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店舗型のユニークなデザイン事務所が 特殊紙に印刷可能なカラーPOD機

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店舗型のユニークなデザイン事務所が 特殊紙に印刷可能なカラーPOD機
山下デザイン事務所
店舗型のユニークなデザイン事務所が
特殊紙に印刷可能なカラーPOD機で
こだわりのデザイン名刺をスピード印刷
導入の狙い
インクの乗りが悪く、印刷可能な特
殊紙が限られている既存カラーPOD
機のリプレース
導入システム
カラーPOD機
『RICOH Pro C5100S』
導入効果
多彩な用紙への対応で顧客満足度が
向上
ランニングコストの低減
性能や操作性で印刷時間を短縮
物珍しさで扉を開ける飛び込み客から周囲の店舗やオフィスまで、
さまざまな顧客のニーズに応じる
山下デザイン事務所は神戸の繁華街に店舗を持ち、飛び込み客のデザインオー
ダーに応えている、ユニークなデザイン事務所だ。名刺の制作依頼に迅速かつ丁
寧に応えることで、チラシ、パンフレット、看板、Webサイト、さらにはショップのトー
— U S E R P R O F I L E ———————————————————
山下デザイン事務所
●業種:デザイン事務所
●事業内容:カラーコピー、ラミネート、名
タルデザインへと受注を拡げてきた。ビジネスの切り口であるデザイン名刺に注力
しており、顧客のこだわりの用紙や色調での印刷をスピーディーに仕上げるカラー
POD機は重要な存在だ。新たに導入したRICOH製のカラーPODに搭載された新
たな機能で、ビジネスチャンスの拡大を図る。
刺、ショップカード、メニュー、チラシ、ポ
スター、パンフレット作成
●従業員数:2名
(2013年12月現在)
顧客の名刺作成ニーズへの迅速な対応を可能に
した山下デザイン事務所
2013年12月取材
繁華街の一角に店舗を構え
あらゆるデザイン依頼に応える
改装しました」と説明するのは、同事
務所 代表の山下 哲弘氏だ。
店舗は、
“ デザインオフィス”
という
山下デザイン事務所は、神戸の中
言葉が持つイメージの逆を狙って、あ
心部、三ノ宮駅前の繁華街に、寿司屋
えて寿司屋の面影を残す店構えにし
と見違えるような外観の店舗を構えて
たという。
いる。
「実は、5年前まで本当にお寿司
「そのほうが、通りかかったお客さん
屋さんだった場所を改装して店舗兼オ
が気軽に入れるのではないかと考え
フィスにしたのです。父が寿司店を経
たのです。期待どおり、珍しがって戸を
営しておりまして、その支店の跡地を
開けた方が、
“こんなところで名刺が作
1
山下デザイン事務所
れるんだ”
と注文してくださることが多
のを手にしてほしいと願うからだ。
く、飛び込みのお客様に恵まれていま
同時に、名刺に対する要望を聞け
すね。逆に、
“ デザイン事務所”
を探し
ば、顧客の好みが分かる。例えば、そ
て来たという方には、分かりにくいと
の人が店舗の責任者だとしたら、名刺
言われます」
と山下氏は笑う。
のデザインがそのまま店舗のトータル
名刺・ショップカード・チラシ・パン
イメージへと広がる可能性がある。名
フレット・D Mなどのデザインと印刷、
刺は、同事務所のデザイン力を顧客に
Webデザイン、DTPオペレーション、
プレゼンテーションする絶好の機会で
看板や垂れ幕といった店舗ファサード
もあるのだ。
のデザインまで取り扱う。中でも注力
しているのは名刺だ。
代表 山下 哲弘氏
ンって何だろう、どう伝えたらデザイ
風合いを生かした特殊紙に
印刷可能なカラーPOD機が必要
ンしてもらえるのだろう、と尻込みし
繁華街に店舗を構える山下デザイ
てしまう方は少なくないでしょう。でも
ン事務所の強みは、大きく分けて二つ
自分の名刺くらいなら、ちょっとデザ
ある。一つはデザイナーである山下氏
インを頼んでみようかなと思っていた
が直接話をすることで、顧客の要望や
「何かを作りたいと思っても、デザイ
だけます。名刺は、取っかかりやすい
イメージがダイレクトにデザインに反
アイテムなのです。お客様のイメージ
映されることだ。
を形にする過程で、デザインと言う仕
「デザイナーが店にいて、接客する
事についても知っていただけたらとい
デザイン事務所は珍しいと思います。
つも思っています」
と山下氏は語る。
大抵は営業担当者が顧客の要望を聞
同事務所が名刺を大切にしている
くのですが、それだとワンクッション
理由はもう一つある。オフィスや店舗
入ってしまい、お客様の思いがデザイ
をオープンする場合、まず必要になる
ナーまで伝わらないことがあるので
のは名刺やショップカードだ。そのデ
す。しかし、ここでは作り手が直接お客
ザインを気に入ってもらい、つながり
様とお話をしますので、希望が間違っ
ができれば、以後、チラシやD M、メ
て伝わることはないですし、満足いた
ニュー、さらには看板、ホームページ、
だけるデザインを提案することができ
販促物・物販物などの注文につながっ
ます」と語る山下氏。実際に作業する
ていく。実際、名刺から始まって、ショッ
人と直接話せるという安心感と気安さ
プのトータルイメージの構築業務にま
は、同事務所を忙しい飲食店街に根づ
で発展した例も少なくないという。
かせた理由でもある。
「これは個人・法人を問わずですが、
もう一つは、2階オフィスに設置さ
名刺については、ご要望をうかがった
れたカラーP O D機によるスピード印
うえで、切り口を変えたデザイン案を
刷だ。名刺の追加注文の場合、翌日に
最低3案はお出しするようにしていま
納品できる。スピードにこだわるのは、
す」
と山下氏。それは、顧客にデザイン
繁華街で開業して5年、何よりもレス
の効果を知ってもらい、自分を表現す
ポンスの速さが求められていると感じ
る名刺には、心から
“これだ”
と思うも
るからだ。また、印刷まで対応できる
2
「大塚商会さんとは、自動断裁機を導入し
たときからの付き合いです。いろいろ情報
を頂いていますが、今回の『RICOH Pro
C5100S』
は驚くほど良いタイミングでした。
まだ導入間もないですが、品質には満足し
ています」
デザイン事務所は少ないた
しまいました」と山下氏は当時を振り
め、非常に重宝されている。
返る。
「 新 規 開 店するお店は、
たまたま 訪 れた 大 塚 商 会 の 営 業
名刺は名刺屋さん、チラシ
担 当 者 にこ の 問 題 を 相 談したとこ
は印刷所、看板は看板屋さ
ろ、紹介されたのが『 R I C O H P r o
んといったように、バラバラ
C5100S』だった。
に発注することが多いので
「 大 塚 商 会 さんとは 、3 年 前に自
す。しかしそれではデザイ
動断裁機のリースをお願いして以来
ンコンセプトが統一されて
の付き合いです。訪ねてくれたのが
いないので、バラバラな印
ちょうど悩 ん で いるときで 、奇 跡と
象になります。うちに来て
しか言 いようがな いタイミングでし
もらえれば、デザインを一元的に管理
た。紹介してもらった『R I C OH Pro
して、印刷の手配もすべて対応できま
C5100S』の印刷テストを実施し、即
す。いろいろな業者に一つ一つ頼む手
決しました。ほかの機器の検討もして
間もコストも省けますし、デザインの
いません。それほど、こちらの要求に
統一感も出せます」
と山下氏は語る。
ぴったりの性能だったのです」と山下
2008年の開業から同事務所の事
氏は振り返る。
1階店舗のすぐ後ろがオフィスになっており、飛び込み客
にもすぐに対応。2階にある
『RICOH Pro C5100S』
に
も、ここから直接印刷指示が可能だ
業を支えてきたカラーP OD機だった
『RICOH Pro C5100S』は本体
が、5年を経て買い替えに至った。あ
260kg。元寿司屋だった店舗は階段
るメーカーの型落ち機が安価で、その
が狭く、屋内からは設置場所の2階ま
リプレースによりランニングコストの
で運び上げられない。そこで、警察に
削減が見込めたからだ。
道路使用許可を取り、クレーンで吊り
しかしそれが失敗だった。そのマシ
上げて窓から搬入した。
「あれは大変
ンはインクの乗りが悪く、同事務所の
でしたね」
と山下氏は振り返る。
事業に適していなかったのだ。
名刺やショップカードは、顧客に印
が多い。また、用紙にこだわる個人客
印刷品質に納得
色調整もズレが少なく時間短縮
も少なくない。だが、そのマシンでは、
『RICOH Pro C5100S』を使い
革に似た質感のコルドバ紙や、やわら
始めて間もないが、その性能には納得
かいアラベール紙、和紙などに印刷す
しているという。
ると、凸凹部分にインクのムラができ
「印刷品質が良いですね。オフセット
てしまった。凹部にインクが入らない
印刷と比較しても遜色なく、文字はも
ため、波目や網目のある特殊紙も使え
ちろん図版も写真もシャープに再現さ
ない。
れます。また、3ポイントや2ポイント
「当初は設定が悪いのかと、試行錯
という小さな文字もつぶれることなく
誤を繰り返しましたが、改善は見られ
クリアに印刷されます」
と山下氏。
ませんでした。その結果、特殊紙の印
また、印刷のズレがない点も高く
刷は外注せざるを得なくなり、かえっ
評価している。5年前から使っていた
てコストと時間がかかるようになって
カラーPOD機は、用紙の種類やその
象づけるため、特殊紙に印刷すること
コンパクトな筐体のため、決して広くはない2階オフィスの
一角にも問題なく設置
3
山下デザイン事務所
日の湿度などで微妙なズレが発生す
応に貢 献して いる。
「 従 前 のカラー
ることがあった。しかしズレがあって
POD機は2階にあるサーバまで来て
は、商品にならない。破棄処分の無駄
操作しなければなりませんでしたが、
が減ったことは、大きなコスト削減に
今は1階オフィスのP Cからでも印刷
なった。
の指示ができます。お客様を待たせる
中でも最大の効果は、色調整が短
時間が少しでも減るのはいいですね」
時間で正確にできることだと山下氏は
と山下氏。
さまざまな用紙に印刷された印刷サンプル。顧客は実際
の色の乗りなどを確認しながら印刷物をオーダーできる
語る。
「最初に使っていたマシンは、お客
た あと、2 時 間 後に印 刷したら色が
封筒への印刷も検討
事業拡大を目指す
変わっていました。翌日になると、同
山下氏の当座の目標は、月平均約
じ設 定 で も 同じ色 が 出 な い ことも
2,500枚の受注印刷量を3,000枚に
あったのです。しかし、
『RICOH Pro
増やすことだ。そのために、
『RICOH
C5100S 』はこのようなことが全く
Pro C5100S』の機能をフルに使っ
ありません。先日も個展のDMを手が
ていこうと考えている。その一つが封
けたのですが、本紙校正を出してか
筒印刷機能だ。さらに、箸袋の印刷な
ら、翌日も翌々日も同じ設定で同じ色
ど、一つの店舗から発生する印刷物の
で印刷できました。絵画を掲載するの
ほぼすべてを一括して請け負う態勢を
で、色の調整は重要ですからね」
整えていくつもりだ。
カラーPOD機で同じ色が出せるこ
また、新たな切り口の展開として、
とのメリットは計り知れない。デザイ
2014年1月に「名刺入れ」のセレクト
ンイメージのとおりの印刷物ができる
ショップを店舗内に開設する予定だ。
だけではない。法人顧客のコーポレー
「日本の職人が作る名刺入れを販売
トカラーやロゴの色へのこだわりに応
したいのです。金属加工職人の作るチ
えられるからだ。特に名刺のロゴの色
タン製の名刺入れ。革職人による革製
は、例えば100枚の印刷で1枚目と
名刺入れ、家具職人による木製名刺入
様に本 紙 校 正を出してO Kをもらっ
100枚目で少しでも違うとクレームの
れ、漆職人による漆加工の名刺入れな
対象になる。従前のカラーPOD機を
ど、いろいろな素材の名刺入れを作っ
利用していた5年間は、名刺を納品す
て、この店に並べたいのです。名刺を
るたびに1枚をファイルに保存し、追
作りに来た人が、名刺入れにもこだわ
加注文が入ると、それと見比べて同じ
ろうと目に留めてくれたらい いです
色になるよう調整してきた。
ね」
と山下氏は展望を語る。
「『RICOH Pro C5100S』は、数
さまざまな特殊紙の名刺を扱い、そ
値の設定だけで同じ色を出すことがで
れに似合う名刺入れまでデザインプロ
きます。以前は色味を合わせるまで本
デュースしようという山下氏。同事務
印刷に取りかかれなかったので、大変
所の飛躍は、さらに続いていく。
デザイン事務所とは思えない和風な佇まいに興味を引か
れ、ふらりと訪れて注文する顧客も多いという
2014年1月に名刺入れのセレクトショップを開設。職人
が仕上げた品など、洗練された名刺入れが並ぶ
な時間がかかっていました」と山下氏
は語る。
山下デザイン事務所のホームページ
http://www.y-design-office.com/
遠隔操作が可能な点も、迅速な対
・会社名、製品名などは、各社または各団体の商標もしくは登録商標です。
・事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は取材当時のものであり、配付される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
・この記事は2014年3月に作成されました。
Copyright©2014 OTSUKA CORPORATION All Rights Reserved.
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