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カンファレンスコール:質疑応答【全4ページ】

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カンファレンスコール:質疑応答【全4ページ】
2009年1月29日(木) 18:15∼19:00
【出席者】
取締役 副社長執行役員
下宿 邦彦
取締役 常務執行役員 開発本部長
柳澤 憲一
取締役 常務執行役員
浜岡 純治
執行役員 経理財務部長
小酒井 健吉
【第3四半期決算について】
Q/第3四半期までの売上の進捗状況はほぼ想定通りであるとコメントであったが、経費も利
益も想定通りの進捗か?合併一年目で傾向がまだ読めていない。加えてもともと旧両社
は、第3四半期まで利益水準が高く、第4四半期に経費が多くでる傾向にあったが、合併
後、経費のコントロールはきちんとできているのか?
A/第4四半期は第3四半期に比べると営業日数も少なく、売上は相当下がると想定してい
る。前期は、合併に際して9月末に初期トラブルを抑えるために流通在庫を相当積み増
し、それを1∼3月で適正在庫まで圧縮したため、実消化以上に売上が減少した。今期
は12月末流通在庫が前期より圧縮されたため、前期よりは、第4四半期の売上が伸び
ると見ている。経費についても、第3四半期までは前期実績と進捗率が同程度あるので、
経費についても想定通り進んでいると見ている。従って、総合的に見て、現時点では、想
定通りと判断している。
Q/レミケードの売上が順調であるが、まだ本格販売にはなっていないとはいえ、新たにTNF
阻害剤とIL−6阻害剤2剤が関節リウマチ市場に参入してきた。現在の市場状況につい
てフィードバックあれば教えてほしい。
A/本年度から2品目が新たに参入した。施設によっては影響を受けているところもあるが、
関節リウマチ市場におけるTNF阻害剤やIL−6阻害剤といった生物学的製剤のシェア
は拡大しており、レミケードについても引続き売上を伸ばしている。
Q/ラジカットが厳しい状況にあったはずだが、第3四半期の売上は悪くない。なにか工夫し
て売上が回復したのか?
A/特定の施策はないが、ラジカットは、領域の専門担当者を増強し、会社として非常に注力
している。その効果が徐々にあらわれてきていると理解している。
Q/通期業績予想から第3四半期累計期間の実績を引くと、第4四半期は39.7%という高
い売上原価率になる。売上高、販管費は予定通りかもしれないが、原価には少し余裕が
あるような印象を受けた。円高によるレミケードの仕入のコストダウン効果もあるのではな
いか?
A/通期の売上、売上原価は従来の予想を変更していない。第3四半期累計実績から逆算し
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て第4四半期の売上原価率を計算するとそうなるが、計算上の差と考えいただきたい。為
替についても、1ドル110円の前提だが、現在は90円前後なので、そういうプラス効果も
期待している。
Q/研究開発費は、シナジーがなければ25億円程度増加しているとの説明があったが、前
期比11億円増なので、シナジーは14億円となる。どういう項目を計算しているか?
A/研究開発費には人件費なども含まれる。要員の適正化を研究開発部門でも推進してい
るし、経費削減等についても取り組んでいる。人件費と経費両方を合算したもので、半分
くらいが人件費である。
Q/貸借対照表上の短期貸付金が前期末に比べて増加しているが、三菱ケミカルホールデ
ィングスに貸し付けているのか?
A/三菱化学の金融子会社であるエムシー・エフエーの金利が良い条件であるため、余資の
運用として増やした。
Q/今後も増やしていくのか?親会社の事業環境が悪化しているため、資金を貸すということ
なのか?
A/そのような計画は持っていない。余資の運用であり条件次第である。
【開発品について】
Q/モディオダールが、申請中からフェーズ3に後退したがどういうことか?
A/当局との相談の結果、データを追加するということになった。
Q/追加データを用意するためにはどれくらいの期間が必要か?
A/具体的な点をつめているところであり、現段階では明確なスケジュールが決まっていな
い。
Q/アバナフィルはフェーズ3を開始、フェーズ2の結果は良かったと理解しているが、既存品
との差別化を含めて特徴をおしえてほしい。
A/米国でヴィーヴァスがフェーズ3をスタートした。本剤の特徴は、効果発現が早いこと。用
途に応じて、その特徴を差別化の大きなポイントとしてヴィーヴァスが開発していく予定
である。
Q/ベストインクラスか?
A/ベストインクラスという意味あいと違うのかもしれないが、作用メカニズムは、PDE5阻害
であり、先行品と同じである。それぞれ、効果の発現の速さと持続時間が差別化のポイ
ントと理解している。非常に持続時間の長いものとそうでないもの、あるいは切れ味、効
果発現の速さなどであり、当社のアバナフィルは効果発現の早さを差別化ポイントとして
いく。
Q/ロフルミラストの COPD について、ナイコメッドからデータを入手していると思うが、申請の
タイミング、ブリッジングの可能性など全てにおいて、ナイコメッドが申請できる段階になら
ないと田辺三菱製薬としては何ともし難いのか?それとも、ナイコメッドの申請に係わらず、
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ブリッジングできる可能性もあるのか?
A/昨年、ナイコメッドは臨床試験結果の速報を発表し、その段階では、ナイコメッドは2009
年申請を目標とするとしている。当社としては、ナイコメッドのデータ結果を入手し、検討
することにしている。その上で方針を決める。
Q/仮に、ナイコメッドが申請したとすると、田辺三菱製薬は数ヶ月遅れてブリッジングが可能
であれば申請するということが決まるのか?
A/当社はナイコメッドの内部のデータをこれから吟味するところなので、今後の方針につい
ては、そのデータを分析してから決まることになる。
Q/FTY720について、先日、ノバルティスが決算発表の際に、2009年の学会で、FTY72
0の臨床試験(TRANSFORMS)のデータを発表するとコメントしていたが、それは4月
末のAANで良いのか?
A/我々も4月の米国神経学会(AAN)で発表すると聞いている。
Q/FTY720のメルクKGA(独)のcladribineに対する差別化ポイントを可能な範囲で教え
てもらいたい。cladribineは対プラセボの2年間の臨床試験で良い結果が出ており、20
09年半ばに申請すると先週発表されている。FTY720の導出先ノバルティスと何か話し
合っているか?
A/メルクの化合物に関する発表については承知している。2009年半ばの申請予定という
ことなので、FTY720についても早く申請して欲しいというのが当社の希望ではあるが、
現時点で、この化合物の中身についてノバルティスとは詳細な議論はしていない。
Q/FTY720については、昨年末に出たインターフェロンとの比較試験の結果では、インター
フェロンに対し30%程度の有効性が示されたが、対プラセボではどの程度のデータが出
てくると考えているのか?
A/推測では何とも申し上げられない。ただ、cladribineについては、発表の内容を見る限り、
試験方法がFTY720とは少し違う。従って、単純に数字では比較できないと考えている。
Q/レミケード・クローン病の新しい用法・用量とはどのようなものか?
A/クローン病の維持療法の用法・用量は現在5mg/kgだが、これを10mg/kgまでの増
量について試験で確認し、申請したいという考えである。
【その他】
Q/合併後のレミケードの取扱について説明があったが、条件等の変更、あるいは金銭支払
い等なしでそのままという意味か?共同開発中のゴリムマブについても関係するのか?
A/セントコア社と協議を重ね、レミケードについては、従来どおり当社が販売を継続すること
で両社合意した。合意内容の詳細についてはお答えできない。
Q/早期退職支援の実施を発表しているが、中期経営計画で最終的に9,400名まで総人
員を削減するという目標は、現時点でどうなっているのか?今後、今回発表されたもの
以外に、早期退職を行なって達成するのか。あるいは、前倒しで削減が進んできている
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のか?
A/合併時の人員数は約10,500名、12月末で約10,100名。本体は、約6,600名から
約5,700名までに800名程度減少しており、要員適正化は計画通り進んでいる。但し、
3月に予定している早期退職支援の募集は、要員適正化と関係ない。鹿島工場の分社
に際して、社員が転籍して処遇が変わるので、セカンドライフに転進を希望する社員に
選択肢を提供するものであり、今回は鹿島工場などの社員150名が対象。これによって
要員適正化に寄与するという考え方は持っていない。要員適正化は、人材流動化の総
合的な施策を検討している。
Q/アンプラーグについて、あるジェネリック企業が2009年にジェネリックを発売するとして
いる。合併前の説明会では、アンプラーグのジェネリックは2010年度までは出ないとい
う説明があったと思うが、実際に2009年にはアンプラーグのジェネリックが発売されると
見て良いか?
A/実際に、アンプラーグのジェネリックが2009年に発売されるかどうかについては、当社
はコメントする立場にない。当社としては、様々なライフサイクルマネジメント策を実行して
いる。
Q/ラジカットについても、業界紙などに特許権についての謹告を出しているが、どこかの企
業がジェネリックを出そうという動きがあるのか?
A/予防的対応として行っているもので、特定の相手が準備しているという情報を入手してい
るわけではない。
Q/ジェネリック医薬品事業について、長生堂製薬の販売子会社を合併するが、長生堂製薬
に対する田辺三菱の持株比率は51%で、中途半端なビジネスになるような気がする。
長生堂製薬全体を取り込んでジェネリック医薬品事業を一本化する考えはないのか?
A/現在のところは、現状のままで、それ以上株をもつ計画はない。
Q/長生堂製薬がクラビットの後発品の承認を取得したが、クラビットについては、第一三共
が知財高裁に控訴していたので、まだわからないと思うが、5月に発売できる可能性はど
の程度だと考えているのか?
A/現在、長生堂製薬とはプロジェクトを立ち上げ、お互いの製品について重複のあるものを
整理する作業を進めているところであり、彼らの開発中のものについて評価するところま
では作業が進んでいない。
以上
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