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富三通信

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富三通信
富雄第三小中学校だより
第7号
富三通信
H28.6.20
(文責石原)
◇中学部の生徒の活躍です◇
6月6日(月)に
行われた中学部の
全校朝会で、この
日までに活躍した
部活動やコンクー
ルの入賞者の表彰を行いました。まずは、まとめてご
紹介します。(敬称はすべて省略します)
☆ 奈良市バレーボール1年生大会 ☆
準優勝 7年生チーム
※ 昨年度3月の大会ですので現8年生です。
☆ 奈良県中学生テニス選手権大会 ☆
女子団体3位
9年(小野田・江久保・東村・藤田・田中)
8年(徳吉・大畑・佐藤・南坂本・池内)
☆ 第70回奈良市民体育大会 ☆
(女子テニス部)
中学女子ダブルス1位 江久保梨乃・東村美咲
(サッカー部)
3位
☆ 第58回水道週間作品コンクール ☆
ポスターの部金賞 岡田絢菜
ポスターの部銀賞 谷口明日香
また、11 日(土)・12 日(日)
には、市内の各会場で第
67 回奈良市総合体育大会
が開催されました。それぞ
れの会場で、本校生徒が力を出し切り、試合に臨んで
いました。たくさんの応援、ありがとうございました。
結果報告です。
☆ 第67回奈良市総合体育大会 ☆
(野球)
●(都跡中) 後半は互角だったのですが…。
(バレーボール)
○(春日中) 快勝でした!
●(教育大附中) 力及ばず…、
残念。
(硬式テニス:男子個人戦)
3位 高塚龍大
やったね!
(硬式テニス:女子個人戦)
1位 江久保梨乃
おめでとう!
2位 小野田和佳
最後は残念でしたが…。
3位 東村美咲
優勝は逃しましたが…。
(バスケットボール:男子)
●(平城東中) 強豪校に力及ばずに…。
(バスケットボール:女子)
●(都南中) 力を尽くしたのですが…。
(サッカー)
●(都南中) 0-1の惜敗です。
(水泳)
女子 50m背泳ぎ1位 林菜々美 すごい!!
女子 100m背泳ぎ2位 林菜々美 2 種目も!
男子 50m自由形A1位 山城康貴 やった!
◇羊の名前が決まりました◇
羊の名前が決まりまし
たので報告します。
応募総数 138 通の中か
ら選ばれたのは、赤ちゃん
羊は『モモ』、オスの羊は
『白丸(しろまる)』です。
これからは、名前で呼ん
でください。
白丸 / モコ / モモ
◇学校評議委員会を開催◇
6月17日(金)に第1回学校評議委員会を開催し
ました。今年度は、
○大熊進一さん(子どもの安全を見守る会会員・放課
後子ども教室での指導員)
○鈴木加寿枝さん(元 富雄第三中学校区少年指導協
議会会長)
○宮川義一さん(富雄第三校区子どもの安全を見守る
会事務局長)
○諏訪江里さん(平成 28 年度本校PTA会長)
の4名に委員をお願いしました。
会議では、委員の皆様から、
「学校では挨拶をよくするが、立哨してくださってい
る見守る会の人には、なかなか挨拶ができない。
」
「バス通学者には“帝塚山南4丁目で降りて、できる
だけ歩きましょう”と呼びかけていたと思うが…。」
「車の送迎など、親が過保護にしてしまっているケー
スもあるのではないか。
」
といった登下校時の意見や、
「小中学校で落ち着いて生活してきたことで、逆に、
高校でカルチャーショックを受ける生徒もいる。
」
といった意見もいただきました。
「転ばぬ先の杖」という諺がありますが、学校は転
びながら学んでいく場でもあります。“子どもがかわ
いそうだから”と思って手を出すことが子どもの成長
を止めてしまうことも…。自主性を育むためには、が
まんして見守ることも必要です。
すこしずつ、すこしずつ・・・
6月の末に某小学校で「コミュニケーション力を育む」ことを中心とした職員研修が行われます。同
小学校の校長先生とは旧知の仲でもあり、その研修に参加させていただくことになりました。そのため
の資料を準備していると、懐かしい文章に出会いました。10 年前の学級通信に載せた文章です。
(小学
校6年生。卒業を間近にひかえた子どもたちへの応援メッセージとして書きました。
)
先日、平田オリザ先生(※)の話を聞く機会がありました。演劇を通してコミュニケーション能力を
高めようという方法論のお話だったのですが、その中から《中学校》という一回り大きな世界に羽ばた
く君たちに参考になることを一つ。
「今までは、日本人は心から分かり合えることができた。なんとなく相手の考えていることが分かった。
以心伝心という言葉もあるよね。しかし、これからの世の中はちがう。価値観が多様化し、世界の中
に飛び出していく君たちは『分かり合えない』ということを前提にして人間関係を築いていかなけれ
ばならない。
『分かり合えて当たり前』という発想ではなく、
『分かり合えないもの同士が、何とかし
て少しでも分かり合えるようにならないか』という発想の転換が必要だ。」
(先生が君たち用に翻訳したけど…)
なるほど、スタートラインが今までとはちがうのだ。
「どうして、私のこと分かってくれないの!」と怒ったり、
「どうせ
ぼくのことなんか分かってくれないんだ。
」と投げやりになったりするのではなく、
「心から分かり合えないんだよ、すぐには。
」とか、
「心から分かり合えないんだよ、初めからは。」と考えれば、気持ちも落ち着くし、
「よし、じゃあ、少しずつ分かり合えるようにしよう。」という気にもなるよね。
たとえ全部分かってもらえなくても、
「こんなに私のこと分かってもらえてる。
」と思えば安心できるよね。
もうすぐ中学生。意見のぶつかり合いや価値観の違いも大きくなってきます。違いを認めて、分かり
合える部分が少しでも大きくなっていくような人間関係の築き方ができるようになるといいですね。
※
平田オリザ
大阪大学コミュニティーデザインセンター客員教授(劇作家・演出家)
これまで、施設一体型の小中一貫教育校として、本校の特色をいろんな機会を通じて発信してきまし
た。その特色は、もちろん他校にはない富三ならではの特色(よい点)です。しかし一方で、施設一体
型の小中一貫教育校だからこそ見えてくる課題もあります。例えば、
「人間関係が固定化されやすい」
という課題です。これは、クラス替えのできない小規模校や本校のように中学校段階で新しい友達関係
にリセットできない9年間同一学年集団となる一貫校の課題だと、よくいわれます。
しかし、小学校6年間の中で人間関係が固定化されていくという課題は、実は多くの小学校が抱えて
いる課題です。ところが、生徒が複数小学校から進学してくる中学校では、そのことにより人間関係が
リセットされていく場合があります。でも、環境の変化による解決は、一人一人の“人間関係を築く力”
が身についた結果ではありません。小中一貫校では、環境の変化による解決はできません。自分たちの
力で解決していかなければなりません。しかし、課題を教職員も子どもも自覚
し、その解決方法を考えながら日々取り組んでいくことに本当の教育があるの
ではないでしょうか。5月19日に実施された7年生の校外学習(生駒山麓公
園での『コミュニケーション
DAY
キャンプ』
)は、まさに、このことを意
識した学習でした。
小学校1年生から中学部3年間までを同じ学校で過ごすからこそ見えてくる
課題と正面から向き合い、人との関わりの中で生きていく力(違いを認め、お
互いを尊重し、分かり合おうとする力)が身につくよう、これからも取り組ん
でいきたいと考えています。
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