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内容 中国におけるCCTビジネスの展開

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内容 中国におけるCCTビジネスの展開
2006 年石炭技術会議
【
講 演
Ⅶ
】
中 国 に お け る CCT ビ ジ ネ ス の 展 開
竹川
東明
財団法人石炭エネルギーセンター
事業化推進部長
中国におけるCCTビジネスの展開
JCOAL 事業化推進部 竹川 東明
2006年石炭技術会議
2006年11月27日(月)
1
内容
中国における CCT普及にかかる日本企業の活動の現状
石炭火力発電所に向けた協力の可能性
地域事例(貴州省におけるCCT普及可能性)
まとめ
2
講-Ⅶ-1
2006 年石炭技術会議
中国におけるCCTビジネス環境
第11次5ヵ年計画等
資源節約型、循環型経済等によ
る持続的発展の実現
石炭の生産、開発、利
用の現状と政策・方針
省エネルギーの
現状と政策及び
規制の動向
中国のCCT市場
環境汚染の現
状と政策及び規
制の動向
外資の投資環境整
備状況及び優遇策
3
中国における石炭生産
¾
¾
¾
中国の1次エネルギーの74%強(2003)を供給
2005年は21億トンを生産。
電力用、鉄鋼用の石炭を中心に需給が逼迫。
国内供給優先で輸出枠を設け不足分は輸入も。
4
講-Ⅶ-2
2006 年石炭技術会議
中国における石炭生産・消費動向と課題
生産は中部、西部、東部、需要は東部、南部に
集中。
北部・西部の石炭を東部・南部沿海部へ輸送
するインフラ整備。
石炭生産における国有重点炭鉱の比率は2003
年で約48%。他は地方国有炭鉱と郷鎮炭鉱によ
るもの。
2020年までに既存国有中小炭鉱及び小規模
炭鉱の閉山により年産約4.5億トンの生産能力
の補完が課題。⇒13大大型石炭基地。
5
中国における石炭資源分布と石炭基地
●14省・自治区の40以上の主要炭田、2005年実績 11億トン/年(全国19.3
億トンの57%)⇒2010年 17億トン/年(全国21.7億トンの78%)
●鉄道の拡張⇒大秦線、朔黄線、新ルート建設による西煤東送の輸送力を年4億
トン拡大。
6
●山元発電⇒年産1.5億トン分の山元発電所を建設し、西電東送。
講-Ⅶ-3
2006 年石炭技術会議
深刻化する大気汚染
酸性雨汚染状況の推移
20 00年
20 01 年
2 002 年
20 03年
20 04年
全 国 の測 定 都 市 数
2 54
274
55 5
48 7
5 27
年 平 均降 水 酸 性 度 (pH )
4.1-7 .7
4.21 -8.0 4 4 .0 3-8 .31 3.67- 8.43 3.05 -8.20
酸 性 雨 発生 の 都 市 数
1 57
161
27 9
26 5
2 98
測 定 都 市 に 占 め る 比 率 (%)
61 .8
5 8.8
5 0.3
54.4
56 .5
年 平 均 p Hが 5.6以 下 の都 市 数
92
101
18 1
18 2
2 18
測 定 都 市 に 占 め る 比 率 (%)
36 .2
3 6.9
3 2.6
37.4
41 .4
酸 性 雨規 制 区 の 都 市 数
1 02
107
10 9
10 6
1 12
年 平 均降 水 酸 性 度 (pH )
4.1-6 .9
4.21 -7.2 1 4 .0 4-7 .23 3.67- 7.30 3.05 -7.26
酸 性 雨 発生 の 都 市 数
95
98
10 1
95
1 01
規 制 区 都市 に 占 め る 比 率 (% )
93 .1
9 1.6
9 2.7
89.6
90 .2
年 平 均 p Hが 5.6以 下 の都 市 数
72
78
79
75
83
規 制 区 都市 に 占 め る 比 率 (% )
70 .6
7 2.9
7 2.5
70.8
74 .1
年 平 均 p Hが 4.5以 下 の都 市 数
16
24
規 制 区 都 市 に 占 め る 比 率 (% )
15.1
21 .5
酸 性 雨 頻 度 別 都 市 比 率 の 分 布 (% )
1 00.0
100 .0
40 %以 下
46.3
40 .2
40 %~ 60%
16.0
19 .6
60 %~ 80%
24.5
21 .4
80 %以 上
13.2
18 .8
( 出 所 ) 環 境 状 況 公 報 各 年 版 、 環 境 統 計 各 年 版 な ど に よ り 李 が 作 成 。
7
日本企業の中国でのCCTビジネスの展開概況
商社
中国企業との合作による発電、石炭販売、排出権、
炭鉱ガスの有効利用、中国の火力発電所への海
外炭供給や東南アジア向け石炭供給も目指す。
プラントメーカー及
びエンジニアリング
部門
EPCは殆どない。中国企業との技術移転を伴う合
弁、ライセンス販売。主要設計とコア技術を除いて、
現地化。中国企業との第3国展開もある。
電力会社
技術コンサルティング、IPP及び合弁による発電事
業を目指す等多様な展開。将来の本格参入に向
けた人脈・ネットワーク形成に期待する会社もある。
その他
中小ボイラを対象にした省エネ・環境コンサルと
環境適合型配合炭等の販売。
8
講-Ⅶ-4
2006 年石炭技術会議
海外プラントメーカーと中国プラントメーカーの提携関係(推定)
外国メーカー
中国メー
カー 種別
A
B
C
ガスタービン
○
東方ボイ 蒸気タービン
ラ
(GTCC)
○
D
E
蒸気タービン
○
ボイラ
○
ガスタービン
○
上海ボイ
蒸気タービン
ラ
○
F
G
○
ボイラ
ガスタービン
○
長春ボイ 蒸気タービン
ラ
(GTCC)
○
△(協業)
蒸気タービン
○
ボイラ
○
○
9
日本企業の中国でのCCTビジネスの課題
中国の省エネへの関心は大きく、日本も、合弁、ラ
イセンシング等による低コスト化を努力中。但し、中
国のライフサイクルコストに対する理解がまだ不足。
環境規制が一部厳格運用され、脱硫装置が普及し
だしたが、さらなる厳格運用が課題。
幅広い性状の石炭への対応能力向上。
知財の法律面及び実施面の整備がまだ不十分。
機器製作能力の他、現地商習慣に精通し、きめ細
かい情報収集能力に長けたパートナー探しが課題。
10
講-Ⅶ-5
2006 年石炭技術会議
石炭火力発電所に向けた協力の可能性
11
石炭火力発電
中国における発電電力量の推移
●1990年と比べると、発電量は2005年に8.2倍、年平均伸び率は8.8%
●2005年、総発電量は2.47兆kWh、13.2%増、発電設備容量は5.08億kWh,13.4%
●電力不足は2003年から深刻化、不足量は2004年に2,300万kWと推定。2006年
には800-1,000万kWhと予想
12
講-Ⅶ-6
2006 年石炭技術会議
中国における石炭火力発電の現状
2003年に中国で発注された
石炭火力の技術別内訳
中国の発電電力量ベース
の電源構成割合(2003)
石油火力, 2.1%
亜臨界圧ユ
ニット
35%
原子力, 2.3%
水力, 14.8%
ガス火力と
新エネ発電, 0.4%
石炭火力, 80.4%
循環流動床ユ
ニット
2%
出所:呉敬儒・陳剣波「我国電力工業発展規劃問題」、
中国電力、No.38, Vol.9,2005年9月号より長岡科技大
李が作成。
超臨界圧ユ
ニット
63%
出所:「中国電力年鑑」2004年版より、長岡科技
大李が作成。
13
中国の石炭火力発電設備容量の現状
(2004年)
中国の石炭火力発電設備容量比率(10万kW以上:2004)
15%
45%
19%
21%
100~199MW
200~299MW
300~399MW
400~800MW
中国の石炭火力発電設備基数比率(10万kW以上:2004)
6%
33%
23%
38%
100~199MW
200~299MW
300~399MW
400~800MW
●石炭火力合計容量:32,948万kW
10万kW以上合計容量:19,971万kW
10万kW未満合計容量:12,977万kW
●大型石炭火力新設計画
(2006年3月現在):
1000MW×30基(USC)
1000MW×14基(SC及び未定)
●その他各省毎に300MW及び
600MWの新設計画あり(2005~2010
年)
例えば、600MW×294基
●中国の石炭火力発電所の発電端平
均熱効率は、2003年現在34.6%。現在
の日本の平均効率(41.1%)より6.5ポイ
ント低い。
出所:2005年中国電力年鑑
講-Ⅶ-7
14
2006 年石炭技術会議
中小規模石炭火力の効率・環境改善
九州電力による熱効率改善の実施例
(1998-2000)
黄台7号機の仕様
規模
温度℃ ボイ
ラ
タービ
ン
稼働
時期
30万
kW
535/
535
東方
集団
1987/1
1
三菱
大手電力集団
公司を中心とし
た中小規模発
電所の効率向
上及び環境改
善の動き
改善効果
改善前
(1998/7)
改善後
(2000/10)
改善効果
熱効率%
33.17
37.57
+4.4
燃料使用量、
万t/年
75.2
66.4
? 8.8
燃料費(億円/
29.3
25.9
? 3.4
180.9
159.7
? 21.2
日本の優れた
診断技術及び
改善・運用技
術
年)
CO2万t/年
15
環境改善技術の展開の可能性
中国の石炭焚き発電所の環境規制はさらに厳しくなると予想
され、高度な排煙処理技術が必要。
高効率の脱硫、脱硝及び脱塵設備の国産化を図る動きが加
速され、日本企業にとっては、如何に優良な提携先を数多く
確保するかが市場展開を図る上で重要。
中、小型の火力発電所は効率が低く、汚染も深刻化。廃棄
するか、効率改善や環境対策を強化して使用するかの選択。
行政当局の監督が行き届かなく、企業は環境保護対策の導
入に意欲がまだ低い。オンラインモニタリングの設置及び運
用強化等で環境保護規制の実行性向上が必要。
16
講-Ⅶ-8
2006 年石炭技術会議
地域事例(貴州省におけるCCT普及可
能性)
17
雲貴大型石炭基地
貴州省
雲南省
六盤水石炭化工生態工業基地
畢節石炭化工生態工業基地
黔西南石炭化工生態工業基地
黔北石炭化工生態工業基地
貴陽石炭化工生態工業基地
鎮雄鉱区
昭通鉱区
老廠鉱区
恩洪鉱区
小龍潭鉱区
昭通
昭通
昆明
曲靖
曲靖
貴陽
雲南省と貴州省
?
雲貴大型煤炭基地
18
講-Ⅶ-9
2006 年石炭技術会議
貴州省の石炭 ¾石炭確認埋蔵量: 506億トン、石炭生産量:1.08億トン(2005)
¾確認埋蔵量506億トン、
¾可採埋蔵量147億トン(コークス炭87億t、ガス用炭10億t、 高品位炭3.3億t、無煙炭7.4億t、低品位炭39.6億t)
¾1000万トン級鉱区の計画(2006以降)
既存鉱区ー盤江鉱区(松河炭鉱、馬依炭鉱)、水城鉱区
(発耳炭鉱、玉舎炭鉱、米ろ炭鉱)
新規鉱区ー普興鉱区
¾1000万トン級以下の計画(2006以降)
織納鉱区、黔北鉱区 2003年石炭工業100強(収益上位100社)の中に、貴州盤江煤電有限責任公司、
貴州水城鉱業有限責任公司、貴州六枝工鉱有限責任公司の3社が入っている。
また、省外企業として袞鉱集団、棗荘集団、? 博鉱業集団、永城煤電集団、徐
州鉱業集団も事業を実施。
19
貴州省電力事業の展開
「西電東送」南部ロードの電力主要輸出基地
省
80 0
万k
W
580 万
kW
378万kW
2010年広東省への送電計画
貴州省 800万kW
雲南省 580万kW
広西自治区 378万kW
南方電網公司(2004年末):
50万ボルト交流5線路、
直流3線路で西電東送能力
約1088万kWを保有
福建
<貴州省の石炭火力(2005)>
石炭火力設備容量10,270MW
(総発電設備容量12,880MW)
石炭火力発電量570億kWh
(総発電量787kWh)
電力輸出量180億kWh
(内132億kWhは広東省へ、今後増大)
石炭火力増設計画
(1)これまでの設備増設(合計500億元)
2001-2002年 940MW
2003年 2000MW
2004年 2710MW
2005年 2580MW
(2)2006-2010年頃までの新設計画 20
(564億元以上投資予定)
講-Ⅶ-10
2006 年石炭技術会議
貴陽市周辺訪問企業
天福化工有限責任公司
清鎮石炭化工基地の構成企業
桐梓
威宁
福泉市
清鎮
清鎮市
貴州化肥厂有限公司
水晶有機化工有限公司
盘县
華能焦化煤气有限公司
華電清鎮発電有限公司
21
六盤水市周辺訪問企業
六盤水石炭化工基地の
六盤水石炭化工基地の
主な構成企業
主な構成企業
桐梓
威宁
水城鋼鉄有限公司
清鎮
水城砿業有限公司
盤江煤電有限公司
六盤水市
盘县
六枝工砿公司
水城水泥公司
22
講-Ⅶ-11
2006 年石炭技術会議
天福化工有限責任公司
赤天化 (貴州№1の窒素肥料会社)
51%
2005年9月設立
天福化工
宏福 (中国№1の燐肥料会社)
49%
設備計画 2008年末稼動を目標
アンモニア 30万t/y
石炭ガス化 (Shell炉)
メタノール 20万t/y
石炭処理規模;2000t/d
CFBC (134t/h×2基)
DME 15万t/y
日本への要望事項
◆ DMEのプロセス選定 (1step法と2step法の比較、DME利用技術)
◆ 流動床ボイラーでの炉内脱硫技術 (脱硫率の向上)
◆ 石炭灰の利用技術 (フライアッシュの無機繊維化)
23
天福化工の30万t合成アンモニア、
15万tDME装置、入札予告概要(8月22日)
2009年に完成
資格:化工石化プロセス設計の甲級資質。最近5年に同
様または類似プロセスのEPCの業績をもつ。純資産1億
元以上
条件:以下の項目中から1項目或いは複数項目に対しE
PC入札。第2項目に入札しよう企業は必ず必ず第1項も
入札しなければならない。
入札項目:1.ガス化装置(Shell)、2.アンモニア・メタノー
ル・DME合成装置、3.給熱・発電設備、4.水処理設備、
5.その他空気分離機等
設計院等
ガス化炉
アンモニア合成
メタノール合成
DME合成 ユーティリティ供給等
24
講-Ⅶ-12
2006 年石炭技術会議
清鎮市政府の見解
◆ 清鎮市のメリット
・貴陽市中心より近い(空港、高速道路等の利便 性良好)
・石炭資源や水資源が豊富
・省内大型肥料工場の大半を保有
◆ 市自ら化工基地のマスタープランを石油化工規劃
院等に依頼し、省政府と企業間で計画を調整中
◆ 日本技術の支援を切望するとともに、合作の実現
により、中央政府の支援も期待
25
水晶有機化工有限公司
中国化工集団公司
2004年11月に中国化工集団の一部門に吸収合併
循環経済型国家級石炭化工
モデル基地の建設
水晶有機化工有限公司
商品;カーバイド・アセチレン、PVA、酢酸エチル等
設備計画
2010年稼動を目標
酢酸 20万t/y
〈Project-A〉
石炭ガス化 (GSP炉)
無煙炭を使用
メタノール 30万t/y
DME 10万t/y
〈Project-B〉
カーバイド 30万t/y
PVC 20万t/y
苛性ソーダ 15万t/y
日本への要望事項
◆ 石炭ガス化、メタノール・DMEプロセスの日本企業からの技術供与、投資・合弁
*) 現在建議書作成中で、計画前提が明確になってくる10月頃に企業との技交を希望
26
講-Ⅶ-13
2006 年石炭技術会議
華能焦化煤气有限公司
華能焦化煤气有限公司
COG 90万m3/d
コークス炉(3系列、126門)
貴陽市都市ガス
BTX、他
ガス精製・タール化成設備
コークス 90万t/y
設備計画
COG 〈Project-A〉
貴陽市都市ガス
製鉄基地
コークス 300万t/y
コークス炉
(広東省、広西自治区)
〈Project-B〉
メタノール 20万t/y
石炭ガス化炉
カーボンブラック 10万t/y
日本への要望事項
◆ 新設コークス炉の省エネ技術の導入(CDQ)
◆ 石炭ガス化を核とするコプロダクションシステムの導入(発電+化学)
27
華電清鎮発電有限公司
設備計画
中国華電集団公司
清鎮煤電公司の炭鉱開発
石炭生産規模;360万t/y (2006年着工)
吸収
石炭(無煙炭)
華電清鎮発電有限公司
移転
新規石炭火力発電所の山元建設
65MW×2基 (2009年停止予定)
200MW×2基 (2006年脱硫装置設置)
600MW×2基 (2007年着工、2010年稼動)
バーナー改造等で効率10%改善
【Grid Accessにおける電力価格参考データ】
0.2183 RMB/KW (2005年)
0.2343 RMB/KW (2006年)
ボイラは超臨界のW燃焼方式採用
桐梓発電所(遵義市)でも同規模・同タイプの
ボイラを建設する予定 ⇒ 貴州省での1号機
日本からの協力要請事項
◆ 既設200MW×2基の改善によるCDM化の検討
◆ 新規発電設備への脱硫・脱硝技術の導入
28
講-Ⅶ-14
2006 年石炭技術会議
六盤水市の計画
既設改善
既設改善
新規計画
新規計画
„発電:中小発電所(10~20万kW)
„発電:中小発電所(10~20万kW)
が多く、古い→リハビリ/新設
が多く、古い→リハビリ/新設
‹発電:5年間で1000万kW。フライアッシュ
‹発電:5年間で1000万kW。フライアッシュ
利用も課題
利用も課題
‹化工等:十一・五計画下、6地域で検討
‹化工等:十一・五計画下、6地域で検討
・水城:メタノール+DME
・水城:メタノール+DME
・六枝:MTP
・六枝:MTP
・盤南:オレフィン
・盤南:オレフィン
・盤東:コークス、化工
・盤東:コークス、化工
・盤西:コークス+COG、タール化工
・盤西:コークス+COG、タール化工
・発耳:210万kw発電所建設中
・発耳:210万kw発電所建設中
„コークス:中小工場のリハビリで
„コークス:中小工場のリハビリで
ゼロエミッション対応へ。小型工
ゼロエミッション対応へ。小型工
場は閉鎖し、環境対応型を新設
場は閉鎖し、環境対応型を新設
„炭鉱ガス抜き:大半が高ガス炭
„炭鉱ガス抜き:大半が高ガス炭
鉱。4000万トン生産で10億m3
鉱。4000万トン生産で10億m3
のCH4排出。ガス抜きによる保
のCH4排出。ガス抜きによる保
安とガス利用を推進
安とガス利用を推進
日本の対応案
日本の対応案
¾¾ガス抜き技術、
ガス抜き技術、CMM
CMM利用、CDM化
利用、CDM化
¾¾コークス炉、
COG
利用、タール化工
コークス炉、COG利用、タール化工
¾¾メタノール、
メタノール、DME
DME、オレフィン
、オレフィン
29
水城鋼鉄公司
„„高炉3基、コークス炉4基+ガス精製・タール化工
高炉3基、コークス炉4基+ガス精製・タール化工
„„高炉、コークス炉への省エネ改善等を導入中だが、中国製CMC、CDQ
高炉、コークス炉への省エネ改善等を導入中だが、中国製CMC、CDQ
は問題あり。
は問題あり。
„„環境保護を重視し、脱硫、脱硝も取組中
環境保護を重視し、脱硫、脱硝も取組中
‹
‹CMC、CDQへの日本側支援希望 → CDQはCDM化も考慮
CMC、CDQへの日本側支援希望 → CDQはCDM化も考慮
日本の対応案
日本の対応案
¾¾CDQ等の支援→他コークス炉等への省エネ設備導入、CDM化
CDQ等の支援→他コークス炉等への省エネ設備導入、CDM化
¾¾新規コークス炉、タール化工、COG利用
新規コークス炉、タール化工、COG利用
30
講-Ⅶ-15
2006 年石炭技術会議
水城砿業公司
水城砿業概要
水城砿業概要
„中国石炭企業54位。7炭鉱で740万tの生産
„中国石炭企業54位。7炭鉱で740万tの生産
„選炭工場(450万トン/年)、ボタ火力発電所(1.2万kw)、コークス工場
„選炭工場(450万トン/年)、ボタ火力発電所(1.2万kw)、コークス工場
„CMMの民生用およびガス発電(22×500kw)
„CMMの民生用およびガス発電(22×500kw)
ガス発電/
ガス発電/CDM
CDM化
化
‹ 勝利エンジン改善→濃度10%以上で発電可能→ガス利用率20%から80%に向上
‹ CDM化を推進。上海の済封国際公司と協力。
・第1期:32台勝利エンジンを使用。クレジット10$/t。発展改革委員会に申請中
・第2期:68台エンジン導入を計画
z 日本製エンジンは既知だが、コスト大の印象
日本の対応案
日本の対応案
六盤水市の石炭は、現状4000万tから1億t(2010)に増。水城、盤江以外にも
六盤水市の石炭は、現状4000万tから1億t(2010)に増。水城、盤江以外にも
炭鉱増産や新規開発計画あり。 炭鉱増産や新規開発計画あり。 ガス抜き技術、低濃度CMM対応利用技術、CDM化
ガス抜き技術、低濃度CMM対応利用技術、CDM化
31
貴州省発展改革委員会 (1)貴州省では石炭の開発と化工利用を重視している。
(2)省内で都市ガス(COG)を製造。メタノール、DME
(60-80万t/y)を製造したい。DMEは民生用として使いたいが、
輸送が問題。省西部地域の支援を重視。
(3)発電所改善プロジェクトは、地方政府と国電や華電
等と話し合えば、実施できると思う。
(4)15-30万kWのCFBCを広めたい。
各企業、市政府との見解とは一致しない
部分もあり適宜調整が必要。
32
講-Ⅶ-16
2006 年石炭技術会議
石炭化工プロジェクト建設管理強化
“石炭化工プロジェクト建設管理強化、及び産業の健全な発展促進に関する通
知” 国家発展改革委員会 2006年7月7日 ~ 以下、抜粋 ~
◆ 技術政策
(1) 業界基準に合致しないコークス、カーバイドのプロジェクトの
禁止
(2) 固定床バッチ式ガス化と直流冷却技術の石炭ガス化プロ ジェクトの禁止
(3) 批准しないプラントの年間生産規模
中央/地方両政府
間、及び政府/企業
・ 300万トン以下の石炭液化プラント
・ 100万トン以下のメタノール、DMEプラント 間の調整が課題
・ 60万トン以下の石炭オレフィンプラント(MTO)
◆ 環境保護等
(1) 廃棄物の総合利用と無害化処理が実現できないプロジェク
トの禁止
(2) 水資源不足の地区での石炭ガス化、石炭液化プロジェクト
33
の抑制
貴州省訪問先のニーズのまとめ
民間企業
市政府
省政府関連
天福化工
環境保護局
DME・メタノール、脱硫CFBボイラ
灰の無機繊維化等の利用
CDMにつながるリハビリ対象発電所
と対象コークス炉候補を連絡
東
発展改革委員会
水晶有機化工
DME・メタノール製造設備化協力
中
央
華電清鎮石炭発電
600MW×2基の新設へ華電経由での
協力。特に脱硫(脱硝?)
貴陽市(清鎮市)+招致局
循環型石炭工業基地実現に向けた専
門家協議及び合作推進
DME・メタノール製造
CDQの導入等
貴州省西部を重点に開発
発電所効率向上、CFBボイラ普及
DMEの輸送の最適化
科学技術庁
高ガス炭鉱のCDM化
効率向上対象発電所推薦
華能焦化煤気
CDQとコプロ(発電+メタノール)
CDM技術服務センター
水城鋼鉄
CDQとCMCでの協力
水城礦業
10%CMMで発電実施中でありCDMも
契約済み(他社への売込みの参考)
西
盤江煤電
六盤水市+発改委
安監管理局・煤鉱安監局
中小発電所のリハビリ、コークス工場
のゼロエミッション化、ガス抜き及び利
用促進
盤南(オレフィン)、盤東・西(コークス・
化工・COG)
CMMのCDM化に期待
ガス抜き・利用技術紹介
(長距離、大孔径、密閉)
中小企業局
省エネ・環境保全の研修
指向性ボーリング、CMM発電のCDM
化で協力
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講-Ⅶ-17
2006 年石炭技術会議
まとめ
日本企業は従来のEPCから、現在は合弁及びライセンシン
グ契約等の提携による展開が中心。
中小石炭火力のリハビリ事業での協力の可能性がある。
メタノール、DME等の化成品製造、コークス関連や石炭火
力発電等の高効率化、クリーン化、高度化利用での中国企
業の具体的な要望に対して、会員各社及び日中両政府機関
との連携でCCTの普及に向けた活動を推進。
石炭基地の企業と市政府の基本的考え方には一致する部
分が多いが、省政府や中央政府との調整が課題。各基地の
過剰な生産計画に対して省政府・中央政府が今後どのよう
に対応するか見極が必要。
中国側関係先へアプローチする際には、研修事業やモデル
事業等で培ってきたJCOALのネットワークが有効に機能。
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講-Ⅶ-18
2006 年石炭技術会議
たけかわ とうめい
氏
名
:
竹川
東明
財団法人石炭エネルギーセンター
事業化推進部長
<学 歴 >
1977 年
北海道大学大学院
工学研究科
応用化学専攻修士課程修了
<職 歴 >
1977 年
日本鋼管株式会社
入社
1986 年
同社
主任研究員
1988 年
英国ニューキャッスル・アポン・タイン大学
1997 年
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)入構
中央研究所
技術研究所
石炭研究室配属
化学学部博士課程修了
基盤技術研究開発課長
2001 年
NEDO
ジャカルタ事務所長
2004 年
NEDO
国際事業部長
2005 年
財団法人
石炭エネルギーセンター
講-Ⅶ-19
事業化推進部長
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