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飾区 建物の省エネ・ガイドブック 知って得する!
知って得する! 飾区 建物の省エネ・ガイドブック 事務 所 編 飾区民間建築物環境配慮ガイドライン 普及版 1 9 3 2 ~ 2 0 1 2 飾区民間建築物環境配慮ガイドライン普及版 ~事務所編~ 目 次 第1章 民間建築物環境配慮ガイドラインとは‥‥‥‥ 1 1.ガイドラインの必要性 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 2.ガイドラインの対象 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 3 第2章 環境配慮内容 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 4 1.環境配慮項目の構成 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 4 2.省エネ建築物のモデル像 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5 3.環境配慮対策 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6 (1)エネルギー使用の合理化 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6 (2)資源の適正利用 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8 (3)自然環境の保全 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 9 (4)生活環境の保全 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 10 第3章 環境配慮の確認 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 11 1.チェックシートとは ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 11 2.チェックシートの構成 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 11 3.「CO2低減効果算定用シート」 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 12 参考ホームページ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 15 用語の解説 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 16 ●用語の解説について 文中で使用している専門用語など、わかりにくい言葉の意味は、16 ページからの「用語の 解説」に説明を記載しています。なお、該当する言葉については、初出の際に“*”を表示し ています。 飾区民間建築物環境配慮ガイドライン 普及版 第 1章 民間建築物環境配慮ガイドラインとは 1.ガイドラインの必要性 (1) 飾区の温室効果ガス排出量 飾区では、地球温暖化を防止するための地域の取組みを総合的・計画的に推進するため、 平成 20 年度から 24 年度の 5 年間を計画期間とする「 飾区地球温暖化対策地域推進計画」 を平成 20 年度に策定しました。この中では、温室効果ガス排出量を平成 24(2012)年 度までに基準年度の平成 2(1990)年度に対して 13.5%削減することとしています。 平成 23 年 3 月に発行された「特別区の温室効果ガス排出量(1990 年度~2008 年度)」 によると、平成 20(2008)年度における 飾区の温室効果ガス排出量は約 160 万トン -CO2 となっており、基準年の平成 2(1990)年度に比べて約 8.4%減少しています。し かしながら、温室効果ガス総排出量の 97.1%を二酸化炭素が占めており、二酸化炭素の排 出量を部門別に見ると、民生家庭部門*(35.2%)と民生業務部門*(22.8%)の割合が多 く、全体の約 58%を占めており、増加傾向であることが分かります。 単位:1000t-CO2 700 600 500 400 家庭部門の CO2 16.1%増加 547 500 442 471 448 ※2008 年/1990 年 354 300 200 100 270 業務部門の CO2 31.1%増加 176 34 24 ※2008 年/1990 年 0 1990 1995 2000 産業 ■ 2001 2002 民生家庭 2003 2004 2005 民生業務 2006 運輸 2008 年 廃棄物 飾区における部門別二酸化炭素排出量の推移 廃棄物 2.2% 民生業務 22.8% 産業 二酸化炭素排出量全体の約 58%を民生(家庭・業務)部 門が占めています! 産業 11.3% 運輸 28.5% ■ 2007 民生家庭 民生業務 民生家庭 35.2% 運輸 廃棄物 飾区における部門別二酸化炭素排出量内訳(2008 年度) 1 飾区民間建築物環境配慮ガイドライン 普及版 (2)環境負荷を低減したまちづくりに向けて 東日本大震災に伴って発生した全国的な電力不足の状況が、再生可能エネルギー*や省エ ネ設備等の普及、また省エネや節電型のライフスタイルへの変革をより一層意識付けるきっ かけとなりました。 こうした中、民生家庭・業務部門の二酸化炭素排出量を効果的に低減していくためには、 こまめな消灯やエアコンの設定温度の徹底などのソフト面の対策に加え、建築物の省エネ化 などのハード面の対策が非常に重要になります。 (以下、 「ガイドライン」という。) 今回策定した「 飾区民間建築物環境配慮ガイドライン」 「ガイドライ は、 飾区内の建築物の省エネ化を図るための環境配慮事項をまとめたもので、 ン」とその内容を小規模建築物に重点を置き、わかりやすくまとめた「普及版」の 2 種類を 作成しました。本冊子は、「普及版」にあたります。 こんなときに、ご活用ください! 太陽光発電や高効率給湯 器、断熱*などはよく聞く けど、どのくらい省エネ になるの? 環境に配慮した事務所 にしたいけど、 どうしたらいいの? 省エネって何をすれば いいの? 5 ページをご覧ください。 または、14 ページの「CO2 6 ページからの 低減効果算定用シート」で 「3. 環境配慮対策」を ご確認ください。 ご覧ください。 区民・事業者のみなさまへ 地球温暖化を防止するためには、建物の省エネ化を進め、CO2 排出量を確実に削減 していくことが必要です。 住宅及び事業所等の新築・増改築及び大規模改修をご検討されている方は、ぜひ環 境配慮技術の導入もご検討お願いします! 2 飾区民間建築物環境配慮ガイドライン 普及版 2.ガイドラインの対象 (1)用途 民間建築物を対象とします。しかし、用途毎で環境配慮は異なることが予想されます。 このため、ガイドラインでは、民間建築物を以下に示す 5 つの用途に分類して扱います。 用 途 1. 住宅 (戸建住宅) 2. 住宅 (集合住宅) 3. 商業施設 4. 事務所 5. 工場 ※病院・福祉施設などは、「商業施設」に区分する。 (2)規模 「東京都建築物環境計画書制度」により、延床面積 5,000 ㎡超の建築物の新築または増 築は、計画書の提出義務があります。 このため、その対象外である延床面積 5,000 ㎡以下の建築物をガイドラインの対象とし ます。 なお、延床面積の規模により取り組む環境配慮が異なることが予想されるため、以下に示 す 3 つの規模に分類して扱います。 規 模 1. 300 ㎡未満 2. 300 ㎡以上 2,000 ㎡未満 3. 2,000 ㎡以上 5,000 ㎡以下 ※「住宅(戸建住宅)」は、その実状より「2,000 ㎡以上 5,000 ㎡以下」は除外する。 (3)段階 建築物に対する環境配慮は、建築物に関する計画・設計~運用・維持までの全ての段階で取 り組むことが望まれます。 このため、ガイドラインでは、以下に示す 3 つの段階に分類して扱います。 段 階 1. 計画・設計段階 2. 施工段階 3. 運用・維持段階 ! 「普及版」では、 飾区の民間建築物は延床面積 300 ㎡未満の小規模建築物が約 9 割を占めることから、これらの小規模建築物に関する環境配慮を重視し、「延床面積 300 ㎡未満」の建築物に対する「計画・設計段階」の環境配慮を掲載しています。な お、その他の規模や段階については、区ホームページをご覧ください。 3 飾区民間建築物環境配慮ガイドライン 普及版 第 2章 環境配慮内容 1.環境配慮項目の構成 以下に示す大・中項目で構成します。また、これらの大・中項目毎に、詳細な項目(小項目) と環境配慮技術を設定しています。小項目と環境配慮技術については、区ホームページに掲 載のガイドラインにある「環境配慮シート」に示していますので、あわせてご覧ください。 計画・設計段階 大項目 中項目 ①熱負荷*の低減 ②再生可能エネルギーの直接利用 (1)エネルギー使用の合理化 ③再生可能エネルギーの変換利用 ④省エネルギー*への対策 ①長寿命化*への対策 ②エコマテリアル*の利用 (2)資源の適正利用 ③水循環*への対策 ④オゾン層*の保護、地球温暖化の抑制 ①緑化の推進 (3)自然環境の保全 ②生物多様性*の保全 ③水循環への対策 ①化学物質の適正管理 (4)生活環境の保全 ②ヒートアイランド*への対策 4 飾区民間建築物環境配慮ガイドライン 普及版 2.省エネ建築物のモデル像 「1.環境配慮項目の構成」に示した環境配慮の大項目に沿って、省エネ建築物のモデル像 を以下に示します。 ●太陽光発電の導入(⇒P7) CO2削減量 約 1400 kg-CO2/年 ※4.0kW の場合 ●高反射率塗料*の塗布 (⇒P6、P10「ヒートアイランドへの対 策」) ●空気調和設備システムの導入 ●給湯設備システムの導入 (⇒P8「高効率設備の設置等」) ●地中熱*の利用(⇒P7) ●太陽熱の利用(⇒P7) ●屋根・外壁の断熱 (⇒P6) CO2削減量 約 1500 kg-CO2/年 CO2削減量 約 800 kg-CO2/年 ●LED 照明の導入 (⇒P8「高効率設備の設置等」) CO2削減量 約 1000 kg-CO2/年 ●窓部の日射遮へい*及び断熱(⇒P6) ●庭木による緑化 (⇒P9) CO2削減量 約 -150 kg-CO2/年 1 棟当りのCO2削減量の目安 4,840 kg-CO2/年 ※上記の削減量は、延床面積 200 ㎡の事務所を想定して算出したものです。 5 飾区民間建築物環境配慮ガイドライン 普及版 3.環境配慮対策 「1.環境配慮項目の構成」の大項目毎に、環境配慮の具体策について示します。 (1)エネルギー使用の合理化 外壁・屋根、窓部の断熱 ■外壁や屋根を断熱化する ■建物における熱の損失 外壁や屋根は、遮熱塗料*を塗ったり、断 建物から熱が逃げていく箇所で、最も大きいのは窓等の 開口部です。 熱材*を用いたり、または二重構造にしたり その他に、外壁、床、屋根等の各部位や換気等により熱 して断熱効率を高めることができます。また、 が逃げていきます。 屋上がある場合は、屋上に緑化施設を設ける ことで、遮熱*効果を高めることもできます。 天井・屋根 5% 断熱材には、ノンフロン*製品を使用する ようにしましょう。 ■窓部を断熱化する 窓ガラスを複層ガラス*にしたり、熱線反 射フィルム*を貼ったりすることで、窓の断 熱性能や日射遮へい性能を高めることがで きます。また、窓の面積を小さくしたり、庇、 ルーバー*、ブラインドを用いたりして、夏 の日射を遮る工夫をしましょう。 開口部 50% 外壁 20% 換気・隙間 15% 床 10% ※上記の割合は、おおよその値を示しています。 太陽光や自然風の効率的利用 ■太陽光を効果的に取り入れる トップライト(天窓)やハイサイドライト (高い位置の壁面窓)などを設けて、室内が明 るくなるよう工夫しましょう。また、ライト シェルフ(庇の反射光による天井面輝度増 加)やガラスブロックなどを用いて、効果的 な採光を行うようにしましょう。 ■自然風を効率的に取り入れる 二方向開口ができるようにし、自然風を効 率的に取り入れるようにしましょう。また、 温度差による浮力換気が行える高窓などを 設置することも、自然換気の促進に効果的で す。 6 ■太陽光を効果的に取り入れる トップライト(天窓) ハイサイドライト ライトシェルフ ガラスブロック 【ライトシェルフ】 窓外にルーバー状の庇を 設けて、室内の天井に太 陽の反射光を入れる。 室内にルーバー状の板を 設けて、室内に入った太 陽光を反射させることも ある。 飾区民間建築物環境配慮ガイドライン 普及版 太陽光発電設備の設置 ■太陽光で発電する 太陽光発電は、太陽の光エネルギーを直接 電気に変換する発電方式です。 一度設置すると機器のメンテナンスがほ とんど必要なく、屋根や壁などの未利用スペ ースに設置することができます。 ただし、設置場所、方位、角度、日影によ り発電効率は左右されますので、設置される 際はご注意ください。 ■太陽光を利用する 太陽光を電気に変えて、家庭内の電力等として利用しまし ょう。 太陽光発電設備 太陽熱の利用 ■太陽熱を利用する ■太陽熱を利用する 太陽の熱エネルギーを太陽集熱器*で集 太陽熱を利用して冷水を温水にし、お風呂などのお湯に利 60℃の温水が得られ め、給湯や冷暖房に利用することができます。 用しましょう。天気が良い日には約 ます。 太陽集熱器 現在は水式と空気式の 2 つのタイプがあり、 設置場所の条件によって選ぶことができま す。また、外壁を使って設置する「ソーラー ウォール*」も開発されています。 地中熱の利用 ■地中熱を利用する ■地中熱の効率的な利用 地中熱とは、浅い地盤中に存在する低温の 地中熱と言うと「地熱」が浮かびますが、これは、地球 深部の熱エネルギーを基にした、火山地帯など限られた 熱エネルギーです。大気の温度に対して、地 場所で得られる熱エネルギーです。しかし、ここで言う 中の温度は地下 10~15m の深さになると、 「地中熱」とは太陽が地表を暖め、地中に蓄積された熱 エネルギーを指します。このため、太陽が地表面を暖め 年間を通して温度の変化がないため、この温 ている場所であれば、基本的にどこでも利用することが * * できます。 度差を地中熱交換井 やヒートポンプ など 冬 の各種システムを利用して冷暖房に活用す 【地中熱ヒートポンプシステム】 地中にU字 状のパイプ ることができます。 冷たい液体 温かい液体 を埋設し、液体(媒体) を通すこと で熱交換を 行います。また、圧力を 操作するこ とで温度が 上下する仕組み(ヒート ポンプ)を併用すること で、地中熱を効果的に利 用します。 地中熱 ※上記の図は冬季の場合ですが、地中熱は夏季も活用できます。 7 飾区民間建築物環境配慮ガイドライン 普及版 高効率設備の設置・利用 ■コージェネレーション ガスを燃料として発電するとともに、排熱を 利用して、給湯や暖房等を行う。 ガス ガスタービン ガスエンジン 電気 排熱 ■高効率の設備を設置する 空気調和設備、給湯設備、照明設備等の各 種設備の設置に関しては、エネルギーの負荷 や損失の少ない高効率な設備(省エネ基準* を達成しているものなど)の導入を図りまし ょう。 例えば、コージェネレーション*のような 発電とともに、排熱を回収し併給するシステ ムや、在室感知(人感センサー)、温度感知、 照明連動、時間連動等の各種制御装置を備え た設備などを採用すれば効果的です。 熱(給湯・冷暖房) 排気熱交換機 ■設置する部屋等の形態・仕様を工夫する 設置する部屋の規模や形状を工夫して空気調和設備や照明設備を効果的に運用した り、天井面や壁面、床面に反射率の高い素材を用いて効率的な照明設備を設置したり して、各種設備の性能を効果的に発揮できるよう工夫することが大切です。 ■エネルギー消費量を把握し、予測する 空気調和設備や給湯設備をはじめとした各種設備にかかるエネルギー消費量を省エ ネナビなどの計量設備を設置して把握し、省エネルギーに努めましょう。 (2)資源の適正利用 エコマテリアルの利用 ■再利用しやすい設計や材料を用いる 設計時には、分別解体や再資源化等が容易 となる建設資材の選択等に努めましょう。ま た、有害物質を多く含む建設資材等、再資源 化が困難な建設資材は可能な限り選択しな いよう努めましょう。 ■エコマテリアルを用いる エコマテリアルとは、環境への影響が少な い材料(製品)の総称です。素材製造時や製品 加工時のエネルギー消費が少ないもの、耐久 性があり長持ちするもの、リサイクルが容易 なもの等の特性を有した環境調和型の素材 です。こうした素材を積極的に選択するよう 努めましょう。 8 ■エコマテリアル リサイクルが容易な建材の代表は木材です。 木材は建築物の解体後、粉砕、チップ化して木ボード等 に再利用されます。 解体材 チップ 再利用 飾区民間建築物環境配慮ガイドライン 普及版 水循環への対策 ■雨水・雑用水*を積極的に利用する 限られた水資源を有効に活用するととも に、水域環境の向上等環境面に配慮するため に、雨水や雑用水を利用しましょう。 小さな雨水貯留槽(ミニダム)を設置する ことで、そこで貯めた雨水を庭木・草花への 散水や非常時の生活用水などに活用できま す。また、建築物の屋根等から集めた雨水に ろ過処理等を行うことで、トイレ洗浄等に活 用することもできます。 ■雑用水利用の方式 雑用水利用の方式は、その利用する範囲や対象により 様々あります。 ここでは、そのうち、建築物の屋根等から集めた雨水を ろ過処理等を行い、雑用水用途に利用する一般的な方式 を模式化しています。 建築物内 雨水 ろ過処理 雑用水系用途(トイレ洗浄、植栽水やり等) 上水 上水系用途(給湯、厨房、手洗い等) 下水道等 (3)自然環境の保全 緑化の推進 ■建築物への緑化を行う 建築物の屋上や壁面を緑化することで、自 然環境の保全とともに、建築物内における冷 暖房負荷を低減することができます。 また、建築物の形態や構造等の理由から直 接緑化を行うことが困難な場合は、 「緑のカ ーテン」を設けて直射日光を遮り、建築物の 温度上昇を抑制しましょう。 ■敷地内に芝生を植える 芝生を植えるなど敷地内を緑化すること で、まちなみの美観を整えるとともに、周囲 の気温上昇を抑制することができます。 ■建築物や敷地内を緑化する 建築物や敷地内を緑化し、温度上昇を抑制しましょう。 庭木の植栽 芝生の植栽 緑のカーテン 庭木の植栽 ■生息・生育地を保全する 周囲に見られる自然環境との調和に配慮しながら大小様々な庭木を植えることは、 昆虫や小動物等が生息・生育できる連続した緑の環境を形成することにつながります。 また、敷地内の緑化は、雨水を直接地下へ浸透させることができ、水循環にもなり ます。 9 飾区民間建築物環境配慮ガイドライン 普及版 (4)生活環境の保全 化学物質の適正管理 ■健康リスクが少ない建材・工法を採用する ■シックハウス症候群 新築の建物では、身体のだるさ、頭痛、め シックハウス症候群の主な原因は、左記に示したとおり、 まい、湿疹、呼吸器疾患等の健康障害が起こ 建物の建設等の際に用いる接着剤や塗装によるものです。 また、現代の機密性の高い建物が、こうした溶剤を部屋内 ることを総称した「シックハウス症候群」が に留まらせ、一層症状を悪化させています。 二箇所以上の開口部を空け放ち、絶えず換気を行うことも 問題視されています。この原因は、主として 症状を和らげる効果があります。 建築物の建築や家具製造の際に用いる接着 剤や塗料等に含まれるホルムアルデヒド等 建築物の 機密性向上 の有機溶剤や、家屋をシロアリ等から守るた 化学物質による めに散布される防腐剤等の揮発性有機化合 室内空気汚染 物等であるとされています。またこの他にも、 建材の塗装等 カビや微生物等も原因とされています。 換気の不足 こうした健康障害を引き起こす可能性の ある建材等は使用を控えたり、代替品で補っ 家具の塗装等 たりするなど工夫しましょう。また、通気性 や吸湿性の高い壁紙等の建材を用いること シロアリの駆除剤 で、カビや微生物等の発生を抑制することが できます。 ■土壌や地下水等を確認する 建築物や設備機器に含まれる化学物質だけでなく、敷地の土壌や地下水に健康被害 を生じるおそれのある物質が含まれている可能性もあるため、建築物の建設前に、調 査・確認しておくと良いです。 ヒートアイランドへの対策 ■建築物と敷地を植物等で被覆する 建築物の屋上や壁面を緑化することで、直 射日光を遮り建築物への蓄熱を抑えるとと もに、植物からの蒸散作用によって周囲の気 温を下げることができます。 また、建築物や敷地内の路面等は、保水性 * の高い建材や舗装材を用いて施工するこ とで、蒸散作用を効果的に利用することがで きます。 さらに、建築物の屋根等には高反射率塗料 を塗布し、遮熱効果を高めるよう工夫しまし ょう。 ■植物の蒸散効果を利用する 植物が持つ蒸散効果を有効に活用して温度上昇を抑制し ます。 公園や通り、敷地内での植栽だけでなく、建築物の屋上や 壁面、ベランダ等への植栽を行うことで、効果を一層高め ます。 屋上緑化 高反射率塗装 壁面緑化 壁面緑化 通りの緑化 敷地内の緑化 10 保水性の高い舗装 飾区民間建築物環境配慮ガイドライン 普及版 第 3章 環境配慮の確認 1.チェックシートとは チェックシートとは、建築物の新築、増築、改築、大規模な模様替えを伴う工事等を行う 際に、環境配慮の視点から取り組むべき事柄を一覧で整理したものです。 建築主や設計会社等、建築物の建築等に携わる方々に、自身の環境配慮行動を再確認する 際に活用してください。 2.チェックシートの構成 チェックシートは、建築物の用途、規模、段階に応じて環境配慮項目を整理した「環境配 慮シート」と、二酸化炭素排出の低減量が確認できる「CO2低減効果算定用シート」の 2 種類あります。これら 2 つのチェックシートを、 目的に応じて使い分けて使用してください。 1. 環境配慮シート チェックシート 2. CO2低減効果算定用シート ! 「普及版」では、 「CO2 低減効果算定用シート」のみを掲載しています。「環境配慮 シート」については、区ホームページをご覧ください。 11 飾区民間建築物環境配慮ガイドライン 普及版 3.「CO2低減効果算定用シート」 (1)「CO2低減効果算定用シート」の構成 建築物に環境配慮の対策を行うことにより、二酸化炭素排出量をどの程度低減できるのか を確認するため、4 ページの環境配慮項目のうち、「(1)エネルギー使用の合理化」に着目し て環境配慮の対策実施による概算の低減効果を算定できるよう構成しています。 CO2低減効果算定に用いる環境配慮項目 大項目 (1)エネルギー使用の 合理化 中項目 環境配慮技術 ①熱負荷の低減 ・外壁、屋根の断熱 ・窓部の日射遮へい及び断熱 ②再生可能エネルギーの 直接利用 ・太陽光利用 ・風の利用 ・太陽熱利用 ③再生可能エネルギーの 変換利用 ・太陽光発電 ・太陽熱利用 ・地中熱利用 ④省エネルギーへの対策 ・空気調和設備システム ・給湯設備システム ・照明設備システム (2)「CO2低減効果算定用シート」のチェックの手順 「CO2低減効果算定用シート」は、以下の要領で利用してください。 なお、次ページには「CO2低減効果算定用シート」の記入例を掲載しています。14 ペー ジの「CO2低減効果算定用シート」を使って、計画している建物の低減効果を実際に確認 してみてください。 ! STEP1. 環境配慮項目の実施の有無をチェックし、省エネ効果を示す係数(省エネ係 数)を選択します。 STEP2. 省エネ係数とエネルギー消費割合を掛け合わせて出した環境配慮後のエネ ルギー消費割合を合算することで、エネルギー低減率を算出します。 STEP3. エネルギー低減率を対象となる建築物の規模(延床面積)で乗じてエネルギ ー低減量を算出した上で、二酸化炭素低減量を算出します。 なお、参考までに、電気料金に換算した場合の節約金額も算定できます。 ※省エネ係数 :環境配慮を何もしない場合のエネルギー消費量を 1.0 とした時、配慮を行った場合の消費量(割合) ※エネルギー消費割合 :建築物 1 棟におけるエネルギー用途別(暖房、冷房、給湯等)のエネルギー消費の割合 ( 「都における温室効果ガス排出量総合調査(東京都、平成 22 年 1 月) 」より) ※エネルギー低減率 :省エネ係数とエネルギー消費割合を乗じて出した環境配慮後のエネルギー消費割合の合計を、100%よ り引いた割合 参考)エネルギー消費量の単位はメガジュール(MJ)で表します。3.6 メガジュールが 1 キロワット時(kWh)となります。 12 飾区民間建築物環境配慮ガイドライン 普及版 CO2低減効果算定用シート(事務所用) 記入例 エネルギー 用途 チェック欄と省エネ係数 (A) 環境配慮項目 (番号はチェックシートの項目) 空調エネルギー( 暖房) 1-1-2.外壁、屋根 外壁、屋根の断熱を行った の断熱 有 無 □ 0.55 □ 1.0 1-4-1.空気調和設 省エネの基準を達成している冷暖房設 備システム 備を採用した コージェネレーション、蓄熱システム*な どを採用した □ 0.6 □ 1.0 空気式の太陽熱利用、パッシブソーラー システム*を採用した □ 0.6 □ 1.0 1-1-3.窓部の日射 断熱性能が高い、または日射遮へい性 遮へい及び 能が高い窓を採用した 断熱 庇、ルーバー、ブラインドを設置した □ 0.55 □ 1.0 □ 0.8 □ 1.0 1-4-1.空気調和設 省エネの基準を達成している冷暖房設 備システム 備を採用した コージェネレーション、蓄熱システムなど を採用した □ 0.6 □ 1.0 1-3-2.太陽熱利用 太陽集熱器を設置した(給湯に利用) □ 0.5 □ 1.0 1-3-3.地中熱利用 地中熱交換井と水熱源ヒートポンプとの 連携システムを採用した □ 0.5 □ 1.0 1-4-3.給湯設備シ 省エネの基準を達成している給湯器を採用した ステム ヒートポンプ式、コージェネレーションなどを採用し た □ 0.5 □ 1.0 1-2-1.太陽光利用 □ 0.95 □ 1.0 1-2-4.太陽熱利用 空調エネルギー( 冷房) 1-2-2.風の利用 2 方向開口、換気塔などを設置した 給湯エネルギー 一般電力 天窓、ライトシェルフなどを設置した エネルギー 消費割合 (B) 環境配慮後の エネルギー消費割合 (A×B) 13.2% 4.36% 13.2×(0.55×0.6) 4.8% 4.80% 4.8×1.0 2.5% 0.83% 2.5×(0.55×1.0× 0.6) 14.1% 7.05% 14.1×0.5 ※重複して採用した 場合も 0.5 とする 18.1% 10.86% 18.1×(1.0×0.6) 1.0kW あたり: ▲1,000kWh/年 (▲4,000kWh/年) 47.3% 47.3% 環境配慮後のエネルギー消費割合の合計(太陽光発電を除く) (=エネルギー低減率) 100.0% 75.20% (▲24.80%) エネルギー低減量 (太陽光発電を除く) エネルギー低減率(▲%)×床面積(㎡)×エネルギー消費量(MJ/㎡年) =▲ 24.80 %÷100 × 200 ㎡ × 1,936 MJ/㎡年 - ▲ 96,026 MJ/年 二酸化炭素低減量 (エネルギー低減量(▲MJ/年)×CO2 排出係数(kg-CO2/MJ))+ (太陽光発電量(▲kWh/年))×CO2 排出係数(kg-CO2/ kWh)) =(▲ 96,026 MJ/年 × 0.350 kg-CO2/kWh ÷ 9.76 MJ/kWh) + (▲ 4,000 kWh/年 × 0.350 kg-CO2/kWh) - ▲ 4,844 kg-CO2/年 - ▲ 304,480 円/年 1-4-5.照明設備シ LEDランプなどを採用した ステム 1-3-1.太陽光発電 太陽光発電設備を設置した その他のエネルギー 参考 =▲ □ 0.6 □ 1.0 □ (4.0kW) □ - 電気料金に換算した場合の節約金額 4,844 kg-CO2/年 ÷ 0.350 kg-CO2/kWh × 22 円/kWh ※電気料金の単価は、平成 23 年 12 月 1 日時点の平均的な料金を用いています。 13 飾区民間建築物環境配慮ガイドライン 普及版 CO2低減効果算定用シート エネルギー 用途 事務所用 チェック欄と省エネ係数 (A) 環境配慮項目 (番号はチェックシートの項目) 空調エネルギー( 暖房) 有 無 1-1-2.外壁、屋根 外壁、屋根の断熱を行った の断熱 □ 0.55 □ 1.0 1-4-1.空気調和設 省エネの基準を達成している冷暖房設 備システム 備を採用した コージェネレーション、蓄熱システム*な どを採用した □ 0.6 □ 1.0 空気式の太陽熱利用、パッシブソーラー システム*を採用した □ 0.6 □ 1.0 1-1-3.窓部の日射 断熱性能が高い、または日射遮へい性 遮へい及び 能が高い窓を採用した 断熱 庇、ルーバー、ブラインドを設置した □ 0.55 □ 1.0 □ 0.8 □ 1.0 □ 0.6 □ 1.0 1-2-4.太陽熱利用 空調エネルギー( 冷房) 1-2-2.風の利用 2 方向開口、換気塔などを設置した 給湯エネルギー 1-4-1.空気調和設 省エネの基準を達成している冷暖房設 備システム 備を採用した コージェネレーション、蓄熱システムなど を採用した 一般電力 1-3-2.太陽熱利用 太陽集熱器を設置した(給湯に利用) □ 0.5 □ 1.0 1-3-3.地中熱利用 地中熱交換井と水熱源ヒートポンプとの 連携システムを採用した □ 0.5 □ 1.0 1-4-3.給湯設備シ 省エネの基準を達成している給湯器を採用した ステム ヒートポンプ式、コージェネレーションなどを採用し た □ 0.5 □ 1.0 □ 0.95 □ 1.0 □ 0.6 □ 1.0 □ ( kW) □ 1-2-1.太陽光利用 天窓、ライトシェルフなどを設置した 1-4-5.照明設備シ LEDランプなどを採用した ステム 1-3-1.太陽光発電 太陽光発電設備を設置した その他のエネルギー - エネルギー 消費割合 (B) 13.2% % 4.8% % 2.5% % 14.1% % ※重複して採用した 場合も 0.5 とする 18.1% 1.0kW あたり: ▲1,000kWh/年 100.0% エネルギー低減量 (太陽光発電を除く) エネルギー低減率(▲%)×床面積(㎡)×エネルギー消費量(MJ/㎡年) =▲ %÷100 × ㎡ × 1,936 MJ/㎡年 - 二酸化炭素低減量 (エネルギー低減量(▲MJ/年)×CO2 排出係数(kg-CO2/MJ))+ (太陽光発電量(▲kWh/年))×CO2 排出係数(kg-CO2/ kWh)) =(▲ MJ/年 × 0.350 kg-CO2/kWh ÷ 9.76 MJ/kWh) + (▲ kWh/年 × 0.350 kg-CO2/kWh) - 参考 電気料金に換算した場合の節約金額 kg-CO2/年 ÷ 0.350 kg-CO2/kWh × 22 円/kWh ※電気料金の単価は、平成 23 年 12 月 1 日時点の平均的な料金を用いています。 14 % (▲ 47.3% 環境配慮後のエネルギー消費割合の合計(太陽光発電を除く) (=エネルギー低減率) =▲ 環境配慮後の エネルギー消費割合 (A×B) - kWh/年) 47.3% (▲ % %) ▲ MJ/年 ▲ kg-CO2/年 ▲ 円/年 飾区民間建築物環境配慮ガイドライン 普及版 《参考ホームページ》 名称(ホームページアドレス) 内容 「エネルギーの使用の合理化に関する法律(省 エネ法)」関連情報 (http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/hou se/jutakukentiku_house_tk4_000005.ht ml) 一定規模以上の建築物の新築、増改築、 大規模修繕等に際して、省エネ措置に関 する届出を建築主等に義務付けていま す。省エネ基準も掲載されています。 大規模な建築物の新築又は増築時に、 「エ ネルギーの使用の合理化」、「資源の適正 東京都環境局「建築物環境計画書制度」 (http://www7.kankyo.metro.tokyo.jp/buil ding/index.html) 利用」、「自然環境の保全」、「ヒートアイ ランド現象の緩和」の 4 分野の環境配慮 について記載した「建築物環境計画書」 の提出を建築主に義務付けています。 「CASBEE」は、建築物の環境性能を評 価し格付けする手法で、省エネルギーや 環境負荷の少ない資機材の使用といった 「CASBEE(建築環境総合性能評価システム)」 環境配慮はもとより、室内の快適性や景 (http://www.ibec.or.jp/CASBEE/local_ca 観への配慮なども含めた建物の品質を総 s.htm) 合的に評価するシステム。現在、いくつ かの自治体では、この CASBEE を活用 し、 「建築物環境配慮制度」を運用してい ます。 東京都都市整備局「住宅の省エネリフォームガ 住宅の省エネルギー性能を図るためのリ イドブック」 フォームを検討する際に役立つ技術情 (http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/juu 報、効果、実施事例などについて取りま taku_seisaku/reformguide.html) とめたものです。 15 飾区民間建築物環境配慮ガイドライン 普及版 用語の解説 ア 行 遮熱塗料 太陽光を反射し、建物や道路表面の温度上昇 を抑えることができる塗料で、高反射率塗料と 熱遮蔽塗料(塗膜に空気層を設け、熱を伝わり にくくするもの)がある。 エコマテリアル 製造時のエネルギーが少ない、リサイクルが 容易、寿命が長い、自然分解するなど、環境へ の悪影響が少ない材料のこと。 省エネ基準 オゾン層 断熱や気密、冷暖房に関する基準を定めたも の。 オゾン濃度の高い大気の層。太陽からの紫外 線を吸収する。 省エネルギー カ 行 同じ社会的・経済的効果をより少ないエネル ギーで得られるようにすること。 コージェネレーション 生物多様性 燃焼により発生する熱から電気と熱を同時 に取り出すシステムのこと。 高反射率塗料 生きものたちの豊かな個性とつながりのこ と。生態系の多様性、種の多様性、遺伝子の多 様性という 3 つのレベルで多様性がある。 太陽光に含まれる近赤外線領域の光を高い レベルで反射する塗料のこと。 ソーラーウォール サ 外壁などに設置するもので、暖められた空気 を送風機で室内に送り込むシステム。 行 再生可能エネルギー タ 太陽光や太陽熱、水力、風力など、一度利用 しても比較的短期間に再生が可能なエネルギ ーのこと。 太陽集熱器 雑用水 生活用水のうち、飲料・食器洗浄・調理・洗 面等人間に直接摂取されない水(トイレ用水、 庭木の散水等)のこと。 行 太陽熱を集め給湯や暖房等に使用する機器。 一般的な太陽集熱器は、熱エネルギーを水に蓄 える水式集熱器と空気に蓄える空気式集熱器 に分けることができる。また水式集熱器は平板 形と真空ガラス管形がある。 断熱 遮熱 吸収した熱が伝導するのを抑え、外部との熱 の出入りを遮ること。 太陽の光を反射させて、屋根等の蓄熱を抑え る働きのこと。 断熱材 熱の遮断及び保温のために用いる、熱を伝え にくい材料のこと。岩綿・ガラス繊維・コルク などが用いられる。 16 飾区民間建築物環境配慮ガイドライン 普及版 蓄熱システム ヒートアイランド 夜間の割安な電力を利用して冷房用の冷水 や氷、暖房用の温水を蓄熱槽に蓄え、この熱エ ネルギーを昼間の空調に利用するシステムの こと。 都市部では、ビルや道路など人口建造物に覆 われており、太陽エネルギーを吸収・蓄熱しや すいため、郊外に比べ気温が高くなる現象。 ヒートポンプ 地中熱 温度の低い方から高い方へと熱を運びあげ る技術のことで、冷蔵庫や空調機などに用いら れているシステムのこと。 地下(約 5~200m)の低温熱エネルギー。 地中熱交換井 複層ガラス 地中の低温熱エネルギーを空調などに利用 するため、井戸を掘り、その中に熱交換用のパ イプを通した設備のこと。 複数枚の板ガラスを重ね、密閉された中間層 に空気やガスなどを入れて断熱性能を高めた ガラスのこと。 長寿命化 保水性 建物を解体するまでの期間を長くして、より 長く建物を利用できるようにすること。 ナ 降雨や散水により内部に水を保つことがで きる性能のこと。保水された水分が蒸発するこ とで、路面温度の上昇を抑制することができる。 行 マ 日射遮へい 行 窓から侵入する日射を遮ること。 水循環 熱線反射フィルム 降水→土壌水→地下水→地表水(河川・湖沼) →海洋→蒸発→降水という水の循環のこと。 太陽からの日射熱(熱線)を反射するフィル ムで、窓ガラスに貼ることで遮熱効果が得られ るもの。 民生家庭部門 家庭における燃料・電力の使用に伴う排出。 熱負荷 室内の温度及び湿度をある一定値に上げ下 げするために供給あるいは除去すべき熱量。 民生業務部門 ノンフロン 事務所・ビル、商業・サービス業施設に加え、 中小製造業(工場)の一部における燃料・電力の 使用に伴う排出。 オゾン層破壊物質であるフロンを含まない もの。 ラ ハ ルーバー 行 行 日射熱防止、目隠し、換気などの目的のため、 窓などに斜めに取り付けられた羽目板のこと。 パッシブソーラーシステム 機械的な装置を用いず、建築的な方法や工夫 によって太陽エネルギーを利用するシステム のこと。 17 知って得する!建物の省エネガイドブック 事務所編 < 飾区民間建築物環境配慮ガイドライン普及版> 発行日:平成 24 年 3 月 30 日 発行元: 飾区環境部環境課 TEL:03-3695-1111(代)内線 3514~5 03-5654-8228(直) ホームページ http://www.city.katsushika.lg.jp