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西アフリカの気象変動予測の高度化による 穀物生産のリスク軽減技術の

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西アフリカの気象変動予測の高度化による 穀物生産のリスク軽減技術の
(事後評価)
西 ア フ リ カ の 気象変動予測の高 度 化 による
穀 物 生 産 の リスク 軽 減 技 術 の開 発
(研究期間:平成12年∼14年)
任 期 付 研 究 員:ジ ョ ン・S・コ ー ル ド ウ ェ ル( 独 立 行 政 法 人 国 際 農 林 水 産 業 研 究セ ン タ ー )
○総
評(期待したほどではなかったが一定の 成果が得られた研究であった)
本研究は、①気象変化に対応した作物品種、 栽培関連技術の解明、②気象予測モデル
の 開 発 、③ リ ス ク 分 析 モ デ ル に よ る 最 適 穀 類 生 産 シ ス テ ム の 選 択 基 準 の 構 築 と い う 3 つ
の 研 究 目 的 を 設 定 し 、気 象 変 動 と 農 家 生 産 者 行 動 の 実 態 を 同 時 に 捉 え 、気 象 変 動 予 測 モ
デ ル を 開 発 す る と と も に 、リ ス ク 軽 減 の た め の 技 術 開 発 指 針 を 提 示 す る こ と を 目 指 す も
のである。
本研究においては、マリにおける長期間の現地調査・観測に基づき貴重な 知見が得ら
れ て お り 、目 標 の 設 定 や ア プ ロ ー チ の 仕 方 は 評 価 で き る が 、当 初 設 定 し た 3 つ の 研 究 目
的 は い ず れ も 達 成 さ れ て お ら ず 、所 期 の 目 標 が 十 分 達 成 さ れ た と は 言 い 難 い が 、あ る 程
度 達 成 さ れ た も の と 評 価 で き る 。ま た 、交 通 、 言 語 、社 会 の 発 達 段 階 な ど 非 常 に 難 し い
条 件 の 場 所 を 対 象 と す る な ど 、3 年 間 と い う 期 間 で 目 標 を 達 成 す る に は 困 難 な 計 画 で あ
っ た と 考 え ら れ 、も う 少 し テ ー マ を 絞 る べ き で あ っ た と 考 え ら れ る 。こ の 点 に 関 し て は 、
研 究 者 に 当 地 滞 在 の 経 歴 が あ る こ と と 、所 属 機 関 の 経 験 か ら 見 れ ば あ る 程 度 予 測 で き た
ことと考え、厳しい評価とした。
また、学会などへの報告が少ない他、貴重な 成果を現地の農業振興に役立 てるための
情 報 発 信 が 乏 し い 印 象 も 見 受 け ら れ る が 、「 気 象 変 動 に 伴 う 作 付 け ・ 栽 培 技 術 選 択 の 解
明 」な ど 、対 象 地 域 と 密 着 し た 労 力 の 係 る 調 査 を 通 じ て 有 益 な 結 果 も 得 ら れ て お り 、ポ
テ ン シ ャ ル の あ る 研 究 で あ る こ と か ら 、今 後 の 更 な る 発 展 が 期 待 さ れ る 。実 際 、研 究 終
了 後 に 別 途 お こ な わ れ た 調 査 に よ り 、播 種 行 動 の 変 化 等 に つ い て 新 た な 知 見 が 得 ら れ て
いる。
他方、15年間の研究経歴を有する研究者を 任期付きで招へいし、一定の 研究成果を
得るなど、所属機関における研究の 活性化に寄 与している 面も見受 けられることから、
任 期 制 の 活 用 効 果 は 十 分 あ っ た も の と 評 価 で き る 。ま た 、任 期 付 研 究 員 に 対 す る 所 属 機
関 の 支 援 に つ い て は 、事 務 手 続 き の 簡 素 化 を 図 る な ど 、概 ね 支 援 が 行 わ れ た も の と 評 価
できる。
以上により、本研究を総合的に判断すると、期 待したほどではなかったが一定 の成果
が得られた研究であったと評価できる。
<総合評価:c>
○評価結果
総合
目標
評価
達成度
c
c
科学的・技術的価値
研究成果
科学的・技術的波及効果
情報発信
研究
計画
b
c
c
d
任期制の 所属機関
活 用 の 効 果 の支 援
a
b
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