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No.54 - 名古屋いのちの電話

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No.54 - 名古屋いのちの電話
N0.542002November
社会福祉法人愛知いのちの電話協会
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それらはみんないのちです
いのちは
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どれも
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卜・・j壽ぐ
いのちのふるさと
地球もひとつ
風が吹き
雲の流れる地球のうえに
戸k
冑
要らないものなどありません
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互 い に 支 えて い る んで す
見えない手を出し声を出し
互 い に 支 えて い る んで す
〃
濯
峰・
郷1­
どれもひとつで
どれにもひとつ
全部が大事ないのちです
1t・.
●
一
心
­
.
「幸福論」
(土曜美術社出版販売)より
二iiぶ・.
写 真 文 珠 幹 夫
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間
ツ
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素晴らしい賜物
塩
保
田
今 年 の 8 月 末 ニュ ー ヨ ー ク に 行 き 、 テ ロ 一 周 年
み 、 喜 び 等 の 感 覚 を 持 って、 ち ゃ ん と 居 る よ う に
直前の グラウンドゼロ ワールドトレードセン
感 じ ら れ る か ら で す。 例 えて み れ は 、 樹 木 を 切 っ
タ ー 跡 を 訪 れて き ま し た 。 昔 そ の 5 0 階 の オ フィ
た時に年輪が現れるのと同じように、人間も何十
スで仕事をしたTWINTOWERは影も形も無く、
年 前 の 部 分 を そ の ま ま 中 に 残 して 年 を 重 ね て い る
き れ い に 片 付 け ら れ た 巨 大 な 空 間 を 前 に して 立 ち
のでしょう。
そしてこれによって、年を重ねた私が昔のいろグ゜`べ
す く んで し ま い 、 そ こ で 起 き た こ と の 恐 ろ し さ を
い ろ な 時 期 の 自 分 を 長 い 時 間 の 経 過 を 置 いて か な
あ ら た め て 実 感 して い ま し た 。 周 辺 を 歩 き ま わ っ
て昔を思い出し、ピザを食べながら人々の変わら
り客観的に眺めるという、時に楽しく時にほろ苦
ぬ営みを見ているうちに何時の問にか、悲劇を乗
い ひ と と き を 与 えてくれ ま す。
り 越 えて 、 立 ち 直 り 、 ま た 明 日 に 向 か っ て 生 き て
フランク・シナトラの絶唱で有名な名曲 MY
行 く 人 間 の 力 に すっ か り 感 動 して い ま し た 。 同 時
WAY の一節、 悔恨はすこしあるが、語るほ
に事件後1年という時間のはたらきを考えさせら
どのものは無い。一涙が消えた今、それらは微
れていました。
笑ましいものと思える (拙訳)を思い出しますが、
私は今年、年男の満72才になりました。
やはり・
世界一の長寿国となった日本は75才以上の人
の体験がより鮮明に残るのは当然でしょう。
口 が 1 0 0 0 万 人 を 超 え た と の こ と で、 未 だ 私 は か
恨につながるような苦しみや痛み、悩み
子どもの頃に近所の餓鬼大将のいじめやたか
けだしかも知れないと思っていますが、やはり身
りから逃
体 全 体 に そ れ な り の 老 化 が 進 んで 来 た と 感 じ て い
げて必死
ま す。 そ こ で 人 間 は 年 を 取 る と 何 が ど う 変 わ る の
に裏道を
か 考 えて み ま し ょ う 。 先 ず 身 体 の 衰 え は 時 計 の 針
走ってい
の進行とともに着実に進み、止まることかありま
た私、異
せん。若かった頃の柔軟な柔らかい筋肉やつやや
性 と の
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白
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か な 肌 は い つ か 失 わ れて 年 齢 並 の 姿 に 変 わ って し
付き合い
ま い ま す。 で は 中 身 の 方 は ど う で し ょ う か 。 中 身
に悩み込
の意味は心、意識、精神というような部分ですが、
んで い た
こ れ は 変 わ り 方 が 全 然 違 う よ う に 思 え ま す。
私、信頼
今年72才の私の中身は、若い頃の私からは全
して い た
く違ったものに変わってしまったのではなく、む
取引先に
し ろ 随 分 昔 の 幼 い 頃 の 私 や、 青 春 時 代 の 私 、 仕 事
裏切られ
一途の会社人間の私などがその折々の痛みや苦し
てどん底
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i難麟
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ラ ン ティア 活 動 と い え ど も 、 「 ひ と ・ も の ・ か
2002年9月7日(土)みこころセンターホー
ね・情報」の資源をうまく組み合わせて目的に
ルで開催し、60人の参加を得ました。
迫っていかなければならない。それには、「いつ・
○おもな内容と日程
だれが・どこで・なにを・どうする」のかをき
ちんと計画することが大切だと話されました。
基調講演は講師に特定非営利活動法人ボラン
〃
タ リ ー ネ イバ ーズ 理 事 長 の 大 西 光 夫 さ ん を お 招
続 いて、 電 話 相 談 貝 や 友 の 会 の 役 貝 に よる ミ
き して 、 「 市 民 活 動 の 現 状 と 課 題 」 に つ い て 話
ニシ ン ポ ジ ウム 「 い の ち の 電 話 ボ ラ ン ティア に
していただきました。大西さんは講演のなかで、
ど う か か わ る か 」 で、 ボ ラ ン ティア と しての そ
市民活動がうまくぃかなくなったときには、も
れ ぞ れ の 役 割 や 組 織 の 諸 問 題 に つ いて 話 し 合 い
う一度組織の目的を確認し、目的達成のための
を深めました。
(相談委貝長兼田智彦)
活 動 を 列 挙 して 整 理 す る 必 要 が あ る 。 ま た 、 ボ
にあった私など、今でも身近ないとしい存在のよ
う に 思 えて 、 も し 傍 に 来 た ら 、 お い そ ん な 程 度 の
こ と に 負 け ず に 頑 張 れ よ と 背 中 を 叩 い て 励 ま して
やりたいほどです。
しかし、その時々には本当に深刻な追い込ま
れ た 状 態 だ っ た と 思 い ま す。 時 間 が 経 過 し た 今 よ
う や く 、 ど う して あ ん な つ ま ら ぬ こ と に と ら わ れ
て い た の か と か 、 ど う して 違 っ た 観 方 や や り 方 に
気付かなかったのかなど、昔見えなかったことが
NYワールドトレードセンター跡
や っ と 見 えて き ま す。
グランドゼロ
このことに私は生きるための良い知恵が学べる
1
­
と 思 っ て い ま す。 そ れ は 先 ず 自 分 が すべ て を 知 っ
与えられることを、私は神様からの素晴らしい賜
ているという考えは完全に間違っていること、今
物と信じています。
持っている知識や情報、また人間関係の理解など
(豊田通商株式会社社友
は 部 分 的 な 極 く 限 ら れ た も の で あ って、 む し ろ 自
愛知ぃのちの電話協会賛助会貝)
分には見えない隠れた大きな部分が常に存在する
こ と を 理 解 す る こ と で す。 こ の こ と は 時 間 の 経 過
この小文を書き終えた頃、豊田壽子様(豊田英
によって必ず明らかになりますから、人間は許さ
二トヨタ自動車最高顧問夫人)のご逝去の報を知
れる限り一日でも一月でも一年でも長く生きるこ
り ま し た 。 ト ヨ タ グ ル ープ の 商 社 に い た 私 は 、 若
と に よ っ て 、 真 実 に す こ しで も 近 付 け る と 言 っ て
い頃から何度もお目にかかる機会があり、壽子様
良 い の で は な いで し ょ う か 。
の温かいオーラで周りの人々を包み込む素晴らし
い お 人 柄 に 心 を 打 た れて お り ま し た 。 衷 心 よ り ご
人間が時間の経過によって苦難から立ち上がる
冥 福 を お 祈 り い た し ま す。
力を得ることが出来、また真実に目を開く知恵を
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3
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公 開 講 座
「 精 神 的 に 病 む ってど ん な こ と ? 」
講 師 ・ 県 立 城 山 病 院 山 田 勝
公|荊講座当日は「精神的な病いとは?」[治療
い う こ と で す。 だ か ら 本 当 に 殺 す た め に 刺 し て し
と 治 療 シス テム ] 「 病 態 水 準 に よ る 病 者 の 不 安 の
まうことが起き得る。こんな風に、心の中で起き
違 い 」 「 病 者 と して 生 き る こ と の 難 し さ 」 の 4 点
て い る こ と が 外 で 起 き て い る こ と と 同 じ な んで す
に つ いて お 話 し し ま し た が 、 こ こ で は 紙 面 の 都 合
ね。逆に、外で起きていることは心の中で起きて
上、主に「病態水準による病者の不安の違い」に
いることと同じ。分裂病の初期にある人は、「イ可イー、
つ いての ま と め を 掲 試 し ま す。
か世界が変わりつつある気がする」ということを
精神科の治療者は病者の病態を主に三つの水準
よく言われる。「この一週間、周りの様子がおか
に分けて考えます。「精神病水準」「境界例水準」「神
しい。何か破滅的なことが起きるんじゃないか」
経 症 水 準 」 の 三 つ で す。 水 準 に よ っ て
藤の体験
とかね。そんな凰に「世界が変わる」というのは、
の 仕 方 一 表 現 の 仕 方 が 異 な る の で す。 そ れ に 平 行
私たちの体験で言うと自分が自分でないものに変
して 、 不 安 の 主 な 内 容 ・ テ ー マ も 逮 い ま す。 だ か
わ っ て い く と い う 体 験 に あ た り ま す。 皆 さ ん は ど
ら 、 神 経 症 め 人 が 「 人 が 怖 い んで す 」 と 言 う 場 合
う で す か ? 朝 お き た ら 犬 に な っ て た な んて こ と あ
と 、 精 神 分 裂 病 の 人 が 「 人 が 怖 い んで す 」 と 言 う
り ま す か ? 私 た ち が 当 た り 前 だ と 思 っ て 暮 ら して
場 合 と で は 内 容 が 違 う の で す。 た だ 、 こ こ で の 話
い る こ と は た く さ ん あ り ま す。 デ カ ル ト も 言 う よ
は 概 念 的 な 一 般 論 で す か ら 、 決 して こ こ で 得 た 知
う に 、 自 分 の 存 在 と い う の は すべ て の 基 盤 な んで
識 だ け で 、 利 用 者 の 不 安 を 理 解 で き る な んて 思 わ
すね。そういう世の中の根底にある当たり前のこ
な い で ほ し い の で す。 皆 さ ん も 、 電 話 を 取 っ て い
とが、分裂病の人にとっては当たり前でない。あ
て「人が怖いんで」と言われて、それだけで「分かっ
る日突然神になったり、犬になったりする。変わ
た!」ってことはありませんよね。たぶん「どん
る は ずの な い 自 分 と い う も の を 中 心 と して 構 築 さ づ ゛ 。
な 風 に ? 」 と か 返 して 、 共 感 的 に 理 解 で き る ま で
れ て い る こ と が 、 すべ て 崩 れ る と い う 体 験 な んで
聞 く で し ょ う ? あ く ま で そ れ が 基 本 で す。 今 日 の
す。 皆 さ ん 想 像 で き ま す か ね え 。 そ こ が 想 像 で き
話は共感的に理解するための参考に過ぎません。
ると精神病の人の不安が分かりやすくなるんだけ
藤や不安が
ど 。 私 た ち は 常 に 自 分 を 基 準 に して 世 界 を 把 握 し
心 の 中 で お き て も 、 幻 覚 や 妄 想 で 表 現 さ れ ま す。
て い る 。 カ ー ナ ビ が 良 い 例 で して 、 自 分 を 中 心 に
皆 さ ん も ご 主 人 と けん か して 「 死 ん じ ま え 川 と
据えなければ状況が分からない。意味をなさない
か 思 い ま すよ ね 。 え ! あ り ま せ ん か ? そ れ が 精 神
んで す。 そ の 自 分 と い う 基 準 が 不 確 か な も の に な
病の人だと、心の中の体験のはずなのに、「あい
る 。 そ れ が 分 裂 病 の 人 の 病 状 の 中 心 で す。 自 分 が
つ は 悪 魔 だ か ら 殺 せ ! 」 な んて 声 が 外 か ら 聞 こ え
不 確 か に な って い く 、 自 分 が 崩 れて い く 、 だ か ら
てくる 。 こ れ が 幻 聴 で す ね 。 内 界 と 外 界 の 境 界 が
同 時 に 世 界 も 崩 れて い く 、 そ ん な 不 安 が 彼 ら の 訴
な く 、 融 合 して い る わ け で す ね 。 そ の 凄 ま じ い 所
え の 裏 に 流 れ て い る 「 感 じ 」 な んで す。 そ こ を
は、その人にとってはその声が真実そのものだと
み取るのが私たちの仕事だと思えると、やるべき
ま ず、 精 神 病 水 準 の 人 の 場 合 は 、
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ことが割とはっきりしますね。
は分かってもらえたという気がする。要は、利用
藤や不安
者はどういう気持ちでそうするのか、それに対し
が 心 の 中 に 溜 めて お け な く て、 す ぐ 行 動 に 出 ち ゃ
て こ ち ら は ど う い う 気 持 ち が 動 いて い る の か 、 そ
う わ け で す ね 。 多 くの 場 合 、 行 動 す る に は パー ト
の 両 方 を モニタ ー して、 言 葉 に して 返 す こ とを し
ナーが必要です。配偶者とか、親とか、恋人とか、
ないといけない。だから難しい。すぐにこちらも
子供とか、治療者とか、行動する相手がいる。そ
相 手 の 勢 い に 巻 き 込 ま れて、 泣 い た り 怒 っ た り 、
して 自 分 と そ う い う 相 手 と が 密 着 して い る 。 お 母
おたおたしちゃう。
そ れ に 対 して 、 境 界 例 水 準 の 人 は 、
さんと赤ちゃんみたいなものですね。すぐその場
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で適切な世話をされないと一刻たりとも落ち着い
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1一言
ていられない。そういう人にとっては、世話をし
てくれる人に見捨てられるのが一番の不安になり
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詞
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j ­ 、 ま す。 不 安 に な る と そ れ に 持 ち こ た え ら れ ず に 行
動 に して し ま う の で す が 、 行 動 に す る こ と で 相 手
が 何 か 反 応 して、 見 捨 て ら れて い な い こ と か 確 認
できるという面もある。それと、分かってもらえ
ないということがすごい脅威になる。分かっても
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1
1
らえないということは、その相手と自分が別の人
神 経 症 水 準 の 人 た ち な ら 、 こ ち ら にそ う い う 類
間であるということに直面することになってしま
いの大変さを感じさせない。彼らはもともと根が
い ま す か ら 。 で す か ら 、 い つ も 完 全 に 理 解 さ れて
真 面 目 な んで す ね 。 「 人 に 迷 惑 を か け て は い か ん 」
いないと安心できない。ちょっとした言葉のやり
と か 、 「 こう あ る べ し 」 と い う の が と て も 強 い 。
とりがうまくいかないと激怒するのはそういうタ
だから自分の正直な気持ちとか衝動みたいのもの
イ プ の 人 た ち で す。 あ る い は 、 利 用 者 に 「 あ な た
を 過 剰 に 押 さ え 込 んで し ま う んで す ね 。 あ る 意 味
怒 って い るで し ょ う ? 」 と 何 回 も 聞 か れ る と す る 。
で は 社 会 性 が す ご く あ って、 あ り す ぎ て 融 通 が 利
こっちは別に怒ってないから初めは「いいえ」と
か な く て、 余 裕 が な い 。 実 を 言 う と 、 神 経 症 水 準
か 答 えて い ま す が 、 あ ん ま り く ど く 聞 か れ る と つ
の人の心の構造と、いわゆる正常と言われる人た
ミ・い「怒ってないって言ってるでしょ川と怒って
ちのそれとは、何ら変わりません。程度の差なん
しまうことになる。それは境界例の人たちの心に
ですね。だから共感しやすい。過剰に統制するっ
あ る 怒 り が 、 言 葉 の や り 取 り と は 異 な る チ ャン ネ
てことは、逆に言うと感情や衝動が統制できなく
ル で こ ち ら の 心 に 投 げ 込 ま れ て い る んで す。 彼 ら
なって出てしまう不安がすごく強いってことです
に と っ て 自 分 と 相 手 の 心 は 密 着 して い る わ け で し
ね 。 そ ん な 自 分 は 許 せ な い 。 こう い う 人 た ち に 対
て 、 感 情 が 直 接 伝 わ っ て く る 。 相 談 員 が 動 揺 して
して 、 受 容 的 共 感 的 に 話 を 聞 い て い る と 、 初 め は
怒 り と かで 反 応 す れ ば 見 捨 て ら れて い な い こ と が
そうでなくても、そのうちに言葉と感情が段々と
証 明 さ れ た こ と に な る の で、 彼 ら は 心 の ど こ かで
つ な が っ て き ま す。 も と も と 神 経 症 症 状 と い う の
安 心 す る 。 し か し そ の 安 心 は 長 続 き し な く て、 ま
は、過剰統制によって本来の感情が押さえ込まれ
た 同 じ 安 心 を 求 めて 電 話 を か け てくる 。 頻 回 利 用
た 結 果 出 てくる も の で す の で、 本 音 が 率 直 に 語 ら
の 理 由 は こ こ に あ り ま す。 受 容 や 共 感 の ス タ ン ス
れ る よ う に な れ は 、 症 状 は い ら な く な る わ け で す。
でやるなら、彼らが怒りをこちらに向けたいとい
とまあ、こんな風に病態水準によって
う 気 持 ち を 返 す わ け で す ね 。 そ う す る と 、 向 こう
藤の体
験 ・ 表 現 の さ れ 方 や、 不 安 の 内 容 が 違 う わ け で す。
­
5
­
ご援助ありがとうございます
2002年6月より9月末日までに下記の方々から暖かいご支援をいただきました。一同深く感謝いたしますと共に
報告を申し上げます。(順不同・敬称略)
社会福祉法人愛知いのちの電話協会
理 事 長 畏 岡 利 貞
財務委員会
なお、上記期間内に何度もご寄付くださった方もお名前は1回にさせていただいております。
賛助会員A
鈴 木 武 二
加 藤 省 吾
小 野 孝 児
川 村 敏 夫
岩 田 圭 子
田 村 茂 子
牧 岡 恒 夫
カ
リック蟹江教会
西
八
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田 智 彦
田 喜 久雄
順 子
村
信 夫
中
健 次
橋 義 之
原 佳 枝
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賛助会員B
村
植 田
望
森
青 木 寿美子
林
亀 山 千恵子
荒
史
神 谷
久
五
夫
岩 田
竹
加 古 り ら
橋 本 茂 乃
日本基督教団鳴海教会
賛助会員C
林
郁 子
石 田
美代子
外 村
新
村
木
田
瀬
岡
山
藤
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政 丿
子
鎗
喜 代
乃
真
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子
昭 子
哲 子
南山教会婦人会
杉 本 英 夫
前 田 有 美
金 森 タ イ
筒山光彊・成子
横
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山
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田
田
近
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川
藤
田
村
弘 美
通
和
也
満 弥
衛
昭
佳代子
和 久 英 子
堤
肇
谷 宣
水
美
志 村 澄 江
法
寺
光
薬師寺柿本大真
安 達 恂 子
中 野 悦 美
名古屋聖霊病院
文 珠 紀 久野
岩 田
明
映
酒 井
子
臼 田 治 子
芝原慶次 ・ゆかり
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登喜子
光 治
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淑 子
千寿子
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きみ子
文 男
瑞 子
久 子
近
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衛
路
美登里
皿
あ と 一 と 月 で ク リ ス マ ス で す ね 。 ジ ン グ ル ベ ル の メ ロ ディ が 街 々 に 流 れ 、 ネ オ ン や 飾 り
の 豆 電 球 も 一 段 と 華 や か に な り ま す。
クリスマス、つまりキリスト様が生まれた時に、大切な仕事をしたのは誰でしょうか?
‥ ‥ そ れ は 天 使 た ち で す。 た と え ば 、 天 使 が 野 の 羊 飼 い た ち に 言 い ま す ね 。 「 み ん な 喜 び
なさい。あなたたちの救い主が、今夜ベツレヘムの馬小屋でお生まれになりました。早く
行って、その赤ちゃんを拝みなさい。」
そ して、 羊 飼 い た ち が び っ く り して、 星 空 を 見 上 げ る と 、 ひ と り だ け か と 思 って い た 天 使 が 、 実 は
大 勢 いて、 喜 び の 歌 を 合 唱 して い ま し た 。 「 天 に は 神 に 栄 光 、 地 に は 人 々 に 平 和 を 」 と 。
と こ ろで、 あ な た は こ の 世 に 天 使 が 本 当 に 実 在 す る と 思 い ま す か? イエ ス と 答 える の は 、 十 人 に
一 人 く ら い で は な い で し ょ う か ? し か し 、 実 際 に 天 使 は 存 在 す る の で す。 し か も 、 人 間 の 数 よ り ずっ
と た く さ ん い ま す。 そ して 、 あ な た た ち 一 人 一 人 に 、 ひ と り あ る い は 複 数 の 天 使 が 、 ち ゃ ん と つ い て
い ま す。 そ れ を 「 守 護 の 天 使 」 と い い ま す。 そ の 他 に も 、 た と え ば 乙 女 マ リ ア に 受 胎 告 知 を し た の は 、
大 天 使 ガ ブ リ エ ル で し た 。 大 天 使 も た く さ ん い ま す。
さて、天使は死ぬか?一死なない。天使は罪を犯すか?→氾す者もいる。しかし、もし天使が
罪 を 犯 して も 、 身 体 を 持 た な い の だ か ら 、 そ れ を ど う や って 罰 す る か? な ど 、 天 使 を 研 究 す る と 、
面 白 い こ と が い ろ い ろ 分 か って き ま す。
(U.T.)
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梶 浦
五 藤 昭 子
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守 田
竹 内
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日本福音ルーテル希望教会
愛知西地区教会婦人会連合
聖霊奉侍布教修道女会
継鹿尾観音寂光院
カトリック瑞浪教会
カトリック尾西教会
日本キリスト教団桃山教会
真宗大谷派横超寺
聖ドミニコ宣教修道女会岡崎修道院
知多市立看護専門学校自治会
法人賛助
薬師寺柿本大真
曹洞宗長松院
㈲河悦三輪豊
㈱豊田自動織機
曹洞宗慶昌院
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鈴 木
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省 吾
宮木邦蔵・靖子
佐 藤 嘉 孝
吉
田
聖
金 子 今 朝 枝
市 川 真 康
石 田 ま り 子
岡
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柴
鈴
武
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片
橋
本
原
下
塚
森
藤
村
山
木
藤
西
宅
藤
岡
本
巳佐子
き よ
昌 子
喜世子
吉 孝
博 子
か つ代
セ ツ
漠 人
ひ こ
さ
智 代
一 雄
重 雄
喜 世子
倭 子
茂 乃
年末・々11スマス特別寄付のお願い
本年もまもなく、クリスマス・年末の季節をむかえようとしていま
す
。
例年この時期には「いのちの電話」の活動のために、特別寄付金を
募っております。
今年度も何卒よろしくご協力をお願いいたします。
送金先:郵便振替口座○081()­8­53758
UFJ銀行大津町支店(普通預金)477029
名義先社会:福祉法人愛知いのちの電話協会
24時間、いのちのとなりにある電話
あなたの心の苦しさや悩みを、話してください。
http://inochinodenwa.,::)r.jp/
120­738­556
12月:1日(日)O:00より12月7EI(土)24:00まで(24時間無料)
自殺予防いのちの電話
主催:社会福祉法人いのちの電話後援:厚生労働省
­
7
­
チ ャ 1 1 テ ィ ・ コ ン 好 一 ト
胡
弓
の
調
べ
12月7日(土)午後フ:○○∼8:30
場所:名古屋中央教会入場料:2000円
賛助会員を募集しています
(や
ご協力をお願いします
い つ も 資 金 ボ ラ ン テ ィア と して 会 費 や ご 寄 付 を い た だ き 有 難 う ご ざ い ま す。 心 か ら 御 礼 申 し 上 げ ま す。
会 員 の 皆 様 の 倍 旧 の ご 支 援 と 共 に 、 会 員 増 加 の 運 動 に も お 力 添 えを 賜 り ま すよ う お 願 い し ま す。
社 会 福 祉 法 人 と し て 寄 付 金 の 税 法 上 優 遇 措 置 が 受 け ら れ ま す。 誠 に 失 礼 で す が 振 込 票 を 同 封 さ せ て い
た だ き ま す。 ご 利 用 く だ さ れ ば 幸 いで す。
(1)法人会費白年間5方円。。 10万円・20万円:
(2)賛助会員(年間1口)A10,000円B5,000円C3,000円
(3)一般寄付はご自由な金額で結構です
(4)夏期・年末寄付
口座名社会福祉法人愛知いのちの電話協会
口座番号UFJ銀行大津町支店(普)4770291
郵便振替口座00810­8­53758
お問い合わせ…社会福祉法人愛知いのちの電話協会名古屋いのちの電話事務局母971­5181
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一
編
集
後
記
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家の近くにアメリカハナミズキの街路樹の並木があって、秋いち早く紅葉するその木々は、このところの輝くよう
な日差しに照り映えて息を呑むほどの美しさを見せてくれでます。身近にこのような美じも(7)のある幸せを思 ゛ヽ(ノ­5
そ れ を 味 わ い た く て 、 仕 事 場 へ 向 か う 時 が ん ぱ っ て 5 分 早 く 家 を 出 た り し て い ま す。 ダ
さて、この「機関誌」に対しましては、いつも皆さまから様々な形での反響を戴き何よりもの励みにさせて戴いて
おりますが、この度は、前53号の表紙に詩の転載をご快諾下さいました武鹿悦子様より、当方からの機関誌ご送付
に対し、また励みとなる温かいお便りを頂戴しました。ご達筆の文面にカメラマン文珠さんへのねぎらいの言葉もあっ
て、日々を丁寧に生きていらっしゃる詩人のお姿が偲ばれ、教えられること多々でした。私もこのような気持で「い
の ち の 電 話 」 を 少 しで も 支 える ー 員 で あ り た い と 、 改 めて 自 覚 し た 次 第 で す。 ( 金 森 記 )
社会福祉法人愛知いのちの電話協会
名古屋いのちの電話
〒461­8691
事 務 局 a
相 談 電 話 a
携帯相談電話
2002年秋
名古屋東郵便局私書箱第257号
052­971­5181郵便振替口座0081()­8­53758
()52一・9 71­4343犬丿UFJ銀行大津町支店(普)477029
N゛ITドコモ束海「#9556」
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2002年11月1日発行
発行人長岡利貞
編集人広報委員会
綴画圏圖圏画圏画圏追
悼鸚画廊綴廊画廊屡屡
豊田壽子名誉会長を悼む
ボ ラ ン テ ィア 精 神 に 徹 す る
長
岡
利
貞
木本精之助
私たちいのちの電話の発足当初をふり返ってみる
豊田壽子名誉会長の訃報に接し、今更のように名
と、随分、思い切りよく出発したものと思う。「倉
古屋いのちの電話にとって、豊田さんが大きな存在
皇 の 間 に 」 と い う 言 葉 が ピッ タ リ の 気 が す る 。 こ の
で あ っ た こ と を 感 謝 を も っ て 想 い 起 こ して い ま す。
衝 に 当 た っ た 人 の 多 く は 行 動 力 の あ る 実 践 家 で、 細
開 局 当 初 よ り 理 事 と して 熱 意 を も って 関 わ って 下
部をつめた上で立ち上げるという方向ではなかった
さったことは、我々にとって大きな幸せでした。理
ようだ。長年にわたり周到な準備のもとに発足した
事 と して、 財 務 委 員 と して、 特 に 再 度 の 基 金 募 金 に
他 の セ ン タ ー と は 出 発 点 で は 幾 分 趣 を 異 に して い た
際 して は 募 金 委 員 長 と して、 社 会 福 祉 法 人 設 立 の た
r゛`。、ように思う。実際事業を立ち上げるにはこの流儀は
とても貴重なものであった。
め、及びJM 改基盤の確立のために得難いご奉仕を頂
た だ 財 政 ・ 資 金 に つ いて は 多 少 の 危 惧 が あ っ た 。
きました。現在にいたる当協会の運営の基礎を築い
て頂いたものといって過言ではありません。
はじめは市民賛助者の善意に期待するというおおら
いまーつの豊田さんの大きな貢献は、ボランティ
かで、 漠 然 と し た も の で あ っ た 。 ボ ラ ン ティア 活 動
ア 活 動 の 証 し を 身 を も って 示 して 頂 い た こ と で し
の 実 践 家 と して 多 く の 情 報 を 蓄 積 さ れ て い た 壽 子 さ
た。豊田さんは、広い国際的視野に立って福祉や教
んは、この点には十分留意するようにと再々お言葉
育 に 深 い 関 心 を 示 さ れ 、 特 に ボ ラ ン ティア 活 動 に は
をいただいた。燃え上がる善意だけでは組織・運動
豊 か な 経 験 と 、 優 れ た 見 識 を 有 して お ら れ ま し た 。
にならないというのがそのご意見であった。
いのちの電話の理念や活動の実際に深い理解をもっ
法人化・全国研修会の主管など財政上の問題が出
るごとに、募金の委員長をお引き受けいただき、幸
い にそ れ ぞ れ 計 画 当 初 の 不 安 は 杞 憂 に 終 わ っ た 。
て 折 に 触 れ 適 切 な 助 言 を 惜 し ま れ ま せ んで し た 。
みこころセンターで活動が軌道に乗り出した頃、
理事・評議員会の席上のことでした。「熱心に奉仕
壽 子 さ ん は 、 ま た ボ ラ ン テ ィア 精 神 を 自 ら の う ち
さ れ る 相 談 員 の 中 に は 、 遠 方 か ら 通 ・ って こ ら れ る 方
に 体 現 さ れ た 方 で あ る 。 発 足 当 初 、 ボ ラ ン テ ィア 精
も 少 な く な い の で、 可 能 な 範 囲 で 交 通 費 を 補 助 して
神 の 何 た る か を 理 解 して い な か っ た 私 た ち に 、 時 に
はどうか」の提案があった。出席者から賛否の意見
? y 厳 し く ヽ 時 に 優 し く ヽ ボ ラ ン ティア が 何 で あ る か を
気づかせていただいた。この精神が曖昧では組織・
が交錯し論点が乱れそうになった時、豊田さんが発
言 さ れ た 。 「 い の ち の 電 話 の ボ ラ ン ティア は 、 ど な
活動もついには瓦解する。折にふれこの要を的確
た も 自 ら の 意 思 で 進 んで 奉 仕 を 志 して 参 加 さ れて い
に 指 摘 して い た だ い た 。 壽 子 さ ん を 協 会 の 名 誉 会 長
る。この尊い奉仕精神を傷つけるような配慮は慎み
に推戴したのもこの精神を長く伝えたいためであっ
たい」と穏やかな口調ではあったが明確に述べられ
た
。
た。私には、「生起した現象への対応に心が奪われ
! 吻 心 両 面 に わ た り 多 年 私 た ち の 活 動 を 支 えて い た
て基本精神を見失うことの無いように」との大切な
だ い た の が 壽 子 さ んで あ る 。 心 よ り 冥 福 を 祈 り あ げ
教 示 を 与 え ら れ た 想 いで し た 。 出 席 者 の 間 に 爽 や か
る次第である。
な一致がうまれたことは言うまでもありません。
(愛知いのちの電話協会、理事長)
豊 田 さ ん の 遺 さ れ た ボ ラ ン ティア 精 神 が こ れ か ら
も 生 き 生 き と 活 か さ れ る こ とを 願 って や み ま せ ん 。
このことから察してみると、日常生活で私共は気
「名古屋いのちの電話」12号(1988・11)を再掲戟
づかずに人間の感悄面を!111;く見T!
::T.・・yる・4こと、が多yrヽ、の匙
・I­。、Ill●Iゝ●trt.N●●
名古屋いのちの電話に思し迪寄せt丿
財団法人勤労センター憩の家理事
豊 田 壽
は な い か と 思 い 当 た り ま す。 学 校 教 育 も 知 的 取 得 に ば
かり力をいれ
精神を育てることを大切にしないばか
子
りでなく、管理に力が入り過ぎて、子供の、生徒の心
名古屋いのちの電話;が1985年7月1日に開局し、
世間をながめてみると、なんと他者の心の中へ泥足で
満3年を迎えられましたこと、いのちの電話に携わ
れてこられた皆様方の大変な努力に対し敬意を表しま
踏み込んだり、傷つけたり、侮辱したり、それを気づ
を 傷 つ け て い る こ と は な いで し ょ 、 う か 。 そ ん な 思 いで
か な か っ た り 、 悪 い こ と と 思 わ な か っ た り して い る こ
と が 多 い の に 驚 か さ れ ま す。 デ リ ケ ー ト な 神 経 を 持 っ
す。いのちの電話というだけに生半可な気持ちで取組
めるものでなく、それをボランティア・システムでと
いうのですから、さぞかしご苦労多かったこととお察
た人達はどんなにか傷ついているのではないでしょう
しいたしております。
す の だ と 思 い ま す。
私も20数年前からボランティアの仲間になってい
ろいろの問題に出合っていますので少しは理解できる
ラ ン ティア の 皆 さ ん を し っ か り 教 育 、 訓 練 な さ い ま す
ように思います。ボランティア活動は他者 とのかかわ
し 、 ボ ラ ン ティア の 方 々 に も 真 剣 に 勉 強 さ れ 、 電 話 の
りで始まるのが多いのですが、他者の心を理解するこ
とのなんとむずかしいものであるか……。
よぎきき手 として精進されていますこと、何より
私共がはじめたボランティア活動は最初、若年勤労
の力できっと多くの人々の心を癒し、いのちを守り、
か。だからこぞいのちの電話 が大切な役目を果た
名古屋いのちの電話では専門の立派な先生方が、ボ ・:l
・
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㎜
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う れ し い こ と で ご ざ い ま す。 目 に は 見 え ま せ ん が 皆 様
青少年、いわゆる 金の卵 といわれた中学卒で遠く
励 ま し を あ た え て い る こ と と 信 じ て い ま す。
故郷を離れて社会で働き出した若者達の健全な成長を
願い、母親がわりをしましょうというのでした。ボラ
ンティアの婦人達は殆ど自分の子供を育てた体験があ
い と 思 い ま す。 残 念 で す。 ど う し た ら 知 っ て も ら え る
で I I し ょ う か 。 そ して ま た 、 い の ち の 電 話 を 守 り 育 て る
り、子供と同じ様な年齢の若者遠の母さんがわりが出
ための応援者を増やすために、かかわりを持った私共
来ると最初、気楽に考えていました。
しかし、実際に若者に接して相手の本音を知るこ
は 、 何 と か し な く て は 、 ・ と の 思 い に 駆 ら れ る の で す。
とのむずかしさ、本音がわからなければ的確な交流・
カ ヘ ボ ラ ン ティア 研 修 旅 行 に 行 き 、 ロ ス ア ン ゼ ルス の
ビバリー・グレン病院 でホット・ライン・システ
援助はできません。こ、こではじめて自分達の至らな
さ、無知無能をはっきり知らされ、それは頭をガーン
となぐられた思いでした。しかし、なぐられっぱなし
しかし、まだまだいのちの電話を知らない人達は多
1 9 6 0 年 に 私 共 の ボ ラ ン テ ィ ア ・ グ ル ープ は ア メ リ
ムのカウンセラーに話を聞きました。
2 5 年 前 、 ロ ス ア ゛ ン ゼ ルス の 子 供 病 院 で 虐 待 さ れて
ではお話になりません。それではまことに役立つボラ
ンティア活動をするためにどうしたらいいか。知らな
いる子供のためにはじまったホット・ライン・システ
いことは勉強しなくてはということになり、カウンセ
で も や は り 専 門 家 で あ れ 、 ボ ラ ン ティア で あ れ 、 大 へ
ムがあっという間に全米中に広がったとのこと。ここy
リングという勉強があることを教えられ、臨床心理と
んきびしい訓練を受けているということでした。初歩
してのカウンセリングの勉強に取組むようになりまし
的 な ボ ラ ン ティア が ま ず 電 話 を 受 け、 、 内 容 に よ って は
た。自分のフィルターを通さずに正しく相手を理解す
ることの困難さ、理解と肯定の違いなど、初歩的な勉
すぐにもっと体験多い人に渡し、必要なればしっかり
強を重ねているうち、人間の尊厳、平等感、心の自由
に気がつき、積極的感情から意欲が旺盛に発動し、創
た 。 印 象 的 だ っ た の は 、 私 共 に 話 を して 下 さ っ た カ ウ
造的に機能するなど少しずつわかってまいりました。
る の で す、 と い う よ う に 自 信 を 持 っ て 明 る い 笑 顔 で 熱
今 ま で の 体 験 に 照 ら し 合 わ せ て み て、 あ の 時 は こう
だった、次の時、あんな会話になってしまったから駄
心に話されたことでした。
目だった、と不思畿なように解説できる場面も出てき
て、もっと早く自分の子供達を育てる時にこの勉強を
皆 様 、 ど う ぞ 自 信 を 持 って よ き お 仕 事 に 取 り 組 んで く
していたら子供達も抵抗が少なかったでしょうに、と
ボ ラ ン ティア の 中 年 婆 さ ん 遠 、 顔 を 見 合 わ せ て 残 念
ラ ン ティア の 皆 様 ご 自 身 の 豊 か さ が 培 わ れて い くや り
がったものでした。
、S
した専門家にバトンタッチできるのだということでし
ン セ ラ ー が 世 の 中 に 役 立 つ と て も 良 い お 仕 事 を して い
名 古 屋 い の ち の 電 話 を 受 け 持 た れ る ボ ラ ン ティア の
ださいませ。悩める人々の役に立つばかりでなく、ボ
甲斐あるお仕事なのですから。
(名古屋いのちの電話理事)
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