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園だより「のぞみ」6月号

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園だより「のぞみ」6月号
さて、その日本人の“物づくり”の力を産み出してきた源は何なのでしょうか?保護
の
ぞ
み
者の皆さんは何だと思われますか?わたくしは“折り紙”と“箸”の力は少なからずあ
ると思っています。かつて、子どもたちの日常の遊びの中に“折り紙を折る”があった
平成27年度6月号
頃、折り紙の角と角をきっちり合わせたり、左右対称になるようにこだわったり、とが
No.502
るところではしっかりとがらせたりと言うように、それぞれの子どもの思いのままに手
を動かして折り紙を楽しみました。そして箸です。一膳の箸があれば、挟んだり、摘ま
主 の 招 き
んだり、また切る、裂く、解す等の様々な動きが可能で、箸を美しく使うことが出来れ
ば大概のものは食することができます。毎日、ご飯を箸で食してきた者として、必然的
「子供たちを来させなさい。わたしのところに来るのを妨げてはならない。
天の国はこのような者たちのものである。」
マタイによる福音書 19章 14節
〈イエスさまが子どもこそが素晴らしい存在であるとおっしゃっておられる聖書の個所です〉
に器用にならざるを得ないと思うのです。手の器用さだけではなく、折り紙を楽しみな
がら行うキッチリと紙を合わせる動作は、ある一定の秩序感を生み出しました。大きく
とらえれば、それこそが日本人の勤勉さにつながる、受け継がれてきた律義さの表れの
一つではないかと思っています。
いずれにしても、時代は折ったり、合わせたり、挟んだりすることから、スマホやタ
わたしたちの創り主である神様、その御子イエスキリストが私たち一人ひとりのことを愛し、
導き、励ましていてくださっています。その深い愛を感じ、私たち一人ひとりが互いに心を尽く
して愛し合うことの喜びを、幼い日々に感じてほしい。それを願って保育を行っています。
ブレットの軽くタッチする動作へと変わろうとしています。このタッチの延長上にどん
な未来があるのか、楽しみでもあり、少し心配でもあります。日本人が器用じゃなくな
るのかも知れませんし、それを凌駕する技術が生まれるかも知れません。軽く触れる、
今年の5月は気温差が激しく、子どもたちの体調が心配されましたが、真夏のように
タッチすることと、折り紙を楽しむことや箸を美しく使うことが共存して行ける未来が
暑い日でも、肌寒い中でも元気に園庭を駆け回る姿がありました。眩しい日差しの中で
いいなと思います。そんな未来を夢見ながら、何か新しい子どもたちが喜びそうな作品
思い切り水遊びを楽しむ日が待ち遠しいですね。幼稚園にはどうぞ汚れても平気な服装
の折り方を練習して、一緒に折り紙を楽しみたいと思います。
での登園をお願いします。そして、たくさん汚して帰った時は元気に遊んできた事を一
緒に喜んであげてください。
母の日礼拝
5月の子どもたちの姿を振り返り、周りの友だちにも興味を持ち始めたり、またその
子どもたちの今年度初舞台(母の日礼拝歌のプレゼント)はいかがでしたか?並ぶ事も
関係を深めたいと思う子どもたちの素直な気持ちを受け止め、成長を助けていきます。
まだままならない赤組さんが、たくさんのお母さまの前で舞台に立つ姿は本当に可愛い
今の遊びを十分に楽しみ、友だち関係が築かれているという嬉しい成長がみられる一方
らしかったですね。そして終わってからもお母さまのところに行きたい気持ちを我慢し
で、自分の気持ちをうまく言葉で伝えられないもどかしさから、手が出てしまったこと
て戻る姿には成長を感じ、胸が熱くなりました。また水組さんの本当に精一杯頑張って
もありました。「ごめんね!」「いいよ!」と言い合えるこのすばらしい子どもたちに、
歌う姿に、ほんの少し前までは幼稚園の中で一番小さい子供たちだったのに、一回りも
その都度、両者の気持ちに寄り添い言葉で伝える事の大切さを伝えながら、見守ってい
二回りも大きくお兄さん、お姉さんに見えました。日々の園生活の中でも水組さんのそ
きます。
んな場面に出合います。そしてトリは堂々の緑組、しっかりと舞台に立ち、歌詞の意味
も理解し、心を込めて歌ってくれて、流石でした。お母様方と一緒にわたくしもこっそ
≪つくる≫今学期も「こいのぼり」、「母の日」をはじめ、粘土、折り紙、楽器作り等
の製作を行って来ましたが、園児たちが喜んで楽しそうに取り組み《つくる》様子を嬉
しく思います。
日頃わたくしたちは「物」に囲まれ、助けられ生活していますが、日本人の“物づく
り”の技術や“作る(造る)”ことへの姿勢は本当に素晴らしい。「物」の大小や値段
の高低に関係なく精度が高く、海外からも高い評価を得て来ました。
り泣いてしまいました。
それぞれのクラス、一人ひとりの姿に成長を感じる嬉しいひと時となりました。これ
からも子供たち一人ひとりが自分らしく輝ける場としての幼稚園であり続けられるよう
祈りながら、過ごしていきたいと思いました。
園長
堤 陽子
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