学習や生活に関する改善プラン 岡山市立西大寺中学校

学習や生活に関する改善プラン
岡山市立西大寺中学校
【全国学力・学習状況調査結果の概要】
成果
・ 平成２８年度実施の全国学力・学習状況調査では，漢字の読み書き，基礎的な計算などの
問題の正答率は全国と同水準にあります。
・ 質問紙調査の結果から，国語や数学の「大切」「役に立つ」「活用できる」の設問は肯定
的な回答率が高くなっていました。これは授業の中で，日常生活に関わる事例を取り上げる
など，学習することがどういった場面で活用されているのか，生徒が自らの課題として捉え，
解決していくという協同学習を進めている成果だと考えられます。また，「勉強は好きです
か」の質問に対して，２教科とも昨年度まで，全国・県の水準を下回っていましたが，今年
度は同水準に達しており，協同的な学びによって，誰もが授業に参加できる雰囲気が構築さ
れつつあると考えられます。
・ 本校では引き続き，自尊感情に関する質問から高い自己肯定感を見ることができ，協同学
習により，仲間づくりで学年やクラス・部等に所属感を持って生活している姿がうかがえま
す。また，質問紙調査の「やり遂げる」設問の回答率から，部活動や学校行事への取り組み
等を通じて，最後までやり通す力も身に付けながら，達成感を感じてとっていると考えられ
ます。
課題と対応
・ 教科の正答率を全国学力・学習状況調査で比較すると，全国平均よりやや低くなっていま
した。なかでも数学においては，図形の移動によりできる立体を答える問題や一次関数の変
化の割合に関する問題などに課題があることが明らかになりました。立体模型などを用いて
多面的に見ることで，立体を視覚化することやグラフの変化の様子をイメージして表現でき
るよう，授業の中で繰り返し指導するようにしていきたいと考えています。１問でも多く解
答しようと時間いっぱい取り組んだ生徒がいる反面，問題文を見て難しそうだなと思って最
初から手をつけず，無解答が目立った一面も見られました。
・ このように，読解することや考察することを避けたり，簡単に答えを得ようとする傾向を
改善するために，引き続き協同学習を推進する中で，生徒同士で考えを交流し合い，すぐに
答えが見付からなくても，粘り強く考えを自分の言葉で伝え合い，生徒が課題を解決できる
ように指導していきたいと考えています。初めからあきらめるのではなく，粘り強く考えて
取り組むという姿勢を育みたいと考えています。
【保護者・学区の方へのお願い】
教科の勉強を「好き」と答えた肯定的回答率は，全国・県の水準に近づき，学習に対する
意欲は少しずつ向上していると感じています。学校では，引き続き協同学習を通して,自ら考
え，よりよく伝えられるように工夫し，仲間と共に学び合う取組を進めてまいります。ご家
庭でも家庭学習に関する質問の結果を受け止めていただき，まずは宿題をやり遂げ，確実に
課題を提出し，予習や復習などを通じて学習習慣が定着していけるような支援と励ましをお
願いいたします。
「すべての子どもの学びと育ちを保障する」協同学習の理念を取り入れた仲間づくり・学
び合いが西大寺中学校区１２校園の教育の柱であり，仲間で支え合うという空気を家庭・地
域で共有していただきたく，ご協力をお願いいたします。