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意 見 書
平成 26 年度 守山市市民公開外部評価委員会 意 見 書 ~原点回帰!市政を共に考えよう~ 平成 26 年 10 月 14 日 はじめに 近年、人口急減・超高齢化の問題が深刻化しており、これらの課題に対して一体的 に取り組み、地方がそれぞれの特徴を活かした自律的で持続的な社会を創生できるよ う、「まち・ひと・しごと創生本部」が国において創設されたところである。 守山市においても、今後予想される少子高齢化、人口減少社会へ対応する中、行政 需要への適切な対応と持続する健全で自立した財政構造の確立のため、平成 15 年度 から「事務事業評価」、平成 24 年度からは「施策評価」といった内部評価に取り組ま れているところである。 また、その評価の客観性や透明性を確保するため外部評価制度を導入され、平成 19 年度と平成 20 年度には事業の実施主体から事業の見直しを行う「事業仕分け」や、 平成 21 年度には「市民公開型の外部評価制度」を実施するなど、事務事業の効率化、 職員の意識改革等、継続して行政改革に取り組まれてきた。 しかしながら、依然、厳しい財政状況が続いており、また、市民ニーズの多様化に より、幅広く質の高い市民サービスを必要としている状況である。 このような状況のもと、今後においても効率的かつ効果的な行政経営を継続し、ま た、より市民目線に立った行政運営を実施していくためには、さらなる市民との協働 による行政改革が必要である。 このため、市政や市の事業に対する幅広い年代、立場の市民の関心を喚起するとと もに、従来の取組とは違う視点から事業の改善を図ることを目的として、平成 24 年 度に市民公開外部評価委員会が設置された。 委員会は、公募委員と行政関係団体からの推薦委員で構成されており、評価対象事 業の選定や担当課による事業説明会を開催する中、市民の意見に基づきより具体的な 事業の改善につながるよう、各委員がそれぞれ事業改善について積極的に議論した。 平成 24 年度には「教育内容の充実」、 「市民参画の推進」の2施策について意見し、 全国学力状況調査の公表や、小学生の芸術鑑賞の実施等といった改善が図られた。 また、平成 25 年度には福祉・保健分野の 10 事業について意見し、「すこやかチャ レンジ事業」の取組期間の延長や、「ひとり親家庭福祉対策推進事業」の日帰りバス 旅行を参加者同士の交流や子育て・健康・就労相談等に重点を置いたイベントへ組換 えといった改善が図られた。 今回の意見書を踏まえ、より効率的で、質の高い事業への改善を守山市が取り組ま れることを期待する。 平成 26 年度守山市市民公開外部評価委員会 委員長 今井 久人 職務代理者 バラトール 委 員 大西 軍八 委 員 川那辺 信幸 委 員 北川 勝之 委 員 國枝 四郎 委 員 辻本 久美恵 委 員 宮川 正祐 委 員 森重 重則 委 員 渡辺 年貴 トーマス < 目 次 > 1 守山市市民公開外部評価の趣旨・目的 ・・・・ 1 2 守山市市民公開外部評価委員会の設置 ・・・・ 1 3 守山市市民公開外部評価委員会の開催概要 ・・・・ 2 4 評価対象事業 ・・・・ 3 5 評価対象事業に対する提案 (1)事業 NO.1 農産物のブランド化 ・・・・ 4 (2)事業 NO.2 中山道にぎわい創出事業 ・・・・ 5 (3)事業 NO.3 職業対策推進事業 ・・・・ 6 (4)事業 NO.4 地域交通対策事業 ・・・・ 7 (5)事業 NO.5 中心市街地活性化まちづくり推進事業 ・・・・ 9 (6)事業 NO.6 防災対策推進事業 ・・・・ 10 (7)事業 NO.7 地域安全設備整備事業 ・・・・ 11 (8)事業 NO.8 交通安全対策推進事業 ・・・・ 12 (9)事業 NO.9 地球温暖化対策事業 ・・・・ 13 (10)事業 NO.10 資源化推進事業 ・・・・ 14 1 守山市市民公開外部評価の趣旨・目的 市が実施している事業について、市民目線の意見を受け、さらなる事業の改善 につなげるとともに、公開の場で議論を行うことで、市政や市の事業に対する市 民の関心を喚起することを目的とする。 なお、市民公開外部評価は、平成 24 年度から実施しており、平成 26 年度まで の3年間で、本市におけるまちづくりの総合的な計画である「第5次守山市総合 計画」の5つの基本方針すべてを対象とし、本年度は「3 まちが輝く個性と安全 のふるさとづくり」および「4 水辺とみどりが輝く潤いのふるさとづくり」と して、主として産業・都市基盤分野および環境分野の議論を行った。 2 1 心が輝く学びのふるさとづくり <平成 24 年度> 2 絆で輝く安心のふるさとづくり <平成 25 年度> 3 まちが輝く個性と安全のふるさとづくり <平成 26 年度> 4 水辺とみどりが輝く潤いのふるさとづくり <平成 26 年度> 5 まちづくりの基本姿勢 <平成 24 年度> 守山市市民公開外部評価委員会の設置 (1)市による広報、ホームページでの評価委員の公募および 1,000 人アンケート の実施(4月 15 日~5月2日) 評価委員の応募については、広く市民の意見を市政に反映させるため、市が広 報、ホームページでの周知および無作為抽出した市民 1,000 人にアンケートを送 付することにより評価委員への応募を呼びかけた。 また、アンケートの中では、市民公開外部評価で取り扱うべきテーマについて 意見を求めるとともに、市民公開外部評価の傍聴を呼びかけた。 (2)市による評価委員の選定(5月中旬) 市は、市民 1,000 人アンケート、広報、ホームページ等による応募者から7名 を選定するとともに、行政関係団体等の3名を加えた 10 名を評価委員とした。 1 3 守山市市民公開外部評価委員会の開催概要 (1)第1回委員会(6月7日)【市民公開外部評価の概要説明】 市民公開外部評価制度と今後の委員会のスケジュールを確認した。 (2)第2回委員会(7月 12 日)【評価対象事業の選定】 事業の改善が必要なもの、また、市民への周知との観点から、あらかじめ市が 整理した4区分の施策の中から、事務事業評価シート等を元に1区分あたり2事 業から3事業ずつ、計 10 事業を選定した。 (3)第3回委員会(8月 17 日) 【担当課による評価対象事業の説明】 第2回委員会において選定した評価対象事業について、市の担当課による事業 の事前説明を受け、事業内容の理解を深めた。 また、市民公開外部評価において活発な議論が行えるよう、あらかじめ各委員 の現時点における意見等を整理した。 (4)市民公開外部評価(第4回委員会)(9月 13 日、14 日) 【事業の評価および改善に向けての意見や提案】 市の担当課による事業内容の説明の後、あらかじめ整理した各委員の意見を元 に、1事業あたり 30 分で議論を行った。 (5)第5回委員会(10 月3日)【意見書のとりまとめ】 市民公開外部評価での議論を元に、委員会としての意見書を作成した。 なお、事業内容の説明資料については、別冊資料のとおりである。 2 4 評価対象事業 事業 NO. 事業名 担当課 1 農産物のブランド化 農政課 2 中山道にぎわい創出事業 商工観光課 3 職業対策推進事業 商工観光課 4 地域交通対策事業 都市計画・地域交通課 5 中心市街地活性化まちづくり推進事業 都市再生課 6 防災対策推進事業 危機管理課 7 地域安全設備整備事業 危機管理課 8 交通安全対策推進事業 市民生活課 9 地球温暖化対策事業 環境政策課 総務課 10 資源化推進事業 ごみ減量推進課 ※事業の詳細については、別冊資料を参照のこと。 3 5 評価対象事業に対する提案 (1) 事業 NO.1「農産物のブランド化」に対する提案 「農産物のブランド化」について議論した結果、以下の提案を行う。 1 農産物をブランド化する目的と、ブランド化を発信する対象を明確にされた い。 2 農産物をブランド化するためには市外へPRすることが必要である。そこで、 次の事項について、実施を検討していただきたい。 (1) 生産者が農産物に地名の「モリヤマ」を付けてネーミングの統一化を図れ るよう支援を行うこと (2) ふるさと守山応援寄付の謝礼品として農産物を活用すること 3 農産物をブランド化するためには付加価値を高めることが必要である。そこ で、次の事項について、実施を検討していただきたい。 (1) 産・官・学が連携して商品開発、加工品開発を行うこと (2) 環境、土壌、肥料などの生産過程において品質保証に取り組めるよう支援 を行うこと (3) 琵琶湖の水環境に配慮した栽培方法を確立することや、湖岸の景観とあわ せたなばなの栽培および加工品の販売など、守山市の特徴を活かしたストー リー性をもたせること 4 モリヤマメロンを安定して供給するために、市内だけでなく幅広く栽培の採 算性等の情報発信をする場を設けることで、市外からの新規就農者の確保にも 努められたい。 5 農産物のブランド化のために実施している事業については、強い農業づくり のための共通の指標を設定し、効果の低い事業については縮小、廃止するなど、 競争力のある農産物のブランド化に重点を置いて取り組まれたい。 4 (2)事業 NO.2「中山道にぎわい創出事業」に対する提案 「中山道にぎわい創出事業」について議論した結果、以下の提案を行う。 1 中山道にぎわい創出事業の充実を図るため、次の事項について、実施を検討 していただきたい。 (1) イベント実施による認知度の向上は有効であることから、春のひなまつり および夜に町並みをライトアップするなど、まちを歩いて散策できるイベン トの企画を行うこと (2) 市民へのイベント実施などの情報発信を強化すること (3) 常時来訪者を誘引するしくみづくりのため、イベント時にポイントを発行 し、貯めたポイントをイベント外の日に使用できるようにすること (4) ランチパスポート等の地区限定で使用できる地域券を発行すること (5) 中山道地域へのアクセス手段を確立させること (6) 共通の資産である中山道を持つ草津市や愛荘町などと共同でイベントを実 施するなど、広域的な取組を行うこと 2 事業の対象範囲については、本町地域に限定せず、周辺地域も含めて事業に 取り組まれたい。 3 市民を対象としてコミュニティの場とするのか、または、市外からの来訪者 を対象として観光地とするのか目的を明確にし、ハード事業とソフト事業が相 互に効果をもたらすような、中長期的なビジョンを持って事業に取り組まれた い。 5 (3)事業 NO.3「職業対策推進事業」に対する提案 「職業対策推進事業」について議論した結果、以下の提案を行う。 1 就労困難者に対する支援を充実させるため、次の事項について、実施を検討 していただきたい。 (1) 一般求職者に対する就労相談支援等についてはハローワークの窓口を活用 するようできる限り誘導し、就労困難者に向けた取組に重点を置くこと (2) 就労困難者が就職しやすいよう、まずはボランティア活動参加など、中間 的就労から一般就労へつながる仕組みを構築すること (3) 障害者の雇用が促進されるよう市内企業へ働きかけを行うこと。また、企 業が障害者を雇用するための整備を行う際には支援を行うこと 2 一般求職者に対する支援を充実させるため、次の事項について、実施を検討 していただきたい。 (1) 一般求職者と就労困難者で相談窓口が異なることから、市、ハローワーク、 湖南就労サポートセンターの役割を市民へわかりやすく提供すること (2) 価値観が多様化していることから、若者の求職者向けに、就職の心構えな どを周知啓発する場を設けること (3) 求職者が就職できない原因および企業が雇用できない原因について分析し、 市と企業が議論する場を設けるなど、求職者と企業をつなげる仕組みを構築 すること 3 求職者の需要に対して供給が追い付いていないことから、将来的に市の施設 の空部屋を利用し、相談所の増設および職業安定推進員や相談員の増員を行わ れたい。 6 (4)事業 NO.4「地域交通対策事業」に対する提案 「地域交通対策事業」について議論した結果、以下の提案を行う。 1 バス路線の維持のため、バスの利用者の拡大を図る必要があることから、次 の事項について、市と交通事業者が協働して実施を検討していただきたい。 (1) 通勤、通学利用者へアンケートを行い、利用実態を分析し、利用者拡大の ための方策を講じること (2) 全ての路線の必要な個所にBTS(自転車駐輪場)を設置すること (3) 交通空白地解消のためのバス路線の増設にあたっては、ビックレイクライ ンのように既存バス路線を結ぶなど、できる限り効率化を図ること (4) バス停への屋根の設置およびバスの運行状況が確認できる電光掲示板の設 置を行うこと (5) イベント実施時には多くの参加者が公共交通機関を利用することが見込ま れることから、イベント時間にあわせた臨時バスを運行するなど主催者に対 応を求めること 2 バスの効率的な運行および地球温暖化対策のため、乗降客の少ない路線バス については、大型車から小型車へ切り替えることについて検討していただきた い。 3 既存公共交通機関と調整を図りながら、もーりーカーの利便性向上のため、 次の事項について、実施を検討していただきたい。 (1) 直前予約および利用時間帯の延長ならびに土日の利用を可能とすること (2)特定目的地に商業施設等を加えること 4 もーりーカーを継続して運営していけるよう、次の事項について、将来的に 実施を検討していただきたい。 (1) 高齢化やニーズの多様化に伴い、もーりーカーの平均乗車人数を向上させ ないとコストが嵩む恐れがあるため、利用率が高い特定目的地や時間帯等を 限定して定期路線化し、その他の目的地や時間帯等の利用の際はタクシー利 7 用補助等を行うなど、既存の民間公共交通機関の利用を促すこと (2) 利用対象者を 65 歳以上の高齢者や障害者に限定せず、利用料金を上げて若 者なども対象にするなど、他自治体の取組を参考にして利用者の拡大に取り 組むこと 8 (5)事業 NO.5「中心市街地活性化まちづくり推進事業」に対する提案 「中心市街地活性化まちづくり推進事業」について議論した結果、以下の提案 を行う。 1 第2期中心市街地活性化計画を策定するにあたって、次の事項について、実 施を検討していただきたい。 (1) 地権者および企業等と連携し、市の玄関口となるようセルバの活性化に取 り組み、とりわけ、チカ守山については、より多くの市民に利用していただ けるような企画を立てられるよう支援を行うこと (2) 駅前のグランドデザインやコンセプトづくりにあたっては、官民が連携し、 統一感のあるものとなるよう支援を行うこと (3) 今後の中心市街地の姿を市民へわかりやすく伝える計画とすること (4) ユニバーサルデザインの観点から、電柱等が歩行者や自転車の妨げになら ないよう、また、バリアフリーを意識して整備を進めること 2 中心市街地活性化まちづくり推進事業は、国の進めるコンパクトシティによ るまちづくり事業との整理を図るなかで、有効な事業となるよう取り組まれた い。 3 住みよさが実感できるまちとするため、中心市街地活性化事業を推進するこ とにより、人口増加など市全体への活性化に向けた施策を推進されたい。 9 (6)事業 NO.6「防災対策推進事業」に対する提案 「防災対策推進事業」について議論した結果、以下の提案を行う。 1 市民の防災意識の向上を図る必要があることから、次の事項について、実施 を検討していただきたい。 (1) 幼少期における教育は効果的であることから、学校園での防災対策学習を 充実させること (2) 防災意識を常に高めるため、防災訓練や啓発イベント等の実施にあたって は、参加者拡大が見込まれるような内容となるよう工夫するとともに、市民 への情報発信を強化すること (3) 災害時に対応できるようになるため、防災マップや地域防災計画の市民へ の周知を徹底すること 2 防災対策推進事業の充実を図るため、次の事項について、実施を検討してい ただきたい。 (1) 災害時には避難スピードが重要であることから、自治会全域に聞こえるス ピーカーの設置および無線の配備などの避難伝達方法を早急に確立すること (2) 避難所誘導看板を増設するなど、市外からの来訪者もスムーズに避難がで きるよう対策を講じること (3) 自治会ごとの共助マニュアルの作成と、それに基づく避難訓練を実施され るよう強く働きかけること (4) 災害相互応援協定未締結の東北および中国・四国ブロックについては、早 急に締結を行うこと (5) 地下水の利用状況を把握し、災害時および断水時に有効活用できるように しておくこと (6) 緊急輸送道路や橋等の強靭化および災害時に倒壊する恐れのある空き家の 撤去などについて、関係機関と連携し対策を講じること (7) 地域との連携を行い、災害時要援護者に対する防災対策の強化を図ること 10 (7)事業 NO.7「地域安全設備整備事業」に対する提案 「地域安全設備整備事業」について議論した結果、以下の提案を行う。 1 市民の防犯意識の向上を図る必要があることから、安全安心メールの他、ホ ームページおよびフェイスブック等を活用し、迅速な情報提供をされたい。 2 地域安全設備整備事業の充実を図るため、次の事項について、実施を検討し ていただきたい。 (1) 不特定多数の出入りがある場所や死角になる場所等へ防犯灯および防犯カ メラを設置すること (2) 自転車通行量が多い道路へ防犯灯を設置すること (3) 自転車盗難対策のため、警察等と連携し、駐輪場事業所へ盗難防止のため の管理方法の啓発を強化すること (4) 住宅街のLED防犯灯設置により、玄関灯の点灯が不要となり電力に優し いまちづくりが期待できることから、更に増設をすること 11 (8)事業 NO.8「交通安全対策推進事業」に対する提案 「交通安全対策推進事業」について議論した結果、以下の提案を行う。 1 市民の交通安全意識の向上を図る必要があることから、次の事項について、 実施を検討していただきたい。 (1) 幼少期における教育は効果的であることから、学校園での交通安全対策学 習を充実させること (2) 事故発生率が高い 20 代から 40 代への啓発を強化する必要があるため、啓 発方法の工夫に努めること (3) 交通事故件数(人身)は減少傾向にあるが、自転車事故の占める割合が県 内でも高いことから、自転車の走行ルールをホームページ等で示すなど、交 通ルールの周知に努めること (4) 自転車運転者は加害者となる可能性もあるなど、交通事故の危険性をしっ かりと示した啓発に努めること 2 交通安全対策推進事業の充実を図るため、次の事項について、実施を検討し ていただきたい。 (1) 交通事故データに基づき、関係機関と連携し、交通事故とりわけ自転車事 故を減らすための対策を講じること (2) 交通事故発生率の高い個所を標したマップの作成および配布を行うこと (3) 交通安全啓発看板や飛出し坊やの設置について、危険個所などへの適切な 配置および維持管理を行うこと (4) 啓発活動を行う団体がより効果的な啓発活動を行えるよう、交通事故が減 少しているデータなどをフィードバックすること (5) 自転車運転免許制度について、実施自治体の取組を研究し、モデル地区を 設定するなど導入に向けた取組を進めること 12 (9)事業 NO.9「地球温暖化対策事業」に対する提案 「地球温暖化対策事業」について議論した結果、以下の提案を行う。 1 市民に対して地球温暖化対策事業を推進する必要があることから、次の事項 について、実施を検討していただきたい。 (1) 家庭版エコアクションファミリーの取組世帯数の拡大を図るため、自治会 を通して積極的に働きかけること。また、エコアクションに取り組むことで 家計の節約にもつながるなど、インセンティブの見える化を図ること (2) 環境家計簿の普及を図るため、様々な機会を通じて配布数を増加するなど、 市民へ積極的に周知すること (3) 自動車を利用せず自転車の利用を促進するため、公共施設の駐輪場設置や 自転車道などの必要な整備を行うこと 2 企業に対して地球温暖化対策事業を推進する必要があることから、温室効果 ガス排出削減の定量的目標設定の指導と支援を行われたい。 3 市民や企業へ推進するにあたって、まずは、市役所での地球温暖化対策事業 を推進する必要があることから、次の事項について、実施を検討していただき たい。 (1) ノーマイカーデーの促進のため、相乗り制度の導入や公共交通機関利用時 の交通費を支給するなど、ノーマイカーデーが実施できない原因を分析し、 職員が実践しやすくするための対策を講じること (2) 自己評価に加え、ISOやエコアクション21、エコ通勤優良事業所の認 定などの外部機関の評価を取り入れること (3) 守山市環境方針に基づく職員個人の目標を名札に記載する等、市の取組を 市民や企業にPRすること 13 (10)事業 NO.10「資源化推進事業」に対する提案 「資源化推進事業」について議論した結果、以下の提案を行う。 1 ごみの減量および資源化を推進するため、次の事項について、実施を検討し ていただきたい。 (1) 家庭から出されるごみについて、自治会を通した指導を行うなど更なる分 別の徹底を図ること (2) 水草を堆肥化するなど、様々な資源の有効活用を図ること 2 市民への生ごみ処理器の利用を促進するため、次の事項について、実施を検 討していただきたい。 (1) 環境フェア等多くの市民が集まる場所で生ごみ処理器の展示を行うこと (2) 生ごみ処理器のパンフレットおよび販売店リストについて、各種窓口等で の配布およびホームページでの周知を行うこと (3) 地域住民とのつながりが強い登録販売店と連携し、生ごみ処理器の活用を 促すこと (4) 生ごみ処理器使用のモニターを募り、使用したモニターから市民へ利用方 法や効果をレクチャーする取組を行うこと (5) 過去の利用実績データを分析し、生ごみ処理器の利用拡大のための対策を 講じること 14