を若干上回ったものの、平成 22 年までの入込数までは戻っておりません。
今後とも、引き続き地域の事業者などとの連携を取りながら、越前海岸で体験・体感できる、色々
なメニューの掘り起こしや、キャンペーンの実施、また夏の海水浴ポスター・冬の越前がにポスター
の県外掲出や魅力あふれる「食」や「自然」のPRを行うことで、観光誘客を図ります。
特に、海の無い信州・北関東に力を入れながら、越前海岸への観光誘客を進めてまいります。
また、老朽化した鷹巣荘は、地域の方々の理解を得ながら、観光誘客のための重要な施設として、
減築による施設の再整備を進めてまいります。
- 123 -
Ⅳ.福井の魅力を磨き、おもてなしができるよう市民が福井の魅力に触れる機会を増やし
ます
達成度
15
おもてなしの充実
実
行
内
容
目 標
観光まちづくりに意欲的に取り組む地域に対し外部専門家の派遣を行うとともに、観光事業者向け
におもてなし研修を実施します。
また、歴史ボランティアグループ「語り部」を支援し、名所・旧跡などの案内やまちなか散策を促
進します。
さらに、快適な環境で観光客を迎えるために、観光施設の解体・補修などの整備や美化保全に努め
ます。
取 組 内 容
○ 観光交流による地域活性化を目的とする地域組織への専門家派遣支援(5 回)
・組織:ふくいPR隊@東郷研究会
・専門家:総務省地域力創造アドバイザー 佐藤喜子光 氏
延べ参加者数 70 名
○ 観光おもてなし力向上研修事業(3 回:2/5、2/14、2/22)
・目的:人材の育成や観光客の多様なニーズに対応したサービスの提供につなげる
・対象:中心市街地の観光事業者(交通事業者、宿泊事業者、飲食事業者など)
・内容:基本マナー、コミュニケーション力向上、クレーム応対
延べ参加者数 80 名
○ 歴史ボランティアグループ「語り部」の支援
・事前予約による市内の名所・旧跡などの案内、解説等…72 回 案内人数 2,043 名
・北の庄城址資料館に 2 名常駐(毎週土、日曜日)…案内人数 6,684 名
・浜町「いっぷくステーション」に 2 名常駐(春まつり期間中)…案内人数 1,277 名
○ 観光施設の解体・補修整備・美化保全
・弁慶の洗濯岩見晴台転落防止柵、解説図、花壇、駐車場アスファルト補修(4/30)
・爆弾低気圧による越前海岸沿いの施設の破損等の復旧
・観光地の清掃、観光トイレの維持管理等
・足羽川桜並木維持管理、波の華源泉ポンプ故障の復旧
数
目
外部専門家の派遣
おもてなし研修の開催
「語り部」による案内人数
値
指
標
:
8回
:
9月
:10,000 人
標
結 果
・ 成
外部専門家の派遣
おもてなし研修の開催
「語り部」による案内人数
果
:
5回
:
2月
:10,004 人
成果・課題
観光まちづくりの為の、外部専門家の派遣回数は、地域の意識の高まりやこれまでの蓄積により、
当初目標より少なくなりましたが、専門家からの助言を基に企画を練り、一乗地区と東郷地区とが連
携して独自に、槙山散策ルート整備、まち歩きイベントの実施、ご当地商品開発などで観光まちづく
りに取り組みました。
また、宿泊事業者や交通事業者の従業員、観光案内所の職員など様々な職種の人を対象にした観光
おもてなし力向上研修は多くの関係者の参加をすすめるため観光シーズンの 9 月からオフシーズンと
なる 2 月に開催を変更し、参加者の意識向上に努めました。おもてなしは、一朝一夕には身につくも
のではなく、意識をもちながら継続していくことが重要であり、今後も啓発活動を行います。
特に、福井市民や県外観光客に福井の歴史や史跡をわかり易く、また興味を持ってもらう為にも「語
り部」の存在は欠かせません。今後とも「語り部」の育成、活動支援に努めてまいります。
- 124 -
Ⅴ.様々な情報発信ツールを利用し、福井の知名度やイメージの向上に努めます
達成度
16
観光情報の発信
実
行
内
容
目 標
観光パンフレット、ホームページ、テレビや新聞など従来の情報提供に加え、首都圏でポスターパ
ネルを集中掲出するほか、関西中京エリアの高速道路SAおよびJR駅構内などでもPRポスター掲
出を行います。
また、福井でなじみ深い「ヒネ鳥」などのご当地グルメや、福井が誇る「食」のPRに取り組むと
ともに、周辺市町と連携した出向宣伝を実施します。
さらに、フィルムコミッション事業を通じて、福井を全国に発信します。
特に、今秋全国公開を目指す本市を舞台とした映画撮影では、ボランティアやエキストラ等への市
民参加を促し、福井の魅力を市民とともに全国に向け発信していきます。
映画上映に併せ、オープンセットの公開や関連グッズ、ロケ地マップを作成します。
取 組 内 容
○ ポスターや雑誌による掲出
・夏ポスター県外掲出(名古屋地下鉄 7/4~7/11) 20 駅
・ラリーニッポンポスター(一乗谷バージョン) 8 月 全国の外車取扱店、他
・イメージアップポスターパネル県外掲出(都営地下鉄大江戸線六本木駅 10/22~10/28)35 枚
・越前がにポスター県外掲出(京都地下鉄 11/2~11/15)15 駅
・月刊誌「ソトコト」
(7 月号)や週刊誌「週間新潮」
(11 月 1 日号、3 月 21 日号、3 月 28 日号)
に一乗谷PR記事の掲載
○ Facebook「いごこち満点!ふくい」の設置(4 月)
○ 広域連携などによる県外出向宣伝 13 回実施
・大宮市、東京都、横浜市、長野市、郡上市、美濃市、名古屋市、京都市、大阪市、熊本市(2)に
おける出向宣伝
・BCリーグに帯同した観光キャンペーン(長野市 6 月/前橋市 7 月)
○ 福井の食のPR
・地元情報誌によるPR(7 月)、秋の収穫祭でのPR(9 月)、旅まつり名古屋 2013 でのPR(3 月)
○ 映画「旅の贈りもの 明日へ」
(10 月全国公開:58 館)
・映画ロケの協力、全国の上映館や出向宣伝時に映画ポスター・ロケ地マップを配布、各種イベン
トにおける前売券販売(7,710 枚)
、全国から「映画を応援する会」会員募集(のべ 604 人入会)
数
目
値
指
標
標
結
出向宣伝回数 : 10 回
映画「旅の贈りもの 明日へ」の県内観客動員数
: 3 万人
オープンセットの公開・関連グッズ、ロケ地
マップの作成 : 10 月
果
・ 成
果
出向宣伝回数 : 13 回
映画「旅の贈りもの 明日へ」の県内観客動員数
: 31,546 人
オープンセットの公開・関連グッズ、ロケ地
マップの作成 : 10 月
成果・課題
広域連携などによる県外出向宣伝や、主要駅での各種ポスターの掲出、全国誌でのPR記事の掲載
のほか、Facebook の公式アカウント「いごごち満点!ふくい」を立ち上げるなど、様々な手法で、福
井の知名度やイメージ向上を図りました。
そして、映画「旅の贈り物 明日へ」の全国公開の時期に合わせて、首都圏でのポスターパネル掲
出を行い、また東京国際映画祭のグリーンカーペットを市長が歩くなど全国に福井市をPRでき、目
標の県内観客動員数 3 万人を達成しました。
今後は、特に北陸新幹線金沢駅開業に向けて、時間短縮効果が高い信州や北関東を重点をおいた出
向宣伝や、地元情報誌やテレビなどのマスコミ媒体を活用したPRを行うとともに、旅行代理店等へ
積極的に営業活動を行います。
- 125 -
Ⅵ.公営競技事業において新たなお客様の獲得と車券売上向上を図り、収益の確保に努め
ます
達成度
17
競輪事業の継続的運営
実
行
内
容
目 標
魅力ある競輪を開催するために、広報活動やイベント等の拡充を図るとともに、有望選手や特別競
輪の誘致に努めます。
また、全国の競輪施行者との連携を密にして、場外発売の相互協力関係の充実に努めるとともに、
競輪事業の継続的運営を行っていきます。
さらに、安全のために老朽化した施設の整備方法を検討し、競輪場施設整備基本構想を策定します。
○ 本場開催(福井市主催)
58 日/年
・「不死鳥杯」GⅢの開催日数 4 日/年
(平成 24 年 7 月 28 日(土)~31 日(火)
)
・FⅠ競輪の開催日数
18 日/年
・FⅡ競輪の開催日数
36 日/年
総売上額
売上額
○ 場外開催日数
○ ファンサービス及びイベント
総売上額
取 組 内 容
事
業
276 日/年
名
実
施
約 91 億 5 千万円
約 56 億 9 千万円
売上額 約 28 億 5 千万円
売上額 約 6 億 1 千万円
約 61 億 3 千万円
日
内
容
ファンサービス
毎月最終日曜日(7:30~9:00) 前売発売所での粗品進呈
イ
選手・ファン交流
7 月 28 日(土)、29 日(日)
自転車発電体験
ベ
ファミチャリフェスタ
9 月 17 日(月・祝)
自転車初乗り教室
正月餅撒き
1月3日
日本競輪選手会福井支部所属
選手等によるファン感謝催事
ふくいけーりんフェ
スタ
3 月 31 日
よさこいケイリン杯
ン
ト
等
○ 特別競輪の誘致
第 29 回共同通信社杯(GⅡ)福井競輪の開催決定
平成 25 年 4 月 26 日(金)~29 日(月・祝)
○ 競輪場施設整備基本構想策定
中央スタンドのあり方、概算の算定
24 年 8 月
10 月~12 月 競輪場施設設備・建物調査実施
数
目
一般会計への繰出金
:
施設整備基本構想の策定 :
値
指
標
100,000 千円
1月
標
結 果
・ 成
果
一般会計への繰出金
: 100,000 千円
施設整備の基本的考え方の取りまとめ : 1月
成果・課題
全国的に公営競技の売上げが落ち込む中、福井競輪においても総売上額は約 91 億 5 千万円と前年
と比較して約 15 億 3 千万円の落ち込みとなりました。特に 7 月に開催した福井記念競輪「不死鳥杯」
は、開催日がロンドンオリンピック日程と重なったことや、猛暑の影響もあり、全国的にもこの時期
の競輪開催は総じて売上が落ち込む結果となりました。しかしながら、一般会計へ 1 億円繰り出すこ
とが出来ました。今後とも、全国施行者との連携を強め、入場者の増加や収益確保に努め、健全な運
営を図ってまいります。
また、施設整備計画に当たっては、平成 30 年の福井国体の開催も念頭に、今後の競輪事業の収益
など運営状況を見極めながら適切に判断してまいります。
- 126 -
農林水産部
成果報告
農林水産部長
平
林
達
也
達成度
1
4
1
15
総 括
農業分野では、担い手の育成を目的に就農初期の経営安定を図るため、研修奨励金を交付
するほか、園芸センターで栽培の技術研修講座を実施し、支援体制の強化に努めました。
また、農業経営の安定化や経営規模の拡大を図るために、意欲ある担い手が取組む機械や
施設の整備に対し支援しました。
農林水産加工品認定事業は、集客力のある大型イベントへの出店やアンテナショップでの
販売支援を通じて、認定加工品の販売促進や事業の周知を図ることができました。
農業生産基盤施設の整備は、県営土地改良事業において、継続地区及び新規着手地区の早
期採択により事業の推進が図られました。また、農地・水保全管理活動については、地域共
同による農地・水路等の保全管理と老朽化した農業用施設の整備に対する支援をしました。
有害鳥獣対策においては、イノシシやカラスなど有害鳥獣による被害軽減のため、侵入を
防ぐ電気柵等の設置に対する支援や、有害鳥獣を捕獲する捕獲檻を設置しました。今後も引
き続き集落、地域単位での有害鳥獣による被害防止対策に取り組みます。
林業分野では、引き続き林道整備に取り組むとともに、除間伐等の保育管理を推進するた
め、施業の集約化の促進や、高性能林業機械の導入、路網整備等を行いました。
水産業分野においては、漁港の整備を実施し、安全な就労環境を確保することができまし
た。また、漁業者が取組むヒラメやアワビなどの放流事業、海底耕耘事業を支援し、水産資
源の確保に努めました。
農産物への関心や理解を深め、地産地消を図るため、福井市食育推進計画に沿い、食育の
啓発イベントを行いました。今後さらに、地場産物に親しむ体験機会の提供や情報発信に力
を入れていきます。
- 127 -
組織目標ごとの達成状況
Ⅰ.農地の集積による経営規模の拡大、
「美味しい」、「安全」、「環境にやさしい」といった農業の
高付加価値化、園芸作物などの導入や加工食品の開発など農業経営の複合化・多角化を推進し
ます
平成 24 年度は農業分野で 3 名、林業分野で 2 名、漁業分野で 1 名の方が、新たに就業者・
従事者となりました。
農業分野の就農希望者は非農家出身者が多く、これらの者を対象とした就農者園芸技術支
援講座(園芸センター主催)を開催しました。
認定農業者や集落営農組織を育成するため、機械の導入や施設の整備等に対し支援を行い
ましたが、新規認定者が伸び悩んだことや、認定農業者自身が高齢化し再認定を受けないケ
ースも増えてきたため、認定農業者数は目標である 203 経営体に達しませんでした。
一方、関係機関と連携し、法人化説明会の開催や法人化設立の相談・指導を進めた結果、
法人化する集落営農組織数は目標の 26 経営体を上回る 27 経営体に達しました。
また、意欲ある園芸農家の育成や園芸作物の生産拡大を図るため、その施設や機械の整備
を支援しました。その結果、園芸出荷額は目標の 19.3 億円を上回る 19.7 億円に達しました。
安全・安心な地元農林水産物の供給に取り組んだことにより、エコファーマー数が増加し、
エコ農業栽培面積も目標の 1,900ha を大きく上回り 3,468ha に達しました。
Ⅱ.農作物の生産性を高め、次世代に良質な農業施設を引き継ぐため、農業基盤施設の整備と長寿
命化を図るとともに、農山漁村の生活環境の整備を進めます
農業生産基盤施設の整備は、県営土地改良事業において、継続地区及び新規着手地区の早
期採択により事業の推進が図られました。引き続き、事業の有効性を見極めながら、計画的
に各地区の施設整備に努めます。
農地・水保全管理活動については、地域共同による農地・水路等の保全管理と老朽化した
農業用施設の整備が図られました。今後も地域ぐるみによる、施設の保全管理を行う取組活
動組織に対し支援を行います。
農業集落排水事業については、文殊地区の汚水処理施設及び管路施設の整備を行いまし
た。平成 26 年 4 月の供用開始を目指して事業を進めます。
イノシシやシカなどによる農作物の被害を防止するため、電気柵やネット柵の設置、檻の
導入、捕獲隊による駆除を支援しました。その結果、有害鳥獣による農業被害面積は目標値
46.74ha 以下の 43.23ha に止めることができました。
Ⅲ.森林経営に必要な生産基盤を整備し、多様で質の高い森林を育成します
越前西部 4 号線ほか 4 路線の林道整備に取り組んだほか、間伐材の搬出を促進するための
作業道整備を行い、それぞれ目標以上の延長を施工することができました。
また、森林経営の生産基盤の整備を図るため、森林組合に対して、施業の集約化に対する
支援や高性能林業機械の導入に対する支援を行いました。
さらに、市が行う公共事業において、地元産材の積極的な利活用を図るため「木材利用基
本方針」を策定しました。
市民参加による活動の場として、「福井市木ごころの森」の芝生広場や多目的広場などを
整備しました。今後、平成 25 年度完成に向け整備を進めます。
- 128 -
Ⅳ.安全な漁港施設を整備するとともに、水産資源の増殖を推進します
漁業者の減少や高齢化が進む中、就労負担軽減や労働意欲向上を図るため、老朽化した漁
港施設の改修を行いました。また、マダイやクエなどの稚魚放流事業等を通じ、水産資源の
増殖に取り組みました。
今後も漁業者が安全で快適に漁業活動を行うための漁港整備を実施するとともに、良好な
漁場を維持するための海底耕運や、稚魚・稚貝の放流等を通じて水産資源の確保に努めます。
Ⅴ.食に関する理解を深めるとともに、地元農林水産物の消費拡大を図るため、日本型食生活を重
視した食育、生産者と消費者との交流による農林漁業体験、地産地消を推進します
福井市食育推進計画の数値目標や施策の方向を能動的な項目に組み替えた「改訂版」を策
定しました。この福井市食育推進計画にしたがって、共食(家族で食事をとる)をテーマと
した食育フェスティバルを開催したところ、目標値の倍の 600 名の参加者がありました。
また、本市出身で、食育の祖と言われている石塚左玄の教えをテーマとしたシンポジウム
を行い、「旬」や「地産地消」についての啓発活動を行いました。
都市と農山漁村の交流を促進し、農林水産業への関心を深めていただくことを目的とし
て、農作業ボランティアの募集や地域の農産物や伝承文化も活用した体験ツアーを行いまし
た。市内の小学校に体験ツアーのPRを行ったところ、幅広い年代の方からの参加を得まし
た。今後、さらに参加者を増やす工夫として、グリーンツーリズムを行っている他の団体等
との連携や特に若年層の参加を促す企画の立案に努めます。
一乗谷あさくら水の駅は、展示内容の充実を図るなど工夫を凝らしましたが、朝倉氏遺跡
を訪れる観光客減少の影響もあり、来場者数の目標を達成することができませんでした。一
方、一乗谷あさくら水の駅の体験農園では、新たに親子農業体験を実施したことなどにより
参加者数の目標を達成することができました。
Ⅵ.消費者へのサービス向上を図るため、そのニーズの把握に努め、市民に開かれた市場の実現に
取り組みます
また、市場の円滑な運営に取り組み、市場の活性化と安全・安心な生鮮食料品等の安定供給に
努めます
市場の魅力アップと安定した取扱高の確保のため、各事業に取り組みましたが、天候不順
などの影響から取扱量が微減となり、単価も低調だったことから、福井市場の売上額は目標
値を達成できませんでした。
また、市民に開かれた市場の実現のため、市場フェスタ、関連商品売場棟試験開放、市場
体験講習会を実施しました。情報の発信に努めた結果、目標値を上回る多くの市民の方々に
来場していただきました。
次代を担う子供たちに、市場流通の仕組みや福井市場で取り扱う多種多様な生鮮食料品等
について理解を促すため、これまで市場内で市場体験講習会を実施してきましたが、今後は
小中学校などに出向き、市場外においても実施する予定です。
- 129 -
Ⅰ.農地の集積による経営規模の拡大、「美味しい」、「安全」、「環境にやさしい」といっ
た農業の高付加価値化、園芸作物などの導入や加工食品の開発など農業経営の複合
化・多角化を推進します
達成度
1
認定農業者や集落営農の推進
実
行
内
容
目 標
農業生産性の向上と農業経営の安定化を図るため、水稲作業等の受委託拡大、農地の集積、農業生
産の組織化を推進し、認定農業者や集落営農組織の育成に努めます。
また、集落での話し合いに基づき、地域の中心となる経営体を定め、その経営体への農地の集積が
円滑に進むよう支援します。
取 組 内 容
○ 県・農業協同組合と連携し、新たに施設園芸に取り組む農業者や法人化した集落営農組織に対し、
パンフレットによる周知や話し合いにより認定農業者制度の推進を図った結果、平成 23 年度末よ
り 1 経営体増加した
○ 県・農業会議・農業協同組合と連携し、法人化を志向する集落営農組織に対し、法人化説明会の
開催や法人化設立の相談・指導を行った結果、平成 23 年度末より 2 経営体増加した
○ 県・農業協同組合と連携し、平成 24 年 4 月 25 日~27 日及び 5 月 10 日の 4 日で市内全 415 集落に
対して、人・農地プランの全体事業説明会を行うとともに、同プランについて再度の説明の要請が
あった集落や地区に対しては、個別集落説明会や地区説明会を行い、プランの周知を図った
その周知の結果、プランを策定する意思を示した 88 集落については、それぞれの集落ごとに話し
合いを円滑に進めるため、作成手順を説明する相談会を開催するとともに、今後の営農の考え方を
把握するための意向調査を実施し、76 集落から回答を得た
回答を得た集落のうち 61 集落で個別に集落検討会を実施し、今後の地域農業のあり方等を検討し
た
個別に集落検討会で検討してできたプランの原案を福井市「人・農地プラン」検討会にて審査・
検討を行い、58 プランを承認し、その後市にて決定した
数
目
値
指
標
標
結 果
認定農業者数
: 196 経営体(23 年度)→ 203 経営体(24 年度)
法人化する集落営農組織数
: 25 経営体(23 年度)→ 26 経営体(24 年度)
地域農業マスタープランの作成数
: 106 プラン
・ 成
果
認定農業者数
: 197 経営体
法人化する集落営農組織数
: 27 経営体
人・農地プラン(地域農業マスタープラン)の作成数
: 58 プラン
成果・課題
新規認定者が 5 名に対し、再認定を受けなかった者が 4 名であったため、認定農業者数は目標に至
りませんでした。しかし、再認定を受けなかった者は、自身の経営を認定農業者である法人に一本化
したことにより、今まで自身が行ってきた同じ水準で営農が継続されています。今後、人・農地プラ
ンの中心となる経営体や法人化を志向する集落営農組織に対し、認定農業者制度を周知していき認定
農業者を増加させます。
法人化する集落営農組織数は、県、農業会議、農業協同組合と連携し、法人化を志向する集落営農
組織に対して法人化のメリット、デメリットを示しながら相談や指導を行った結果、目標を達成でき
ました。今後も法人化を志向する集落営農組織に対して相談や指導を行います。
人・農地プラン作成に伴う主なメリットが農地の集積であることから、既に農地の集積を済ませて
いる集落にとってメリットが感じられないという課題があります。今後は、集落に人・農地プラン作
成の意識を喚起するため、機械整備などにあたって支援が受けられなくなる可能性があることを適切
に周知します。
- 130 -
達成度
2
担い手となる新規就業者の育成
実
行
内
容
目 標
新規就業者に対し、早期の経営安定を図るための経営安定奨励金の交付などの支援を行います。
取 組 内 容
○ 取組内容
5月
青年就農給付金事業の事業説明会を、事業対象予定者 5 名に対して開催
6月
新規就農者 1 名に対して、県農林総合事務所および JA とともに就農計画〔経営開始後
5 年間の経営計画〕の審査会を開催
10~2 月
平成 24 年支援対象者および 25 年度支援対象予定者が就農する集落の人・農地プラン集
落検討会に参加(5 集落)
2月
45 歳未満の新規就農者 1 名に対して、青年就農給付金を給付
3月
45 歳以上の新規就農者 1 名に対して、就農奨励金を交付
○ 取組結果
・今年度に就農した 3 名の新規就農者のうち、2 名に対して経営支援を行った
・1 名の就農計画が認定された
・1 名が漁業者として就業した
・2 名が森林組合に就職した
数
目
値
指
標
標
結
新規就業育成者数
: 119 人(23 年度) → 123 人(24 年度)
(農業 2 人、漁業 1 人、林業1人)
果
・ 成
果
新規就業育成者数
: 125 人
(農業 3 人、漁業 1 人、林業 2 人)
成果・課題
農業分野では、3 名が新規就農者として就農しました。新規就農者をさらに増やすために、今後は、
現場見学会や就農セミナー、農作業のインターンシップを実施し、農業経営に関する情報提供や就
農に向けたきっかけ作りを行い、本市における将来の担い手の確保を図ります。
また、就農後の新規就農者は経営が不安定であるため、青年就農給付金や就農奨励金を活用し、
新規就農者の所得の確保を図りました。今後も給付金等を活用し、経営支援を行います。
林業および漁業分野では、新たに計 3 名が林業や漁業に従事するようになり、将来の担い手とし
て期待されています。引き続き、林業や漁業に従事できるよう就業者のサポートに努めます。
- 131 -
達成度
3
付加価値の高い農作物の生産拡大
実
行
内
容
目 標
消費者から選ばれるおいしい福井米づくりを推進します。
安全・安心で、良質な農産物を生産・供給するため、エコ農業等に取り組む農業者を支援します。
取 組 内 容
○ 消費者から選ばれる福井米づくり事業
・久喜津生産組合が取り組む多目的田植機(直播機)の整備に対し、その経費の一部を助成した
・川合鷲塚東地区営農生産組合が取り組むボトムプラウの整備に対し、その経費の一部を助成した
・福井市農業協同組合が取り組む荷受集計システム、荷受口増設、冷却装置の整備に対し、その経
費の一部を助成した
・福井市南部農業協同組合が取り組む荷受集計システム、荷受ライン、色彩選別機の整備に対し、
その経費の一部を助成した
・区分集荷をモデル的に実施した施設:福井市農業協同組合南部 CE
越前丹生農業協同組合清水 CE
・食味分析を実施した施設
:3JA 全施設
・食味分析結果を基に栽培指導の実施:3JA 全対象農家
○ エコ農業等に取り組む農業者を支援
・福井県水田農業レベルアップ委員会において、平成 25 年度産福井米を農業協同組合に出荷する
全農家のエコファーマー化を目標として定めている
なお、農業協同組合は、肥料をエコ肥料に変えることや県とともに農薬の散布回数を減らすこと、
稲わらの鋤き込みによる土づくりの指導をすることで、エコ農業の栽培面積を増やすことに努め
ている
数
目
値
指
標
標
結
果 ・
成 果
農業協同組合に出荷する市内全農家のコシヒカリの 農業協同組合に出荷する市内全農家のコシヒカリ
米タンパク質含有量
の米タンパク質含有量
: 市内全農家 5.5%から 6.5%を維持
: 5.5%から 6.5%の率 64.9%
エコ農業の栽培面積 : 1,900ha
エコ農業の栽培面積 : 3,468ha
成果・課題
福井市産コシヒカリの食味や品質を向上させるため、県、JA、市が連携して、福井米の大粒化や
5 月半ばの適期田植えあるいは直播栽培の推進、食味検査結果をもとにした高タンパク米生産者に対
する栽培改善指導等を実施してまいりました。その成果として、一般財団法人日本穀物検定協会が実
施した平成 24 年度産米の食味ランキングにおいて、福井県産コシヒカリが最高ランクの「特A」評
価を初めて獲得しました。今後、土壌改良資材等の購入等に対し支援していくことで、良食味米の生
産を推進し、福井米の評価向上に努めていきます。
エコ農業の栽培面積は、目標を大幅に上回りました。しかし、福井県水田農業レベルアップ委員会
において、平成 25 年産米から全JA出荷農家でエコファーマー栽培技術を導入し、平成 26 年度末ま
でには、全稲作農家のエコファーマー化を目標としております。そのため、今後も県やJAと連携し
エコ農業の推進に努めます。
- 132 -
達成度
4
園芸作物の生産拡大への支援
実
行
内
容
目 標
園芸作物の生産拡大に取り組もうとしている意欲ある農業者に対し支援することで、本市の園芸作
物の生産拡大及び産地の活性化を図ります。
また、天候に左右されずに年間を通して安定した栽培が行えるハウスの整備を行う農業者を支援す
ることで園芸作物の生産拡大を図ります。
さらに、水田を活用して園芸作物を生産・販売する農業者を支援します。
取 組 内 容
○園芸産地総合支援事業
・園芸作物の生産拡大を図るため、新たに施設園芸に取り組む意欲ある農業者のパイプハウス 7 棟
(面積約 28.5a)の整備や土壌消毒機等の農業機械の整備に対し支援した
・食品加工業者と契約取引できる産地育成のため、福井市農業協同組合が取り組む出荷調整機械の
整備に対し支援した
○園芸農家ステップアップ支援事業
・園芸農家の裾野の拡大を図るため、小規模園芸農家が取り組む小規模パイプハウス 8 棟(面積約
12.7a)の整備に対し支援をした
○水田農業構造改革対策事業(園芸作物生産拡大推進)
・水田園芸の作付拡大を図るため、水田を活用して園芸作物の生産・販売に取り組む農業者に対し、
作付面積に応じ支援した
数
目
値
指
標
園芸出荷額 : 19.3 億円
ハウスの耕地面積
:34.2ha(23 年度)→34.5ha(24 年度)
水田を活用した園芸作付面積 : 200ha
標
結
果
・ 成
果
園芸出荷額 : 19.7 億円
ハウスの耕地面積 : 34.6ha
水田を活用した園芸作付面積
:
189ha
成果・課題
意欲ある農業者等が取り組むパイプハウスや農業用機械の整備に対し支援したことにより、天候に
左右されず年間を通して安定した栽培や機械の使用による省力化作業が行える農業者が増加しまし
た。その結果、ハウス耕地面積の増加や園芸作物の作付面積の拡大による園芸出荷額の増加につなが
り、目標を達成することができました。
今後も意欲ある農業者の取り組みに対して支援を継続して園芸作物の生産拡大に努めるとともに、
さらなる拡大を図るために、消費者ニーズが高く、地域の特性に適した園芸作物の選定や作付拡大に
向けた支援策を検討します。
本市では水稲を中心とした農業が主体となっていることから、水田園芸の作付に対する支援強化を
積極的に図っております。しかし、水田園芸に取り組むには、初期投資や栽培技術の習得等が必要と
なること、労働力が不足していること、土壌が園芸作物の生産に適していないことなどの課題がある
ため、水田における園芸作物の作付面積の増加は 5ha に留まっています。
今後は、作付助成制度の充実だけでなく、さらに、土づくりのための有機堆肥の購入支援を加え、
生産拡大に努めます。
- 133 -
達成度
5
園芸作物の栽培技術研究、研修支援
実
行
内
容
目 標
園芸作物の生産拡大や地産地消に向け、その栽培研究を推進します。
園芸に取り組む農業者や新規就農者の園芸技術の研修を支援します。
取 組 内 容
○ 農家が導入し易い品目・品種の選定、栽培技術の向上、バイオ技術による栽培方法の改善などを
目指し、品種比較試験・実証試験研究に取り組んでいる
本年は、下記 6 テーマの新たな研究に取り組んだ
①金福すいかのメリクロン苗増殖に関する試験
②金福すいかの育苗効率の改善
③新保ナスの台木選定試験
④ゴデチャの適期採花に関する試験
⑤⑥越前水仙の促成栽培に要する花芽分化促進処理に関する試験(くん煙処理)+(高温処理)
○ 園芸作物栽培技術研修については、新たに園芸に取り組む農業者や新規就農者に対して、作物の
栽培、病害虫防除、出荷基準、直売所の販売動向分析、先進農家の視察等、より実践に向けた講座
を開催した
数
目
値
指
標
園芸作物の栽培研究(新規テーマ)
: 6 テーマ
(金福スイカ苗の増殖技術研究ほか)
園芸作物栽培技術研修受講者数 : 13 人
標
結 果
・ 成
果
園芸作物の栽培研究(新規テーマ)
: 6 テーマ
(金福スイカ苗の増殖技術研究ほか)
園芸作物栽培技術研修受講者数 : 13 人
成果・課題
園芸作物栽培研究 6 テーマのうち 2 テーマについては終了し栽培研究結果を、農家への普及に努め
ていきます。残り 4 テーマについては更なる改善や本年度の試験結果を確認するため、継続して栽培
研究に取り組みます。
また、これまでの研究結果を踏まえ農家実証圃を設け、園芸作物の生産拡大に努めていきます。
園芸作物栽培技術研修については、受講生全員が直売所出荷や新たな園芸作物を取り入れ、自己の
農業経営に活かしています。一方、農業は 1 年 1 作であることから、1 年の研修では技術習得が困難
で継続した研修が求められています。
- 134 -
達成度
6
農林水産加工品の販売拡大、経営の多角化支援
実
行
内
容
目 標
本市が認定した農林水産加工品(認定加工品)の販売促進を図るため、それらを利用した料理レシ
ピによる試食販売会を開催します。併せて、来場者に対して実施する食味や商品イメージ等に関する
アンケート調査から得られたデータを分析し、その内容を事業者にフィードバックすることで商品改
良につなげます。
また、これまでのパンフレットやチラシ、ポスターを利用した広報に加え、県内外からいつでも認
定加工品の情報を得ることができるよう、インターネットを利用したPRを実施します。
さらに、農水産物の加工に必要な施設、機械の整備を支援し、経営の多角化を推進します。
取 組 内 容
○ 8 月に公募により 11 事業者 21 品目、3 月にマーケット戦略室の支援事業を活用した 3 事業者 5 品
目を認定した
○ 10 月に開催された「大和田げんき祭り」において、試食販売、料理ショー、アンケート調査を実
施した
○ ふくいCityナビ、あそびーのふくい、福井商工会議所、JA福井市、福井県漁連に依頼し、
各団体のトップページに「ふくいの恵み」のバナーを設置し、認定加工品をPRした
○ 3 月に閲覧者が利用しやすいホームページを作成した
○ 水産物販売促進事業および生産組織育成支援事業において施設・機械の整備に対して支援した
数
目
値
指
標
標
結
認定加工品販売額 : 90,000 千円
認定加工品数
: 72 品目(23 年度)→80 品目(24 年度)
(S 認定品、A 認定品の合計数)
試食販売会の開催回数 : 1 回
Web サイトアクセス数 : 3,000 回
農水産物の加工に必要な施設、機械の整備支援
: 5件
果
・ 成
果
認定加工品販売額 : 121,644 千円
認定加工品数
: 94 品目
(S 認定品、A 認定品の合計数)
食販売会の開催回数 : 1 回
Web サイトアクセス数 : 5,649 回
農水産物の加工に必要な施設、機械の整備支援
: 5件
成果・課題
4 品目の認定取下げ申請がありましたが、新たに 26 品目を認定し、認定加工品の合計数は 94 品目
となり、目標数値の 80 品目を大幅に上回りました。また、 Webサイトには目標数値 3,000 回の 1.9
倍となる 5,649 回のアクセスがあり、目標を十分達成することができました。
認定加工品の商品改良や品質向上につなげるため、
「大和田げんき祭り」でアンケート調査を実施
し、その結果を 10 月に開催した意見交換会で認定事業者にフィードバックしました。意見交換会で
の認定加工品の売上向上や販路開拓に関する要望を踏まえ、今後、販売促進や販路拡大の支援に努め
ます。
これまでのホームページでは、認定加工品の写真と商品説明を掲載しておりましたが、サイト訪問
者にとってより分かりやすく、利用しやすくするため、認定加工品をカテゴリ別に分類して紹介する
とともに、それらを活用したレシピの紹介をするなどの工夫を凝らした利便性の高いサイトに改訂し
ました。
- 135 -
達成度
7
耕作放棄地や不作付地の解消
実
行
内
容
目 標
高齢化や過疎化による労働力不足や農地の受け手不足により増大する耕作放棄地を農地として復
元する農業者の取組を支援します。
また、複数年にわたり不作付地となっている水田に、麦・そば・大豆又は園芸作物等を作付する農
業者を支援します。
これらの取組により、経営耕地面積の維持に努めます。
取 組 内 容
○ 「耕作放棄地再生利用緊急対策交付金」制度の利用を希望する農業者等に対し、必要な資料を示
しながら制度の説明等を行った
・来庁 8 件(市内全域、中藤島地区、社地区、殿下地区、鷹巣地区、美山地区、清水地区)
・電話 2 件(岡保地区、地区不明 1 件)
○ 耕作放棄地全体調査(平成 20 年度実施)により耕作放棄地とされた農地約 4,600 筆について、荒
廃した耕作放棄地を引き受けて作物生産を再開する農業者等への説明資料として活用できるよう
市内の地区ごとの情報を整理した
○ 事業説明会等を通じて、調整水田等の不作付地の解消を指導するとともに、麦等の作物の作付に
より不作付地を解消した認定農業者・集落営農組織に対し支援した
数
目
耕作放棄地の解消面積
不作付地(水田)の解消面積
経営耕地面積の維持
値
指
標
:
:
:
標
結
3.0ha
10.0ha
7,125ha
果 ・
耕作放棄地の解消面積
不作付地(水田)の解消面積
経営耕地面積の維持
成 果
:
:
:
2.5ha
18.8ha
7,225ha
成果・課題
平成 23 年度までに耕作放棄地再生利用緊急対策交付金を利用して解消された約 7.4ha の農地につ
いては、平成 24 年度も引き続き再生利用活動が実施されています。清水畑町では、交付金を利用し
て平成 23 年度に再生された農地約 1.0ha にナツメの苗木が植栽されました。
平成 24 年度は、交付金を利用して耕作放棄地を解消したいという農業者等からの相談に対し、制
度の説明を行ってきましたが、新たに交付金を利用した取り組みはありませんでした。しかし、制度
の説明を行ってきた結果、自助努力により約 2.5ha の耕作放棄地が解消されたことから、今後も交付
金活用等、耕作放棄地の解消に向け努めていきます。
麦、そば、大豆または園芸作物の作付によって、2 年以上不作付地となっている水田が 18.8ha 解消
されました。今後は、解消された不作付地が元に戻らないような支援策とともに、農家に対する指導
を継続し、不作付地の解消に努めます。
- 136 -
Ⅱ.農作物の生産性を高め、次世代に良質な農業施設を引き継ぐため、農業基盤施設の整
備と長寿命化を図るとともに、農山漁村の生活環境の整備を進めます
達成度
8
農業生産基盤施設の整備促進
実
行
内
容
目 標
将来の農業を担う生産者が効率的かつ安定的な経営を行なえるよう、農業の生産基盤の整備(県営
土地改良事業)を促進します。
また、農道や水路など農地まわりの施設整備を推進します。
○ 県営土地改良事業 進捗状況(繰越分を含む)
No
地区名(計画年度)
進捗率
No
地区名(計画年度)
進捗率
取 組 内 容
1
酒生(H20~24)
100%
10
川西中部 3 期(H21~28)
49.8%
2
沖田用水(H21~27)
45.8%
11
本堂(H20~25)
79.9%
3
河合春近用水西(H21~27)
22.2%
12
岡保(H22~27)
33.8%
4
六条排水(H22~24)
100%
13
松ケ鼻(H21~25)
93.8%
5
河合春近用水東(H22~28)
17.7%
14
高山用水(H23~27)
74.7%
6
朝日(H23~27)
70.0%
15
下中(H23~24)
7
三里浜砂丘地(H9~27)
91.4%
16
岡保東部(H24~29)
19.7%
8
川西中部(H17~28)
97.3%
17
社(H24~26)
85.0%
9
川西中部 2 期(H19~28)
71.8%
合
計
○ 県単、市単独土地改良事業取組箇所数
小規模県単事業補助金
中ノ郷、泉田、原目はじめ
市単独土地改良事業補助金
荒谷、花野谷、謡谷はじめ
数
目
値
指
標
着手済地区数(繰越分を含む)
: 16 地区 進捗率 41%
新規着手地区数 : 1 地区
農道や水路整備に対する補助事業実施箇所数
: 106 箇所
100%
54.1%
15 箇所
84 箇所
標
結
果
・ 成
果
着手済地区数(繰越分を含む)
: 17 地区 進捗率 54%
新規着手地区数 : 2 地区
農道や水路整備に対する補助事業実施箇所数
: 99 箇所
成果・課題
県営土地改良事業は、新規着手の岡保東部地区を合わせた 16 地区を計画していましたが、次年度
に着手予定だった社農免農道が事業の緊急性から本年度に事業採択され、17 地区で事業を実施しまし
た。さらに、国の経済対策にかかる大型補正により、県営土地改良事業に対し事業費が追加配分され
たことで、各地区の早期完成が見込まれます。
今後、東部広域農道等については、路面の損傷が拡大しないよう、速やかに改修工事を行う必要が
あることから、早期に県営土地改良事業の計画に盛り込む必要があります。
県単、市単独土地改良事業取組箇所数は、土地改良区及び農家組合からの要望内容を踏まえ、その
緊急性を考慮し事業を実施しましたが、1 箇所当りの事業費が想定よりも高くなったため、取組箇所
数は目標数を下回りました。来年度においても、要望箇所の緊急性を十分に検討し、事業を進めてい
く必要があります。
- 137 -
達成度
9
農地・水保全管理活動への支援
実
行
内
容
目 標
農地まわりの水路の草刈り・泥上げや農道法面への景観植物の植栽などの日常の管理活動(共同活
動)に取り組む組織を支援します。
また、農地まわりの水路の更新など、施設の長寿命化に向けた活動(向上活動)に取り組む組織を
支援します。
4月
5月
6月
取 組 内 容
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
ネットワーク会議
事業説明会の開催
活動計画書の提出
(採択申請)
共同活動概算払
向上活動地方分支払
中間確認
向上活動地方分支払
共同活動概算払
向上活動国費分支払
向上活動国費分支払
履行確認
北陸農政局より、平成 24 年度の事業説明
共同活動及び向上活動取組組織に対し、事業採択に向けた事業説明
共同活動(144 組織)
、向上活動(77 組織)の各組織より、
活動計画書、規約、協定書等の提出
共同活動(144 組織)へ概算払(1 回目)
向上活動(75 組織)へ地方分(県・市補助分)支払
共同活動(144 組織)
、向上活動(77 組織)の取組状況確認
新規組織(2 組織)へ地方分(県・市補助分)支払
共同活動(144 組織)へ概算払(2 回目)
向上活動(75 組織)へ国費分支払
新規組織(2 組織)へ国費分支払
共同活動(144 組織)
、向上活動(77 組織)の取組状況確認
数
目
共同活動取組組織数及び面積
: 153 組織
5,670ha
向上活動取組組織数及び面積
:
76 組織
2,490ha
値
指
標
標
結 果
・ 成
果
共同活動取組組織数及び面積
: 144 組織
5,470ha
向上活動取組組織数及び面積
:
77 組織
2,505ha
成果・課題
共同活動は、集落内の対象となる水田等の面積により交付金が支給されます。しかし、小規模な集
落では、事務手続きが煩瑣であるにもかかわらず、交付金が少額であることから活動を辞退する組織
がでてきています。今後、共同活動に取組む組織を増やしていくためには、交付金に応じた事務量と
なるよう、事務手続きの改善を国に求めていきます。
向上活動は、意欲のある 2 組織を新たに加えることができ、目標を達成することができました。今
後も、農業用施設の長寿命化に向けた取組組織への支援を行っていきたいと考えています。
- 138 -
達成度
10
集落排水の整備
実
行
内
容
目 標
集落排水は、「福井市汚水処理施設整備基本構想」に基づき、27 地区で供用を開始しています。公
共用水域の水質保全と良好な生活環境をつくるため、残る文殊地区の早期完成を目指します。また、
今年度からは施設の長寿命化に向けた調査を進めます。
なお、分担金・使用料金の確実な徴収及び集落排水への接続率向上に努めます。
○ 文殊地区の整備
取 組 内 容
処理施設(上屋)
(機械・電気設備)の整備 1 箇所
管路の整備 L=3,385m(H23 繰越L=770m、H24L=2,615m)
○ 機能調査の実施
居倉地区及び清水南地区の機能調査実施
○ 接続の推進
上文殊地区における供用開始説明会の開催
接続予定調査及び個別接続依頼の実施
パンフレットの配布
○ 分担金及び使用料金の収納
電話による督促及び戸別訪問の実施
数
目
値
指
標
集落排水整備率 : 90.5%
文殊地区の事業進捗率(繰越分を含む)
: 73.3%
集落排水施設機能調査地区数
: 2 地区(居倉・清水南)
集落排水使用料収納率
: 97.0%以上
集落排水処理区域接続率 : 84.4%
標
結
果
・ 成
果
集落排水整備率 : 90.4%
文殊地区の事業進捗率(繰越分を含む)
: 71.3%
集落排水施設機能調査地区数
: 2 地区(居倉・清水南)
集落排水使用料収納率 :97.0%
集落排水処理区域接続率:84.6%
成果・課題
文殊地区では、管路工事と処理施設の上屋工事及び機械・電気設備工事を行ないましたが、上屋工
事の資材調達等の遅れにより処理施設建設の年度内工程に遅れが生じました。このため、機械・電気
設備工事の年度内完成が見込めなくなり、事業費の一部を翌年度に繰り越したため、事業進捗率は
71.3%にとどまりました。
居倉地区と清水南地区の機能調査事業は、調査業務と計画概要書の作成が完了し、平成 25 年度に
おいて機能強化事業に着手します。
分担金・使用料金の徴収は、目標を達成しました。今後も、電話による督促や戸別訪問の実施によ
り、収納率の向上に努めます。
上文殊地区における接続予定調査及び個別接続依頼の実施により、集落排水処理区域接続率の目標
を達成しました。今後も、地元の推進協議会と協力し、接続率の向上に努めます。
- 139 -
達成度
11
有害鳥獣対策の推進
実
行
内
容
目 標
イノシシ等による被害防除のため、電気柵、ネット柵の設置や捕獲隊による駆除を支援し、農作物
の被害防止を図ります。
また、中型動物やカラスによる生活被害を軽減するため、檻による捕獲に努めます。
取 組 内 容
○ イノシシ用捕獲檻を 17 基、中型動物捕獲檻を 17 基導入し、農家組合がイノシシ用捕獲檻 23 基を
導入する経費の一部を補助しました
○ 電気柵を新たに設置する 28 集落(総延長 23km)と、老朽化により破損した電気柵の一部を更新す
る 27 集落(総延長 20km)に対し、その費用の一部を補助しました
○ ネット柵を新たに設置する3集落(総延長 3km)に対し、その費用の一部を補助しました
○ 農作物被害対策として捕獲や防除を行った結果、農業被害面積は 43.28ha となりました
○ 中型動物による生活被害を軽減するため、中型動物を 250 頭(見込)捕獲しました
(アライグマ 58 頭、ハクビシン 114 頭、アナグマ 51 頭の計 223 頭 平成 25 年 3 月 19 日時点で報
告のあった頭数)
○ カラスについては八幡山、越廼地区に捕獲檻を設置し、通年体制で捕獲を行うことにより、1,200
羽(見込)駆除し、被害軽減を図りました
(1,176 羽 平成 25 年 3 月 12 日時点で報告のあった羽数)
数
目
イノシシ用捕獲檻の導入数
電気柵の整備
値
指
標
標
結 果
:
:
30 基
50 ㎞
:
ネット柵の整備
有害鳥獣による農業被害面積
3㎞
・ 成
果
: 40 基
イノシシ用捕獲檻の導入数
電気柵の整備
: 43km (新規 23 ㎞)
(更新 20km)
: 3km
ネット柵の整備
有害鳥獣による農業被害面積 : 43.28ha
:46.74ha 以下
中型動物捕獲檻の導入数
: 10 基
有害獣の捕獲頭数
: 130 頭
(アライグマ、ハクビシン等)
カラスの捕獲羽数
: 1,500 羽
中型動物捕獲檻の導入数
: 17 基
有害獣の捕獲頭数
: 234 頭
(アライグマ、ハクビシン等)
: 1,197 羽
カラスの捕獲羽数
成果・課題
イノシシ用捕獲檻や中型動物捕獲檻を導入し、イノシシを 1,082 頭、中型動物を 234 頭捕獲しまし
た。今後は農作物被害や生活被害を防止するため、引き続き捕獲檻を導入し、より効果的な捕獲を実
施する必要があります。
電気柵の整備は、農家からの要望が少なかったため、目標を下回る結果となりましたが、電気柵や
ネット柵を整備することで、イノシシやシカ等の農地への侵入を防ぎ農作物の被害防止を図りまし
た。電気柵やネット柵は設置後の管理・点検が重要であるため、集落への普及啓発を行うとともに、
近隣集落が連携して防除対策を実施する体制を整備するよう働きかけていきます。
また、カラスの捕獲数について、今年度は目標を下回る結果となりましたが、引き続き八幡山と越
廼地区での檻による捕獲を行うとともに、移動式檻の増設と巣の撤去により捕獲数の増加に努めま
す。また、羽休め場所が市街地内で移動しており、今後カラスの動向を注視していく必要があります。
- 140 -
Ⅲ.森林経営に必要な生産基盤を整備し、多様で質の高い森林を育成します
達成度
12
適正な森林管理の推進
実
行
内
容
目 標
「福井市林業・水産業振興プラン」に基づき、路網の整備を行うとともに、森林整備の集約化により、
再造林、除間伐、枝打ち等の保育管理を積極的に推進します。
また、本市の公共工事で使用する建築資材や土木資材に地元産材を積極的に利用するよう促進する
とともに、間伐材の搬出を推進するため、その経費に対して支援します。
取 組 内 容
○
○
○
○
○
5 路線の林道整備を実施した
林業専用道路網全体計画調査測量設計業務委託を発注し、全体計画を策定した
作業道整備・森林整備に支援した
木材活用委員会を設置し、木材利用基本方針を策定した
間伐材搬出の経費および高性能林業機械の購入に支援した
数
目
値
指
標
標
結
林道整備 : 280m
(越前西部四号線・鴎谷線・安居 1 号線・清水
線・朝谷線)
林業専用道路網整備計画の作成 : 5 路線
: 50,000m
作業道整備
森林整備面積 : 880ha
木材利用基本方針の作成
搬出間伐材量
:7,188 ㎥(3 カ年平均)→9,500 ㎥(24 年度)
果
・ 成
果
林道整備 : 297m
(越前西部四号線・鴎谷線・安居 1 号線・清水
線・朝谷線)
林業専用道路網整備計画の作成 : 5 路線
: 74,950m
作業道整備
森林整備面積 : 637ha
木材利用基本方針の施行
搬出間伐材量 : 16,631 ㎥
成果・課題
林道整備は、5 路線のうち 4 路線は計画どおり完成しました。越前西部四号線は、事業実施の環境
整備に不測の日数を要し、工事が冬期間に及んだことから、事業の一部を翌年度に繰越して実施する
ことになりました。
また、森林路網整備における国の指針や県の整備方針に基づき、現在開設事業を実施している林道
のうち、幹線林道である越前西部四号線を除く 5 路線について、これまでの林道事業から経済的で簡
易構造の林業専用道事業へ移行するため林業専用道路網整備計画を策定しました。既に国の採択も得
ており、今後、林業専用道事業として整備促進を図ります。
森林整備は、国の方針により、従来の伐捨間伐ではなく搬出間伐に移行する必要が生じたため、搬
出のための作業道整備・間伐材搬出を優先的に実施せざるを得ず、森林整備の事業量が縮小すること
になりました。今後、間伐方針の変更に伴い、作業道整備と森林整備の目標数値は再検討する必要があ
ります。
木材利用基本方針を平成 25 年 1 月 1 日付けで策定したことにより、木造建築物を建てる際は国の
補助制度が活用できることになりました。今後、この補助制度を活用しながら、公共工事において積
極的に木材の利用を推進するよう努めていきます。
- 141 -
達成度
13
緑とふれあえる環境の整備
実
行
内
容
目 標
市民が森林や林業について学習できる林業活動体験の場、市民交流の場となるよう、「福井市木ご
ころの森」に多目的広場等を整備します。
また、森林や花を愛しむ気持ちを醸成するため、ウォークラリーや花じゅうたんを敷きつめるイベ
ント等の開催を通じて、森林や花に親しむ機会を提供します。
取 組 内 容
○ 「福井市木ごころの森」において、多目的広場及び芝生広場の整備を実施した
○ 森林公園において、来場者が快適に施設を利用してもらえるよう、老朽化している施設の修繕や
備品の購入をした
○ 10 月 14 日に美山地区の木ごころの森においてウォークラリーを開催しました
また、11 月 2 日に清水地区の民有林において森の学習会を開催した
○ 福井駅西口広場において 6 月 22 日から 7 月 6 日の期間に花じゅうたんを設置した
花じゅうたん撤去後もフラワータワーは継続し、福井駅西口の景観向上を図った
数
目
値
指
標
標
結 果
木ごころの森整備進捗率
: 50 %
(24 年度施工予定: 多目的広場 910 ㎡・芝生
広場 550 ㎡)
森林公園利用者数 : 25,300 人
森の学習会とウォークラリー参加者数
: 31 人(23 年度) → 50 人(24 年度)
花じゅうたん、フラワータワーの写真撮影参加者数
: 50 人
・ 成
果
木ごころの森整備進捗率 : 54 %
(24 年度施工:多目的広場 817 ㎡・芝生広場 431 ㎡)
森林公園利用者数 : 23,071 人
森の学習会とウォークラリー参加者数
: 50 人
花じゅうたん、フラワータワーの写真撮影参加者数
: 60 人
成果・課題
「福井市木ごころの森」に多目的広場等の整備を行い、目標の進捗率を達成することができました。
全体計画のとおり、平成 25 年度完成に向けて整備を進めます。
森林公園利用者数の増加に向けて、市は老朽化した施設を修繕し、指定管理者は施設PRや自主イ
ベントの開催を実施した結果、目標には至りませんでしたが、平成 23 年度の利用者数は上回ること
ができました。今後は、目標の達成に向け、より一層の施設PRや自主イベントの実施に取り組んで
いきます。
森の学習会とウォークラリーは、天候に恵まれ目標を達成することができました。今後も市民が森
林に興味を持っていただけるような企画を実施します。
花じゅうたん、フラワータワーの写真撮影参加者数は、目標を達成することができました。花じゅ
うたんの設置は市民から大変好評を得ましたので今後とも事業を継続し、市民に花を愛しむ気持ちを
醸成していきます。
- 142 -
Ⅳ.安全な漁港施設を整備するとともに、水産資源の増殖を推進します
達成度
14
漁業生産の基盤づくり
実
行
内
容
目 標
漁業の安全性を確保するため、漁港の整備を着実に推進します。
取 組 内 容
○ 漁業者の減少や高齢化が進む中、安全で快適に漁業活動を行うため、鮎川漁港の老朽化した船揚
場のコンクリート舗装の改修や滑り材の取替え等を行った
数
目
値
指
標
標
結
鮎川漁港整備進捗率 : 100%
(24 年度施工予定 : 船揚場 工事延長 33.3m)
果
・ 成
果
鮎川漁港整備進捗率 : 98%
(24 年度施工: 船揚場 工事延長 33.3m)
成果・課題
波浪の影響により工事の進捗が遅れ、目標を達成することができませんでした。
今後、漁港整備工事は天候に左右されることを考慮し、適切な工程管理に努めます。
- 143 -
達成度
15
水産資源の保護や増殖
実
行
内
容
目 標
ヒラメやアワビなどの放流や中間育成を支援し、水産資源の保護や増殖を図ります。
また、「つくり育てる」安定した漁業を目指すため、バフンウニの養殖技術研究を実施するととも
に、漁業者が自ら実施するアワビの養殖事業について支援します。
漁場環境の改善を図るため、海底耕耘事業を支援します。
取 組 内 容
○
○
○
○
マダイ、クエの放流を支援した
アワビの養殖を支援した
ヒラメ、アワビの中間育成・放流を支援した
越廼地区沖合での海底耕耘を支援した
数
目
漁業生産額
:
稚魚放流数
マダイ
ク エ
中間育成・放流数
ヒラメ
アワビ
:
海底耕耘の実施
値
指
標
440 百万円(24 年)
:
:
10,000 尾
1,000 尾
: 50,000 尾
: 27,000 個
4k ㎡
標
結 果
漁業生産額
:
稚魚放流数
マダイ
ク エ
中間育成・放流数
ヒラメ
アワビ
海底耕耘の実施
:
・ 成
果
328 百万円
:
:
10,000 尾
1,000 尾
: 50,000 尾
: 27,000 個
4km2
成果・課題
天候不良により出漁日数が減少したこともあり、本市水産業の主力である定置網漁業、底曳網漁業
とも漁業生産額は昨年を下回り、目標を達成することができませんでした。特に、福井県沖合でいか
の漁場が形成されなかったため、いか釣り漁業の漁業生産額は、昨年の約 35%にとどまりました。
漁業生産向上のため、稚魚・稚貝の放流やアワビの養殖を支援しました。
中間育成事業においては、放流後の生残率向上を図るためにヒラメ中間育成種苗の大型化に取組
み、平均全長 133mm(例年は 100mm 前後)で放流することができました。今後も関係機関と連携し、
引き続き有効な放流手法を検討してまいります。
また、漁業者が取組む海底耕耘を支援し、沿岸漁場の底質環境の改善を図りました。
- 144 -
Ⅴ.食に関する理解を深めるとともに、地元農林水産物の消費拡大を図るため、日本型食
生活を重視した食育、生産者と消費者との交流による農林漁業体験、地産地消を推進
します
達成度
16
食育活動と米を中心にした日本型食生活の推進
実
行
内
容
目 標
日本で初めて「食育」という言葉を使った本市出身の医師石塚左玄の教えや共食(家族で共に朝夕
食をとる)の重要性を理解するためのイベント(シンポジウム)を行います。
また、農業への理解を深め、米を中心にしたバランスのよい日本型食生活の定着を図るため、親子
おにぎり教室を実施するとともに、週 4 回の米飯給食時にコシヒカリ・イクヒカリ(100%地元産)
を使用する学校給食事業を継続します。
取 組 内 容
○ コシヒカリ・イクヒカリ学校給食推進事業
4~3 月
週 4 回の米飯給食時にコシヒカリ・イクヒカリ(100%福井市産)を使用
○ 親子おにぎり教室の開催
9~12 月 教室開催(10 園) 参加者:387 名
○ 第 3 回食育フェスティバル「楽しいねっ!家族で食べよう」の開催(テーマ:共食)
5~2 月
ふくい食育市民ネットワーク会員による実行委員会の開催(5 回)
7~8 月
「楽しいねっ!家族で食べよう」絵画&写真展の作品募集(応募総数 78 点)
9月
審査会開催(入賞 15 点)
11 月 24 日・25 日 開催
場所:中央卸売市場 来場者:約 600 名
1月
巡回展示 場所:アオッサ、市役所
○ 石塚左玄の教えを学ぶ食育シンポジウムの開催(テーマ:旬:地産地消)
5月
講師の選定(東京農業大学名誉教授 小泉武夫氏)
7~8 月
パネラー、コーディネーターの選定
10~11 月 学校給食畑取組校への児童発表協議、桜木図書館への関連図書コーナー設置協議
1 月 12 日 開催
場所:福井県県民ホール 来場者:500 名
数
目
値
指
標
共食(家族等と共に食事をする)に関する
イベント参加者数
: 300 人
家族で食事をとる(共食)市民の割合 :
親子おにぎり教室実施園数 : 10 園
標
結
70%
果
・ 成
果
共食(家族等と共に食事をする)に関する
イベント参加者数
: 600 人
家族で食事をとる(共食)市民の割合 :
親子おにぎり教室実施園数 :
10 園
73%
成果・課題
県が行うコシヒカリ・イクヒカリ給食推進事業に上乗せ補填することで、100%コシヒカリ・イク
ヒカリ学校給食を実現しました。
親子おにぎり教室は、市内 10 園で開催し、地元の米や食材に親子で楽しく親しんでいただきなが
ら、幼児期の栄養や日本型食生活のよさについて講義を行いました。幼児の保護者層への食育講座は
数が少なくまた人気も高いため、今後も継続していく必要があります。
食育推進計画に沿い、共食の啓発イベントや、石塚左玄の教えのひとつ「旬・地産地消」を学ぶシ
ンポジウムを行い、延べ 1,100 名に対し食育の啓発を行いました。各種講座の参加者アンケートにお
いて「地場産食材を使った料理教室」や「食べ物の旬についての情報」を求める声が多いことから、
今後さらに、地場産物に親しむ体験機会の提供や情報発信に力を入れていきます。
- 145 -
達成度
17
生産者と消費者の交流による農林漁業体験の推進
実
行
内
容
目 標
農山漁村の活性化を図るため、農林漁業をはじめ、伝統文化、伝統行事などの資源を活かしながら、
体験を主としたツアーやふるさとワークステイ(農作業ボランティア)を促進します。
また、子どもたちが生産者とともに農作業体験を行う学校給食畑事業を行います。
農山漁村の空き家について、相談・情報収集を行い、建設部との連携により、使用可能な空き家情
報を提供します。
取 組 内 容
○ 福井のいなか体験ツアーの実施(計 197 名参加)
7 月 定置網漁船体験・魚のさばき方教室など
8 名参加
8 月 そば打ち・川辺の生物観察会など
58 名参加
9 月 海辺の生物観察・魚のさばき方教室など
18 名参加
10 月 薪ストーブでピザ焼き体験・乗馬体験など
38 名参加
11 月 赤かぶらの収穫体験・しいたけ収穫体験など
75 名参加
○ ふるさとワークステイの実施(計 5 名参加)
8 月 23 日~26 日
赤かぶらの間引き・圃場の除草 3 名参加
8 月 30 日~9 月 1 日
赤かぶらの間引き・圃場の除草 2 名参加
○ 学校給食畑事業
小学校 7 校の計 704 名が取り組んだ
①木田(サツマイモ) ②豊(サツマイモ・大根) ③和田(ブロッコリー)
⑤本郷(大根) ⑥明新(大根) ⑦清水東(ほうれんそう・白菜・大豆等)
数
目
値
指
標
農林漁業体験ツアーの参加者数
: 120 人
ふるさとワークステイの参加者数 :
5人
学校給食畑事業実施校
:
4校
空き家情報の数
: 3 件(23 年度) → 4 件(24 年度)
④社南(サツマイモ)
標
結 果
・ 成
農林漁業体験ツアーの参加者
ふるさとワークステイの参加者数
学校給食畑事業実施校
空き家情報の数 :3 件
果
:
:
:
197 人
5人
7校
成果・課題
農村部の農産物や伝承文化を活用した、若者や子ども対象の農林漁業体験を企画し、市内の小学校
にPRを行ったことにより、幅広い年代の方からの参加を得ました。今後は、市内の農村部等でグリ
ーンツーリズムを行っている地域団体やNPOの取組を市政広報に掲載し、参加者の募集を支援する
ことで今年度と同数程度の参加者を得られるように努めます。
学校給食畑事業は、予定より 3 校多い 7 校の児童が、生産者の圃場での播蒔き・苗植えや収穫等の
農作業体験を行いその収穫物を給食等で食べるといった一連の取組を行いました。生産者とともに行
う農作業、手紙のやりとり、給食への招待等の交流を通して、農業や食への関心や感謝の気持ちを育
むことができました。
- 146 -
達成度
18
一乗谷あさくら水の駅など地域活性化施設の利用促進
実
行
内
容
目 標
一乗谷あさくら水の駅は、人間と水・農業・生物との関わりを一体的に理解できる施設であるとと
もに、広域的な観光等の情報発信機能も備えていることから、あさくら水の駅ふれあい協議会との連
携を深め、施設の利活用を図ります。
また、一乗ふるさと交流館においては、地域の食材を活用した歴史を感じさせる朝倉膳を提供して
いる地元有志の活動を支援し、地域の人々と来訪者との交流の促進に努めます。
取 組 内 容
4 月 第 2 回あさくら水の駅へ来てみな祭(あさくら水の駅ふれあい協議会主催)
5 月 順化、日之出、宝永、旭小学校の 5 年生児童 178 人によるハナエチゼンの田植え体験
一般公募による親子 36 人による新保なす及びさつまいもの苗の植付体験
6 月 一般公募による親子 19 人による自然観察会(1 回目)
7 月 一般公募による親子 29 人による新保なすの収穫体験
8 月 一般公募による親子 9 人による自然観察会(2 回目)
順化、日之出、宝永、旭小学校の 5 年生児童 178 人によるハナエチゼンの稲刈り及び
ハサガケ体験
9 月 一般公募による親子 21 人によるだいこんの種まき体験及び新保なすの収穫体験
10 月 福井市内 12 保育園等の園児 407 人がさつまいもの収穫体験及び試食
一般公募による親子 9 人による自然観察会(3 回目)
11 月 一般公募による親子 28 人によるだいこん収穫体験
その他 県農業試験場の「ポストこしひかり事業」の紹介パネル及び県文化振興課の朝倉氏
遺跡の紹介パネルの展示
朝倉膳提供のための一乗ふるさと交流館調理施設の提供及び朝倉膳の提供
あさくら水の駅ふれあい協議会への物品販売スペースの提供
数
目
値
指
標
一乗谷あさくら水の駅来場者数 :
体験農園参加者数
:
標
結
37,000 人
840 人
果
・ 成
果
一乗谷あさくら水の駅来場者数 :
体験農園参加者数
:
28,748 人
938 人
成果・課題
一乗谷あさくら水の駅来場者数の増加を図るため、県農業試験場の「ポストこしひかり事業」の紹
介パネルの設置、あさくら水の駅ふれあい協議会による物品販売の実施など工夫を凝らしました。し
かし、オープンから 3 年目を迎えた当施設への関心の薄れ、また、朝倉氏遺跡への観光入込客数の減
少などから、来場者数は前年度比約 9,000 人減の 28,748 人に留まりました。
一方、体験農園を活用した農業体験では、小学校対象の米づくり体験及び保育所等対象のさつまい
も収穫体験に加え、新たに一般公募による親子農業体験を実施しました。この事業の参加者から「農
作業の大変さが分かった」「これからはお米を大事に食べる」などの感想を頂いており、農業の大切
さや食への関心が深まったものと考えております。
また、施設PRのためビオトープなどを活用した自然観察会では、
「魚がいっぱいいる」
「身近に自
然とふれあえる」などの感想を頂いており、施設の魅力を発信できました。
- 147 -
達成度
19
地元農産物を活用した地産地消の推進
実
行
内
容
目 標
安定した生産・供給が可能な特産農産物の生産者と飲食店等とのマッチングを行い、その販路拡大
を図ります。また、ホームページにより直売所情報の広報に努めます。
取 組 内 容
○ 特産農産物流通支援事業
市内の農業者と飲食店等の食材利用者との継続的な取引が行われるよう働きかけ、農業者の販路開
拓を支援
・特産農産物として、
「ミディートマト」
、「ほうれん草」を選定。
・特産農産物を生産への参加を希望する市内農業者を公募⇒7農業者が応募。
・上記農業者から仕入れた食材を使い、メニュー開発を行う飲食店を公募⇒8店舗が応募。
・農業者と飲食店との仲介(メニュー開発に使用する食材の取引条件等)
・メニューが広く認知され、定番化するよう、メニュー発表会を実施
開催日:平成 24 年 10 月 8 日(月・祝)、場所:大和田げんき祭り(FBC 本社前会場)
○ 直売所の広報
・市ホームページに、市内直売所の概要やホームページアドレスを掲載
数
目
値
指
標
生産者と飲食店等とのマッチング件数 : 2 件
直売所(常設・インショップ・市(いち)
)の
年間販売額 : 15.5 億円
標
結 果
・ 成
果
生産者と飲食店等とのマッチング件数 : 8 件
直売所(常設・インショップ・市(いち)
)の
年間販売額 : 15.8 億円
成果・課題
市が農業者と飲食店とを仲介し、8 店舗において、農業者から提供された食材を使用したメニュー
開発に取り組んでもらいました。そのメニューが広く認知され、店舗での提供が継続するよう、メニ
ュー発表会や市のHPへの掲載を実施しました。また、農業者と飲食店との間で継続的な取引が行わ
れるようにするため、店舗訪問などを実施した結果、継続的な取引の意向が示されました。
一方、メニュー発表の場をどのように確保するのかが、平成 25 年度の事業運営上の課題となって
います。
今後も、農業者の販路開拓の支援や地産地消の推進を図るため、取引を仲介する品目を拡大するこ
とや、メニュー開発を行う飲食店を掘り起こすことなどに取り組んでいく必要があります。
- 148 -
Ⅵ.消費者へのサービス向上を図るため、そのニーズの把握に努め、市民に開かれた市場
の実現に取り組みます
また、市場の円滑な運営に取り組み、市場の活性化と安全・安心な生鮮食料品等の安
定供給に努めます
達成度
20
市民に開かれた市場の実現
実
行
内
容
目 標
中央卸売市場の役割や機能についての理解を深めるため、「ふくい市場フェスタ」を開催します。
また、関連商品売場棟の一般開放に向けた様々な課題を整理・把握するため、関連商品棟試験開放実行委員会
と連携しながらその試験開放を行うとともに、施設改修の基本設計を行います。
さらに、市場で取り扱う生鮮食料品等を使った料理教室などの「市場体験講習会」を開催するとともに、「福井
市中央卸売市場ホームページ」で食に関する様々な情報を発信します。
加えて、市場施設照明のLED化や花卉棟の耐震化工事設計など市場の施設整備に取り組みます。
取 組 内 容
○ 「ふくい市場フェスタ」 :10 月 20 日(土)
開催 来場者 8,000 人
○ 関連商品売場棟試験開放:11 月 24 日(土)・25 日(日)開催 来場者 19,000 人
: 3 月 09 日(土)・10 日(日)開催 来場者 7,000 人
○ 関連商品売場棟改修の基本設計は完成した
○ 市場体験講習会
: 4 月 12 日(木)~3 月 16 日(土)で 18 回開催
参加者 272 名 / 募集定員 303 名
充足率 89.8%
○ 福井市中央卸売市場HP:「近海今朝とれ市」の入荷状況など消費者目線の情報を随時更新した
○ 市場施設整備
:本年度分の施設照明の LED 化工事は完了。また、花卉棟耐震化工事設計は完成した
数
目
値
指
標
標
結
果
・ 成
果
成果・課題
ふくい市場フェスタの開催数及び来場者数
ふくい市場フェスタの開催数及び来場者数
:
1 回、来場者 8,000 人
:
1 回、来場者 8,000 人
関連商品売場棟試験開放開催数及び来場者数
関連商品売場棟試験開放開催数及び来場者数
:
3 回、来場者 20,000 人
:
2 回、来場者 26,000 人
市場体験講習会(料理講習等)の開催数
市場体験講習会(料理講習等)の開催数
: 18 回
: 18 回
中央卸売市場ホームページアクセス数
中央卸売市場ホームページアクセス数
: 32,478 件
: 30,000 件
・ふくい市場フェスタ
市場の流通や安全で多様な生鮮食料品等を提供していることを、模擬せりやマグロの解体ショー
など多彩な催しをとおして、市民にアピールできたものと考えています。今後も安全面に十分配慮
する中で、地産地消に結びつく認定商品の紹介など、内容の充実に努めます。
・関連商品売場棟の試験開放
一般開放の実施に向けて、実施組織の体制確立を優先したため、9月の試験開放開催を見送り、
11 月と 3 月に 2 回開催しました。来年度は施設改修の設計等を行うとともに、スケジュールを調整
しながら試験開放を 2 回します。なお、11 月の試験開放は、食育フェスティバル、福井市環境展、
ふくいフレンチマルシェと共催したことで、他団体との連携による集客やマスメディアを活用した
PRの方法、店舗や商品の構成など、事業展開に大いに参考となり今後に活かしていきます。
・食の情報発信
近海今朝とれ市に入荷した特長的な魚介類の調理法など、消費者目線に立ったタイムリーで分か
りやすい情報を掲載したところアクセス件数が増える効果が表れ、市民に関心を持っていただけた
と考えています。また、来年度は、福井市場で取り扱う旬の地場産品のPRを中心にした広報番組
を「ふくチャンネル」で放送することで、情報発信基地としての更なる機能強化を図ります。
・施設整備
市場内の外灯や卸売棟の通路など、共有部分の施設照明の LED 化で、年間約 150 万円の電気料削
減が見込まれます。 また、花卉棟の耐震化工事設計は、せりなどの業務に支障が出ない施工とな
るよう、卸・仲卸業者と十分協議した上で実施設計を行いました。今後も計画的に施設整備に取り
組みます。
- 149 -
達成度
21
市場の魅力アップと安定した取扱高の確保
実
行
内
容
目 標
中央卸売市場の活性化を図り、安全・安心な生鮮食料品等の安定供給に努めます。市場の魅力向上
と地場の魚介類の消費拡大を図るため、早朝、近海の定置網等で水揚げされた魚介類をその日のうち
あ
さ
にセリにかける「近海 今朝 とれ市」を休場日にも実施できるよう環境整備に努めます。
○ 市場取扱高比較表
平成24年度
取扱金額
取扱数量
(千円)
(t・本)
対前年比
取扱金額
取扱数量
平成23年度
取扱金額
取扱数量
(千円)
(t・本)
取 組 内 容
青果部
38,265
9,148,208
39,420
9,739,135
97%
94%
水産物部
14,796
11,617,452
14,709
12,345,343
101%
94%
花き部
14,239
807,919
16,364
971,868
87%
83%
○ 「近海今朝とれ市」は、3 月中旬から 12 月中旬まで行うもので、平成 24 年は 3 月 19 日から 12 月
22 日までの期間の休場日 69 日に対し 62 日(回)開催した
(未開催の理由:8 月 15 日に旧盆のため、残りの 6 日は時化のため漁ができなかった)
数
目
市場取扱高(売上額)
値
指
標
:
232 億円
標
結 果
市場取扱高(売上額)
あ さ
あ さ
・ 成
:
果
216 億円
休場日の近海 今朝 とれ市開催日数 : 62 日 休場日の近海 今朝 とれ市開催日数
:
62 日
成果・課題
・市場取扱高(売上額)
取扱数量については、青果物は夏の高温による農作物の生育不良に伴う入荷数量の減少はありま
したが、秋から冬にかけては順調な入荷が続き、前年比微減に留まりました。水産物は対前年比微
増でした。しかしながら、消費意欲の低迷は改善が見られず、単価が低調であったことから、取扱
金額は約6%の減少となりました。
市場取扱高(売上額)を維持していくため、地元産や付加価値の高いものなど、消費者の購買意
欲に訴求できる商品の取扱強化に努めていきます。
あ さ
・休場日の近海 今朝 とれ市開催日数
平成 24 年の近海今朝とれ市は 3 月 19 日~12 月 22 日の 279 日間でした。
開場日と休場日を合わせた 279 日間のうち 25 日が時化等のため漁ができず開催できませんでし
た。
消費者にとっては、近海の新鮮な魚介類を食べる機会が増えることとなり、生産者にとっては
新鮮さを強みに、適正な価格での取引機会が拡大するといったメリットがありますので、今後も
確実に開催できるよう取り組みます。
- 150 -
建設部
成果報告
建設部長
谷
川
茂
達成度
1
12
1
4
総 括
災害に強い地域社会をつくり、安全・安心で緑豊かな自然とふれあえる環境をつくるため、
道路・河川・公園・住宅などの社会基盤の整備や、市民協働による潤いのある都市環境づく
りなど、計画的な市街地整備に取り組みました。
また、恵まれた自然環境を活かした、計画的な市街地整備や潤いのあるまちづくりの取組
では、市民と行政が連携協働した公園や河川の緑化推進活動団体の取り組みは着実に増えて
きました。一方、景気低迷の影響や定住人口の減少から、都心居住促進事業が、目標数値を
下回りました。
今後も、引き続き災害に強く安全・安心な地域社会づくりのため、社会基盤の整備と維持
管理を計画的・効率的に行い、県都にふさわしい潤いのある・魅力あるまちづくりを進めて
いきます。
組織目標ごとの達成状況
Ⅰ.道路、橋梁の整備を進め、適正な維持管理により安全な生活道路環境をつくります
市民の安全な生活環境をつくるため、市道の整備や維持管理に努めるとともに、国等に対
し幹線道路の整備促進について、積極的な要望活動を展開しました。その成果として、円滑
な交通と歩行者の安全の確保を目的とした国道 305 号越廼バイパス工事が完成しました。
また、市民に安全で安心な交通を確保するため、橋梁長寿命化修繕計画に基づき、老朽化
が進んでいる 6 橋の補修等を実施しました。
さらに、安全で快適な歩行空間をつくるため、日之出志比口線及び福井駅北通線等のバリ
アフリー化を行いました。
今後も、道路、橋梁の整備を進め、適正な維持管理を計画的・効率的に行なっていきます。
- 151 -
Ⅱ.災害に強い、被害の少ない安全で安心なまちづくりを推進します
冬期間の交通の確保を確保するため、除雪ドーザの購入や福井市道路除排雪機械整備費補
助金により、老朽化した除雪機械の更新が進み、持続可能な除雪体制を進めることができま
した。
足羽川ダムについては、これまで事業継続の要望活動を行ってまいりましたが、平成 24
年 7 月 23 日の国による継続決定を受け、今後はダム本体の早期完成に向け、国や関係機関
に対し強く働きかけるとともに、本市へ集団移転を希望される方々の受け入れ準備を進めま
す。
河川浸水対策については、河床や護岸改修による流下能力の向上と、遊水地の貯留量の増
強による流域河川の負荷軽減を図りました。今後は底喰川流域の流域貯留施設整備の計画を
策定し、浸水被害の軽減を図ります。
Ⅲ.緑豊かな自然とふれあえる環境を整備し、潤いのあるまちづくりを推進します
緑豊かなまちづくりへ地域の特性を活かした「ガーデンシティふくい推進事業」や市民と
行政がより積極的に連携協働し、市民グループや企業が里親として管理を行う、「福井市ま
ち美化パートナー制度」による景観形成の取り組みは着実に増えてきており、公園や河川が
地域コミュニティの拠点としても役立ちました。
Ⅳ.市民が安全で安心して生活できるよう、計画的に良好な生活環境をつくります
屋外広告物の経年劣化による危険防止のためのパトロールの実施や、屋外広告物管理者に
安全点検報告書を提出させるなどの対策を行うとともに、職員による道路パトロールを毎日
行うことによって、道路の破損箇所を発見し、修繕を迅速に行うことで、市民の安全な道路
環境を確保することができました。
現在実施している区画整理事業のうち、
「北部第七」は事業が竣工しました。また、
「市場
周辺」は道路や水路の整備が完了し、来年度の換地処分に向け、換地計画案の縦覧が終了し
ました。
「森田北東部」は工事の進捗を進め、順次、安全で快適な住環境を整備しています。
保留地処分については、事業進捗とともに販売実績も順調に増加しています。来年度も保
留地販売を促進していくとともに、
「市場周辺」
「森田北東部」の新幹線用地として確保して
いる保留地についても、鉄道・運輸機構に対し、速やかに購入するよう要望しました。
住宅政策では、
「まちなか住まい支援事業」により 13 戸の良質な住宅供給に支援を行いま
した。地区内での人口については、近年一部で人口増加に転じる地区があり、予想する減少
トレンドより鈍化の傾向が見られるもの、市全域での人口減少が進むなか、居住人口の回復
は今後も見込めないような状況です。本年度「都心居住推進プラン」を見直し、都心居住の
方針を「転出抑制」
、
「転入促進」とし、地区内の人口の社会増減数をプラスに転換するため
「まちなか住まい支援事業」に取り組み、地区内での居住継続、地区外からの転入促進を重
点におき都心居住促進を図っていきます。
また、市営住宅において東安居団地の耐震化のため、A・B棟新築工事を発注し、平成 25
年 1 月に工事を着手しました。更に、環境改善のための福団地C・E棟昇降機設置工事を完
了しました。このことにより、計 48 戸の環境改善を図ることができました。今後も、快適
で安全な住環境を確保するため、住宅セーフティーネットの根幹を担う市営住宅の建替えや
改修を進めます。
- 152 -
Ⅰ.道路、橋梁の整備を進め、適正な維持管理により安全な生活道路環境をつくります
達成度
1
効率的な道路の整備促進
実
行
内
容
目 標
市民の安全で快適な生活環境をつくるため、効率的な市道の整備や維持管理を進め、国道・県道と
のネットワーク化を図ります。
また、多様化する産業活動や市民生活を支える社会基盤である広域幹線道路として、中部縦貫自動
車道及び一般国道 158 号などの整備促進や新九頭竜橋の新規整備を図るため、市民と一体となって、
国・県等関係機関への要望活動や事業促進に取り組みます。
○ 市民の安全で快適な生活環境をつくるため、市道の整備や維持管理を実施した
取 組 内 容
○ 国・県道を含めた幹線道路ネットワークの形成を図るため、道路整備促進の要望活動を行った
<経過>
5 月 14,15 日 新九頭竜橋建設促進期成同盟会ほか 7 同盟会の総会を開催
7 月 20 日
民主党福井地域戦略局に道路整備の促進を要望
7 月 25 日
国土交通省近畿地方整備局長に道路整備の促進を提言
8月 8日
県選出国会議員、国土交通省に道路整備の促進を要望
8 月 27 日
福井県知事に道路整備の促進を要望
数
目
値
指
標
道路の新設改良
市道北部 1-65 号線(繰越分を含む)
: 道路拡幅工事
市道南部 2-408 号線 : 交差点改良工事
市道南部 1-565 号線ほか : 交差点改良工事
市道北部 2-3、2-175 号線 :側溝、舗装工事
市道西部 2-1 号線(繰越分を含む)
: 法面対策工法の検討 11 月
市道東部 1-339 号線 : 道路詳細設計
標
結
果
・ 成
果
道路の新設改良
市道北部 1-65 号線(繰越分を含む)
: 道路拡幅工事 完成
市道南部 2-408 号線 : 交差点改良工事 完成
市道南部 1-565 号線ほか : 交差点改良工事 完成
市道北部 2-3、2-175 号線 : 側溝、舗装工事 完成
市道西部 2-1 号線(繰越分を含む)
: 法面対策工法の検討 8 月
市道東部 1-339 号線 : 道路詳細設計 完成
成果・課題
・国に対する道路関係同盟会による要望活動の実施により、市道整備の予算確保が図れました。
・中部縦貫自動車道は、福井北・松岡間の本線工事が着実に進捗しています。また、平成 25 年 3 月
に永平寺大野道路の勝山 IC~大野 IC 間が完成しました。
・円滑な交通と歩行者の安全の確保を目的とした国道 305 号越廼バイパス工事が平成 24 年 11 月に完
成しました。
・福井市の幹線道路ネットワークの構築を図るため、引き続き国に対して強く要望していく必要があ
ります。
・市道の整備について関係機関との調整も順調に進捗したことから、整備予定路線の工事も概ね完成
しました。来年度も、関係機関との協議に積極的に取り組むことにより、各路線の早期完成を図り
ます。
- 153 -
達成度
2
安全で快適な歩行者空間づくり
実
行
内
容
目 標
高齢者や障がい者をはじめ、市民が安心して歩けるまちを実現するため、歩道の段差解消や視線誘
導ブロックを設置し、バリアフリー化を進めます。
○環状西線、福井駅北通線、日之出志比口線等のバリアフリー化を実施した
取 組 内 容
事業箇所
環状西線(春山・日新)
環状西線(春山・日新)
福井駅北通線
豊島木田線
日之出志比口線
東部 2-284 号線(和田小)
東部 2-37 号線(旭小)
目
H24. 6 完成(H23 繰越分)
H25. 3 完成
H24. 9 完成(H23 繰越分)
H24.11 業務委託完了
H24.12 完成
H24.10 完成
H25. 3 完成
L= 82.5m
L=347.4m
L=102.3m
数
標
値
指
標
L=120.0m
L=149.5m
L=156.0m
結 果
事業箇所(繰越分を含む) : 5 路線
総延長(繰越分を含む)
: 370m
歩道整備率
: 62.4%(23 年度)→ 63.1%(24 年度)
・ 成
事業箇所(繰越分を含む) :
総延長(繰越分を含む)
:
歩道整備率
:
果
6 路線
957.7m
64.3%
成果・課題
・本年度、整備予定路線のバリアフリー化に取り組んできた結果、歩行者が安全で安心して通行でき
る歩行空間を確保しました。
・特に、日之出志比口線が完了したことにより、まちなかの安全な歩行ネットワークが構築されまし
た。
・占用物件移設や乗り入れ等は、関係機関や地元との調整に時間を要するため、適正な工程管理を行
うことにより早期完成を図る必要があります。
・今後も、安全で快適な歩行空間づくりを推進するため、計画的にバリアフリー化に取り組む必要が
あります。
- 154 -
達成度
3
橋梁の長寿命化の推進
実
行
内
容
目 標
橋梁の計画的な修繕や費用の縮減に関する事項等を定めた「橋梁長寿命化修繕計画」に基づき、修
繕及び架け替えや 2 巡目の点検を行い、道路網の安全性・信頼性を確保します。
また、橋梁点検を基に、必要があれば修繕の時期や点検の頻度等について、「橋梁長寿命化修繕計
画」を見直します。
取 組 内 容
○橋梁長寿命化修繕計画に基づき、橋梁の修繕や架け替え、点検業務等を行った
橋梁の修繕
狐橋(繰越分)(若杉町)
: H24.6 完成
上北野橋(上北野 2 丁目)
: H25.3 完成
松丸橋(八幡町)
: H25.3 完成
公園南橋(運動公園 1 丁目)
: H25.1 業務委託完了、H25.7 月完成予定
橋梁の架け替え
東部 2-415 号線(大畑町)
: 他事業による施工予定
南部 2- 45 号線(花堂東 3 丁目) : H25.3 業務委託完了、H25 年度工事発注予定
東部 2-201 号線(殿下町)
: H24.11 完成
東部 2-495 号線(曽万布町)
: H24.12 完成
東部 2-548 号線(和田中町)
: H24.12 完成
橋梁の点検
379 橋の点検及び点検データの入力
数
目
値
指
標
標
結
橋梁の修繕(繰越分を含む) : 4 橋
(狐橋(繰越分)、上北野橋、松丸橋、公園南橋)
橋梁の架け替え
: 2橋
(東部 2-415 号線、南部 2-45 号線)
橋梁の点検
: 379 橋
果
・ 成
果
橋梁の修繕(繰越分を含む) : 3 橋
(狐橋(繰越分)、上北野橋、松丸橋、
)
橋梁の架け替え
: 3橋
(東部 2-201、495、548 号線)
橋梁の点検
: 379 橋
成果・課題
・公園南橋は、詳細な調査を行った結果、当初想定より老朽化が進んでいたため、補修工法選定に時
間を要し、平成 25 年 7 月工事完成予定となりました。また、南部 2-45 号線は、河川占用許可申請
について県との協議や、橋梁の架け替えに伴う取り付け道路の高さを検討する業務に時間を要しま
した。平成 25 年度は、適正な工程管理による早期完成を図り、橋梁の安全性を確保します。
・東部 2-415 号線は、関係機関との調整により圃場整備事業による橋梁架け替えを行います。
・公園南橋、東部 2-415 号線、南部 2-45 号線は、調査や関係機関との協議に時間を要したことから
年度内での補修等は完成しませんでした。架け替えの 3 橋については、関係機関との調整の結果、
架け替えに取り組んだことにより、市民の安全で安心な交通の確保を図ることができました。
・橋梁によっては、気象や地域の特性等により経年劣化が進行することもあるため、今後も橋梁の点
検を継続的に実施し、「橋梁長寿命化修繕計画」の修繕時期や点検の頻度等を随時見直す必要があ
ります。
- 155 -
Ⅱ.災害に強い、被害の少ない安全で安心なまちづくりを推進します
達成度
4
冬期間交通の確保
実
行
内
容
目 標
冬期間の市民生活や経済活動の安定を図るため、ホームページや報道機関を活用した広報により、
市民の協力を広く呼びかけるとともに、国、県及び関係機関との連携を図りながら、効率的な除雪作
業に努め、冬期間の交通を確保します。
また、持続可能な除雪体制を確保するため、市や除雪協力企業の除雪機械を更新します。
取 組 内 容
4~7 月
5月
9~10 月
10 月 31 日
11 月 19 日
除雪機械購入補助制度による募集実施、7 月補助業者決定
除雪協力業者に対して、除雪協力意向調査実施
除雪機械配備やエリア等の見直しを行い、福井市除雪計画書(案)を作成
福井県雪害予防対策協議会に出席、11 月 9 日 福井県除雪会議に出席
福井市道路除雪会議の開催(福井市道路除雪計画の説明)
・最重点除雪路線の見直しや県と連携した早期雪捨て場の開設を新たに追加
11~2 月
福井土木管内の冬期道路情報連絡会議に出席(計 6 回)
12 月1日
福井市除雪対策本部を設置(3 月 31 日まで)
12 月
福井市行政チャンネルCM広報、「市政広報ふくい」に除雪に関するQ&Aを掲載、
「それゆけ福井市調査隊」CM広報、道路除雪状況をホームページに掲載
12 月 10 日
雪国の快適生活 7 ヵ条のチラシを自治会加入家庭に配布
12 月 21 日
街角放送にて市民に除雪協力依頼
消雪施設の整備
福井清水線、東部 1-106 号線、東部 2-545 号線、南部 1-835 号線: 設計完了
数
目
値
指
標
標
結 果
除雪体制の充実
除雪機械購入補助制度による除雪機械の更新
: 10 台(23 年度) → 15 台(24 年度)
除雪ドーザー・歩道除雪機械の更新 : 2 台
関係機関、除雪協力企業の調整 : 9 月
除雪計画の作成 : 11 月
ホームページや「雪国の快適生活7カ条」の
広報による市民協力の推進 : 12 月
消雪施設の整備 : 詳細設計・調査業務 4 路線
(福井清水線、東部 1-106 号線、
南部 1-835 号線、東部 2-545 号線)
・ 成
果
除雪体制の充実
除雪機械購入補助制度による除雪機械の更新
: 22 台
除雪ドーザ・歩道除雪機械の更新
: 2台
関係機関、除雪協力企業の調整
: 9月
除雪計画の作成
: 11 月
ホームページや「雪国の快適生活7カ条」の
広報による市民協力の推進
: 12 月
消雪施設の整備:詳細設計・調査業務 4 路線完了
(福井清水線、東部 1-106 号線、
南部 1-835 号線、東部 2-545 号線)
成果・課題
・除雪機械購入補助制度の申請者数が、48 社と昨年の 31 社を大幅に超えたため、除雪作業の効率性
向上の観点から、補助台数を 22 台に増やし対応しました。
・除雪機械購入補助制度による更新した民間の除雪機械や、2 台の市保有の機械更新による路線毎の
業者配置が行われたことにより、適正な除雪体制の構築が図れました。
・12 月に除雪対策本部を設置し、除雪計画に基づき県と連携を図り、3 月までの積雪に対し、効率的
かつ効果的な除雪作業を行いました。
・除雪状況をホームページに掲載し、除雪に関するCMを作成するなど広く市民に広報することがで
きました。
・業者の所有する除雪機械は老朽化したものが多く、除雪機械購入補助制度への申込が多いため、こ
の制度を拡充する必要があります。
・幹線道路や病院群輪番制の病院周辺の交通を確保するため、今後も県と連携し、計画的な消雪施設
の整備を進める必要があります。
- 156 -
達成度
5
足羽川ダムの整備促進
実
行
内
容
目 標
足羽川の治水対策は、河川整備と併せて、上流で洪水を調整するダム建設が重要であります。対応
方針案に基づき、足羽川ダムの有効性・必要性を訴え、一日も早くダム建設が継続決定されるよう要
望活動を行います。
取 組 内 容
7 月 9 日 足羽川ダム建設促進に関する要望・提言(民主党・国土交通省)
7 月 25 日 足羽川ダム建設にかかる、平成 25 年度予算措置に関する提言
(国土交通省近畿地方整備局)
8 月 8 日 足羽川ダム建設にかかる、平成 25 年度予算措置に関する要望・提言
(民主党・県選出国会議員・国土交通省)
10 月 16 日 足羽川ダム整備促進について提言(国土交通省近畿地方整備局)
11 月 13 日 足羽川ダム整備促進について要望・提言
(民主党・県選出国会議員・国土交通省)
数
目
値
指
標
標
結
要望活動の実施
: 4 回(近畿直轄ダム事業等促進協議会、
市重要要望)
果
・ 成
果
要望活動の実施
: 5 回(県・市要望、近畿直轄ダム事業等促
進協議会、市重要要望)
・平成 24 年 7 月 23 日に足羽川ダム建設工事は事業継続決定しました。
・平成 25 年度政府予算では、事業費が大幅に増額しました。
・本市への集団移転に向けた取り組みを進める必要があります。
成果・課題
- 157 -
達成度
6
河川浸水対策
実
行
内
容
目 標
平成 16 年の福井豪雨や台風 23 号等、近年多発している局地的集中豪雨による中小河川の氾濫等が
頻発したことから、浸水地区の解消を目的として中小河川の改修を行い、浸水被害の軽減を図ります。
○ 準用寄場川 :
取 組 内 容
H23 繰越事業実施
橋梁修正終了、H24 工事発注
○ 準用底喰川 : H23 繰越事業と遊水地護岸詳細設計実施
H24 工事発注
○ 馬渡川整備 : 芦原街道部仮設道路について交通量調査発注
道路管理者(福井県)と協議
○ 河川整備率 : 整備率 54.5%
数
目
準用底喰川整備(繰越分を含む):遊水地整備
:
詳細設計
河川整備率
:
54.4%
指
標
準用寄場川整備(繰越分を含む):護岸工
馬渡川整備
値
標
結 果
・ 成
果
準用寄場川整備(繰越分を含む):護岸工
(H23 繰越、詳細設計終了 H24 護岸工事繰越)
準用底喰川整備(繰越分を含む):遊水地整備
(H23 繰越,詳細設計終了 H24 遊水地工事繰越)
馬渡川整備
: 詳細設計
(H23 繰越終了,詳細設計繰越)
河川整備率
: 54.5%
成果・課題
・寄場川は橋梁の耐震化基準の変更にあわせた詳細設計が終了しました。隣接地への工事影響を考慮
しながら工事する必要があります。
・底喰川は遊水地護岸詳細設計については終了しました。遊水地は境界部分の構造協議をする必要が
あります。
・馬渡川は、道路管理者から迂回路を現行どおり 4 車線で行うよう指導されていますが、現状では迂
回路用地が不足し、3 車線での施工しか出来ない状況です。今後、迂回路の 3 車線での許可が得ら
れるよう道路管理者と継続協議が必要です。
・河川整備については、目標を達成しました。
- 158 -
達成度
7
河川台帳システムの整備
実
行
内
容
目 標
河川台帳整備は、社会基盤整備の充実化が求められる中、河川の治水、親水性の要求はもとより、
洪水等の自然災害に対応すべき事前処理や、住民からの苦情や問合せに迅速、かつ的確な対応、並び
に河川改修や補修等を計画的に推進する上で重要です。
全体河川管理延長 158.28km、河川管理数 254 のデータを電子化することで、河川の適切な維持管理
及び事務の効率化を図ります。
取 組 内 容
○ 96 河川に関する現地調査の実施
○ 河川改修箇所のデータ作成
○ 紙ベース河川台帳の資料収集整理
数
目
資料整理河川数
:
値
指
標
96 河川(37.8%)
標
結
果
・ 成
果
資料整理河川数 : 96 河川(37.8%)
(現地調査、河川改修箇所のデータ化完了)
・96 河川のデータ化が完了したため、位置データと河川調書・工事概要調書データが連動し、パソコ
ン上で双方向から検索可能になり、現地状況の把握や工事箇所の特定が容易になりました。
成果・課題
- 159 -
達成度
8
住環境の整備
実
行
内
容
目 標
建物を安心して使えるよう、建築基準法による確認、検査、許可及び防災指導を充実します。特に
木造住宅等の完了検査受検率を向上させ、安全、安心な住環境の確保を図ります。
取 組 内 容
○ 毎月末には、予定工期が過ぎて完了検査が未受検のものに対して、工事監理者及び建築主に対し、
完了検査を受けるよう通知をすることで、受検率のアップを図ってきた。
数
目
建築物の完了検査受検率 :
値
指
標
87.9%
標
結 果
・ 成
建築物の完了検査受検率 :
果
88.8%
・建築物の完了検査の受検率は 88.8%となり、当初の目標を達成することができました。建築行政マ
ネジメント計画の実施期間(H22~26 年度)においては、90%を目標としており、この状況からすれ
ば目標も達成できる見込みです。
・来年度以降も未受検者に対して、定期的に督促していくことで、完了検査受検率の向上を図り、安
全、安心な住環境の確保に繋げていきます。
成果・課題
- 160 -
達成度
9
木造住宅の耐震化推進
実
行
内
容
目 標
昭和 56 年 5 月以前に建築され、耐震性が劣る一戸建て木造住宅について、
「耐震診断及び補強プラ
ンの作成」並びに「耐震改修」に要する費用の一部を補助します。
取 組 内 容
○ 木造住宅の耐震化の必要性を広く市民に周知するため、広報活動を実施
・4 月末
各町内会へパンフレットを配布し、各世帯に回覧
・7 月 7 日~ 8 日 「ふくい建築情報フェスタ 2012」(福井県建築士会主催)に参加
建築士の相談会に併せ、補助制度の説明を実施
・7~9 月
「自主防災組織リーダー研修会」
(防災センター主催)に講師として出席
耐震診断の仕組みや補助制度について説明を実施
・9 月 27 日~28 日 「住まいの情報展 2012」(福井県住宅センター主催)に参加
ハウスメーカー等の商品の出展に併せ、補助制度の説明を実施
数
目
値
指
標
木造住宅耐震診断等促進事業 計画件数
: 156 件(耐震診断・補強プラン作成)
木造住宅耐震改修促進事業 計画戸数
: 30 戸
出前講座の実施
:
5回
木造住宅の耐震化率 : 84.5%
標
結
果
・ 成
果
木造住宅耐震診断等促進事業 計画件数
:156 件(耐震診断・補強プラン作成)
木造住宅耐震改修促進事業 計画戸数
:21 戸
出前講座の実施
:
7回
木造住宅の耐震化率 :79.1%
成果・課題
・木造住宅耐震診断等促進事業は、計画どおり達成することができました。
・木造住宅耐震改修促進事業は、計画戸数を達成できませんでした。
・出前講座については、聴講した市民から後日、耐震改修のパンフレットの請求や地元での出前講座
の開催依頼がある等、当初の見込み以上の効果がありました。
・木造住宅の耐震化率については、実施期間の中間年として進捗率を推計しました。目標に対して 5.4
ポイントのマイナスであり、この状況で行けば最終年の H27 年度推計値で約 81%(目標値 90%)と
かなり厳しい状況です。そのため、耐震改修の必要性を市民に広く理解してもらうため、来年度以
降も県と連携して現場見学会等の普及啓発を継続的に実施します。
- 161 -
Ⅲ.緑豊かな自然とふれあえる環境を整備し、潤いのあるまちづくりを推進します
達成度
10
里川の自然環境を次世代に継承する意識啓発
実
行
内
容
目 標
貴重な自然である身近な川の環境や景観を里川として認定し、住民自らが里親として川辺の整備や
景観を守る活動を支援するとともに、里川の魅力を教育や生活の場に利活用し、それぞれの「地域ら
しさ」を後世に残します。
取 組 内 容
○ 7 月までに活動 6 団体に支援済
団体名:城戸ノ内町自治会、権現川を守る会、槇山地区水環境整備事業施設保全委員会、
境寺町自治会、蒲生町自治会、在田町自治会
○ 新たな里川の調査を実施した
調査した里川:出川、奈良瀬川、しょうず川、大谷川、湧水群
数
目
里川の活動団体への支援
里川認定に向けての啓発活動
値
指
標
:
:
標
結 果
6 カ所
5 カ所
・ 成
里川の活動団体への支援
里川認定に向けての啓発活動
:
:
果
6 カ所
5 カ所
・現認定里川については、里川認定地域の各団体が、自主的に環境美化や景観を守る活動を行うこと
により、地元への愛着心が増し、地域の連帯感が強まり、後世に残せる里川が保全されています。
・今後は、新たな里川の認定に向け、検討会を開催する必要があります。
成果・課題
- 162 -
達成度
11
河川と共生する自然環境の創出
実
行
内
容
目 標
流域及び河川の現状を踏まえ、治水対策及び利水事業との整合性を図りながら河川改修を行うとと
もに、自然を保全しながら人々が多彩な活動を行うための水辺空間の創出を目指します。
取 組 内 容
○芥田川
:
○奥の谷川 :
工事完了
工事完了
数
目
値
指
標
芥田川 (繰越分を含む)
: 自然に配慮した護岸工事
奥ノ谷川(繰越分を含む)
: 自然に配慮した護岸工事
標
結
果
・ 成
果
芥田川 (繰越分を含む)
: 自然に配慮した護岸工事
(繰越、本年度分ともに完成)
当初目標箇所まで完成
奥の谷川(繰越分を含む)
: 自然に配慮した護岸工事
(繰越、本年度分ともに完成)
・芥田川については、本年度で JR と国道 8 号の間については自然に配慮した護岸となりました。
・奥の谷川は、本年度の工事が順調に終了しました。
・治水と利水事業を行い、人々が自然を保全するための活動を行うことができました。
成果・課題
- 163 -
達成度
12
都市緑化の推進
実
行
内
容
目 標
街並みに四季の彩りを創造する「ガーデンシティふくい」を実現するために、公園や街路桝等を活
用した花壇作りなどの緑化活動を行なう地域団体に対し、苗木や種、肥料などの購入費の一部助成や
緑化の専門家を派遣します。
また、市民協働のまちづくりを推進するため、まち美化パートナー制度を活用し、市民グループや
企業などによる公園などの継続的な清掃美化活動に対し必要な物品等を支給します。
取 組 内 容
○ ガーデンシティふくい推進事業
4月
ガーデンシティふくい推進事業助成金申請の募集
ホームページや市政広報、新聞などで広報を実施
5月
ガーデンシティふくい推進事業助成を 33 団体に交付決定
4 月~9 月
事業活動の実施
助成団体 33 団体と助成終了した 12 団体が活動
3 団体に緑の専門家(講師)を派遣
11 月~3 月 事業活動報告書の提出
○ まち美化パートナー制度推進事業
4 月~
活動参加団体の募集
ホームページによる広報を行い、希望団体には制度概要を説明
新たに整備する公園の付近住民に対して説明会を開催
4 月~
活動団体への支援
3月
活動報告書の提出
数
目
値
指
標
都市緑化推進の活動団体数 : 61 団体
(ガーデンシティふくい推進事業活動団体
:36 団体)
(まち美化パートナー制度推進事業活動団体
:25 団体)
標
結 果
・ 成
果
都市緑化推進の活動団体数 : 71 団体
(ガーデンシティふくい推進事業活動団体
:45 団体)
(まち美化パートナー制度推進事業活動団体
:26 団体)
成果・課題
・ガーデンシティふくい推進事業
新たに 8 団体の応募があり、継続して参加している団体と合わせて 33 団体の参加がありました。
また、助成が終了した 12 団体も継続して活動しています。
緑化活動により、街並みに美しい景観が形成され、地域に密着した公園との意識や緑化意識の高
揚にもつながっており、活動を通して地域住民間のコミュニケーションも醸成されています。
本年度は事業を開始して 6 年目を迎え、初めて助成終了団体が現れた年でした。本年度の調査で
は、助成が終了した 12 団体全てが活動を継続していましたが、継続した助成を求める声が多数寄
せられていますので、今後の制度のあり方について考えていく必要があります。
・まち美化パートナー制度
昨年度整備が終了した公園を中心に、新たに 3 団体からの応募がありました。継続して参加して
いる団体と合わせると 26 団体が活動しています。
制度導入から 4 年が経ちましたが、参加団体の積極的な活動によって各公園の美化は保たれてい
ます。これらの団体が今後も活動を維持していくためには、支給物品の拡充が必要であるとの意見
を頂いていますので、次年度以降、制度の見直しが必要となります。
- 164 -
Ⅳ.市民が安全で安心して生活できるよう、計画的に良好な生活環境をつくります
屋外広告物許可更新手続等の改善等による安全な道路環境
達成度
13
の確保
実
行
内
容
目 標
屋外広告物は社会経済活動に重要な役割を果たしていますが、経年劣化などで破損した状態を放置
すると、街の美観が損なわれ、沿道を通行する市民に危害を及ぼすおそれがあります。
このため、パトロールの強化や、許可更新の際に義務付けた安全点検報告書の提出による適正な点
検を実施し、市民の安全な道路環境の確保に努めます。
取 組 内 容
○ 通行する市民に対して、屋外広告物の倒壊等による危害が及ぶのを防止するため、屋外広告物パ
トロールを月 2 回から月 4 回へ強化して実施した
○ 屋外広告物の安全性確保のため、平成 23 年 6 月から屋外広告物の許可更新申請時に、屋外広告物
管理者による安全点検を義務付け、その結果を安全点検報告書として提出させ、確認した
数
目
値
指
標
屋外広告物パトロールの実施
屋外広告物安全点検報告書の件数
標
結
: 月4回
: 350 件
果
・ 成
屋外広告物パトロールの実施
屋外広告物安全点検報告書の件数
果
:
:
月4回
499 件
成果・課題
・昨年度と較べて、パトロールの実施頻度を増やすことにより、特定の地域だけではなく、概ね市内
全域にわたりパトロールを実施することができ、市民にとって安全な道路環境の確保に努めること
ができました。
・屋外広告物パトロールにおいて発見された経年劣化等した広告物について、是正指導を行った結果、
撤去・移設などの是正がありました。
・安全点検報告書の提出が制度として定着し、修繕を要すると判断される箇所について指導すること
ができました。
・今後も、市民の安全な道路環境の確保に努めます。
- 165 -
市道破損箇所の連絡体制構築による安全な道路環境の確保
実
行
内
達成度
14
容
目 標
道路で破損等があるにもかかわらず、補修されずに放置されると、通行する車輌や歩行者の事故に
つながるおそれがあります。
このような事故を無くすために、道路パトロールを実施し、破損箇所の発見と補修を行います。
さらに、市民が道路環境に対して関心を持ち、破損箇所等を通報していただけるよう周知強化を図
り、安全な道路環境の保全に努めます。
取 組 内 容
○ 毎日、2 名の職員が市内全域にわたり道路パトロールを実施し、破損箇所を発見した
○ 市民からの破損箇所等についての通報を得るために、市政広報(8 月 10 日号)への案内掲載、及び
福井市ホームページへの案内掲載(10 月 15 日、3 月 21 日更新)を行い、安全な道路環境の保全へ
の関心を促した
○ 更に、職員インフォメーションへの案内掲載を行うことで、職員への周知にも努めた
数
目
値
指
標
道路管理瑕疵事故発生件数 : 13 件以下
市政広報への案内の掲載
:
2回
福井市ホームページへの案内掲載:2 回更新
標
結 果
・ 成
果
道路管理瑕疵事故発生件数
:11 件
市政広報への案内の掲載
:1 回
職員インフォメーションへの案内掲載:1 回
福井市ホームページへの案内掲載:2 回更新
成果・課題
・職員による道路パトロールを毎日行うことによって、465 箇所の破損箇所を発見することができ、
修繕を迅速に行うことによって安全な道路環境の確保に繋がりました。
・区画整理事業の進展により、管理する市道の延長も増える中、事故を抑制するため、引き続き、破
損箇所を早期発見できるようパトロールを継続します。
・市民からの破損箇所等についての通報が 17 件、市職員からの通報が 10 件寄せられており、道路環
境に対する関心を向上できました。
・今後は、市民及び職員からの破損箇所等についての通報を得やすくするため、掲載内容や広報手段
等の見直しを行い、これまで以上に周知に努めます。
- 166 -
達成度
15
土地区画整理事業の推進
実
行
内
容
目 標
現在実施している 3 事業のうち、
「北部第七」は換地処分が済み、清算金の徴収交付業務等を実施
します。
「市場周辺」では来年度の換地処分を目指し、換地計画案の縦覧を年度内に行います。
「森田北東部」では、都市基盤である道路・公園の整備により、適切な土地利用の誘導と地区の環
境向上を進めます。
保留地については、地価公示価格を参考に価額を見直し、処分に努めます。
取 組 内 容
○ 「北部第七」
4 月に清算金の交付金振込みと第 1 回目の徴収金の納付を受けた
○ 「市場周辺」
1 月に土地区画整理審議会で換地計画の諮問の答申を受け、換地計画案の縦覧を行った
○ 「森田北東部」
道路工事、水路工事等の進捗を図り、1 号公園調整池工事については、10 月に仮契約、12 月議会
議決後に本契約をし、工事に着手した
保留地処分については、5 月に単価改正を行い、PR活動を強化し、処分に努めた
・テレビ、新聞、情報誌等による広告、不動産ネット福井による保留地物件掲載
・住まいの情報展出展(10 月)
、保留地予定地公募(8 月、3 月)
数
目
値
指
標
北部第七土地区画整理事業(繰越分を含む)
事業進捗率
: 99.0%(23 年度) → 99.7%(24 年度)
市場周辺土地区画整理事業(繰越分を含む)
換地計画案の縦覧 : 1 月
事業進捗率
: 88.1%(23 年度) → 94.0%(24 年度)
森田北東部土地区画整理事業(繰越分を含む)
1 号公園調整池着手 : 12 月
事業進捗率
: 83.0%(23 年度) → 86.4%(24 年度)
標
結
果
・ 成
果
北部第七土地区画整理事業
事業進捗率(23 年度繰越分を含む)
: 99.9%
市場周辺土地区画整理事業
換地計画案の縦覧 : 1 月
事業進捗率(23 年度繰越分を含む)
: 93.9%
森田北東部土地区画整理事業
1 号公園調整池着手 : 12 月
事業進捗率(23 年度繰越分を含む)
: 84.1%
成果・課題
・「北部第七」では、清算徴収金の納入業務を開始し、納入済額の割合は 67%です。
・
「市場周辺」では、換地計画案の縦覧をし、意見書の提出は無く、3 月に知事に換地計画の認可申請
を行いました。
・「森田北東部」は事業進捗率が 84%を超え、安全で快適な住環境が整ってきています。
・保留地処分については、経済情勢の低迷している中、PRの強化で販売を促進し、販売実績も順調
に増加しています。
・
「市場周辺」
「森田北東部」の新幹線用地として確保している保留地については、24 年 6 月の北陸新
幹線の着工認可に伴い鉄道・運輸機構に対し、市が 10 月に、審議会が 11 月に、早期購入に対する
要望活動を実施しました。
・数値指標のうち、「市場周辺」の事業進捗率は目標をわずかに下回っているがおおむね達成しまし
た。「森田北東部」の事業進捗率は調整池工事が繰越となったため目標を下回りましたが、残りの
数値指標は目標を達成しております。
・今後は、
「市場周辺」「森田北東部」の保留地処分を進め、事業推進に努めます。
- 167 -
達成度
16
安全・安心な公園利用の促進
実
行
内
容
目 標
子どもから老人まで、市民がいつでも安全・安心で気軽に利用できる公園を目指し、公園遊具など
の施設の点検や公園巡視の強化を図ります。さらに、緑化意識を高め、子どものあそび場やレクリエ
-ションなど地域コミユニティ活動の拠点となるよう公園整備を進めます。
福井市総合運動公園については、「市民の健康づくり」や「生涯スポーツ」のため、いつでも気軽
に利用できる公園を目指すとともに、平成 30 年の福井国体など大規模な大会・イベントにも対応で
きるよう平成 27 年度完成を目指します。
取 組 内 容
○
○
○
○
○
遊具の安全点検を、7 月には専門業者、10 月、3 月には職員により実施
職員による公園巡視パトロールを 4 月、5 月、6 月、8 月、9 月、11 月に実施
福井市総合運動公園の張芝を整備
バリアフリー化工事で7公園を整備
リニューアル工事で 5 公園を整備
数
目
値
指
標
標
結 果
公園遊具施設の点検(371 公園) : 3 回
公園巡視パトロール(471 公園) : 6 回
市民1人あたり都市公園面積
: 14.2 ㎡
公園整備
〈総合運動公園整備〉
: 西エリア(多目的広場)
〈都市公園バリアフリー化〉
:若杉中央公園(繰越分)、舞屋熊野公園、
江守中中央公園、種池西公園、
門前はしだし公園、大島いぬい公園、
江守中館公園
〈市内公園施設リニューアル〉
:開発公園(繰越分)、米松公園、定正公園、
東山公園、和田公園
・ 成
果
公園遊具施設の点検(371 公園) : 3 回
公園巡視パトロール(471 公園) : 6 回
市民1人あたり都市公園面積
: 14.2 ㎡
公園整備
〈総合運動公園整備〉
: 西エリア(多目的広場)
〈都市公園バリアフリー化〉
:若杉中央公園(繰越分)、舞屋熊野公園、
江守中中央公園、種池西公園、
門前はしだし公園、大島いぬい公園、
江守中館公園
〈市内公園施設リニューアル〉
:開発公園(繰越分)、米松公園、定正公園、
東山公園、和田公園
成果・課題
・公園遊具点検、巡視パトロールの実施により、公園利用者の安全を確保することができました。
・公園整備にあたって、地元説明と協議により公園整備内容を決定し、地元意見を取り入れた工事を
実施することができました。
・引き続き、安全・安心な公園整備に努めていきます。
- 168 -
達成度
17
まちなか居住の推進
実
行
内
容
目 標
まちなかにおいては、商店、事務所の閉鎖や住民の郊外移転などにより定住人口が減少しており、
地域活力が低下しています。この傾向に歯止めをかけ、賑わいのある中心市街地にすることを目的に、
「まちなか住まい支援事業」における 2 世帯住宅建設、共同建て住宅建設、既存住宅リフォームなど、
良質な住宅供給について支援します。
また、
「まちなか住まい支援事業」のこれまでの取組について検証するとともに平成 25 年度以降の
まちなか住まいの支援を検討するため、「都心居住推進プラン」を見直します。
取 組 内 容
○ まちなか住まい支援事業による支援
2 世帯型戸建て住宅建設支援
戸建て住宅リフォーム支援
○ 都心居住推進プランの見直し
数
目
: 13 戸
: 8戸
: 5戸
: 完了
値
指
標
まちなか住まい支援事業よる支援
都心居住推進プランの見直し
まちなか居住人口
標
結
:
25 戸
:
33,292 人
果
・ 成
まちなか住まい支援事業よる支援
都心居住推進プランの見直し
まちなか居住人口
果
: 13 戸
:完了
: 32,294 人
成果・課題
・
「まちなか住まい支援事業」により 13 戸の支援を行いましたが、まちなか地区での住宅供給支援は、
目標数を下回りました。要因としては今年 6 月の住宅エコポイントの終了や、景気の減速等を背景
として住宅需要低下などが考えられます。
・地区内での人口については、近年一部で人口増加に転じる地区があり、予想する減少トレンドより
鈍化の傾向が見られるもの、市全域での人口減少が進むなか、居住人口の回復は今後も見込めない
ような状況です。
・今年度実施した「都心居住推進プラン」の見直しでは、「転出抑制」、「転入促進」を都心居住の方
針とし、
「地区内の人口の社会増減数をプラスに転換する」としております。
・来年度からはこれまでの取り組みのほかに、4 戸以下の小規模集合住宅整備補助や若年夫婦世帯家
賃補助等、新たな支援策を追加して都心居住を促進します。
- 169 -
達成度
18
市営住宅の整備・維持管理
実
行
内
容
目 標
快適で安全な住環境を確保するため、住宅セーフティーネットの根幹を担う市営住宅の建替えや改
修を進めます。
東安居団地では、耐震化に加え、高齢者、単身者、子育て世帯など、それぞれのニーズに対応する
ため、間取りの異なるタイプを取り揃えた建替えに着手します。
また、居住環境の改善・適切な維持管理のため既存の市営住宅の改修を進めます。
取 組 内 容
○ 市営住宅耐震化
東安居団地A・B棟新築工事
工期 ~H26.2.21
建築、電気設備、給排水衛生設備工事発注
○ 市営住宅環境改善
福団地C棟・E棟昇降機設置工事
完成
H25.3.19
数
目
値
指
標
市営住宅耐震化や環境改善する戸数:
耐震化のため、東安居団地A棟・B棟の
建設に着手
: 1月
環境改善のため、福団地A棟・C棟に
昇降機を設置 :
36 戸
市営住宅の耐震化率 : 81.6%
標
結 果
・ 成
果
市営住宅耐震化や環境改善する戸数 : 48 戸
耐震化のため、東安居団地A棟・B棟の
建設に着手
: 1月
環境改善のため、福団地C棟・E棟の
昇降機を設置 :
48 戸
市営住宅の耐震化率 : 81.6%
成果・課題
・市営住宅耐震化のため、東安居団地A・B棟新築工事を発注し、平成 25 年 1 月に工事を着手しま
した。
・また、環境改善のための福団地A・C棟昇降機設置工事は、地元の要望により、C・E棟に変更し、
工事を完了しました。このことにより、計 48 戸の環境改善を図ることができました。
・本市が管理する市営住宅ストックは効率的、円滑な更新と予防保全的な維持管理を推進することで
長寿命化を図り、ライフサイクルコストの縮減につなげることが重要な課題です。
・今後も、既存住宅の耐震性の向上や快適で安全な住環境確保のため、建替えや環境改善を推進しま
す。
- 170 -
下水道部
成果報告
下水道部長
前
川
孝
達成度
0
5
2
2
総 括
公共用水域の水質を保全するため、平成 32 年度末における汚水処理人口普及率 100%を目
指す汚水処理施設整備基本構想に基づき、計画的な普及拡大を行うことができました。
また、安全で快適な暮らしを支えるため、内水による浸水被害の軽減につながる対策工事
や、管路、ポンプ場及び処理施設の長寿命化と耐震化率の向上に取り組みました。
今後も計画的な施設の整備や改築・更新を行っていくとともに、下水道事業の健全な経営
を継続していくため、使用料の適正な賦課・徴収に努めます。
組織目標ごとの達成状況
Ⅰ.公共用水域の水質を保全するため、公共下水道、合併処理浄化槽整備などの事業を計画的に進
め、汚水処理施設の普及拡大を図ります
公共下水道については、市場周辺及び森田北東部土地区画整理事業施行地区、並びに、麻
生津、東郷地区等において、約 22,000mの汚水管整備を行った結果、前年度と比較して人口
普及率を、1.2%伸ばすことができました。この結果、集落排水 0.2%、合併処理浄化槽 0.1%
の増加分を加えた汚水処理人口普及率は、計画目標を達成することができました。今後も早
期発注及び効率的な事業の推進並びにコスト縮減に努め、普及拡大を図ります。
一方、合併処理浄化槽の設置基数は、目標を達成することができませんでしたが、引き続
き、未設置世帯に対して、合併処理浄化槽の役割や必要性、補助制度についての説明を行い、
普及促進に努めていきます。
また、合流式下水道緊急改善事業として整備してきた乾徳遮集バイパス管の工事も完了
し、公共用水域における更なる汚濁負荷削減に努めていきます。
- 171 -
Ⅱ.都市型浸水被害の発生を抑制し、また、安全で継続的に快適な暮らしを支えるため、雨水幹線
の整備や施設の計画的改築・更新等を進め、長寿命化や耐震化率の向上を図ります
流域内の宅地化の進展に伴う浸水被害に対応するため、平成 15 年度から整備を進めてい
た千成寺川雨水幹線を完成させることができました。
また、浸水常襲地区の雨水対策事業として、計画どおり 2 カ所(幾久町、加茂河原 2 丁目)
の対策を行いました。今後は、新たな雨水貯留施設の整備や雨水管の布設等を行い、更なる
道路冠水の軽減対策に取り組みます。
一方、管路やポンプ場、処理場等施設の長寿命化は予定していた工事を終えましたが、管
路の耐震化の取組については、未普及解消に伴う整備延長が目標に届かなかったため達成で
きませんでした。引き続き、着実に長寿命化計画を実施し、耐震化率の向上にも努めていき
ます。
Ⅲ.下水処理場で発生する消化ガスを有効なエネルギー源としてとらえ、その活用を積極的に進め
ます
下水処理場の汚泥処理過程で発生する消化ガスを有効に活用するため、2 カ年をかけ消化
ガス発電施設を整備するにあたり、本年度は、プロポーザル方式による発注を 10 月末まで
に行うことを目標としました。しかし、契約内容に関する優先交渉権者との協議に時間を要
したことから、契約・着工が目標期限を半月ほど遅延しました。
今回選定したマイクロガスエンジンによる発電施設が完成すれば、日野川浄化センターに
おいて消費される年間電力量の約 24%が削減されるとともに温室効果ガスも削減されます。
今後は、工程管理を確実に行い、25 年度内完成を目指します。
Ⅳ.下水道事業の経営健全化のため、使用料収入の適正な徴収に努めます
下水道使用料滞納繰越額の削減については、企業局料金課との連携のもと、滞納整理を行
った結果、目標を上回る削減ができました。
今後も、下水道事業の安定した経営を図るため、使用料の適正な徴収に取り組みます。
- 172 -
Ⅰ.公共用水域の水質を保全するため、公共下水道、合併処理浄化槽整備などの事業を計
画的に進め、汚水処理施設の普及拡大を図ります
達成度
1
未普及地区における公共下水道施設の整備
実
行
内
容
目 標
平成 32 年度における汚水処理人口普及率 100%を達成するため、計画的に公共下水道の普及拡大を
行います。
取 組 内 容
○ 主な整備地区
・単独公共下水道
(橋北)市場周辺土地区画整理事業施行地区(大和田、開発)
(橋南)麻生津地区(浅水二日)、東郷地区(栃泉)、清明地区(大島、下荒井)、文殊地区(下
河北)、社西地区(久喜津)
・流域関連公共下水道
森田北東部土地区画整理事業施行地区(上野本町、石盛、栗森)
○ 汚水処理人口普及率(全体) 91.8%
【参考】
○ 汚水処理人口普及率の内訳
・公共下水道
83.1%(23 年度末実績 81.9%)
・集落排水
5.2%(23 年度末実績
5.0%)
・合併処理浄化槽 3.5%(23 年度末実績
3.4%)
数
目
値
指
標
標
結
公共下水道、集落排水及び合併処理浄化槽を
合計した汚水処理施設の人口普及率(繰越分含む)
: 90.3%(23 年度)→ 91.7%(24 年度)
果
・ 成
果
公共下水道、集落排水及び合併処理浄化槽を
合計した汚水処理施設の人口普及率(繰越分含む)
: 91.8%
成果・課題
公共下水道については、市場周辺及び森田北東部土地区画整理事業施行地区、及び麻生津、東郷地
区等において、約 22,000mの汚水管整備を行い、目標の人口普及率を達成することができました。
前年度普及率と比較して、公共下水道 1.2%、集落排水 0.2%、合併処理浄化槽 0.1%、いずれも増
加しました。
整備の主な箇所は市街化調整区域に移行していくため、公共下水道による人口普及率の伸びは緩や
かに推移すると思われますが、引き続き、早期発注及び効率的な事業の推進並びにコスト縮減に努め、
平成 32 年度における人口普及率 100%を目指します。
- 173 -
達成度
2
合併処理浄化槽区域における合併処理浄化槽の設置促進
実
行
内
容
目 標
公共用水域の水質を保全するため、合併処理浄化槽の設置を促進し、市民の生活環境を守ります。
取 組 内 容
○ 事業実施状況
・合併処理浄化槽設置基数(合併処理浄化槽設置整備事業補助金申請件数)
平成 24 年度 : 95 基 (7 人槽基準)
(89 基 (実数:5 人槽~90 人槽)
)
○ 普及啓発活動
・合併処理浄化槽区域内の住民に対して、自治会を通じて合併処理浄化槽の設置をお願いする文書
を回覧(6 月)
・職員が未設置世帯を直接訪問して、合併処理浄化槽の役割や必要性、補助制度を説明(7 月~10
月)
※平成 24 年度の訪問件数:250 件(未設置世帯:約 700 世帯)
・今年度、訪問していない世帯に対して、合併処理浄化槽の設置をお願いする文書を送付(10 月)
・福井市のホームページにて、合併処理浄化槽の仕組みや補助制度等を紹介(通年)
数
目
合併処理浄化槽設置
値
指
標
: 120 基(7 人槽基準)
標
結 果
合併処理浄化槽設置
:
・ 成
果
95 基(7 人槽基準)
合併処理浄化槽の設置基数(7 人槽基準)は、目標の 120 基に対して、95 基にとどまりました。
成果・課題
合併処理浄化槽の人口普及率が 8 割を超える中、建て替えや増改築の計画がある、或いは、敷地・
排水先の関係から補助対象外の工事費が高額となるなどの事情を抱えた未設置世帯の割合が増えて
います。
引き続き、未設置世帯に対して、合併処理浄化槽の役割や必要性、補助制度についての説明を行い、
普及促進に努めていきます。
- 174 -
達成度
3
合流式下水道緊急改善事業の推進
実
行
内
容
目 標
公共用水域の水質を保全するため、雨天時の汚濁負荷の高い初期雨水を速やかにポンプ場へ送るバ
イパス管を整備し、市民の生活環境を守ります。
取 組 内 容
〇 乾徳遮集バイパス管の事業概要
・事業期間:平成 23 年度 ~ 平成 24 年度
・整備場所:松本 4 丁目、田原 1・2 丁目、乾徳 1~4 丁目地係
・整備規模:管径φ1,000 延長 940.9m
φ 800 延長 173.2m
〇 事業実施状況
・平成 23 年度
準備工(防火水槽設置・撤去、推進立坑設置外)
・平成 24 年度
バイパス管推進工(φ1,000、φ800) 平成 25 年 3 月完成
数
目
値
指
標
乾徳遮集バイパス管整備の完成(繰越分含む)
標
結
果
・ 成
果
乾徳遮集バイパス管整備の完成(繰越分含む)
進捗率 100%
成果・課題
乾徳遮集バイパス管の整備によって、汚濁負荷の高い初期雨水を速やかに乾徳ポンプ場に送ること
が可能となり、雨天時の河川への放流による汚濁負荷の削減を図りました。
また、雨水の一時貯留効果があるため、大雨時におけるフェニックス通り周辺の冠水の軽減が期待
されます。
- 175 -
Ⅱ.都市型浸水被害の発生を抑制し、また、安全で継続的に快適な暮らしを支えるため、
雨水幹線の整備や施設の計画的改築・更新等を進め、長寿命化や耐震化率の向上を図
ります
達成度
4
千成寺川雨水幹線の整備
実
行
内
容
目 標
流域内の宅地化に伴う浸水被害に対応するため、千成寺川雨水幹線の整備を進めます。
取 組 内 容
〇 千成寺川雨水幹線の事業概要
・水路整備
事業期間:平成 15 年度~平成 24 年度
整備場所:舟橋町、舟橋 3 丁目、高柳町地係
整備延長:954 m
・貯留施設整備
将来整備予定
〇 事業実施状況
・水路整備延長 : 147.6m(繰越分含む)
74.4m(H24 年度分)
数
目
値
完成
完成
指
標
千成寺川雨水幹線の整備
: 整備率(繰越分含む)
66%(23 年度)→ 73%(24 年度)
標
結 果
・ 成
果
千成寺川雨水幹線の整備
: 整備率(繰越分含む)
73%(水路部完成)
成果・課題
市場周辺土地区画整理事業施行地区内の宅地化の進展にあわせ、千成寺川雨水幹線を整備したこと
によって、水路の流下能力の向上とポンプの排水能力の増強が図られ、排水区域内における浸水被害
に対する安全性を高めることができました。
千成寺川の排水区域における雨水幹線は水路と貯留施設により構成されており、水路については平
成 24 年度に完成しました。貯留施設については区域内の宅地化の動向を注視しながら、整備を検討
していきます。
- 176 -
達成度
5
浸水常襲地区の雨水対策事業推進
実
行
内
容
目 標
局地的集中豪雨に対応するため、浸水常襲地区で道路冠水が起こりやすい箇所の雨水対策事業を建
設部と連携して進めます。
取 組 内 容
○ 幾久町の雨水対策の概要
平成 24 年 6 月完成
・雨水貯留施設への流入構造の改良
逆流防止弁の設置 :5 カ所
雨水桝集水口の改良:6 カ所
○ 加茂河原 2 丁目の雨水対策の概要
平成 25 年 3 月完成
・圧送管布設
延長 410m
・排水ポンプ設置
ポンプ設置、制御盤設置
・自由勾配側溝布設
延長 78m
数
目
値
指
標
内水による浸水被害の軽減
: 2 カ所(幾久町、加茂河原 2 丁目)
標
結
果
・ 成
果
内水による浸水被害の軽減
: 2 カ所(幾久町、加茂河原 2 丁目)
・幾久町
雨水貯留施設への流入構造を改良したことによって、既設の雨水貯留施設や下水管路をより効果
的に活用することが可能となり、道路冠水の軽減を図りました。
成果・課題
新たな雨水貯留施設の整備や雨水管の布設等を行い、建設部と連携して、更なる浸水被害の軽減
に取り組みます。
・加茂河原 2 丁目
圧送管や排水ポンプなどを整備したことによって、低い土地に集中する雨水を下流部の下水幹線
に強制排除することが可能となり、道路冠水の軽減を図りました。
- 177 -
達成度
6
下北野ポンプ場の更新工事
実
行
内
容
目 標
雨水浸水被害を軽減させるため、老朽化した下北野ポンプ場の更新工事を行います。
取 組 内 容
○ 下北野ポンプ場更新工事の全体概要
・機械設備工事 :コラム式水中ポンプ 2 台(口径φ700mm 吐出し量 1.0m3/秒)
・電気設備工事 :受変電設備、動力設備、中央監視設備
・土木工事
:躯体築造工、既設ポンプ場解体撤去工
○ 事業実施状況
・平成 23 年度繰越分
土木工事 :既存施設撤去工(上流側)及び躯体築造工
・平成 24 年度分
電気設備工事
機械設備工事
土木工事 :既存施設撤去工(下流側)及び舗装復旧工
数
目
値
指
標
下北野ポンプ場更新工事の完成(繰越分含む)
標
結 果
・ 成
果
下北野ポンプ場の供用開始
老朽化した下北野ポンプ場を改築・更新したことにより、城東 3、4 丁目における浸水被害に対す
る安全性を高めました。
一部残っている既存施設の取り壊しや舗装復旧などの工事については、安全管理を徹底し 25 年度
早期に完了するよう努めます。
成果・課題
- 178 -
達成度
7
下水道施設の長寿命化と耐震化の取組
実
行
内
容
目 標
管路の拡張や適確な維持管理と計画的な改築・更新により、施設の長寿命化と耐震化率を向上させ
ます。
取 組 内 容
○ 管路施設の長寿命化の取組実施状況
・TVカメラ調査 調査延長 16.6km
・下水管改築工事 施工延長 0.7km
○ 機械設備の長寿命化の実施
・日野川浄化センター(重力濃縮汚泥掻寄機・更新)1 基
〃
※H23 繰越分
(1 号遠心濃縮機・分解整備)1 基
・水越ポンプ場(1 号汚水ポンプ・分解整備)
・出作ポンプ場(2 号汚水ポンプ・分解整備)
数
目
値
1台
1台
指
標
標
下水管長寿命化計画の実施
結
:
果
・ 成
下水管長寿命化計画の実施
管内調査
:
管内調査
下北野・東部第 1・北部(第 2・3 次)
・
下北野・東部第 1 外
西部第 1 排水区
延長
延長
下水管改築工事:
橋南排水区(第 2・3 分区)
延長
16.6 ㎞(TVカメラ調査)
9.5 ㎞(TVカメラ調査)
下水管改築工事
橋南排水区(第 2・3 分区)、 橋北排水区
0.7 ㎞
延長
下水管路の耐震化率(繰越分含む)
:
果
0.7 ㎞
下水管路の耐震化率(繰越分含む)
:
42.3%
41.2%(23 年度) → 42.6%(24 年度)
機械設備の長寿命化の実施(繰越分含む)
機械設備の長寿命化の実施(繰越分含む)
: 日野川浄化センター(重力濃縮汚泥掻寄機)
〃
(1 号遠心濃縮機)
: 日野川浄化センター(重力濃縮汚泥掻寄機)
〃
(1 号遠心濃縮機)
水越ポンプ場(1 号汚水ポンプ改良)
水越ポンプ場(1 号汚水ポンプ改良)
出作ポンプ場(2 号汚水ポンプ改良)
出作ポンプ場(2 号汚水ポンプ改良)
下水道施設の長寿命化については、目標を達成することができましたが、下水管路の耐震化につい
ては、目標の 42.6%に届きませんでした。
成果・課題
下水管路の耐震化については、平成 23 年度までの未達成分に加えて、当初の補助事業費が要望より削減
された内示であったため、計画している耐震化率までの整備が困難な状況です。
今後は、引き続き、計画的な下水道施設の長寿命化に取り組むとともに、下水管路の耐震化についても、
達成できなかった分を取り戻すべく、国の補助制度を効果的に活用し、取組を強化します。
- 179 -
Ⅲ.下水処理場で発生する消化ガスを有効なエネルギー源としてとらえ、その活用を積極
的に進めます
達成度
8
消化ガス発電施設の整備
実
行
内
容
目 標
消化ガスは貴重なエネルギー源であることから、その有効利用を更に高めるため、消化ガス発電施
設の整備を行います。
○ 消化ガス発電設備提案審査委員会を 4 回開催し優先交渉権者を選定しました
優先交渉権者と詳細について交渉した結果、11 月に契約し着工しました
取 組 内 容
・第 1 回審査委員会 5 月 7 日 委員会の設置及び要求水準書・審査基準の整理
・第 2 回
〃
5 月 28 日 公告資料(案)の作成
・
6 月 8 日 公告及び実施要領書等の公表
・3 事業者の応募あり
・第 3 回審査委員会 9 月 21 日 3 事業者のプレゼンテーション実施・提案採点
・第 4 回
〃
10 月 5 日 プレゼンテーション評価の集計・優先交渉権者の選定
・
10 月 6 日~11 月 15 日 優先交渉権者と契約内容について協議
・
11 月 16 日 契約 工事に着手
数
目
プロポーザルによる発注 :
(消化ガス発電施設)
値
指
標
10 月末
標
結 果
・ 成
プロポーザルによる発注 :
(消化ガス発電施設)
果
11 月
成果・課題
事業者選定のため 4 回の審査委員会を開催し、要求水準や審査基準の整理を行うとともに、技術提
案のプレゼンテーションを実施し、優先交渉権者を決定しました。
当初 10 月末に契約・着工を予定していましたが、優先交渉権者との契約内容についての協議に時
間を要したことから、契約着工が 11 月に遅延しました。
今回選定したマイクロガスエンジンによる発電施設が完成すれば、日野川浄化センターにおいて消
費される年間電力量の約 24%が削減されるとともに温室効果ガスも削減されます。
工程管理を確実に行い、25 年度内完成を目指します。
- 180 -
Ⅳ.下水道事業の経営健全化のため、使用料収入の適正な徴収に努めます
達成度
9
下水道使用料滞納金の徴収強化
実
行
内
容
目 標
下水道使用料については、水道料金と同時に徴収するシステムとなっているため、企業局と連携を
図りながら、滞納額の削減に取り組みます。
取 組 内 容
○ 下水道使用料の滞納整理
・各戸訪問や電話による交渉、給水停止処分など(上水道使用者(企業局料金課)
)
・各戸訪問や電話による交渉(井戸水等使用者(下水道部下水管理課))
・管理職による特別滞納整理(企業局、下水道部)
(11~12 月)
数
目
値
指
標
下水道使用料滞納繰越額の削減
: 245,700 千円(24 年度当初)
→145,700 千円(24 年度末)
標
結
果
・ 成
果
下水道使用料滞納繰越額の削減
: 245,700 千円(24 年度当初)
→142,300 千円(24 年 2 月末)
企業局料金課との連携を図りながら滞納整理に取り組んだ結果、下水道使用料に係る滞納繰越の削
減額は、本年度の目標を上回りました。
企業局料金課では、来年度から水道料金等の徴収業務を民間業者に委託することになりますが、引
き続き連携を図りながら、滞納整理を行います。
成果・課題
- 181 -
- 182 -
工事・会計管理部
成果報告
工事・会計管理部長
太
田
善
律
達成度
-
4
-
-
総 括
効率的・効果的な行政運営を目指す中、コスト構造改善を推進し、適正な公共工事執行及
び品質確保のために設計から履行までの審査、検査及び監察を行いました。更に技術水準を
高め品質確保を図るため建設CALS/EC推進等の研修や情報提供を行いました。また、
適正な公金管理と出納に関する厳密な審査を行いました。
個別には、コストと品質の両面を重視する総合的なコスト構造改善業務の推進、工事監察
の実施、職員研修等の実施、並びに文書事務及び会計事務の周知徹底を図り、緊急時会計事
務処理マニュアルを作成することによって目標を達成することができました。
今後も、事務執行部門から独立したチェック機能を持つ部として、工事管理においては、
適正な公共工事の執行のため、設計から履行までの監察を行い、品質確保に重点を置いた審
査及び検査を行います。また、会計管理においては、適正な公金管理と出納に関する厳密な
審査を継続していきます。
組織目標ごとの達成状況
Ⅰ.適切で合理的な公共事業推進のため、審査、検査及び監察を通して公共工事の品質確保に努め
るとともに、技術的な指導・助言を行います
コスト構造改善業務の推進については、取組成果を分析し研修会で職員に周知した結果、
コスト構造改善に対する職員の意識を高めることができました。
工事監察の実施については、パトロールを通じ、監督職員及び受注者に指導を行い、適正
な現場管理を促すことができました。
職員研修等の実施については、技術研修や実務研修等を開催し、工事担当職員の資質及び
技術の向上が図られました。
今後も、公共工事の品質確保に努め、技術職員の更なる資質向上に取り組んでいきます。
- 183 -
Ⅱ.正確かつ迅速な収入及び支払いのため、通常時や緊急時において文書事務及び会計事務につい
て職員への周知を図ります
法令、規則に基づく収入及び支払事務が適正に行われるよう、起案作成ガイドの更新、現
金等の保管状況調査及び適正な経理手順の周知に努めました。
また、緊急時に出納業務が滞りなく遂行できるよう、会計事務処理マニュアルを作成しま
した。
今後とも、適正な会計事務等の処理に向けて、職員への周知徹底を図ります。
- 184 -
Ⅰ.適切で合理的な公共事業推進のため、審査、検査及び監察を通して公共工事の品質確
保に努めるとともに、技術的な指導・助言を行います
達成度
1
コスト構造改善業務の推進
実
行
内
容
目 標
公共事業の施行をより効率的かつ効果的に行うため、
「福井市公共事業コスト構造改善プログラム」
に基づき、コストと品質の両面を重視する各種の具体的な施策の取組について、前年度の集計結果を
活用し、工事担当職員に対して研修会等を通じ周知徹底を図ります。また、外部講師を招いてコスト
構造改善の基礎知識や施策の取り組み方について知識を深める研修会を開催します。
○ コスト構造改善の実績集計・分析・報告書の作成及び専門部会開催と研修会
5 月 11 日 第 1 回福井市工事コスト縮減推進専門部会の開催
平成 23 年度の実績報告及び第 1 回目研修
10 月 24 日 第 2 回福井市工事コスト縮減推進専門部会の開催
平成 24 年度の実績中間報告、下半期の取組み及び第 2 回目研修
3 月 26 日 第 3 回福井市工事コスト縮減推進専門部会の開催
平成 24 年度の実績報告及び第 3 回目研修
取 組 内 容
○ コスト構造改善研修会(国土交通省出前講座)
5 月 29 日 「国土交通省の公共工事コスト構造改善とVFM最大化の取組みについて」
講師:国土交通省大臣官房技術調査課 事業評価・保全企画官 瀬崎氏
(参加者 85 名)
○ コスト構造改善に関する相談・指導
直接の助言と指導、メール等の交信(対応件数 140 件)
○ その他各種研修会等での周知・啓発
5 月 18 日 第 1 回技術管理検討委員会
9 月 7 日 第 2 回技術管理検討委員会
11 月 1 日 第 2 回新採用技術職員研修会
数
目
職員研修会の開催 :
相談・指導
:
値
指
標
4回
随時
標
結
果
職員研修会の開催 :
相談・指導
:
・ 成
果
4回
随時(140 回)
成果・課題
本年度はコスト構造改善プログラム計画期間(H22~H26)の中間年であり、施策全体に亘って取り
組みを強化するため、国土交通省が実施している出前講座を活用し、工事監督職員への知識を深める
研修会を開催しました。
今年度のコスト構造改善は 4 分野 32 施策のうち 4 分野 31 施策が取り組まれ、対象発注工事 356 件
において 2,471 件の改善が図られました。プログラムを策定してから取組み施策数も年々増加してお
り、職員の意識は高まってきています。しかしながら、民間の技術力・ノウハウを活用した調達方式
の推進については取り組みがありませんでした。
今後も、多くの施策において、取り組みが図られるように研修会等を通じて周知・啓発、相談・指
導や新たに成果発表会を開催し、コスト構造改善の意識向上を図ります。
- 185 -
達成度
2
工事監察の実施
実
行
内
容
目 標
工事現場の施工体制、技術者の適正配置、下請負等に関する各関連法規の遵守状況を監察し、監督
職員及び受注者に指導・助言を行い、意識の高揚を促します。
○ 直接工事現場へ赴き、現場代理人や主任技術者からの聞き取り等を行い、工事現場の施工体制、
技術者の適正配置、下請負等に関する各関連法規の遵守状況を監察した。
取 組 内 容
○計 7 回 91 件の監察パトロールを行った。
5 月 25 日 第 1 回:19 件
7 月 30 日 第 2 回:10 件
8 月 22 日 第 3 回:11 件
10 月 9 日 第 4 回:13 件
11 月 5 日 第 5 回:17 件
1 月 15 日 第 6 回:10 件
2 月 21 日 第 7 回:11 件
数
目
工事監察件数
:
90 件
値
指
標
標
結 果
工事監察件数
:
・ 成
果
91 件
成果・課題
本年度の監察パトロールは、合計 7 回 91 件行いました。
そのうち 33 件において、現場における必要な標識の未掲示、現場代理人不在等があり、監督職員
及び受注者に指導を行い、適正な現場管理を促すことができました。
今後は、工事繁忙期に集中的に行うなど工事監察体制を工夫しながら、監察件数を維持していきま
す。
- 186 -
達成度
3
職員研修等の実施
実
行
内
容
目 標
技術水準を高め品質確保を図るため、情報提供や職員研修等で周知・指導・助言を行い、技術職員
の資質向上に努めます。
○新採用技術職員研修会
5 月 16 日 前期工事監督職員基礎研修会(参加者 7 名)
11 月 1 日 後期工事監督職員基礎研修会(参加者 5 名)
○検査職員研修会
7 月 2 日 検査業務実務研修(参加者 28 名)
取 組 内 容
○CAD研修会
5 月 21・22 日 新規導入者を対象とした操作技術(入門編)研修(参加者 29 名)
11 月 7・ 8 日 中級者を対象とした操作技術(スキルアップ編)研修(参加者 11 名)
2 月 20・21 日 操作技術のスキル向上を図る(実践編)研修(参加者 18 名)
○電子納品実務研修会
電子納品検査プログラムの操作実務(初級編)研修(参加者 14 名)
7月 2日
11 月 11・12 日 電子納品検査プログラムの操作実務(中級編)研修(参加者 16 名)
○工事監督職員研修会
7 月 26 日 電子納品保管・維持管理システム、土木工事積算基準書の改定について
(参加者 116 名)
○国・県からの基準等の改訂・改正の情報提供
随時
技術インフォメーション及び技術管理検討委員会を通じて職員への指導・周知
数
目
新採用職員研修
検査職員研修
CAD研修
電子納品実務研修
工事監督職員研修
情報提供
値
指
標
: 2回
: 1回
: 2回
: 2回
: 1回
: 随時
(技術インフォメーション等)
標
結
果
・ 成
果
新採用職員研修
検査職員研修
CAD研修
電子納品実務研修
工事監督員研修
情報提供
:
:
:
:
:
:
2回
1回
3回
2回
1回
随時(161 件)
成果・課題
職員研修等については、業務遂行に必要な知識と技術力アップの研修を 8 回開催予定していたが、
研修後のアンケート結果によりCAD操作のスキルアップ研修を追加して、9 回開催し延べ 244 名の
参加者がありました。
情報提供も、適時に技術インフォメーションや職員研修会等を通じて周知を図りました。
今後も、引続き分かり易い研修会の開催や迅速な情報提供に努め、技術職員の更なる資質向上に取
り組んでいきます。
- 187 -
Ⅱ.正確かつ迅速な収入及び支払いのため、通常時や緊急時において文書事務及び会計事
務について職員への周知を図ります。
達成度
4
文書事務及び会計事務の周知徹底
実
行
内
容
目 標
法令、規則に基づく支払事務が遅滞なく行われるよう、職員向け起案作成ガイド(庁内 WEBLINK)
の充実に努め、各課の担当職員への指導、助言を行います。
また、災害等の緊急時においては扶助費等の支払いが市民生活に直接、影響を及ぼすことが大きい
ため、財務会計システムダウン障害発生など不測の事態に備え、出納業務が滞りなく速やかに遂行で
きるよう、緊急時会計事務処理マニュアルを作成します。
○ 起案作成ガイド更新
「よくある質問集」の主な内容改正
取 組 内 容
①調定について
②支払証拠書類について
③補助金支払事務の流れについて
○ 現金等の保管状況調査
9~10 月 全所属(保育園、学校、幼稚園、公民館、企業局を除く)に照会
10~11 月 44 所属を調査
1 月 結果を通知
○ 適正な経理手順の周知
簡単質問コーナー『出納亭レスNOTE』
新規の質問件数 26 件について随時、回答
(アクセス件数 714 件)
○ 緊急時会計事務処理マニュアルの作成
4~11 月 原案検討
12 月 作成
数
目
値
指
標
標
結
起案作成ガイド更新
: 随時
現金保管状況調査
: 1回
適正な経理手順の周知
: 随時
緊急時会計事務処理マニュアルの作成 : 12 月
果 ・
成
果
起案作成ガイド更新
: 随時(3 回)
現金保管状況調査
: 1回
適正な経理手順の周知
: 随時
緊急時会計事務処理マニュアルの作成 : 12 月
成果・課題
・起案作成ガイド更新
「よくある質問集」の質問項目を追加するとともに、より理解しやすいよう文言の修正を行い
ました。また、補助金支払事務のフローチャートを部内及び関係所属等と協議のうえ作成し、掲
載しました。
・現金等の保管状況調査
44 所属を調査した結果、その内、34 所属に指導事項等があり、適正に処理を行うよう指導し
ました。今後も、適正な事務手続きが行われるよう、引き続き調査指導を行います。
・適正な経理手順の周知
「簡単質問コーナー」については、質問に対して迅速に回答しました。アクセス件数は、本年度
で 714 件、質問件数も 26 件と職員に浸透してきています。今後は、検索が容易にできるよう工
夫をし、更に職員への周知に努めます。(累積:質問 69 件、アクセス 1,455 件)
・緊急時会計事務処理マニュアルの作成
緊急時に対応できる簡潔で分かりやすい会計事務方法を部内及び関係所属等と協議のうえ作
成しました。今後は、防災訓練時等にあわせて、マニュアルに基づく手書き支払を試行してその
精度を高めるとともに、C-navi、会議等を通じて職員へ周知します。
- 188 -
消防局
成果報告
消防局長
塚
本
政
敏
達成度
-
8
2
1
総 括
「災害に強い安心・安全なまちづくり」を基本方針として指標に掲げた目標値は、ほぼ達
成することができました。
「住宅防火対策の推進」
、
「防火査察と違反是正の徹底」及び「事業体における自衛消防組
織の育成強化」については、いずれの項目も目標値を達成することができ、その効果として
火災件数は、一昨年の過去最低記録に次ぐ結果となりました。今後も市民の人命と財産を火
災から守るために、防火安全対策の推進に取り組んでいきます。
消防団員の確保については、地域の協力を得ながら入団勧誘を行い一定の成果を得ました
が、相対する退団員数が影響し目標値を達成することができませんでした。引き続き定数確
保に向けて、より一層取り組んでいきます。
次に、福井市総合防災訓練については、東日本大震災の教訓や福井豪雨の被災体験に基づ
いた、拠点避難所への参集や自主防災組織による初期消火訓練等の各種訓練を実施したこと
により、参加予定人数を大幅に上回る参加者を得ることができました。今後も、福井市地域
防災計画に沿い、自助・共助の連携訓練を取り入れるとともに若年層の参加を促し、市民の
防災意識の高揚と災害発生時における防災行動力の強化を図ります。
また、消防救急無線デジタル化については、無線システム及び各種機器等に関する実施設
計を行います。
今後も、これら主要な課題を解決し、市民一人ひとりが「安心」と「安全」が実感できる
ように継続して積極的に取り組んでいきます。
- 189 -
組織目標ごとの達成状況
Ⅰ.火災から人命と財産を守るため、防火安全対策の推進に努めます
住宅防火対策の推進、事業体及び危険物施設における違反是正の徹底、並びに事業体にお
ける防火管理体制と危険物施設における保安対策の強化などに積極的に取り組み、いずれの
施策についても目標を上回ることができました。
なお、各種取り組みの結果、昨年の火災件数が過去 2 番目に少ないものとなり、また、住
宅用火災警報器についても平成 25 年 3 月 31 日時点での設置率が 96.9%に達し、全国平均の
77.5%を大きく上回りました。
今後もあらゆる機会を捉え、住宅用火災警報器の奏功事例等を紹介しながら未設置住宅に
対する設置促進、設置後の適正な維持管理、住宅用防災機器等の設置普及など人命と財産を
火災から守るため防火安全対策の推進に積極的に取り組んでいきます。
*住宅用火災警報器の全国平均値ついては、直近(平成 24 年 6 月 1 日時点)の設置状況推計結果
Ⅱ.地域の防災力を強化するため、消防団の充実・強化や自主防災組織の育成・指導に努めます
地域防災力の向上を図るには、中核となる消防団の充実・強化が必要不可欠であることか
ら、消防団員の確保を積極的に進めましたが、目標値の条例定数(1,011 人)を確保するこ
とはできませんでした。現在の実員数は 991 人で条例定数の 98%となっており、引き続き消
防団員の確保に努めます。
また、消防団の管轄区域変更に伴い、分団本部の整備を計画的に進め、地域住民との連携
強化を図る施設として活用し、災害に強いまちづくりを進めました。
自主防災組織の初期消火・避難訓練等、福井市総合防災訓練については、東日本大震災の
教訓や福井豪雨の被災体験に基づいた各種訓練を実施したことにより、参加予定人数を大幅
に上回る参加者を得ることができました。
今後も、福井市地域防災計画に沿い、自助・共助の連携訓練を取り入れるとともに若年層
の参加を促し、市民の防災意識の高揚と災害発生時における防災行動力の強化を図ります。
Ⅲ.助かる命を助けるため、
「救急知識」の普及に努めます
応急手当法の講習は、AEDの普及と合わせて市民の関心が高まってきたこともあり、受
講者が増えました。
今後も、多くの市民にあらゆる機会を捉えて講習会への参加を働きかけ、救命率の向上を
図ります。
- 190 -
Ⅳ.災害現場での対応力を向上させるため、高度な知識や技術を持つ人材の育成や職員の資質向上
を図ります
様々な災害に対処するには、専門的かつ高度な技術や資格を持った人材を育成する必要が
あります。このため、計画的に各種の研修や訓練を実施したほか、消防大学校や救急救命研
修等の専門機関に委託して教育・訓練や資格・免許を取得させるなど、当初の目標を達成す
ることができました。
また、これらに触発され、自主的に資格・免許を取得する職員も年々増えており、職員の
資質の向上に繫がっております。
今後も研修等を通じて、職員の資質の向上に努めます。
Ⅴ.消防体制と消防施設の充実を図ります
市中心部に位置し、消防活動拠点として重要な役割を担う中消防署については、老朽化が
進み耐震性にも劣っていることから、仮庁舎を建設して消防機能の維持を図りながら建替え
工事を行っています。
なお、平成 26 年 1 月に完成する予定です。
また、消防救急無線のデジタル化については、整備に向けて福井県消防救急無線デジタル
化推進協議会において協議検討を行い、10 月 16 日に「全体計画」を総務省消防庁へ提出し
ました。今後は、消防救急デジタル無線の整備に向けて、無線システム及び各種機器等に関
する実施設計を行います。
- 191 -
Ⅰ.火災から人命と財産を守るため、防火安全対策の推進に努めます
達成度
1
住宅防火対策の推進
実
行
内
容
目 標
住宅火災の防止及び住宅火災による死傷者の減少を目指し、住宅防火対策を推進します。
特に、出火危険の排除、防火意識の高揚及び住宅用防災機器等の普及を図るため、一般住宅に対す
る防火診断、自治会等を単位とした防火教室及び女性防火クラブ員等主婦層を対象とした研修会を開
催します。
取 組 内 容
○ 消防職員と消防団員による住宅防火診断を実施し、住宅用火災警報器及び消火器の設置、維持管
理について戸別指導を行った
○ 天ぷら油などによる「うっかり火災」防止のため、自治会等を対象とした防火教室を開催し、出
火防止を図った
○ 女性防火クラブ員等主婦層を対象とした研修会を開催し、出火防止を図るとともに、住宅用防災
機器等の普及促進を図った
数
目
値
指
標
標
結 果
住宅火災発生件数 : 30 件以下
消防職員と消防団員による住宅防火診断の実施
: 9,000 戸
(住宅用火災警報器及び消火器の設置
又は維持管理の指導を含む)
自治会等を対象とした防火教室の開催
: 130 回
住宅用防災機器等を普及するための研修会の開催
: 9回
・ 成
果
住宅火災発生件数 : 29 件
消防職員と消防団員による住宅防火診断の実施
: 9,516 戸
自治会等を対象とした防火教室の開催
: 165 回
住宅用防災機器等を普及するための研修会の開催
: 11 回
成果・課題
住宅火災の発生件数を目標 30 件以下に掲げ、消防職員と消防団員による住宅防火診断、自治会を
対象とした防火教室、住宅用防災機器等を普及するための研修会などの各種活動を取り組んだことにより、
住宅火災発生件数を 29 件に抑制することができました。
この火災の中には、住宅用火災警報器による早期発見が功を奏したため、被害がぼや程度に収まっ
た事案が 5 件含まれていることから、今後も住宅火災の発生防止を図るとともに住宅用防災機器等の維
持管理に関する指導、設置普及に取り組みます。
- 192 -
達成度
2
防火査察と違反是正の徹底
実
行
内
容
目 標
法令違反による火災危険を排除するため、防火査察を効率的・効果的に実施します。
また、違反対象物に対しては、必要に応じて警告や命令等の違反処理を行い、早期是正が図られる
よう努めます。
取 組 内 容
○ 市民の安心・安全を確保するため、人命危険の大きい不特定多数の人が利用する建築物等の防火
査察を実施し、火災危険や人命危険を排除した
○ ガソリンスタンドなどの危険物施設(タンクローリーを除く)の査察を実施し、施設の安全対策
の推進を図った
○ タンクローリーからの漏洩事故、無許可貯蔵などの重大違反を防ぐため特別査察を実施し、事故
防止対策の徹底、保安に対する意識の高揚を図った
数
目
値
指
標
標
結
不特定多数の人が利用する建築物等の査察の実施
: 2,000 件
危険物施設の査察の実施 : 700 件
タンクローリーの特別査察の実施 : 189 台
果
・ 成
果
不特定多数の人が利用する建築物等の査察の実施
: 2,071 件
危険物施設の査察の実施 : 726 件
タンクローリーの特別査察の実施 : 189 台
防火査察の実施については計画的に行い、火災危険、人命危険等の排除を図るとともに、火災発生
件数の抑制に繋げることができました。
今後も不特定多数の人が利用する建築物、危険物施設等の防火査察を計画的に実施して、違反是正
の徹底を図るとともに、防火対象物等の安心・安全の確保に努めます。
成果・課題
- 193 -
達成度
3
事業体における自衛消防組織の育成強化
実
行
内
容
目 標
事業体における初期消火や避難訓練等の指導を行い、防火管理及び保安管理に対する意識高揚と自
衛消防組織の育成を図ります。
また、防火管理者、防災管理者、危険物取扱者等を対象とした防火研修会を開催し、自衛消防組織
の育成強化を図ります。
取 組 内 容
○ 各事業所に対する初期消火・避難訓練等の指導を行い、防火管理及び危険物の保安管理に対する
意識高揚と自衛消防組織の育成指導を図った
○ 防火管理者及び防災管理者を対象とした講習会を開催し、自衛消防組織の育成強化を図った
○ 自衛消防組織及び危険物の保安管理に関する内容の研修会を開催し、自衛消防組織の育成強化、
危険物の保安管理に関する意識高揚を図った
数
目
値
指
標
標
結 果
事業体の消火・避難訓練指導等の実施
: 900 回 参加者数 66,000 人
防火管理者及び防災管理者講習会の開催 : 8 回
防火研修会の開催 : 10 回 参加者数 500 人
・ 成
果
事業体の消火・避難訓練指導等の実施
:1,118 回 参加者数 70,003 人
防火管理者及び防災管理者講習会の開催 : 8 回
防火研修会の開催 : 11 回 参加者数 541 人
事業体における自衛消防組織の育成強化については、各項目とも計画以上に実施することができ、
防火管理・保安管理に関する意識の高揚を図ることができました。
今後も防火管理体制の強化及び危険物施設における保安対策の強化を図るため、自衛消防訓練の指
導、研修会等を積極的に行い防火意識の高揚を図ります。
成果・課題
- 194 -
Ⅱ.地域の防災力を強化するため、消防団の充実・強化や自主防災組織の育成・指導に努
めます
達成度
4
消防団の充実・強化
実
行
内
容
目 標
地域防災力の向上を図るため、継続的に消防団員の確保を図るとともに、管轄区域変更に伴い、分
団本部(詰所)が無い分団の分団本部整備を計画的に進めるほか、消防団と自主防災組織等、地域住
民との連携強化を図る施設として活用し、災害に強いまちづくりを進めます。
また、消防団の活性化のため、消防団協力事業所の認定に努めます。
取 組 内 容
○
○
○
○
○
福井市防災訓練等に合わせ、防災資機材を活用した自主防災組織との連携訓練を行った
新規消防団員の確保として新たに 21 人の団員が入団した
消防団協力事業所表示制度の推進を行い、8 事業所に表示証を交付した
消防分団詰所の建設整備を行った(棗、東安居、啓蒙)
軽デッキバン消防車を、分団詰所の竣工、又は分団車両の車検期間満了時に合わせて配備した
(5 台)
数
目
値
指
標
標
結
防災資機材を活用した自主防災組織との
連携訓練等の実施 : 52 回
消防団員の確保(条例定数 1,011 人)
: 1,011 人
消防団協力事業所表示新規交付事業所数
: 7 事業所
消防団分団詰所数
: 35 カ所(23 年度) → 38 カ所(24 年度)
(棗・東安居・啓蒙)
軽デッキバン消防車の整備
: 20 台(23 年度) →
25 台(24 年度)
(棗・東安居・啓蒙・日之出・酒生)
果
・ 成
果
防災資機材を活用した自主防災組織との
連携訓練等の実施 : 52 回
消防団員の確保(条例定数 1,011 人)
: 991 人
消防団協力事業所表示新規交付事業所数
: 8 事業所
消防団分団詰所数
: 38 カ所(棗・東安居・啓蒙)
軽デッキバン消防車の整備
:
25 台
(棗・東安居・啓蒙・日之出・酒生)
成果・課題
地域の防災力を向上させるために、地域に密着した消防団がその中核となって、自主防災組織をは
じめとする地域住民との連携を図り、安全で災害に強いコミュニティづくりを進めました。
新規消防団員の確保については、21 人が入団し 991 人となりましたが、条例定数を確保することが
できませんでした。
今後も、地域の核となる公民館などに消防団の PR ポスターを掲示するほか、消防団と共に実施し
ている防火訪問などの機会を捉えて積極的に広報活動を行い、消防団の確保に努めます。
- 195 -
達成度
5
自主防災組織の育成・指導
実
行
内
容
目 標
「自分たちのまちは、自分たちで守る」との精神のもと、自主防災組織の育成指導を推進します。
また、消防団との連携強化を図ります。
取 組 内 容
○ 自主防災組織の育成・指導
・各種行事開催時に、初期消火・救急救護等の自主防災組織育成指導を実施した
・降雨時期に備えた水防訓練を実施した
○ 福井市総合防災訓練の実施(沿岸地区における大規模津波訓練の実施を含む)
・福井市総合防災訓練を実施した
6 月 24 日 (推進地区)
4 地区
4,659 人
44 地区
41,009 人
(推進地区以外)
数
目
値
指
標
自主防災組織等の初期消火・避難訓練等の指導
: 225 回
参加者数 23,800 人
福井市総合防災訓練の実施
(沿岸地区は津波対策訓練を含む)
: 1回
参加者数 38,000 人
標
結 果
・ 成
果
自主防災組織等の初期消火・避難訓練等の指導
: 299 回
参加者数 26,461 人
福井市総合防災訓練の実施
(沿岸地区は津波対策訓練を含む)
: 1回
参加者数 45,668 人
自主防災組織の初期消火・避難訓練等、福井市総合防災訓練については、東日本大震災の教訓や福
井豪雨の被災体験に基づいた各種訓練を実施したことにより、参加予定人数を大幅に上回る参加者を
得ることができました。
今後も、福井市地域防災計画に沿い、自助・共助の連携訓練を取り入れるとともに若年層の参加を
促し、市民の防災意識の高揚と災害発生時における防災行動力の強化を図ります。
成果・課題
- 196 -
Ⅲ.助かる命を助けるため、「救急知識」の普及に努めます
達成度
6
正しい 119 番通報の普及
実
行
内
容
目 標
119 番は、市民の生命と財産を守るための緊急回線であることから、
「正しい 119 番通報のしかた」
及び 「正しい 119 番の利用」 について普及広報を図ります。
また、耳や言葉の不自由な方からの 119 番通報要領についても広報に努めます。
取 組 内 容
○ 広報紙掲載による広報
・市政広報
・福井市防火委員会だより
・公民館だより
・社会福祉協議会の機関紙「まごころ」
○ 市広報番組による広報(行政チャンネル)
・コマーシャル放送「正しい 119 番の利用」
○ 広報車による巡回広報
数
目
値
指
標
標
結
果
・ 成
果
広報紙(市政広報、公民館だより、社会福祉協議会 広報紙(市政広報、公民館だより、社会福祉協議会
の機関紙等)への掲載
: 50 回
の機関紙等)への掲載
: 74 回
広報車による巡回広報
: 20 回
広報車による巡回広報
: 20 回
平成 24 年中の「119 番受信件数」13,417 件のうち「問い合わせ、病院照会、いたずら、無言等」
の緊急を要しない通報は 2,663 件で、通報件数全体の 19.8%を占めており、前年の 22.0%より 2.2%
減少しました。
今後も引き続き、正しい 119 番通報の普及広報に努めます。
成果・課題
- 197 -
達成度
7
応急手当法の普及・啓発
実
行
内
容
目 標
助かる命を助けるために、AEDの取扱方法を含めた救命処置や、応急手当の方法などの救急知識
の普及に努めます。
取 組 内 容
○ 事業体、自治会等を対象に、3 時間の救命講習会(普通)及び 8 時間の救命講習会(上級)を実
施した
○ 事業体、自治会等を対象に、3 時間未満の応急手当講習会(BLS含む)を実施した
○ 中学生を対象に、普通救命講習会(守ろう命の講座)を実施した
○ 乳幼児の保護者を対象に、救急講習会(小児救急講習会)を実施した
数
目
値
指
標
救命講習会(普通・上級)の開催
: 参加者数 5,500 人
応急手当講習会(BLS含む)の開催
: 参加者数 6,000 人
守ろう命の講座の開催(中学生対象)
: 参加者数 1,900 人
小児救急講習会の開催(母親等対象)
: 参加者数
800 人
標
結 果
・ 成
果
救命講習会(普通・上級)の開催
: 参加者数 6,251 人
応急手当講習会(BLS含む)の開催
: 参加者数 7,249 人
守ろう命の講座の開催(中学生対象)
: 参加者数 2,226 人
小児救急講習会の開催(母親等対象)
: 参加者数
924 人
各種講習会は、AEDの普及と合わせて市民の関心が高まってきたこともあり、受講者が増えまし
た。
今後も引き続き、市民に講習の開催案内をあらゆる機会を捉え周知し、応急手当技術等の向上に努
めます。
成果・課題
- 198 -
Ⅳ.災害現場での対応力を向上させるため、高度な知識や技術を持つ人材の育成や職員の
資質向上を図ります
達成度
8
高度な知識や技術の習得と職員の資質向上
実
行
内
容
目 標
様々な災害に対処するには、専門的かつ高度な技術や資格を持った人材を育成する必要があるた
め、各種の訓練や研修を実施し、消防職員の資質の向上を図ります。
取 組 内 容
○ 各種技能講習の受講等を計画的に受講した
○ 消防緊急無線の運用に必要な第 3 級陸上特殊無線技士の資格を取得した
○ 救急救命士養成所への入校及び新たな救命行為(薬剤投与、気管挿管)を可能とするための病院
研修を計画的に実施した
○ 救急救命士の病院研修(就業前・再研修)を計画的に実施した
○ 警防活動研究会を開催し、火災や特異災害が発生した場合などの防ぎょ活動の検証や今後の対応
方針を検討した
○ 水難事故等に対応するため、水難水上訓練を実施した
○ 消防行政の複雑多様化、専門高度化に即応するため、消防大学校へ入校し消防職員の資質の向上
を図った
○ 応急手当指導員の資格を取得した
数
目
値
指
標
標
結
各種技能講習の受講等
: 7 回(7 種類) 受講者数 14 人
第 3 級陸上特殊無線技士の資格取得
: 2人
救急救命士の研修入校
: 2 人(有資格者総数 36 人)
救急救命士の追加講習の受講(薬剤投与・気管挿管)
: 6人
救急救命士の病院研修の受講(就業前・再研修)
: 16 人
警防活動研究会の開催
: 4 回 参加者数 50 人
水難救助資機材取扱訓練の実施(水難水上訓練を含む)
: 100 回 参加者数 500 人
消防大学校、福井県消防学校委託研修及び各種研修
の受講 : 100 人
応急手当指導員の資格取得 : 2 人
果
・ 成
果
各種技能講習の受講等
: 7 回(7 種類)受講者数 14 人
第 3 級陸上特殊無線技士の資格取得 : 2 人
救急救命士の研修入校
: 2 人(有資格者総数 36 人)
救急救命士の追加講習の受講(薬剤投与・気管挿管)
: 6人
救急救命士の病院研修の受講(就業前・再研修)
: 16 人
警防活動研究会の開催
: 4 回 参加者数 52 人
水難救助資機材取扱訓練の実施(水難水上訓練を含む)
: 111 回 参加者数 625 人
消防大学校、福井県消防学校委託研修及び各種研修
の受講 : 100 人
応急手当指導員の資格取得 : 3 人
成果・課題
委託研修や技能講習、救急救命士の養成等については、計画どおり実施することができ、職員の資
質の向上が図られました。
今後も、研修等を通じて、あらゆる災害に対処できるよう、消防職員の知識・技術等の更なる資質
の向上に努めます。
- 199 -
Ⅴ.消防体制と消防施設の充実を図ります
達成度
9
中消防署の建設事業
実
行
内
容
目 標
市中央部での消防活動を効率的に行うために、老朽化が進み耐震性に劣る中消防署を建替えます。
なお、今後のスケジュールについては、平成 24 年度中に基礎工事を行い、平成 25 年度には完成す
る見込みです。
また、建替えにあたっては消防機能を維持するため仮庁舎を設けます。
取 組 内 容
○ 中消防署仮庁舎は 9 月 28 日に使用検査を終了し、10 月 9 日から運用を開始した
○ 中消防署新築工事は、10 月から工事に着手した
数
目
値
指
標
中消防署仮庁舎工事(建設・運用)
: 運用開始(9 月)
中消防署新築工事
: 基礎工事(1 月)
標
結 果
・ 成
果
中消防署仮庁舎工事(建設・運用)
: 運用開始(10 月)
中消防署新築工事
: 基礎工事(1 月)
老朽化が進み耐震性に劣る中消防署を建替えるにあたって、消防機能の維持のために仮庁舎を建設
しました。
中消防署の新築については、平成 26 年 1 月の完成を目指します。
成果・課題
- 200 -
達成度
10
消防車両整備の推進
実
行
内
容
目 標
迅速かつ効果的な消防・救急活動を行うため、消防車両を整備します。
取 組 内 容
○ 社会資本整備総合交付金を活用して、高規格救急車 1 台を整備した
○ 石油貯蔵施設立地対策等交付金を活用して、消防ポンプ自動車(CD-1)1 台および 15m梯子付消
防自動車 1 台を整備した
数
目
高規格救急車
消防ポンプ自動車(CD-1)
15m梯子付消防自動車
値
指
標
:
:
:
標
結
1台
1台
1台
果
・ 成
高規格救急車
消防ポンプ自動車(CD-1)
15m梯子付消防自動車
:
:
:
果
1台
1台
1台
消防車両の整備については、
耐用年数の経過した車両を第六次総合計画に基づき 3 台更新しました。
今後も緊急消防援助隊設備整備費補助金及び石油貯蔵施設立地対策等交付金などを活用して、計画
的に車両を更新いたします。
成果・課題
- 201 -
達成度
11
消防救急無線のデジタル化の推進
実
行
内
容
目 標
平成 28 年 6 月からの消防救急無線デジタル化について、福井県消防救急無線デジタル化推進協議
会において、平成 25 年度以降の実施設計・工事にかかる整備方法等について協議し、デジタル化を
推進します。
取 組 内 容
○ 消防救急無線デジタル化に向けて、福井県消防救急デジタル化推進協議会において協議検討を行
い、
「全体計画」を作成して 10 月 16 日に総務省消防庁へ提出した
数
目
値
指
標
全体計画を策定し、国への提出
(消防救急デジタル無線整備事業)
標
結 果
:
8月
・ 成
果
全体計画を策定し、国への提出
(消防救急デジタル無線整備事業)
:
10 月
「福井県消防救急デジタル無線の全体計画」を作成し、総務省消防庁と 2 回の検討を行い、防災基
」として認められました。
盤整備事業中「特に推進すべき事業(起債充当率 90%、交付税算入率 50%)
9 月 26 日に福井県消防救急デジタル推進協議会で「全体計画」が了承され、10 月 16 日に総務省消
防庁へ提出しました。
尚、同推進協議会では、各消防本部が単独で整備することとなりましたので、今後は無線システム
及び各種機器等に関する実施設計を作成し整備を図ります。
成果・課題
- 202 -
企業局
成果報告
企業管理者
嶋
田
企業局長
西
行
伸
行
茂
達成度
-
10
1
3
総 括
市民のライフラインであるガス・水道事業において、安全・安心のレベルを向上させ安定
供給に努めることを基本方針に取り組んできました。
ガス事業においては、定期点検や需要家と連携した訓練などにより保安の確保に努めてき
ました。耐震化対策としての経年管の入れ替えは、ガス安全高度化計画に基づき着実に推進
しています。その一方で、天然ガスの価格高騰やオール電化の推進など、非常に厳しい環境
のなか、需要拡大に向け取り組みましたが、期待した結果を残せませんでした。
水道事業では、水道水の安定供給を確保するため基幹管路をはじめとする管路の耐震化を
進めましたが、一部工事が翌年に繰り越しとなりました。来年度は繰り越した工事を速やか
に完成させるとともに、災害時のライフラインの確保や持続可能な水道事業を展開していく
ため、引き続き基幹施設の更新及び基幹管路の耐震化を進めていきます。
簡易水道事業では、安全で衛生的な水を安定して供給できるよう、計画的に老朽化施設の
改修や既存設備の整備を進めるとともに、未給水区域の解消を図る事業に取り組んできまし
た。
また、財政運営の安定化を図るため、効率的・効果的な料金徴収の取り組みを進めてきま
した。平成 25 年度からは、料金徴収等業務を民間事業者に委託することで、お客様へのサ
ービスの更なる向上と滞納額の削減を図ります。
- 203 -
組織目標ごとの達成状況
Ⅰ.ガスを安全に安定供給します
定期的なガス設備の保安点検、需要家や関係団体と連携した防災訓練を行うことなど、恒
常的な保安の確保に努めました。また、耐震化対策としての経年管のポリエチレン管への布
設替えでは、今年度も計画目標値を上回る成果をあげることができました。
平成 23 年 2 月に発生した建物解体時のガス事故を教訓とし、関係事業者を対象とした安
全講習会の実施やチラシの送付など、一層の保安の確保に努めてきました。
東日本大震災後の天然ガス(LNG)価格の高騰により、新規需要家獲得が進まず、結果
として二酸化炭素の削減目標を達成することはできませんでした。今後は、低価格が期待さ
れるシェールガス輸入の動向を注視しながら、積極的な需要家獲得に努めます。
小中学校学習環境整備事業に伴うガス空調危機設置の業務は、順調に進捗しています。
※ シェールガス
頁岩(シェール)層から採取される天然ガス。従来のガス田ではない場所から生産される
ことから、非在来型天然ガス資源と呼ばれる。
Ⅱ.安全でおいしい水を安定供給します
災害に強い水道施設を構築するため、重要度の高い九頭竜配水池及びポンプ場更新の詳細
設計を実施しました。
基幹管路の耐震化については、災害時の重要医療施設(県立病院)への安定供給が促進さ
れましたが、一部工事について地元説明が難航したため、来年度に繰り越しとなりました。
今後は、これまで以上に関係者との協議を密にし、事業の進捗に努めます。
美山地区及び越廼地区の公営簡易水道については、老朽化した施設の改修や滅菌設備等の
整備を計画的に行い、安全で衛生的な飲料水の供給に努めてきました。しかし、老朽化が進
んでいる設備の更新を優先するために工事順を入れ替えた結果、一部工事が繰り越しとなり
ました。
また、市民のニーズを水道事業に反映させ、信頼される運営を進めるため、19 名の水道モ
ニターを委嘱し、研修会や施設見学会を実施しました。
今後も、水道ビジョンに基づき災害に強い水道をめざして、九頭竜浄水場から基幹管路へ
の耐震化を進めるとともに、水道GLPに基づいた精度の高い検査技術を維持し続け、安
全・安心でおいしい水の安定給水に努めていきます。
※ 水道GLP(Good Laboratory Practice)
「水道水質検査優良試験所規範」の略で、日本水道協会が定めた水質検査の品質保証の仕
組みのこと。水道事業体等の水質検査部門が、管理された体制の下で適正に検査を実施し、
水質検査結果の信頼性を確保するための規準で、日本水道協会が認定を行っている。
平成 24 年 4 月 1 日現在、全国の水道事業体 1,620 団体のうち 59 の団体が認定を受けてい
る。
- 204 -
Ⅲ.自然災害を想定した防災訓練を実施し、速やかな対応能力の向上に取り組みます
企業局独自のガス・水道合同防災訓練(風水害・地震)では、情報収集・伝達訓練を行う
とともに、消防局と福井管工事業協同組合と連携した応急復旧訓練を行いました。
今後は、訓練後のアンケートを参考に、訓練の質や実効性を高めながら、危機管理体制の
強化を図っていきます。
また、日本ガス協会・日本水道協会とも連携を図りながら、相互の応援体制の整備にも努
めていきます。
Ⅳ.ガス・水道事業の一層の経営健全化に努めます
ガス及び水道使用料にかかる滞納額の削減に取り組んだ結果、目標を上回る滞納額の削減
ができました。平成 25 年度からは、料金徴収業務を民間事業者に委託し、これまで以上の
お客様サービスの向上と滞納額削減に努めます。
また、起債の新規借入の抑制や、公的資金の繰上償還による支払利息の軽減等のコスト削
減を図りました。
- 205 -
Ⅰ.ガスを安全に安定供給します
耐震化対策としてのねずみ鋳鉄管及び白ガス管の布設替え
実
行
内
達成度
1
容
目 標
ガス施設の安全・安心を確保し長期的な安定供給を維持するため、平成 24 年度も引き続き低圧ガ
ス管のねずみ鋳鉄管や白ガス管を、ポリエチレン管へ布設替えを行うなどガス導管の耐震化対策を進
めます。
ねずみ鋳鉄管は平成 26 年度に、白ガス管は平成 32 年度を目標に入れ替え完了を目指します。
取 組 内 容
○ 低圧ガス経年管(ねずみ鋳鉄管及び白ガス管)のポリエチレン管への布設替えを、経年導管入替
計画に基づき実施
布設替延長
4,559m
内訳
ねずみ鋳鉄管 3,220m
白ガス管
1,339m
○ 中圧管については、耐震管への布設替えおよび布設工事を実施
布設替延長
2,077m
布設延長
866m
計 2,943m
数
目
値
指
標
標
結 果
・ 成
果
低圧ガス経年管(ねずみ鋳鉄管及び白ガス管)のポ 低圧ガス経年管(ねずみ鋳鉄管及び白ガス管)のポ
リエチレン管への布設替え進捗率
リエチレン管への布設替え進捗率
: 合計 77.4%(23 年度)→ 80.4%(24 年度)
: 合計 81.4%
(内訳)
(内訳)
ねずみ鋳鉄管
ねずみ鋳鉄管 91.9%
86.3%(23 年度)→91.4%(24 年度)
白ガス管
白ガス管
71.1%
68.8%(23 年度)→69.6%(24 年度)
ガス導管(中低圧管)全体の耐震化率
ガス導管(中低圧管)全体の耐震化率
:合計 59.7%(23 年度)→ 60.9%(24 年度)
: 合計 61.7%
成果・課題
ねずみ鋳鉄管については、経年導管入替計画に基づき残り 2 年間で入れ替えを実施し平成 26 年度
完了を目指します。
また、主要導管に位置付けられる中圧ガス管については、過去にガス漏えいがあった同一環境のガ
ス管を対象に布設替え工事を実施するなど、耐震性の向上を図り年度当初予定していたガス導管(中
低圧管)全体の耐震化率は、0.8 ポイント上回る結果となりました。
引き続きガス導管の耐震化事業を推進し、ガスの安全かつ安定的な供給に努めます。
- 206 -
達成度
2
お客様の生命と財産の保安確保の強化
実
行
内
容
目 標
お客様である市民の安全と安心を維持するため、365 日 24 時間体制で保安の確保に取り組みます。
需要家ガス設備保安点検をはじめとし、お客様への排気ガス中毒事故防止啓発パンフレット配布や
ガス漏洩対応訓練の実施等ガス事故防止を図る各種施策を推進します。
また、今年度から国の新たな方針に基づき、保安上重要な建物における経年埋設内管の改善に取り
組みます。
取 組 内 容
○ 需要家設備点検の際、ガスを安全に使用していただけるよう排気ガス中毒事故防止啓発パンフレ
ットを配布
また、危険度の高いAランク不良給排気需要家と折衝し、5 件を改善
○ 事故対応能力向上を目的としたガス漏洩対応等の訓練を実施
○ 保安上重要な建物における経年埋設内管について、571 件のお客様と改善折衝
○ 解体時の事故を防止するため、解体業者や建築関連業界に対する安全講習会の開催、チラシ送付
を実施
数
目
値
指
標
標
結
消防と連携したガス工場における防災訓練
: 5月
お客様と連携したガス漏洩時の初期活動訓練の実施
:
6月
大口需要家のガス管損傷を想定した対応訓練
: 7月
地階を有するビル所有者等と連携した訓練
: 12 月
保安上重要な建物における経年埋設内管の改善
(対面折衝を含む) : 330 件
不良給排気需要家(最も危険度の高いAランク需要家)の削減
: 16 件(23 年度末) → 11 件(24 年度末)
解体時の事故を防止するための安全講習会の実施、チラシ送付
: 解体業者等に対する安全講習会の実施 6 月・1 月
: 建築関連業者に対する安全講習会の実施 2 回
果
・ 成
果
消防と連携したガス工場における防災訓練
: 5 月実施
お客様と連携したガス漏洩時の初期活動訓練の実施
: 6 月 木田公民館にて実施
大口需要家のガス管損傷を想定した対応訓練
: 7 月 赤十字病院栄養管理棟にて実施
地階を有するビル所有者等と連携した訓練
: 11 月 放送会館にて実施
保安上重要な建物における経年埋設内管の改善
(対面折衝を含む) : 571 件
不良給排気需要家(最も危険度の高いAランク需要家)の削減
: 11 件
解体時の事故を防止するための安全講習会の実施、チラシ送付
: 解体業者等に対する安全講習会の実施 6 月・1 月
: 建築関連業者に対する安全講習会の実施 2 回
成果・課題
計画していた各種訓練を実施し、ガス漏洩や災害時の対応能力向上を図りました。これらの訓練に
おける課題を次年度の訓練に取り入れ、より実践的な訓練となるよう努めます。
保安上重要な建物における経年埋設内管の改善については、計画を見直し平成 26 年度完了としま
した。引き続き計画に基づき対策を進め、経年埋設内管件数の減少を図ります。
排気ガス中毒事故防止のため、需要家設備点検業務とともに職員が直接お客様と折衝したことで、
危険度の高いAランク需要家数が減少しました。今後も、不良給排気需要家の全体数削減のため業務を継続し
ていきます。
ガス事故未然防止のため解体業者や建築関連業者に対する講習会開催や安全周知活動により、建築
関連業者のガス事故防止意識向上が図られました。次年度より講習会内容や周知の方法について改善
し、関係事業者のさらなるガス事故防止意識向上を図ります。
- 207 -
達成度
3
天然ガスの需要拡大による環境への貢献
実
行
内
容
目 標
環境にやさしい天然ガスを積極的にアピールし、大和田地区の導管整備と営業活動により天然ガス
の需要拡大に取り組むとともに、教育委員会で行う学習環境整備事業に伴う中学校でのガス空調機器
の運用と、小学校での機器設置工事に着手します。
また、家庭用燃料電池「エネファーム」、太陽熱や太陽光発電などの自然エネルギーを活用したガ
ス機器のPRに努め、二酸化炭素の増加抑制と削減を図ります。
このため、環境性に優れた都市ガスをPRしていく場所として、アンテナショップ「G・Cook」
を有効に活用していきます。
取 組 内 容
○ 都市ガスの環境性や優位性などのPR活動
・供給区域内の公民館での最新ガス機器や啓発パネルの展示
・キッチンメーカー特別販売会、住まいの情報展などの住宅関連イベントへのブース出展
○ 需要拡大の営業活動
・サブユーザーへの定期的な巡回訪問
・住宅販売会社の営業マンへのガス情報説明会や大型ガス機器研修会の実施
・供給区域内の都市ガス利用率が低い地域への燃料転換等の営業活動及びポスティング
○ ガス機器販売の促進
・ガス機器長期使用需要家へダイレクトメールの送付
・Gライン福井と連携したメディアでの広告活動や北陸 3 県合同販売キャンペーンの実施
・G・Cookでのまちづくり福井㈱、福井駅前商店街などと連携したイベントの開催
・ガス展、特別セール(6・3 月)の実施
・サブユーザーへの営業や各種イベント・販売会場で、エネファーム等の販売・PRを実施
○ 市施設へのガス空調機器設置工事
・中学校 4 校では、昨年 7 月からガス空調機器の運用を開始
・小学校 15 校では、今年 7 月の運用開始に向け機器設置の工事中
数
目
値
指
標
標
結 果
家庭用燃料電池「エネファーム」の設置補助
: 3台
企業局アンテナショップ「G・Cook」の利用者
数
: 3,500 人
新規需要家獲得による二酸化炭素削減量
: 300t
・ 成
果
家庭用燃料電池「エネファーム」の設置補助
: 1台
企業局アンテナショップ「G・Cook」の利用者
数
: 3,636 人
新規需要家獲得による二酸化炭素削減量
: 246t
成果・課題
エネファームについては、当初 3 台を設置する予定でしたが、1 台は取止め、1 台は来年度へ延期
となり、その結果今年度の設置台数は 1 台でした。
G・Cookの利用者数 3,500 人の目標を達成することができましたが、来年度も引き続き今年度
の外部点検での改善点を活かし、都市ガスのPR強化に努めます。
東日本大震災後、天然ガス(LNG)の輸入価格の上昇により、特に業務用・商業用の新規需要家
の獲得が難しく、また導入を次年度等へ延期する事業者もあり、数値目標の達成ができませんでした。
しかしながら、新規の大口供給契約やJR福井駅西口再開発ビルでの都市ガス併用採用など、将来の
ガス需要開発に繋がる案件も獲得することができました。
来年度以降も、最大限の営業強化を図り新規需要家の獲得に努めます。
- 208 -
Ⅱ.安全でおいしい水を安定供給します
達成度
4
災害に強い水道施設の構築
実
行
内
容
目 標
市内配水の約 80%をまかなっている九頭竜配水池の耐震化について詳細設計を行うとともに、原目
配水池及び市内へ送・配水するポンプ室の詳細設計を行います。
取 組 内 容
○ 九頭竜配水池及びポンプ室更新に向けた詳細設計業務を 6 月に発注、2 月に完了
業 務 名:給水 15 新九頭竜配水池及びポンプ場詳細設計業務委託
履行期間:平成 24 年 6 月 26 日~平成 25 年 2 月 28 日(履行期間を延長)
(設計概要)
新九頭竜配水池詳細設計業務(上屋:PC造 ・ 容量:15,000 ㎥)
新九頭竜ポンプ場詳細設計業務(ポンプ能力:30,000 ㎥/日)
数
目
値
指
標
九頭竜配水池詳細設計業務委託
九頭竜ポンプ室詳細設計業務委託
標
結
:
:
12 月
12 月
1式
1式
果
・ 成
九頭竜配水池詳細設計業務委託
九頭竜ポンプ室詳細設計業務委託
果
:
:
2月
2月
成果・課題
重要度の高い九頭竜配水池及びポンプ室更新に向けた詳細設計を行ったことで、来年度からの建設
が可能となりました。
業務の進捗については、建設に伴う河川管理者や土地改良区等との協議に時間を要したため、当初
履行期間内での完了はできませんでしたが、整備計画スケジュールに影響はありませんでした。
今後は、成果品である業務報告書等に基づき、来年度からの計画的かつ効率的な配水池及びポンプ
場の建設を行い、地震等災害時のライフラインの確保と持続可能な水道事業の実現に努めます。
- 209 -
達成度
5
基幹管路の耐震化
実
行
内
容
目 標
災害時のライフラインの確保と持続可能な水道事業を実現するため、また安全でおいしい水を安定
して供給できるよう、お客様にお配りする水道管のうち、重要な管路となる基幹管路の耐震化を積極
的に行い、災害時における給水拠点までの給水を可能にします。
その一環として、九頭竜浄水場内の導水管や原目配水池から市内へ配水する拠点給水用配水管等の
整備を実施します。
取 組 内 容
○ 九頭竜浄水場内の導水管や原目配水池から市内へ向かう拠点給水用配水管等を耐震化
(年度内完成)
九頭竜水源井導水管整備工事(第 1・2 工区)
1,047m
配水本管布設工事
42m
計
1,089m
H23 末基幹管路総延長
H24 末基幹管路総延長
H24 末基幹管路耐震化率
195km
H23 末基幹管路耐震化延長
195km
H24 末基幹管路耐震化延長
43km/195km = 22.1%
(繰越工事)
拠点給水用配水管整備工事(第 1・2 工区)
数
目
値
指
標
1,306m
標
結 果
基幹管路の耐震化率
: 21.5%(23 年度)→ 22.6%(24 年度)
42km
43km
基幹管路の耐震化率
:
・ 成
果
22.1%
成果・課題
九頭竜浄水場内の導水管の耐震化を進めたことで、基幹となる管路の安全性が向上されました。
また、原目配水池から市内へ向けた拠点給水用配水管整備に着手したことで、災害時の第 3 次医療
機関(県立病院)への安定供給の確保が促進されました。
ただし、拠点給水用配水管整備工事については、工事区間に関係する地元説明に時間を要したこと
から年度内完成が困難となり、平成 25 年 7 月末の完成となる見込みですが、次年度以降の整備スケ
ジュールに影響はありません。
このことから、今年度は指標の耐震化率を達成できませんでしたが、今後は関係者との協議等を密
にすることでスムーズな事業進捗を図り、計画に基づいた耐震化率が達成できるよう基幹管路の整備
に努めます。
- 210 -
達成度
6
簡易水道事業地区の整備推進
実
行
内
容
目 標
美山地区及び越廼地区の公営簡易水道事業については、老朽化した施設や水道未普及地区が存在し
ているため、安全で衛生的な飲料水を供給できるよう計画的な改修、整備を推進します。特に、美山
地区において美山町、境寺町の水道未普及地区を統合した上宇坂第二地区簡易水道建設事業を推進す
ることにより、平成 28 年度には公営簡易水道事業全体での普及率 93.3%を目指します。
取 組 内 容
○ 美山地区(上宇坂第二地区)の未普及地区解消を目的とした浄水場築造、配水池築造工事は施工
中
○ 橋梁配水管添架工事完了
○ 美山地区(間戸地区)の老朽化した取水施設の改修工事完了
○ 越廼地区(城有地区)の老朽化した滅菌室の改修工事完了
数
目
値
指
標
標
結
果
・ 成
果
美山地区(上宇坂第二地区)簡易水道建設工事
美山地区(上宇坂第二地区)簡易水道建設工事
: 浄水場築造、配水池築造、橋梁配水管添架
: 浄水場築造、配水池築造、
(施工中)
橋梁配水管添架
3 月完了
美山地区簡易水道取水施設改修工事
美山地区簡易水道取水施設改修工事
: 12 月(間戸地区)
: 8 月完了(間戸地区)
越廼地区簡易水道滅菌室改修工事
越廼地区簡易水道滅菌室改修工事
: 12 月(城有地区)
: 12 月完了(城有地区)
簡易水道事業普及率
簡易水道事業普及率
: 87.0%(23 年度) → 87.0%(24 年度)
: 87.0%
成果・課題
美山地区(上宇坂第二地区)の簡易水道建設工事の浄水場築造、配水池築造工事にあたり、地域自
治会などとの協議により、導・配水管布設工事を先行して施工することとなり、着工時期が遅れたた
めに繰越工事となりましたが、適正な工程管理に取り組むことにより早期完成を図ります。
なお、この工事の遅れによる平成 25 年度事業進捗への影響はありません。
美山地区(間戸地区)の取水施設改修工事、及び越廼地区(城有地区)の滅菌室改修工事を実施し
たことにより、常に安全で安定した飲料水を供給することができました。
- 211 -
達成度
7
簡易水道事業地区の水質保全
実
行
内
容
目 標
美山地区及び越廼地区公営簡易水道事業の水質保全については、老朽化した滅菌設備があるため、
安全で衛生的な飲料水を供給できるよう、計画的に改修、整備を推進します。
また、年間を通して安定した水質を保つため、水質検査を毎月実施します。
取 組 内 容
○ 美山地区(羽生地区)の滅菌設備取替完了
○ 美山地区(下味見地区、上宇坂地区)の滅菌設備取替については、緊急度を優先して上味見地区、
下宇坂地区に変更して完了
○ 越廼地区(北部地区)の老朽化した滅菌設備の改修工事完了
○ 美山地区(30 施設)及び越廼地区(5 施設)簡易水道施設の水質検査を毎月実施
数
目
値
指
標
美山地区簡易水道滅菌設備取替工事
: 3 カ所(羽生、下味見、上宇坂地区)
越廼地区簡易水道滅菌設備取替工事
: 2 カ所(北部地区)
美山地区及び越廼地区簡易水道施設水質検査
: 毎月
標
結 果
・ 成
果
美山地区簡易水道滅菌設備取替工事
: 3 カ所(羽生、上味見、下宇坂地区)
越廼地区簡易水道滅菌設備取替工事
: 2 カ所(北部地区の大味、蒲生)
美山地区及び越廼地区簡易水道施設水質検査
: 毎月
成果・課題
美山地区の老朽化した滅菌設備を計画的に改修している中、上味見及び下宇坂地区については設備
の定期点検をしたところ、老朽化が著しかったため、当初の計画を変更し今年度改修することにより、
安全で衛生的な飲料水を供給することができました。なお、当初予定していた地区(下味見地区、上
宇坂地区)においては来年度に実施します。
越廼地区(北部地区)の滅菌設備についても、機器の取替を行ったことで、安全で衛生的な飲料水
を供給することができました。
美山地区(30 施設)及び越廼地区(5 施設)簡易水道施設の水質検査を毎月実施することにより、
常に水質の状態を把握し管理することができ、結果、年間を通して安全で衛生的な飲料水を供給する
ことができます。
- 212 -
災害時に備えた応急給水情報の提供及び非常用貯水装置の
達成度
8
有効活用
実
行
内
容
目 標
給水拠点の場所や給水の方法及び日常における飲料水の備蓄など、災害時に備えた最新情報をホー
ムページや市政広報紙(市政広報ふくい)、企業局広報紙(HOT&COOL)でお知らせするなど、
市民の皆様に分かりやすい情報の提供に努めます。また、災害発生時に非常用貯水装置を有効に活用
するため、防災に関係する組織・団体等を対象とした操作説明会を開催します。
取 組 内 容
○ 応急給水情報の提供
ホームページや広報紙等により、災害時の拠点給水場所等の情報を提供
・企業局ホームページ
: 4 月より掲載
・「福井市水道展」で給水方法等パネルを展示
: 6 月 2、3 日
・公民館等へ「応急給水マップ」配布
: 6月
・市政広報紙(市政広報ふくい)
: 7 月 10 日号(NO.1376)掲載
・企業局広報紙(HOT&COOL)
: 7 月 25 日号(NO.33)掲載
○ 非常用貯水装置の操作説明会の開催
・自治会、自主防災組織等関係団体に対する説明会
・関係団体主体の防災訓練補助
数
目
値
指
標
応急給水情報の提供
非常用貯水装置操作説明会の開催
: 豊地区など 11 地区で開催
: 円山地区など 10 地区で実施
標
結
:
:
4 月~7 月
4 月~12 月
果
・ 成
応急給水情報の提供
非常用貯水装置操作説明会の開催
果
:
:
4 月~7 月
4 月~12 月
成果・課題
災害時に備えた応急給水情報の提供については、ホームページや広報紙のほか、公民館にも応急給
水マップを配布したことで、多くの市民の皆様に情報を提供することができました。
非常用貯水装置については、設置完成(平成 23 年度末設置数:33 箇所)時に操作方法の説明を行
っていますが、更なる周知を図るため今年度豊地区など 11 地区において、直接市民の皆様に触れて
いただくことで操作手順を習得していただきました。
今後も、今回操作説明会を実施しなかった地区や関係者に対し、操作方法を説明することで、非常
用貯水装置が災害発生時に有効に活用できるよう努めます。
- 213 -
達成度
9
信頼性が確保された水質検査体制
実
行
内
容
目 標
福井市企業局は、平成 22 年に水道GLPの認定を受けており、今年度に実施される維持審査(サ
ーベイランス)においても認定を維持できるよう、職員の能力向上と設備の充実に努めます。
取 組 内 容
○ サーベイランス審査を申請(4月)
・認定審査時(平成 22 年度)における指摘事項の是正処置状況の確認
・品質管理システムの運用状況の総点検
・各種文書(標準作業手順書等)の改正
・各検査法における定量下限値の確認作業
・検査技術力及び知識力向上のための教育訓練の実施
・新規水道GLP要員への研修の実施
・分析機器の更新
・検査環境の整備
○ サーベイランス審査(7 月 26 日)
・書類審査及び現地審査
○ 水道GLP認定維持の承認(9 月 25 日)
数
目
水道GLP認定維持の承認
値
指
標
:
標
結 果
1月
・ 成
水道GLP認定維持の承認
:
果
9 月 25 日
成果・課題
7 月にサーベイランス審査(書類審査、及び当局浄水管理事務所にての現地審査)を受け、水道G
LPに基づく品質管理システムの運用状況が適切であり、引き続き高い精度にて水質検査を実施して
いる検査機関であるとの認定を得ました。
今後も高い精度の検査技術を維持し、高い信頼性を確保し続け、安全で安心な水道水を供給できる
ように品質管理システムの円滑な運用に努めます。
- 214 -
達成度
10
安心、安定した給水のための管理監視体制の強化
実
行
内
容
目 標
福井市の水道は、100 を超える施設を有しており、効率的な施設運営が欠かせません。効率的な施
設運営には、需要に見合った末端給水栓の水圧や水質の変化を把握することが重要です。
そのため、水圧や水質を連続して監視する自動監視設備を配水管末となる地区に設置し、安全、安
定した給水を実現するための管理監視体制の強化を図ります。
取 組 内 容
○
○
○
○
○
設置候補地の選定に係る給水圧力調査の実施
設置候補地の決定(黒丸町:施設管理センター内、南江守町:サニー公園内)
地元自治会及び関係各課との調整
平成 24 年 11 月 4 日 工事着手
平成 25 年 3 月 8 日 工事完成
数
目
水質監視局設置
:
値
指
標
九頭竜水系
標
結
2 カ所
水質監視局設置
果
:
・ 成
九頭竜水系
果
2 カ所
計画通り年度内に黒丸町と南江守町に水質監視局を設置することができ、安全、安定した給水を実
現するための管理監視体制の強化が図られました。
今後も計画に基づき、各水系の水質監視局設置候補地を調査・選定し、安全で安定した給水を実現
するための管理監視体制の強化に努めます。
成果・課題
- 215 -
達成度
11
水道モニター制度の導入
実
行
内
容
目 標
本市の水道事業に対する理解と関心を深めていただくとともに、市民の方が日ごろ感じていること
やご意見を事業に反映させるため、水道モニター制度の導入を進め、信頼される水道事業運営を図り
ます。
取 組 内 容
○ 福井市水道モニターを委嘱し、研修会とアンケート調査を実施
募 集:平成 24 年 7 月 10 日から平成 24 年 8 月 10 日まで
委 嘱:平成 24 年 10 月 1 日に、応募された 19 名に委嘱
任 期:平成 24 年 10 月 1 日から平成 26 年 3 月 31 日まで
研修会:平成 24 年 10 月 1 日
施設見学会:平成 24 年 11 月 14 日
アンケート調査:平成 25 年 2 月 20 日から平成 25 年 2 月 28 日まで
数
目
水道モニター制度の導入 :
値
指
標
10 月
標
結 果
・ 成
水道モニター制度の導入 :
果
10 月
成果・課題
平成 24 年 10 月 1 日、第1期福井市水道モニターを委嘱し、同日、福井市の水道事業の概要につい
て、研修会を実施しました。
研修会では、水道事業全般についての説明のほか、水道GLPの認定取得など安全で安心な水を供
給するための水質検査への取組や、
「信頼に応える水づくり」のための福井市水道ビジョンの概要説
明を行い、水道事業への理解・関心を深めていただきました。
また、11 月には、施設の目的や役割などについて理解していただくために、九頭竜浄水場や森田配
水塔(マイアクア)などの施設見学会を実施し、有意義だったとの意見をいただきました。
平成 25 年 2 月には、水道事業に対するご意見等をお聞きするためにアンケート調査を行い、利用
者ニーズの把握に努めました。
今後ともモニターの意見を参考にしながら、信頼される水道事業運営を図っていきます。
- 216 -
Ⅲ.自然災害を想定した防災訓練を実施し、速やかな対応能力の向上に取り組みます
達成度
12
災害に迅速に対応するための防災訓練の実施
実
行
内
容
目 標
迅速な災害対応を行うためには不断の訓練が重要であることから、ガス、水道の部門ごとに、加盟
する協会及び関連する団体等と連携した災害想定訓練を実施するとともに、企業局独自の実践的な防
災訓練を実施します。
取 組 内 容
○ 平成 24 年 7 月 18 日、風水害対策のための企業局防災訓練を消防局と連携して実施
・災害対策本部訓練:情報伝達・命令系統等の初期動作、ガス水道施設の被害報告・伝達、復旧の
検討・指示・決定
・九頭竜浄水場における浸水対策実地訓練(止水板設置訓練、土嚢作成・運搬等)
○ 平成 24 年 11 月 22 日、震災対策のための企業局防災訓練を消防局、福井管工事業協同組合と連携
して実施
・災害対策本部訓練
・給水管理事務所における現地訓練(初期消火訓練、ガス水道施設の応急復旧訓練)
○ 平成 24 年 11 月 1、2 日、日本水道協会中部地方支部の合同防災訓練に参加(三重県四日市市)
○ 平成 24 年 11 月 27 日、日本ガス協会とインターネットを利用した被害情報伝達訓練を実施
数
目
値
指
標
標
結
果
・ 成
果
日本ガス協会との情報伝達訓練(ガス) : 1 回
日本ガス協会との情報伝達訓練(ガス) : 1 回
日本水道協会中部地方支部合同防災訓練への参画(水道) 日本水道協会中部地方支部合同防災訓練への参画(水道)
: 1回
: 1回
企業局総合防災訓練 :7 月(風水害) 11 月(震災) 企業局総合防災訓練:7 月(風水害) 11 月(震災)
成果・課題
企業局防災訓練(風水害・震災)では、災害発生時の初動における各自の役割を再確認したほか、
消防職員の指導による実践的な訓練を迅速に行うことができました。さらに関係機関との連携確認や
災害時における応急対応業務の習熟度向上及び危機管理意識の向上を図りました。
訓練実施後には、今後の訓練の質を高め、実効性のあるものとするため、参加職員に対するアンケ
ート調査を実施しました。
日本水道協会中部地方支部合同防災訓練、日本ガス協会との情報伝達訓練においては、災害時にお
ける迅速かつ効率的な情報共有や、事業者間の連携及び指揮命令系統の確認ができました。
- 217 -
Ⅳ.ガス・水道事業の一層の経営健全化に努めます
達成度
13
ガス事業の安定経営
実
行
内
容
目 標
企業債の新規借入を当年度企業債償還額の範囲内に抑制し、後年度のコスト削減と企業債残高の縮
減を図るほか、滞納整理の強化や状況に応じた納付を促す特別納付相談の実施等により、滞納額の削
減に取り組みます。
このような取組により、環境にやさしい都市ガスの安全・安定供給を支える健全経営を確保します。
取 組 内 容
○ 平成 24 年度企業債対象事業
本支管(新設)
80,863 千円
本支管(改善)
310,368 千円
本支管(その他)
13,699 千円
供給管
29,244 千円
事務費
11,939 千円
対象事業費
446,113 千円
新規借入額
430,000 千円
○ 平成 24 年度企業債償還額
542,866 千円
○ 滞納整理の取り組み
・収納利便性の向上及び交渉拡充による徴収強化
・委託徴収による実情に応じた納付促進
24 年 6 月 8 日(金)~
7 月 6 日(金)
・料金課職員による特別滞納整理
24 年 12 月 3 日(月)~ 12 月 26 日(木)
・企業局・下水道部職員による特別滞納整理
・特別納付相談の実施
1 回目
24 年 6 月 30 日(土)~
7 月 2 日(月)
2 回目
24 年 9 月 21 日(金)~
9 月 23 日(日)
数
目
値
指
標
企業債償還額 : 542,866 千円
新規借入額
: 450,000 千円
滞納繰越額(19~23 年度分)の削減
: 79,600 千円(24 年度当初)
→ 42,800 千円(24 年度末)
総収支比率
: 101%以上
標
結 果
・ 成
果
企業債償還額 : 542,866 千円
新規借入額
: 430,000 千円
滞納繰越額(19~23 年度分)の削減
: 79,600 千円(24 年度当初)
→ 26,204 千円(24 年度末)
総収支比率
: 101%以上(見込み)
成果・課題
耐震化対策として取り組んでいるねずみ鋳鉄管の入れ替えは、より一層の安全安心の確保のため、
当初計画を 1 年前倒しして実施(平成 26 年度完了予定)していますが、企業債の当年度借入額は、
企業債償還額の範囲内に抑制できました。
滞納金の削減については、コンビニ収納等による利便性の向上、委託徴収による納付促進や交渉拡
充等による滞納整理の強化に加え、夜間・休日の特別納付相談を実施し、お客様の実情に配慮した中
で確実に納付をお願いすることにより、目標を上回る成果を上げることができました。
来年度から料金徴収等業務を民間事業者に委託しますが、お客様へのサービスの向上と滞納額削減
に引き続き努めます。
- 218 -
達成度
14
水道事業の安定経営
実
行
内
容
目 標
経営改革の努力を行なった公営企業にのみ認められる繰上償還制度を活用し、企業債支払利息の軽
減を図るほか、滞納整理の強化や状況に応じた納付を促す特別納付相談の実施等により、滞納額の削
減に取り組みます。
このような取組により、安全でおいしい水の安定供給を支える健全経営を確保します。
取 組 内 容
○ 平成 24 年度繰上償還実施企業債(9 月 20 日償還)
S62.3 借入 利率 5.4%分 繰上償還額 25,424,002 円
S63.3 借入 利率 5.1%分 繰上償還額 52,298,428 円
総額
77,722,430 円(自己資金にて全額償還) ⇒ 利子消滅額 7,564,602 円
○ 平成 24 年度繰上償還実施企業債(3 月 25 日償還)
借入年月日: S62.3.25 ~H4.5.27 / 利 率: 5.0% 2 本、5.2% 2 本、5.5% 2 本
繰上償還額: 総額 1,038,962,551 円 ⇒利子消滅額 253,478,173 円
○ 平成 24 年度繰上償還に係る借換債発行(3 月 25 日借入、総額 1,038 百万円)
発行額 570,000,000 円(利率 0.280% 半年賦元金均等償還)⇒利子発生額 5,197,197 円
発行額 468,000,000 円(利率 0.300% 半年賦元金均等償還)⇒利子発生額 4,573,252 円
○ 滞納整理の取組
・収納利便性の向上及び交渉拡充による徴収強化
・委託徴収による実情に応じた納付促進
24 年 8 月 20 日(月)~
8 月 31 日(金)
・企業局職員による特別滞納整理
24 年 12 月 3 日(月)~ 12 月 26 日(木)
・企業局・下水道部職員による特別滞納整理
・特別納付相談の実施
1 回目
24 年 6 月 30 日(土)~
7 月 2 日(月)
2 回目
24 年 9 月 21 日(金)~
9 月 23 日(日)
数
目
値
指
標
標
結
果
・ 成
果
公的資金補償金免除繰上償還の実施
公的資金補償金免除繰上償還の実施
: 年利 5%以上の企業債
: 年利 5%以上の企業債
1,116,684 千円(23 年度末)
1,116,684 千円(23 年度末)
→0 円(24 年度末)
→0 円(24 年度末)
繰上償還に伴う利子軽減見込額(借換を含む)
繰上償還に伴う利子軽減額(借換を含む)
198,069 千円
251,272 千円
滞納繰越額(19~23 年度分)の削減
滞納繰越額(19~23 年度分)の削減
: 200,800 千円(24 年度当初)
: 200,800 千円(24 年度当初)
→
100,800 千円(24 年度末)
→ 89,207 千円(24 年度末)
総収支比率 : 100%以上
総収支比率 : 100%以上(見込み)
成果・課題
公的資金繰上償還については、9 月分・3 月分ともに予定どおり償還できたため、年利 5%以上の企
業債はすべて無くなりました。9 月分は自己資金で償還し、3 月償還分については借換債を発行しま
したが、結果として、251,272 千円の利子軽減を図ることができました。
(平成 24 年度~平成 33 年度
全体の効果)
滞納金の削減については、コンビニ収納等による利便性の向上、委託徴収による納付促進や交渉拡
充等による滞納整理の強化に加え、夜間・休日の特別納付相談を実施し、お客様の実情に配慮した中
で確実に納付をお願いすることにより、目標を上回る成果を上げることができました。
来年度から料金徴収等業務を民間事業者に委託しますが、お客様へのサービスの向上と滞納額削減
に引き続き努めます。
- 219 -
- 220 -
教育委員会
成果報告
教 育 長
内
田
高
義
教育部長
南
澤
和
子
達成度
-
25
1
13
総 括
教育委員会では、平成 24 年度に策定した「福井市教育振興基本計画」に基づき、学校教
育、生涯学習、社会体育及び文化の分野で 5 つの組織目標を掲げ、様々な取組を行いました。
学校教育では、学習環境の整備とともに、確かな学力の育成や健やかな心身の育成に併せ
て、他人を思いやる気持ち、感謝の心など、子どもたちの豊かな心を育み、社会や環境の変
化に主体的に対応できる自立心を育成するため、各種事業を展開しました。
生涯学習及び社会体育では、市民が健康で充実した人生を実現できるよう、多彩な学習機
会やスポーツを楽しむための環境づくりを目指し、事業を進めました。
文化の分野では、市民が文化芸術に触れる機会を創出するとともに、文化芸術の振興に努
め、豊かな歴史や文化財をふるさとの誇りとして保存、継承するための事業に取り組みまし
た。
組織目標ごとの達成状況
Ⅰ.子どもたちが生き生きと学校生活を送ることができるよう、学校教育の充実を図ります
子どもたち一人ひとりに「生きる力」をバランスよく身につけさせるため、各学校が保護
者や地域との連携を深めながら、充実した質の高い学校教育に努めてきた結果、ほぼ目標通
りの成果が得られました。
各学校では「教育ウィーク」を設定して、学校文化や児童生徒の姿を地域に向けて発信し
ました。また、ALTやFCA(フラトン文化交流大使)の派遣により小学校の外国語活動
の充実が図られ、中学生は英語スピーチコンテストの開催などによって英語学習に対する意
識が高められました。
小中学校の特別支援教育コーディネーターの活動推進にも取り組み、さらにはいきいきサ
ポーターの配置などによって、特別支援教育の強化が図られました。
加えて、将来に向けた望ましい職業観を児童生徒に身につけさせるため、小学校では職場
見学、中学校では職場体験を実施し、働くことの大切さや苦労を学ばせることができました。
- 221 -
Ⅱ.安全で快適な学習環境を整えるために、施設の整備改修を進めます
学校施設の改修のうち、耐震補強事業については、当初計画を上回る耐震工事設計を実施
しました。これにより、平成 25 年度からは耐震診断C判定の学校施設の耐震補強工事を加
速して実施することができます。
学習環境整備(暑さ対策)事業については、全ての中学校へのエアコン設置を完了し、続
いて平成 25 年 6 月末までに全ての小学校及び幼稚園にエアコンを設置します。
このほか、プール改築工事、トイレ改修工事及び校庭整備工事についても計画通り完了し
ました。今後も計画的に実施していきます。
学校の建設については、中藤小学校の建設事業が完了し、平成 25 年 4 月 1 日に開校しま
した。また、明道中学校については、平成 27 年 4 月 1 日の新校舎供用開始に向けて事業に
着手しました。
Ⅲ.家庭や地域、関係機関・団体との連携を進め、子どもたちの健康増進と健全な育成に努めます
青少年の健全育成のために地域全体で子どもたちを見守る活動の強化を図り、家庭の教育
力向上のために家族のふれあいと明るい家庭づくりの推進に努めてきましたが、ほぼ当初の
予定通り目標の達成ができました。
また、子どもたちに安全・安心な学校給食の提供に努めるとともに、健康を育むための食
に関する教育については、栄養教諭及び学校栄養職員を中心として計画に基づいた指導を市
内全小中学校で実施し、子どもたちの食に対する関心と理解を深めることができました。
さらには、全小中学校において、災害を想定した危機管理の徹底に加え、事故防止や防犯
の面から学校における安全教育の推進に努めました。
そのほか、乳幼児と保護者の親子の絆を深めるためのブックスタート事業も引き続き実施
しました。
Ⅳ.すべての市民が生涯学習や生涯スポーツに親しみ、生きがいを持って暮らすことのできる環境
の整備と、福井国体開催を視野に入れた取組を進めます
公民館施設の機能充実のため計画的に整備を進めていますが、今年度は諸事情により予定
されていた公民館の移転新築が年度内に間に合いませんでした。新年度早期の完成を目指
し、取り組んでいきます。また、公民館利用者数については目標を達成できませんでしたが、
今後も、公民館は地域のコーディネーターとしての役割を果たしていきます。
一方、郷土への愛着や誇りの醸成につながる福井学の推進や、環境意識の高揚を図るため
公民館において実施された環境教育、また、高齢者の知恵や技能、地区の伝統行事や生活文
化等を次世代に継承するためのはつらつ伝承塾の実施においては、目標通りの成果を得るこ
とができました。
また、図書館システムの更新により、利用者の利便性向上を図りました。
加えて、平成 30 年本市開催の福井国体を視野に入れた、スポーツ施設の充実と運営費基
金の積立を行うとともに、国体開催の機運醸成のため各種スポーツ活動機会の拡充に努めま
した。
- 222 -
Ⅴ.市民の誇りとなる文化の振興と、歴史や文化遺産の保存継承に努め、文化芸術や文化財の情報を
発信します
一乗谷朝倉氏遺跡の整備について、追加予定地の公有化が計画どおり達成ができました。
また、シャトルバス「朝倉ゆめまる号」の運行についても予定通りに行われ、来訪者の利便
性向上に寄与しました。
文化財保護センターの常設展示室は予定どおりの時期にオープンすることができ、企画展
や体験学習会も実施しました。さらに、おさごえ民家園の整備についても計画通り進めるこ
とができました。
一方、名勝養浩館庭園の来場者数は目標数値に達しませんでしたが、平成 25 年度の開園
20 周年を契機として、今後の長期的な管理・整備計画を策定し、更なる魅力向上に努めてい
きます。
美術館、郷土歴史博物館及び自然史博物館の企画展については、一部を除き目標来館者数
を確保することができました。
- 223 -
Ⅰ.子どもたちが生き生きと学校生活を送ることができるよう、学校教育の充実を図りま
す
達成度
1
学校と保護者や地域との連携の推進
実
行
内
容
目 標
子どもたち一人ひとりに「生きる力」を育てていくとともに、地域の信頼に応える教育を進めるた
めに、保護者・地域との連携を深めます。また、全中学校の生徒代表が一堂に集まり、各中学校(区)
の文化や特色について発表・意見交換を行う中学生サミットを開催します。
取 組 内 容
○ 各学校が、保護者・地域との連携について数値目標(実施回数)を掲げて取り組んだ
○ 各学校が 10~11 月に「教育ウィーク」を設定し、学校文化や児童生徒の姿を地域に向けて発信し
た
○ 10 月 15 日(月)に「福井市中学生サミット」を午前 1 回、午後 1 回開催した
数
目
値
指
標
結 果
ゲストティーチャーを招いた授業の実施
: 1 学級当たり 5 回(全小学校)
1 学級当たり 3 回(全中学校)
教育ボランティアの活用
: 1 学級当たり 延べ 30 人(全小学校)
1 学級当たり 延べ 6 人(全中学校)
地域・学校協議会の開催 : 3 回
教育ウィークの開催 : 69 校
園児・児童・生徒間の交流 :
標
8回
他校への授業公開や出前授業の実践
:
5回
中学生サミットの開催
: 2 回(全中学校 生徒代表各 2 名)
・ 成
果
ゲストティーチャーを招いた授業の実施
: 1 学級当たり 5 回(全小学校)
1 学級当たり 3 回(全中学校)
教育ボランティアの活用
: 1 学級当たり 延べ 30 人(全小学校)
1 学級当たり 延べ 9 人(全中学校)
地域・学校協議会の開催
: 1 校当たり 3 回
教育ウィークの開催
: 69 校
園児・児童・生徒間の交流
: 1 校当たり 10 回
他校への授業公開や出前授業の実践
: 1 校当たり 5 回
中学生サミットの開催
: 2 回(全中学校 生徒代表各 2 名)
成果・課題
10~11 月に実施した「教育ウィーク」については、市政広報に概要を掲載したり、共通のポスター
を全ての幼稚園、小中学校で掲示したりすることで、市民への周知・広報を行いました。期間中は、
各幼稚園、小中学校で教育ウィークを実施するとともに、計画に従って保護者や地域と連携した授業
や活動を実施しました。全ての小中学校の活動の様子を映像にまとめ、3 月にはケーブルテレビで放
映しました。
「福井市中学生サミット」は、内容の充実を図り午前、午後 2 回開催しました。
(10 月 15 日開催)
- 224 -
達成度
2
教職員に対するバックアップ機能の充実
実
行
内
容
目 標
福井大学教職大学院への派遣教員の費用負担を軽減し、教職大学院と実践研究を行うなど連携を深
め、教員のレベルアップを図ります。また、ICTサポーターが学校の要請に応じて訪問したり、電
話でのサポートを行うことにより、教職員の情報リテラシーの向上や学校のICT環境の整備を進め
ます。
さらに、学校間及び教育委員会を結ぶ連絡網を充実して学校事務を効率化し、教職員の負担軽減を
図ります。
取 組 内 容
○ 福井大学教職大学院に入学する教員に対し、教職大学院で学びやすい環境をつくるとともに、学
校と教職大学院の連携を強められるよう、以下のように費用面の補助を行っている
1 年目…入学金の半額(141,000 円)を補助
2 年目…授業料の半額(267,900 円)を補助
○ 福井県緊急雇用創出事業臨時特例基金事業補助金を利用し、6 月 1 日から「学校関連ICT活用サ
ポート事業」を業務委託により実施した。5 人のICTサポーターが各小中学校の要望に応じた訪
問、サポートを行った
○ 各学校、教職員を結ぶグループウェアを導入し、文書を簡単に処理できるシステムや文書提出方
法の簡素化を図っている
数
目
値
指
標
福井大学教職大学院への現職教員の入学者数
: 5人
拠点校における研究発表会の開催
: 小学校 1 回 中学校 1 回
ICTサポーターがサポートする教職員数
: 延べ 3,000 人
標
結
果
・ 成
果
福井大学教職大学院への現職教員の入学者数
: 5人
拠点校(連携校)における研究発表会の開催
: 小学校 1 回 中学校 1 回
ICTサポーターがサポートする教職員数
: 延べ約 2,500 人(対応率 100%)
成果・課題
福井大学教職大学院へ入学を希望する教員が毎年数名ずつおり、教職大学院と学校の連携が十分に
図られています。また、教職大学院に派遣された教員は、研修した内容を学校現場で活かしています。
ICTサポーターは、各学校でホームページの更新やメールの設定などを行い、かつ、サポートの
要請があった全教職員に対し 100%対応できました。
8 月 22 日から、グループウェアを含んだ FEnet(福井市教育ネットワーク)の運用を開始しました。
これにより、各学校間の文書のやり取りが簡単になり、教育委員会からの調査事項への回答に係る時
間が短縮されました。
福井市の教職員が FEnet を活用することにより、事務処理の負担軽減が実現されました。
- 225 -
達成度
3
特別支援教育の強化
実
行
内
容
目 標
市を 4 つのブロックに分け、福井市特別支援教育専門委員会のメンバーを核として、就学前からの
特別支援教育体制の整備に努め、各校では、特別支援教育コーディネーターが中心となって個別の指
導計画、個別の教育支援計画を作成し、保育園、幼稚園、小学校、中学校間の円滑な移行支援を図り
ます。
また、障がい児の適正な就学のため、就学指導委員会を設置して就学相談及び教育相談を行い、障
がい児が在園する市内の私立幼稚園に対しては補助金を交付します。
さらに、いきいきサポーターを必要に応じて学校に配置し、発達障害等で特別な配慮が必要な児童
生徒に個別の支援を行います。
取 組 内 容
○ 福井市小中学校の特別支援教育コーディネーターを対象に連絡協議会(4 月)、
地区別協議会(6 月)、
教育講演会(8 月)を実施した
各会には、福井市特別支援教育専門委員が助言者として参加し、特別支援教育コーディネーター
の活動推進に取り組んだ
○ 平成 25 年度就学児の相談会を 7 月に、既就学児童生徒の相談会を 8 月にそれぞれ 3 日間開催した
また、障がいのある児童生徒の就学相談を継続的に行った
○ いきいきサポーターを市内小中学校に 65 名配置し、特別な配慮が必要な児童生徒の学校生活を支
えるため個別の支援を行った
数
目
値
指
標
特別支援教育コーディネーターの指名:69 人
いきいきサポーターの配置 : 65 人
特別支援教育専門委員会の開催 : 4 回
福井市全域を対象とした協議会の開催:3 回
就学指導委員会の開催 : 7 回
標
結 果
・ 成
果
特別支援教育コーディネーターの指名:84 人
いきいきサポーターの配置 : 65 人
特別支援教育専門委員会の開催 : 4 回
福井市全域を対象とした協議会の開催:3 回
就学指導委員会の開催 : 7 回
成果・課題
特別支援教育専門委員会や福井市全体の協議会では、教育関係者だけでなく医療・福祉関係者から
の本市の特別支援教育の推進に向けての提言が出されました。その意見を取り入れながら、特別支援
教育コーディネーターが各校の支援体制づくりに取り組みました。
就学指導委員会では、7、8 月に開催した就学相談会と併せて、障がいのある幼児、児童、生徒の就
学について検討と相談をすすめました。
いきいきサポーターの支援は、児童生徒の学校生活において、安全面の配慮、情緒の安定、日常生
活の支援の面で効果が表われています。
個別相談が必要なケースについては、継続して就学相談を行いました。特別支援教育専門委員会で
は、移行支援の在り方や福井市全体の協議会など、特別支援システムについて検討しました。
- 226 -
達成度
4
中学校及び小学校における外国語活動の充実
実
行
内
容
目 標
小学校外国語活動の推進のために、すべての小学校の 5、6 年生の学級にALTが訪問します。ま
た、小学生 3、4 年生に対しては、フラトン市から来日したFCA(フラトン文化交流大使)を招き、
総合的な学習の時間を利用して国際理解教育を行います。
さらに、小学生が英語に親しみながら外国人と触れ合えるよう、小学校英語集会を開催します。中
学生に対しては、英語学習に対する意識を高め、日頃の学習の成果を発表する場として、各学校の代
表者によるスピーチコンテストを行います。
取 組 内 容
○ 小学校専属ALT6 人がそれぞれ担当校を持ち、市内小学校の 5、6 年生の全ての学級に 2 週間に
1 回の割合で訪問し、外国語活動を行った
○ フラトン文化交流大使が福井市内小学校を年間 3 回程度訪問し、3、4 年生に対して総合的な学習
の時間を活用し、国際理解活動を行った
○ 小学 6 年生の希望者を対象とした小学校英語集会を開催し、児童がALTとふれあう機会を設け
た
○ 英語サマーキャンプに参加した中学生を対象に、英語スピーチコンテストを開催した
数
目
値
指
標
結
ALTの年間訪問回数
: 1 学級当たり 18 回
(全小学校 5、6 年生対象)
FCAの訪問
: 2 人(全小学校 3、4 年生対象)
小学校英語集会の実施
: 10 月の 1 日(全小学校 6 年生対象)
中学生英語スピーチコンテストの実施
: 8 月(全中学校 3 年生対象)
標
果
・ 成
果
ALTの年間訪問回数
: 1 学級当たり 18 回
(全小学校 5、6 年生対象)
FCAの訪問
: 2 人で 1 学級当たり 3~4 回
(全小学校 3、4 年生対象)
小学校英語集会の実施
: 10 月 16 日(火)
(全小学校 6 年生対象)
中学生英語スピーチコンテストの実施
: 8 月 7 日(火)
、8 日(水)
(全中学校 3 年生対象)
成果・課題
小学校外国語活動にALTが入ることにより、小学生が生きた英語に触れ、英語の音声や基本的な
表現に慣れ親しみ、また、外国の言語や文化についての理解が深まりました。
小学 3、4 年生は、FCAの授業によって、アメリカの文化について理解を深めました。
小学校英語集会に参加した児童は、ALTとともに活動し、楽しみながら英語に親しみました。
英語サマーキャンプに参加した中学生は、英語でスピーチすることにより日ごろの学習の成果を発
表しました。生徒からは「英語でのスピーチについてALTの先生からいろいろ教えてもらえて貴重
な体験ができた。
」などの声が聞かれました。
- 227 -
達成度
5
豊かな情操を育てる教育の推進
実
行
内
容
目 標
演劇鑑賞、連合音楽会などを開催し、豊かな情操を育てる教育を推進します。
取 組 内 容
○ 小学校演劇鑑賞教室の開催(福井市文化会館)
5 月 15 日(火)~16 日(水) 4 回公演
○ 連合音楽会の開催(福井市文化会館)
中学校:6 月 13 日(水)~14 日(木) 3 回
小学校:6 月 21 日(木)~22 日(金) 4 回
数
目
値
指
標
幼児演劇教室の開催
: 2 日間で 4 回公演
(公私立幼稚園・公私立保育園・
認定こども園 5 歳児対象)
小学校演劇教室の開催
: 2 日間で 4 回公演 (6 年生全員対象)
中学校能楽教室の開催
: 3 日間で 8 回公演 (2 年生全員対象)
連合音楽会の開催
: 2 日間で 4 回 小学校
2 日間で 3 回 中学校
国際交流作品展の開催 : 1 回
標
結 果
・ 成
果
幼児演劇教室の開催(福井市文化会館)
: 2 日間で 4 回公演
(公私立幼稚園・公私立保育園・
認定こども園 5 歳児対象)
小学校演劇教室の開催(福井市文化会館)
: 2 日間で 4 回公演(6 年生全員対象)
中学校能楽教室の開催(福井能楽堂)
: 3 日間で 8 回公演開催(2 年生全員対象)
連合音楽会の開催(福井市文化会館)
: 2 日間で 4 回 小学校
2 日間で 3 回 中学校
国際交流作品展の開催(福井市美術館) : 1 回
成果・課題
全ての幼稚園、小中学校を対象とすることで、日常、芸術に触れることの少ない幼児、児童、生徒
にも演劇などを味わう貴重な機会となりました。
小学校の演劇教室においては今後、県が実施する鑑賞事業等を有効活用していきます。
幼児演劇教室・中学校能楽教室は、多くの幼児・生徒が本格的な演劇や伝統芸術に触れる良い機会
となりました。連合音楽会や国際交流作品展では、音楽や美術・書道の作品を通して交流を図ること
ができました。
- 228 -
達成度
6
キャリア教育の推進
実
行
内
容
目 標
児童生徒一人ひとりに、将来に向けた勤労観や職業観を身につけさせるため、保護者の働く事業所
や地域の企業の協力を得て、小学生の職場見学及び中学生の職場体験を実施します。
また、よりよいキャリア教育の在り方について研究するため、企業関係団体等との連絡協議会を開
催します。
取 組 内 容
○ 児童生徒に望ましい職業観を身につけさせるため、小学校において職場見学、中学校において職
場体験学習を行った
○ 関係機関(商工会議所等)との連絡協議会の開催や、青年会議所との定期連絡会を通して、職場
の職場体験活動や出前講座での学校と企業・団体との連携を進めた
数
目
値
指
標
小学生の職場見学の実施
中学生の職場体験の実施
キャリア教育連絡協議会の開催
標
結
:
:
:
1日
1日
1回
果
・ 成
果
小学生の職場見学の実施
:
中学生の職場体験の実施
:
キャリア教育連絡協議会の開催 :
1日
2日
1回
小学生が職場見学、中学生が職場体験を行うことにより、それぞれが将来の職業について考える機
会を持ち、望ましい職業観を身につけるよう取り組めました。
連絡協議会を開催し、来年度の各小中学校の職場見学・職場体験への支援に向けた取組(受入先の
紹介等)を進めることができました。
成果・課題
- 229 -
達成度
7
環境教育の推進
実
行
内
容
目 標
学校において環境教育・環境保全活動が効果的に進められるよう、学校ごとに計画・実践・評価・
見直しのサイクルで取り組み、環境を大切にする子どもたちを育てます。
取 組 内 容
○ 各学校が福井市学校版環境ISOに取り組んでいる
○ 年度当初には、取組を進めていく環境教育、環境保全活動に関する約束事として「環境方針」を
策定した
○ 学校の環境教育、環境保全活動を「環境学習・環境教育」「省エネルギー・省資源」「ごみ減量・
リサイクル」「その他の環境保全活動」の 4 つに分類して、現状の把握を行った
○ 現状把握の結果に基づいて、これから重点的に実行する取組項目を決定して計画や役割分担を行
った
○ 委員会活動や総合的な学習の時間も活用しながら計画を進め、実行した結果を定期的に点検した
○ 点検結果をもとに、実行する手順や記録方法などに問題や不具合がないかを調べ、対処方法を検
討して翌年の活動に活かしていく
数
目
値
指
標
福井市学校版環境ISO事業
: 取組校 全小中学校
標
結 果
・ 成
果
福井市学校版環境ISO事業
: 取組校 全小中学校
成果・課題
各学校で環境に対する取組が日常化するようになりました。
環境に関する委員会を特設するなど、授業以外でも環境教育に取り組む機会が増えています。
ゴミの減量化やリサイクルなどに対する児童生徒の意識が変化し、習慣として身についています。
本年度は、学校版ISO資料作成等の手順をまとめ、学校向けのホームページで公開するなどの工
夫を行いました。
今後も、書類の提出等での負担軽減、簡素化などシステムの変更について協議していきます。
- 230 -
達成度
8
中学校運動部活動の充実
実
行
内
容
目 標
高度な指導力を持つ地域の指導者を積極的に活用するとともに、一流指導者(トップアスリート)
による実技講習会を通して、中学校運動部活動の充実を図ります。
取 組 内 容
○ 外部の専門指導者登録数 : 19 中学校で 40 人
○ 11 月 10 日(土)、福井市体育館で女子ソフトテニス部を対象に、3 名の講師を招聘し実技講習会
を実施した
○ 12 月 22 日(土)、福井市体育館で男子ソフトテニス部を対象に、4 名の講師を招聘し実技講習会
を実施した
数
目
値
指
標
標
結
外部の専門指導者登録数 : 40 人
一流指導者(トップアスリート)による講習会の開
催 : 1回
果
・ 成
果
外部の専門指導者登録数 : 40 人
一流指導者(トップアスリート)による講習会の開
催 : 2回
成果・課題
外部指導者については、市内 19 中学校の 11 競技で 40 人が指導に当たり、生徒の競技力の向上と
運動部の活性化に貢献しました。
〔内訳〕 ハンドボール
5人
バスケットボール 4 人
バドミントン
7人
軟式野球
5人
バレーボール
2人
サッカー
6人
柔道
2人
剣道
2人
ソフトテニス
4人
卓球
2人
陸上
1人
トップアスリートによる実技講習会については、2 回開催した結果、ソフトテニスの競技力の向上
に寄与することができました。
〔参加者〕 女子 125 名
男子 95 名
- 231 -
Ⅱ.安全で快適な学習環境を整えるために、施設の整備改修を進めます
達成度
9
学校施設改修の実施
実
行
内
容
目 標
子どもたちが安心して学べるよう、耐震診断がC判定の校舎、体育館の補強事業を進めます。併せ
て、体育館のバリアフリー化を行います。
また、暑さ対策事業として、小・中学校、幼稚園の普通教室へのエアコンの設置を進め、良好な学
習環境の整備に取り組みます。
その他、学校生活環境の向上を図るため、プール改築、トイレ改修、校庭整備を行います。
取 組 内 容
○ 耐震工事設計
○
○
○
○
エアコン設置(中学校)
プール改築
トイレ改修
校庭整備
〔実施済〕小学校 12 校 21 棟、中学校 8 校 19 棟
合計 20 校 40 棟
〔実施済〕20 校
〔実施済〕小学校 1 校
〔実施済〕小学校 1 校
〔実施済〕中学校 1 校
数
目
値
指
標
標
結 果
耐震補強事業(C判定)
耐震工事設計
: 小学校
9 校 15 棟
中学校
7 校 14 棟
合計
16 校 29 棟
学校校舎・体育館耐震化率 : 74.5%
学習環境整備(暑さ対策)事業
エアコンの設置(中学校) : 6 月 20 校
プール、トイレ、校庭整備事業
プール改築工事 : 小学校 1 校
トイレ改修工事 : 小学校 1 校
校庭整備工事
: 中学校 1 校
・ 成
果
耐震補強事業(C判定)
耐震工事設計
: 小学校 12 校 21 棟
中学校
8 校 19 棟
合計
20 校 40 棟
学校校舎・体育館耐震化率 : 74.5%
学習環境整備(暑さ対策)事業
エアコンの設置(中学校) : 6 月 20 校
プール、トイレ、校庭整備事業
プール改築工事 : 小学校 1 校
トイレ改修工事 : 小学校 1 校
校庭整備工事
: 中学校 1 校
成果・課題
耐震補強事業(C判定)については、計画を上回る、小・中学校合わせて 20 校 40 棟の耐震工事設
計を実施しました。
学習環境整備(暑さ対策)事業については、6 月末で中学校 20 校へのエアコン設置を完了し、7 月
から全ての中学校でエアコンを使用できました。
また、プール改築工事、トイレ改修工事及び校庭整備工事についても計画通り実施しました。
- 232 -
達成度
10
学校の建設
実
行
内
容
目 標
児童・生徒数の増加に伴う教室数の不足や敷地の狭い状況を改善し、快適な教育環境を提供できる
よう、中藤小学校の建設を進めます。また、現中藤小学校の施設と跡地の今後のあり方について検討
します。
さらに、生徒の安全な教育環境を確保するため、耐震性が著しく劣り、老朽化した明道中学校校舎
の改築に着手します。
取 組 内 容
○ 中藤小学校建設事業
・3 月
校舎・体育館等建設工事を完了
○ 現中藤小学校の施設・跡地の今後のあり方検討
・3 月
体育館は全天候型の屋内練習場として整備。校舎は解体し、その跡地は体育館駐車場及
び公民館の移転用地候補。敷地南側は売却。以上の方針を決定
○ 明道中学校改築事業
・7 月
プール解体工事完了
・8 月
耐力度調査完了
・3 月
基本・実施設計完了
・3 月
仮設校舎設置完了
数
目
値
指
標
中藤小学校建設事業
校舎・体育館等建設工事
: 平成 25 年 4 月 1 日開校
明道中学校改築事業
校舎調査・設計
プール解体工事 : 9 月
仮設校舎設置
: 3月
事業進捗率
: 5.6%
標
結
果
・ 成
果
中藤小学校建設事業
校舎・体育館等建設工事
: 平成 25 年 4 月 1 日開校
明道中学校改築事業
校舎調査・設計
プール解体工事 : 7 月
仮設校舎設置
: 3月
事業進捗率
: 5.6%
成果・課題
中藤小学校建設事業については、校舎・体育館等建設工事が完了し、予定通り平成 25 年 4 月 1 日
に開校しました。
現中藤小学校の施設・跡地の今後のあり方を検討した結果、体育館は全天候型の屋内練習場として
整備すること、校舎は解体しその跡地を体育館駐車場及び公民館の移転用地候補とすること、また、
敷地南側は売却すること、の方針を決定しました。
明道中学校改築事業については、基本・実施設計、仮設校舎設置が完了し、今後も平成 27 年 4 月 1
日の新校舎供用開始に向けて事業を進めます。
- 233 -
Ⅲ.家庭や地域、関係機関・団体との連携を進め、子どもたちの健康増進と健全な育成に
努めます
達成度
11
青少年を安全・安心な環境で守り育てる活動の強化
実
行
内
容
目 標
子どもたちが事件や事故に巻き込まれないように、青少年育成福井市民会議の支部で展開する見守
り活動や、かけこみ所の点検・整備、地域の大人と子ども及びその保護者が交流する活動を支援しま
す。これらにより、家庭や地域、関係機関・団体の連携を深め、安全・安心な地域ネットワークを強
化します。
取 組 内 容
○ 青少年育成市民会議の支部活動支援
<支部活動>
・地域住民の「見守り隊」による小中学生の通学時見守り活動を実施
・7 月 7 日(土)を統一実施日に定め、環境浄化一斉点検を実施
・大人と子どもの顔が見える信頼関係構築のため、地域の大人と子ども及びその保護者が参加す
る交流活動を実施
数
目
値
指
標
見守り活動の実施 : 48 支部
環境浄化一斉点検の実施
: 7 月 48 支部
青少年教育に係る地域コミュニティ活動の実施
: 48 支部
標
結 果
・ 成
果
見守り活動の実施 : 48 支部
環境浄化一斉点検の実施
: 7 月 48 支部
青少年教育に係る地域コミュニティ活動の実施
: 48 支部
成果・課題
地域の関係団体の連携により見守り活動や環境浄化一斉点検が継続して実施され、加えて、かけこ
み所の点検・整備、危険箇所の改善により、安全・安心な環境の維持が図られました。
また、青少年教育に係る地域コミュニティ活動(大人と子どものニコニコ交流会)の開催によって、
地域の大人と子どもがふれあい、交流する機会が生まれ、子どもを中心とした地域のネットワーク強
化につながりました。
地域コミュニティの弱体化が指摘されていますが、こうした地域ネットワークを維持するため、今
後も、青少年を安全・安心な環境で守り育てる活動を継続的に支援していきます。
- 234 -
達成度
12
家族ふれあいタイム運動の推進
実
行
内
容
目 標
家族のふれあいタイム運動を家庭に浸透させて、円滑な親子関係の構築と思いやりのある明るい家
庭づくりを推進し、家庭の教育力の向上を図ります。
また、規則正しい生活習慣をつくるため、関係機関と協力しながら小中学生やその保護者を対象に
規範意識を高めるための啓発・講習会を開催し、会話による家族のふれあいやコミュニケーションの
大切さを呼びかけます。
取 組 内 容
○ 家族のふれあいタイム運動推進のための啓発活動の実施
・「家族ふれあい」絵手紙コンクールを実施
作品募集:6 月~9 月
応募数:1,944 点
入賞作品 50 点を表彰
作品展示:AOSSA、非行防止展(アピタ福井大和田店)
・「家族ふれあい」マルチボックスを作成。小学校 4 年生に配布
・規範意識を高めるための啓発・講習会を小中学校にて開催
情報モラル講習会
非行防止教室(ひまわり教室)
〔警察が開催、市は日程調整や講師(応援)を担当〕
数
目
値
指
標
標
結
「家族ふれあい」絵手紙コンクールの実施
: 6月
親子で話す機会を増やすための啓発グッズ配布
: 4 月 小学 4 年生
小中学生等の規範意識を高めるための啓発・講習会の
開催 : 全小中学校
果
・ 成
果
「家族ふれあい」絵手紙コンクールの実施
: 6月
親子で話す機会を増やすための啓発グッズ配布
: 4 月 小学 4 年生
小中学生等の規範意識を高めるための啓発・講習会の
開催 : 全小中学校
成果・課題
「家族ふれあい」絵手紙コンクールには 1,944 点の応募がありました。今回、チラシに応募用紙を
組み入れ、紙質も描きやすいものにしたことで、昨年の 1,378 点、一昨年の 1,252 点より応募数が増
加しました。表彰式の開催やショッピングモールでの作品展示、切手が貼付された作品は郵送しその
思いを届けるなど、絵手紙を通じて家族がふれあう機会の増加を図りました。今後も、実施方法を工
夫しながら継続して取り組んでいきます。
また、小中学生を対象とした携帯電話やインターネットに関する講習会を実施し、加えて、規範意
識を高めるための講習会としては、警察が開催する「ひまわり教室」やその他関係機関実施分と併せ
て、全小中学校において開催しました。
情報モラルに関しては、教員・保護者向け講習会の開催にも力を入れ、最新情報の提供に努めてい
きます。今後も、各学校に対して講習会の活用を呼びかけるとともに、円滑な親子関係構築の機会づ
くりに努め、家庭の教育力向上に取り組んでいきます。
- 235 -
達成度
13
自然を生かした体験学習の実施
実
行
内
容
目 標
子どもたちの自立性や豊かな感性を育むため、自然を活かした体験学習の場を提供します。また、
安全で快適に少年自然の家を利用できるよう、本館B棟の耐震補強を行うなど施設環境を整備し、利
用者増に努めます。
取 組 内 容
○ 受入事業
・小中学校宿泊学習の受け入れ
・子ども会、スポーツ少年団、各種団体等が実施する野外・研修活動の受け入れ
○ 主催事業(季節ごとに開催する主催事業及びネイチャー寺子屋の開催)
・ 4 月:のんびり塾 2012
8 月:ネイチャーサマーチャレンジ 2012
10 月:秋のほのぼの親子体験塾
12 月:冬フェスタ 2012
2 月:わくわく少年自然塾
3 月:のびのび塾 2013
・ネイチャー寺子屋(12 月~3 月)
クラフト活動:3 講座
野外炊さん :4 講座
○ 施設整備事業
・本館B棟耐震補強工事
・地下燃料貯油槽改良工事
数
目
値
指
標
少年自然の家年間施設利用者数 : 12,700 人
標
結 果
・ 成
果
少年自然の家年間施設利用者数 : 11,512 人
成果・課題
自然を活かした体験学習を提供する場として、主に市内小中学校の宿泊学習の受け入れを行いまし
た。また、季節ごとに主催事業やネイチャー寺子屋など様々な活動を企画し開催しました。
この結果、活動を通して学校や家庭では得がたい体験をし、子どもたちの友情や親子の絆を深めて
もらうことができました。参加者のアンケートの中でも「楽しかった。また来ます。」との好評を得
ています。
しかしながら、目標設定である年間施設利用者数には及びませんでした。要因としては、受入事業
において、小中学校では生徒数の減少や日程の変更でキャンセルがあったこと、それ以外の各種団体
でも一団体当たりの人数が減少してきたことなど、全体的に少子化の影響を受けた結果となりまし
た。また、主催事業においては、学校などの各種行事日程と重なり、応募はあったもののキャンセル
があったことなどがあげられます。今後も少子化の影響が予想されますが、一人でも多くの利用者を
獲得するために、より魅力ある活動内容を提供し、広報活動に努めながら利用者増を図ります。
一方、施設整備については、本館B棟耐震補強工事、地下燃料貯油槽改良工事を予定通り完了しま
した。
今後も、安全で快適に利用できる施設となるよう計画的な整備を進めていきます。
- 236 -
達成度
14
地域における家庭教育支援の充実
実
行
内
容
目 標
公民館において、家庭教育を担う親等を主な対象に「家庭教育の支援のための学習」を実施すると
ともに、新たに小学校等で「親学講座」を実施し、親意識の高揚や親として必要な知識、心構えの習
得など、親力の向上を中心として家庭の教育力向上を図ります。
取 組 内 容
○ 公民館教育事業「家庭教育の支援のための学習」
・家庭教育を担う親等を主な対象に、中央公民館及び地区公民館(一光公民館を除く)において実
施
〔内 容〕 中央公民館:子育てリーダー養成
地区公民館:親子のふれあい、親意識の高揚、親同士の仲間づくり、
健康教室、子育て・教育相談、食育 など
○ 親学講座開催事業
・小学校における就学時健康診断等の機会を利用しながら、親意識の高揚や親として必要な知識、
心構えの習得など、親力の向上を中心とした学習機会を提供
〔講師例〕 社会教育指導員、元校長、臨床心理士、児童館長 など
数
目
値
指
標
「家庭教育の支援のための学習」実施公民館数
: 中央公民館及び 48 地区公民館
親学講座開催事業実施数 : 25 回
標
結
果
・ 成
果
「家庭教育の支援のための学習」実施公民館数
: 中央公民館及び 48 地区公民館
親学講座開催事業実施数 : 28 回
成果・課題
公民館教育事業「家庭教育の支援のための学習」は、一光公民館を除く全ての公民館で実施しまし
た。今後とも、地域の幼稚園、保育園、小中学校、子育て支援委員会などと連携を図りながら、充実
した学習内容を継続的に提供していきます。
親学講座開催事業は、多彩な講師のもとで就学前児童を持つ親等に対して学習機会を提供できまし
た。今後は、より一層学校関係者への周知に努め、実施数の増加を図ります。
- 237 -
達成度
15
楽しくおいしい学校給食の実施
実
行
内
容
目 標
米に対する子どもの関心と理解を深めるために、市内産米の米飯給食を実施します。
また、子どもたちに安全・安心で楽しくおいしい学校給食を供給していくために、従来の調理機器
よりも衛生的なドライ式調理機器の導入を推進します。さらに、福祉施設で作られたパンを一部の学
校で取り入れ、福祉を考える機会を提供します。
取 組 内 容
○ 福井市産米の米飯給食
週 4 回の実施
○ より衛生的なドライ式調理機器の導入
○ 福祉施設で生産されたパンの学校給食への取り入れ
数
目
値
指
標
米飯給食の実施
: 週4回
ドライ式調理機器の導入 : 単独調理校 3 校
福祉施設で生産したパンの学校給食への取り入れ
: 1校 9回
標
結 果
・ 成
果
米飯給食の実施
: 週4回
ドライ式調理機器の導入 : 単独調理校 3 校
福祉施設で生産したパンの学校給食への取り入れ
: 1校 9回
成果・課題
福井市産米による米飯給食を週 4 回実施しており、学校給食における地産地消の推進に貢献するこ
とができました。今後も、引き続き週 4 回の米飯給食を実施し、学校給食における地産地消の推進に
努めます。
ドライ式調理機器の導入については、単独調理校 3 校で新たに導入することができました。
福祉パンについては、単独調理校 1 校において月 1 回(年 9 回)を取り入れることができました。
今後も、引き続き月 1 回の福祉パンの取り入れを継続していきます。
- 238 -
達成度
16
食と健康に関する教育の推進
実
行
内
容
目 標
栄養教諭及び学校栄養職員を中心に、教職員が連携して子どもの発達段階に応じた食育指導を推進
します。
また、郷土料理を提供し、食生活が生産者をはじめ多くの人々の苦労や努力により支えられている
ことを指導して、感謝の心を育みます。
取 組 内 容
○
○
○
○
「食に関する指導の全体計画」に基づく食育推進の実施
子どもの健康を育む総合食育推進事業による食育体験学習の推進
地場産食材を活用した給食の実施
地場産食材を用いた郷土料理の提供
数
目
値
指
標
標
結
果
・ 成
果
食育体験学習(料理教室・稲作等)実施校への支援
食育体験学習(料理教室・稲作等)実施校への支援
: 20 校
: 25 校
福井市産農産物使用品目数 : 18 品目
福井市産農産物使用品目数 : 18 品目
米・もやし・ほうれん草・小松菜・トマト
米・もやし・ほうれん草・小松菜・トマト
(越のルビー含む)
・えのきだけ・じゃが芋・
(越のルビー含む)
・えのきだけ・じゃが芋・
さつま芋・葱・越前水菜・きゅうり・
さつま芋・葱・越前水菜・きゅうり・
キャベツ・かぶ・白菜・みつば・大麦・春菊・
キャベツ・かぶ・みつば・春菊・ピーマン・
ピーマンなど
たまねぎ・なす など
郷土料理の提供
郷土料理の提供
: 学校給食週間(11 月)
、
: 学校給食週間(11 月)
、
ふるさとの日(2 月 7 日)など
ふるさとの日(2 月 7 日)など
「食に関する指導の全体計画」に基づく食育
「食に関する指導の全体計画」に基づく食育
推進の実施 : 全小中学校
推進の実施 : 全小中学校
成果・課題
食育体験学習については、計画を上回る 25 校で実施したことで、児童生徒の食に関する関心・意
欲を高めることができました。
食に関する指導については、栄養教諭・学校栄養職員を中心として、計画に基づき全小中学校で実
施しました。
地場産農産物については、関係機関と連携をとりながら目標品目数を達成することができました。
11 月の学校給食週間では、友好都市結城市及び姉妹都市ニューブランズウイック市の郷土料理を献
立に取り入れ、福井とは違った食文化に触れることができました。
また、2 月にはふるさと知事ネットワーク(福井県を含む 8 県)の学校給食交流事業の一環で、宮
崎県を除く 6 県(青森県、奈良県、高知県、熊本県、長野県、三重県)の郷土食・食材を献立に取り
入れたことで、交流各県の食文化を学ぶことができました。
- 239 -
達成度
17
安全衛生教育の推進
実
行
内
容
目 標
全小中学校において、大規模地震等を想定した危機管理マニュアルの修正・作成及び避難訓練を実
施します。また、校区内の安全マップの毎年の見直しを徹底し、家庭、地域、学校が相互協力して子
どもの安全を守ります。
警察等の協力を得て、防犯教室や不審者対応訓練を実施し、自ら安全に注意する力をつけられるよ
うに指導を徹底します。さらに、全小中学校において、それぞれの年齢に応じた安全教育(BLS教
育を含む)を実施します。
取 組 内 容
○ 全小中学校に大規模地震発生を想定した危機管理マニュアルの修正・作成及び避難訓練の実施依
頼
○ 校区内の安全マップの見直し、通学路の危険箇所の点検依頼
○ 安全教育(BLS教育を含む)の推進
数
目
値
指
標
標
結 果
危機管理マニュアル(危機等発生時対処要領)の
修正・作成
: 全小中学校
安全マップの見直し : 全小中学校
児童・生徒・教職員の防犯訓練等の実施
: 全小中学校
安全教育の実施
: 全小中学校
・ 成
果
危機管理マニュアル(危機等発生時対処要領)の
修正・作成
: 全小中学校
安全マップの見直し : 全小中学校
児童・生徒・教職員の防犯訓練等の実施
: 全小中学校
安全教育の実施
: 全小中学校
成果・課題
各学校の状況や地域の実情等を踏まえた危機管理マニュアルを作成し、それに基づいていろいろな
避難訓練(休み時間、引き渡し訓練)が実施されるようになってきています。今後、訓練等で明らか
になった課題に対しての対策を講じ、より実践的なマニュアルへと改良・改善を図っていくことが大
切です。
BLS教育については、NPO法人と協力し、小学校 13 校で体験を中心とした授業を実施してい
ます。また、中学校においては、市消防局の協力のもと、ほとんどの学校で実施しています。
子どもたちが災害に直面したとき、適切に判断し主体的に行動できるよう、今後も子どもたちの危
険予測能力及び危険回避能力の育成に努めます。
- 240 -
達成度
18
学校保健の充実
実
行
内
容
目 標
多様化する健康課題を的確に把握するため、児童生徒の健康診断、就学時健康診断を実施します。
また、健康なライフスタイルを確立していけるように、児童生徒が心身の健康保持増進に必要な知
識、能力、生活習慣を身につけるため、学校等と連携を密にしながら保健学習や保健指導などの健康
教育を推進します。
取 組 内 容
○ 4 月~6 月に、小中学校で定期健康診断を実施
○ 11 月に、各小学校及び予備日会場(保健センター及び清水保健センター)で就学時健康診断を実
施
数
目
値
指
標
各種健康診断の受診率 : 100%
定期健康診断、就学時健康診断
標
結
果
各種健康診断の受診率
・ 成
:
果
98.9%
成果・課題
受診率については、長期欠席者で未受診者があり、100%を達成することはできませんでした。
定期健康診断においては、検査項目に受診率のばらつきがみられたため、全員が受診できるよう予
備日を設けるなど、検査機関等関係機関と連携を図っていきます。
また、児童自身や保護者が健康診断の意義を理解し、自らの健康のために積極的に受診するよう今
後も促していき、受診率 100%に向け努力していきます。
就学時健康診断においては、来年度就学予定の児童全員が受診し、保健上必要な助言及び就学の指
導に結びつけるよう連絡調整に努めます。
- 241 -
達成度
19
ブックスタート事業の推進
実
行
内
容
目 標
乳幼児と保護者が絵本を介して豊かなひとときを過ごし、親子の絆を深めることにより、子どもた
ちの健やかな成長を支援するため、ブックスタート事業を推進します。
取 組 内 容
○ 図書館で 3 カ月から 3 歳未満の子ども及びその保護者を対象に、絵本を介したふれあいのきっか
けを提供し、地域全体で子育てを応援するメッセージを伝えながら、絵本 2 冊、子育てアドバイス
集等が入ったブックスタート・パックを贈呈している
○ 保健センター及び清水保健センターでのブックスタート受付は、ポリオ予防接種方法の変更に伴
い、従前の 4 月及び 10 月のポリオ生ワクチン接種日に実施せず、平成 25 年 2 月からの 1 歳 6 カ月
児健診時から再開した
数
目
値
指
標
ブックスタート事業の実施
市立図書館
: 12 回(毎月第 2 金曜日)
みどり図書館 : 12 回(毎月第 3 木曜日)
桜木図書館
: 12 回(毎月第 1 土曜日)
保健センター及び清水保健センター
: 10 回
標
結 果
・ 成
果
ブックスタート事業の実施
市立図書館
:12 回(毎月第 2 金曜日)
みどり図書館 :12 回(毎月第 3 木曜日)
桜木図書館
:12 回(毎月第 1 土曜日)
保健センター及び清水保健センター
:10 回
成果・課題
計画通り事業を実施しました。
保健センター及び清水保健センターでは、平成 25 年 2 月からの 1 歳 6 カ月児健診時から再開しま
しました。
図書館ではブックスタート受講時に読書の素晴らしさを伝え、また、貸出カードの案内もしていま
す。その結果、絵本等を借りていく保護者の方もおられました。
引き続き、各図書館における月 1 回のブックスタート事業と1歳 6 ヵ月児検診時のブックスタート
事業を継続することにより、子どもと保護者が本に親しむ機会をつくっていきます。
- 242 -
Ⅳ.すべての市民が生涯学習や生涯スポーツに親しみ、生きがいを持って暮らすことので
きる環境の整備と、福井国体開催を視野に入れた取組を進めます
達成度
20
公民館施設の整備
実
行
内
容
目 標
地域の生涯学習やコミュニティ活動の拠点施設として十分な機能が発揮できるよう、老朽化や狭あ
い度等を勘案しながら、公民館の継続的・計画的な整備を進めます。
取 組 内 容
○ 宮ノ下公民館移転新築事業
・関係業者や地元住民によって平成 24 年 6 月 26 日に起工式を挙行
・9 月末時点で、公民館の基礎工事は完了し、上部躯体工事に着手
・11 月に工事請負業者が倒産し、一時工事が中断したが、平成 25 年 2 月に出来高を確定の上、残
りの工事について入札の手続に入った
・3 月 27 日入札、新しい工事請負業者を決定
○ 上文殊公民館建設準備
・平成 25 年度の建設に向けて、地質調査、敷地造成及び公民館の新築工事設計を完了した
数
目
値
指
標
標
結
公民館建設数
: 1館
宮ノ下公民館(移転新築)
公民館建設準備 : 1 館
上文殊公民館
(地質調査、敷地造成、新築工事設計)
果
・ 成
果
公民館建設数
: 0館
宮ノ下公民館(移転新築)
工事請負業者の倒産により中断中
公民館建設準備 : 1 館
上文殊公民館
(地質調査、敷地造成、新築工事設計)
完了
成果・課題
宮ノ下公民館の建設は、工事請負業者の倒産に伴い、工事の中断を余儀なくされ、平成 24 年度内
の完成は困難となりました。3 月末には新しい工事請負業者が決まり、平成 25 年度においてできるだ
け早い完成を目指します。今後とも、地元の建設委員会と協議を重ねながら、地域の生涯学習やコミ
ュニティ活動の拠点施設として、地域住民に喜ばれる公民館の建設に取り組んでいきます。
上文殊公民館については、新築工事設計が完了しましたので、平成 25 年度速やかに工事に着工し、
年度内完成を目指します。
- 243 -
達成度
21
公民館事業の推進
実
行
内
容
目 標
市民の身近な生涯学習施設である公民館において、各種教育事業を企画実施するとともに、自主グ
ループ活動の充実に努め、多様な学習ニーズや地域課題に応えます。
また、連絡調整を中心に各種団体活動への支援に努め、地域におけるコーディネーター役を果たし
ます。
取 組 内 容
○ 公民館教育事業
・市民の多様な学習ニーズや地域課題に応えるため、中央公民館及び全ての地区公民館で各種学
級・講座を実施
〔実施数〕 483
〔内 容〕 家庭教育の支援のための学習、青少年の健全育成のための学習
若者の地域参画を促すための学習、郷土学習を支援するための学習
豊かな健康・長寿社会の実現のための学習
社会貢献・ボランティア活動を支援するための学習 など
○ 公民館自主グループ
・市民の多様な学習ニーズや地域課題に応えるため、中央公民館及び地区公民館(一光公民館を除
く)で自主グループ活動を支援
〔実施数〕 921
〔内 容〕 美術、芸能、音楽、体育・スポーツ、教養・趣味、特技・生活技術 など
○ 公民館における各種団体活動支援
・中央公民館及び全ての地区公民館で、自治会、PTA、体育振興会、壮年会、婦人会、社会福祉、
地域づくりなど、多様な社会教育活動、住民活動を支援
数
目
値
指
標
公民館利用者数 : 893,200 人
公民館各種団体活動利用者数
: 248,770 人
公民館学級・講座及び自主グループ数
: 1,400 グループ
標
結 果
・ 成
果
公民館利用者数 : 866,225 人
公民館各種団体活動利用者数
: 247,149 人
公民館学級・講座及び自主グループ数
: 1,404 グループ
成果・課題
公民館利用者数については、平成 23 年度に東日本大震災の影響で大きく伸びた各種団体活動利用
者数が 24 年度には減少し、23 年度実績との比較では微増だったものの、目標を達成することができ
ませんでした。
公民館教育事業、自主グループについては、1,400 を超える学習機会を提供し、市民の多様な学習
ニーズや地域課題に応えることができました。今後とも、現代社会や地域の実情に即した学習内容の
充実に努めます。
また、公民館はこれまで以上に各種団体活動の支援に努め、地域のコーディネーターとしての役割
を果たします。
- 244 -
達成度
22
福井学の推進
実
行
内
容
目 標
歴史や文化などの貴重な財産を活用し、個性と魅力に満ちたまちづくりを進めるため、郷土への愛
着や親しみを醸成し、郷土への「誇り」につながる「福井学」推進事業を実践します。
具体的な取組として、中央公民館では、学習機会を提供するため「基礎講座」中心に事業を開催し
ます。地区公民館では、地域の事柄を学習する「地域ふくい塾」や「地域子ども塾」を中心に事業を
開催します。また、平成 23 年度の推進協力校や推進協力団体の学習・研究成果の発表会を開催し、市
民に郷土の良さを再確認してもらうとともに、本市の個性と魅力を発信します。
取 組 内 容
○ 中央公民館
・基礎講座 8 回開催
〔内 容〕 外から見た福井、守り育てる福井の偉人、中心市街地の活性化、
福井の暮らしを支えるエネルギー など
○ 地区公民館
・49 館で「地域ふくい塾」
「地域子ども塾」を開催
〔内 容〕 橘曙覧、白川文字学、底喰川観察、地区の歴史、わら草履作り伝承、
地区の名水調査、朝倉街道探訪 など
○ 平成 23 年度学習成果発表会
・7 月にアオッサにおいて学習成果発表会及びパネル展示を実施
〔内 容〕 ・基調講演
クリエイティブディレクター 島津勝弘 氏
「伝わるまちへ 今できること」
・市民の発表
1 団体、2 小学校、1 中学校
・パネル展示
7 団体、3 小学校、2 中学校、9 公民館
数
目
値
指
標
基礎講座の開催
: 中央公民館
8 回 参加者数 300 人
地域ふくい塾・地域子ども塾の開催
: 地区公民館 30 館 参加者数 600 人
学習成果発表会の開催
: 1 回 参加者数 450 人
標
結
果
・ 成
果
基礎講座の開催
: 中央公民館
8 回 参加者数
372 人
地域ふくい塾・地域子ども塾の開催
: 地区公民館 49 館 参加者数 1,119 人
学習成果発表会の開催
: 1 回 参加者数 507 人
成果・課題
中央公民館及び地区公民館では、歴史、文化、環境など様々な面から、ふるさと福井の個性や魅力
をより深く学ぶための学習機会を提供することができました。
また、4 月には福井学ホームページを開設し、平成 19 年度から 23 年度までの取組を全国に発信し
ました。地域レベルでも、公民館まつりや地区文化祭等の機会を通じて学習成果を発表するなど、事
業の浸透に努めました。
今後とも、市民一人ひとりの郷土愛を醸成し、郷土の誇りを次世代に引き継ぐことができるよう、
学習内容の充実に努めるとともに、その成果の幅広い周知を図るため、発信力の強化に努めていきま
す。
- 245 -
達成度
23
環境学習の推進
実
行
内
容
目 標
市民が地球環境や地域の環境問題について正しく理解し、環境意識の高揚を図るとともに、実践活
動に結びつけることができるよう、身近な学習機会として、公民館で「環境意識の高揚のための学習」
を実施します。
取 組 内 容
○ 中央公民館
「環境意識の高揚のための学習」を実施
〔内 容〕 「暮らしを支えるエネルギー」
「原子力災害 福島事故の教訓と福井における備え」
○ 地区公民館
・34 館で「環境意識の高揚のための学習」を実施
〔内 容〕 原子力問題、ゴミ問題、リサイクル、節電対策、グリーンカーテン作り、
自然観察会、エコ生活 など
数
目
値
指
標
「環境意識の高揚のための学習」実施公民館数
:中央公民館及び 34 地区公民館
標
結 果
・ 成
果
「環境意識の高揚のための学習」実施公民館数
:中央公民館及び 34 地区公民館
成果・課題
中央公民館では、エネルギー問題と原子力災害について、専門的な面から市民に学習機会を提供し
ました。
地区公民館では、地域の環境問題について正しく理解し、環境意識の高揚を図るとともに、実践活
動に結びつけることができるよう、リサイクルやエコ生活など身近な課題を中心に学習機会を提供す
ることができました。
市民の関心の高い分野であることを受け、今後とも環境意識の高揚につながるよう、学習内容の充
実に努めます。
- 246 -
達成度
24
お年寄りの文化活動等の支援
実
行
内
容
目 標
高齢者が長い人生経験の中で培ってきた知恵や技能、地区の伝統行事や生活文化等を次世代に継承
する「はつらつ伝承塾」促進事業を実施し、高齢者が生きがいを見出したり、地域づくりに活躍、貢
献できる機会を提供します。
また、高齢者が、その年齢や市民としてふさわしい社会的能力を高め、様々な人と交流が図られる
よう、公民館において各種教育事業を実施するとともに、趣味や嗜好に応じた様々な文化活動に参加
できるよう、自主グループ活動を支援します。
取 組 内 容
○ はつらつ伝承塾
・6 団体、16 地区公民館において事業を実施
〔内 容〕 地区史の寸劇化、伝承おやつ作り、方言伝承、伝統野菜の料理、
衣食住のマナー伝承、地域探訪、昔話会 など
○ 公民館教育事業
・高齢者が市民としてふさわしい社会的能力を高め、様々な人と交流が図られるよう、中央公民館
及び全ての地区公民館で各種学級・講座を実施
〔内 容〕 家庭教育の支援のための学習、郷土学習を支援するための学習、
豊かな健康・長寿社会の実現のための学習、
社会貢献・ボランティア活動を支援するための学習 など
○ 公民館自主グループ
・高齢者が趣味や嗜好に応じた様々な文化活動に参加できるよう、中央公民館及び地区公民館(一
光公民館を除く)で自主グループ活動を支援
〔内 容〕 美術、芸能、音楽、体育・スポーツ、教養・趣味、特技・生活技術 など
数
目
値
指
標
はつらつ伝承塾促進事業実施数
(公民館及び地区団体) :
標
結
22 事業
果
・ 成
果
はつらつ伝承塾促進事業実施数
(公民館及び地区団体) :
22 事業
成果・課題
はつらつ伝承塾は、各地区における生活文化や伝統行事の伝承に貢献したほか、次世代との交流を
通じて高齢者の生きがいづくりに寄与することができました。平成 25 年度は、取組の成果を集約し、
広く市民に発信することを目的として学習成果発表会を実施します。
公民館教育事業は 483 の学級・講座が実施され、公民館での自主グループも 920 余りに及んでいま
す。今後とも、高齢者の交流活動や文化活動に貢献できるよう、学習内容の充実に努めます。
- 247 -
達成度
25
図書館利用者の利便性向上
実
行
内
容
目 標
季節ごとのテーマでの特設コーナーや各種講演会など館内でのサービスのほか、インターネットに
よる予約受付サービスや移動図書館車による周辺部への図書の巡回貸出等、図書館サービスの充実に
努めています。
今年度は、図書館システムの更新を行い、これまで別システムで運用していた清水図書館、美山図
書館も合わせた蔵書や貸出カードの一元管理をすることで、利用者の利便性をさらに向上させます。
取 組 内 容
○ 特設コーナー設置回数(5 館) 162 回
○ 講演会 4 月 15 日(日) 「ありし日の福井城と城下」(桜木図書館)
参加者 122 名
6 月 30 日(土) 「福井の経済」
(みどり図書館)
参加者
70 名
9 月 30 日(日) 「荘園絵図からみた福井の歴史」(みどり図書館) 参加者
49 名
(図書館)
参加者 112 名
12 月 8 日(土) 「物語が生きる力を育てる」
○ 予約受付 : 92,212 件(うち、ネット予約 49,963 件)
(2 月末現在)
○ 移動図書館
貸出冊数 : 34,539 冊
貸出利用者数 : 8,256 人(2 月末現在)
○ 図書館システムの更新
入札 : 7 月 24 日
稼動日 : 平成 25 年 1 月 11 日(金)
(外部)
数
目
値
指
標
1 人当たり貸出冊数
: 4.6 冊
1 日当たり入館者数
: 2,565 人(5 図書館合計)
図書館 5 館統合システム稼動 :
標
結 果
1月
・ 成
果
1 人当たり貸出冊数
: 4.3 冊
1 日当たり入館者数
: 2,419 人(5 図書館合計)
図書館 5 館統合システム稼動 :
1月
成果・課題
各館で、いろいろなテーマをもって特設コーナーの設置を行い、来館者におすすめの本の紹介を行
いました。また、各種講演会を開催し、市民に図書館への来館を誘導しました。
さらに、図書館システムの更新に伴い、美山・清水図書館のデータを統合し、図書館貸出カードの
一元化を図るとともに、館内の蔵書検索機から本の予約ができる新たなサービスを行うことにより、
利用者の利便性の向上を図りました。
しかし、システム更新により開館日が減少したため、目標に達していない数値が見られました。今
後、より利用者のニーズを考え、利用者数の増加を図っていきます。
- 248 -
達成度
26
スポーツ施設の充実
実
行
内
容
目 標
市民が安全で安心してスポーツに参加できる環境を維持するため、本市開催の国体競技種目を視野
に入れながら、既存スポーツ施設を計画的に改修します。
また、各体育施設のバリアフリー化と、平成 25 年 4 月移転開校の現中藤小学校体育館の利活用に
ついて検討します。
取 組 内 容
○ 既存体育施設改修事業
・フェニックススタジアム整備(内野グラウンド)
・わかばテニスコート電灯盤改修工事
・西公園テニスコート水銀灯改修工事
・米松グラウンドトイレ水洗化工事
・高木中央グラウンド防球ネット設置工事
・藤岡グラウンド整備設計委託の実施
数
目
値
指
標
7 月完成
1 月完成
1 月完成
11 月完成
3 月完成
3 月完了
標
結
果
・ 成
果
市体育施設利用者数 : 1,120,000 人
市体育施設利用者数 : 1,144,947 人
スポーツ公園など屋内外の体育施設利用延べ日数
スポーツ公園など屋内外の体育施設利用延べ日数
: 7,530 日
: 7,838 日
既存体育施設改修事業
既存体育施設改修事業 :
フェニックススタジアム整備(内野グラウンド)
フェニックススタジアム整備(7 月完成)
わかばテニスコート電灯盤改修工事
わかばテニスコート電灯盤改修工事
(1 月完成)
西公園テニスコート水銀灯改修工事
西公園テニスコート水銀灯改修工事
(1 月完成)
米松グラウンドトイレ水洗化工事
米松グラウンドトイレ水洗化工事
(11 月完成)
高木中央グラウンド防球ネット設置工事
高木中央グラウンド防球ネット設置工事
(3 月完成)
藤岡グラウンド整備設計委託の実施
藤岡グラウンド整備設計委託の実施
(3 月完了)
成果・課題
市体育施設利用者数や屋内外の体育施設の稼働日は、ちもり体育館が供用されたこともあり、伸び
が見られました。
改修事業についても順調に進捗しました。平成 30 年の福井国体で本市にて開催予定の競技種目 14
競技の中央団体視察が、平成 25 年 7 月で終了します。その結果により、改修計画を見直します。
また、中藤小学校体育館については、施設有効利用の観点から屋内練習場として改修を行い、国体
に向けた選手強化及び競技力向上の拠点とすることを方向付けました。
- 249 -
達成度
27
スポーツ活動の機会の拡充
実
行
内
容
目 標
子どもから高齢者までの幅広い世代が、楽しみながらスポーツに参加できる機会の提供として、フ
ァミリーウォークやミニマラソン大会、市民サイクリング等を開催し、市民の健康づくりを進めます。
また、全国規模大会の開催支援を行い、市民の関心を高め、国体開催の機運を醸成します。
取 組 内 容
○ 市民サイクリングの実施
5 月 27 日(日)市体育館~永平寺
○ 春のスポーツ教室の実施
5 月 8 日~7 月 19 日さわやか健康体操・エクササイズ教室 各 全 10 回
○ 秋のスポーツ教室の実施
9 月 4 日~11 月 8 日さわやか健康体操・エクササイズ教室 各 全 10 回
○ スポーツレクリエーション大会の実施
9 月 9 日~9 月 30 日福井市体育館・スポーツ公園ほか
(フォークダンス、ジョギング、ターゲットバードゴルフ、オリエンテーション、
サイクリング、民踊)
○ こんにちはファミリーウォークの実地
10 月 21 日(日) きらら館出発 清水東地区周辺
○ ファミリーミニマラソン大会の実施
11 月 3 日(土・祝)フェニックススタジアム周辺
○ 全国・ブロック大会規模の大会開催支援 : 5 回 実施
数
目
値
指
標
市民サイクリングの実施
:
5 月 参加者数 50 人
春のスポーツ教室の実施
:
5 月 参加者数 180 人
秋のスポーツ教室の実施
:
9 月 参加者数 180 人
スポーツレクリエーション大会の実施
:
9 月 参加者数 600 人
こんにちはファミリーウォークの実施
: 10 月 参加者数 270 人
ファミリーミニマラソン大会の実施
: 11 月 参加者数 900 人
全国・ブロック大会規模の大会開催支援
:
6回
標
結 果
・ 成
果
市民サイクリングの実施
:
5 月 参加者数 50 人
春のスポーツ教室の実施
:
5~7月 参加者数 295 人
秋のスポーツ教室の実施
:
9~11 月 参加者数 221 人
スポーツレクリエーション大会の実施
:
9 月 参加者数 536 人
こんにちはファミリーウォークの実施
: 10 月 参加者数 212 人
ファミリーミニマラソン大会の実施
: 11 月 参加者数 775 人
全国・ブロック大会規模の大会開催支援
:
5回
成果・課題
各事業とも予定時期に順調に開催されました。特に、9 月開催の市民スポーツレクリエーション大
会は、台風の影響があったにもかかわらず多くの参加者がありました。
全国・ブロック大会規模の大会支援については、平成 24 年度は春の福井駅前マラソン大会が 4 月
と年度末の 2 回開催予定でしたが、主催者の都合により、3 月開催が例年通り 4 月開催へ日程変更と
なったため、成果は 5 回となりました。
10・11 月に実施した「こんにちはファミリーウォーク」と「ファミリーミニマラソン」については
目標参加者に達していませんが、家族がふれあえる絶好の場が設けられました。今後も、広報に力を
入れ、継続して実施していきます。
- 250 -
達成度
28
福井国体運営費基金の積立
実
行
内
容
目 標
平成 30 年に第 73 回国民体育大会が福井県で開催され、本市においては 14 競技 16 種目の正式競技
と開閉会式が行われることになっています。その円滑な運営を図るため、今年度から福井国体運営費
基金の積立を開始します。
○ 福井国体運営費基金
3 月積立
取 組 内 容
数
目
基金積立額 :
50,000 千円
値
指
標
標
結
基金積立額 :
果
・ 成
果
50,000 千円
成果・課題
国体の各競技会は、会場地の市町と競技団体が主催者となります。福井市では 14 競技の開催が予
定されており、多額の開催経費が必要となります。
平成 24 年度から積み立てた基金は、本大会やリハーサル大会の運営経費として使用することにな
ります。
県は財源として、文部科学省の補助金や日本体育協会の交付金、募金・企業協賛等を主としていま
すが、残りの経費については県と市町が負担することになります。今後、開催経費について、県と市
町の負担割合が決定される見込みです。
今後も経済的に厳しい状況が続くと思われますが、福井国体の機運醸成を高める中で、市も企業協
賛等の資金の調達について取り組んでいく必要があると考えています。
- 251 -
Ⅴ.市民の誇りとなる文化の振興と、歴史や文化遺産の保存継承に努め、文化芸術や文化
財の情報を発信します
達成度
29
文化芸術活動の交流促進と情報発信
実
行
内
容
目 標
福井市文化協会が主催する市民文化祭を支援し、市民の文化活動の交流と充実を図ります。また、
文化芸術や文化財の情報を、ソーシャルメディアを活用して発信し、文化財に親しむ機会を設けます。
取 組 内 容
○ 市民文化祭を、11 月 3 日~4 日にフェニックス・プラザ、文化会館、福井能楽堂で開催
○ 福井城発掘物語を、平成 25 年 3 月 9 日(土)~24 日(日)に駅前の空き店舗で開催
○ Facebook(文化課)
、Twitter(自然史博物館)のホームページを 7 月に公開
数
目
値
指
標
市民文化祭参加数 : 7,000 人
企画展「福井城発掘物語」入場者数
: 360 人
ソーシャルメディアのページ公開 :
標
結 果
8月
・ 成
果
市民文化祭参加数 : 5,370 人
企画展「福井城発掘物語」入場者数
: 891 人
ソーシャルメディアのページ公開 :
7月
成果・課題
市民文化祭は、57 団体が参加して成果発表を行い体験コーナーなどを実施しました。しかしながら、
参加団体数が減りプログラムが縮小になったため、参加者数は減少しました。今後は、広報活動を強
化して参加者の増加に取り組みます。
福井城発掘物語では、駅前の空き店舗を活用し、福井城跡の発掘調査成果を紹介するとともに、文
化財保護センターにおいて「発掘速報展」を開催しました。今後も、中心市街地で展示を企画し文化
財の情報を発信していきます。
ソーシャルメディアでは、文化財の紹介や展示会、天体観測会などのイベント情報を発信していま
す。アクセスした方々が情報共有してくれるよう、タイムリーな記事を掲載に努めていきます。
- 252 -
達成度
30
一乗谷朝倉氏遺跡の整備推進
実
行
内
容
目 標
特別史跡の保存・管理と一体的な環境・景観整備を目的に、上城戸周辺と山城の公有化を目指し、
地権者及び関係機関との協議を進めます。
取 組 内 容
○ 特別史跡追加指定地(上城戸周辺)の公有化
測量を行い、地境を特定、農地転用許可を受けた。不動産鑑定士に意見書の作成を依頼した
○ 山城の公有化
買上げの同意を得るため、地権者との交渉に努めた
○ 復原町並及び遺跡内各施設の修繕
復原町並の武家屋敷屋根修繕や遺跡内の石積み、法面の修繕などを実施した
数
目
値
指
標
特別史跡追加指定地の公有化
(未公有化分 2,350 ㎡のうち 735 ㎡)
一乗谷朝倉氏遺跡見学者数(復原町並含む)
: 250,000 人
標
結
果
・ 成
果
特別史跡追加指定地の公有化
(未公有化分 2,350 ㎡のうち 735 ㎡)
一乗谷朝倉氏遺跡見学者数(復原町並含む)
: 245,077 人
成果・課題
特別史跡追加指定地(上城戸周辺)の公有化については、市有財産評価運用委員会の議決を経て、
上城戸周辺の 735 ㎡を公有化しました。
一方、山城の公有化については、買上げの同意を得るため地権者との交渉に取り組みましたが、合
意形成までに至りませんでした。今後も、引き続き交渉を続けていきます。
また、復原町並及び遺跡内各施設の修繕については、整備事業開始から 40 年以上が経過し、遺跡
内のいたるところで毀損が出てきているため、必要な改修を行い、安全性を確保して見学環境の向上
に努めます。
- 253 -
達成度
31
朝倉周遊シャトルバスの運行
実
行
内
容
目 標
特別史跡外に分散する既存施設等の駐車場やトイレを有効活用し、来訪者の利便性を向上させるた
め、輸送手段としてシャトルバス「朝倉ゆめまる号」を運行します。
取 組 内 容
○ 4 月 28 日~11 月 25 日、3 月 20 日~31 日までの 90 日間、遺跡内外を周遊するシャトルバスを運
行した
○ 同乗するガイドスタッフに、遺跡に関する知識の教育や接遇に関する指導を行った
(社)朝倉氏遺跡保存協会のホーム
○ 市のホームページのほか、業務受託者や共同事業者である県、
ページに掲載し、シャトルバスの運行について広報を行った
また、広告用チラシ(5,000 部)を作成し、公共交通機関の窓口や市内ホテルなどに配布し利用の
周知を行った
数
目
運行期間
:
4 月~11 月
値
指
標
標
結 果
運行期間
:
・ 成
果
4 月~11 月、3 月下旬
見学者の利便性を図るため、各種の交通機関と連動したダイヤ運行とし、交通アクセスの向上を図
りました。
〔乗車人数 3,870 人〕
今後、シャトルバスの利用を促進するためには、遺跡内及びその周辺部に対し回遊性を持たせ、見
学者の行動範囲を広めることが必要です。
成果・課題
- 254 -
達成度
32
文化財保護センター展示室の整備と展示会の開催
実
行
内
容
目 標
発掘調査から、地域の歴史文化への理解と郷土に対する愛着を深めてもらうため、身近に文化財に
触れることができる常設展示を開始します。
また、最新の発掘調査の成果を公開する企画展と、遺跡や出土品を題材に児童・生徒を含めた体験
学習を実施します。
取 組 内 容
○ 常設展示室の空調設置工事、展示台、スポットライトなどの設備を整え、展示品の設営を行い、
11 月 3 日(土)にオープン記念式を開催
○ 企画展「縄文人のいた時代」、
「ふるさと発掘物語」、「発掘速報展」を開催
、遺跡見学会として「福井城散策
○ 古代の技術体験として「縄文土器づくり」や「弥生土器づくり」
会」を開催
また、常設展示開設後は「古代体験コーナー」を設置し、勾玉作りや火おこし体験などを実施
数
目
値
指
標
常設展示室の整備 : 11 月完成・オープン
展示会の開催 :
企画展
「開発遺跡展」7 月
「石盛・寄安・河合寄安遺跡展」10 月
「発掘速報展」3 月
体験学習
「古代の技術体験」6 月~10 月
「遺跡見学会」11 月
「古代体験コーナー」11 月~3 月
年間来場者数 : 1,400 人
標
結
果
・ 成
果
常設展示室の整備 : 11 月 3 日オープン
展示会の開催 :
企画展
「縄文人のいた時代」
6 月 30 日~7 月 22 日
「ふるさと発掘展-森田地区の調査から-」
9 月 29 日~10 月 21 日
「発掘速報展」
平成 25 年 3 月 2 日~24 日
体験学習
「古代の技術体験」
6 月~9 月
「遺跡見学会」
11 月 25 日
「古代体験コーナー」 11 月~3 月
年間来場者数 : 1,072 人
成果・課題
市民と文化財のふれあいを目的に常設展示室を開設し、企画展や体験学習会を実施しました。
今後、文化財保護センター展示室の認知度を高めるために、小中学校や公民館等を通じて積極的に
周知を図り、アンケートを分析しながら、市民の関心が高い企画や体験学習を取り入れていきます。
- 255 -
達成度
33
おさごえ民家園の整備推進
実
行
内
容
目 標
老朽化が進んでいる茅屋根の葺替えを実施し、文化財施設を適切に維持・管理します。
取 組 内 容
○ 旧城地家茅屋根解体・改修工事
平成 24 年度は、移築後 20 年以上が経過し老朽化が進んでいた旧城地家茅屋根の解体を実施し、
構造材の腐朽状況を確認した
○ 補修工事
旧蓑輪家の軸組み、同家及び旧土屋家の土壁、旧梅田家茅屋根など老朽化した建物の一部を補修
した
数
目
値
指
標
旧城地家の茅屋根の撤去及び改修
年間来場者数 : 8,600 人
標
結 果
:
12 月
・ 成
旧城地家の茅屋根の撤去及び改修
年間来場者数 : 8,625 人
果
:
11 月
旧城地家茅屋根の解体・改修工事について、平成 24 年度は解体及び軸組み調査を実施しました。
今後は、25 年度以降に予定している軸組み・葺替え工事に向けて、関係課と十分な協議を行った上
で準備を進めていきます。
また、24 年度の外部点検に基づき、体験学習事業等への市民サポーター導入とパンフレットの発行
など広報の強化を行っていきます。
成果・課題
- 256 -
達成度
34
名勝養浩館庭園の管理・整備計画策定と魅力向上
実
行
内
容
目 標
開園 20 周年(平成 25 年度)を契機として、今後の景観整備を目的に長期的な管理・整備計画を策
定します。
また、養浩館庭園の魅力をさらに向上させるため、茶席の提供、邦楽演奏、華道展示や庭園の早朝
無料開園を実施します。
取 組 内 容
○ 平成 25~27 年度の計画策定着手に向けて文化庁と事前協議を行った
○ 魅力向上のため、茶席に加えて邦楽演奏や生花展示などの新規事業に取り組んだ
○ 入園者の庭園観賞及び施設使用に供するため、池の清掃及びトイレの改修等を実施し、施設の環
境を改善した
数
目
年間来場者数
:
72,000 人
値
指
標
標
年間来場者数
結
果
・ 成
:
52,976 人
果
成果・課題
長期的視点で文化財庭園の保存・活用を図るため、保存管理計画を平成 25~27 年度に策定します。
魅力向上事業は下記のとおり実施しました。
茶席開催
4 月~6 月、9 月~11 月 4 日の土・日・祝日
参加者:1,987 人
邦楽演奏
4 月~6 月、9 月~10 月の月に 2 回
華道展示
11 月 10 日~25 日、3 月 2 日~31 日(床の間、飾り棚)
平成 22 年度から 23 年度は、NHK大河ドラマなどによる一時的な入園者の増加がありましたが、
その効果も終わり、平準的な数値に戻ってきています。その一方で、団体利用者については継続して
堅調な増加を見せています。
- 257 -
達成度
35
地域に伝わる伝統行事の調査及び保存継承
実
行
内
容
目 標
地域に伝わる伝統行事の調査を行い、市内の国・県・市指定無形民俗文化財保存団体が地域文化を
保存継承するために取り組んでいる、後継者育成や公開・周知に係る活動について助成を行います。
取 組 内 容
○ 福井県指定無形民俗文化財 3 団体へ助成金を交付した
花山行事(東郷地区)
、したんじょう行事(一乗地区)、じじぐれ祭(美山地区)
○ 福井市指定無形民俗文化財 1 団体へ助成金を交付した
オシッサマのお渡り(安居地区)
数
目
値
指
標
標
結 果
・ 成
果
市内所在の指定文化財数
市内所在の指定文化財数
(国指定、国選択、市・県指定、登録文化財)
(国指定、国選択、市・県指定、登録文化財)
: 162 件
: 164 件
助成団体数 : 6 団体
助成団体数 : 4 団体
文化財の保存・伝承・活用及び地域文化の継承を図ることを目的に、4 団体へ助成金を交付しまし
た。なお、当初交付を予定していた残り 2 団体は、助成金を受けずに自主的に活動を継続しています。
今後も、地域との連携を図り、実情に合った伝統文化継承の支援を行っていきます。
成果・課題
- 258 -
達成度
36
文化会館の管理運営
実
行
内
容
目 標
文化芸術活動の拠点施設として機能を充実させ、利用者の利便性の拡大を図るため、施設本体の耐
震補強等も含め今後の大規模改修に向けた検討・協議を行います。
また、福井芸術・文化フォーラムを支援し、文化芸術活動を支える人材を育成します。
取 組 内 容
○ 西口再開発ビルの建設計画に合わせ文化会館の改修計画について調整した
○ NPO法人福井芸術・文化フォーラムが実施する、文化会館を中心とした文化芸術の振興事業に
対して補助金を交付した
数
目
値
指
標
年間利用者数 : 100,000 人
企画・運営・舞台芸術などの担い手育成事業数
: 2 事業
標
結
果
・ 成
果
年間利用者数 : 98,104 人
企画・運営・舞台芸術などの担い手育成事業数
: 2 事業
指定管理者と福井芸術・文化フォーラム、市の 3 者で連携し、管理・運営を円滑に進めることがで
きました。
今後は、付帯設備や備品の老朽化について保守点検などを実施しながら、大規模改修に向けた検討
を行います。
成果・課題
- 259 -
達成度
37
自然史博物館企画展の開催
実
行
内
容
目 標
植物・動物・天体・地質など自然史に関する様々な視点から、市民に知ってもらいたいことや興味
を持たれていることなどを中心に特別展を開催します。特別展では、関連行事として、子どもたちを
中心に気軽に参加、体験できるコーナーやクイズ、講座などを実施します
取 組 内 容
○ 「還暦記念プレ展~六十年のあゆみと、とっときコレクション大公開~」
○ 還暦展「標本(モノ)が語る郷土ふくいの自然の物語」
キッズクイズ (景品としてカンバッチをプレゼント)
動物のお面作り
ペーパークラフト作り
ヘラクレスオオカブトと記念撮影
カエルと触れ合おう
昆虫・植物標本の作り方教室
誕生年ビンゴ賞(昭和27年生まれの方にオリジナルポストカードのプレゼント)
○ 日本自然科学写真協会写真展―自然を楽しむ科学の眼―
数
目
値
指
標
標
結 果
・ 成
果
企画展入館者数 : 11,247 人
「還暦記念プレ展~六十年のあゆみと、
とっときコレクション大公開~」
4 月 1 日~5 月 13 日 : 4,737 人
「還暦展~覗いてみよう博物館の宝物~」
「還暦展~覗いてみよう博物館の宝物~(仮称)」
7 月 20 日~9 月 23 日 : 5,586 人
「日本自然科学写真協会写真展
「日本自然科学写真協会写真展
~自然を楽しむ科学の眼~」
~自然を楽しむ科学の眼~」
平成 25 年 3 月 23 日~3 月 31 日:924 人
企画展入館者数 : 14,600 人
「還暦記念プレ展~六十年のあゆみと、
とっときコレクション大公開~」
年間総入館者数
:
25,000 人
年間総入館者数
:
18,473 人
成果・課題
春の「還暦記念プレ展」や夏の「還暦展」では、開館して 60 年間に集められた資料の中から貴重
なコレクションを一堂に展示して、子ども向けのクイズを行い、カンバッチ(14 種類)をプレゼント
するなど、市民の関心を集めるとともに、多くのリピーターを増やすことができました。
今後は、限られた予算の中で、より多くの市民が関心を持ち、親子で学び、楽しめるような行事等
を企画し、引き続き広報活動を展開していきます。
また、天文分野を強化し、福井駅西口中央地区市街地再開発事業に係る自然史博物館分館の整備に
取り組みます。
- 260 -
達成度
38
美術館企画展の開催
実
行
内
容
目 標
常設展示作家である高田博厚に関連した作家や作品をはじめ、高田が生きた近代と現代の美術、そ
して、世代や性別を超えて気軽に楽しめる作品など優れた美術作品を紹介する展覧会を開催し、市民
の心に感動や豊かさを与える鑑賞の機会を提供します。
取 組 内 容
○ 企画展の開催
「シャガール展」
「山下清展」
「岸田劉生展」
「籔内佐斗司展」
数
目
値
指
標
標
結
果
・ 成
果
企画展入場者数 : 38,000 人
企画展入館者数 : 64,861 人
「シャガール展」(24 年 6 月 2 日~7 月 16 日)
「シャガール展」
4,596 人
「山下清展」
(24 年 7 月 21 日~9 月 9 日)
「山下清展」
52,646 人
「岸田劉生展」
(24 年 10 月 6 日~11 月 11 日)
「岸田劉生展」
4,530 人
「籔内佐斗司展」
(25 年 2 月 23 日~3 月 24 日)
「籔内佐斗司展」
3,089 人
年間総入館者数 : 74,000 人
年間総入館者数 : 92,048 人
成果・課題
「山下清展」では、テレビドラマでの知名度が高い山下清の多様な作品を展示し、美術館にあまり
馴染みのない方々の興味を掘り起こしました。夏休み期間中の開催とあって、子ども連れの観覧者も
多く、画家の幼少期から放浪期、晩年にいたるまでの作品を、そのひととなりも含めて、家族で楽し
める催しとなりました。その結果、市内外で人気を博し、企画展入場者数は開館以来過去最高を記録
しました。
「シャガール展」では、日本では通常見ることのできないフランスにあるシャガールのタピスリー
を紹介しました。日本では 16 年ぶり 2 回目の公開であり、市民に貴重な鑑賞の機会を提供しました。
県外の観覧者からも、質の高い展覧会との賞賛の声をいただきました。
「岸田劉生展」では、岸田劉生の生い立ちと作品の変遷を辿り、太く短く生きた岸田の軌跡を追う
とともに、同じ近代に生きた高田博厚との親交を採り上げ、当館所蔵作品を展示しました。常設展と
関連づけることによって、新たに高田への関心を呼び起こしました。
「籔内佐斗司展」では、彫刻家、文化財保存修復家として活躍している作家の、旬の作品と活動を
紹介しました。関連イベントとして企画した伎楽団パフォーマンスやミニコンサートは、話題を呼び、
好評を博しました。
以上 4 つの企画展を各種のジャンルで構成することにより、あらゆる世代・性別の方が気軽に美術
に触れられる機会を提供しました。
- 261 -
達成度
39
郷土歴史博物館企画展の開催
実
行
内
容
目 標
文献・考古・美術史という様々な分野から地域の歴史・文化に関わりの深いテーマを厳選し、魅力
ある特別展・企画展を開催します。また、夏休み特別企画として、博物館の色々な資料を使った展示
やワークショップなどにより、「みんなで楽しむ博物館」を開催し、福井の歴史を楽しく学ぶ機会を
提供します。
取 組 内 容
○ 特別展及び企画展の開催
・春季特別展「古代越前の文字」
東大寺荘園絵図や法隆寺旧蔵の経典、平城京出土木簡、墨書土器の考古資料等を展示
・夏休み特別企画「みんなで楽しむ博物館」
ハンズオンのレプリカの展示や様々な体験講座を開催
・企画展「刀剣の研磨」
古来の研ぎの技法を研究復元した福井の研師の仕事を中心に、日本刀の美を紹介
・秋季特別展「大坂の陣と越前勢」
福井藩主松平忠直に率いられた越前勢の働きを、屏風絵や絵図、古文書、甲冑・武具などで紹
介
・ 春季特別展「麗しきチベットの仏たち」
チベットで発展を遂げたタンカ(軸装仏画)を中心に紹介
数
目
値
指
標
標
結 果
・ 成
果
企画展観覧者数 : 14,000 人
春季特別展「古代越前の文字」
(24 年 3 月 23 日~ 5 月 6 日)
夏休み特別企画「みんなで楽しむ博物館」
(24 年 8 月 1 日~ 8 月 31 日)
企画展観覧者数 : 14,706 人
春季特別展「古代越前の文字」
2,487 人
夏休み特別企画「みんなで楽しむ博物館」
3,124 人
企画展「刀剣の研磨」
2,636 人
秋季特別展「大坂の陣と越前勢」
秋季特別展「大坂の陣と越前勢」
(24 年 10 月 12 日~11 月 19 日)
5,247 人
春季特別展「マンダラ チベットの仏教美術」
春季特別展「麗しきチベットの仏たち」
(25 年 3 月 22 日~ 5 月 5 日)
1,212 人
年間総入館者数 : 70,000 人
年間総入館者数 : 64,334 人
収蔵資料数
: 39,434 点
収蔵資料数
: 39,627 点
成果・課題
総入館者数は目標値に達しませんでしたが、来館者に対して実施したアンケートの結果からも、各
企画展とも満足度は高く、郷土福井の歴史への誇りと感心度を高めることができました。
今後とも、博物館の活動理念のもと、魅力あるテーマを設定し、かつPR等に努め、隣接する養浩
館庭園とともに福井の歴史・文化情報を発信していきます。
- 262 -
平成24年度 部局マネジメント方針
成果報告書
福井市 総務部 総合政策室
〒910-8511 福井市大手3丁目10番1号
TEL (0776)20-5283
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