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VOL.
57
Information
国土交通省XRAINを利用した
雨量情報提供サービス開始
太陽光発電を見守る番犬「PV-DOG」
架線を凍結から守る「着氷霜予測情報」のご提供
民間気象会社初のXバンドMPレーダの導入
スマートフォンサイト「気象協会晴曇雨」スタート
国土交通省より優良業務・優秀技術者表彰
一般財団法人 日本気象協会
1
国土交通省XRAINを利用した 雨量情報提供サービス開始
国土交通省は、近年、深刻な水害を引き起こす原因となっている
集中豪雨や局地的大雨に対して、ほぼリアルタイムに観測可能な
XRAIN(XバンドMPレーダネットワーク)の整備を進めており、豪
雨時の防災や避難指示などに役立てようと雨量データの提供を開始
しています。
JWAは、国土交通省「XRAIN雨量データ提供社会実験」において
データを受信し、試験提供サービスを開始しました。試験提供サー
ビスでは、実況データ分布(1分毎更新)
、と予測データ分布(5分
毎更新)、過去60分間累積データ分布(5分毎更新)の情報公開、さ
らに、国内では初めて、実況・予測・累積雨量を表・グラフ形式で
公開しており、インターネットで閲覧することができます。予測デー
タは、JWAが独自に算出しています。
◆サービスURL:http://xmp.jwa.or.jp/
※本サービスをお使いいただくには、GoogleChromeまたはFireFox
実況・予測・累積雨量の表とグラフ
のブラウザが必要です。
雨量データの分布
XRAIN利用例 KHB東日本放送オンエア画面
KHB東日本放送が日本で初めて、実際の放送でXRAINを用いました。
2
太陽光発電を見守る番犬「PV-DOG」
太陽光発電(PV)設備はメンテナンスフリーというイ
メージがありますが、パワーコンディショナーや太陽光パ
ネルにトラブルが発生することがあります。使用者がその
異常に気が付かなければ、本来得られるはずの発電量の一
部を失うことになってしまいます。
JWA の太陽光発電診断システム「PV-DOG」(ピーブイ
ドッグ)は、太陽光発電設備の発電実績と期待発電量を比
較することで発電状況が正常かどうかを監視し、期待する
発電量が得られていない場合にはいち早く異常をお知らせ
する太陽光発電の番犬です。
設置業者様のアフターサービス、また自治体の施策の一
環として、太陽光発電設備の監視にご活用ください。
実績発電量と期待発電量の比較
VOL.
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3
架線を凍結から守る「着氷霜予測情報」のご提供
冬季に鉄道の運行管理をする上で注意しなければならないのが、架線凍結です。架線凍結発生時に電車を
走らせると、パンタグラフや架線の損傷などの事故の原因となることがあります。架線凍結事故を防ぐため
に、鉄道会社では、霜取り列車と呼ばれる臨時列車の運行や凍結防止剤の散布などの事前対策を行っていま
す。このような対策を効率的に行い、鉄道利用者の安全を確保するためには、高精度の気象予測情報が不可
欠です。
架線凍結の要因には、湿った重い雪が付着する「着雪」
、気温が低く湿度が高い夜間に多い「着霜」、過冷
却の水滴が凍って付着する「雨氷」の3つがありますが、それぞれ発生に至る気象条件が異なります。これ
らの現象を正確に予測するには、現象発生に至る気象条件を的確に把握する必要があります。
JWAでは、独自気象予測システムSYNFOS-3D*を活用し、雨・雪の変化から現象の発生までを正確に予
測し、お客様の作業判断体制を支援するサービスの提供を行っています。特に架線凍結が発生しやすい場所
においては、沿線にパイロットトロリー線や気象観測機器を設置し観測を行うことで、さらなる予測精度の
向上に取り組んでいます。
着氷霜情報提供画面イメージ
パイロットトロリー線監視画面
*SYNFOS-3D
JWAが独自開発した総合数値気象予測システムで、JWAがご提供する各種気象予測情報の基盤となっているものです。
4
民間気象会社初のXバンドMPレーダの導入
JWAは、最新型の気象レーダであるXバンドMPレーダを民間気
象会社として初めて導入し、埼玉県羽生市において9月より試験
観測を開始します。
本レーダは、2種類の電波(水平偏波と垂直偏波)を同時に発
射し、雨粒に当たって戻ってくる電波の位相の情報から雨量強度
を高精度に推定可能な最新型のレーダです。同時に、雨粒の形状
を測定することも可能で雨、雪、あられを判別することができま
す。
JWAが参画する、科学技術戦略推進費(文部科学省)の研究プ
ロジェクト「気候変動に伴う極端気象に強い都市創り」において、
本レーダを活用するとともに、防災科学技術研究所殿の気象レー
ダとも連携して、都市域における極端気象現象(豪雨や竜巻など)
を解明し、首都圏などの大都市における防災対策に貢献します。
また、冬季には降雪観測を実施し、降雪量の正確な把握、雨、雪、
あられの判別について実証実験を行い、冬季の交通機関の運行管
理、道路の通行規制に役立つ情報を開発します。
工場にてテスト中の気象レーダ
(パラボラアンテナと架台)
スマートフォンサイト「気象協会晴曇雨」スタート
JWAはスマートフォンサイト「気象協会晴曇雨」の提供を開始しました。
従来の携帯公式サイトの人気コンテンツはそのままに、選択した市区町村のコ
ンテンツを1ページにまとめることで、iPhoneやAndroid端末でも見やすく、使い
やすいサイトとなりました。
毎日のお天気や警報・注意報など防災情報の確
認だけでなく、釣りや登山などレジャーシーンに
も活用頂けるコンテンツをお届けします。
○アクセス方法:http://n-tenki.jp/sp/
○料金:無料
(一部コンテンツは有料となります。
)
スマートフォン版TOP
生活気象情報
国土交通省より優良業務・優秀技術者表彰
日本気象協会は、2012年7月17日、国土交通省国土技術政策総合研究所より、「XバンドMPレーダの雨量
観測精度等の算出業務」の履行にあたり優秀な成果を挙げたとして、優秀技術者表彰を受けました。また、
2012年7月24日、国土交通省北陸地方整備局羽越河川国道事務所より、「日東道地吹雪等視程障害対策検討
業務」の実施にあたり優秀な成果をもって完了したとして、優良業務表彰を受けました。
JWAは、今後も技術の向上に努め、自然災害に備えた防災・減災体制づくりに貢献します。
優秀技術者表彰
一般財団法人 日本気象協会
優良業務表彰
羽越河川国道事務所長表彰式
http://www.jwa.or.jp/
http://tenki.jp/
事業本部
〒170-6055 東京都豊島区東池袋3丁目1番1号サンシャイン60(55階)........電話
(03)
5958-8147
FAX
(03)
5958-8144
北海道支社
〒064-8555 札幌市中央区北4条西23丁目1番18号 .........................................電話
(011)622-2230
FAX(011)
640-2383
東北支局
〒982-0841 仙台市太白区向山4丁目20番14号................................................電話
(022)
216-4181
FAX
(022)
216-4188
中部支社
〒462-0042 名古屋市北区水草町1丁目21番5号...............................................電話
(052)
912-1153
FAX
(052)
911-0117
関西支社
〒542-0081 大阪市中央区南船場2丁目3番2号南船場ハートビル(15階).....電話
(06)
6266-8421
FAX
(06)
6266-8431
九州支社
〒810-0052 福岡市中央区大濠1丁目6番33号 ..................................................電話
(092)
734-7441
FAX
(092)
724-0567
B-(2)-080024
2012.9
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