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2004年5月 第344号のPDFをダウンロード(1.1MB)
News
JIKEN CENTER
自研センターニュース
5
May 2004
平成16年5月15日発行 毎月1回15日発行(通巻344号)
昭和51年5月27日 第三種郵便物認可
C
O
N
T
E
N
T
S
テクノセミナー:自動車のリサイクル、自動車メーカーの
取組みについて〈2〉 ・・・・・・・・・2
「構造調査シリーズ」新刊のご案内・・・・・・・・・・6
リペアリポート:ニッサンフェアレディZ ロードスター
(HZ33系)
フォールディングルーフCOMP(ソフトトップ)
の脱着作業について・・・・・・・・・・7
リサーチング ザ スケルトンズ:スズキ ワゴンR(MH21S系)・・・・12
お客様相談室レポート:スバル レガシィの
高機能塗装について ・・・・・・・14
指数テーブルマニュアル作業項目の解説 _ 52 _ ・・・・15
輸入車インフォメーション:フォルクスワーゲン ルポ(6XBBY)の
合成樹脂部品の補給形態 ・・・・・17
2003年度 自動車メーカーに対する改善提案状況について ・・・18
第17回 自研センター「一般提案」募集結果・・・・・19
2003年度 自動車補修塗装技術懇談会 開催 ・・・・20
2004年度 講師のご紹介 ・・・・・・・・・・・・21
真殿講師 退任記念講演会開催 ・・・・・・・・・22
自研センター来訪者一覧 ・・・・・・・・・・・・22
第8回 指数懇談会開催 ・・・・・・・・・・・・・23
2004年度バリアショット一般公開日のご案内 ・・・・23
「リペアインフォメーションS」休載のお知らせ ・・・・23
編集後記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
TECHNO SEMINAR
テクノセミナー
自動車のリサイクル、
自動車メーカーの取組みについて <2>
本誌2003年12月号で「自動車リサイクル法の概要」について紹介しましたが、今回は、
前回に引き続き自動車メーカーサイドの取組みをトヨタ自動車を例にとり紹介します。
最後に第4段階では、
素バッテリーに関するリサイクルマニュアルを作成し、取引解
<廃棄段階>リサイクルシステム
体事業者に配布しています。2001年発売の「エスティマハイ
(1)ニッケル水素バッテリーの回収
ブリッド」についても、同様のシステムで回収・リサイクルする
体制を整えました。
ハイブリッド車の将来を見すえて、
トヨタでは関連する企業
との3社共同により、全数回収・再利用をめざした全国規模
プリウス用ニッケル水素バッテリーの
リサイクルシステムフロー
(国内)
図1
のリサイクルシステムを1998年に確立。
「プリウス」ニッケル水
使用済みプリウス
販売店
中古車販売店
「プリウス」搭載のニッケル水素バッテリー
ニッケル水素バッテリーリサイクル
解体事業者
バッテリーユニット
取り外し
西濃運輸
使用済みバッテリー
運
搬
依
頼
バッテリーユニット
回収・輸送
将来
バッテリー材料
鉄ニッケル地金
パナソニック
EVエナジー
運搬指示
バッテリー解体
新バッテリー
ステンレス
リサイクル
b.フロン回収は破壊法施行に向けて
(2)
フロン類の回収
a.フロン回収・破壊システムの構築
2002年10月からフロン回収破壊法が施行されました。使
自動車業界における「特定フロン
(CFC12)・代替フロン
用済み自動車のカーエアコンに充填されたフロン類が対象
(HFC134a)回収・破壊システム」の構築にトヨタも協力しまし
になり、回収等と破壊が義務付けられました。自動車メー
た。このシステムは、2002年秋施行の「フロン回収破壊法」
カー・輸入業者の役割は、フロン類の引き取り、破壊業者へ
に対応できるシステムに発展させました。
の引き渡しなどが定められています。
図2 フロン回収・破壊法のしくみ
所有者
費用微収
使用済み自動車
引き取り業者
費用
支払い
自動車メーカー
フロン類回収業者
フロン類
フロン
都道府県知事等
回収量・破壊量・
再利用量を報告
費用支払い
破壊業者
2
使用済み自動車
自研センターニュース 2004年5月号
は登録制
は許可制
※登録は知事、許可は主務大臣が担当
TECHNO SEMINAR
(3)エアバッグインフレータ回収・
処理システムの思考
図3
シュレッダーダストの活用
1999年10月に自動車業界で構
使用済み自動車シュレッダーダスト
(従来すべて埋立て処分)
築した「エアバッグインフレータ回
収・処理システム」の試行運用を継
ダストの組成(質量%)
非鉄金属
続し、着実な成果を上げています。
ハーネス
ガラス
その結果、同システム利用登録
7
5 4
樹脂
33
鉄8 不燃物
事業者は、2001年度末までに約
紙2
木3
1,400社になりました。
ゴム
7
(4)
シュレッダーダストの回収
可燃物
繊維
15
16
発泡ウレタン
使用済みのクルマは、エンジン、
タイヤ等の主要部品が取り外され
た後、シュレッダーで粉々に砕かれ
世界初の分別
(乾式)
リサイクル技術
て鉄・非鉄金属が回収されます。
破砕・粉砕
残った樹脂・ゴム・ガラスなどの破
回転ふるい
片(シュレッダーダスト)は、これまで
磁力分別
埋め立て処分されるしかありませ
非鉄金属分別
んでした。そこでトヨタは、1993年
風力分別
活用化技術
振動分別
タイルの強化材
景観舗装用骨材
ガラス
振動分別
鉄
鉄
鋼
鋼(アルミ鋳物強化材)
発泡ウレタン繊維
遮音と吸音のバランスが
とれた新しい車両用防音
材(RSPP)
からこのシュレッダーダストの活用
化技術を豊田メタル(株)と共同で
開発し、1998年8月から量産レベ
燃焼技術
高付加価値活用化技術
溶融固化技術
品質管理された樹脂などは助燃
材
(灯油の代替燃料)
として活用
ル(約1万5,000台/月)で再資源化す
ダストからの鉛の溶出制御・体
積の減容化(1/5に減容)など
の処理技術
成形技術の応用などにより、
ダスト
の大半をリサイクルし、車両リサイ
クル実効率を向上
る世界初のリサイクルプラントを建
設、稼働を開始しています。この技術により通産省「使用済
シュレッダーダストの中に含まれる微細な樹脂やゴム、ガ
み自動車リサイクル・イニシアティブ」に示されている2002年
ラスなどを独自の技術で乾式分別・再生しながら、優れた
リサイクル率85%以上をすでに達成しました。
新しい素材としてリサイクルしています。
図4
ELVシュレッダープラント
(End of Life Vehicle)
ASRリサイクルプラント
(Automobile Shredder Residue)
回転ふるい
破砕
プレシュレッダー
シュレッダー本体
風力
分別
アルミ
非鉄
分別
ガラス
風力分別
ASR
(シュレッダーダスト)
発泡ウレタン
鉄
繊維類
風力分別
磁選機
回転ふるい
銅
樹脂・ゴム
鉄スクラップ
非鉄金属
融解固化
自研センターニュース 2004年5月号
3
TECHNO SEMINAR
<廃棄段階>部品リサイクルの促進
リサイクル技術をさらに高めていくため、2001年、新たに
リサイクル研究所は、2015年のリサイクル実効率を95%に
「自動車リサイクル研究所」を豊田メタル(株)内に設立して
引き上げるという国の目標値の早期達成をめざし、同年4
月から稼働を開始しています。
います。
図5 自動車リサイクル研究所の位置付け
トヨタ自動車
部品・材料メーカー等
●リサイクルしやすい
自動車の開発・設計
●自動車リサイクル技術の
開発と展開
●リサイクルしやすい部品
・材料の開発
●部品・材料リサイクル技術の
開発と展開
リサイクルしやすい
車両設計の提案
自動車
リサイクル研究所
●解体しやすい
車両構造の研究
解体技術等の情報開示
解体技術等の情報開示
●適切で効率的な
解体技術の研究等
工具・機器メーカー等
解体・シュレッダー業界等
●効率的な工具・機器の開発
・商品化
図6トヨタ自動車との連帯
自動車
リサイクル研究所
トヨタ自動車(株)
リサイクル性
評価分析
車両設計部署 リサイクルしやすい車両の開発・設計
技術開発部署 使用済み車両のリサイクル技術開発
シュレッダーダストの活用
(1)防音材(RSPP)の開発
シュレッダーダスト中の最大容積を占める発泡ウレタンや
繊維類を再生素材として分別し、適度な空気層を持つ防
っています。トヨタは、サンエイ(株)と共同して分別樹脂類
の燃料代替材としての活用を研究し、その実用化に成功。
1999年4月より本格的に利用しています。
(5)溶融固化技術により廃棄物埋立量を大幅削減
音材(RSPP/Recycled Sound-Proofing Products)として自動
1996年からシュレッダーダストの埋立が管理型に移行さ
車の各部位へ再利用しています。従来品に比べ、吸音性と
れ、有害金属の溶出量規制値も一段と厳しくなりました。ト
遮音性のバランスがとれた、高性能のまったく新しい防音
ヨタでは、高速回転スクリューでダストを混練・加熱して体
材です。
積を1/5に減溶する溶融固化技術を確立。鉛の溶出量を従
(2)
ワイヤハーネスの再資源化
独自に開発した高精度分別機でワイヤーハーネスを分
別し、被履樹脂やコネクターを除去して、高純度(97%以
上)の銅資源に再生しています。分別した銅は現在、鋳造
工場でアルミ鋳物強化材等に利用しています。
(3)ガラスの窯業原料化
高純度な自動車ガラスの特性を活かし、高強度で緻密
なタイルや景観舗装に再利用しています。
(4)燃料代替材としての活用
シュレッダーダストの中で最大重量を占める分別樹脂類
4
●液体やフロンガスの抜き取り
●エアバッグ処理方法
●環境負荷物質の取り外し
●部品リサイクルの研究
●解体性の研究など
来の1/4 ∼1/5に減らし、管理型埋立の規制値をクリアして
います。
(6)解体しやすい車両構造の研究
最近市場に販売された新型車両を選択し、リサイクル性、
解体性に関する部品の取り外し、単一材料への分離・分別
や構成材料および解体に必要な工具などに着目して解体
調査を実施。リサイクルしやすい車両構造の研究を行って
います。
(7)効果的な解体技術の研究
現状のリサイクル、解体状況調査をもとに、現在使用済
は粒度が均一であり、発熱量が石炭並みと高いことから、
み車両から解体されている部品や燃料、オイル類などにつ
石炭や灯油の代替燃料として活用できるポテンシャルを持
いて、解体作業時間の短縮、取り外しやすいツール、また
自研センターニュース 2004年5月号
TECHNO SEMINAR
図7 ガラス接着部ピアノ線通し冶具
は安価で取り扱いやすいツールなどの研究を行っていま
す。例えば、リユースのためのフロントウインドガラスの取
ボデー(ルーフ)
り外し時に、接着面をピアノ線で切断する方法が多く用い
ピアノ線
通し冶具
接着部
Frガラス
られています。このピアノ線の挿入と切断がより簡単にで
ピアノ線
きる方法、工具などの研究開発も行っています。
接着部
廃棄段階 関連会社との連携
クルマのリサイクルは、一企業だけで完結できるほどシン
ボデー
(ダッシュ)
プルではありません。専門技術・専用設備そして人材や資
金を兼ね揃えた企業が綿密なネットワークのもとに運用さ
※インパネ面
(接着部が遠くても)
楽に通すことができる
インパネ
れてはじめて機能します。そこでトヨタは1970年より関連企
業と連携してリサイクルシステム構築に協力してきました。ト
図8トヨタの使用済み自動車のリサイクルシステム
ヨタのリサイクルシステムでは、まず解体事業者によって取
り外された媒体コンバーターや電装部品などは、豊通リサ
シ ュレッダ ー
金 属 回 収
イクル(株)が全国から回収し電装品は再利用されます。触
使用済み
自 動 車
解体事業者
豊田メタル(株)
媒コンバーターは、(株)キャタラーが希少金属を回収し、新
車用触媒コンバーターに再利用しています。解体事業者か
ら依頼のあった各種液体類は、豊田ケミカルエンジニアリ
廃油・LLC再処理
有用部品の回収
リ サ イ ク ル
金属の再部品化
ング(株)が助燃材としてリサイクルします。有用部品が取り
●豊田ケミカル
エンジニアリング(株)
●豊田通商(株)
●豊通リサイクル(株)
●(株)
キャタラー
●愛知製鋼(株)
●トヨタ自動車(株)
外された車両は、豊田メタル(株)で細かく破砕し、鉄・ア
ルミなどの金属成分を回収したのち、愛知製鋼(株)
とトヨ
タ自動車などで自動車部品に再利用しています。
タイヤ、バッテリー、触媒コンバーターなどが取り外され、リ
使命を終えた自動車の行方は?
サイクルされます。
現在、使用済みの車両は、金属類を中心に重量比で約
残されたボデーは、シュレッダー事業者により、鉄・非鉄
75∼80%がリサイクルされています。しかし約20∼25%に
金属と樹脂などのダストに選別され、鉄・非鉄金属はリサ
あたる樹脂やゴムを中心とする残りの材料は、廃棄されて
イクルされていますが、残りのダストは、廃棄物として埋め
いるのが現状です。
立て処分されています。地球上の資源の有効活用や埋立
自動車メーカーで作られた自動車は、ユーザーに使わ
処分量減少のためにもこの廃棄物をさらに少なくし、再使
れて使命が終わり使用済み車両となりますがその後の流れ
用・再資源化を推し進め廃棄物ゼロを追求していくことが、
は、まず解体事業者によって、エンジン、トランスミッション、
自動車のリサイクル活動に求められています。
図9 使用済み自動車の処理ルート
(日本)
解体業者
引取り者
20∼25%
販売店
メ
ー 車
カ 両
ー
ユ
ー 廃
ザ 車
ー
中古車業者
モータース
など
個 人
シュレッダー事業者
使
用
済
み
車
両
自動車シュレッダーダスト埋立処分
約70万トン/年(日本全体・推定)
廃棄物
ダストの組成(重量%)
プ
レ
ス
50∼55%
非鉄金属
5
ハーネス
20∼30%
7
ガラス
鉄8
約500万台/年
中古車輸出
約100万台/年
取
り
外
し
エンジン、
タイヤ、
トランスミッション、バッテリー、
触媒、オイル燃材料、
フロン、エアバッグなど
選
別
鉄、非鉄金属
4
樹脂
33
不燃物
紙2
木3
可燃物
ゴム
7
繊維
15
発泡
ウレタン
16
自研センターニュース 2004年5月号
5
使用済み車両等からリサイクルされている部分
3
4
2
1
6
7
5
11
10
8
13 14
9
12
17
16
15
18
19
20
21
1.ウィンドウ(ガラス)→タイルなど
2.シート
(発泡ウレタン・繊維)→クルマの防音材
3.ボデー
(鉄)→クルマ部品・一般鉄製品
4.トランク
(鉄)→クルマ部品・一般製品
5.ワイヤーハーネス
(銅)→銅製品・エンジン
(アルミ鋳物強化材)
6.ボンネット
(鉄)→クルマ部品・一般鉄製品
7.バンパー
(樹脂)→再びバンパー・内装部品
8.ラジエーター(銅・アルミ)→砲金インゴット・アルミ製品
9.冷却液(アルコール)→ボイラー焼却炉の助燃油
10.エンジンオイル(オイル)→ボイラー焼却炉の助燃油
11.エンジン
(鉄・アルミ)→再びエンジン・アルミ製品
12.バッテリー
(鉛)→再びバッテリー
13.トランスミッション
(鉄・アルミ)→一般製品・アルミ製品
14.ギアオイル(オイル)→ボイラー焼却炉の助燃油
15.触媒コンバーター
(貴金属)→再び触媒コンバーター
16.ドア(鉄)→クルマ部品・一般鉄製品
17.タイヤ
(ゴム)→セメント原燃料など
18.サスペンション
(鉄・アルミ)→一般鉄製品・アルミ製品
19.バンパー
(樹脂)→再びバンパー・内装部品・工具箱など
20.ホイール
(鉄・アルミ)
→クルマ部品・一般鉄製品・アルミ製品
21.タイヤ
(ゴム)→セメント原燃料など
トヨタ自動車では、このような考えのもとに「開発・生産・使用・
廃棄」
という循環の中で、廃棄物を極力減らし、再利用できるも
のは可能な限りリサイクルするという活動を展開し、よりリサイク
ルを考慮した車づくりに日々取り組んでいます。
次回は、他の自動車メーカが取組む「使用済み自動車のリサ
イクル・適正処理」についてご紹介します。
「構造調査シリーズ」新刊のご案内
自研センターでは新型車について、損傷した場合の復元修
No.
車 名
型 式
理の立場から見た車両構造、部品の補修形態、指数項目
とその作業範囲、ボデー寸法図など諸データを掲載した「構
造調査シリーズ」を発刊しておりますが、今月は右記新刊を
J-368
スバル R2
RC1,2
J-369
フォルクスワーゲン ルポ
6XBBY
ご案内しますので、ぜひご利用ください。定価は1,120円(税
6
込み、送料別)
です。ただし、J-369は、2,160円(税込み、送
お申し込みは自研センター総務企画部までお願いします。
料別)です。
TEL
自研センターニュース 2004年5月号
047-328-9111
FAX
047-327-6737
REPAIR REPORT
リペア リポート
ニッサン フェアレディZロードスター(HZ33系)
フォールディングルーフCOMP
(ソフトトップ)の脱着作業について
1.はじめに
今回は、ニッサン フェアレディZロードスターのフォール
写真1
ディングルーフCOMPの脱着作業を実際に行いましたので
紹介します。
リヤフェンダなどの板金作業時にはフォールディングルー
フCOMPの脱着を伴う場合がありますので作業の参考にし
てください。<写真1>
2.周辺部品の補給形態
作業部位周辺の主な部品は下記の通りです。
<図1>
図1
1
2
97150P
97003M
97050P
97100V
97092+A
97150
97151P(RH)
97151PA
(LH)
97004
24058N
97052M
97130
(RH)
24043M
97131(LH)
97118Z
73500Z
97178ZA
97093Z
91260Y
97180(RH)
97181(LH)
97066Z
4
79900P
97151Q
5
97186U
91295N
97182(RH)
97183(LH)
97184(RH)
97185(LH)
2
5
93154N(RH)
97064N(RH)
97065N(LH)
97054(RH)
97055(LH)
97178ZD
97284
3
93130N
(RH)
3
1
4
93155N(LH)
6
73965N
7
6
93131M(LH)
7
76860Q
97170(RH)
97171(LH)
8
78859(RH)
78860(LH)
9
8
10
97172(RH)
97173(LH)
76812(RH)
76813(LH)
10
76911M(RH)
76912M(LH)
97176
93152N(RH)
93153N(LH)
96950M(RH)
76951M(LH)
9
93152NA(RH)
93153NA(LH)
76950(RH)
76951(LH)
76921(RH)
96923(LH)
76900R(RH)
96901P(LH)
76938U(RH)
76939U(LH)
自研センターニュース 2004年5月号
7
REPAIR REPORT
3.作業方法
[脱作業]
q キッキングフロントプレート(左右)、ボデーサイドフロント
eリヤサイドフロントフィニッシャ
(左右)
を取り外します。
<写真5>
写真5
ウエルト(左右)を取り外します。 <写真2>
写真2
r ルーフストレージリッド全開、ソフトトップ格納状
態で作業を行います。<写真6>
w ボデーサイドウエザストリップ(左右)
を取り外します。
<写真3,4>
写真3
写真4
8
自研センターニュース 2004年5月号
写真6
REPAIR REPORT
tフォールディングルーフマウンティングブラケットとの取付け
ナット
(後側)および取付けボルト
(前側)
を取り外します。
u フォールディングルーフCOMPとガードフレームAssyとの
取付けボルトを取り外します。<写真9,10>
<写真7,8>
写真9
写真7
外
さ
な
い
N
写真8
写真10
B
クリップ
外
さ
な
い
yシートベルトのクリップ(左右)
を取り外します。<写真8>
※注意:調整用のシムは、左右それぞれ厚さが違う場
合がありますので、印をつけるなどして入れ違
わないように注意が必要です。
※ 注意:フォールディングルーフマウンティングブラケット
は取り外さないこと。
iルーフストレージリッド全開、ソフトトップ格納状態で、左右のハーネスの接続を取り外します(車両左側コネクタ×3、車両右
側コネクタ×2)
。<写真11,12>
写真11
写真12
自研センターニュース 2004年5月号
9
REPAIR
REPAIR
Information
REPORT S
o ガードフレームプロテクタ
(左右)
、ガードフレームプレー
ト
(左右)
を取り外します。<写真13,14>
!0バックパネルフィニッシャAssyを取り外します。
!1オーバーヘッドガードブラケット
(左右)
を取り外します。
<写真15,16>
写真13
写真15
写真14
写真16
※注意:トリムに傷をつけないように特に注意が必要です。
!2各部のマウント、配線およびトリム類が外れた状態です。
<写真17>
写真17
10
自研センターニュース 2004年5月号
REPAIR REPORT
!3フォー ル ディングル ー フ C O M P を 取り外 し ま す 。
<写真18,19,20>
写真18
写真19
※ 注意:作業時は2名以上で行うこと。
[着作業]
写真20
取付けは取外しと逆の手順で作業を行います。
4.水密テストについて
5.まとめ
今回の作業において、最も注意をしなくていけない部分
リヤフェンダ板金のためなどでフォールディングルーフ
の一つとして、組付け後の立付調整があります。問題があ
COMPを脱着するのであれば、作業自体はさほど難しくあ
る場合には水漏れという結果となりクレームにつながります。
りませんでした。ただし、部品は重い(約40kg)ので周辺
フォールディングルーフCOMPを組み替えている場合に
パネルに傷をつけないように注意が必要です。
は、各部のウェザーストリップは新品となっているはずです
また、リンクが曲がっている場合や、幌が破れている場
から、両面テープの貼り付け位置や、クリップ位置の調整
合には難しいですが、作業の前後で開閉の手応えが微妙
で対応ができるかと思います。板金作業のためにフォール
に変化する場合がありますので、クレームにつながらない
ディングルーフCOMPを脱着したのみであれば、水漏れ個
ようにするためにも、作業前には担当者自身で開閉状態を
所のウェザーストリップを新品に交換するか、立付調整を
チェックしておき、組付け後にも立付調整、開閉テストおよ
再度行うなどして対応してみてはいかがでしょうか。
び水密テストを行うことが重要です。
自研センターニュース 2004年5月号
11
Researching The Skeletons
リサーチング ザ スケルトンズ
スズキ ワゴンR(MH21S系)
この「Researching The Skeletons」は外部から確認すること
新プラットフォームを採用したこのフロントサイドメンバは、
ができないフロントサイドメンバおよびリヤサイドメンバ内側の
左右共に中央部にエンジンマウントおよびトランスミッション
リインホースメント等の位置や板厚を分かりやすく紹介して
マウント取付用の「リインホースメント」が取付けられ、また
いくもので、データは実際に自研センターで調査したものを
左側のみ更に1枚「リインホースメント」が追加されています。
記事にしたものです。
リヤフロアサイドメンバは左右共に「リインホースメント」が
今回はスズキ ワゴンR
(MH21S系)
を取り上げます。
取り付けられていません。
フロントサイドメンバ
左外側
左内側
t=1.6mm
t=1.6mm
t=1.6mm
右外側
右内側
t=1.6mm
t=1.6mm
12
自研センターニュース 2004年5月号
Researching The Skeletons
リヤスカートパネル
正面(取付状態)
正面(取外し状態)
リヤ フロア サイドメンバ 位置
リヤ フロア サイドメンバ位置
リヤ フロア
上側(取付状態)
上側(取外し状態)
t=1.0mm
t=1.0mm
t=2.0mm
t=1.3mm
t=1.5mm
下側
自研センターニュース 2004年5月号
13
Customer Relations Department REPORT
お客様相談室レポート
スバル レガシィの高機能塗装について
富士重工業(株)
よりスバル レガシィの高機能塗装である
ハード
(耐擦り傷)
クリアコートおよびフッ素クリアーコートにつ
いて情報提供がありましたのでご紹介します。
2003年5月発売されたニューレガシィBL系とBP系の以下
の9塗色にハード
(耐擦り傷)
クリアコートが塗装されています。
(写真1)
また、前モデルの2002年6月以降の新世紀レガシィBE系
とBH系には下記の塗装色の場合、ハード(耐擦り傷)
クリ
アコートあるいはフッ素クリアーコートいずれかが塗装され
ています。
(写真2)
写真1 スバル レガシィBP系
写真2 スバル レガシィBE系
補修塗装時には、いずれの車種も耐擦り傷クリアやフッ
素クリアを奨励しています。
注1)バンパーをはじめとする樹脂部品には高機能塗装は
されていません。
注2)2004年4月現在レガシィ以外の他車種には塗装されて
いません。
ニューレガシィBL系とBP系のハード(耐擦り傷)クリアコート色
1.サテンホワイト
(38D)
2.アークティックホワイトパール(36J)
3.ブリリアントシルバー
(39D)
4.オプシチィアンブラックパール(32J)
5.アトランティックブルーパール(33A)
6.ガーネットレッドパール(33J)
7.レガールブルーパール(35J)
8.シャンパンゴールドオパール(39J)
9.39D/グラナイトグレーオパール(3K3)
ツートン色
14
自研センターニュース 2004年5月号
2002年5月以降の新世紀レガシィBEとBH系のハード(耐
擦り傷)
クリアコート色
1.ピュアホワイト
(51E)
2.プレミアムシルバー
(01G)含む2トーン色(1U2)
3.ノーティックブルーパール(14L)含み2トーン色
4.ウッドランドグリーンマイカ
(16L)含み2トーン色
5.ブラックトパーズマイカ
(18L)
6.ジェットグレーM(25L)
7.グレーオパール(55D)
8.シャイニーレッドマイカ
(94H)
9.プレミアムレッド
(01W)
10.WRブルーマイカ
(02C)
11.プレミアムホワイトマイカ
(01W)
12.ミストグリーンオパール(1U7)
Customer Relations Department REPORT
新世紀レガシィBEとBH系のフッ素クリアコート色
6.プレミアムホワイトマイカ
(081)
1.ピュアホワイト
(96H)
7.ミストグリーンオパール(1F8)
2.プレミアムシルバー
(17K)含む2トーン色(1F4)
注3)塗装色名は同じなので塗装色番号で確認すること。
3.ノーテックブルーパール(11K)含む2トーン色(1F7)
補修塗装方法については各補修塗装メーカー発行の補
4.ブラックトパーズマイカ
(15K)
修塗装工程に従ってください。
5.スパークイエローマイカ
(37S)
指数テーブル マニュアル作業項目の解説
−52−
今回は指数テーブルマニュアル(2003年10月発行)を
基本に、ボデー系の作業項目『B170 ラジエータサポー
ンバ)、片側フロント フェンダエプロンAssyおよびフロン
トサイドメンバAssy取替』について解説します。
(図1)
トAssy(左右ラジエータサポートおよびフロントクロスメ
図1
B170
ラジエータサポートAssy(左右ラジエータサポートおよびフロントクロスメンバ)
、
片側フロントフェンダエプロンAssyおよびフロントサイドメンバAssy取替
片側
フロントフェンダエプロンAssy
●網掛けの部品は当該作業範囲
ラジエータサポートAssy
ラジエータアッパサポート
左右ラジエータサポート
フロントクロスメンバ
片側フェンダエプロンおよび
片側フロントサイドメンバ取替
(含)アッパサポート
ラジエータサポート
フロントサイドメンバAssy
フロントクロスメンバ
前提条件および作業内容
*フロントパネルグループ、クーラコンデンサ、ラジエータ、エンジン&トランスミッションおよびフロントサ
スペンションAssyを取外した状態から行う作業
指数に含まれる主な作業
*ラジエータアッパサポート脱着または取替
*主体部品取替に伴う関連部品の脱着または取替
主な関連部品
・リインホースメント
・フロントサイドメンバエクステンション
・カウルトップサイドパネル
・トルクボックス
*主体部品に取付く付属品の脱着または取替
主な付属品 ・ボンネットロックブレース
・ボンネットロックAssy
・ボンネットサポートロッド
・ホーン(ボンネットロックブレースに取付くタイプ)
・コーションプレート
・フック
(ボルト付)
*アンダーコート塗布(必要な車種)
*必要範囲のアスファルトシート取替(P138 Q&A Q.19参照)
除く作業
*エンジンルーム内配線・配管および付属品の脱着または取替
*ブレーキマスタシリンダ&ブレーキブースタおよびABS脱着または取替
*ステアリングギヤハウジングAssy脱着または取替(ダッシュロワ部に取付くタイプ)
*エアサスペンション用コンプレッサユニット脱着または取替
*室内部品の脱着
補 足
*シーラ塗布に関してはP.12〈留意事項〉
(4)
シーラ塗布を参照
自研センターニュース 2004年5月号
15
1.前提条件作業および作業内容
*フロントパネルグループ、クーラコンデンサ、ラジエー
取替
タ、エンジン&トランスミッションおよびフロントサスペ
*室内部品の脱着
ンションAssyを取外した状態から行う作業
補 足
2.指数に含まれる主な作業
*ラジエータアッパサポート脱着または取替
*主体部品取替に伴う関連部品の脱着または取替
主な関連部品
*必要範囲の外装部品については「車種別編指数テ
ーブル」を参照
*車種によりボルト・ナットで取付けられているラジエ
ータアッパサポートが取外し状態で作成されている
¡リインホースメント
車種があります。
(ラジエータを取外す前にラジエー
¡フロントサイドメンバエクステンション
タアッパサポートを取外すことが必要な車種もあり
¡カウルトップサイドパネル
*主体部品取替に取付く付属品の脱着または取替
主な付属品
「車種別編指数テーブル」を参照
*ボンネットロックケーブルについてはラジエータアッパ
サポート、ラジエータサポートの取替作業に必要範
¡ボンネットロックブレース
囲の取外し作業は含んでいますが、ボンネットロック
¡ボンネットロックAssy
ケーブルの取替ついては含んでいません。
(車室内
¡ボンネットサポートロッド
の取替作業を除く)
¡ホーン
(ボンネットロックブレースに取付くタイプ)
*パネル接合部のシーラ塗布に関して
¡コーションプレート
当該作業は、損傷パネル取替作業時に行う塗布と
¡フック
(ボルト付)
塗装作業工程時(プラサフ塗り後)に行う塗布があ
¡エンジンアンダカバー
ります。
*アンダーコート塗布(必要な車種)
*必要範囲のアスファルトシート取替(フロントサイドメン
バ取替時に必要なアスファルトシート張替作業はフロ
ントフェンダエプロンおよびフロントサイドメンバ取替作
業に必要な範囲の部分取替作業になります。アスフ
「脱着・取替指数」に含まれるシーラ塗布部位は次の
通り
qアンダーコート塗布後ではシーラ塗布できない部位
¡フロントサイドメンバとダッシュパネル、センタフ
ロアとの溶接結合部等
ァルトシートの再使用ではありません。部分取替を前
wサイレンサシート貼り付け後ではシーラ塗布できない部位
提に指数は作成されています。従来より指数に含ま
¡リヤフロア取替時のサイセンサシート貼付部等
れています。
(アスファルトシートの部品代は含まれま
eパネル取替作業でパネルを取付けると塗布できな
せん。
)
除く作業
*作業項目No.M140エンジンルーム内配線・配管およ
び付属品の脱着または取替
*ブレーキマスタシリンダ&ブレーキブースタおよび
ABSユニット脱着または取替
*ステアリングギヤハウジングAssy脱着または取替(ダッ
シュロワ部に取付くたタイプ)
16
*エアサスペンション用コンプレッサユニット脱着または
自研センターニュース 2004年5月号
くなる部位
¡クォータパネルのホイールアーチ部内部等
*事故歴が有り、再修理の場合、指数はそのまま適用
できないことが多いです。その理由は、ラジエータサ
ポート、ラジエータアッパサポート、フロントフェンダエプ
ロン、フロントサイドメンバ等の溶接方法がカーメーカ
の新車出荷溶接状態と異なる場合が多いため。
輸入車インフォメーション
フォクスワーゲン ルポ(6XBBY)
の合成樹脂部品の補給形態
今回はフォルクスワーゲン ルポ(6XBBY)のプラスチック部品の材料と補給形態情報をお知らせします。
なお、2004年5月発行予定の「No.J-369 構造調査シリーズ」フォルクスワーゲン ルポにも他の情報と共に掲載されています
ので是非ご利用ください。
4.リヤビューミラーキャップ
(外板色)
合成樹脂部品の使用個所
3.ラジエータグリル
(素地色)
1. フロントバンパカバー(外板色)
2. ロアトリム(フロントマスクパネル)
(外板色)
5.ドアハンドルアウタ
&キーシリンダキャップ
(外板色)
8. リヤバンパカバー
(外板色)
6.プロテクションストリップ
(外板色)
7.フューエルフィラフラップ
(外板色)
番号
部品名
1
フロントバンパカバー
2
ロアトリム(フロントマスクパネル)
3
材料記号
PP+EPDM
材料
補給形態
ポリプロピレン+EPDMゴム
未塗装
ABS
ABS樹脂
未塗装
ラジエータグリル
ASA
ASA樹脂
無塗装
4
リヤビューミラーキャップ
ABS
ABS樹脂
未塗装
5
ドアハンドルアウタ&キーシリンダキャップ
PA6+GF30
ポリアミド+ガラス繊維
未塗装
6
プロテクションストリップ
PP+EPDM
ポリプロピレン+EPDMゴム
未塗装
7
フューエルフィラフラップ
PA6
ポリアミド
未塗装
8
リヤバンパカバー
ポリプロピレン+EPDMゴム
未塗装
PP+EPDM
*EPDMは、エチレンプロピレンジエン三元共重合体のことで、耐老化性、耐オゾン性、耐寒性、熱安定性に優れる合成ゴムです。エチレンプロ
ピレンゴムとも言います。
*無塗装は、素地色のまま装着するものをさします。
自研センターニュース 2004年5月号
17
2003年度
自動車メーカーに対する
改善提案状況について
自研センターでは、新型車の指数作成業務や損傷性・修理性調査を行なう過程で明らかになった問題点を、
自動車メーカー各社に「改善提案」
しています。
この提案は、より壊れ難く、より修理し易い自動車の開発をメーカーへ促す目的で行なっています。
今回、2003年度の提案活動状況がまとまりましたのでご紹介いたします。
2003年度の提案状況は図1に示すとおり、提案件数は63件でした。これに対しメーカーからの回答の内訳は、
採用13件(21%)
、次期モデル検討 11件(17%)
、不採用 13件(19%)
、回答待ち 26件(41%)
との結果となりました。
図1
2003年度 改善提案回答状況
採用(13件)
21%
回答待ち
(26件)
41%
次期モデル検討(11件)
17%
不採用(13件)
21%
改善提案例としては、修理時に使用する部品の補給形態の変更や修理作業方法の変更など、さらには衝突時
に損傷し難い車両構造の改善まで踏み込んだ提案も行なっています。ただし車両構造の改善は、補給形態の変
更や修理作業方法の変更に比べるとコストが掛かり、費用対効果などの面から容易には受け入れてもらえるもの
ではありませんが、以前に比べると従来からの活動の成果もあり、徐々にではありますが提案が受け入れられつ
つある手ごたえを感じます。
このような個別車種の改善提案以外にも、全メーカー全車種に共通する項目は、継続して各自動車メーカーに
改善提案を行なってきています。
18
自研センターニュース 2004年5月号
最近の例では、
qフロントサイドメンバの半裁取替を禁止しているメーカーに対し、その作業方法を修理書へ記載する。
wヘッドランプ取付部のみの損傷時に、ヘッドランプを取り替えることなく修理して再使用できる。(本誌2002
年7月号 リペアリポート参照)
e衝突時に外観上無損傷の高額なディスチャージヘッドランプコントロールコンピュータの取替を防止するため、
点検方法を修理書へ記載する。
(本誌2003年10月号 リペアリポート参照)
などを提案し、それぞれにおいて前向きな回答および実施をいただき成果をあげております。
今年度も、修理費の低減、適正化に向けて積極的に改善提案活動に取り組んで参ります。
第17回自研センター
募集結果
今年1月より募集いたしました自研センターの「一
で慎重に審査を進めております。7月中旬には結果
般提案」はアジャスターの皆様から239件のご応募
について損保・損調各社にご案内させていただくと
をいただきました。昨年と比較しましても61件の応
ともに優秀提案につきましては後日紙面で紹介させ
募が増えました。業務多忙な時期にもかかわらず、
ていただきます。また、メーカー、アウダ社に対する
貴重なご提案を多数いただき、ご応募いただきまし
提案につきましては今年も積極的に申し入れをおこ
た皆様には心から御礼申し上げます。ご応募いた
なっていきたいと考えております。
だきました提案は、現在自研センターの選考委員会
【会社別提案件数】
件数
あいおい損害調査(株)
19件
共栄火災損害調査(株)
4件
件数
日新火災損害調査(株)
3件
ニッセイ同和損害保険調査(株)
44件
29件
日本興亜損害調査(株)
33件
東京海上損害調査(株)
42件
三井住友海上損害調査(株)
59件
日動火災損害調査(株)
6件
(株)損保ジャパン調査サービス
合 計
239件
自研センターニュース 2004年5月号
19
2003年度
自動車補修塗装技術懇談会 開催
2004年3月10日自研センターにおいて、自動車補修塗装
技術懇談会を開催いたしました。当懇談会は、隔年で各
社への訪問と、自研センターでの開催を交互におこなう方
式へ変更しており、昨年の各社への訪問による開催に続
き、今回は自研センターでの開催として実施しました。
当日は各自動車補修塗料メーカー代表(5社)の皆様の
ご出席をいただき、各種テーマにわたり意見や情報の交
換をおこないました。
特に、
「水性塗料の使用実績と基礎データ収集について」
では、自研センターで実際に実施した修理作業事例をもと
に、一部塗料による比較なども取り入れ、具体的な改善要
望点などを発表させていただきました。ご出席いただいた
皆様より、今後の製品開発に際し、参考となる貴重な意見
であるとの評価を得ることができました。
また、事前にご案内した質問に対する各社の回答をも
とに、今後の補修塗料の開発などについて、意見交換をお
こないました。
当社といたしましては、このような懇談会や各種調査・研
究を通じ、すべての自動車ユーザーのメリットとなるような活
動を、今後も皆様とともに進めていきたいと考えております。
20
自研センターニュース 2004年5月号
[懇談会の内容]
1.開催日時:2004年3月10日(水)14:30∼17:00
2.参加会社
イサム塗料(株)
関西ペイント販売(株)
大日本塗料(株)
日本ペイント
(株)
ロックペイント
(株)
3.懇談プログラム
(1)自動車保険における塗装費用の現状
(2)補修塗装業界の現状について
(3)自研センター、調査・研究報告
水性塗料の使用実績と基礎データ収集について
(4)欧州センターの低VOC塗料調査について
(5)各種事前質問と回答
¡ 低VOC対策の各社方針
¡ 補修塗料の性能向上
¡ 各メーカーのサポート体制
(6)補修塗装に関する新製品・新技術情報
2004年度講師のご紹介
当社研修については3月号にて上期スケジュールに関しご案内致しましたが、このたび当社以外から招聘致
します講師の方々が決定致しましたのでご紹介致します。
(敬称略)
氏 名
担当コース
所 属
吉 川 泰 輔
事故解析上級
あいおい損害保険(株)
薮 本 和 成
2級、2級リフレッシュ
あいおい損害調査(株)
冨 山 和 美
輸入車
あいおい損害調査(株)
戸 田 敏 文
事故解析上級
共栄火災損害調査(株)
石 毛 理 哲
初A
共栄火災損害調査(株)
宮 田 廣 美
トラック基礎
(株)損保ジャパン調査サービス
山 本 雅 義
3級
(株)損保ジャパン調査サービス
浅 野 実
初B
(株)損保ジャパン調査サービス
山 根 幸 雄
特殊事案研究
(株)損保ジャパン調査サービス
近 内 昌 蔵
トラック上級
牧 野 誠 一
初B
東京海上損害調査(株)
佐 藤 雅 明
見習後半
東京海上損害調査(株)
斉 藤 司
二輪車
日動火災損害調査(株)
荒 井 義 則
初B
日新火災損害調査(株)
山 崎 勝
事故解析上級
ニッセイ同和損害保険調査(株)
水 橋 信 治
事故解析上級
ニッセイ同和損害保険調査(株)
松 岡 研 一
2級、2級リフレッシュ
日本興亜損害調査(株)
尾 島 利 男
特殊車
日本興亜損害調査(株)
高 橋 良 仁
特殊事案研究
日本興亜損害調査(株)
生 駒 一 穂
見習前・後半
日本興亜損害調査(株)
小 口 清 一
輸入車
日本興亜損害調査(株)
田 中 信 璋
特殊事案研究
田中解析事務所
小 林 勉
事故解析上級
富士火災損害調査(株)
峰 巧 雄
初A
富士火災損害調査(株)
新 島 康 弘
輸入車
三井住友海上損害調査(株)
三 谷 敬 寿
初A
三井住友海上損害調査(株)
松 田 謙 一
初B
三井住友海上損害調査(株)
新 井 貴 雄
3級、ミニバン
全国技術アジャスター協会
宮 岸 洋
トラック上級
全国技術アジャスター協会
大 木 元
特殊車
全国技術アジャスター協会
尾 中 護
特殊車
全国技術アジャスター協会
松 尾 猛
トラック上級
全国技術アジャスター協会
安 田 克 彦
事故解析上級
職業能力開発総合大学校
東京海上損害調査(株)
(注)講師は都合により変更となる場合があります。
(2004年4月1日現在。)
自研センターニュース 2004年5月号
21
真殿講師 退任記念講演会開催
さる3月19日、2003年度限りで自研センター研修講師を
ご勇退された真殿和美講師による、退任の記念講演が開
という間に過ぎ、最後は参加者一同の大拍手により、この
記念講演の幕がおりました。
催されました。真殿講師は、1960年より自動車保険の損害
真殿講師のアジャスター教育に向けた熱意と努力に対
調査業務に携われるとともに、自研センター研修講師とし
しましては、この場を借りまして、改めてお礼申し上げます。
て29年間、アジャスター研修の最前線に立たれ、ご活躍さ
れてきました。穏和な中にも妥協を許さないお人柄で、受
講生からの信頼を集める講義ぶりは定評でした。
当日は、損調社各社や全技協のアジャスターなど多数の
ご参加をいただき、大教室がほぼ満席の状況となりました。
【講演内容】
1. 日 時:2004年3月19日(金)
2. 場 所:自研センター 2F大教室
3. 講演内容:
晴れやかな雰囲気の中で講演は始まりましたが、講演が始
(1)損害の調査・評価手法(見方・考え方・進め方)
まるといつもの熱血授業そのまま、真殿講師の熱い語りに
(2)自動車保険及びPL訴訟戦略上のポイント
よる講義が展開されました。2時間という講演時間もあっ
(3)今後のアジャスターの理想像
自研センター来訪者一覧
3月25日(木) 日動火災損害調査(株)
(株)
あいおい保険自動車研究所
29日(月) 三井住友海上損害調査(株)
30日(火) RCAR ワーキンググループメンバー アリアンツ
4月 8日(火) 日新火災損害調査(株)
22
10:00∼12:00
自研センターニュース 2004年5月号
寺本部長 他1名
古林取締役
山崎氏
Dr.Wolff 他5名
佐々木社長 他1名
トヨタ自動車(株)サービス部ボデー技術室
坂口課長 他2名
マツダ(株)商品サービスプログラム部
小川主任 他5名
第8回 指数懇談会開催
2004年3月22日、東京のホテルニュー神田において、指
数懇談会を開催しました。本懇談会は指数の技術面での
稲田大学理工学部教授大聖泰弘先生にも個別にお話をお
伺いすることもできました。
客観性・公平性の維持・改善を目的に1996年5月に第1回
今回はお客様相談室に寄せられた照会・相談内容の集
の懇談会を開催して以来、今回で第8回を迎えることがで
約と指数普及に向けた各取組ならびに塗装指数に関する
きました。
社外修理工場での実作業時間観測調査報告を中心に意見
当日は消費者問題に造詣の深い、埼玉大学講師の原早
交換を実施致しました。先生方からいただきました大変有意
苗先生および経営コンサルタントの天野幸春先生にご出席
義なご助言指導については、今後とも指数の普及に関する
をいただきました。また懇談会に先立つ3月15日には、早
業務に役立ていきたいと思っております。
2004年度バリアショット一般公開日のご案内
当センターのバリア テスト装置(衝突実験場)
は、設備的に高いレベ
次回公開日の予定
ルのものです。バリア衝突実験の模様を関係業界(団体)各社を始め
7月22日(木)午後2∼3時
とした一般(業界外)の皆様方にも見学いただけるように年5回『バリア
衝突形態:乗用車のバリア衝突また
ショット一般公開日』を計画し、毎回多くの方々が見学されています。
は車対車衝突を予定
バリア ショット一般公開日のご案内資料等用意していますのでご希
ることがあります。
望の方は下記までご連絡ください。
総務企画部
(注)衝突テスト形態は都合で変更す
1047-328-9111
● 編集室から ●
連載「リペアインフォメーション S」は今月号休載します。
自研センターニュース 2004年5月号
23
http://jikencenter.co.jp/
●編集後記●
4月、イラクでの日本人3人人質事件が最善の形で解決しテロ組織から解放された。そしてその後、新たに拉
致された日本人2人も無事解放され日本中が安堵した。テレビには人質となった家族の皆さんが零れんばかりの
笑顔で記者会見に応じている姿が映し出されていた。しかしその姿を「よかった」
と思う一方、醒めた目で何故
危険な地域であることを知りつつ行かなければならないのかと思いながら見ていた方々があったことも事実であ
ります。今回の事件は個人レベルにおける「自己責任」のあり方を改めて問われたことが大きくあります。この人質
の方々の行為について一部に擁護論を唱える方々がおられたものの、否定的見解が多くを占めたようです。しか
し糾すべきはマスコミの報道姿勢も同様なのではないでしょうか、人質家族が置かれた極限状況をただ垂れ流し
的に報道する姿勢、さあ家族が批判を浴びればその報道に傾斜する。どこか国民の顔色を伺いながらの視聴率
稼ぎへ向けての報道なのかと疑いたくもなります。
大切なことはこの一連の事件が無事解決したという結果だけではありません。イラクとの関係に於いて日本は米
国を支持し、人道復興支援の為とはいえイラクに自衛隊と言う<軍隊>を派遣していることには依然何ら変わりは
無いということです。つまり日本は占領軍である米国軍側に居るということであります。自衛隊派遣決定以降イラク
を代表する組織ではないものの様々なイラク組織から日本は敵であると名指しされ、政府職員が殺害され、自衛隊
の近くに迫撃砲が打ち込まれ、そして今回の人質事件と、確実にその日本に対するテロ行為は広がりを見せてい
ます。特に6月末までにイラク暫定政府を樹立することが出来なかった時には更に大きな混乱が予想されます。
国際貢献と人道復興支援は日本国内では立派な大義名分になりますが、複雑な対立と抗争を繰り返す世界の
中でこれらが大義名分としてあるいは常識として通用することなのでありましょうか。恐らくイラクにおいて米国に
対する敵愾心と恐怖心が極限に達した時、テロ行為は時と場所を選ばず暴発するかもしれません。米国を支持
し行動を起こした日本政府はこれからも更に長い時間をかけて最高レベルの危機管理をしていかなければなり
ません、国民の生命と財産を守る為に。そして国民は自己責任として自らを守る為に。
自研センターニュース 2004.5(通巻344号)平成16年5月15日発行 昭和51年5月27日 第三種郵便物認可 定価336円(消費税込み、送料別途)
C 発行所/株式会社自研センター 〒272-0001 千葉県市川市二俣678-28 Tel(047)328-9111(代表) Fax(047)327-6737
発行人/加田康明 編集人/八束重宣 ⃝
※乱丁、落丁の場合はお取り替えいたします。
本誌の一部あるいは全部を無断で複写、複製、あるいは転載することは、法律で認められた場合を除き、著作者の権利の侵害となりますので、その場合に
は予め、発行人あて、書面で許諾を求めてください。
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