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「子どもの食と栄養」使用テキスト
●「発育期の子どもの食生活と栄養」/
(株)学建書院/菅原・辻・内山・小野・麻見・新藤 著
●「新食品成分表 FOODS」
(CD-ROM 無し)
」五訂増補 日本食品標準成分表準拠 /
東京法令出版㈱/新食品成分表編集委員会編
はじめに
将来の健康につながる正しい食習慣を、小児期に十分教育する事は、精神発
達の助長をも含めて重要な課題です。
この主旨のもと本校の教授によって出筆された教科書を使用してきたが、時
代の流れと共に 2004 年厚生労働省から{食を通じた子どもの健全育成(食育)}
のありかたにかんする検討会から「楽しく食べる子供~食から始まる健やかガ
イド」が取りまとめられ、2011 年からは「小児栄養~子どもの食と栄養」と授
業項目も変更されました。
子どもの食をめぐる環境も、女性の社会進出により、親の世代の食事作りに
関する必要な知識や技術、作る時間が充分でなく、親子のコミュニケーション
の場である一家だんらんの食事時間も減少しています。
少子化傾向も変わらない中で、子どもたちが健やかに発育していくためのサ
ポートをする保育士は、新しい発想と、まず身体を作る食生活の知識を充分会
得する事が大切であります。
また 2004 年 11 月から従来の栄養所要量の名称が、必要な栄養量の上限と下
限を示した「日本人の食事摂取量基準」と改定されました。
この考え方は、現代の飽食な食生活のあり方、子どもの中に成人病が多く見
られることを踏まえ、改定された重要な発表です。
このような時代の流れにより従来の教科書を、時代にあった教科書を導入す
る事により、より質の高い優秀な保育士を目指して頂きたいと考えます。
2011 年
─1─
学習テーマ
「生命の維持」は最重要課題です。
「食」は「生命の維持」そのものです。
乳児期から学童期までの食生活や、今問われている食育の基本について学び
ます。
1 子供の健康と食生活の意義
〔キーワード〕
A 子どもの心身の健康と食生活
B 子どもの食生活の現状と課題
〔ポイント〕
家庭での健全な食生活が、子どもの健康につながる事を学びます。
2 栄養学に関する基礎知識
〔キーワード〕
栄養 食品 献立 調理
A 栄養素と食品の関係
B 食品の種類や選び方
C 栄養素などの食品成分と主な働き
D 食事摂取基準と献立作成
〔ポイント〕
栄養とは何か、食品と栄養の関係は?献立を立てて調理をする事によって、
食べやすくすることが出来、身体に役立つかを、自分の食生活と照らし合
わせる作業を通して、実際の食生活の指針を見直すことで、安全で経済的
な食生活を考えましょう。
─2─
3 子どもの発育・発達と食生活
〔キーワード〕
A 授乳期の栄養と母乳分泌
B 乳汁期の栄養と食生活
C 離乳期の栄養と食生活
D 幼児期の栄養と食生活
E 学童期・思春期の栄養と食生活
F 成人期の栄養と食生活
G 妊娠期の栄養と食生活
〔ポイント〕
それぞれの時期の特徴をつかみ、どんな食生活が適切であるかを見極める
事を主眼に、氾濫するインスタント食品、ファーストフードの良い点、悪
い点などを検証し、いかに安全で健全な食生活が良い子供を育てるかを勉
強します。
4 食育の基本と内容
〔キーワード〕
A 食育における養護と教育の一体性
B 食育の内容と計画および評価
C 食育のための環境
D 地域の関連機関や職員間の連携
E 食生活指導および食を通した保護者への支援
〔ポイント〕
食育を通して保護者への支援、地産地消の考え方、関連機関との連携を考
えます。食育の内容と計画および内容の評価、食育のための環境などを学
びます。
─3─
5 家庭や児童福祉施設における食事と栄養
〔キーワード〕
A 家庭の食事、家族が同じ食事をする
B 保育所給食の目的、児童福祉施設の食事
〔ポイント〕
食事のバランスガイドを参考に、日本型食生活を基本に家庭における食事、
施設における食事のあり方を勉強します。
6 特別な配慮を要する子どもの食と栄養
〔キーワード〕
A 疾病および体調不良の子どもへの対応
B 食物アレルギーのある子どもの食への対応
C 障害のある子どもへの対応
〔ポイント〕
乳幼児の食物アレルギーの特徴や実際にアレルギー児を受け入れている保
育所の現状などを踏まえ、除去療法などを勉強します。
障害児の食生活に必要な食器や食具についても考えます。
学習上の留意点
◎ 本科目は子どもの食と栄養を覚える事が主眼です。いずれのテーマにつ
いても視点をはずさないようにしましょう。
◎ その他教科書(新食品成分表 FOODS)を参照してください。
─4─
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