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クレジット投資事業部門
業 績 ハ イ ラ イ ト クレジット投資事業部門 社 長 メ ッ セ ー ジ 「クレジット投資」 とは、貸付や有価証券などの債権・金融商品か ら成るポートフォリオを構築し、借入人や有価証券の発行体が債務不 当 社 経 営 戦 略 履行に陥るリスク (=信用リスク) をマネージしながら、その対価として のリターンを追求しようとする活動のことです。 例えば貸付の場合、従来お客様とのリレーションを基に相対取引 の形をとることが通常でしたが、最近では貸付債権の流動化・市場 化の傾向が顕著で、純粋な投資対象としての性格を持ちつつありま す。例えば欧米では、業種や格付毎に貸出条件の標準化が進んで おり、また貸し手も銀行に加え保険会社や、年金、投資信託等の機 〈クレジット投資事業部門〉 部 門 長 常務執行役員 水上 博和 副部門長 常務執行役員 櫻井 俊治(※) (※)カスタマー資金事業部門兼任 関投資家が増えた結果、事業債並みの商品性・流動性を備えたもの ト ピ ッ ク ス も多くなってきています。また、資産担保証券の発達により従来ほと んど流動性のなかった住宅ローンやクレジットカード債権が債券の形 事 業 部 門 で転々流通するケースも珍しくなくなりました。日本国内においても、 欧米でのこうした傾向に影響を受け、シンジケートローン (協調融資) 、 資産担保証券などの市場が急速に拡大しつつあります。 ク レ ジ ッ ト 投 資 事 業 部 門 このような変化に的確に対応していくため、当社では平成12年4月 から、海外与信業務と国内の関連業務を統合し、他の邦銀に先駆け てクレジット投資に特化する事業部門を設立しました。そして、国内 では、企業再生やリストラクチャリングに関連して発生する新しいタイ プの資金需要に積極的に取り組んだり、また、インキュベーター機能 を備えた子会社である住信インベストメント(株)を通して、ベンチャー 企業投資を行っています。一方、海外では、一般のシンジケートロー デ ィ レ ク ト リ ー ンや各種事業債などに加え、 さまざまなタイプの資産担保証券やプラ イベート・エクイティ・ファンドへの投資を行うなど、多様化しつつある 信用リスクに係わる金融商品を国内外の市場で弾力的に運用し、バ ランスのとれたクレジット・ポートフォリオを構築しています。 資 料 編 また、 このような投資活動を通して培われたノウハウを活用して、国 内外を問わず、いわゆる代替投資商品への投資をお考えのお客様に 対して、そのニーズにあった投資パッケージのご提案をしていきます。 SUMITOMO TRUST and BANKING 31