Comments
Description
Transcript
品川区勢概要(2014年版) - 品川区 Shinagawa City
品川区 品川区勢概要(2014年版) 品川区は、東京湾に面した臨海部と山の手に 連なる台地からなり、古くから交通、交易の拠 点として栄え、考古学発祥の地としての有名な 大森貝塚など歴史に名を残す史跡も数多くあり ます。江戸時代には東海道第一の宿として賑わ い、明治時代に入ってからは、京浜工業地帯発 祥の地として発展してまいりました。 そして現在、羽田空港の国際化や、品川駅への新幹線の停車はもとよりリニア中央新幹線 の乗り入れなど、再び交通、産業の拠点として重要な役割を担おうとしています。 一方、区は 「輝く笑顔 住み続けたいまちしながわ」 の実現をめざして様々な施策・事業を 進めております。この度、平成21年に策定した 「品川区長期基本計画」 を社会経済状況の変 化に的確に対応していくため、見直しを行いました。とくに、防災力の強化、待機児童対策 や子どもたちの教育、進行する高齢社会への対応などの取り組みを進めていくとともに、希 望や夢があふれていく品川区づくりに力を注いでまいります。 今後も国際都市東京の表玄関としての地の利、品川のまちに根ざす伝統と歴史、区民の皆 さんのやる気と元気をエネルギーとして、区政運営に努めてまいりたいと思います。 この区勢概要は、品川区のまちのあらましや施策・事業の成果等をご紹介するものです。 品川区のまちや区政について理解を深めていただければ幸いです。 品川区長 区の「木・花・鳥」 区の紋章 シイノキ (ブナ科) 1952(昭和27)年制定 紋章は、 「品」 の文字を図案化したもので、 友愛・信義・協力をもって区の発展のかなめ とし、推進機を形づくり、たゆみない前進 と勤労を象徴したものです。 カエデ (カエデ科) サツキ (ツツジ科) ユリカモメ (カモメ科) 1978(昭和53)年決定 品川区にふさわしいと思われる区の 「木・花・鳥」 の候補を選定委員会 (区民代表・区議 会議員、学識経験者、区の職員で構成) で選び、区民の皆さんの投票 (総投票数671名) により決定しました。 〈目 次〉 3 地形と面積 4 人口 5 交通 6 産業 7 歴史と区のあゆみ 9 区の計画・組織・財政 11 区政運営の基本 13 だれもが輝くにぎわい都市 17 未来を創る子育て・教育都市 21 みんなで築く健康・福祉都市 25 次代につなぐ環境都市 27 暮らしを守る安全・安心都市 29 品川区の情報はこちらから 品川音頭・品川甚句 品川区基本デザイン 品川区 1991 (平成3) 年決定 [品川ストライプ] 区民と区政とのよりよいコミュニケーションをめざし推進し ているイメージアップ運動の3つの目標である「サービス精神・ チャレンジ精神・新感覚」を3本のストライプで表しています。 「品川パープル」 品川ストライプを表現する正式カラーです (青色+赤色=パー プル) 。青は、知性や論理性を表し、仕事に対する的確な判断 や冷静な思考を、赤は情熱を表し、仕事への熱意や温かい心を 表しています。 小磯清明 作詞 石本美由紀 補作詞 服部良一 作曲 品川甚句歌詞審査委員会 選詞 藤間哲郎 補作詞 細川潤一 作曲・編曲 1978 (昭和53) 年制定 1984 (昭和59) 年制定 品川音頭の歌詞は、124点の応 募をいただき、専門家や区民代 表を含む審査委員会を経て制定 されました。 品川甚句の歌詞は55点の応募を いただき、専門家や区民代表を 含む審査委員会を経て制定され ました。 地形と面積 ■■■ 位置・面積 品川区は、東京都の南東部に位置し、おおむね東経139度43分、北緯35度36分にあり、北は港区、渋谷区、西は目黒区、 南は大田区、臨海部の東は江東区に隣接しています。 また、区内は大きく分けて、品川地区、大崎地区、荏原地区、大井地区、八潮地区に分かれています。 ■面積 2011[H23]年10月1日現在 622.99 2,188.67 渋谷区 23区 23区外 港区 目黒区 大崎地区 3.41km2 96 13号埋立地 (0.24km2) 川 目黒 品川地区 4.28km2 出典:第63回 東京都統計年鑑 荏原地区 5.78km2 立会川 江東区 八潮地区 4.55km2 大井地区 4.70km2 大田区 ■面積の推移 出典:第52回 品川区の統計2013 (H25) 年 地区 面積 1955(昭和30)年 15.82km 備考 1967(昭和42)年 16.24km 南浜川埋め立て・鮫洲埋め立て・品川ふ頭埋め立て 1979(昭和54)年 20.54km 北浜川埋め立て・大井ふ頭埋め立て 1982(昭和57)年 20.91km 勝島3丁目埋め立て・13号地埋め立て 1990(平成02)年 22.69km 勝島2丁目埋め立て 2000(平成12)年 22.72km 勝島1丁目埋め立て・八潮2丁目埋め立て 2 2 2 2 2 2 ■■■ 地形 地形は、東京都の約1/3を占める武蔵野台地の東南部の一部と、その東側に位置する低地および埋立地からなっています。 武蔵野台地は10の台地に分かれていますが、品川区は目黒川をはさんで、芝白金台と荏原目黒台に二分され、さらに立会川に よって一部が目黒台と荏原台に分かれています。また、低地は目黒川に沿った五反田や大崎、海岸に近い品川や大井あたりに 広がっています。 ■公園と橋梁 2013(H25) 年4月1日現在 ■品川区の地質層序を示す模式断面図 目黒台 武蔵野砂礫層 目黒川 立会川 荏原台 公園数 沖積層 芝白金台 260カ所 公園面積 橋梁数 1,329,832.32m 区民1人あたりの公園面積 3.62m 2 ■河川 (区内) 三浦層群 武蔵野十立川火山灰層 上部東京層 下末吉火山灰層 東京礫層 下部東京層 3 2 84橋 出典:品川区公園調書ほか 2013(H25) 年4月1日現在 目黒川 延長3,683m 立会川 延長5,815m(うち開渠は756m) 出典:特別区土木関係現況調書 人 口 ■住民基本台帳による日本人人口の推移(各年1月1日) 415,728人 品川区の日本人人口は、 1964 (昭和39)年の415,728 人をピークに30年あまりで25%近く減少してきました が、1998 ( 平 成10)年 以 降 増 加 に 転 じ、2014 (平成 26)年1月1日現在 人となっています。 40 5 内 訳 男 内 訳 187,922 日本人 358,315 175,789 182,526 外国人 10,446 5,050 5,396 679人 3,551人 ネパール その他 2,874人 543人 ■住民基本台帳による年齢別、男女別人口構成(外国人含む) (歳) 90∼ 836 男 6,234 14,441 60∼69 21,026 50∼59 31,888 20,000 0 2004 (H16) 2014 (H26) 内 訳 人 口 男 世帯数 女 人口密度 2 (1km あたり) 61,260 29,243 32,017 34,860 17,964.8 大井地区 91,553 45,990 45,563 50,006 19,479.4 荏原地区 138,168 67,060 71,108 77,434 23,904.5 八潮地区 12,548 6,058 6,490 5,681 2,757.8 368,761 180,839 187,922 202,694 16,230.7 ■昼間・夜間人口(外国人含む)(国勢調査) (万人)60 昼間人口 50 436,807 373,341 40 365,802 33,830 423,015 462,609 419,261 413,274 366,058 357,732 505,034 325,180 夜間人口 522,252 344,888 360,535 30 20 22,759 10 11,222 13,924 0 2000 (H12) 39,086人 大崎地区 31,178 0∼9 10,000 1998 (H10) 31,240人 15,241.1 19,983 10∼19 14,432 35,000 30,000 (人) 1980 (S55) 32,333人 34,713 21,930 20∼29 11,646 1972 (S47) 34,125人 32,744 30∼39 23,668 23,840人 32,488 18,643 40∼49 34,992 75,595人 65,232 女 11,588 70∼79 21,676 53,732人 60,047人 50,813人 品川地区 2014(H26)年1月1日 2,865 80∼89 1964 (S39) 合 計 489人 2,310人 1993(H5) 61,007人 30,495人 2014(H26)年 1月1日 国籍別内訳 アメリカ 17,977人 70,274人 ■住民基本台帳による地区別人口構成 (外国人含む) 女 180,839 韓国・朝鮮 フィリピン 80,386人 327,124人 ※平成24年7月に住民基本台帳法が改正されたが、経年変化を比較するため日 本人を対象とした。 368,761 中国 358,315人 315,965人 317,516人 0 ■住民基本台帳による日本人および外国人人口 総 数 339,900人 10 ています。また、1993 (平成5)年に高齢人口 (65歳以 上)が年少人口を超え、以後も増加を続け、2014 (平成 %を占めています。 26)年1月1日では全人口比 総 数 381,143人 30 これを年齢階層別に見てみると、年少人口 (0~14歳) は1964 ( 昭 和39)年 以 来 減 少 を 続 け て き ま し た が、 2004(平成16)年に前年比較増となり、その後も増加し 2014(H26)年 1月1日 総人口 高齢人口(65歳以上) 年少人口(0∼14歳) (万人) 50 10,000 20,000 30,000 35,000 (人) 0 1955 1965 1975 1985 1995 2005 2010 (S30) (S40) (S50) (S60) (H7) (H17) (H22) ■品川区の合計特殊出生率…1.11 2012(H24)年 ■その他の人口統計(外国人含む) 1世帯あたりの人員 1.82人 2014(H26)年1月1日 最高年齢 108歳 2014(H26)年1月1日 ●合計特殊出生率…15歳から49歳までの女性 (日本人人口) が1人あ たり一生の間で何人の子どもを生むかを示したものです。現在の人 口を維持するには、これが2.07を上回る必要があるとされています。 1日あたりの数 83.6 転入人口 30,522人 2013(H25)年1年間 転出人口 28,307人 2013(H25)年1年間 77.6 出生数 3,610人 2013(H25)年1年間 9.9 死亡数 3,127人 2013(H25)年1年間 8.6 保育園 園児数 幼稚園 園児数 6,787人(4,447) ※認証保育所園児数含む 3,918人(657) 2013(H25) 年5月1日 小学校 児童数 13,645人(13,367) 2013(H25) 年5月1日 中学校 生徒数 7,680人(4,734) 2013(H25) 年5月1日 高 校 生徒数 8,520人(2,590) 2013(H25) 年5月1日 ( ) は公立の数で内数 4 2013(H25) 年4月1日 交 通 ■■■ 道路・鉄道 品川区は古くから交通の要衝として栄え、現在も国際都市東京の表玄関として立地のよさを誇っています。大崎駅を例にと ると、東京臨海高速鉄道りんかい線が東は京葉線と連絡して蘇我(千葉県)、西はJR埼京線・川越線を経由して川越(埼玉県) まで つながり、東海道線・横須賀線とも連絡する湘南新宿ラインは高崎(群馬県) ・宇都宮(栃木県)と、南は鎌倉・小田原(神奈川県) を つないでいます。隣接する品川駅には新幹線が停車し、羽田空港にも京浜急行電鉄が直通でつながっています。 また、区内には、JR東日本 (5路線、8駅) 、 東京急行電鉄 (3路線、15駅) 、京浜急行 (1路線、 6駅)、都営地下鉄 (2路線、4駅) 、東京メトロ (1路線、1駅) 、東京モノレール (1路線、2駅) 、 東京臨海高速鉄道 (1路線4駅)の14路線が縦横 に走り、延べ40もの駅があります。 群馬県 栃木県 高崎駅 茨城県 埼玉県 川越駅 品川区内の道路は、第一京浜国道と第二京浜 国道が南北に走り、それを補完する幹線道路と して、中原街道、池上通りが走っています。一 方、東西を結ぶ幹線道路は山手通りしかないた め、区の中央部を東西に横断する補助26号線 (都道)の早期完成が強く望まれます。また、大 井町・大崎・五反田・西大井を結ぶ重要な道路とし 宇都宮駅 大崎駅 大井町駅 蘇我駅 神奈川県 小田原駅 千葉県 鎌倉駅 て補助163号線や補助205号線の事業を進め ています。 ■道路の長さ 2013(H25)年 総延長 383,638m 国 道 17,964m 都 道 25,819m 区 道 328,188m 高速道路 ■品川区の主な駅の1日平均乗車客数 2012(H23)年 JR山手線 JR京浜東北線 目黒 101,998 目黒 116,048 五反田 127,996 五反田 29,640 11,667m 出典:特別区土木関係現況調査 大崎 127,838 武蔵 小山 23,749 大崎 49,835 JR湘南新宿 ライン 旗の台 29,605 中延 13,086 JR線 東京急行電鉄線 都営浅草線 京浜急行電鉄線 東京モノレール 東京臨海高速鉄道りんかい線 都営三田線・ 東京メ トロ南北線 JR横須賀線 5 天王洲 アイル 天王洲 13,530 アイル 15,513 五反田 50,137 大井町 33,124 大井町 63,369 西大井 14,743 大井町 95,225 立会川 8,971 青物 横丁 21,671 産 業 ■■■ 品川の産業 品川区の産業は主に製造業、 卸・小 売業、 飲食サービス業、 不動産業で構 成されています。事業所数は全体で 減少傾向にありますが、 学術研究・専 門・技術サービス業および生活関連 産業構成のうつりかわり (年) 1986 (S61) 1,531 40 4,948 0 建設業 7,762 5,110 5,000 教育・学習支援業 956 2,725 1,167 3,272 3,141 1,481 1,2531,287 15,000 情報通信業 20,000 運輸業 不動産業・物品賃貸業 医療・福祉 749 4,211 532 10,000 製造業 金融業・保険業 389 3,385 344 2009 (H21) 1,373 2,199 975 729 サービス業・娯楽業が増加していま す。 産業構造のソフト化・情報化の進 展が特徴的です。 390 799 25,000 30,000 (事業所数) 学術研究・専門・技術サービス業 卸売・小売 宿泊業・飲食サービス業 生活関連サービス業・娯楽業 出典:事業所統計 サービス業 ■商業の振興 品川区は、地域住民や事業者の日常生活をサポートする生鮮食 品や生活雑貨を扱う身近な商店街を中心に発展してきました。区 内には、1,000m2以上の大型店舗は30、商店街の数は107に のぼり、都内でも有数の商業地域です。 全国的な傾向として、ここ数年の不況や後継者不足などによる 空き店舗の増加など商店街には厳しい状況が続いています。その ような中にあっても、区内の多くの商店街はイベントや売り上げ を伸ばすための様々な努力とチャレンジを重ね、都市型観光にも 一役買うなどまちのインフラとして存在感を高めています(15 ページ参照) 。 品川区の小売業と卸売業の商店数 (店舗数) 5,000 4,074 4,000 3,850 3,818 小売業 卸売業 3,480 3,355 2,896 3,000 1,724 2,000 1,000 1,895 1,518 1,700 1,729 1,545 1999 2002 2004 2007(年) 1994 1997 (H6) (H9) (H11) (H14) (H16) (H19) 出典:商業統計 ■工業の振興 品川区は、京浜工業地帯の発祥の地としての歴史をもち、戦後 はその中核として、電気・機械・通信精密機器などの部品の製造や、 出版・印刷を中心に発展してきました。 近年は、都市化の進展や国際競争の激化などにより、企業の区 外流出や転・廃業が進み、製造業の減少が目立っていますが、依 然高い技術力を持った金属加工や電気関係の製造業ががんばりを 見せています。 一方で、都市型工業といわれる製造現場を持たないファブレス 型企業の進出が相次いでいます (16ページ参照) 。 しながわ事始めピックアップ 品川区の工場数・従業者数・製造品出荷額等 年次 工場数 従業者数(人) 製造品出荷額等(百万円) 1985(S60)年 3,996 42,585 766,208 1995(H7)年 2,658 25,799 568,102 2008(H20)年 1,524 10,202 174,121 2012(H24)年 484 6,492 107,795 ※2012 (H24) 年については従業員4人以上の事業所が対象 出典:工業統計 品川区就業センター ハローワークによる職業相談・職業紹介と、区が行っ ている就業支援施策を連携させた、品川区就業センター がオープンしました。区はハローワークと連携し、雇用、 就労、産業支援等の施策を一体的に実施しています。 「○○銀座」 戸越銀座駅から伸びる戸越銀座は、全国で初めて「○○銀座」 を 名付けられたといわれています。 近代ガラス 1873(明治6)年に、日本初の洋式ガラス工場、興業社が目黒 川河畔で開業しました。 伝統工芸品の 展示 耐火レンガ 1887(明治20)年、品川白煉瓦が北品川で創立され、耐火レ ンガ製造が本格的に開始しました。 品川区伝統工芸保 存会が作製した工芸 品を展示しています。 小型カメラ 1948(昭和23)年に、ニコンの前身の日本光学工業が、日本 初の精密小型カメラ「ニコンカメラ」を発表しました。 トランジスタラジオ 伝統工芸:東京銀器 1955(昭和30)年、ソニーの前身の東京通信工業は、日本初 のトランジスタラジオを発売しました。 (西品川1-28‐3中小企業センター1階) 6 歴史と区のあゆみ 縄文(前期) 居木橋貝塚を中心とする縄文前期の集落が営まれる。 縄文(後期) 大森貝塚・権現台貝塚等の縄文後期の集落が営まれる。 縄文〜安土桃山時代 品川歴史館展示図録 「日本考古学は品川から始まった —大森貝塚と東京の貝塚—」 弥生時代 東五反田に弥生時代後期の集落が営まれる。 古墳時代 東大井・南品川で古墳や横穴墓が造られる。大井鹿島遺跡の集落が営まれる。 平安時代 大井氏が品川・大田区一帯を所領とし、後に品川(河)氏が品川郷を相続する。 鎌倉時代 大井・品川(河)両氏、源頼朝に仕える。北条時頼、海晏寺を創建。 室町時代 品川は港町として繁栄し、寺院の創建・再建が相次ぐ。 安土桃山時代 徳川家康、関東八カ国を領国として江戸に入る。 品川歴史館展示図録 「東京湾と品川 —よみがえる中世の港町—」 品川宿が東海道第一番目の宿場として旅人や行楽客でにぎわい、また品川海苔が名物となりました。 江戸時代 1601年 品川宿が設置され、駅馬36疋が備えられる。 1638年 徳川家光、沢庵和尚を開山に東海寺を開く。 1651年 鈴ヶ森刑場が置かれる。 1789年頃 戸越で孟宗筍の栽培が始まる。竹の子が特産物となる。 1853年 品川台場の築造がはじまる。 品川歴史館展示図録 「品川御台場 —幕末期江戸湾防備の拠点—」 明治以降は、目黒川沿岸に近代工場が次々と建ち、交通網の発達と共に人口も急増し、産業都市へと変わっていきました。 明治時代 大正時代 1872(明治5)年 品川〜横浜(桜木町)間に鉄道が開通、のち新橋間全通。 1877(明治10)年 エドワード・S・モースが大森貝塚を調査。 1888(明治21)年 市制・町村制がしかれ、品川町、大井村、大崎村、平塚村が誕生 1920(大正9)年 玉川水道(株)が品川・大井・大崎の3町に給水を開始。 1923(大正12)年 関東大震災が発生、区内に被災者が避難してくる。 品川歴史館展示図録 「品川鉄道事始 —陸蒸気が品川を走る—」 品川歴史館(大井6-11-1 ☎03-3777-4060) 大森貝塚遺跡庭園 (大井6-21) ■常設展示 「大森貝塚とモース博士」 と 「東海道と品川宿」 の二つのテーマを 柱に、原始・古代から近現代までの品川区の歴史を分かりやすく 展示しています。 モース博士が発掘した大森 貝塚は、「日本考古学発祥の 地」。品川歴史館から徒歩5 分の場所にあります。 ■特別展示 品川の歴史に関わるテーマを、各地に残る資料や館蔵資料か ら紹介する 「特別展」 「 ・ 企画展」 を開催しています。 ※展示図録のほか、一筆箋・絵はがき・クリアファイルなどを販売 しています。 (郵送販売も可) 品川歴史館にある品川宿模型 7 海に臨んだ品川は、大森貝塚にみられるように、縄文時代から集落ができ、中世には品川湊を中心に関東の表玄関として繁栄しました。 太平洋戦争の空襲で、区内の多くが焼け野原となりながらも、いち早く戦後の復興を遂げ、近年では、工場跡地などの再開発地域に都心から多くの事務所 が移転し、大きく発展しています。 昭和時代 1929(昭和4)年 1932(昭和7)年 1941(昭和16)年 1943(昭和18)年 1945(昭和20)年 1947(昭和22)年 1952(昭和27)年 1967(昭和42)年 1968(昭和43)年 1972(昭和47)年 1975(昭和50)年 1976(昭和51)年 1978(昭和53)年 1980(昭和55)年 1982(昭和57)年 1983(昭和58)年 1984(昭和59)年 1985(昭和60)年 1986(昭和61)年 1987(昭和62)年 1988(昭和63)年 平 成 1989(平成元)年 1991(平成3)年 1992(平成4)年 1993(平成5)年 1994(平成6)年 1995(平成7)年 1996(平成8)年 1997(平成9)年 1999(平成11)年 2000(平成12)年 2001(平成13)年 2002(平成14)年 2003(平成15)年 2004(平成16)年 2005(平成17)年 2006(平成18)年 2007(平成19)年 2008(平成20)年 2009(平成21)年 2010(平成22)年 2011(平成23)年 2012(平成24)年 2013(平成25)年 第一京浜国道が開通。 荏原郡品川町・大井町・大崎町の区域に品川区、荏原郡荏原町の区域に荏原区を設置する。 太平洋戦争が始まる。 東京府と東京市が一緒になり、東京都が成立。 終戦。品川・荏原両区の戦災者は20万人以上、死傷者は約5千人にのぼった。 品川区・荏原区が合併して、品川区となり、初の区長選挙が行われる。 区の紋章を制定。 区内の住居表示が完了。品川ふ頭の一部(東品川5丁目)が品川区の帰属に。 品川区総合庁舎完成。都営地下鉄1号線(押上〜西馬込間)が開通。 区議会で区長準公選の条例を議決し、区民投票を実施。 市並みの自治体へ自治権拡充、保健所など都から区に移管。24年ぶりに区長選挙。 品川区長期基本構想を制定。 品川音頭を制定。区の木・花・鳥を決定。品川区長期基本計画を策定。 大井ふ頭の新町名を八潮と命名。第二庁舎、勤労者福祉会館(現在の中小企業センター)完成。 品川区民憲章を制定。 八潮に社会福祉法人品川総合福祉センター完成。 品川甚句を制定。 非核平和都市品川宣言制定。品川歴史館、大森貝塚遺跡庭園開設。 横須賀線西大井駅開業。 しながわ区民公園オープン。しながわ百景選定。大崎ニューシティ完成。 品川区基本構想を策定。 品川区立総合区民会館「きゅりあん」オープン。第二次長期基本計画を策定。品川区総合実施計画策定。 しながわ水族館オープン。 区民斎場「なぎさ会館」開館。東京モノレール「天王洲アイル」駅開業。学校週5日制導入。 大井町サービスコーナーを開設。 「人権尊重都市品川宣言」制定。 防災センター・第二庁舎完成。 阪神・淡路大震災発生。品川介護福祉専門学校開校。 学校と特別養護老人ホーム併設の戸越台中学校・特別養護老人ホーム竣工。南東京ケーブルテレビ開局。 区 政50周年を記念し、子ども議会開催。特別養護老人ホームと保健所の併設の荏原複合施設オープン。 品川区ホームページ開設。品川区保健センター・品川健康センターオープン。 都区制度改革により、清掃事業が区に移管。介護保険制度スタート。出張所が「地域センター」に。 環 境ISO取得。すまいるスクール開始。りんかい線「天王洲アイル」駅開業。第三次品川区長期基本計画策定。 「家庭あんしんセンター」オープン。幼保一元施設「二葉すこやか園」開設。りんかい線全線開通。 区 民向け公募債発売。罰則付き「歩きたばこ禁止条例」施行。新幹線品川駅開業。 就学前乳幼児教育施設「ぷりすくーる西五反田」 ・生活支援型一時保育「オアシスルーム」 ・しながわ中央公園オープン。 近隣セキュリティシステムを区立小学校全域で実施。ごみの各戸収集を区内全域で実施。 小・中学校全校で小中一貫教育開始。小中一貫校「日野学園」開校。品川清掃工場落成。 東品川海上公園オープン。パブリックコメント(区民意見公募手続)制度化。 日曜開庁開始。新品川区基本構想策定。総合庁舎耐震改修工事開始。ウェルカムセンター原・交流施設開設。 新型インフルエンザ対策。新品川区長期基本計画策定。品川区固有教員採用開始。 第1回品川区芸術祭開催。小中一貫校荏原平塚学園開校。武蔵小山創業支援センター開設。 東日本大震災発生・対策本部設置。区民活動交流施設「こみゅにてぃぷらざ八潮」オープン。小中一貫校品川学園開校。 品川区就業センター開所。大井林町高齢者複合施設を開設。区立小中学校で土曜日(第1・3)授業開始。品川区重症 心身障害者通所事業所「ピッコロ」開所。海抜標示板の設置。 防災機能を備えた公園「文庫の森」開園。品川区まちづくりマスタープラン策定。小中一貫校豊葉の杜学園開校。荏 原平塚総合区民会館「スクエア荏原」オープン。幼保一体施設平塚すこやか園開園。 伝統とまつり 夏祭り 袖ヶ崎神社 5月 品川神社 6月 荏原神社 5月〜6月 貴船神社 6月 厳島神社 6月 天祖諏訪神社 7月〜8月 鮫洲八幡神社 8月 居木神社 8月 秋祭り 旗岡八幡神社 小山八幡神社 戸越八幡神社 三谷八幡神社 氷川神社 上神明天祖神社 下神明天祖神社 雉子神社 誕生八幡神社 鹿島神社 9月 9月 9月 9月 9月 9月 9月 10月 10月 10月 その他の行事 東海七福神めぐり ①品川神社 (大黒天)②養願寺 (布袋尊)③一心 山八幡神社 (大国天) 寺(寿老人)④荏原神社 (恵比寿)⑤品川寺 (毘 千躰荒神祭 (海雲寺) 沙門天)⑥天祖諏訪神社(福禄寿)⑦磐井神社 (弁財天) 荏原七福神めぐり ①大井蔵王権現神社 (福禄寿)②東光寺 (毘沙門 天)③養玉院 (布袋尊)④上神明天祖神社 (弁財 天)⑤法蓮寺 (恵比寿)⑥摩耶寺 (寿老人)⑦小 8 3月27日 ・ 28日 11月27日 ・ 28日 虚空蔵尊の大祭 (養願寺) 4月・11月の第2土・日曜日 品川富士山開き行事(品川神社)7月1日に近い日曜日 千灯供養 (養玉院) 8月13日 区の計画・組織・財政 ■■■ 品川区の計画 基本構想(2008 (平成20) 年4月策定) 品川区のめざす将来像とそれを実現するための区民と区との共同指針 理念 5つの 都市像 ② 伝統と文化を 育み活かす 品川区をつくる ① ② ③ だれもが輝く 未来を創る みんなで築く にぎわい都市 子育て・教育都市 健康・福祉都市 ■■■ 品川区の組織 区 長 副区長 ③ 区民と区との協働で、 「私たちのまち」 品川区をつくる ④ 次代につなぐ 環境都市 基本構想を具体化する ために行う施策と、実現 の方向を明らかにした 10カ年の計画です。 ⑤ 暮らしを守る 安全・安心都市 総合実施計画 (3年間) 基本構想と長期基本 計画が示す指針や施 策にそって、具体的な 事務事業を推進する ための3カ年のスケジ ュールで、社会状況の 変化などに合わせて見 直します。 予算執行 ① 暮らしが息づく 国際都市、 品川区をつくる 3つの 長期基本計画 (10年間) 予算編成 「輝く笑顔 住み続けたいまち しながわ」 将来像 会計管理者 会計管理室 公金の出納事務 企画部 企画財政課、施設整備課、広報広聴課、情報システム課 区政の企画、予算の編成、区有施設の修繕・改築・耐震等工事、 区政情報等の広報、広聴・区民相談、情報システムの管理・運用 総務部 総務課、人権啓発課、人事課、経理課、税務課、危機管理室 非核平和事業、人権啓発、庁舎の維持・管理、税金、危機管理 地域振興事業部 地域活動課、文化スポーツ振興課、商業・観光課、 ものづくり・経営支援課、戸籍住民課 地域センター、 協働、 国際交流、 生活安全、 文化芸術・スポーツの 振興、商業の振興、観光、工業の振興、就業支援、戸籍・住民票 子ども未来事業部 青少年育成課、子育て支援課、保育課 青少年育成、 児童に関する手当、 子ども医療費、 幼稚園、 保育園、 児童センター、 すまいるスクール 健康福祉事業部 高齢者福祉課、福祉計画課、高齢者いきがい課、障害者福祉課、 生活福祉課、国保医療年金課、健康課 高齢者相談、 地域福祉の推進、 介護保険、 高齢者のいきがい事業、 障害者福祉相談、 生活保護、国民健康保険、後期高齢者医療、 国民年金、健康づくり 品川区保健所 生活衛生課、保健予防課 食品衛生、環境衛生、医事薬事衛生、感染症予防 品川保健センター、大井保健センター、荏原保健センター 感染症予防、精神・難病保健、栄養相談、母子保健、健康相談 都市環境事業部 都市計画課、都市開発課、建築課、環境課 都市計画、 住宅、 都市開発、 建築確認、 環境保全 品川区清掃事務所 一般廃棄物の収集・運搬、 リサイクル推進 防災まちづくり事業部 土木管理課、道路課、公園課、河川下水道課、防災課 交通安全対策、区道・公園の整備・維持管理、河川浄化、治水 対策、防災 教育委員会 教育長 教育委員会事務局 庶務課、学務課、指導課、品川図書館 文化財の保護、区立小・中学校、図書貸出・保存 区議会議長 区議会 区議会事務局 区議会の運営 選挙管理委員会 選挙管理委員会事務局 選挙の執行・管理 監査委員 監査委員事務局 財務・行政監査 9 ■■■ 品川区の財政 ■一般会計予算 (2014 (平成26)年度 当初予算) 分担金及び負担金 26億1,497万6千円 使用料及び手数料 43億6,629万5千円 産業経済費 22億9,450万7千円 繰越金 24億円 特別区債 0円 その他 27億9,595万円 諸収入 57億8,444万4千円 地方消費税 67億円 衛生費 112億3,561万 3千円 予算額 1,462億 3,673万 6千円 都支出金 100億 7,724万 9千円 国庫支出金 265億3,821万 議会費 9億918万円 公債費 33億1,623万5千円 特別区税 415億 6,870万円 繰入金 75億9,091万 2千円 ■財政規模 (2014 (平成26) 年度 当初予算) 教育費 146億 2,806万 1千円 総務費 176億 2,072万 9千円 予備費 3億円 予算額 1,462億 3,673万 6千円 6円 産業経済費 16円 約 商工業の活性化のために 都区財政調整制度と特別区交付金 民生費 2円 都区財政調整制度とは、本来身近な自治体である区市町村 がやるべき消防・上下水道などの仕事(大都市事務)を都が 行っていることによる財源の調整や、23区間の税源の偏在の 均衡を図ることを目的とした制度です。 この都区財政調整制度によって都から区へ交付されるのが特 別区交付金(特別区財政調整交付金)で、区の歳入の4分の1 を占める重要な財源です。 440円 約 約 保育園運営、 高齢者や 一般会計予算を 1,000円に たとえると… 公債費 100円 に借りたお金を返すために 保健衛生や 環境対策のために 区の貯金 基金とは… 土木費 基金は、将来必要な行政需要に備えたり、過去に発行した地 方債の償還に充てるための資金を積み立て、健全な財政運営 を確保することを目的としています。 216円 区の借入金 特別区債(地方債)とは… などの運営のために 公共施設の整備などを目的 77円 教育費 約 23円 約 障害のある方など 福祉の充実のために 小中学校教育や図書館 約 衛生費 国民健康保険 386億6,609万円 事業会計 後期高齢者医療 75億2,990万1千円 特別会計 介護保険 223億 10万8千円 特別会計 歳出 予備費 約 1,462億3,673万6千円 土木費 315億 7,057万1千円 特別区交付金 358億円 歳入 議会費 民生費 643億 6,184円 一般会計 総務費 120円 約 約 文化芸術・スポーツ、 道路・公園・住宅など 防災や生活安全 まちづくりのために 地方債(特別区債)は、公共施設を整備するための資金な どを調達するために区が行う借入金です。多額の資金を一度に 支出しないで済み、年度間の調整など「世代間の負担の公平」 を図ることができます。 などのために ■2012(平成24)年度普通会計決算にみる財政の状況 経常収支比率は昨年より1.2ポイント下回り、引き続き健全財政を維持しています。※( )は前年度のもの。 経常収支比率 人件費比率 基金(積立金)現在高 地方債現在高 77.2% 19.5% 700億円 233億円 (78.4%) (20.2%) (694億円) (262億円) 23区平均 23区平均 23区平均 23区平均 85.8% 財政の硬直化を示す指標で、おお むね70~80%が望ましいとされて います。 19.5% 589億円 275億円 歳出(支出)に占める人件費の割合を 区の貯金にあたるもので、健全な財 区の借入金で、現在の区民の方だけ 示しています。 政運営を確保するために積み立てて でなく将来の区民の方にも負担して います。 いただくものです。 ※ここでは定額運用基金を除いてい ます。 10 区政運営の基本 ■基本構想 基本構想は、品川区のめざす将来像と、それを実現するための区民と区との共同指針です。2008 (平成20) 年4月、 「輝く笑顔 住み続けたいまち しながわ」 をめざすべき品川区の将来像とし、その実現のための共同指針として3つの理念と5つの都市像を示 した新しい基本構想を策定しました。 ⃝品川区がめざす将来像 「輝く笑顔 住み続けたいまち しながわ」 ⃝基本構想を貫く3つの理念 暮らしが息づく国際都市、品川区をつくる 品川区長期基本計画 【改訂版】 平成26年度∼30年度 (2014年度∼2018年度) 伝統と文化を育み活かす品川区をつくる 区民と区との協働で、 「私たちのまち」 品川区をつくる ⃝品川区の新たな都市像 1 だれもが輝くにぎわい都市 2 未来を創る子育て・教育都市 3 みんなで築く健康・福祉都市 4 次代につなぐ環境都市 5 暮らしを守る安全・安心都市 輝く笑顔 住み続けたいまち しながわ 品川区 平成26年4月 品川区基本構想 品川区長期基本計画 (改訂版) 世論調査、タウンミーティング、パブリックコメントなどで区民 の意見を集約するとともに、公募区民、団体や区議会などの代表 の方々からなる改訂委員会で審議を重ねて、長期基本計画の改 訂を行いました。 ■長期基本計画 (10カ年)と総合実施計画(3カ年) 長期基本計画は、基本構想を具体化するために行う施策と、実現の方向を明らかにした2009(平成21)年を初年度とする 10カ年の計画です。「協働による区政運営を推進する」「行政改革を継続的に推進する」「基礎自治体としての基盤を確立する」を 区政運営の基本姿勢として掲げています。平成25年度には、中間の見直しを行い、計画の改訂を行いました。 総合実施計画は、基本構想と長期基本計画が示す指針や施策にそって、具体的な事務事業を推進するための3カ年の中期計画で、 予算編成や事業執行につなげていきます。社会状況の変化などに合わせて適宜見直し、改訂を行います。 ■協働による区政運営の推進 区は、町会・自治会をはじめ、企業・NPO・ボランティアなどとお互いの立場を尊重しあいながら、協働のまちづくりを進めていきま す。そのために、区民の声を聴き、情報提供をより一層充実させるとともに、多様な協働の促進に向けたしくみづくりを推進します。 ⃝パブリックコメント (区民意見公募手続) 区民生活に広く影響を及ぼす区の基本的 な計画等を決定するときに、事前に素案を 公表し、区民の皆さんから広くご意見をい ただき、それに対する区の考え方を公表す る制度です。 ⃝タウンミーティング 区長が区民の皆さんから様々な意見を直 接お聞きし、区政運営についてお話しする 場を設けています。毎年、大勢の方が参加 され、活発な意見交換が行われています。 ⃝区政モニター制度 公募により委嘱した区政モニターの方に、 区政への理解を深めていただくとともに、 区の施策や事業に、ご意見や提言をいただ いています。 ⃝世論調査 昭和49年から2年に一度、区民を対象とした世論調査を実施しています。こ の結果によると、「これからも引き続き品川区にずっと住みたい」 「当分は住みた い」という方は、2012(平成24)年の調査では、9割を超え(91.5%) 、品川区 への定住意向は高いといえます。 11 第三次品川区総合実施計画(平成26〜28年度)の主な事業(抜粋) ■区民活動が活発な地域社会を築く ■協働による区政運営を推進する ■行政改革を継続的に推進する 町会・自治会活動の支援/企業の社会貢献活動との連携および大学等との協働の推進/地域課題の自主的解決の 支援 意見交換が活発になるしくみづくり/シティプロモーションの推進 民間活力の有効利用/区民との協働を基本姿勢とする職員の育成 ■住み続けたいまちづくり 区は様々な形で地域活動を支援しています。 ●区民活動交流施設 「こみゅにてぃぷらざ八潮」 ●地域振興基金と区民活動助成制度 2011 ( 平 成23)年2月 八 潮五丁目にオープンしました。 地域交流室など施設の貸し出 しや社会貢献活動を行ってい 区民からの寄付金により地 域 振 興 基 金 を 運 用。 区 内 で 様々な社会貢献活動や公益活 動を行っている区民活動団体 る非営利団体に活動拠点を提 供しています。 の事業を一般公募し、基金か ら資金助成を行い、団体の育 成を図ります。 ●区民活動情報サイト 「しながわ すまいるネット」 インターネットで、区内で活動する様々な分野の団体が発信 した情報を見ることができます。登録をすると団 体の紹介、イベント情報、会員募集など情報を発 信することができるようになります。 HP:shinagawa-smile.net/ 区民活動助成制度を活用して開催された 自主事業 ●協働事業提案制度 区が提起する課題に対して、 区内で活動する団体の自由な 発想や専門性を活かした事業 の 提 案 を 公 募 す る 制 度。 2008( 平 成20)年 度 か ら 開 始。毎年、翌年度の事業提案 を募集します。 区が提起する課題に対して、活動団 体が提案し開催 ●町会・自治会の支援 地域コミュニティの核であ る町会・自治会。その活動の 活性化のための事業「町会塾」 ●社会貢献活動しながわの開催 地域や社会が抱える課題の解決に向けて、区内で地域貢献 活動をしている、町会・自治会、NPO法人、ボランティア団 体、商店街、企業、大学などが一堂に会し、情報交換や交流 を行うとともに、新たに活動をしたい人との出会いの場とし て、年1回開催しています。2013 (平成25)年は72団体が 出展し約870名の方が来場しました。 を実施したり、具体的な活動 内容を紹介するパンフレット を作成し、町会・自治会の加 入促進を図っています。 町会・自治会のあり方などを学ぶ 「町 会塾」 ●しながわCSR推進協議会 企業(区民)と区との協働で「私たちのまち」品川区を作ると いう理念に基づき、企業の社会貢献活動を推進することを目 的に設置されました。区内に本社または事業所等を有する企 業に、品川区を加えた47の事業所等から構成されています。 積極的に情報発信・交換を行いながら、各企業が様々な分野 において、社会貢献活動等の取り組みを進めています。 NPO 団体 区民 町会 自治会 商店街 企業 しながわ CSR 推進協議会 学校 ボランティア等 団体 「第5回社会貢献活動しながわ〜品川で出逢う・つながる・助け合う2013〜」 12 行政 だれもが輝くにぎわい都市 文化・スポーツを通じたまちづくり ■■■ 文化・スポーツの振興 区は、これまでの伝統や文化を継承しつつ、さらに文化芸術・スポーツを振興す ることで、心豊かでにぎわいのあるまちづくりにつなげていこうと2010 (平成22) 年3月に 「品川区文化芸術・スポーツ振興ビジョン」 を策定しました。策定に当たって は、区民アンケートやパブリックコメントも行い、学識経験者、公募区民、町会・自 治会や団体、区議会などの代表からなる委員会で審議を重ねました。今後は、 「文 化芸術・スポーツでつながり 輝き続けるしながわ」 をめざし、様々な施策を展開し ていきます。 文化芸術・スポーツ振興ビジョン策定委員会 ■品川区民芸術祭 ■地域スポーツクラブ 区にゆかりのある音楽家・芸術家や民間文化施設などにも 協力を得ながら、区民が気軽に参加し、芸術に触れ親しむ機 会として2010 (平成22)年から毎年開催しています。区民 が主体となって盛り上げることで、文化芸術の振興を地域の にぎわいにつなげていきます。 団体・個人、子どもから大人まで、高齢者や障害者も含め、 だれもがスポーツに親しみ身近に楽しむことができる地域に 開かれたクラブです。小中学校の施設を利用し、バレーボー ル教室やウオーキング大会などを行っています。地域の自主 的な運営とし、区はそれを支援します(品川・大崎地区で 2010(平成22)年3月設立)。 ■文化・スポーツ施設 ( )内は施設数 文化施設 スポーツ施設 ・こ みゅにてぃぷらざ八潮 ・ 文化センター (5) ・ 区立体育館(2) ・ スクエア荏原(1) ・ 品川歴史館 ・き ゅりあん(品川区立総合区民会館) ・ス クエア荏原 (品川区立荏原平塚総合区民会館) ・ 区立プール(7) ・ 野球場(区立4、都立1) ・ 少年野球場(区立3) ・ テニスコート(区立4、都立1) ・メイプルカルチャーセンター ・ O(オー) 美術館 ・ 弓道場(区立1) ・ 陸上競技場・球技場(都立1) ・ 品川区民ギャラリー ・ 図書館 (10) ・ス ポーツができる公園・広場 (区立2) ・ キャンプ場(区立1、都立1) ※そのほか区立小・中学校でも学校教育に支障のない範囲で校庭や体育館を開放 しています。 ■■■ 国際交流の推進 ■身近な地域で国際交流 品川区で暮らす外国人は約10,500人、総人口の2.8%となっています。外 国人が地域に溶け込めるよう、必要な情報の提供に努めるとともに、地域行事 やイベントなどへ参加・交流できる体制の整備を進めるため、区は2009 (平成 21) 年4月に国際担当を配置しました。 また、文化を通して相互理解を図るため、区と公益財団法人品川区国際 地域国際交流懇談会 友好協会が連携し、姉妹都市および友好都市との間で、青少年のホームス テイの相互派遣などの交流を行っています。その他、生け花教室、日本語 教室、地域行事への参加なども行っています。 ■国際友好都市 自治体名 (所在地) ポートランド市 (米 メイン州) ジュネーヴ市 (スイス連邦) オークランド市 (ニュージーランド) 交流の位置づけ 姉妹都市 友好都市 友好都市 提携年 1984(昭和59)年 1991(平成3)年 1993 (平成5) 年 13 区内の大使館、領事館関係者が、東日本大震災の経験を踏 まえ、防災対策について情報交換・意見交換を行いました。 第三次品川区総合実施計画(平成26〜28年度)の主な事業(抜粋) ■伝統と文化の継承と発展を図る ■生涯学習・スポーツを振興する ■国際交流を推進する 品川区民芸術祭の実施/「品川区史」の刊行と活用 生涯学習機会の拡充/地域スポーツ活動の充実/オリンピック・パラリンピックの機運醸成/子ども読書活動の推進 外国人が住みやすい環境の整備/地域の国際化への対応力の向上 ⃝品川区立荏原平塚総合区民会館「スクエア荏原」 総合的な文化スポーツ活動の拠点 (ひ らつかホール362席、イベントホール、 アリーナ、会議室、スタジオなどを完備) として荏原4丁目に開設し、にぎわいの創 出と地域コミュニティの活性化を図りま す。敷地内に防災機能を備えた広場があ り、隣接する平塚公園と一体的に整備さ れ、憩いの空間となっています。2013 年(平成25) 年にオープンしました。 外観 ひらつかホール アスレチック広場 講習室 ⃝区民活動交流施設 「こみゅにてぃぷらざ八潮」 地域活動や文化スポーツ活動等の拠点 として八潮5丁目に、2011 (平成23) 年にオープンしました (12ページ参照) 。 ⃝五反田地区教育総合施設 西五 反田6丁目に、五 反田文化セン ター、五 反田図書 館、教育センター、 第一日野小学校および幼保一体施設第 一日野すこやか園との複合施設が2010 (平成22)年に竣工し、文化と学びの発 信拠点としてリニューアルオープンしま した。教育複合棟 (教育文化会館)と学 校棟 (第一日野小学校)に分かれていま す。 ・ 教育文化会館(地下1階〜地上5階) 5階 五反田文化センター プラネタリウム 4階 教育センター 第一日野すこやか園 3階 五反田文化センター講習室等 第一日野すこやか園 2階 五反田図書館 1階 五反田文化センター スタジオ エントランス、受付、 地下1階五反田文化センター音楽ホール・ 楽屋 教育文化会館 ・ 第一日野小学校(地下2階〜地上3階) 外国人が防災訓練に町会・自治会と共に参加 在住外国人のための多言語ガイドツアー 日本語教室・生け花教室 東京都防災 (語学) ボランティア等の協力をえて、地 域の防災訓練に外国人が参加できるよう、多言語に よるサポートを行っています。 ガイドTOKYOしながわ (しながわ観光協会所属の外 国語ガイド) と清泉女子大学のボランティアの協力を 得て 「エコフェスティバル」 「中小企業センターまつり」 を多言語で案内します。 区内在住・在勤の外国人を対象に実施しています。 14 だれもが輝くにぎわい都市 商業・工業を盛りたて観光のまちへ ■■■ 商業の支援 ⃝プレミアム付商品券 品川区の商業は、地域住民の日常生活を支える商店街、広 い商圏をもつ商店街など、107の商店街からなる多様な構 成となっており、都内でも有数の商業地域とされています。 ここ数年の厳しい経済状況を受け、品川区でも2009(平成 21)年に緊急経済対策を打ち出し、不況を乗り切るための 様々な努力を重ねている商店街を支援しています。 また、 「空き店舗活用支援事業」 や 「にぎわい創出事業」 「小規 模商店街活力づくり支援事業」 「マイスター店等支援事業」な どにより、商店や商店街の個性を活かした販促事業の展開を 図り、集客力の強化と存在感のある商店街づくりを支援して います。 ⃝小規模商店街活力づくり支援 (みほん) 品川区内共通商品券は、区内の 小規模小売業者への支援として、 品川区商店街振興組合連合会が 1989 (平成元) 年から発行していますが、2009 (平成21) 年から、 緊急経済対策の一環として区が助成し、10%のプレミアム付き 商品券を、春と秋2回発売しています。2014 (平成26) 年にも2 回発売する予定です。 ⃝品川ブランド 特色ある商店街をつくろうと、様々なブランドが開発され ています。「戸越銀座ブランド」や「大崎一番ブランド」などは おみやげなどに大好評です。 区民生活に密着した小規模商店街において、地域特性や来 街者のニーズ等を分析し、その商店街ならではの有効な事業プ ランを策定・実施することにより、元気回復・活性化を進めます。 ⃝マイスター店等支援事業 区内全域の商業発展には、区が認証したマイスター店等の意 欲や魅力のある商店の広域的連 携や取り組みが欠かせません。そ こで、2013 (平成25)年は区民 から推薦された生鮮三品店 (青果 店・精肉店・鮮魚店) を支援する 「生 鮮三品店支援事業」 を実施し、身 近にあり地域のにぎわいの核とな る商店を積極的にPRしています。 今後も商店街活性化に向けた新 たな取り組みを研究・実施し、事 業の充実を図ります。 戸越銀座ブランド。戸越 銀座商店街のマスコット 「戸越銀次郎」を使用した 商品やお酒など。 日本最初のビール工場が大 井にあったことから、地元 研究会が幻のビールとして 復刻した「品川縣ビール」 大崎一番ブランド。大崎 駅西口商店会のマスコッ ト「大 崎 一 番 太 郎」を 使 用 した商品やあんぱんなど。 ■■■ 都市型観光の推進 品川区の魅力を広く紹介するため、2011 (平成23) 年7月に開設した観光案内所 (しなかんPLAZA) を観光情報の発信基地として、 機能の充実を図ります。 また、羽田空港国際化に伴い、区内の観光スポットやまち歩きルートなどのPRを積極的に行い、外国人観光客の誘致を図ること により、地域経済の活性化を図ります。 しながわ水族館 1991(平成3)年にオープンしました。450種 1万点を有する本格派水族館で、トンネル水槽や、 イルカショー、アシカショー、アザラシショー、 ペンギンランド、クラゲゾーンなどの展示も充実 し、家族で楽しめます。 旧東海道 「品川宿交流館」 2009(平成21)年に「品川宿交流館 本宿お休 み処」がオープンしました。旧東海道品川宿周辺 まちづくり協議会が運営しています。 15 第三次品川区総合実施計画(平成26〜28年度)の主な事業(抜粋) ■産業の活性化を図る ■都市型観光を推進する 地域産業の経営力強化/関係機関と連携した就業支援/製造業・情報通信業等への総合的支援/マーケット拡大の支援/産業活性化拠 点施設の整備/にぎわいのある商店街づくり/魅力ある個店の育成・支援 地域固有の観光資源の整備/多様な媒体を活用した観光情報の発信/来訪者へのサービス向上/外国人観光客の誘致推進 ■■■ 工業の振興 ⃝品川パビリオン共同出展事業 品川区は、京浜工業地帯の発祥の地としての歴史をもち、 その中核として発展してきました。しかし、近年は都市化の 進展や国際競争の激化などによる産業構造の変化を受け、企 業の区外流出や転・廃業が進行し、工場数の減少が続いてい ます(6ページ参照) 。 そこで区内製造業の活性化を図るため、自社製品や新技術 などの開発に取り組む場合の開発費の助成や、国内および海 外で開催される産業見本市への出展助成、さらにはビジネ ス・カタリストによる技術相談、販路開拓支援等を実施して います。 ⃝情報通信業への支援拡大 近年、区内に集積が見られる情報通信業向けに、ソフトウ エア開発費、展示会出展費、知的財産権取得経費の助成事業 を展開しています。 国内・海外で開催される産業見本市で、高い技術力、優れ た研究開発力を有する区内中小製造業者を募り共同出展する ことにより、多種多様なユーザーおよび代理店等とのビジネ スマッチングを支援します。展示会場に独自装飾を施した 「品川パビリオン」を製作し、国内では東京で2回、海外では タイ国バンコク市で1回出展しています。 ⃝ものづくりメードイン品川PR事業 区内には、産業構造や周辺環境の変化に対応すべく、新た な製品・技術を開発し続ける企業が多数存在しています。区で はそのような企業が開発・実用化した優秀な製品・技術を 「メードイン品川」ブランドとして認定し、販路拡大につなが るようPR等の販売促進支援を行い、品川のものづくりブラ ンドのイメージ向上を図っています。 ■■■ 就業の支援 ⃝サポしながわ 少子高齢化の進展により労働力人口が減少する中で、企業 では、人材の確保や育成、就労環境の改善といった課題を抱 都内在住でおおむね55歳以上の就職を希望される方を対 象とした無料職業紹介所です。 えています。一方、年齢、性別や家庭の事情等により、区民 の就業に対するニーズは多様に変化しています。 区内の各種産業活動を支えるため、企業の人材採用・育成 の支援を図るとともに、関係機関と連携して区民の就労を支 援しています。 ⃝品川区シルバー人材センター 区内在住でおおむね60歳以上の、健康で働く意欲をお持 ちの方に、希望に沿ったお仕事を紹介します。 ⃝品川区就業センター 区民の就労を支援するために、区とハローワークが連携し て中小企業センター1階に開設した施設です。全国のハロー ワークで受け付けた最新求人 を検索できるパソコンが6台あ るほか、ハローワークの専門相 談員が4名常駐し、きめ細かな 職業相談・職業紹介を行ってい ます。 しながわ宿場まつり 例年9月に、旧東海道品川宿周辺の 八ツ山から青物横丁で開催していま す。人気のパレード 「江戸風俗行列」 のほか、大道芸、和太鼓、ブラスバ ンドなどが披露され、大勢の人でに ぎわいます。 つまみ食いウォーク 観光案内所 (しなかんPLAZA) 2011(平成23)年に大井1丁目に開設されました。区内の 各種観光パンフレットを入手できるほか、パソコンによる情 報収集もできます。 区が委託し、しながわ観光協会が 2006(平成18)年から毎年行って きたもので、毎回およそ3,000人 が参加する人気のイベントです。リ ピーターも多く、申込者の約6割が 区外から訪れます。 16 未来を創る子育て・教育都市 子育ち、親育ちを支援します ■■■ 品川区の子育て支援策 0~5歳児の人口の推移 (住民基本台帳 各年1月1日) 子どもたちの健やかな成長のためには、成長段階 (妊娠期~中・高 校生)に応じた支援が必要です。これまで、区は全国に先駆けて様々 な先進的な子育て支援施策に取り組んできました。今後はさらに、 親自身が子育ての自覚と自信をもてるよう 「親の育ち」を支援し、失 われつつある地域の子育て力を再構築するために、親と子の成長を 見守り支える連携・協力のしくみや体制を整備します。 (人) 35,000 30,000 25,000 33,933 31,506 17,922 15,000 10,000 多様な保育サービス 1961 1970 1980 1990 2000 2010 2014 (S36) (S45) (S55) (H2) (H12) (H22) (H26) 午後9:00まで 2園 午後10:00まで 6園 ※1999 (平成11)年度から実施の午後10時までの夜間保育は公立保育園 として全国初 働きながら子育ての場合 保育 就学前 2012(平成24) 年度利用者数 妊娠前・妊娠期 午後7:30まで 34園 午後8:00まで 1園 午後8:30まで 24園 ○病後児保育 延1,261人 ○病児保育 延271人 ○オアシスルーム (8カ所) 延12,857人 18,278 12,442 ○延長・夜間保育 2013 (平成25) 年度実施園 (公私立67園) 延1,011人 延88人 (2日間) 延1,693人 15,928 5,000 0 ○休日保育 ○年末保育 ○一時保育 23,582 20,000 産休・育休あけ入園予約制度 多様な保育サービス 短時間就労対応型保育 家庭的保育事業(保育ママ) 施設 保育園 ■品川区の子育て関係施設 2013(平成25)年4月1日現在 25館 保育園 公立42園 私立24園 公設民営1園 保育園のうち幼保一体施設 保育園と幼稚園を一体的に運営し、保育・教育を提 供する施設です。 公立5園 保育園のうち保育所型認定こども園 保育と教育を一体的に行い、 地域における子育て支 援も行う施設です。 保護者の就労の有無を問わない 短時間利用の受け入れ枠があります。 立3園 公 私立1園 保育園のうち短時間就労対応型保育室 パートや自営業などの短時間就労など多様な就労 形態に向けた施設です。 公立5園 家庭的保育事業(保育ママ) 保 護者の就労等で日中の保育に欠ける0〜2才の お子さんを、保育の知識と経験のある保育ママが家 庭的環境の下でお預かりします。 幼稚園 小・中・高 児童センター ファミリー・サポート 育児の援助を受けたい方(依頼会員)と援助を 行いたい方 (提供会員)からなる会員制の助け合 いのしくみです。ファミリー・サポート・セン ター (区内2カ所) では、会員間で相互に支えあう 活動の調整や交流を行っています。 11施設 ■一日保育士体験 2010(平成22)年度 から区内の全公立保育 園で実施しています。 園児の保護者が丸一日、 自分の子どもがいるク ラスに入り、保育士と 一緒に園児の世話をし ます。自宅にいるときとは違うわが子の姿に親として驚きや 発見とともに、保育の現場への理解を深めてもらうなど実体 公立9園 私立18園 家庭あんしんセンター 「子育て支援センター」「ファミリー・サポート・セン ター」を設置。地域における子どもと家庭への支援 ネットワークをつくり、相談・講座の開催・ショート ステイなどの支援を行っています。 認証保育所 認可外保育園で都が認証した施設です。 ぷりすくーる西五反田地域子育て支援センター 子 育てサークル等の育成・支援、育児相談、交流ス ペースの提供などを行っています。 1カ所 20園 1カ所 験を通しての親育ち支援事業です。 17 ) 第三次品川区総合実施計画(平成26~28年度)の主な事業(抜粋) ■子育ち、親育ちを支援する 親育ちサポート事業の充実/すくすく赤ちゃん訪問事業の推進/子育て支援ボランティア等の育成/保護が必要 な子どもと家庭への支援/待機児童対策の推進/在宅子育て支援拠点の充実/保育園・幼稚園における特別支援 教育の充実 青少年の社会的な自立の支援/地域での青少年育成事業の充実/思春期のこころとからだの健康づくりの充実 ■次代を担う青少年を育成する チャイルドステーション すくすく赤ちゃん訪問事業 2007 (平成19) 年度より、保育園・幼稚園・児童セン ターを、地域の身近な子育て相談施設または仲間同 士で交流・情報交換できる場として整備してきました。 今後はさらに区施設のほか商店街と連携して、授 乳スペース等を広く整備し、気軽に出かけられるまち 赤ちゃんが生まれたご 家庭に、助産師・保健師・児 童センター職員などが伺 い、育児の心配事へのアド バイスや子育て支援情報 づくりをめざします。 等をお届けしています。 共 通 在宅で子育ての場合 すくすく赤ちゃん訪問事業 助成 一般不妊治療医療費助成 妊婦健診費助成 しながわっ子 子育てかんがるープラン 子育て支援の情報・区の乳幼児 施設の紹介をしながら、就学前の 子育てプランを作成するお手伝い をします。子育て相談もいたしま す。 オアシスルーム (生活支援型一時保育) 在宅で子育ての方を対象に、リフ レッシュや通院などの場合に、 時間単 位でお子さんをお預かりしています。 しながわっ子 子育てかんがるープラン チャイルドステーション 家庭的保育事業 (保育ママ) ショート・トワイライトステイ ファミリー・サポート 子育て交流ルーム (品川宿おばちゃんち) 認証保育所 認定こども園 幼保一体施設 幼稚園 家庭あんしんセンター・児童センター 保護者の就労等で日中の保育に 欠ける0〜2才のお子さんを、保育 オアシスルーム の知識と経験のある保育ママが家 庭的環境の下でお預かりします。 地域子育て支援センター 助成 スクール・ステイ事業(20園15校) 認証保育所保育料助成 医療費助成 子どもに関す る手当等 私立幼稚園入園料・保育料補助 保幼小連携による就学前乳幼児教育の充実(19ページ参照) 区立保育園・幼稚園と小学校の連 携により、5歳児が小学校の教室に 定期的に滞在し、ジョイント期カリ すまいるスクール ティーンズプラザ (児童センター) キュラムを取り入れた保育教育を 実践します。 子育て交流ルーム ティーンズプラザ(9館) すまいるスクール 保護者がリフレッ シュや短時間就労で 定期的に一時保育が 必要なときに利用で きます。まちづくり と子育て支援の NPOが 協 力 し て、 実施しています。 2002 (平成14) 年から、中・高 校生のスポーツ・ダンスパフォーマ ンス・音楽などの活動の拠点とし て、児童センター内に音楽スタジ オ・照明付きステージ・ダンスレッ スン場などの整備を進めてきまし た。毎年、中・高校生の活動を発表 するイベントが行われています。 放課後等に児童が安全、 自由に過ごせる場所として、 学校 と協力して運営しています。 学校施設を活用して、 遊びだけ でなく、 授業と連携した学習の場を提供したり、 地域の方々 の協力も得てスポーツや様々な文化活動を行っています。 すまいるスクール実施状況 2013(H25)年5月1日現在 在籍 児童数 児童数 13,367人 登録数 8,810 平日月間 登録率 参加数/ 66% 9ヶ月 55,217人 平日 参加率 30% 総合的な待機児童対策 特別支援教育の充実 2010 (平成22)年度からの待機児童対策を継続し、 2014(平成26)年度は 473 名の受け入れを拡大しま す。 ・ 私立保育園・認証保育所の開設支援 ・ 家庭的保育事業 (保育ママ) の拡充 ・ 認可保育園・認証保育所等の新規開設園の家賃補助 発達障害など配慮を要する子どもの増加に伴い、集 団の中で健やかな成長を促すための保育士に対する研 修や巡回相談の充実のほか、家庭での特別支援への理 解を深め、早期発見・専門機関への相談につなげるため の啓発を行い、就学に向けて関係機関との連携を図り ます。 18 未来を創る子育て・教育都市 学校教育の充実を図っています ■■■ 教育改革「プラン21」 の推進 学校教育については、これまで教育改革 「プラン21」を推進し、学校経営の改善、教員の意識改革と資質の向上に努め、公教 育が担う責任を果たしてきました。具体的には、小中一貫教育をはじめ、学校選択制、外部評価制度、学力定着度調査、教員 の独自採用、保幼小の連携などに取り組んでいます。 今後とも学力の向上と人間性の育成を図る教育を進めていきます。 小・中新一年生の学校選択制希望申請状況 品川の教育改革の流れ 2013(H25)年10月31日現在 住民基本台帳 による予定数 (10月1日) 希望申請数 住基予定数に 対する率 小学校 2,679人 785人 29.3% 中学校 2,319人 774人 33.4% 学校選択制 2000 (平成12) 年度から を 小学校 (40校※) 4つのブロックに分け選択 2001 (平成13) 年度から を 中学校 (18校※) 区内全域から選択 区立小・中学校の児童・生徒数推移 各年5月1日現在 児童・生徒数 (人) 20,000 18,245 14,894 15,000 10,000 11,289 8,418 6,583 5,000 0 1990 (H2) 5,621 11,544 4,349 12,957 4,613 外部評価者制度 2002 (平成14)年度 区立小学校 区立中学校 13,243 13,367 4,641 4,734 ※2013(平成25)年度の学 校数は小学校37校、中学 校15校。 学力定着度調査 2003 (平成15)年度 小中一貫教育 外部評価新制度 2006 (平成18) 年度 1995 2000 2005 2010 2012 2013 (H7) (H12) (H17) (H22) (H24) (H25) 学校教育の質的転換 ⃝学力定着度調査 ⃝外部評価制度 児童・生徒の基礎・基本を中心とした学力の定着状況を明ら かにするとともに、指導方法の改善や教員の資質向上を図る ため、 4年生と7年生を対象に、区独自の学力定着度調査を実 施しています。各学校では、この結果をもとに、何をいつまで 本区では、学識経験者と保護者・地域関係者等を委員とし て、各学校の教育活動の観察および協議を通して評価と支援 を行う「校区外部評価」と、学校経営・教育課程等の専門家に よるヒアリングおよび指導助言を行う 「専門外部評価」を実施 しています。 各学校は、主体性・自律性を発揮し、これらの評価結果を 学校改善に向けて積極的に活用しています。 にどの程度改善するのかを 「態度表明」 として公表しています。 ⃝品川区固有教員の採用 将来にわたって小中一貫教育の中心を担う優秀な教員を採 用し育成することで、品川区独自の小中一貫教育のさらなる 充実をめざしています。2009 (平成21)年度より採用を開 始し、2013 (平成25)年度は6期生採用のための募集を行 いました。 ⃝保幼小の連携 〜就学前教育の充実〜 品川区のすべての子どもたちが等しく質の高い保育・教育 を受け、聞く・待つ・座る等の基本的な生活習慣をしっかりと 身に付けて小学校へ入学し、 無理なく教育環境になじんで い け る よ う、2010 (平成 22)年10月に区独自の「ジョ イント期カリキュラム」を作 成し、区内の公私立保育園・ 幼稚園と区立小学校に配布し ました。このカリキュラムを 基 に、 就 学 前 教 育 の 指 導 内 容・方法の関連性・系統性をよ り一層意識した指導を充実し ます。 保幼小連携 19 第三次品川区総合実施計画(平成26~28年度)の主な事業(抜粋) ■学校教育の充実を図る 小中一貫教育の実践/特別支援学級の開設・教育活動の充実/教員の区独自採用/いじめ等の対策強化/学校図書室の充実 /家庭・学校・地域の連携強化/すまいるスクールの充実 ■平和で人権が尊重される社会をつくる 非核平和都市品川宣言事業の充実/人権啓発事業の充実/アクションプランの推進 ■■■ 小中一貫教育の実践 2006 (平成18)年度から、品川区立学校全校において小中一貫教育を実施しています。子どもの生活指導上の実態や身体 面・精神面・思考面の発達を考慮し、義務教育9年間を 「4・3・2」のまとまりでとらえ、柔軟に教育課程を編成しています。こう した新しい教育を進めるために、国の学習指導要領をベースに 「品川区小中一貫教育要領」をまとめ、副教科書等の教材も、区 内の教員が中心になり、作成しました。 現行教育 (学習指導要領) 小学1年生 小学2年生 1年生 小学3年生 2年生 品川区の 小中一貫教育 小学4年生 小学5年生 小学6年生 4年生 5年生 6年生 3年生 7年生 基礎・基本を徹底し、学力の 定着と個々の能力を引き出す 習熟度別学習の充実 読み・書き・計算の習得 【学級担任制】 基礎・基本の定着を図る学習 ⃝区独自教科『市民科』 中学1年生 中学2年生 8年生 中学3年生 9年生 自学自習を重視 【教科担任制】 個性・能力 (適性) の伸長を図る学習 ⃝品川区独自の教育基準 『品川区小中一貫教育要領』 と副教科書等 教養豊かで品格ある人間を育てることを目指し、社会生 活上必要な規範意識や倫理観など時代を越えても変わら Լ ߷ ғ ない価値を教え、実生活で生かせる実践的な力 (5領域・ ݱɶɟᝦᏋᙲ᪸ 15能力) を身に付けさせます。 ࠰ உ ଐ ԓ ᅆ ࠰ உ ଐ ો ദ ⃝スチューデント・シティ/ファイナンス・パーク 小中一貫校品川学園内に、体験型経済学習の専用施設 Լ߷ғᏋۀՃ˟ があります。スチューデント・シティは5年生対象で、児童 が会社経営と消費者の両方の立場を体験します。ファイナ ⃝小学校1年生からの『英語科』 ンス・パークは、8年生対象で年収や家族構成に応じてお 英語による実践的コミュニケーション能力の基礎を養 金についての様々な意思決定を体験します。 うため、外国人講師も活用し、9年間一貫した英語教育 を実践しています。 ⃝施設一体型の小中一貫校 日野学園・・・・・・・・・ 2006 (平成18) 年開校 ⃝ステップアップ学習 伊藤学園・・・・・・・・・ 2007 (平成19) 年開校 八潮学園・・・・・・・・・ 2008 (平成20) 年開校 5年生以降において、補充的な学習や発展的・探究的な 荏原平塚学園・・・・・ 2010 (平成22) 年開校 学習などを行い、基礎・基本の学力を徹底して身に付けさ 品川学園・・・・・・・・・ 2011 (平成23) 年開校 せるとともに、個々の興味・関心に応じて特定分野の優れ 豊葉の杜学園・・・・・ 2013 (平成25) 年開校 た能力や学ぶ力を伸ばしていく学習です。 ■■■その他の学校教育充実のための取り組み ⃝子ども読書活動推進と学校図書館の充実 子ども読書活動推進の一環として、すべての区立小・中学校 図書館に運営支援スタッフを配置するとともに、学校図書館と 区立図書館とのネットワークを活用し、区立図書館の豊富な図 書資料を学校でも活用できるようにしています。 ⃝品川学校支援チーム (HEARTS) 警察OB等により構成する品川学校支援チーム (HEARTS) を教 育委員会に設置し、いじめ等の問題に対応しています。 ⃝スクールカウンセラーの相談体制充実 いじめや不登校の未然防止など多様な教育的支援を行うため、 医療・心理・教育関係者など専門的知識を有するスクールカウン セラーによる相談体制を充実します。 スクールソーシャルワーカー (社会福祉士) 、教育心理相談員、 20 みんなで築く健康・福祉都市 だれもが健やかに生きがいをもって暮らせるように ■■■ 健康づくりの推進 区は身近な地域で区民一人ひとりが、生 活習慣病などの予防のため、自らの健康は 自分でつくると共に健康寿命の延伸をめざ し、主体的な取り組みを支援していきます。 各種健康診査のほか、健康センター (2カ所) などの施設整備や、健康づくりの知識や運 動について実践的に学べるよう、健康大学 しながわの開講、健康づくり推進員活動な ど、様々な健康づくり施策を行っています。 健康センターのトレーニング室 健康大学しながわ ⃝区で行っているがん検診、健康診査 2012 (平成24)年度における、がん、心疾患、脳血管疾患などの生活習慣病に よる死亡率は品川区全体の死亡者総数の56.6%を占めています。 こうしたことから、がんなどの病気の早期発見・予防のため、職場などで健診機 死因別死亡数(2012(H24) 年度) ・ 悪性新生物(がん) 930人 ・ 心疾患 403人 ・ 脳血管疾患 245人 会のない方を対象に、がん検診等を行っています。 ・ 肺炎 ・ 老衰 ・ その他 20歳 40歳 273人 139人 920人 60歳 80歳 女性の健康診査(16∼34歳) 年1回 子宮がん検診(20歳以上) 2年に1回 自己負担あり 乳がん検診(34歳以上) 2年に1回、 35歳からの健康診査(35∼39歳 男・女) 年1回 胃がん検診(40歳以上) 年1回、自己負担あり は女性のみ対象 は男性のみ対象 胃がんリスク検診 (50・55・60・65・70・75歳)自己負担あり 肺がん検診(40歳以上) 年1回、一部自己負担あり 大腸がん検診(40歳以上) 年1回 喉頭がん検診(40歳以上、喫煙者等) 年1回、自己負担あり 前立腺がん検診(55歳以上、男性) 年1回、自己負担あり 結核検診(65歳以上) 年1回 肝炎ウィルス検診(年齢制限なし、受けたことのない方) 国保基本健診(40∼74歳) 年1回 ※品川区国民健康保険以外の方については加入している医療保険者が実施 後期高齢者健康診査 (75歳以上) 年1回 成人歯科健診(40・45・50・55・60・65・70歳) 障害者歯科健診(20∼35歳) ⃝国保基本健診・国保保健指導 「高齢者の医療の確保に関する法律」により、国民健康保険や健康保険組合といった医療保険者が、40~74歳の加入者 (年度 末)を対象に特定健診・特定保健指導を実施しています。特定健診は生活習慣病の前段階であるメタボリックシンドロームに着 目し、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を早期に発見するための健診です。健診の結果、生活習慣改善によって生活習慣病の 予防効果が高い方へ特定保健指導を行い、栄養や運動についてアドバイスします。区では特定健診を「国保基本健診」 、特定保 健指導を 「国保保健指導」 と呼称し、品川区国民健康保険被保険者を対象に実施しています。 ■■■ 感染症対策 区では、感染症から区民を守り、安心して暮らせる環境を整えるための対策を実施しています。日ごろから感染症の発生状況を 監視し、区民および医療機関に情報提供を行っています。また、感染症予防に関する啓発事業を行うとともに、結核などの感染症 発生時には相談や調査を実施し、感染症拡大を防止するための対策を講じています。 21 第三次品川区総合実施計画(平成26~28年度)の主な事業(抜粋) ■区民の健康づくりを推進する ■地域福祉を推進する 地域における健康づくりの支援/国保基本健診・保健指導の推進/各種がん検診の充実/健康危機管理体制の充 実/自殺予防・うつ病予防対策の推進/地域医療連携の推進 孤立死防止など地域での見守り体制のしくみづくり/ほっとサロンの拠点整備/成年後見センター事業の充実/す べての人にやさしいまちづくりの推進 ■■■ 高齢者が地域で元気に暮らせるために 健康づくりなど 仲間づくり ○健康塾 (23カ所) トリム体操連盟指導者による健康体操を週1回シルバーセン ターなどで実施しています。 ○ふれあい健康塾 (13カ所) 閉じこもりがちな方を対象に転倒骨折予防の体操と遊びな どを盛り込んだ健康教室を月1回実施しています。区民集会所 などで地域の健康づくり推進委員の方を中心に運営していま す。 ○出会いの湯 (30カ所) まちの 銭 湯 の 脱 衣 所 やロ ビーを会場に、健康体操やカ ラオケなどのプログラムに参 加した後、ゆったりと入浴を 楽しみます。 身近でトレーニング いすやゴムチューブなどを使った運動 マシンでトレーニング それぞれの日常生活の必要性に合わせた運動 水中トレーニング 水圧・浮力・水流等を利用した運動 予防ミニデイ 軽い体操や趣味のお話をして交流 健康やわら体操 楽しみながら柔軟性・バランス・筋力アッ プを図る運動 ・ 身近な施設で実施 (区民協働型) いきいき筋力向上トレーニング 高齢者用運動機器を使った運動など いきいきうんどう教室 屋外の運動器具を使ったバランス運動など いきいき脳の健康教室 「読み・書き・計算」 を続けて脳の活性化を図る シニアのための男の手料理教室 初心者向けの買い物、 調理、 後片付けまでの実習 わくわくクッキング 認知症予防プログラム事業 ○高齢者クラブ 60歳以上の方が町会・自治会などを単位に結成し、趣味の 活動や地域に役立つ活動をすることで、高齢期を豊かに明る く生活することをめざしています。2013 (平成25) 年現在、 品川区には112のクラブがあり、会員数は1万2千人あまりと なっています。趣味やレクリエーション、健康づくり活動をは じめ、 「ふれあいサポート活動」 などのボランティア活動にも積 極的に参加しています。 学ぶ ○介護予防事業 ・ デイサービスセンター等で実施 外出習慣化事業食事処 ○シルバーセンター (15カ所) 60歳以上の方がグループ活動などのため無料で施設利用で きるほか、個人で利用できる入浴 (9カ所) やマッサージサービス も行っています。※西大井いきいきセンターを含みます。 閉じこもり予防のための事業。 ミニ体操や健康に関する講話も実施 地域での買い物、 簡単な調理、 栄養改善、 食事を楽しむ パソコン・料理・旅行プログラムを実施 ○シルバー大学 3年制で幅広く学ぶ 「ふれあいアカデミー」 と、趣味・実技の 「うるおい塾」 の2コースがあります。ふれあいアカデミーは3 月に募集、うるおい塾は3月と8月に募集しています (有料) 。 働く ○シルバー人材センター 定年退職した方など長年の経験と能力を生かして働く高齢 者の集まりです。区内在住でおおむね60歳以上の、健康で働 く意欲をお持ちの方が会員登録すると希望に沿った仕事を紹 介します。 見守り ○地域見守りネットワーク 町会・自治会の孤立死防止見守り活動へ助成するとともに、 区内統一型の救急医療情報キットを製作・販売しています。 また、地域センターに高齢者などからの相談拠点をモデル設 置し、その拡充を検討します。 近隣住民 民生委員 町会・自治会 ボランティア 高齢者クラブ 商店 社会福祉協議会 いきいき筋力向上トレーニング ケアマネジャー・ヘルパー ほっとサロン (18カ所) 身近な地域で、住民が世代を超えてサロンに集い、企 画の内容や運営までみんなで考えて参加する楽しい仲間 作りの活動です。人との会話や外出の機会の少ない高 齢者や障害者、子育て中のお母さんたちの身近な地域 交流、情報交換の場としての活用が期待されています。 金融機関 高齢者 異変 を発見 新聞配達員 郵便・宅配事業者 緊急通報 対応 22 在宅介護支援センター・区・警察・消防 みんなで築く健康・福祉都市 だれもが健やかに生きがいをもって暮らせるように ■■■ 高齢者福祉 区は、これまでに各地域に配備した在宅介護支援センター を中心とする在宅介護支援システムを基本として、高齢者が 住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、福祉サービスや介 護保険サービスなど様々な支援の充実に努めてきました。 今後も在宅生活を支えるための支援の充実を図るとともに、 増加が見込まれる認知症高齢者に対応し、認知症サポーター 養成や成年後見制度の充実、認知症対応型グループホームの 整備を進めていきます。また地域全体で高齢者を支える地域 包括ケアシステムを構築します。 さらに、在宅生活が困難になった場合などのセーフティ ネットとしての特別養護老人ホームなどの施設整備を計画的 高齢者人口等 2014(H26)年1月1日現在 65歳以上人口 ( ) 内は75歳以上人口 要支援・要介護認定者数 ※1 ( ) 内は在宅者数 2012 (H24) 年 2014 (H26) 年 70,748人 (34,557人) 11,374人 (9,762人) 76,153人 (36,216人) 13,243人 (8,673人) 特別養護老人ホーム入所者数 ひとり暮らし高齢者 (民生委員調査による) 高齢者のみ世帯 937人 962人 8,221人 (70歳以上)※2 8,282人 (70歳以上) 11,077世帯 ※3 11,706世帯 ※3 ※1 2号被保険者を含む ※2(2011 (H23)年11月1日現在) ※3 住民基本台帳による に進めていきます。 ⃝平塚橋会館跡特別養護老人ホーム等の整備 (2016 (平成28)年度開設予定) 区営住宅、シルバーセンターや集会所を備えた複合施設として親しまれてきた平塚橋会館の 老朽建替えに伴い、区内10拠点目となる特別養護老人ホーム等を整備します。個室ユニット型 による家庭的なケアの提供を通じて、要介護高齢者の住み慣れた地域での生活を支援します。 平塚橋会館跡特別養護老人ホーム等 ⃝サービス付き高齢者住宅等の開設支援 現在、団塊世代が高齢期を迎えることなどにより、一人暮らし高齢者や高齢者のみの世帯等が増加の中、多少心身が不自 由になっても住み慣れた地域で安心して生活が送れるよう、介護サービスと医療サービス・見守り機能を付加したサービス付 き高齢者住宅の整備・開設を支援します。 (支援内容) (仮称) 西五反田3丁目サービス付き高齢者住宅複合施設が2015(平成27)年2月に開設される予定です。 (整備・運営法人 医療法人社団青葉会) 〈施設〉 サービス付き高齢者住宅 (21戸)、認知症高齢者グループホーム(3ユニット定員27人)、小規模多機能型居 宅介護 (登録25人、通い12人、泊7人)、在宅療養支援診療所等 ⃝住み替え相談センターの設置 2010 (平成22)年度協働事業提案制度で 「八潮地区における住み替え支援」のテーマに応募した民間事業者に住み替え相談 センター (八潮5丁目)を委託しています。住み替えに関する各種の相談や後見人制度、マイホーム借り上げ制度を紹介する セミナーなどを実施し、また成年後見制度と連携しながら、高齢期の安心の生活と住み替えを支援します。 多様な介護サービスなど 2014(H26)年1月1日現在(単位:カ所) 在宅サービス 地区在宅介護支援センター ⃝在宅介護支援システムのしくみ 身近な地域の在宅介護支援センターでケアマネ ジャーが相談を受け、ホームヘルプ・デイサービス・ 20 居宅介護支援事業所 (在宅介護支援センターを除く)40 訪問介護事業所 60 訪問看護ステーション 17 区立在宅サービスセンター 13 通所介護事業所(区立を除く) 50 入居・入所施設 特定施設入居者生活介護+ケアハウス ショートステイなどの在宅介護サービスを総合的かつ 効果的に組み合わせ、一人ひとりの心身状況に応じた 適切なケアマネジメントを行うしくみです。区内のケ アプランの約80%は在宅介護支援センターが作成し ています。 1(定員81人) 特定施設入居者生活介護+高齢者優良賃貸住宅 1(定員48人) 高齢者の安心の住まい 2(単身53室、 世帯13室) 特別養護老人ホーム 8(入所653人) 老人保健施設 1(入所100人、 通所50人) 地域密着型サービス 定期巡回・随時対応型訪問看護介護事業所 1 夜間対応型訪問介護事業所 1 認知症対応型通所介護事業所 13 小規模多機能型居宅介護 5 (登録119人、 通所69人、 泊27人) 認知症高齢者グループホーム 8(入所114人) 地域密着型特定施設入居者生活介護 2(入所56人) 23 様々なサービスの コーディネイト 福祉用具 販売・貸与 住宅改修 相談 ケア プラ ン 訪問介護 訪問入浴介護 訪問看護 訪問リハビリ 通所介護 など ケアマネジャー 第三次品川区総合実施計画(平成26~28年度)の主な事業(抜粋) ■高齢者福祉の充実を図る ■障害者福祉の充実を図る シルバーセンターの多面的活用/在宅介護支援システムの充実/認知症サポーター制度の充実/特別養護老人ホームの整備 相談支援体制の強化/品川児童学園の機能強化/障害者地域生活サポート事業の推進/障害者の権利擁護の推進/ 就労支援機能の充実/余暇活動等への支援/障害者団体の自助・共助事業の推進 ■■■ 障害者福祉 2012(平成24)年6月に障害者総合支援法が公布され、基本理念として地域社 会における共生社会を実現するため、社会参加の確保や社会的障壁をなくしてい くことが掲げられました。また、障害者虐待防止法の施行に伴い、権利擁護の仕 組みなども制度化されました。 発達障害や高次脳機能障害、難病の方も障害福祉サービスの対象と位置づけら れるなど、障害の多様化とともに、障害者の重度化、高齢化が進んでいます。区 は個々の障害者のニーズや、ライフステージに応じた障害者の暮らし方の幅を広 げられるよう、地域での相談支援体制を整えるとともに、日中活動の場の整備や 多様な社会資源の活用など、障害者を地域で支える仕組みを整備していきます。 八潮地区に開設した重症心身障害者通所施設(ピッコロ) 障害者福祉サービスの充実 2014(H26)年1月1日現在(単位:カ所) 手帳所持者数 2014(H26)年1月1日現在 施設入所支援 居住の場の 知的障害者グループホーム 確保 精神障害者グループホーム ・ 身体障害者手帳:9,574人 2 11 ●発達障害者支援施設(2014(平成26)年4月開設) 1 区では発達障害児の成長段階に合わせた支援として、思 生活介護事業 6 就労継続支援A型事業 1 春期サポート事業を実施してきました。上大崎地区に新た に発達障害者に特化した就労継続支援事業と成人期支援 事業を開設するとともに、思春期サポート事業を移転し、思 日中活動の 就労継続支援B型事業 場の確保 自立訓練(機能訓練)事業 7 自立訓練(生活訓練)事業 1 就労移行支援事業 1 指定特定相談支援事業所 3 障害者就労支援センター(げんき) 1 児童発達支援センター 1 相談支援 ・ 愛の手帳:1,677人 障害児関係 児童発達支援事業 放課後等デイサービス 春期から成人期への切れ目のない支援を行います。また 知的障害者のグループホーム (ケアホーム) を併設し、親亡 き後も安心して地域で暮らし続けられるよう支援します。 1 ●障害者の就労を応援します 障害があっても働きたいと就労を希望する障害者を支援 するために、障害者就労支援センター(げんき品川) を設置 し就労支援を行うとともに、地域の企業開拓も行っていま す。また、一般就労へつなげるための訓練の場を併設し相 2 3 談と一体的な運営や、一般企業への就労が難しい方のため の福祉的就労の場の整備も行っています。 ●やさしいまちづくり 高齢者や障害者を含むすべての人にやさしいまちづく りを推進するため、 「品川区すべての人にやさしいまち づくり推進計画」に基づき、鉄道駅へのエレベーターな どの設置支援や道路の段差解消、お休み石などのハード 整備とあわせ、2012 (平成24年度)はりんかい線大井 町駅の内方線付き点状ブロック整備助成を行いました。 また、区民同士のおもいやりを大切にと呼びかける 「お たがいさま運動」 などにも取り組んでいます。 ●重症心身障害者通所事業(愛称「ピッコロ」) 障害が重くても地域で家族とともに暮らしたい。そうした 願いを叶えるために、一定の医療ケアの必要な重症心身障 害者が看護師や理学療法士による身体機能の維持のための 訓練や入浴サービスなど豊かな日中活動に参加できる場と して八潮地区に開設しました。あわせて、重症心身障害児の レスパイト事業も運営しています。 ■■■ 成年後見制度 認知症や障害のために自分で十分な判断をすることができない方が、財産の取り引きなどの契約や各種手続きを行う時に、 不利にならないように、本人の意思を尊重しながら法律面や生活面で手助けする制度です。すでに判断能力が不十分な状態の 方には法定後見制度、将来の不安に備えたい方には任意後見制度の2種類があります。 区は、2002 (平成14)年に品川区社会福祉協議会に 「品川成年後見センター」を開設し、本人の判断能力や生活状況に応じて、 成年後見制度・福祉サービス利用援助事業・公正証書遺言等の制度を柔軟に組み合わせて、総合的なサービスの提供・相談援助を 行っています。また、品川区社会福祉協議会が法人後見人となったり、後見の申し立て手続きの相談・支援を行っています。 24 次代につなぐ環境都市 環境にやさしく、水とみどり豊かなまちに ■■■ 水とみどりのネットワーク 水辺やみどりの空間は、憩いの場としてだけでなく、地域コミュニティ形成や災害時の避難場所などの役割を担っています。 これまでの品川区では、東京湾に面し、目黒川・立会川が流れるという環境の中で、区民が水辺に直接親しめる空間が限られて いました。みどりについては、2009 (平成21) 年の調査でみどり率が5年前に比べて1.6ポイント増えるなど着実に増えてきて います。なお、全体の2分の1が公園、街路樹、学校などの公共緑地です。 区では、2012 (平成24) 年に策定した 「水とみどりの基本計画・行動計画」 に基づき、水とみどりに関する施策を統合的かつ計 画的に進めています。今後は、公園・緑地の整備や民有緑地の確保だけでなく、河川の水質改善、水辺空間の整備や民間開発によ り生まれた広場空間の活用なども含め、区民と協働で水辺空間の利活用や緑化を推進していきます。 4 しながわ中央公園(西品川1-27-14など) 5 東品川海上公園(東品川2-6-22など) ● ● 1 池田山公園(東五反田5-4-35) ● 5 ● 都立林試の森公園 大森貝塚遺跡庭園 6 しながわ区民公園(勝島3-2-1など) ● 鮫洲運動公園 4 3 ● ● 2 区役所 ● 品川歴史館 2 戸越公園(豊町2-1-30) ● 都立 潮風公園 1 ● ねむの木の庭 6 ● 7 ● 都立みなとが丘 ふ頭公園 3 文庫の森 ● (豊町1-16-23) 都立大井ふ頭 中央海浜公園 7 ● しながわ 水族館 (勝島3-2-1) 立会川の水質改善 子どものアイデアを活かした公園づくり 川の水に酸素を溶け 込ませた高濃度酸素 溶解水を川底へ戻し、 水質を改善する取り組 みを行っています。 開始後 立会川 (実験開始前) ■区内公園等の数・面積 各年4月1日現在 2003(H15)年 2013 (H25) 年 数 面積(m ) 数 面積(m ) 2 2 区 立 公 園 126 453,625.79 140 498,857.19 児 童 遊 園 85 88,695.51 108 102,919.33 地 3 406.89 4 795.46 都 立・ 海 上 公 園 9 718,965.63 8 727,260.34 緑 出典:品川区公園調書 25 2008(平成20)年に、子どもの自由な発想を取 り入れた公園をつくろうと、抽選で選ばれた区内小 学生を対象に「公園づくりワークショップ」を行いまし た。2009 (平成21)年3月にはアイデアを手づ くりで模型にし、発表会を行いました。2010(平 成22)年には、鮫洲運動公園・二葉公園の改修工 事の際、提案され意見を一部取り入れて工事を行 い、2011(平成23)年3月オープンしました。また、 2014(平成26)年には東品川公園の改修工事の際 にも、アイデアを活かしていきます。 第三次品川区総合実施計画(平成26~28年度)の主な事業(抜粋) ■水とみどりの豊かな都市をつくる ■やすらぎとにぎわいの都市景観を形成する ■環境再生のまちをめざす ■環境コミュニケーションを充実する 水辺空間の利活用促進/しながわ中央公園拡張整備/魅力ある公園づくり オリンピック・パラリンピック競技会場周辺の無電柱化の推進/都市景観形成事業の推進 省エネ型・LED型街路灯・公園灯への建替/品川環境行動事業の推進/集団回収の促進 環境教育・環境学習の充実・推進/エコライフ普及事業の推進 ■■■ 環境の保全 区は、2003 (平成15)年に策定した「品川区環境計画」を2013(平成25)年に改訂し、区民や事業者との連携により、総合的 な環境保全・創出の取り組みを進めていきます。 2005(平成17) 年に開設した「環境情報活動センター」は、環境にかかわる学習や情報の発信、交流の場として活用されています。 また、2010 (平成22)年に策定した区民、事業者と協働し、CO2削減への取り組みを行う「品川区地球温暖化対策地域推進計 画」に基づき、家庭や事業者向けに様々な支援を行うとともに、区有施設では率先して、省エネ機器や再生可能エネルギーを活用し た機器などを導入していきます。 ⃝しながわECOフェスティバル ⃝家庭への温暖化対策事業 ⃝事業所の環境配慮支援事業 区内の環境団体等が行っている活動を 広くアピールし、環境問題を通した多世 代との交流と活動の環を広げるイベント で、毎年行っています。2013 (平成25) 各家庭から排出されるCO2は、品川区 の排出総量の4分の1を占めていることか ら、家庭でできる温暖化対策に対して助 成を行います。 環境に配慮した事業活動の促進のため の取り組みに対して助成を行います。 年 は、91団 体 が 参 加 し、 来 場 者 数 は 約 25,000人と盛況でした。 ○太陽光発電システム設置経費一部助 成 ○住宅改善工事助成事業 (区内施工業者 により工事をした場合の一部助成) ・遮熱塗装工事 ・環境対策リフォーム工事 (内装材等) ・換気扇または換気口の設置 フィナーレは会場の皆さんと大合唱。歌でパートナーシップ。 ⃝太陽エネルギー見本市 ○太陽光発電システム設置経費一部助 成 ○エコアクション21認証取得支援事業 ・ 導入説明会・認証取得セミナーの実施 ・ 認証取得経費の一部を助成 ⃝省エネ型・LED型街路灯 老朽化した街路灯を省エネルギー型・ LED型街路灯へと順次建て替えしていき ます。これによりCO2の削減につながり ます。 東京都の太陽エネルギー普及啓発事業 の方針変更を踏まえ、2013 (平成25)年 度よりしながわECOフェスティバルにて ソーラー工作教室として実施します。 品川区のごみ量・資源回収量の推移 ■■■ ごみ減量とリサイクルの推進 (t)15万 2000(平成12)年に清掃事業が東京都から移管されて以降、区は、ごみ の各戸収集や資源回収品目の充実など区独自の様々な取り組みを行ってきま した。こうした区の取り組みや、皆さんのごみ・資源の分別徹底などへの協力に より、清掃事務所が区内から収集したごみ量はピークだった1989 (平成元) 年 度から2012 (平成24) 年度までで、146,200tから74,973tと約49%減少 しました。また、資源回収量は、4,600tから25,548tと、約5.6倍の回収 量となりました。 146,200 ごみ量 資源回収量 10万 93,473 5万 0 86,993 82,578 76,653 74,973 23,098 22,528 4,600 1989 (H元) 25,335 25,788 25,548 2007 2000 2004 2010 2012 (H12) (H16) (H19) (H22) (H24) ⃝リサイクルショップ 「リボン」 ⃝各戸収集 ⃝資源回収 2005(平成17)年から区内全域で 実施しています。 ・週 1回の資源ステーション回収 (区内全域) 不用品の委託販売を行っています。旗 ・ 小学校等での拠点回収 (2012 (平成24) 年 の台と大井町の2カ所にあります。 4月から29カ所) ・集 団回収の支援 分別意識の向上等を目的に開始 小学校等での拠点回収 リボン旗の台店 26 暮らしを守る安全・安心都市 安全・安心のまちづくりを区民の皆さんとともに ■■■ 災害に強いまちをつくる 区は、災害 (震災や台風・豪雨) への対策として、避難所機能の充実、道路の拡幅、建物の不燃化促進、都と連携した河川・下 水道の整備など、災害に負けないまちづくりを進めてきました。また、災害発生時には対策本部を設置し、早急に応急対策業 務を実施することにより、被害を最小限にくい止めるべく努めています。 一方、地域では、町会・自治会や避難所連絡会議ごとの自主的な防災訓練などが実施されています。区は、地域の防災力をさ らに高めるため、 「災害時要援護者避難誘導ワークショップ」や「防災アドバイザー研修」など地域コミュニティとの協働による 防災体制づくりに力を入れています。 水防訓練 スタンドパイプ ■防災センター 災害時要援護者避難誘導ワークショップ 防火・防災組織等 2014(H26)年1月1日現在 いすが揺れ地震を疑似体験できる3D映画や学校避難所生 活を題材にした地震映画を上映しています。初期消火訓練 コーナー、防災用品の展示等があり、楽しみながら防災に関 防災区民組織 消防団 (定数) 区民消火隊 ミニポンプ隊 街頭消火器 200組織 700人 67隊 185隊 5,854本 する知識や技術を学べます。 災害時要援護者の安全確保 避難誘導ワークショップの実施:181町会・自治会 延186回実施 名簿登録者 :203町会・自治会 3,989人 ■浸水対策 ■木密地域不燃化10年プロジェクト 集中豪雨等による浸水被害を早期に軽減するため、東京都 と連携し、排水施設や貯留施設等の下水道整備を、積極的に 進めています。 また、雨水を地下に浸透させたり貯めることで、浸水被害 を軽減する雨水浸透施設や雨水利用タンクを個人宅に設置す る場合の助成制度を行っています。 木造住宅密集地域は、道路や公園等の都市基盤が不十分な ことに加え、老朽化した木造建築物が多いことから、震災時 の建物倒壊や延焼の危険性が非常に高く、「首都直下地震に よる東京の被害想定」においても大きな被害が想定されてい ます。そのため、従来からの取り組みに加え、特に改善を必 要とする地区について、木密地域を燃え広がらない・燃えな いまちにすることを目的に都と区が連携し、従来よりも踏み 込んだ整備促進を、重点的・集中的に実施していきます。 ■■■ 犯罪から守る ■■■ 子どもたちを守る 区は犯罪からまちを守るため、警視庁との連携を強め、警 察官OBによる「生活安全サポート隊」を2003 (平成15)年に 発足させ、パトロールカーでの巡回および犯罪被害を未然に 防止するための広報活動を行っています。また、地域住民に よる自主的防犯活動団体や、子どもたちによる「わんぱくパト ロール隊」との合同パトロールに参加するなど、地域と連携し た防犯活動を行ってきた ことにより、区内の刑法 犯認知件数は、2008 (平 成20)年以降年々減少し ています。 わんぱくパトロール隊入隊式 27 2005 (平成17) 年に開始した 「近隣セキュリティシステム」 は、区内小学生を対象に 「まもるっち」 (GPS機能付緊急通報装 置) を配布し、緊急通報時には生活安全サポート隊や近くの協 力者 (約13,000人が登録) が子どもの安全を見守っています。 また同年には、品川区立小学校PTA連合会長の発案で、小 学生の登下校の時間にあたる午前8時と午後3時に屋外に出て 子どもを見守ろ うという 「83 (ハ チサン)運動」も スタートしまし た。 まもるっち 83運動マーク 第三次品川区総合実施計画(平成26~28年度)の主な事業(抜粋) ■災害に強いまちをつくる ■魅力的で住みよい市街地を整備する ■便利で安全な交通環境をつくる ■区民生活の安全を確保する 住宅密集地の防災性向上/建物の耐震化/不燃化の促進 大崎駅周辺地区の整備促進/武蔵小山駅周辺地区の整備促進/区民の自主的なまちづくりの支援 道路の改修/細街路の拡幅/放置自転車撤去活動の推進/自転車安全教育の推進 地域住民が主体となった防犯対策の強化/子どもを見守る地域ネットワークの拡充 ■避難所機能の充実 ■区有施設の耐震化 万が一、災害が起った時は防災区民組織が中心となって避 難所を運営することになります。区は区立の全小・中学校等 を災害時の身近な避難所として、安全確保のため計画的に耐 震補強工事を進めるとともに、備蓄品などの整備についても 計画的に進めています。 地域の避難所である学校は、改築予定校を除き、2010 (平 成22) 年度をもって耐震補強工事が全て完了しました。保育 園、幼稚園、児童センターについても、民間共同住宅などが 併設した施設を除き完了しております。 また、総合庁舎、区営住宅、地域センター、文化センター ⃝避難所に接続する下水道管の耐震化 震災時に下水道管の破損を防ぎ避難所の水洗トイレ機能 などを含む区有施設全体としては、約90%まで耐震化が進 んでおり、残りの10%の施設についても、おおむね2015 (平成27) 年度までに耐震補強工事を完了する予定です。 の確保を図るため、東京都下水道局と連携し下水道管の耐震 化工事を進めています。避難所等については、 2013 (平成 25)年度までに完了させ、新たに災害復旧拠点等の耐震化 工事を進めていきます。 地域防災力の向上 将来の地域防災を担う児童・生徒等を育成し、 保護者を 含めた地域住民の防災意識を高めることを目的として、 消防署・消防団・防災区民組織が指導者となり、児童・生 徒を中心とした学校とPTA・地域住民等に対して、初 期消火・通報・救出救助・応急救護訓練などを行います。 これまでにも、中学校へのD級小型防災ポンプ配備 を 進 め、生 徒 へ の 操 作 訓 練 を 行 っ て き ま し た が、 2012(平成24)年度からは小学校にも配備を開始し、 地区総合防災訓練に参加しています。 ⃝施設・物資の整備 (全校配備済) ◦災害用備蓄倉庫 ◦プール水ろ過機 ◦生活用井戸 ◦仮設トイレ用便槽 ◦非常用電源の自家発電装置 ◦受水槽遮断装置 仮設トイレ設置訓練の様子 ⃝避難所連絡会議 避難所ごとに開催し、避難所運営のルールづくりなどに ついて検討しています。 総合防災訓練 ■■■ 交通事故から守る ■■■ 消費者を守る 区内の交通事故発生件数は、2000 (平成12) 年をピークに 減少傾向にあります。近年、自転車利用者のルール・マナーの 欠如が社会問題化し 交通事故(人身事故)の推移 ていることから、区 発生件数 死者数 は警察や関係機関と (人) 15 3,000 発生件数 連携し、自転車教室 死者数 11 など交通安全教育や 消費者トラブルは、相談内容が多様かつ複雑化しています。 消費者センターでは専門の相談員を配置して、相談業務の 充実に努めるほか、情報提供や啓発を行っています。 交通安全についての 普及啓発活動を実 施するとともに道路 の安全施設等の整 備を積極的に推進し ていきます。 (件)5,000 7 1,306 1,227 3,000 7 1,111 939 2,675 2,702 2,443 2,530 2,352 2,000 5 1,000 4 0 4,311 4,000 10 2,000 2,138 1,000 消費者相談件数の推移 2 2000 2010 2011 2012 2013 (H12) (H22)(H23)(H24)(H25) 0 0 28 2004 2006 2008 2010 2011 2012 (H16)年 (H18)年 (H20)年 (H22)年 (H23)年 (H24)年 品川区の情報はこちらから 広報しながわ 月3回発行(1、11、21日)。新聞折込のほか、区内全駅 や公衆浴場の広報スタンド、区施設等で配布。新聞を購読しておらず、高齢、 子育て中、障害があるなどで入手困難な方には、広報紙を個別郵送。 統合ポスター・ちらし 区内のイベントやお知 らせをまとめたポス タ ー と ち ら し。 ポ ス ターは、毎月ふれあい 掲示板や公衆浴場、区 施設などに掲示。ちら しは町会回覧板で回覧。 統合ポスター 統合ちらし しながわWEB映像館 CATVの放映番組が見られます。 品川区ホームページ 品川区地図 外国人の方向けに公共機関・ 施設・サービス等の情報を載 せた品川区の全図。4カ国語 併記 (英語・中国語・ハングル・ 日本語) 。 http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/ しながわWEB写真館 懐かしいまちの写真が見られ ます。(貸出し可) SHINAGAWA INFO. 外国人の方向けに区政情報を 中心に日常生活に必要な情報 を掲載。4カ国語併記 (英語・ 中国語・ハングル・日本語) 。 2014 (平成23) 年1月現在 テレビ・ラジオなどを利用した広報活動 テレビで広報 品川区民チャンネルしながわ ホットほっと (デジタル111チャンネル、デジアナ5チャンネル) ケーブルテレビ品川の区民チャンネルで区からのお知らせや地域のできごと、歴史や自然などを10〜20分番組にして 1日5回 (7時、10時、13時、19時、22時)放送。番組では区民カメラマンや区民レポーターも活躍。また区ホームペー ジの 「しながわWEB映像館」 でも番組を動画配信しています。 ラジオで広報 Shinagawa Info. インターエフエム局 (76.1MHz)で月 ~金の午前6時56分から3分間、日本語と、 中国語・韓国語・タガログ語・英語の日替わ りで品川区の情報を放送 (月曜日更新) 。 区ホームページからも視聴・閲覧できます。 29 区は区民の皆さんに、区政やまちの情報を迅速に正しくわかりやすくお伝えするため、広報紙をはじめとした刊行物や、 ホームページ・テレビ・ラジオにより情報提供を行っています。 ※刊行物のうち「○○発行」と記載のないものについては、広報広聴課が発行しています。 しながわガイド 区のサービスや手続き、施設、 相談窓口などを紹介。 品川区ガイドマップ わが家の防災ハンドブック ガイドマップ(区の全図)は区施 設や見どころ、バス路線なども 紹介。 防災課発行。 身近にできる防災対策をわかり やすく紹介。 品川の文化・スポーツ・ 生涯学習 まるごとガイド ごみ・資源の分け方・出し方 品川区清掃事務所発行。 文化スポーツ振興課発行。 区が実施する主な講座・教 室・スポーツなどの事業概 要と施設ガイド。 いきいきあんしん子育てガイド 青少年育成課発行。母子手帳と 一緒に配布。 しながわいきいきガイド 私の散歩道 健康課発行。有料(100円)。 しながわの史跡めぐり 品川区教育委員会発行。有料 (700円) 。 区政資料コーナー 高齢者いきがい課発行。 健康づくりやスポーツ、ボ ランティアや講座など、区 が実施の高齢者の方向け 活動メニューを紹介。 このページに紹介しているパンフレットのほか、区政資料など約6,400点の閲覧・貸し出しと冊子(有料) ・品川区オリジ ナルの絵はがき・図書カードなどの販売を行っています。 場所:品川区役所第三庁舎3階 電話:03−5742−6614 30 品川区民憲章 品川区は、東に東京湾を擁し、西にはるか富士を望み 国際都市東京の表玄関に位して、江戸の昔から交易の拠点となり 我が国文化と産業の発祥地として 非核平和都市品川宣言 今、この地球に いまだかつて、開発された兵器で使われなかったものはない 人類は自らを滅ぼして余りある核兵器を蓄えた わたくしたちは、この輝かしい歴史と伝統を誇りとし これは、歴史の恐るべき証明である あまねく都民の心のふるさとであります 文化の香り豊かな近代都市への発展を目指して ここに区民憲章を制定いたします 一刻も早く、核兵器をなくさなければならない 頭上に核の閃光がひらめく前に 一わたくしたちは 自由と平等を基本理念として 遅すぎたとき、それを悔やむだけの未来すら 守り伝えるために 一九八五 (昭和六十) 年三月二十六日 そこに住む生きとし生けるものを このかけがえのない美しい地球と 持てる国は、即時に核兵器を捨てよと 核兵器の製造、配備、持込みを認めない 我われは、いかなる国であれ、いかなる理由であれ ここに非核平和都市を宣言し、全世界に訴える 品川区は、核兵器廃絶と恒久平和確立の悲願を込めて 我われには残されていない 住民自治を確立し、進んで区政に参加します 一わたくしたちは 心の触れ合いを大切にして 互いに人権を尊重し、人間性豊かな環境をつくります 一わたくしたちは 古きよき歴史と伝統を守り さらに生活文化を発展させ、これを後世に伝えます 一わたくしたちは 自然を大切にして、生活との調和をはかり 健康で豊かな区民生活を目指します 思いやりと生きがいのある地域社会をつくります 自立と連帯の精神に支えられた 一わたくしたちは 制定 一九八二(昭和五十七)年十月一日 人権尊重都市品川宣言 人間は生まれながらにして 自由であり、平等である いかなる国や個人も、いかなる理由であれ 絶対にこれを侵すことはできない 幾多の試練と犠牲のもとに 日本国憲法と世界人権宣言は この人類普遍の原理をあらわし 人権の尊重が 国際社会の責務であることを明らかにした 今日、我が国社会の実情は いまだに差別意識と偏見が 人々の暮らしの中に深く根づき 部落差別をはじめ 障害者、女性、先住民族、外国人への差別など どれほど多くの人間が苦しんでいることか 人間がつくりあげた差別は 人間の理性と良心によって 必ずや解消できることを 我々は確信する 平和で心ゆたかな 人間尊重の社会の実現をめざす品川区は 差別の実態の解消に努め 『人権尊重都市品川』を宣言し 一九九三 (平成五) 年四月二十八日 人権尊重思想の普及啓発と教育を推進することを ここに誓う 品川区勢概要(2014年版) 2014(平成26)年4月発行 発行 : 品川区企画部広報広聴課 〒140-8715 品川区広町2-1-36 TEL 3771-2000(直) 印刷 : 京浜印刷株式会社 古紙を配合した用紙を使用しています