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第2節 ごみ処理の現状と評価
第2節 1 ごみ処理の現状と評価 ごみ処理の現状と推移 (1)ごみ処理の流れ 家庭からのごみは「収集ごみ」もしくは「一般持込ごみ」として、また、事業 所からのごみは「許可業者収集ごみ」もしくは「一般持込ごみ」として『宝塚市 クリーンセンター』(以下「クリーンセンター」という。)に搬入され、処理を行 っている。 分別は、10 分別で、「燃やすごみ」「プラスチック類」「かん・びん」「紙(「新 聞」「ダンボール」「雑紙」)」「布」「ペットボトル」「小型不燃ごみ」「粗大ごみ」 となっている。 「燃やすごみ」は、直接焼却処理し、 「かん・びん」 「ペットボトル」 「小型不燃 ごみ」は、選別処理を行い資源化し、ガラスくず等は埋め立て処理し、残渣は焼 却処理している。 「プラスチック類」は委託業者において選別処理を行い資源化し、残渣につい ては、クリーンセンターで焼却処理している。 また、「紙(「新聞」「ダンボール」「雑紙」)」「布」は直接資源化している。 「粗大ごみ」は、破砕処理後、鉄類を資源化し、不燃物は埋め立て、残渣は焼 却処分している。 その他、「植木ごみ」は、『緑のリサイクルセンター』でチップ化し資源化を図 っている。 なお、家庭から出る古紙等については集団回収されているものがあり、生ごみ はコンポスト容器等により堆肥化されているものがある。 粗大ごみの一部は、福祉団体がクリーンセンター内作業所においてリサイクル し、年間2回開催の粗大ごみリサイクル品販売会において販売している。 本市におけるごみ処理の流れを図 2-6に示す。 20 資源化・最終処分 新聞紙 雑誌 ダンボール 牛乳パック 布類 アルミ缶 鉄類 びん その他 集 団 回 収 分別区分 直接搬入 個別収集 中間処理等 緑のリサイクルセンター 植木ごみ 植木チップ 選別残渣(可燃) クリーンセンター 紙(新聞、ダン ボール、雑紙)・布 一 新聞 ダンボール 雑誌・書籍・チラシ 布類 選別残渣(可燃) 保管 般 廃 21 圧縮 棄 かん・びん 選別 物 分 別 回 収 資源化 スチール缶 アルミ缶 カレット(白) カレット(茶) カレット(他) 選別残渣(可燃) ペットボトル 不適物除去・梱包 ペットボトル 選別残渣(可燃) プラスチック類 ストックヤード 委託処理 再生事業者 プラ製容器包装 その他のプラスチック 選別残渣(可燃) 燃やすごみ 焼却施設 焼却灰 飛灰処理物 破砕・選別 鉄 アルミ、銅等 選別残渣(可燃) 残渣(不燃性) 小型不燃ごみ 戸別収集 粗大ごみ 不燃 可燃 修理 最終処分場 大阪湾広域 臨海環境整備センター 剪断式破砕 再使用 図 2-6 ごみ処理の流れ 1)ごみ排出量の推移 ① 排出量 本市のごみ排出量は、平成 18 年度(2006 年度)の 85,882t をピークに減少 し、平成 22 年度(2010 年度)には 77,442t となるが、平成 23 年度(2011 年 度)には若干増加し、78,320t(平成 18 年度(2006 年度)比9%減)となっ ている。 また、家庭系ごみ量については、平成 19 年度(2007 年度)からスタートし たプラスチック類の分別により大きく減少しその後も減少傾向にあり、平成 23 年度(2011 年度)には 56,142t(平成 18 年度(2006 年度)比 11%減)と なっている。 事業系ごみについては、22,052t~22,757t の間で推移している。 [t] 100,000 90,000 85,882 80,197 79,243 77,917 77,442 78,320 22,325 22,409 22,052 22,078 22,178 57,872 56,834 55,865 55,364 56,142 H19 H20 H21 H22 80,000 22,757 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 63,125 20,000 10,000 0 H18 家庭系ごみ(集団回収を含む) 図 2-7 H23 [年度] 事業系ごみ ごみ排出量の推移 平成 22 年度(2010 年度)の家庭系ごみと事業系ごみの構成比及び排出量原 単位を図 2-8に示す。 構成比としては、本市の家庭系ごみは、県平均よりも2ポイント高く、事業 系ごみは県平均より 2 ポイント低くなっており、それぞれ国平均と同値となっ ている。 家庭系ごみ及び事業系ごみの排出量原単位は、県及び国平均よりもそれぞれ 低い値となっている。 22 【家庭系ごみと事業系ごみ構成比】 【家庭系ごみと事業系ごみの排出量原単位】 [g/人・日] 1,200 100% 90% 事業系ごみ 29% 80% 事業系ごみ 31% 事業系ごみ 29% 1006 1,000 70% 800 60% 50% 40% 939 976 事業系ごみ 315 事業系ごみ 279 家庭系ごみ 671 家庭系ごみ 691 家庭系ごみ 697 宝塚市 兵庫県平均 国平均 事業系ごみ 268 600 家庭系ごみ 71% 30% 家庭系ごみ 69% 家庭系ごみ 71% 400 20% 200 10% 0 0% 宝塚市 兵庫県平均 国平均 出典:平成 22 年度 環境省一般廃棄物処理実態調査 図 2-8 家庭系ごみと事業系ごみ(平成 22 年度) 1事業所あたりの排出量を次に示す。 本市は、1事業所あたり 3,699kg/年となっており、兵庫県の 2,652kg/年、 国の 2,147kg/年よりも高い値となっている。 表 2-9 1事業所あたりの排出量(平成 22 年度) 区分 項目 事業所数※1 [事業所] 人口 [人] 人口当たりの事業所数※2 [事業所/千人] 事業系ごみ排出量※3 [t] 1 事業所あたり排出量※4 [kg/年] ※1 ※2 ※3 ※4 宝塚市 県 5,969 242,915 6,043,300 226,164 5,603,909 127,302,032 26 43 47 22,078 644,220 12,973,779 3,699 2,652 2,147 事業所数は、平成 21 年度 経済センサス 人口あたりの事業所数=事業所数(事業所)÷人口(千人) 県・国の事業系ごみ量は、環境省一般廃棄物処理実態調査平成 22 年度 1事業所あたり排出量=事業系ごみ排出量(t)÷事業所数(事業所)×1,000 23 国 表 2-10 区 分 人 口 年度 単位 人 ごみ排出量の推移 H18 H19 H20 H21 H22 H23 220,702 222,198 223,473 225,016 225,901 227,030 t/年 85,882.10 80,197.11 79,243.13 77,917.03 77,441.84 78,320.08 家庭系ごみ(集団回収を含む) t/年 63,125.12 57,871.64 56,833.97 55,865.15 55,364.25 56,141.60 家庭系ごみ(集団回収を除く) t/年 52,163.97 47,843.63 47,345.10 46,865.56 46,504.31 47,385.14 集団回収量 t/年 10,961.15 10,028.01 9,488.87 8,999.59 8,859.94 8,756.46 収集ごみ t/年 50,634.86 46,225.00 45,646.27 45,185.01 44,815.14 45,686.65 一般持ち込み t/年 1,529.11 1,618.63 1,698.83 1,680.55 1,689.17 1,698.49 t/年 22,756.98 22,325.47 22,409.16 22,051.88 22,077.59 22,178.48 許可業者ごみ t/年 15,475.79 15,234.47 14,737.71 14,471.16 14,290.36 14,676.37 一般持ち込み t/年 7,109.73 6,941.42 7,508.38 7,458.30 7,657.00 7,359.81 市 t/年 171.46 149.58 163.07 122.42 130.23 142.30 ごみ排出量 事業系ごみ 原単位(横ばい) g/人・日 1,066.11 988.84 971.50 948.69 939.21 945.14 原単位(減量化考慮) g/人・日 1,066.11 988.84 971.50 948.69 939.21 945.14 家庭系ごみ(集団回収を含む) g/人・日 783.62 713.56 696.77 680.20 671.45 677.50 家庭系ごみ(集団回収を除く) g/人・日 647.55 589.92 580.44 570.62 564.00 571.83 集団回収量 g/人・日 136.07 123.65 116.33 109.58 107.45 105.67 収集ごみ g/人・日 628.57 569.96 559.61 550.16 543.51 551.33 一般持ち込み g/人・日 18.98 19.96 20.83 20.46 20.49 20.50 g/人・日 282.50 275.28 274.73 268.50 267.76 267.64 許可業者ごみ g/人・日 192.11 187.84 180.68 176.20 173.31 177.11 一般持ち込み g/人・日 88.26 85.59 92.05 90.81 92.86 88.82 市 g/人・日 事業系ごみ 2.13 1.84 2.00 1.49 1.58 1.72 t/年 74,920.95 70,169.10 69,754.26 68,917.44 68,581.90 69,563.62 燃やすごみ t/年 57,774.04 49,059.24 49,273.94 49,019.07 48,647.78 49,770.58 資源ごみ t/年 6,216.48 10,301.10 9,340.78 8,883.00 8,704.70 8,595.81 かん・びん t/年 2,868.03 2,817.05 2,723.68 2,649.33 2,604.93 2,613.46 紙・布 t/年 2,868.09 3,431.34 2,833.99 2,667.98 2,632.30 2,780.85 ペットボトル t/年 480.36 553.35 540.94 524.95 529.57 509.86 プラスチック類 t/年 0.00 3,462.91 3,200.66 3,040.74 2,937.90 2,691.64 発泡スチロール t/年 0.00 36.45 41.51 0.00 0.00 0.00 小型不燃ごみ t/年 1,649.20 1,461.65 1,244.55 1,196.62 1,243.98 1,272.44 可燃粗大ごみ t/年 1,952.63 1,971.42 1,875.91 1,481.72 1,520.33 1,797.11 不燃粗大ごみ t/年 1,235.17 1,299.74 1,282.86 1,540.21 1,388.40 1,229.44 植木ごみ t/年 6,093.43 6,075.95 6,736.22 6,796.82 7,076.71 6,898.24 種類別 24 ② 排出量原単位 本市の排出量原単位は、平成 18 年度(2006 年度)の 1,066g/人・日をピー クに減少し、平成 23 年度(2011 年度)には 945g/人・日(平成 18 年度(2006 年度)比 11%減)となっている。 本市の平成 22 年度(2010 年度)の実績値 939g/人・日は、県平均 1,006g/ 人・日、国平均 976g/人・日を下回っている。 [g/人・日] 1,300 1,250 1,227 1,200 1,143 1,150 1,095 1,100 1,050 1,115 1,043 1,089 1,066 1,006 1,033 1,000 994 989 950 976 972 949 900 H18 H19 宝塚市 H20 H21 939 945 H22 H23 [年度] 県平均 国平均 出典:平成 22 年度 環境省一般廃棄物処理実態調査 図 2-9 排出量原単位の推移 ③ 排出量原単位の県内比較(平成 22 年度(2010 年度)) 家庭系ごみと事業ごみを合わせた排出量原単位については、本市が 939.2g/ 人・日であり、県平均、市平均と比較して少ない。 家庭系ごみの排出量原単位については、本市が 671.4g/人・日であり、県平 均及び市平均と比較すると少なくなっている。 事業系ごみの排出量原単位については、本市が 267.8g/人・日であり、県平 均、市平均、と比較して少ない。 平成 22 年度(2010 年度)の排出量原単位を図 2-10、排出量原単位(家 庭系)を図 2-11、排出量原単位(事業系)を図 2-12 に示す。 25 1人1日平均排出量 [g/人・日] 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 590.8 682.9 691.1 773.4 798.1 807.6 813.1 818.0 832.1 886.2 893.3 894.5 902.3 918.0 919.3 925.5 929.0 929.8 937.5 939.2 953.9 954.8 967.3 981.2 983.9 986.0 996.6 1,005.4 1,020.3 1,021.2 1,023.8 1,026.7 1,033.6 1,041.2 1,064.0 1,074.1 1,075.7 1,091.0 1,098.7 1,099.0 1,146.3 多可町 宍粟市 神河町 丹波市 加東市 西脇市 太子町 養父市 加西市 南あわじ市 小野市 市川町 朝来市 三田市 篠山市 播磨町 川西市 香美町 伊丹市 宝塚市 稲美町 豊岡市 相生市 猪名川町 淡路市 姫路市 たつの市 新温泉町 尼崎市 福崎町 上郡町 加古川市 高砂市 西宮市 明石市 神戸市 芦屋市 赤穂市 洲本市 三木市 佐用町 1,010.7 985.6 914.5 1,006.0 市平均 市平均(神戸市除く) 町平均 県平均 出典:平成 22 年度 環境省一般廃棄物処理実態調査 図 2-10 排出量原単位(家庭系+事業系) 26 家庭系ごみ 1人1日平均排出量 [g/人・日] 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 498.0 527.6 546.0 570.1 571.1 577.1 613.5 617.7 631.3 637.7 640.7 656.2 661.2 668.6 668.9 669.1 671.4 678.1 678.2 678.3 682.5 683.8 684.7 686.8 687.6 690.3 695.0 713.5 716.9 722.2 725.1 735.6 738.5 753.6 760.3 762.8 763.9 796.8 797.9 804.9 833.9 多可町 神河町 加東市 宍粟市 加西市 西脇市 太子町 伊丹市 豊岡市 丹波市 三田市 小野市 養父市 福崎町 加古川市 淡路市 宝塚市 たつの市 篠山市 香美町 南あわじ市 相生市 西宮市 姫路市 朝来市 尼崎市 三木市 神戸市 川西市 明石市 稲美町 洲本市 播磨町 芦屋市 赤穂市 新温泉町 市川町 上郡町 猪名川町 高砂市 佐用町 690.4 681.3 701.7 691.0 市平均 市平均(神戸市除く) 町平均 県平均 出典:平成 22 年度 環境省一般廃棄物処理実態調査 図 2-11 排出量原単位(家庭系) 27 事業系ごみ 1人1日平均排出量 [g/人・日] 0 多可町 宍粟市 市川町 丹波市 養父市 神河町 猪名川町 播磨町 太子町 南あわじ市 川西市 朝来市 上郡町 高砂市 稲美町 西脇市 小野市 篠山市 新温泉町 香美町 加東市 加西市 宝塚市 三田市 相生市 姫路市 佐用町 淡路市 たつの市 伊丹市 芦屋市 豊岡市 尼崎市 赤穂市 明石市 福崎町 西宮市 加古川市 神戸市 洲本市 50 100 150 200 250 300 350 400 450 92.9 112.7 130.6 135.7 156.8 163.5 183.3 187.0 199.7 203.7 212.1 214.7 226.9 228.6 228.8 230.5 237.1 241.1 242.6 251.4 252.1 261.0 267.8 277.2 283.6 299.2 312.4 314.8 318.5 319.7 322.1 323.5 330.0 330.7 341.9 352.6 356.5 357.8 360.6 363.1 404.0 三木市 320.3 304.3 市平均 市平均(神戸市除く) 212.8 町平均 315.0 県平均 出典:平成 22 年度 環境省一般廃棄物処理実態調査 図 2-12 排出量原単位(事業系) 28 ④ 種類別ごみ排出量の内訳 本市の平成 23 年度(2011 年度)の種類別ごみ排出量は、燃やすごみが最も 多く、49,771t(72%)、次いで資源ごみが 8,596t(12%)、植木ごみが 6,898t (10%)、粗大ごみが 3,027t(4%)、小型不燃ごみが 1,272t(2%)となって いる。 粗大ごみ 3,027 t 小型不燃ごみ 4% 1,272 t 2% 植木ごみ 6,898 t 10% 資源ごみ 8,596 t 12% 図 2-13 燃やすごみ 49,771 t 72% 種類別ごみ排出量(平成 23 年度) 29 2)ごみ組成の変化 ① ごみ質の推移 本市における過去6年間の燃やすごみの種類組成を次に示す。 燃やすごみの種類組成の平成 18 年度(平成 2006 年度)から平成 23 年度(2011 年度)までの平均値は、紙・セロファン類が 46.4%、繊維類が 4.3%、ビニ- ル・プラスチック類が 23.1%、ゴム・皮革類が 1.7%、木・竹・草・わら類が 7.1%、動物性厨芥類が 3.2%、植物性厨芥類が 5.7%、卵・貝がら類が 0.1%、 金属類が 1.3%、ガラス・陶器・石礫類が 2.2%、5 ㎜のふるいを通過しない 物が 2.3%、5 ㎜のふるいを通過する物が 2.5%となっている。 [%] 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 紙・セロファン類 ゴム・皮革類 植物性厨芥類 ガラス・陶器・石礫類 図 2-14 繊維類 木・竹・草・わら類 卵・貝がら類 5㎜のふるいを通過しない物 ビニ-ル・プラスチック類 動物性厨芥類 金 属 類 5㎜のふるいを通過する物 燃やすごみの種類組成(乾燥重量比) 30 本市における過去6年間の燃やすごみの三成分値※1を図 2-15 に示す。 燃やすごみの三成分値の平成 18 年度(2006 年度)から平成 23 年度(2011 年度)までの平均値は、水分が 48.0%、灰分が 6.6%、可燃分が 45.4%とな っている。 [%] 100 90 32.5 80 40.1 41.6 40.8 45.5 44.1 34.4 39.3 37.2 35.4 38.6 36.4 37.8 38.6 47.5 49.2 33.9 45.2 70 6.8 60 7.2 9.0 4.7 5.9 8.2 50 7.2 8.9 4.6 6.3 5.0 4.4 3.3 5.3 6.3 5.2 6.7 40 30 20 60.7 52.7 53.7 53.3 46.3 56.6 51.4 42.9 52.5 47.4 59.7 57.0 60.3 57.1 53.6 56.5 40.3 7.9 5.2 5.2 7.9 50.6 53.4 52.5 44.0 43.1 48.5 44.2 10.5 5.4 5.8 50.7 51.6 39.9 41.7 58.2 49.2 10 H1 8. 05 H1 8. 08 H1 8. 11 H1 9. 02 H1 9. 05 H1 9. 08 H1 9. 11 H2 0. 02 H2 0. 05 H2 0. 08 H2 0. 11 H2 1. 02 H2 1. 05 H2 1. 08 H2 1. 11 H2 1. 02 H2 2. 06 H2 2. 08 H2 2. 11 H2 3. 02 H2 3. 05 H2 3. 08 H2 3. 11 H2 4. 02 0 水 分 灰 分 図 2-15 [年度] 可燃分 燃やすごみの三成分値 本市における過去6年間の燃やすごみの単位体積重量※2と低位発熱量※3を 図 2-16 示す。 単位体積重量の平成 18 年度(2006 年度)から平成 23 年度(2011 年度)ま での平均値は、174kg/m3 となっている。低位発熱量の平成 18 年度(2006 年度) から平成 23 年度(2011 年度)までの平均値は、7,923kJ/kg となっている。 ごみ焼却施設の設計条件は、低質ごみが 3,767kJ/kg、基準ごみが 7,535kJ/kg、 高質ごみが 9,628kJ/kg となっており、平成 20 年(2008 年)2 月以降は概ねこ の範囲内に納まっている。 排出されたごみは、成分により低質ごみ~高質ごみに区分される。 ごみの成分が異なるため、燃焼時の発熱量が異なることが特徴である。 ・低質ごみ:水分を多く含む生ごみ等の割合が高いごみ[発熱量低] ・基準ごみ:低質ごみと高質ごみのどちらでもない平均的なごみ ・高質ごみ:プラスチック類や紙類等の割合が高いごみ[発熱量高] ※1:三成分値:ごみの性状を把握するために、燃えるごみを水分、灰分、可燃分の三成分の構成比で示す もの ※2:単位体積重量:燃やすごみの単位重量あたりの体積 ※3:低位発熱量:燃やすごみの燃焼によって発生する熱量を示すもの 31 [kg/㎥] [kJ/kg] 10,500 10,300 9,670 9,440 500 8,760 8,570 8,300 9,200 8,100 7,680 7,640 8,000 6,500 6,900 300 7,740 7,610 7,500 400 10,000 5,900 7,160 5,900 6,000 6,210 5,800 5,800 5,500 5,550 200 4,000 207 100 146 245 213 207 194 205 185 202 166 203 176 154 268 265 165 196 172 192 200 174 184 144 2,000 130 0 H1 8. 05 H1 8. 08 H1 8. 11 H1 9. 02 H1 9. 05 H1 9. 08 H1 9. 11 H2 0. 02 H2 0. 05 H2 0. 08 H2 0. 11 H2 1. 02 H2 1. 05 H2 1. 08 H2 1. 11 H2 1. 02 H2 2. 06 H2 2. 08 H2 2. 11 H2 3. 02 H2 3. 05 H2 3. 08 H2 3. 11 H2 4. 02 0 単位体積重量 図 2-16 [年度] 低位発熱量 燃やすごみの単位体積重量と低位発熱量 3)ごみステーションにおけるごみ質分析結果について 平成 22、23 年度(2010、2011 年度)に実施したごみステーションにおけるご み質分析結果を表 2-11 に示す。いずれの分別区分においても異物の混入が見 られる。 表 2-11 分別の現状 分別区分 現 燃やすごみ ●分別協力率:約 86% ●約 13%資源化可能物の混入 ●わずかな小型不燃ごみの混入 かん・びん ●分別協力率:約 55% ●小型不燃ごみの混入が著しい 紙・布 プラスチック類 ペットボトル 小型不燃ごみ 状 ●分別協力率:約 91% ●不純物:約9%(多くが資源化不可物) ●分別協力率:約 79% ●不純物:約 21%(多くが燃やすごみと資源化不可物) ●分別協力率:約 81% ●不純物:約 19%(その他の資源物、資源化不可物) ●分別協力率:約 77% ●不純物:約 23%(燃やすごみや資源化可能物) (2)収集・中間処理・最終処分の状況 1)収集・中間処理の状況 本市の分別区分・排出方法を表 2-12 に、収集及び中間処理の状況を表 2- 13 に、中間処理施設の概要を表 2-14 示す。 32 表 2-12 分別区分 プラスチック類 家庭系ごみの分別区分・排出方法 ごみの種類 ・食料品や日用品のボトル類 ・食料品などのカップ・パッ ク類 ・トレイ(皿型容器)類 ・日用品のパックなどの容器 ・チューブ類 ・発泡スチロールなど ・食料品や日用品の袋 資 排出方法 排出容器 ・食べ残し、使い残しがないきれいなもの。 ・できるだけ水などで洗って、乾かす。 ・ひとつの袋に入れて、ごみ袋の口は必ず締め て、出す。 ※汚れたものは、燃やすごみに出す。 透明もし くは半透 明の袋 透明もし くは半透 明の袋 ・空かん ・空びん 紙・布 ・新聞 ・ダンボール ・雑紙 ・布 ・片手で持てる程度をひもでしばって出す。 ※資源として取り出せない紙は、燃やすごみに 出す。 ※雨の時は、なるべく次の収集日に出す。 紙:ひもで 縛る 布:透明も しくは半 透明の袋 ペットボトル ・飲料用 ・酒類用 ・しょうゆ用 ・ドレッシングタイプ ・調味料(ノンオイル) ・食酢、調味酢 ・みりん風調味料 ・中を軽く洗ってから出す。 ・大きなものは足などで踏みつぶす。 ・他のごみを混ぜない。 ※ペットボトルのキャップ・ラベルはプラスチ ック類に出す。 透明もし くは半透 明の袋 源 かん・びん ・かんとびんは同じ袋に入れる。 ・かんとびんは中を洗ってから出す。 ・スプレーかん、カセットボンベなどは、必ず 中身を使い切ってから出す。 ・日本酒・ビールなどのリターナブルびんは販 売店に返却する。 ・びんのふたは、分別して出す。 ※飲料・化粧品・医薬品のかん・びん(ただし 乳白色のガラスびんは、小型不燃ごみへ) 小型不燃ごみ 燃やすごみ 粗大ごみ 剪定枝・落葉等 ・刃物や先のとがったもの、ガラス片や蛍光管 は厚紙などに包むなど安全な工夫をして出 す。 ・陶磁器類 ※電池のうち、ボタン型電池やニッカド・リチ ・金属類 ウム・水銀電池は、回収箱を設置してある販 ・小型家電類 売店に返却する。 ・ガラス類 ※刃物類の出し方:厚紙等に包む⇒袋に入れ、 「キケン」とメモを貼る。 ※30 ㎝を超える不燃ごみ(蛍光管を除く)は、 粗大ごみに出す。 ・台所ごみは十分に水切りする。 ・天ぷら油は紙くずや布くずに吸わせるか、凝 ・台所ごみ 固剤で固めて出す。 ・紙くず ・天ぷら油のリサイクルの利用。 ・ゴム類・皮革類 ・30 ㎝を超えるぬいぐるみなどは粗大ごみに出 ・木製ハンガー す。 ・紙おむつ ・先のとがったものは厚紙に包むなど安全な工 ・ぬいぐるみ 夫をして出す。 ・カセットテープ、ビデオテ ・ゴムホースは 30 ㎝程度に切って出す。 ープ ・50cmまでの日曜大工で不要になった木材は ・その他:少量の灰、たばこ ひもでしばって出す。 の吸いがら、使い捨てカイ ※家庭の庭木を剪定した剪定枝ごみは、戸別収 ロ、乾燥剤、保冷剤 集もしくは、直接、緑のリサイクルセンター へ持ち込む。 ※ペットのフン、猫用砂は、袋等に入れて出す。 ・1 辺 30 ㎝を超える品物。ただし、燃やすごみで 50 ㎝以下の棒状、板状のも のを除く。 ・1 辺 30 ㎝以内であっても、容易に片手で持てない重さの品物。(目安として は 5 ㎏以上) ・粗大ごみ処理券(シール)を貼る、若しくは直接クリーンセンターへ持ち込む ・緑のリサイクルセンターへ直接持ち込む。 ※家庭の庭木を剪定した剪定枝ごみは、戸別収集もしくは直接緑のリサイクル センターへ持ち込む。 33 透明もし くは半透 明の袋 透明もし くは半透 明の袋 - - 表 2-13 分別区分 プラスチック類 収集回数 週1回 収集及び中間処理の状況 収集方法 ステーション方式 中間処理 クリーンセンターで集積し、民間委託 業者で処理し、資源化している。 クリーンセンターで選別等の処理を かん・びん 月2回 ステーション方式 し、民間委託業者に売却し、資源化して 資 いる。 源 クリーンセンターで選別等の処理を 紙・布 月2回 ステーション方式 し、民間委託業者に売却し、資源化して いる。 クリーンセンター・ペットボトル処理 ペットボトル 月2回 ステーション方式 施設で選別等の処理をし、民間委託業者 に売却し、資源化している。 破砕・選別処理し、可燃物は焼却処理 小型不燃ごみ 月2回 ステーション方式 し、不燃物は埋立処分し、鉄、アルミ、 銅などは、民間委託業者に売却し、資源 化している。 クリーンセンター焼却処理施設で焼 燃やすごみ 週2回 ステーション方式 却処理し、焼却灰と飛灰処理物は埋立処 分している。 可燃系粗大ごみは、破砕し、焼却処理 している。 不燃系粗大ごみは、破砕・選別処理し、 粗大ごみ 随時 戸別収集 直接搬入 可燃物は焼却処理し、不燃物は埋立処分 し、鉄、アルミ、銅などは、民間委託業 者に売却し、資源化している。 修理して再利用できるものは、修理 し、粗大ごみリサイクル品展示・販売会 を実施している。 剪定枝・落葉等 随時 直接搬入 戸別収集 緑のリサイクルセンターでリサイクル チップ化処理を行った後、市民、農家へ 無料で配布している。 注 1)収集日は、月~ 金曜日とし、祝日も収集を行う。 注 2)植木ごみは緑のリサイクルセンターで処理している。 注 3)焼却処理施設で発生した焼却残渣、粗大ごみ処理施設で発生した不燃物は大阪湾広域臨海環境整備セン ター( フェニックス) へ搬入し、埋立処分している。 注 4)平成 19 年4 月からプラスチック類の分別収集を開始したことに併せて、可燃ごみを週3 回収集して いたものを、燃やすごみ2 回、プラスチック類1 回に変更し、祝日収集を開始した。また収集の民間 委託を進めてきており、平成 23 年4 月では世帯構成比で 80 % を委託収集している。 34 表 2-14 クリーンセンター 施設名 焼却処理施設 区分 粗大ごみ処理施設 所 在 地 所 工 プラスチック類 ストックヤード 8,679.84m2 緑のリサイクルセンター 宝塚市切畑字長尾山 19-25 宝塚市 敷地面積 竣 ペットボトル処理施設 宝塚市小浜1丁目2-15 管 処理能力 中間処理施設の概要 宝塚市 3,717.55m2 126.63m2 320t/24h 機械選別 50t/5h 250kg/h (160t/24h×2 炉) 手選別 20t/5h ~300kg/h 昭和 63 年 10 月 平成2年3月 1,146.31m2 8,400.00m2 ― 25t/日 平成 11 年3月 平成 19 年3月 平成 11 年3月 手選別+圧縮結束 ― 回転式破砕設備 剪断式破砕機、 処理方式 全連続燃焼方式ストーカー炉 回転式破砕機+機械選別、手選別コ 35 ンベヤ 主要設備 受入供給設備:ピットアンドクレ ーン方式 受入供給設備:貯留ピット、ごみク レーン、供給コンベア、ダンピング ボックス 燃焼ガス冷却設備:ボイラ方式 破砕圧縮設備:回転式破砕機、剪断 式破砕機 排ガス処理設備:バグフィルタ ー、触媒脱硝装置、飛灰処理装置 排出設備:振動コンベア、排出コン ベア、貯留ホッパ 余熱利用設備:蒸気式タービン (出力 800 kw) 選別設備:手選別コンベア、磁力選 通風設備:平衡通風方式 灰出設備:灰押出装置、ピットア ンドクレーン方式 排水処理設備:ごみ汚水炉内噴霧 装置、排水処理装置 別機、不燃物、可燃物等分離装置 圧縮設備:減容機 破砕圧縮設備:破砕機 2)収集・運搬車両 本市の収集・運搬車両の状況を次に示す。 表 2-15 区分 収集・運搬車両 直営 項目 収集・運搬車両台数[台] 総積載量[t] 件数[件] 収集委託 30 57 - 収集許可 44 100 6 合計 50 113 12 124 270 - 出典:平成 22 年度 環境省一般廃棄物処理実態調査 3)収集・運搬量 本市のごみ収集・運搬量を次に示す。 収集・運搬量の合計量は、平成 19 年度(2007 年度)以降、約 59,106t~約 61,459t の間で推移している。 平成 23 年度(2011 年度)の収集・運搬量は、約 60,363t となり、日平均収集・ 運搬量は、165.38t となっている。 表 2-16 ごみ収集・運搬量 区分 収集運搬合計 日平均 収集ごみ 家庭系・収集 燃やすごみ 資源ごみ かん・びん 紙・布 ペットボトル プラスチック類 発泡スチロール 小型不燃ごみ 可燃粗大ごみ 不燃粗大ごみ 植木ごみ 事業系・許可 燃やすごみ 資源ごみ かん・びん 紙・布 ペットボトル プラスチック類 発泡スチロール 小型不燃ごみ 可燃粗大ごみ 不燃粗大ごみ 植木ごみ 年度 単位 t/年 t/日 t/年 t/年 t/年 t/年 t/年 t/年 t/年 t/年 t/年 t/年 t/年 t/年 t/年 t/年 t/年 t/年 t/年 t/年 t/年 t/年 t/年 t/年 t/年 t/年 t/年 H18 H19 H20 H21 H22 H23 66,110.65 181.13 66,110.65 50,634.86 42,674.96 5,685.78 2,488.59 2,752.01 445.18 0.00 0.00 1,638.90 299.90 335.32 0.00 15,475.79 14,271.71 404.89 369.10 1.05 34.74 0.00 0.00 4.59 569.11 219.83 5.66 61,459.47 168.38 61,459.47 46,225.00 34,445.90 9,681.42 2,441.83 3,357.15 520.05 3,362.39 0.00 1,445.41 250.54 401.73 0.00 15,234.47 13,913.73 537.82 369.16 0.99 32.71 98.59 36.37 8.89 562.93 202.97 8.13 60,383.98 165.44 60,383.98 45,646.27 35,085.15 8,702.35 2,307.33 2,762.02 514.43 3,118.57 0.00 1,230.67 245.63 382.47 0.00 14,737.71 13,534.40 560.20 411.91 1.55 26.23 79.32 41.19 4.16 452.23 186.72 0.00 59,656.17 163.44 59,656.17 45,185.01 34,948.49 8,442.26 2,322.77 2,605.08 504.43 3,009.98 0.00 1,181.45 273.67 339.14 0.00 14,471.16 13,568.21 371.16 321.34 0.00 19.65 30.17 0.00 3.17 378.93 149.69 0.00 59,105.50 161.93 59,105.50 44,815.14 34,673.27 8,317.19 2,320.40 2,573.63 513.34 2,909.82 0.00 1,219.40 357.62 247.66 0.00 14,290.36 13,543.32 321.76 278.82 0.00 15.52 27.42 0.00 13.02 279.45 132.81 0.00 60,363.02 165.38 60,363.02 45,686.65 35,577.71 8,207.72 2,318.47 2,728.79 496.26 2,664.20 0.00 1,259.10 390.67 251.11 0.34 14,676.37 13,832.45 334.85 293.11 0.90 13.47 27.37 0.00 3.15 350.49 155.43 0.00 36 4)焼却処理量の推移 本市の焼却処理量は、平成 18 年度(2006 年度)をピークに減少傾向にあり、 平成 23 年度(2011 年度)には、若干増加したものの 55,042t(平成 18 年度(2006 年度)比約 13%減)となっている。 [t] 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 63,555 55,213 55,242 54,672 53,888 55,042 H19 H20 H21 H22 H23 20,000 10,000 0 H18 [年度] 図 2-17 焼却処理量の推移 5)粗大ごみ処理施設処理量の推移 本市の粗大ごみ処理施設処理量は、平成 18 年度(2006 年度)をピークに減少 傾向にあったが、平成 23 年度(2011 年度)に増加し、4,299t(平成 18 年度(2006 年度)比約 11%減)となっている。 [t] 6,000 5,000 4,000 4,074 3,997 3,000 0 3,584 3,623 3,766 4,83 7 4,7 33 4 ,403 4 ,219 4,153 4,299 622 581 531 518 470 467 2,000 1,000 3,717 141 H18 154 H19 155 H20 粗大ごみ処理施設処理量 図 2-18 60 117 H21 可燃残渣 H22 不燃残渣 粗大ごみ処理施設処理量の推移 37 66 H23 資源化量 [年度] 6)ペットボトル処理施設処理量の推移 本市のペットボトル処理施設処理量は、平成 19 年度(2007 年度)をピークに 減少傾向にあったが、平成 22 年度(2010 年度)に増加し、平成 23 年度(2011 年度)に減少して約 510t(平成 18 年度(2006 年度)比約 8%減)となっている。 [t] 600 553 500 541 525 530 480 400 300 455 443 437 99 98 88 H19 H20 H21 510 464 443 359 200 100 121 0 H18 ペットボトル処理施設処理量 図 2-19 65 67 H22 H23 可燃残渣 [年度] 資源化量 ペットボトル処理施設処理量の推移 7)最終処分の現状 焼却処理施設で発生した焼却残渣、粗大ごみ処理施設で発生した不燃残渣は大 阪湾広域臨海環境整備センター(通称:フェニックス)へ搬入し、埋立処分して いる。 [t] 12,000 10,000 10,210 141 9,320 154 9,043 155 9,166 H19 8,705 117 8,472 60 8,458 66 8,888 8,588 8,412 8,392 H20 H21 H22 H23 8,000 6,000 10,069 4,000 2,000 0 H18 焼却処理施設・焼却残渣 図 2-20 粗大ごみ処理施設・不燃残渣 埋立処分量の推移 38 [年度] 表 2-17 埋立処分場の概要 区 分 名 称 神戸沖埋立処分場 大阪沖埋立処分場 地 神戸市東灘区向洋町地先 大阪市此花区北港緑地地先 管 大阪湾広域臨海環境整備センター 大阪湾広域臨海環境整備センター 88ha 95ha 画 管理型 管理型 量 1,500 万 m3 1,400 万 m3 所 在 所 内 処 分 場 面 積 区 埋 立 容 容 ※ 大阪湾フェニックス計画( 平成 24 年3月変更認可) (3)減量化・再資源化の現状 1)ごみ減量化・再資源化施策 本市で行っている減量化・再資源化施策は次のとおりである。 ア 家庭から排出するときに 分別の徹底(燃やすごみ、プラスチック類、かん、びん、紙、布、ペットボ トル、小型不燃ごみ) イ クリーンセンター・緑のリサイクルセンターでの処理時点で 不燃性粗大ごみからの鉄の選別 小型不燃ごみからの鉄、アルミ、非鉄金属の選別 植木ごみのチップ化 かん・びんから、スチール缶、アルミ缶、鉄類、白カレット、茶カレット、 その他カレットを選別 紙・布を直接資源化 ペットボトルから不純物を除去しペットボトルを資源化 ウ 家庭での減量化・再資源化努力をサポート 生ごみ堆肥化容器の斡旋頒布 生ごみの減量化を推進するため、有償で斡旋している。(年2回、6月・12 月に申し込み受付) 次に生ごみ堆肥化容器の斡旋実績を示す。 表 2-18 生ごみ堆肥化容器の斡旋実績 項目 年度 生ごみ堆肥化容器 (台) EM ボカシ (袋) 平成 18 年度 100 368 平成 19 年度 127 419 平成 20 年度 130 448 平成 21 年度 76 314 平成 22 年度 50 243 平成 23 年度 47 185 39 生ごみ処理機購入費助成金交付制度 生ごみを減量化、堆肥化を推進するため、家庭用生ごみ処理機購入者に助成 金を交付した。(交付金:購入費の 1/2 で、限度額を 20,000 円) 表 2-19 生ごみ堆肥化容器の斡旋実績 項目 年度 交付台数 (台) 交付金額 (円) 平成 18 年度 100 1,940,000 平成 19 年度 100 1,973,300 平成 20 年度 81 1,590,600 平成 21 年度 69 1,363,800 平成 22 年度 ※ ※ 平成 23 年度 ※ ※ ※ 平成 22 年度から効果検証のため中止 種類 年度 再生資源集団回収奨励金制度 再生資源を集団回収している団体に対して奨励金を交付し、ごみ減量化・資 源化を図っている。(再生資源1㎏につき、3円を交付) 次に再生資源集団回収の実績を示す。 表 2-20 再生資源集団回収の実績 新聞紙 (kg) 雑紙 (kg) ダンボール (kg) 布類 (kg) アルミ缶 (kg) 鉄類 (kg) 牛乳パック その他 (kg) (kg) 回収量(kg) 合計 単価 (円) 奨励金 団体数 合計 登録/申請 H14 5,827,637.0 1,564,544.0 809,474.0 414,429.0 22,393.0 440.0 16,520.0 1.0 8,655,438.0 4 34,621,720 258/253 H15 6,128,941.0 1,683,311.0 860,437.0 418,736.0 24,178.7 1,181.0 16,620.0 2.0 9,133,406.7 4 36,533,592 268/264 H16 6,683,974.0 1,922,080.0 903,139.0 432,927.0 26,593.1 1,025.0 15,580.0 5.0 9,985,321.3 3 29,955,963 277/268 H17 7,070,140.0 2,131,654.0 978,734.0 479,220.0 28,292.7 1,300.0 15,070.0 0.0 10,704,409.7 3 32,113,224 292/284 H18 7,240,263.0 2,160,606.0 1,020,002.0 493,343.0 29,589.0 1,280.0 15,880.0 190.0 10,961,153.0 3 32,883,441 297/289 H19 6,558,662.0 2,013,413.0 941,075.4 458,081.4 36,199.8 1,210.0 19,130.0 235.0 10,028,006.6 3 30,084,000 312/306 H20 6,081,689.0 1,985,585.0 926,612.0 433,387.0 44,154.1 1,150.0 16,290.0 2.0 9,488,869.1 3 28,466,598 326/318 H21 5,669,878.0 1,888,063.0 931,961.0 444,815.0 48,786.6 1,098.0 14,980.0 0.0 8,999,581.6 3 26,998,731 336/324 H22 5,500,984.0 1,886,737.0 940,948.0 460,417.3 56,881.7 380.0 13,590.0 0.0 8,859,938.0 3 26,579,799 351/330 H23 5,364,644.0 1,904,283.0 913,581.0 509,109.0 51,050.3 856.0 12,940.0 0.0 8,756,463.3 3 26,269,371 347/338 エ その他の施策 広報・啓発活動 全戸配布の宝塚市ごみの減量と資源化・分け方(ごみ収集カレンダー)、広 報誌に「めざせ!ごみゼロ」の記事を連載、ふれあいトーク、ホームページの 活用など、ごみの発生抑制・資源化のための広報・啓発活動を行っている。 ごみゼロ推進員(廃棄物減量等推進員)制度 地域住民と行政との仲介役となり、ごみ問題の啓発等の活動を推進している。 40 ごみ減量化・再資源化推進宣言店(スリム・リサイクル宣言の店) 簡易包装の推進や再生品の使用・販売等に取り組んでいる店舗や事業所を 「ごみ減量化・再資源化推進宣言の店」に指定し、ごみの減量化・再資源化の 推進を図る。(平成 22 年度(2010 年度)末 64 店舗(事業所)指定) 買い物袋持参運動 毎年 10 月に全国規模で買い物袋持参運動を展開している。 また、平成 18 年(2006 年)の容器包装リサイクル法の改正をきっかけに、 大型スーパー等によるレジ袋削減の取り組みが進んでいる。本市でも商店連合 会や消費者協会と連携して取り組んでおり、平成 23 年(2011 年)5月以降下 記の団体、事業者と「レジ袋の削減等に関する協定」を締結している。 団 体:宝塚商工会議所、宝塚市商店連合会、消費者協会宝塚 事業者:イズミヤ㈱、生活協同組合コープこうべ、㈱阪急阪神百貨店宝塚 阪急、㈱阪食 クリーンセンター施設見学(施設見学指導員による。) ごみ処理の状況を見学することにより、ごみ問題を見つめ直し、ごみの減量 化・資源化を推進するため実施している。市民ボランティアである施設見学指 導員により、案内・説明している。(平成 23 年度(2011 年度)は、小学生 27 校 2,553 人、自治会、中高大学生など 4 団体 50 人 合計 31 団体 2,603 人) ごみ減量啓発ポスター募集 毎年夏休みをはさんで小中学生を対象にごみ減量啓発ポスター募集を行い、 多数の応募がある。優秀な作品も多く、市庁舎、公民館等展示をする他環境イ ベント会場での展示を随時行っている。(平成 23 年度(2011 年度)は、小学 校 345 点、中学校 390 点、合計 735 点の応募) リサイクルチップの配布 緑のリサイクルセンターでは、市内で発生した植木剪定枝・草を細かく粉砕 し、発酵処理させた「熟成チップ」を生産し、これらを園芸・家庭菜園・農作 物の栽培などの土壌改良材(堆肥)として、多くの市民・農家の方々に活用し ていただくよう、無料で提供している。 きずな収集の実施 親族や身近な人たちによるごみ出しの協力が得られず、自分でごみステーシ ョンまでごみを持ち出すことが困難な高齢者又は障がい者でひとり暮らしの 人を対象に、自宅前までごみの収集を行う「きずな収集」を平成 23 年度(2011 年度)から実施している。また、希望者には安否確認も併せて行っている。 剪定枝ごみの戸別収集 家庭から出される植木ごみを資源化することを目的に、申し込みによる戸別 収集を平成 23 年度(2011 年度)から実施している。 41 2)資源回収の状況 ① 資源化量の推移 本市で行っている資源化量(クリーンセンターでの中間処理後の資源化量と 集団回収量を合わせた量)の推移を次に示す。 本市の資源化量は、平成 19 年度(2007 年度)の 24,830t をピークに減少傾 向にあり、平成 23 年度(2011 年度)には 23,213t となっている。また、資源 化率においても平成 19 年度(2007 年度)の 31.0%をピークに 30%前後で横 ばいである。 [%] [t] 40.0 40,000 35,000 30,000 25,000 31.0 26.0 29.7 30.3 29.6 30.0 24,830 22,289 20,000 35.0 30.1 10,028 23,846 23,129 23,494 23,213 9,489 9,000 8,860 8,756 25.0 20.0 10,961 15.0 15,000 10.0 10,000 14,802 5,000 11,328 14,357 14,129 14,635 14,456 5.0 0.0 0 H18 H19 H20 H21 H22 H23 [年度] 中間処理後資源化 図 2-21 集団回収 資源化率 資源化量の推移 ② 資源化量の内訳 資源化量の内訳を表 2-21 に示す。 粗大ごみ処理施設から選別後資源化される鉄くず、非鉄金属類、鉄シュレッ ダー等については、平成 18 年度(2006 年度)をピークに減少傾向にある。 ペットボトルは、平成 19 年度(2007 年度)をピークに減少傾向にある。 プラスチック類は、平成 19 年度(2007 年度)をピークに減少傾向にあり、 平成 22 年度(2010 年度)に微増するが、平成 23 年度(2011 年度)に減少し ている。 紙類については、平成 19 年度(2007 年度)をピークに減少傾向となってい たが、平成 23 年度(2011 年度)に微増している。 ガラス類については、平成 21 年度(2009 年度)より上昇傾向にある。 鉄缶プレスについては、平成 19 年度(2007 年度)をピークに減少傾向にあ る。 アルミ缶については、平成 20 年度(2008 年度)より微増傾向にある。 42 緑のリサイクルセンターでのチップ化については、平成 19 年度(2007 年度) をピークに上昇していたが、平成 23 年度(2011 年度)に減少している。 全般的に、総ごみ量の減少とあいまって、減少傾向を示しているが、ガラス 類については、上昇傾向にある。 表 2-21 資源化量の内訳 年度 単位 H18 H19 H20 H21 H22 H23 t/年 22,289.22 24,829.93 23,846.33 23,128.50 23,494.48 23,212.57 t/年 11,328.07 14,801.92 14,357.46 14,128.91 14,634.54 14,456.11 粗大ごみ処理施設 t/年 621.71 581.36 531.21 517.52 469.61 466.52 小型不燃 t/年 51.05 41.01 38.27 58.19 46.29 48.89 鉄くず t/年 17.10 7.16 9.49 13.60 13.48 7.11 非鉄金属類 t/年 33.95 33.85 28.78 44.59 32.81 41.78 t/年 570.66 540.35 492.94 459.33 423.32 417.63 ペットボトル処理施設 t/年 359.27 454.51 443.23 437.34 464.10 442.60 プラスチック類ストックヤード t/年 0.00 3,004.06 2,689.37 2,685.62 2,729.89 2,491.45 選別・保管 t/年 4,150.09 4,685.99 3,957.65 3,691.43 3,893.94 4,157.30 区 分 資源化量 中間処理後資源化 鉄シュレッダー等 紙類 資 源 化 t/年 2,327.40 2,633.00 2,067.49 2,011.29 1,939.30 2,051.75 紙(新聞) t/年 142.49 163.48 104.19 88.44 91.72 123.43 紙(雑誌) t/年 956.53 1,319.13 1,273.85 1,211.15 1,165.88 1,237.07 紙(ダンボール) t/年 1,228.38 1,150.39 689.45 711.70 681.70 691.25 布 t/年 461.39 658.75 606.39 424.49 498.87 586.24 ガラス t/年 668.50 683.02 662.91 664.53 854.62 930.45 ガラス(白) t/年 283.96 277.31 263.53 248.23 340.68 338.38 ガラス(茶) t/年 250.87 262.19 243.73 253.73 298.48 316.26 ガラス(その他) t/年 133.67 143.52 155.65 162.57 215.46 275.81 鉄缶プレス t/年 567.45 595.82 527.57 476.19 485.92 459.65 アルミ缶 t/年 125.35 115.40 93.29 114.93 115.23 129.21 t/年 6,197.00 6,076.00 6,736.00 6,797.00 7,077.00 6,898.24 緑のリサイクルセンター 集団回収 t/年 10,961.15 10,028.01 9,488.87 8,999.59 8,859.94 8,756.46 新聞紙 t/年 7,240.26 6,558.66 6,081.69 5,669.88 5,500.98 5,364.64 雑紙 t/年 2,160.61 2,013.41 1,985.59 1,888.06 1,886.74 1,904.28 ダンボール t/年 1,020.00 941.08 926.61 931.96 940.95 913.58 布類 t/年 493.34 458.08 433.39 444.82 460.42 509.11 アルミ缶 t/年 29.59 36.20 44.15 48.79 56.88 51.05 鉄類 t/年 1.28 1.21 1.15 1.10 0.38 0.86 ビン t/年 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 牛乳パック t/年 15.88 19.13 16.29 14.98 13.59 12.94 その他 t/年 0.19 0.24 0.00 0.00 0.00 0.00 % 26.00 31.00 30.10 29.70 30.30 29.60 資源化率 43 ③ 資源化率の推移 資源化率の推移を次に示す。 本市の平成 22 年度(2010 年度)の資源化率 30.3%は、国平均を 9.5 ポイン ト上回り、県平均を 13.0 ポイント上回っている。 [%] 32.0 30.0 31.0 30.3 30.1 29.7 20.3 20.3 20.5 20.8 16.6 17.1 17.4 17.3 H19 H20 H21 H22 28.0 29.6 26.0 24.0 22.0 20.0 26.0 19.6 18.0 15.3 16.0 14.0 H18 宝塚市 県平均 H23 [年度] 国平均 出典:平成 22 年度 環境省一般廃棄物処理実態調査 図 2-22 資源化率の推移 (4)処理・処分量及び資源化量のまとめ 平成 23 年度(2011 年度)の処理・処分量、資源化量を次に示す。 焼却処理施設 焼却処理 55,042t 家庭系 収集ごみ 焼却残渣 8,392t 埋立処分 8,458t 事業系 収集ごみ 66t 69,564t 粗大ごみ処理施設 ペットボトル処理施設等 12,895t 7,559t 資源化 一般持込 緑のリサイクルセンター 6,898t 6,898t 23,213t 集団回収 8,756t 資源化率=23,213 ÷ (69,564+8,756)×100=29.6% 図 2-23 処理・処分量及び資源化量(平成 23 年度) 44 (5)処理・処分費用 ごみ処理原価の推移を次に示す。ごみ処理原価は、微減傾向を示している。 [円/t] 45,000 [円/人・月] 41,277 1,400 38,979 38,475 36,932 36,283 40,000 1,200 35,000 1,000 30,000 800 25,000 600 20,000 1,088 1,086 1,014 400 932 917 15,000 10,000 200 5,000 0 0 H18 H19 H20 1人1月当たり 経費(円/人・月) 図 2-24 H21 1t当たり 処理経費(円/t) ごみ処理原価の推移 45 H22 [年度]