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相続放棄の申述について
相続放棄の申述について 旭川家庭裁 判所 1 相続放棄の申述 とは 相 続 放 棄 とは,相 続 人 が,被 相 続 人 (亡 くなった方 )の権 利 や義 務 の一 切 を相 続 しない選 択 を することをいいます。相 続 放 棄 をするためには,自 己 のために相 続 の開 始 を知 ったときから3か月 以 内 に家 庭 裁 判 所 に相 続 を放 棄 する旨 の申 述 をしなければなりません。これを相 続 放 棄 の申 述 といいます。相 続 放 棄 は,被 相 続 人 の不 動 産 や預 貯 金 等 の積 極 財 産 と,借 金 等 の負 債 (これを 消 極 財 産 といいます。)のすべてを相 続 しないことを意 味 しますので,例 えば借 金 等 の負 債 だけ 放 棄 して,預 貯 金 等 は相 続 するということはできません。 なお,被 相 続 人 の債 務 がどれくらいあるか不 明 で,負 債 を差 し引 いても財 産 が残 る可 能 性 があ る場 合 等 に,相 続 人 が相 続 によって得 た財 産 の限 度 で被 相 続 人 の債 務 を相 続 するという選 択 を することもできます。これを相 続 の限 定 承 認 の申 述 といい,相 続 放 棄 の申 述 とは別の手 続 になりま すので,詳 しくはそちらの説 明 をご覧 ください。 2 申述人(申述ができる方) 相続人 ※ 相 続 人 が未 成 年 者 又 は成 年 被 後 見 人 の場 合 は,その法 定 代 理 人 (親 権 者 ,未 成 年 後 見 人 ,成 年 後 見 人 )が代 理 して申 述 します。未 成 年 者 と法 定 代 理 人 が共 同 相 続 人 であって未 成 年 者 のみが申 述 するとき(法 定 代 理 人 が先 に申 述 している場 合 を除 く。)又 は複 数 の未 成 年 者 の法 定 代 理 人 が一 部 の未 成 年 者 を代 理 して申 述 するときは,その未 成 年 者 について特 別 代 理 人 の選 任 が必 要 です。 3 申述先 被 相 続 人 (亡 くなられた方 )の最 後 の住 所 地 を管 轄 する家 庭 裁 判 所 に申 述 する必 要 がありま す。 4 申述に必要な費 用 ○ 収入印紙 ○ 郵便切手 申 述 人 1人につき800円 82円 ×2枚 (合 計 164円 分 ) 5 申述に必要な書 類 ○ 相続放棄申述書 ○ 申 述 人 の戸 籍 謄 本 (全 部 事 項 証 明 書 ),被 相 続 人 の除 籍 謄 本 ,住 民 票 除 票 等 戸 籍 謄 本 等 については,被 相 続 人 と申 述 人 の関 係 によって,提 出 していただくものが異 なり ますので,次 頁 の「相 続 放 棄 申 述 の際 の必 要 書 類 について」をご覧 ください。 6 申述後の手続について 相 続 放 棄 申 述 書 の提 出 を受 けた家 庭 裁 判 所 は,その申 述 書 を受 理 するかどうか審 理 の上 , 申 述 期 間 その他 申 述 の要 件 を満 たしていると判 断 した場 合 は,申 述 書 の受 理 の裁 判 を行 いま す。したがって,申 述 書 を提 出 すれば必 ず受 理 されるとは限 りません。受 理 された場 合 は申 述 人 あてに受 理 された旨 の通 知 書 が送 付 されます。受 理 するかどうかの審 理 に当 たっては,申 述 人 に 事 情 をお伺 いする照 会 書 を送 付 して回 答 書 を提 出 していただくことになります。場 合 によっては, 家 庭 裁 判 所 お越 しいただいて事 情 をお尋 ねすることもあります。 相続放棄申述の際の必要書類について 被相続人( )について □ 被相続人の死亡の記載のある戸籍(除籍,改製原戸籍)謄本(全部事項証明 申述人が子または 書) 配偶者の場合 □ 住民票除票又は戸籍附票 申述人( )について □ 現在の戸籍謄本(全部事項証明書) 被相続人( )について □ 被相続人の死亡の記載のある戸籍(除籍,改製原戸籍)謄本(全部事項証明 書) □ 住民票除票又は戸籍附票 申述人が子の 代襲者の場合 相続開始以前に死亡した子(申述人の親)について □ 被相続人の死亡以前に死亡した子(申述人の親)の死亡の記載のある戸籍(除 籍,改製原戸籍)謄本(全部事項証明書) 申述人( )について □ 現在の戸籍謄本(全部事項証明書) 被相続人( )について □ 出生時から死亡時までのすべての戸籍(除籍,改製原戸籍)謄本(全部事項証 明書) □ 住民票除票又は戸籍附票 被相続人の子(及びその代襲者)で死亡している者について □ その子(及びその代襲者)の出生時から死亡時までのすべての戸籍(除籍,改 申述人が親の場合 製原戸籍)謄本(全部事項証明書) 死亡している直系尊属(相続人より下の代に限る)について □ その直系尊属の死亡の記載のある戸籍(除籍,改製原戸籍)謄本(全部事項証 明書) 申述人( )について □ 現在の戸籍謄本(全部事項証明書) 被相続人( )について □ 出生時から死亡時までのすべての戸籍(除籍,改製原戸籍)謄本(全部事項証 明書) □ 住民票除票又は戸籍附票 被相続人の子(及びその代襲者)で死亡している者について 申述人が兄弟姉妹 □ その子(及びその代襲者)の出生時から死亡時までのすべての戸籍(除籍,改 の場合 製原戸籍)謄本(全部事項証明書) 死亡している直系尊属について □ 死亡の記載のある戸籍(除籍,改製原戸籍)謄本(全部事項証明書) 申述人( )について □ 現在の戸籍謄本(全部事項証明書) ※上記申述人が兄弟姉妹の場合のほかに 申述人がおいめい 被代襲者(本来の相続人)( )について の場合 □ 死亡の記載のある戸籍(除籍,改製原戸籍)謄本(全部事項証明書) ※ 戸籍謄本,住民票等は,記載内容によって,さらに別の戸籍等が必要になることもあります。 (1) 出生時からの戸籍謄本について,15歳未満時の戸籍謄本は省略できる。 (2) 被相続人又は相続人が85歳を超えるときは,その被相続人又は相続人の死亡している実親(相続人)の戸籍謄本は省略できる。 (3) 先順位相続人等から提出済みのものは添付不要。 旭川家庭裁判所受付係 0166−51−6095 不明な点はこちらまでお問い合わせください。