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常時活性型 ア ン ドロゲ ン受容体 に対 し抑制作 用 を有 す る植物 由来化合物 の探索
哲 朗2
,酌井 敏伸 1,臼井 茂 之 1,
大 山 雅義 2,飯 沼 宗和 2,平野 和行 1(l
岐阜薬大 ・
薬剤 ,2岐阜薬大 ・
生薬 )
○馬場 末沙子 1,井 口 和弘 1,伊藤
【目的】前立腺癌 は食生活 の欧米化や高齢化 のため、雁患率の増加 が著 しい癌種
である。前立腺癌 はアン ドロゲン依存的に増殖す るため、内分泌療法が奏功す る。
しか し、多 くの場合 、内分泌療法 に耐性 の前立腺癌細胞 が出現 し再燃 に至 る。 そ
のため、如何 に して耐性 を獲得 した癌細胞 を治療す るかが課題 となってい る。 内
分泌療法抵抗性癌では、 リガ ン ド非存在 下において も活性 を示す常時活性型 ア ン
AR) の発現が上昇す ることが報告 されてい る。今 回は、常時活
ドロゲン受容体 (
AR△C) に対 し抗 アン
性型 AR である リガン ド結合領域欠失アン ドロゲ ン受容体 (
ドロゲン作用 を示す植物 由来化合物の探索を行 った。
【
方法】
野生型 AR及び AR△Cを pcDNA3.1に導入 した発現プラス ミ ド(
wtAR-pcDNA、
AR△C-PCDNA) を構築 した。抗 アン ドロゲン活性 の測定は、ル シフェラーゼア ッセ
イによる AR転写活性 を指標 に評価 した。ARタンパ ク質量は ウェスタンブ ロッ ト法
によ り測定 した。
【
結果 ・考察】wtAR-pcDNAを transfectした ヒ ト前立腺癌 pc-3細胞ではジ ヒ ドロ
DHT) 濃度依存的なル シフェラーゼ活性 の上昇が認 め られた。一
テス トステ ロン (
方 、AR△C-pcDNAを transfect した PC-3細胞では DHT非存在下において もル シフ
ェラーゼ活性 が認 め られ、DHT の濃度 に関わ らず ほぼ一定の高値 を示 した。 また、
抗 アン ドロゲン作用 を持つ植物 由来化合物の探索 を行い 、AR△Cに対 して も抗 アン
ドロゲン作用 を示す二つの化合物 を見出 した。 これ らの化合物 は ARタンパ ク質の
発現量 に変化 を与 えなかった。今後、 これ らの化合物 が抗 ア ン ドロゲ ン作用 を示
す機序の解 明について検討す る。
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