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ゼオライトの作用機序と動物へ の応用

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ゼオライトの作用機序と動物へ の応用
ゼオライトの作用機序と動物へ
の応用
岐阜大学 教授
鷲巣誠
Zeolite製品
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建築材料
ペット用品 猫のトイレ砂
牛用飼料添加物
水槽ろ過材
園芸用
生活用品 脱臭乾燥材
Royal Canin 製のキャットフードにzeolite
を添加
• GROWTH DD 34™- 猫 from Weaning to
Operation
- 妊娠から授乳期
• - 消化器のサポート – 可溶性および難可溶性ファ
イバーのバランス, FOS, MOS and zeolite.
- 高消化性蛋白を含む.
- 抗酸化剤を含み免疫系を強化
- 粒を子ネコのサイズに合わせてある.
Zeoliteと消化器
Zeoliteは消化器内のアンモニア
を吸着し、糞便の乾物量を11%
も増量させる
Microporous and Mesoporous Materials 84 (2005) 161–170
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多くのゼオラトの動物での研究
体重増加率の向上:豚、牛、羊、ブロイラー
繁殖率の向上:雌豚
乳量の増加
卵産生量の増加 と卵重量の増加、卵の品質
向上
病気予防
• カビ毒の吸着
– ゼオライトはアフラトキシンと強力に結合
• 下痢の予防
– 乳牛・肥育牛・豚の飼料添加
– 初乳時の下痢予防
– ヒトの下痢薬として使用
• 代謝疾患の予防
– 乳熱
– ケト-ジス
• 中毒の予防
– アンモニア
– 有機リン酸エステル
– 重金属中毒と放射性物質の吸着
6
ゼオライトによる病気予防
• カビ毒中毒の改善
– 家畜の飼料に発生するアフラトキシン(肝臓癌を発
生させる猛毒)をZoが吸着
– 肉・乳製品に含まれるカビ毒を減量
– カビ毒のサイズ:5.18 A ˚ ~6.50 A ˚ ~Zeoに吸着
ゼオライトとフミン酸は最強のコンビ
• ゼオライトの作用(解毒)はフミン酸存在下で強
化される。
• フミン酸が豊富な水ではプルトニウムの毒性が
減弱される
–
Dissolved Organic Carbon Reduces Uranium Bioavailability and Toxicity. 1. Characterization of an Aquatic
Fulvic Acid and Its Complexation with Uranium Environ Sci Technol. 2011 Apr 1;45(7):3075-81. Epub 2011
Feb 25.
何故か:有機炭素・フミン酸・フルボ酸は強力にウラニ
ウムと結合する→生体へ作用できなくなる
すなわち、
Reduces Uranium Bioavailability and Toxicity
ウラニウムの生物活性が低下するので毒性が低下する
ミネラル代謝
②ゼオライトの体内浄化の仕組み
元素の取り込みの
ブロック
有害な重金属
アンモニア
排泄
Na,Mg, Ca, Kイオンなど生体にとって必須なミ
ネラルは、体内にPb,Ag,Cd.Hgなどの重金属
があると細胞にとりこまれにくくなる。
ゼオライトによる重金属の排泄と
必須ミネラルの体内への取り込み
ゼオライトによって
重金属である鉛、
銀、カドミウム、水
銀,アンモニア
等をゼオラトがイオ
ン交換する
体に必須なミネラル
が取り込まれる
ゼオライトのイオン交換模式図
消
化
管
内
消
化
管
粘
膜
アンモニア
低分子化合物
酸化物質
代謝最終産物
ゼオライトの消化管内における吸着・
イオン交換
消化管粘膜
毛細血管
血液
細胞外
細胞
ゼオライトのイオンは消化管で放出され血液を介して全身に運ばれる。代謝産物、毒
素そして重金属・放射性物質は細胞から血管そして消化器粘膜に移動しゼオライ
トに取り込まれる。ゼオライトが投与された犬の糞便乾物量は非投与群に比べて
11%増加することから、強力なゼオライトの吸着力が示唆される。
重金属・放射性物質・フミン酸・ゼオライト
③ゼオライトと有機炭素(フルボ酸)が細胞内から有害
物質を排出する流れ(概念図)
1ナノ
1ミクロン
細胞内の放射性物質
1ミリメートル
Step1 フルボ酸に含まれるコロイド状の
有機炭素が、放射性物質を吸着する。
細胞
Step2 放射性物質が有
機炭素とともにゼオライトに
吸着され消化管内を通り
体外へ排出される。
有機炭素
(コロイド状)
ゼオライト
消化器におけ
るゼオライトの
働きの流れ
アイソトープでラベルしたゼオライトを用いた研究で消化管内の動態を検討したDaskaloff [12]研究で判ったこ
とはゼオライトは体内に吸収されずに排泄される。 すなわち、重金属や毒素を消化管内で吸着する。こ
の研究ではゼオライトの摂取から排泄までの時間は24時間であった。胸腺、肺そして腎臓には放射性同
位元素でラベルしたゼオライトは認められなかった。
ゼオライトによる解毒機序
内毒素の発生要因
ゼオライトによる解毒メカニズム
内毒素:アシドーシス産生物、サイト ゼオライトの小孔に吸着
カイン、細菌毒素、フリーラジカル、
代謝最終産物
体外毒素
ゼオライトの小孔に吸着
分 子 の 小 さ い 化 合 物 : ゼオライトの小孔に吸着
NH3,H2O,Cd4,Ch4
過剰な生体マクロ原子・マイクロ原子 イオン交換
重金属
イオン交換
放射性物質
イオン交換
ゼオライトの構造と吸着
Ⅱ.吸着作用:
ゼオライトは、液体の中に
おいて、微細孔内の水分
子を放出し、かわりに毒
素・アンモニア等を吸着す
ることができる。
そのため、有機溶媒の脱
水や湿度調節に用いられ
る。
毛細管現象
微細孔現象
(ゼオライト)
表面
張力
吸着力
微細な孔を持つ多孔性物質は、
外部分子を強く取り込む能力を持つ。
イオン交換能の優先順位
• ゼオライトの中のアルカリ金属イオンは水溶液
中において容易に他の金属イオンと交換する。
セシウムやストロンチウムなど有害物質の交換順
位が高い。
• Cs(セシウム)>Rb>K>NH4>Ba>Sr(ス
トロンチウム)>Na>Ca>Fe>AL>Mg>Li
Micro-zeoliteによる犬の癌治療成績
• Micro-zeolite(MZ):US Patent 6.288.045
• 22頭の様々な癌を持つ犬にMZを使用したと
ころ14頭で癌の完全な消失あるいはサイズ
の縮小がみられた
• MZの投与量は100~400mgを3回、1例は
1200mgを3回投与された
ゼオライトの抗腫瘍効果
• ゼオライト 10mg/kg TID 投与一週間
後に腫瘍の壊死脱落
犬の炎症性乳腺癌に対するゼオライト効果
• 炎症性乳腺癌
は手術実施不
可能な悪性乳
腺癌である
• ゼオライト
10mg/kgを一日
3回で2週目の
写真
• 炎症は治まり、
疼痛もなく治癒
に向かっている
投与前
投与後2週間
ゼオライト投与による犬の癌治療成績
犬種
歳
癌
結果
シュナウザー
8
前立腺癌
14日後に癌消失
プードル
12
前立腺癌
90日後に1/3に縮小
シェパード
8
前立腺癌
29日後に癌消失
シェパード雑
14
乳腺癌
10日後に結節消失、12ヶ月後に
は病気の兆候なし
コッカスパニエル
8
乳腺癌
58日目にサイズが50%に縮小
D.ピンシャー
8
乳腺癌
2-3ヶ月後に小さな結節、4-6ヶ
月後に大きな結節の消失
シェパード
8
皮膚腺癌の術後 7日で完全に治癒
シェパード雑
10
皮膚がん
67日で消失
マラミュート
12
舌癌切除後
5日後には傷が確認できない
G.ピンシャー
5
唾液腺過形成
21日後には正常化
B.ハンド
8
肺ガン
14日でレントゲン的に消失
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