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(2013年4月号 Vol.95) >
パ フ ォー マ ン ス ア ップ の 施 策 Power uplSOM聰 靡隋粽辟 コミュニケーションカアップで 組織 を元気 に ! ビジネスの世界で欠かすことのできない、コミュニケーションカ。 得意先 との商談 はいうに及 ばず、社 内業務でのや りとりなど、さまざまな場面 で必 要 なスキルだ。 また、ISOに 関わる内部監査や審査 のコミュニケーションについても考えてみた。 今 回 は、フリーのアナウンサーで、カウンセラーでもある梶原 しげる氏 に、 コミュニケーションを図るときのポイントやコミュニケーションカをアップさせるコツなど、お話を伺 つた。 I] 要? 必 要 です 。話 の 順 序 、伝 える内 容 の レベ いった立 ち居 振 る舞 いや 声 色 などで取 ル 、話 す 時 間 などを、どれ くらい意 識 して ることです。 いるかが 問 わ れます 。時 間 を意 識 しなが また、服 装や身だしなみ、仕 草 、視 線 の まず、コミュニ ケーションの種類 につい ら話 そ うとす れ ば 、限 られ た時 間 で効 果 置 き方 といった非言語 的な要素 も大切で てですが、大 きく分 けて2つ に分類できま 的 に 伝 わ る よう、自ず と話 の 順 序 が 決 「パ ラ言語 」といわれる、言葉 のなか す。 「役 割 交 流 」と「感 情 交 流 」です 。コ す。 まってきます か ら。良 好 な関 係 を築 くこと に含 まれるイントネーションや リズム、声 ミュニ ケ ーションする際 には、各 々が何 ら を指 す「 ラポ ール ※」を取 ろうとして延 々 質 といつた言 葉 の 調子 も同じです。相 手 かの役 割 を担 っていますが 、役 割 による と無 駄 話 や 雑 談 をしていると、相 手 は本 にとって心 地 良 い感 情 とは何 かを考 え、 交 流 だけでは、信 頼 関係 を築 くことはで 題 をい つ 切 り出 され るの か 、気 が きで は 意 図的に使 い分 けができれば、その場 の きません。まず関係性 を作 ること。それに あ りませ ん 。ラポ ー ル は、笑 顔 や 物 腰 と 雰 囲気を和ませることもできるのです。 は感 情 の交 流 が大切 です。 信 頼 関 係 を築 くには、過 度 に へ りく だっても高 飛 車 に出ても良 くありませ ん が 、現 実 は この どち らか になって い る ケ ースが多 いでしょう。そういう場 合 は、 自分 を俯 敏 して見 ること。自分 がビデオ で撮 られているというイメージで 、その 場 に臨んでみることをお勧 めします。 そして、コミュニ ケー ションには“ 主 ぽが ※ラボール (rapport) 心的融和状態 フランス語 で「橋 を か ける」 という意 味。もともとは心 理 学の用 語で、セラ ピス トとク ライアン トとの 間の、互 いに 信頼 し合 い、安心 して感情 の 交 流 を 行 うことが で きる 関 係 が成立 している、心 的融和 状態 を表す。 “技 "で す から、す べ てが意 図 的 でな ければなりません。先 ほども申し上 げまし たが 、自宅 などで 自分 を俯 厳 しているよ うなイメージで、練習するといいですね。ボ イスレコー ダーを使 うと、自分 がどのよう な声 で相 手 に話 しているのかがよく分 か ります 。これ は「メタ認 知 」といって、認 知 を超 えた認 知 のことですが、自分 で気 づ い て い な い ことを 客 観 的 な視 線 で チ ェックす ることが で きます 。コ ミュニ ケ ーションスキルをアップさせる一 つ の ポイントです。 ■■■■■ コミュニケーションカを アップさせるために、 企業として気をつけることは? もらうことです 。各 々の 役 割 をきちっと認 繰 り出 す ことで 、ようや く相 手 に伝 わる 識 し、全 うす ることが 大 事 です 。 のです。 監 査 終 了 時 に「以 上 で私 の 役 割 は終 「観察 しな カウンセリングの世 界 では、 了です」と宣 言 し、ぱっと切 り替 えて「私 が ら」「状 況 を評 価 しなが ら」と言 いま の監 査 はいかがで したか 、部 長 ?」 など す。話 すときの基 本 は、相 手 の 表 情 やし 企 業 人 が かかるうつ 病 の 約 7割 は、上 と人 なつっこく話 ができれば、すばらしい ぐさから伝 わってくるシグナルを、しっか 司 との コミュニ ケ ー ションが うまくいか な テクニ ックを身 につ けて いる人 だといえ りと受 け止 めることです 。観 察 して見 極 い ことによるもの だ とい わ れ ます 。上 司 るでしょう。対 人 関係 上 の “ 技 "と して、こ めることを「アセスメント」と言 いますが、 の 多 くは、部 下 をほめ ませ ん 。部 下 の 間 ういうことができる人 間を育 成 すること 「アセスメント」した結 果 を判 断 しながら 違 って いる 点 をあ げ 、改 善 す るよう伝 え です。かわ いらしさを少 し見 せ ることは、 話 す ことは、コミュニ ケ ーションには不 可 るだ け。これ で は 、社 員 は 積 極 的 にや ろ 「あざ 人 との 関係 を築 く上 で大 切 です。 欠です。 うとす る気 持 ちが起 こりませ ん。コンプラ とい」と言 う人 もいるかもしれませ んが、 │ イア ンスの 名 の 下 に、迷 った ことはや ら 最近 では「ずるい」という言葉 をポジティ な い とい う方 向 に片 寄 りが ちです が 、モ ブに使 う場 面 もあるのです。言 いかえれ チ ベ ー ションをはぎ 取 るような減 点 主 義 ば、知 恵 を働 かせ るということ。ちょっと は良 くないと思 います 。 した「ずるさ」を持 つ ことは良 いことだと 思 います。 ■■ ■ ■ ■ ISOの 審査員 にも コミュニケーションカ は 求 められる? l習 FFtty合 芳 軍 夢 に は 、 う 心 理 学 で は 、過 剰 な へ りくだ りや 尊 敬 は対 人 関 係 を遠 ざ け、良 くな い ことだと され て います 。自分 も相 手 も尊 重 した立 場 で 自己主 張・自己表 現 す ることを「ア サ ー ティブネス」と言 います が 、審 査 は 対等 の立 場 で行 われるもので、審査 する 側 もされる側 も「アサーティブネス」が必 「役 割 交 流 」と「感 情 交 流 」の どちら 要 です。お互 いに自己主 張 しつつ 、根 気 の場 面 なのかを意 識 して、使 い分 けるこ よく、相 手 と自分 との 双 方 のメリットを合 とです。 わせ ながら話 を進 めていくことが 求 めら コミュニ ケ ー ション関 連 の 書 籍 には れます。 ISO取 得 には 「心 」につ いて 多 くの ことが 書 かれてい 内部監査 が必 要 。 企業 内の 日常 の役割 と 異なる役割を担 つて 質 問するのは 難 しいことなのか? ますが、実 は、心 とは脳 にあるものです。 楽 しくあるべ きだと思 います 。審 査 員 は 「心 から尊敬 しています」などと言 つてみ 「アサ ー ティブネス」で、かつ 、有 益 な情 たところで 伝 わ りませ ん。人 に伝 えるた 報 をもたらし、きちんと審 査 したという満 めに必 要 なのは、“技 "な のです。相 手 に 足 感 を組 織 の 方 々に持 っていただくこと 受 け入 れられるには、意 図的 に知 恵 を働 です 。そうす れば、次 回の審 査 が楽 しみ かせ なければなりませ ん。行 動 で示 さな になるはずです。これこそがまさに、プロ いと人 は分 からないので す 。それ には、 の技 が求 められるコミュニケーションカな す。担 当者 には、内部 監 査 という役 割 を ふとした視線 の 動 きやことばの調 子 のよ のだと思 います。 社長 承 認 の下 で担 つている、と理 解 して うなことも含 まれます 。あらゆる “技 "を 「役 割 交 流 」をや りきることに尽 きま 審 査 というシビアな場 面 でも、面 接 は