...

環境関連物質の含有量調査

by user

on
Category: Documents
17

views

Report

Comments

Transcript

環境関連物質の含有量調査
Ⅲ.環境関連物質の使用/不使用調査
1.目的
本調査は、新規製品開発において、東芝PC社が環境関連物質として全廃・削
減時期を掲げた14の物質(JGPSSIが指定した29の環境関連物質に含
まれる)をその構成部品が含んでいるかどうかを部品メーカーに証明を求める
もので、含有部品につきましては期限をもって代替品への置き換えを推進いた
します。 必要に応じ従来製品につきましても同様の調査を実施いたします。
また当社の営業転売品を選定する場合にも、14物質の使用有無を確認し転売
品採用の判断を行います。
2.調査要領
調査要領については、㈱東芝
DM社及びPC社のグリーン調達ホームページ
に準拠します。(詳しくは、当社バイヤーへ)
Ⅳ.環境関連物質の含有量調査
1.目的
含有量調査は、製品設計段階における環境基礎情報の収集と、当社製品の顧客
に対する環境情報開示を目的に、JGPSSI基準の「29物質」に対して、
調査を実施します。
※最終顧客の要求により、JGPSSI基準以外の物質の含有量調査が必要とな
る場合は、「その他調査」にて調査依頼を行う場合があります。
注) JGPSSI :グリーン調達調査共通化協議会の略称(Japan Green
Procurement Survey Standardization Initiative)。JGPSSIは、グリーン調
達の調査対象リスト及び回答フォーマットを共通化することで、グリーン調達調査
にかかわる調査労力を軽減し、回答品質の向上を目的とした協議会です。
→ http://home.jeita.or.jp/eps/009.html
1
Ⅳ.環境関連物質の含有量調査(続き)
2.調査要領
含有量調査は、当社購入部品等の仕入先(お取引先)に対して、部品等の環境
関連物質含有の有無及び含有量を、
「JGPSSI調査回答ツール」で調査回
答を要請し、回答を受領するものです。
要領を以下に示します。
(1)依頼データの送付
当社より、部品等の型番毎に依頼データ(JGPファイル)を作成し、お
取引先(調査先)へ送付します。
(2)JGPツールのダウンロード
調査先は、JGPSSIのホームページから、JGP調査回答ツール(E
xcel)をダウンロードします。
URL: http://home.jeita.or.jp/eps/green3-1.htm
(3)依頼データの取り込み
調査先は、JGPツール(Excelのマクロを有効にして開く)に当社
からの依頼データ(JGPファイル)の取り込みを行います。
(4)依頼データ入力
調査先は、依頼データの必要事項を入力します。入力方法はJGPSSI
の「調査マニュアル」及び「調査回答ツール操作説明書」
(PDF)を参照願
います。
URL: http://home.jeita.or.jp/eps/green3-1.htm
(5)依頼データの送付
調査先は、依頼データ(JGPファイル)を出力し、電子メールで当社依
頼部門へ送付します。
3.含有量調査の対象物質
JGPSSI基準での含有量調査の対象物質は、表Ⅳ-1に示します。
2
表Ⅳ-1 含有量調査の対象物質一覧表(JGPSSI基準)
(1)製品への含有量の調査
N0 管理 東芝管理 JGPSSI.NO
NO.
ランク
1
1
C01
2
5
C04
3
6
A05
4
7
A07
5
10
A10
6
16
A09
7
19
A17
A1
8 (13)
22
BO6
9
23
B05
10
24
B03
11
25
B02
12
27
C02
13
28
B09
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
29
31
34
35
40
41
43
45
48
56
61
62
64
70
71
72
B07
A01
A13
A11
A02
A03
A18
B08
D04
D01
A04
C05
C06
A16
D02
D03
B1
(8)
C
(8)
物質名
アスベスト類
オゾン層破壊物質(除く:HCFC)
カドミウム及びその化合物
六価クロム化合物
水銀及びその化合物
鉛及びその化合物
ビス(トリブチルスズ)=オキシド (TBTO)
ポリ塩化ナフタレン(塩素数が3以上)
ポリ塩化ビフェニル類(PCB類)
ポリ臭化ジフェニルエーテル類(PBDE類)
ポリ臭素化ビフェニル類(PBB類)
アゾ染料・顔料(特定アミンを形成するアゾ染料・顔料で、対象用
途は直接かつ長時間、皮膚に接触する部位に限る。)
短鎖型塩化パラフィン(炭素鎖長:10~13の短鎖型塩素化パラフィ
ンを対象とする。)
ポリ塩化ビニル(PVC)
アンチモン及びその化合物
セレン及びその化合物
ニッケル化合物
ヒ素及びその化合物
ベリリウム及びその化合物
トリブチルスズ類(TBT類)/トリフェニルスズ類(TPT類)
臭素系難燃剤(PBB類及びPBDE類を除く)
銀及びその化合物
銅及びその化合物
ビスマス及びその化合物
フタル酸エステル類
放射性物質
マグネシウム
金及びその化合物
パラジウム及びその化合物
(2)製造工程での使用の有無
N0 管理 東芝管理 JGPSSI.NO
物質名
ランク
NO.
1
A2
5
C04
オゾン層破壊物質(除く:HCFC)
※管理ランクの区分については、Ⅱ-6を参照方。
3
Ⅴ.参考情報
1.調査基準の関係
グリーン調達調査の調査基準として使用される 「RoHS6物質」 「JGP
SSI29物質」 「東芝PC社14物質」の相関関係を、図Ⅴ-1に示します。
図Ⅴ-1
RoHS規制
6物質
グリーン調達対象物質相関図
東芝PC社/TOPS
JGPSSI
使用/不使用調査
含有量調査
+8物質
+15物質
計14物質
計29物質
2.基準物質の内容
「RoHS6物質」「東芝PC社14物質」の内容を、表Ⅴ-1及び表Ⅴ-2
に示します
※「JGPSSI29物質」は表Ⅳ-1を参照方。
表Ⅴ-1 RoHS対象物質一覧表
No.
ランク
1
2
3
4
5
6
A1
A1
A1
A1
A1
A1
物質名
東芝管理 JGPSSI
No.
No.
6
A05 カドミウム及びその化合物
7
A07 六価クロム化合物
10
A10 水銀及びその化合物
16
A09 鉛及びその化合物
24
B03 ポリ臭化ジフェニルエーテル類(PBDE類)
25
B02 ポリ臭素化ビフェニル類(PBB類)
合計 6物質
4
表Ⅴ-2 使用/不使用調査物質一覧表
(1) 製品・部品等への含有の有無
ランク
東芝管理 JGPSSI
No.
No.
No.
1
A1
C01
1
5
C04
A1
2
6
A05
A1
3
7
A07
A1
4
10
A10
A1
5
16
A1
A09
6
19
A1
A17
7
22
B06
A1
8
23
B05
A1
9
24
B03
A1
10
25
B02
A1
11
12
A1
27
C02
13
14
A1
B1
28
29
B09
B07
物質名
アスベスト類
オゾン層破壊物質(除く:HCFC)
カドミウム及びその化合物
六価クロム化合物
水銀及びその化合物
鉛及びその化合物
ビス(トリブチルスズ)=オキシド(TBTO)
ポリ塩化ナフタレン(塩素数が3以上)
ポリ塩化ビフェニル類(PCB類)
ポリ臭化ジフェニルエーテル類(PBDE類)
ポリ臭素化ビフェニル類(PBB類)
アゾ染料・顔料(特定アミン(注5)を形成するア
ゾ染料・顔料で、対象用途は直接かつ長時間、皮膚
に接触する部位に限る)
短鎖型塩化パラフィン(炭素鎖長:10~13の短鎖塩
素化パラフィンを対象とする)
ポリ塩化ビニル(PVC)
合計 14物質
(2) 製造工程での使用有無
物質名
ランク
東芝管理 JGPSSI
No.
No.
No.
5
1
A2
C04 オゾン層破壊物質(除く:HCFC)
※オゾン層破壊物質は、製品等への含有調査対象であると共に、製造工程使用有無調査の対象でもあります
3.閾値の導入
「東芝使用/不使用調査
14物質」の中で、RoHS6物質には閾値調査を導
入します。
・カドミウム:100ppm、
・カドミウム以外:1000ppm、とします。
3.PVC(ポリ塩化ビニル)の基準緩和
「東芝使用/不使用調査
14物質」の中で、PVC(ポリ塩化ビニル)につい
ては、包装材用途以外は全廃期限を廃止とします。
(上記2、3は2005年1月以降適用)
5
<参考>
付表1 東芝使用禁止物質と許容濃度
物質名
2005 年 1 月
東芝管理 No
JGPSSI.No
1
C01
アスベスト
-
2
-
アルドリン
-
3
-
エンドリン
-
4
-
黄りん(マッチ)
-
5
C04
オゾン層破壊物質(除く:HCFC)
カドミウム及びその化合物(*1)(*2
6
許容濃度(*4)
-
)
A05
75ppm(*5)
100ppm(梱包材)(*6)
100ppm(*7)
六価クロム化合物(*1)(*2)
100ppm(梱包材)(*6)
7
A07
8
-
9
-
10
A10
11
-
ダイオキシン類
-
12
-
DDT
-
13
-
ディルドリン
-
14
-
トキサフェン
-
15
-
2,4,6-トリ-t-ブチルフェノール
-
16
A09
17
-
4-ニトロジフェニル及びその塩
-
18
-
ビス(クロロメチル)エーテル
-
19
A17
ビス(トリブチルスズ)=オキシド(TBTO)
-
20
-
ヘキサクロロベンゼン
-
21
-
ベンゼン
-
22
B06
ポリ塩化ナフタレン(塩素数が3以上)
-
23
B05
ポリ塩化ビフェニル類(PCB 類)
-
24
B03
ポリ臭化ジフェニルエーテル類(PBDE 類)(*3)
1000ppm(*7)
25
B02
ポリ臭素化ビフェニル類(PBB 類)
1000ppm(*7)
26
-
27
C02
28
B09
1000ppm(*7)
クロルデン類
-
N,N’-ジトリルーパラフェニレジアミン、N-トリルー N-キシリルーパラフェニ
-
レジンアミン、又は N,N’-ジキシリルーパラーフェニレジンアミン
水銀及びその化合物(*1)(*2)
100ppm(梱包材)(*6)
1000ppm(*7)
鉛及びその化合物(*1)(*2)
100ppm(梱包材)(*6)
1000ppm(*7)
マイレックス
-
アゾ染料・顔料(特定アミンを形成するアゾ染料・顔料で対
-
象用途は直接かつ長時間、皮膚に接触する部位に限る)
短鎖型塩化パラフィン(炭素鎖長:10~13 の短鎖型塩素
-
化パラフィンを対象とする。)
(*1)主な対象と全廃時期を付表2に定める。(別途)
(*2)全廃時期が定められているもので、2005 年3月31日以前に製造された製品のサービス部品については、全廃の対象外とする。
(*3)テレビ等の一部の映像機器(RoHS 適用対象品を除く)については、対象外とする。
(*4)金属化合物の許容濃度は、材料に対する金属元素の重量比率を表す。
(*5)欧州の化学物質規制法に基づき定められた用途に限る。(樹脂、塗料、インクなど)
(*6)欧州及び米国の梱包材規制に基づき、包装材(部位毎)に含まれる鉛、カドミウム、水銀、六価クロムの重金属含有総量比で 100ppm 以
下にする。
(*7)欧州RoHS規制に基づき、均質材料中の鉛、水銀、六価クロム、PBB、PBDEの不純物としての最大濃度は0.1wt%(1000ppm)、
カドミウムの不純物としての最大濃度は0.01wt%(100ppm)とする。これらの物質の意図した含有は不可とする。
6
Fly UP