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九州の「地域商社」 クロスエイジにおける 加工・業務用野菜の取り組み
加工・業務用国産野菜の利用拡大セミナー 九州の「地域商社」 クロスエイジにおける 加工・業務用野菜の取り組み 平成28年7月21日(木) 株式会社クロスエイジ 代表取締役 藤野直人 はじめに ② 品目選定のポイント ① 加工・業務用の取り組み ③ まとめ ㈱クロスエイジについて これまで 業界における位置づけ これから 149 「販路開拓」 14億円 ⇒取引先数 94 ⇒商品化数(オリジナル商材) 27 (中規模流通) × ⇒九州を基盤に2020年までの目標売上 「農業コンサル」 (20段階) ⇒農産物の流通プロデュース “広域”地域商社 100億円 ⇒長期ビジョンにおける目標売上 ※九州のモデルを全国へ展開 ⇒九州を対象区域(産地) 地域商社 (地域産品) ⇒スタッフ総数 DMO (観光資 源) 地域(自治体) 農家との信頼関係 ⇒事業のベース 地域連携 (複数自治体、県) 広域連携 1 はじめに ① 加工・業務用の取り組み ② 品目選定のポイント ③ まとめ 本日の内容 1. 加工・業務用野菜への取り組み 2. 当社における品目選定のポイント 3. まとめ 2 はじめに ① 加工・業務用の取り組み ② 品目選定のポイント ③ まとめ 1.加工・業務用野菜への 取り組み 3 ① 加工・業務用の取り組み はじめに ② 品目選定のポイント ③ まとめ 上位16品目中、9品目で加工・業務用出荷 No. 20% 80% (16アイテム) アイテム 用途 1 青果用カットネギ 青果 2 アイコトマト 青果 3 青果用紅はるか 青果 4 業務用ニラ 加工・業務用 5 業務用カットネギ 加工・業務用 6 業務用根切りネギ 加工・業務用 7 業務用ミニトマト 加工・業務用 8 業務用人参(有機) 加工・業務用 9 ネバリスター 青果、加工・業務用 10 カラフルミニトマト 青果 11 大長ナス 青果、加工・業務用 12 業務用大玉トマト 加工・業務用 13 青果用ミニトマト 青果 14 業務用大根 加工・業務用 15 トマトベリー 青果 16 ミディトマト 青果 4 はじめに ① 加工・業務用の取り組み ② 品目選定のポイント ③ まとめ 5 はじめに ① 加工・業務用の取り組み ② 品目選定のポイント ③ まとめ 2.当社における 品目選定のポイント 6 はじめに ② 品目選定のポイント ① 加工・業務用の取り組み ③ まとめ 農家が儲からないと意味がない 生産者が考える取引面における課題 市場価格高騰→市場出荷に流れる(14%) 資料:独立行政法人農畜産業振興機構 市場出荷のほうがメリット多い(12%) ⇒生産者側の意識改革・・・だが、規模や後継者の有無、品目によって農家が選択 取引先を見つけることができない(17%) 取引先が単年度で終了(10%) 要望・ニーズ情報が少ない(13%) 取引先との信頼関係構築が難しい(11%) 取引先の仕入れ担当者変更で条件変更(9%) 産地と最終実需者を結ぶコーディネーター不在(9%) 決済サイトが長すぎる(9%) 取引先が契約条件をもまらない(9%) 販売代金を回収できない(8%) ⇒「中間事業者(地域商社、等)」を介した流通経路の構築、中間事業者は早い者勝ち、誰がやってもいい 重要 価格が低すぎる(33%) 出荷条件・規格が厳しい(18%) 急な出荷要望への対応(14%) ⇒実需者の求めるものを理解しつつ、産地や農家の立場に立った品目の選定 ⇒その後、低コスト・省力化・規模拡大、選別・調製・流通経費の削減、商品化率向上に取り組む 数量の安定出荷(41%) 欠品した場合ペナルティーが課される(9%) ⇒最終的には畑で差別化できる農家が生き残る、生産現場に注力できる体制づくりが重要 7 はじめに ① 加工・業務用の取り組み ② 品目選定のポイント ③ まとめ ポイント①:単価の高いもの 出荷漏れや取引先の急な出荷要望への対応時に、最悪宅急便で送っても 大丈夫な品目を選定。 ■業務用ニラ ■バジル ■業務用カットネギ ■大長ナス 8 はじめに ① 加工・業務用の取り組み ② 品目選定のポイント ③ まとめ ポイント②:市場が出来上がっていないもの 加工・業務用の単価が決まっている(相場感形成)もの、規格が決まってし まっているもの、機械化が進み単価・面積勝負のものはやらない。 ※引き合いの中での対応はしているが、産地形成まではしない。 通常の切り大根 ■もものすけカブ よりも・・・ ■桜島大根(業務用に一次加工) ■味一番紫 9 ① 加工・業務用の取り組み はじめに ② 品目選定のポイント ③ まとめ ポイント③:回転率の高いもの PDCAが素早く回せて、改善に向かえる。また、最悪産地で被害が出ても1 ヶ月程度で回復していく。 規格 規格 Sネギ 8mm 以下 小ネギ 8~ 16mm 中ネギ 16~ 22mm 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 細いネギが多くなる シルバーウィークによる 注文増、不足時期 太いネギが多くなる 全体の 収量増 長雨による 品質悪化 盛夏期は 収量減 全体の 収量増 厳寒期は収量減 生育不良、霜で枯れ 全体の動向 ※猛暑、水不足の場 合は葉先が枯れる ■年間を通じた青ネギの畑の状況、品質(業務用カットネギの原料) ※12月~2月収穫分は秋季に概ね生 育させておき、冬季に刈り取りを行う 10 はじめに ① 加工・業務用の取り組み ② 品目選定のポイント ③ まとめ 3.まとめ 11 はじめに ① 加工・業務用の取り組み ② 品目選定のポイント ③ まとめ 加工・業務用野菜も品目選定が重要 差別化 ○(している) ×(していない) 〇 × ( 対応していない) 食の外部化 ( 対応している) 外食や中食向け差別化商材 業務用に作付けされた農産物、業務用 例)6次化によるカットネギ、有機人参、ネバ に適した規格の農産物 リスター(長芋)、大長ナス、もものすけカブ、 例)業務用ニラ、業務用根切りネギ、業務用 桜島大根、味一番紫、バジル、等 トマト、業務用大根、等 「すそ物」として対応 例)C品長芋、2L・3Lさつまいも、等 量販店、百貨店、通信販売、等でのこ 農協(特に指定産地)→市場出荷 だわり農産物 ※一定の産地から都市消費者への安定供給推進 例)6次化によるカップネギ、アイコトマト、紅 大量生産・大量流通・大量消費に対応 はるか(さつまいも)、こだわりトマト、等 した青果流通 12