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2008年11月21日発行 情報提供資料 損保ジャパン・アセットマネジメント株式会社 米国モーゲージ債券市場の動向について 1.市場環境 11月12日にポールソン米国財務長官は、公的資金を活用する金融安定化法の運用方針につい て、資本注入の対象を自動車・消費者ローンなどを提供するノンバンクに拡大する考えを明らかに し、不良資産の買い取りスキームによる金融機関からの不良資産買い取りについては当面見送 る方針を示しました。 当初金融安定化策は、資産買い取りを通じて不良資産を金融機関から分離し、同時に痛んだ金 融機関の自己資本を底上げする計画でしたが、資本増強による貸し出し拡大に重点を置く考えを 示したことになります。実体経済の失速により、金融機関だけでなく企業の経営悪化が深刻になっ てきたことが背景と考えられます。 また、19日に発表された10月の住宅着工件数は、年率換算で79万1千戸となり、前月から4.5% 減少しました。マイナスは4ヶ月連続であり、前年同月からも38.0%減少しました。また、S&Pがま とめた8月の住宅価格指数は、主要10都市の平均で前年同月に比べ17.7%下がり、過去最大の 下落率となりました。着工が大幅に減っても需給の調整が進まず、価格は一層値下がりしている 状況です。 2.モーゲージ債券市場の状況 ポールソン財務長官の発言があった11月12日以降、米国5年国債の利回りは低下しましたが、 エージェンシー(ファニーメイ)発行のモーゲージ30年債の利回り低下幅は限定的でした。従って、 両者の利回り格差は、12日時点の310b.p.(3.10%)から20日時点では345b.p.(3.45%)まで広 がっており、3月初旬の水準近くまで拡大しています(次頁上段のグラフ参照)。 また、民間機関発行のモーゲージ債券の参考指標であるABX指数(AAA格、07-2)の動向につい て、10月以降下落基調が続いており、今月に入っても下げ止まる兆しをみせていません(次頁下 段のグラフ参照)。 モーゲージ債券市場は、前述のとおり市場環境の悪化が急速に進行していることから、全般的に 流動性が低下しています。特に民間発行のものについては、エージェンシー発行のもの以上に流 動性が著しく低下しています。従って、現時点で民間発行のモーゲージ債券を市場で売却した場 合には、売却価格が大きく下落することが予想される市場の状況となっています。 1/3 米国5年国債とモーゲージ30年債(ファニーメイ)との利回り格差(右軸) (2007年12月31日~2008年11月20日) (%) 7.0 (bp) 450 6.0 400 5.0 350 30年FNMA(左軸) 5年物米国債(左軸) 4.0 300 3.0 250 2.0 200 1.0 150 0.0 2007/12/31 2008/2/29 100 2008/4/30 2008/6/30 2008/8/31 2008/10/31 ABX指数(AAA格、07-2)の推移 (2008年1月2日~2008年11月20日) 80 70 60 50 40 30 20 10 0 2008/1/2 2008/3/31 2008/6/24 2008/9/18 ※ABX指数 トリプルA格、ダブルA格、シングルA格、トリプルB格、トリプルBマイナス格の指数があり、指数の各クラスは、参照 債務として過去6ヶ月間に発行された最も規模の大きい新発20銘柄のホーム・エクイティ・ローン(HEL)ABS(アセッ ト・バック・セキュリティ)で構成されています。 2/3 [投資信託をお申込みに際しての留意事項] ●投資信託に係るリスクについて 投資信託は、主に国内外の株式や公社債等の値動きのある証券を投資対象とし投資元本が 保証されていないため、当該資産の市場における取引価格の変動や為替の変動等により投資一単位 当たりの価値が変動します。従ってお客様のご投資された金額を下回ることもあります。 又、投資信託は、個別の投資信託毎に投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、 投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご投資に当たっては 投資信託説明書(交付目論見書)や契約締結前交付書面をよくご覧下さい。 ●投資信託に係る費用について [ご投資頂くお客様には以下の費用をご負担いただきます。] ■申込時に直接ご負担いただく費用 ・・・・・・ 申込手数料 上限3.675%(税込み) ■換金時に直接ご負担いただく費用 ・・・・・・ 信託財産留保金 上限0.5% ■投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用 ・・・・・・信託報酬 上限1.995%(税込み) ■その他費用等 ・・・・・・ 上記以外に保有期間等に応じてご負担頂く費用があります。 「その他の費用等」については、運用状況等により変動するものであり、 事前に料率、上限額等を表示することができません。 交付目論見書、契約締結前交付書面等でご確認下さい。 当該手数料等の合計額については、ご投資家の皆様がファンドを保有される期間等に応じて 異なりますので、表示することができません。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につき ましては、損保ジャパン・アセットマネジメントが運用するすべての投資信託のうち、徴収する夫々の費用における最高 の料率を記載しております。投資信託に係るリスクや費用は、夫々の投資信託により異なりますので、ご投資をされる 際には、事前によく交付目論見書や契約締結前交付書面をご覧下さい。 損保ジャパン・アセットマネジメント株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第351号 加入協会/社団法人投資信託協会 社団法人日本証券投資顧問業協会 3/3