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国家公務員総合職試験ガイド 先輩メッセージ(PDF)
Ⅰ種人間科学Ⅰ区分 法務省 保護局総務課人事係主任 田中 直樹(写真:筆者は右から2番目) 平成23年4月 法務省採用 札幌保護観察所 平成25年3月 旭川保護観察所沼田駐在官事務所 平成27年4月 法務省保護局観察課 平成28年4月 現職 大学院で臨床心理学を専攻し、犯罪や非行のある人の社会復帰支援に興味を持ったこ とから法務省保護局を志望しました。 入省後4年間は保護観察所で勤務し、保護観察に付された人たちに対する面接を通じ た指導・支援に当たりました。現場勤務の後半2年間は、保護観察所に附設された宿泊 施設である就業支援センターに勤務し、少年院を仮退院した少年を受け入れ、24時間 365日体制で少年への指導・支援に当たりました。 その後、法務省保護局観察課に配属され、高齢や障害のある矯正施設被収容者の社会 復帰支援や自立更生促進センターに関する企画立案業務に携わったほか、アメリカで開 催された第2回世界保護観察会議に出席し、各国の社会内処遇を学ぶ機会にも恵まれま した。 社会内処遇制度は国内外を含め変革期にあり、いろいろなチャレンジができる職場だ と思います。関心をもたれた方や対人援助に興味がある方、是非、法務省保護局で働い てみませんか。 総合職大卒工学区分 国土交通省 港湾局技術企画課 島津 花菜 平成27年4月 国土交通省採用 近畿地方整備局港湾空港部港湾物流企画室 平成28年4月 現職 学生時代、国民の安全で便利な暮らしを守り、日本の経済発展を維持する仕事に携わ りたいと思い国土交通省を志望しました。 一年目に経験した近畿地方整備局では、阪神港の機能強化により企業の立地を促進 し、日本経済の国際競争力を強化する業務に携わりました。集貨支援制度の導入や航路 網の充実、コンテナターミナルの荷役システムの高度化等を、港の関係者・利用者と協 力しながら進めてきました。また、関西地域の産業振興や物流戦略に関する協議会を開 催し、関西圏の物流高度化に産学官一丸となって取り組みました。 国土交通省は、日本全土が活躍の場であり、政策の企画立案から実施の主体まで幅広 く携われる所が魅力です。課題に直面することもありますが、熱い思いを持って働く先 輩方や同僚とともに、日本の将来について真剣に考え国民の暮らしを支える仕事をする ことにやりがいを感じています。 総合職大卒数理科学・物理・地球科学区分 厚生労働省 年金局数理課 松原 裕志 平成26年4月 厚生労働省採用 現職 私は、学生時代に学んでいた数学の素養を活かしつつ、国民の生活に身近でやりがい のある仕事が出来ると考え、厚生労働省に入省しました。 入省以来、年金財政の将来見通しを作成する仕事をしています。「年金は将来破綻す るのではないか」という年金制度への不安の声もあるなかで、実績のデータや年金数理 に基づいて作成した将来見通しの結果を、どのように国民へ説明すれば理解が深まるの か、日々考えています。若手のうちから大きな仕事に携わっていることに責任を感じる 一方で、やりがいも非常に大きく、充実した社会人生活を送っています。 厚生労働省の業務は、医療、介護、子育て、年金、雇用・労働、福祉など、主な分野 を列挙するだけでも非常に幅広く、そのどれもが国民の生活に直結する非常に重要なも のばかりです。現在、そして将来の国民の生活を支え、日本の将来を考える仕事に、あ なたも一緒に取り組みませんか。 総合職院卒化学・生物・薬学区分 特許庁 審査第三部生命工学審査官補 布川 莉奈 平成27年4月 特許庁採用 現職 特許庁では、技術的、法律的観点から発明を審査して特許権を付与するかを判断して おり、様々な分野の先端技術に触れられ、特許制度を通じて技術・経済の発展に貢献で きる点に魅力を感じています。当初は、法律の勉強をしたことがない私に特許法が理解 できるのか不安でしたが、充実した研修を受けて、特許法や特許審査に対する理解を深 められました。そして入庁3か月目からは、指導審査官のもとで実際に審査を始め、大 学で得た専門知識を活かせるバイオ分野や、実生活にも関わる食品分野の出願を扱って います。審査業務は、出願人の存在を近くに感じられる大変やりがいのある仕事です。 国内の特許制度の整備のみならず、国際的な特許制度調和にも携わる先輩審査官の姿に 刺激を受けると共に、審査官の活躍の場が多様化し、世界に広がっていることを実感し ています。特許に関する多岐にわたる業務に携わりながら、日々成長できる職場で一緒 に働いてみませんか。 総合職院卒農業科学・水産区分 農林水産省 政策統括官穀物課大豆係 潮田 遼 平成25年4月 農林水産省採用 生産局農産企画課企画第1係 平成26年4月 生産局総務課総括第2係 平成27年4月 生産局総務課政策調整チーム 平成28年2月 現職 「食」は私たちの「いのち」を支える根源です。あたりまえのことですが、このこと を実感している人は少ないのではないでしょうか?今の日本では食べることに困ること はまずないですが、世界に目を向けてみると、人口はどんどん増加し、食料需給は年々 逼迫してきています。我が国の食料自給率を少しでも向上させ、将来にわたって安心し て暮らせる社会を実現したい、その思いを胸に農林水産省の門をたたきました。 入省してからは米政策の見直しや、TPPが日本農業に与える影響試算などの仕事を経 験しました。今は国産大豆の担当として、生産振興や新たな取引方法の制度設計を行っ ています。仕事内容は部署によって様々ですが、「食を支え、未来につなぐ」という ゴールは一緒です。 TPPをはじめ、日本の農業は今大きく動いています。このような激動の時だからこ そ、私たちの果たす役割は大きなものになります。農林水産省で「いのち」を支える仕 事に、共に取り組んでいきましょう。 総合職大卒森林・自然環境区分 林野庁 九州森林管理局企画調整課林政推進係 増田 莉菜(写真:筆者は左) 平成25年4月 林野庁採用 国有林野部経営企画課総務班総括係 平成26年4月 九州森林管理局宮崎森林管理署都城支署 業務グループ 平成26年11月 九州森林管理局宮崎森林管理署都城支署 三股森林事務所 平成27年4月 九州森林管理局宮崎森林管理署都城支署 三股森林事務所森林官補 平成28年4月 現職 先人たちが作り上げた日本の豊かな森林を、どう守り、活かし、次の世代につないで いくか。そのための政策を考える仕事に魅力を感じ、林野庁を志望しました。 林野庁では、若手のうちの数年間を地方支部局等で勤務することが多く、私も入庁 2年目から、森林管理署及び森林事務所で、国有林野の管理経営の現場業務に携わり ました。入庁初年度に国有林野における政策を企画・立案する課にいたこともあり、 実際に本庁で作られた政策が、現場レベルでどのように動いているのかを身をもって 理解する貴重な経験となりました。 現在は九州森林管理局に勤務し、民有林と国有林の連携を推進するという仕事に携 わっています。会議等を通して地方自治体や林業関係者の方たちからお話を伺い、地域の 森林・林業の抱える課題の解決のために何ができるかを考えるやりがいのある仕事です。 現場の思いを背負い、林野庁で一緒に森林・林業の未来を考えてみませんか。