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元の生活に、戻りたい

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元の生活に、戻りたい
元の生活に、戻りたい
ハンドセラピー専門集団にお任せ下さい
リハビリ
テーション科
中 島 一 郎
整形外科部長/(兼)
リハビリテーション科副科長
呼吸のリハビリ・嚥下のリハビリって
何?
使える手をめざそう!
呼吸のリハビリと聞いても、なかなかピンとく
る人も多くはないと思います。実際何をするかと
いうと、最近話題になることも多い喫煙による肺
山 崎 友 昭
気腫や肺ガンなどに対して、呼吸の機能が低下し
リハビリテーション科 療法士長
た患者さんのリハビリを行ないます。
当科では、脳卒中や骨折後の患者さんの他に、
肺気腫に代表される慢性呼吸不全患者さんは、
手の外傷後のリハビリも行っています。
息苦しさから活動範囲が狭くなり、筋力や体力が
当院整形外科は手の外科専門であり、他の病院
徐々に低下してしまいます。そうすると更に動く
からも手術目的で患者さんを紹介されるなど、県
ことがおっくうとなり、活動範囲が狭くなるとい
内でもトップクラスの実績を誇ります。
う悪循環に陥ってしまいます。その様な患者さん
日常生活において、手はさまざまな細かい作
に対して、各々の状態にあった筋力強化や呼吸体
業を行うものです。普段何気なく行っている動作
操などを行い息苦しさの改善を図ります。
も、いったん手に怪我を負ってしまうと想像を超
また、肺ガンなど手術を必要とする患者さんの
える困難が待っています。そんな中、手に外傷を負
術後は、早期に離床を図り、術後合併症の予防と
った後でも、傷を治すだけなく「使える手になるよ
早期の退院を目指しています。当科では、このよ
うに!」という概念に基づき、手術後の手の機能回
うなリハビリを行なうために、より専門的な知識
復を目指し治療に当たっています。特に、再接着
を持った『呼吸療法認定士』が3名在籍していま
術(切断してしまった手首や指をつなぎ直す手術)
す。この3名を中心として、医師や看護師と連携
や、母指化術(高度な傷害によって失われた親指に
を取りながらチーム医療を行なっています。
変わって、他の指を親指に移し変える手術等)など
更に、食物や飲物の飲み込み(嚥下)が上手に
は当院が専門であり、その後のリハビリも、県下
出来なくなった患者さんを対象に嚥下リハビリを
では有数の実績を誇ります。その他、腱(屈筋・伸
行うべく、平成23年度より言語聴覚士(ST)を
筋)縫合術では、術後早期より癒着を回避し、再
採用し、嚥下機能の評価や訓練、自宅にての食事
断裂を防ぐ高度なリハビリを必要とするため、医
形態のアドバイスを行い、入院中から在宅まで一
師と情報交換しながら翌日より一日数回リハを行
貫した嚥下リハビリを提供しています。
うなど、スタッフ全員が毎日の治療に当たってい
ます。また、リハビリテーションをより充実させる
ため、平成22年度より作業療法士も採用し、内容
の濃いハンドセラピーを提供しています。
手の怪我をされる方は働き盛りの方が多く、一
日も早い社会復帰が必要となります。従って、医
療者側の一方的な治療ではなく、患者さんが、ど
うありたいか?どうしていきたいのか?という意
志を汲みながら、一緒に考えリハビリを継続し、
手のリハビリ中
元の生活に近づけるように努力しています。
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