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脊髄内視鏡(PELD)
一宮西病院 NEWS 脳神経外科からのお知らせ 神経外科からのお知らせ 脊髄内視鏡 (PELD) 最新機種を導入しました PELD Percutaneous endocscopic lumbar discectomy 内 視 鏡 的 椎 間 板 ヘ ル ニ ア 切 除 術 の ご 案 内 腰椎椎間板ヘルニアは、8~9割の症例において保存的治療にて症状の改善が期待できます。保存的治療でも満足な 治療効果が得られない場合は手術が選択肢となります。 手術は現在micro Love法(顕微鏡を用いたLove法)が主流です。全身麻酔下で腰部に3.5cm程の切開を行い、顕微鏡 下でヘルニアを切除する術式です。7~10日間の入院が必要です。 最近では低侵襲に手術が可能な‘PELD’と呼ばれる内視鏡手術が普及しつつあり、保険適用にもなっております。 当院脳神経外科では、2012年よりPELDを開始し、2015年7月に最新機種であるStorz社のSpine tipを導入したことで、 本格的に可能となりました。 PELDの具体的な方法ですが、腰部に1.5cmほどの皮膚切開を行い、ここから内視鏡を椎間板の中に挿入しヘルニア を切除します。局所麻酔でも可能ですが、やはり無痛とまではいきませんので、最近では神経モニタリング併用で 全身麻酔下にて行っております。二泊三日の入院で治療できるため、早期の社会復帰が可能となります。 一方で、低侵襲を追及するあまり安全性が脅かされることになってはいけません。PELDをはじめとした脊髄内視鏡 の手術では、安全性を保つためには適応の判断が重要となります。『当科では①ヘルニアが上下には進展していない ②大きさが中程度までである ③椎間板高が維持されている ④脊柱管狭窄を伴わない をすべて満たす症例を適応と しております。』適応を満たさない場合は、安全性を優先して、micro Love法を選択しております。 PELD(内視鏡的椎間板ヘルニア切除術)概要 ①正中より10-12cm外側 より内視鏡を挿入。 ⑧最終像。画面上半分に見 える白い繊維が後縦靭帯。 ②safety trinagle(※上記 赤点線三角)と呼ばれるス ペースを通過して椎間板内に 挿入し、術中モニター(ME P)を確認しながら、神経の 近傍を通過。 ⑦専用の鉗子で少しずつ ヘルニアを切除。 ③椎間板の中に内視鏡を 挿入し、椎間板の中から ヘルニアを切除。 ④手術操作は、内視鏡画面 と透視画面の両者を併用。 ⑥内視鏡で見たヘルニア。 ⑤内視鏡システム 一宮西病院