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平成27年度当初予算 部局別要求方針(一般会計)

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平成27年度当初予算 部局別要求方針(一般会計)
平成27年度当初予算
部局別要求方針(一般会計)
産業経済部
部局別予算要求方針
部の現状、課題、予算編成方針等をご記入下さい。
1.27年度予算要求にあたっての基本的考え方(予算編成方針を踏まえて)
本市の経済状況は、全体として穏やかな回復基調に入っていると捉えられ
ているが、消費税率引き上げに伴う消費低迷や急激な円安に伴う影響等、今
なお厳しい状況が続いています。今後、地方の活力ある創生と人口減少の克
服に向け、民間需要主導の持続的な経済成長の実現を図るため、様々な経済
指標等の動向に注視して現状把握に努め、市内経済を本格的な景気回復の流
れに乗せるべく、国、県の対策と連動した総合的かつ機動的な支援施策を行
い、地域の特性を活かした産業振興に取り組みます。
商工業分野では、平成 26 年 3 月に国の認定を受けた「創業支援事業計画」
に基づき、商工業者の創業や新たな取組みを支援することで地域の事業者を
増やすと伴に、産業振興ビジョン(平成 24 年策定)に掲げる「長浜スタイルで
拓くグローカル産業都市」の実現に向け、培われた市内中小企業等の高度な
モノづくりの技術資源等を最大限に活用し、磨き、付加価値を高め、地域内
から海外展開まで一体的に支援するほか、新事業や設備投資への意欲を応援
し、産学連携で展開するバイオ産業の充実・強化を進めます。
中心市街地では、第2期中心市街地活性化基本計画の2年目の取り組みと
して、目標達成に向け初年度の取り組みを継続し、中心市街地のさらなる地
域魅力の強化に取り組むとともに、中心市街地活性化計画の計画目標の一つ
である「市街地の人口増加」に向けて、まちなか居住促進策の充実を図りま
す。
さらに、中心市街地の主要事業である長浜駅周辺整備事業については、ま
ちなかの活力と賑わいの創出に向け、引き続き「長浜駅東地区の市街地再開
発事業」の支援に取り組みます。
観光分野では、黒田官兵衛博覧会終了後も引き続き北部地域観光誘客の推
進を図るため、北部地域と一体となった受入体制を整えるとともに「近世城
下町ふるさとまつり」や「長浜出世まつり」、「長浜・北びわこ大花火大会」
の開催により、全国への情報発信を行います。また、市民ふるさとまつり事
業や交通対策の推進により受け入れ客数の増加を図ります。
さらに観光消費額の増大を図るため、びわ湖・近江路観光圏活性化協議会
(長浜市・米原市・彦根市)を軸とした外国人観光客の誘致を図るためのイ
ンバウンド事業や夜のにぎわいづくり等の展開により宿泊客数を増やすとと
もに、北部地域観光誘客事業の推進による二次交通の整備や語り部ガイドを
団体旅行にプラスしてもらう団体誘客事業、そして今まで進めてきた体験型
観光や広域連携事業の推進により、滞在時間の延伸を図ります。
なお、文化庁において長浜曳山祭の曳山行事を含む「山・鉾・屋台行事」
が、平成 28 年にユネスコ無形文化遺産保護条約への記載をめざして提案され
ることが決定していることから、ユネスコ曳山ユニット事業として、曳山行
事のユネスコ無形文化遺産登録を契機とした曳山まつりの情報発信と歴史ま
ちづくりを推進するため、長浜曳山まつりを国内外に広くPRしていきます。
農業分野では、平成25年度に策定した「長浜市農業活性化プラン」にお
いて、重点課題として分類した①担い手育成への取り組み、②持続可能な農
業経営の確立、③安全・安心な農産物の販路拡大への取組み、④環境の保全
と共生への取組み、⑤「農による交流促進への取組み」を、「ひと」「もの」
「交流・連携」の3つのキーワードをもとに、本市の農業活性化を推進して
いきます。
その中で、特に「農を支える人材育成に向けた支援と体制づくり」
「持続的な
農の経営(6次産業化)に向けた支援と体制づくり」
「農による交流連携に向
けた体制づくりと農地有効活用」を重点として積極的な対策に取り組みます。
また、水産分野では「インフラ長寿命化計画」により、老朽化している漁
港の保全計画を策定します。
森林・林業分野では、平成 26 年度に改定する「長浜市森づくり計画(長浜
市森林整備計画)」に沿って、既存事業のステップアップと新規事業の体制づ
くりを重点として事業推進を図ります。
また、鳥獣による農林水産物へ被害が拡大していることから、
「捕獲」、
「防
除」、「生息地管理」を3本柱として、積極的な被害防止の対策に取り組みま
す。
2.予算要求の重点事項
商工振興施策
●工業の振興
本市の特性である交通の利便性や災害が少ない点を大胆にPRし、企業の
本社機能やリスク分散に向けたバックアップ施設の誘致について、首都圏を
中心に展開すると伴に、引き続き市内中小企業の設備投資を支援する「設備
投資等促進事業補助金」の活用を推進し、新たな企業立地の促進と雇用機会
の増加等、元気な企業の波及効果により既存企業の活性化および地域経済の
基盤拡張を図ります。
また、
「グローカル産業都市」を目指した海外販路開拓事業については、産
業支援機関同士の連携を深め進めてきた企業間取引(BtoB)に加え、地域
産品を直接海外の消費者に届ける環境整備(BtoC)について手法を検討しま
す。
●商業の振興
商工会議所と商工会が連携する「長浜ビジネスサポート協議会」において
は、地域産業支援の拠点整備に向けた協議を進めるほか、人口減少といった
社会的なテーマを扱った広域連携事業の開催や若手企業家や商業者間の交流
の場の創出といった連携強化を図ります。
また、商店街の街並み景観を維持、向上するため、住民まちづくり事業を
推進するほか、空き店舗対策制度の活用を促進するとともに、視察を始めと
する集客誘致にも取り組み、宿泊滞在型来浜者の増加と商店街への波及的な
活性化を図ります。
さらに、旧東浅井地域内の産業支援機関の連携を強化するため、新設商工
会の拠点整備を支援します。
●バイオ産業の振興
“日本で一番創業しやすいまち”を目指し、産官学金が連携して創業者の
発掘と、事業計画の策定、テスト販売等を支援すると伴に、創業資金の保証
料については、金融機関との連携協定に基づき、新たな制度を創設します。
また、インキュベーション施設は、全国的に入居者確保が厳しい状況です
が、入居企業の伴走型支援に取り組むことで施設の魅力を高め、バイオ技術
と地元企業や生産者等が連携した農商工連携の促進や、国の競争的資金の獲
得支援を図りながら、裾野の広いクラスターの発展を推進します。
●地域雇用の確保
安心して子育てができる環境を整備するため、子育てしやすい職場環境づ
くりをはじめ、事業活動や地域貢献活動を通じて子育てしやすい社会づくり
に積極的に取り組む企業や団体を表彰する制度を新たに創設します。
また、大学新卒者の就職活動期間が、大幅に変更され混乱が予想される中、
未来の定住生産人口の確保に向け、地域企業と新卒者の雇用機会を創出する
ための就職活動支援事業を継続して取り組みます。
中心市街地活性化施策
●中心市街地活性化基本計画の着実な事業展開
「第2期中心市街地活性化基本計画」の第2年目の主要な取り組みとして、
まちなか居住のさらなる推進を図るため、町家再生バンクや町家の供給モデ
ルの形成に継続して取り組むとともに、まちなか居住が進むようこれまでの
住宅建築助成金に加えて空き町家の流動化に向けた新たな支援制度を設けま
す。また、中心市街地の老朽化ビル対策として、再開発を視野に入れた所有
者の合意形成に取り組みます。一方で、中心市街地の魅力を高めるため、地
域資源を資産化し産業化する取り組みとしてライフスタイルのブランド化を
推進するのプロモーション事業を展開するとともに、中活区域内外の円滑な
移動を確保する公共交通機関の充実に向けた調査に継続して取り組みます。
●長浜駅周辺整備事業の推進
長浜駅東地区の市街地再開発事業が本格化し、再開発組合の設立、権利変
換計画の認可後の、円滑な事業推進を図るため、これにかかる支援とあわせ
て隣接する都市計画道路の整備を進めます。
また、市街地再開発事業と歩調を合わせて、長浜駅前広場や南地区の市街
地再開発事業区域と東地区の再開発区域を結ぶ公共歩廊の整備に着手しま
す。
観光振興施策
●ユネスコ曳山ユニット事業
長浜曳山まつりのユネスコ無形文化遺産登録を契機に、曳山文化を広く国
内外へ情報発信するとともに、歴史文化を活かしたまちづくりを推進します。
●北部地域観光誘客事業
黒田官兵衛博覧会終了後も引き続き北部地域への観光誘客を図るため、地
域住民と協議を重ね、地域と一体となった受入体制(木ノ本駅やきのもと交
遊館などを基点としたガイド、看板、人材育成、二次交通の整備)を整えま
す。
●インバウンド事業
外国人観光客の誘致を図るため、昨年に引き続きびわ湖・近江路観光圏活
性化協議会(長浜市・米原市・彦根市)を中心に専門サイトや専門パンフレ
ットの作成をします。また、昨年に引き続き京都大学公共政策大学院とのコ
ラボによるウェイボー(中国版ツイッター)の運営を支援し外国人観光客の
誘客を図ります。
●旅のブランド基盤整備事業
観光素材を活かした観光誘客を図るため、統一的なキャッチコピー、デザ
インを作成するほか、広報・案内媒体を整備します。
農業振興施策
●持続できる条件不利地域農業経営支援事業
条件不利等で大規模農業者の営農活動が見込めない地域や高齢化等により
耕作者の確保が見込めない地域における農業経営に対し支援を行い、持続可
能な農業と農地保全を目指します。
●特産品育成事業
6次産業化への取り組みなど持続できる地産地消の推進を拡充支援してい
くとともに、
「湖北イチゴ」や「ビワマス」などを使った特産品化を推進する
ための2つの協議会への支援を継続することにより、農水産業者の所得向上
と、地域活性化のための取り組みを推進します。
●漁港管理事業
老朽化している第1種漁港の長寿命化計画を策定します。
●再生可能エネルギーの利活用推進事業
民間による農業水利施設を活用した小水力発電への支援や、農地と太陽光
発電の共存による農業再生と地域活性化を図るべく、「ソーラーシェアリン
グ」の実証実験への支援を行い、再生可能エネルギーの利活用を推進します。
森林・林業施策
●人工林・里山林の整備
人工林では、引き続き市内の年間素材生産量を引き上げるため、高性能林
業機械の整備と集約化施業地区の成立件数を増やし、市産材活用の推進事業
を拡大するとともに、管内2つの森林組合の経営の安定化を図ります。
里山林では、里山モデル林事業の継続や、市民や森づくり団体のそれぞれ
のフィールドで実践する里山整備、管理について必要な支援措置を講じます。
●森林資源活用事業
既存のペレットストーブや薪ストーブの導入支援と薪市場の継続実施を図
るとともに、自伐林家の養成と「地域おこし協力隊」の募集による新しい担
い手発掘を推進します。
●有害鳥獣対策事業
ニホンジカ、イノシシ等による農林水産物の被害防止対策については、
「捕
獲」、「防除」、「生息地管理」が重要であり、関係団体で組織する「長浜市鳥
獣害防止対策協議会」を中心に、集落ぐるみの鳥獣害対策の推進を図ります。
●竹生島周辺カワウ被害対策事業
竹生島におけるカワウ生息数は減少傾向にあるものの、依然として日本で
最大級のコロニーが存在しています。近年、琵琶湖岸の「奥の洲」等へ生息
区域が拡大しており、「琵琶湖北部カワウ等対策事業推進協議会」を中心に、
銃器捕獲や竹生島の植生の再生に向けた取り組みを推進します。
3.事務事業の再構築(事務事業の見直し、選択と集中の結果)
●各種台帳の整備推進
合併後のデータ整理が統一されず、事務事業の遂行に支障を来し、時間と
労力を費やしている「農道台帳」及び「漁港台帳」について、統合型 GIS へ
の搭載を図るための事前の調査、整理を行うための業務を委託します。
森林・林業施策
●26 年度に改定を行います「長浜市森づくり計画(長浜市森林整備計画)」
の施策内容を踏まえた事業実施を図ります。
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