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談話にみる性差の様相

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談話にみる性差の様相
談話にみる性差の様相
一終助詞を中心として一
太田淑子*
Men's
Focuslng
-
Speech
Women's
and
On
Sentence
-
final
Japanese
Particles
-
OHTA
Yosbiko
Ⅰ.は
in Modern
じめに
言語における性差というのは様相論の一つであり,男性の用いることばを男性語とし.1い,
女性の用いることばを女性語というが,一般にはその差の顕著なものについて,とりあげ
ていう場合に使う。日本語はとくにその差が著しいと言われている。
次の文は川端康頃の「雪国+の会話文からの抜粋である。 英文のはうはその訳文(by
E. D. SEIDENSTICKER)である。
"Are
the inn people
"I have
idea. I
no
llp yet?”
in from
came
the back.”
"the back?”
"i fo喝ht
"Is there
"No.
But
my
a
way
path
up
from
the ceder
grove.”
in back?”
it's shorter.”
「宿じゃもう起きてるのかい。+
「知らないわ。裏から上がって釆たのよ。+
「轟から?+
「杉林のところから掻き登って釆たのよ。+
「そんな路があるの?+
「路はないけれど,近いわ。+
両者を比較してみると,英文では他の文の助けがないかぎり,どちらが男性(島村)の
発話で,どちらが女性(駒子)の発話であるかば,はっきりとは分からない。一方日本語
の原文では,会話の部分だけで,どちらが男性の発話であり,女性の発話であるか,一目
*
教育学部日本語教室
330
太田淑子
でそれが分かる。このように日本語では,言語使用の面で,男女の発話の違いがすぐ識別
できるのであるが,これは日本語の特徴として,男性が使うことばと女性が使うことばに
違いがあるという認識があるからである。では,何を基準にして男性のことばと女性のこ
とばの違いを見分けているのかというと,ここでは「-・・・起きてるのかい。+の「かい+
「--近いわ。+の「わ+,
「--上がって
は男性が使うことば,また「知らないわ。--+
きたのよ+ 「・--掻き登って来たのよ。+の「のよ+は女性が使うことばとして識別され,
読まれているわけである。
「ます+体,い
一般に実際の職場などのフォーマルな場面では,男性も女性も「です+
「--なの+とか「-わゆる標準的な敬体を使い,友人同志が集まって話をする時には,
だよ+などということばが出たりする。このようにインフォーマルな場面では,
「なの+
「だよ+等の文末辞が使われることが多いのであるが,近年,男性の使うことばと女性の
使うことばには,あまり差がなくなってきたということがよく言われる。
言語はその社会を反映するものであり,また時代の変化に伴って変わっていくものであ
る.前記のように,男女のことばに関して識別のマーカーになる文末の助詞があるが,こ
のような文末にあらわれる助詞を中心に,いわゆる日本語の特徴といわれる終助詞の男性
と女性の言語使用上の違いは、どのように形成され,推移してきたか,また現代語の話し
ことばでは,どのように使い分けが行われているかに視点をおき,現代語の談話から資料
を集め,文末辞を中心に検討を行なった。
Ⅱ.日本語の男女差
日本語における男性語女性語の違いをくわしくみると,まず女性語の特質として,次の
ようなものがあげられている。
(1)女性特有の単語を使う。
(2)漢字などの固いことばや野卑な下品なことばばさける。
(3)間投詞や終助詞などの強意語を多く使う。
(4)敬語的表現,丁寧な言い方,娩曲な表現,言い切らない表現が多い。
(5)音域が比較的高音部に属する。
(6)抑揚や音の強調などが変化に富む。
一方,男性語の特質としては,女性語の逆があげられる。
(1)男性特有の単語を使う。
(2)終助詞,間投助詞,文末のイントネーション
などにその特徴がみられる。
(「国語学大辞典+による)
男性と女性によって言語使用の遠いがあることは,程度の差はあれ他の言語にもみられ
るところであるが,日本語はその違いが著しいといわれる。
一般に日本語の終助詞は性差の特徴をあらわすものといわれるが,他の言語にも日本語
の終助詞と同じように,文末に付加する小辞に性差がみられるものがある。
タイ語には挨拶ことばや決まり文句の問いかけ,受け答えの文末に付加される小辞があ
り,そこに性差がみられ,女性の使う小辞に丁寧さが認められる。また,ツェルタル語
331
談話にみる性差の様相
(メキシコのマヤインディアン・テネジャバにおいて話されることば)には,言っている
ことに対する話し手の気持ちや,聞き手に対する話し手の気持ちを表現する小辞がある。
(このツエルク語の小辞には強め辞と弱め辞があり,真剣な気持ちや,断固とした主張を
表す小辞を強め辞,相手への遠慮がちな気遣いを表す小辞を弱め辞と分類する)女性のは
うが強め辞と弱め辞ともに小辞の多用がみられ,丁寧な礼儀正しさを女らしい価値として
表すものとされる。(臥)
タイ語においては,小辞の使用は挨拶ことばや決まり文句などの文末にみられること,
ッエルクル語においては,女性の使用する小辞は,男性に対しては強め辞を,女性に対し
ては弱め辞をより多く使っていることなどをみると,日本語の終助詞とは幾分差異がみら
れる言語表現といえるだろう。
Ⅲ.男女差の形成
現代日本語において男性と女性の言語使用の違いを,終助詞を中JL、にみていくと,男性
語的な終助詞及び文末辞として「かい,かな,ものか(もんか),吃(あ),な(禁止,命
令)なよ,ぜ,ぞ,や+などがあり,女性語的な終助詞及び文末辞としては「かしら,だ
わ,の,のよ,てよ,こと(質問,詠嘆),ことよ,わ,わよ,わね+などがあげられる
だろう。このような男性が使うとみられる文末辞と女性が使うとみられる文末辞は,いっ
ごろから形成され,使われてきたものなのか。社会的身分制度のきびしかった江戸時代か
ら現代に至るまで,男女のことばのちがいはどう変化してきたか。こうした男女差がどの
ように形成されたかをみると,
東京語の男女差は,遅くとも明治の末には完成している。
(むろん,現代東京語とは相
違する点もある)その様子は淑石の措く若い知識層の男女の会話に生々と示されている0
ところが,ここに描かれたような男女差は一般に江戸語には現われない。(注2)
小松寿堆(1988)は淑石の「三四郎+の男女差を終助詞を中心にまとめ,それらが江戸
(文化6-10年)で検証し、また,幕末,
語でどうなっているかを,化成期の「浮世風呂+
明治初期の資料として,
「壇唄三人娘+, 「安愚楽鍋+をとりあげ,次いで,明治20年代に
ついても触れている。
1.明治後半期
「三四郎+ (明治41年)での調査によると,男性語的な終助詞は「サ,ゼ,ナ(感動)
ナア,ヤ+であり,すべて作中の男性が用いている。一方,女性語的な「-チ(質問)チ
ヨ,頂戴,ナノ,体言-ネ(終助詞),ノネ,ノヨ,体言-ヨ,ワ(ダワ含)ワネ+は,
女性の登場人物によって,すべて用いられている.また,断定の助動詞ダで言い切る0)ら,
圧倒的に男性が多く,ダ止めも主として男性の言い方となっている。はかに「ダサ,ダゼ,
ダネ,ダヨ+もすべて男性の使用例である。このような新しい文末辞の用法は,知識層ば
かりでなく,当時の若い女性にも拡がっていたことが同41年の「ぐうたら女+
(小栗風葉)
にみられる。
2.江
戸
語
東京語終助詞及び断定の助動詞ダの男女差は,江戸語ではどうなっているか、主として
332
太田淑子
「浮世風呂+ (文化6-10年)での検証によると,
(1)現代東京語において,女性語ないしはそのかたよりのあるものは「浮世風呂+では,
男女ともに用例があるか,まったく用例がないかである。
(2)現代東京語において,男性語ないしはそのかたよりがあるものは「浮世風呂+では,
男女ともに用例がある。ただし,その幾つかでは上流女性不使用の傾向が始まってい
る(ダワ,ダゼ,ダゾ,ダナ,ゼなど)0
3.幕末,明治初期
この時期の状態は「浮世風呂+の頃と,はとんど変わらない。東京語文末辞の男女差は
明治以降30年代までに,作られたものであろう。それは明治東京語の形成とはば重なる,
というよりもその一環として,行われたものと考えられる。
4.明治20年代
この頃,女学生の間で使われだした「てよ+
「だわ+
「ことよ+などがあげられる。コト
ヨ,ダワなどは同形のものが,江戸語にもあるが,江戸語からの連続的なものという可能
性は少なく,女学生言葉が当時の新風俗として識者の注目を引いたあたり,おそらく江戸
語とは違う音調やニュアンスで発言されたものであろう。
以上のように,江戸語の終助詞にも男女差はあるが,それは東京語男女差と一致しない。
東京語終助詞の男女差は,江戸語までさかのぼらないとはぼいえるとしている。したがっ
て,終助詞を中心とした現代東京語の男女差は,明治30年代,遅くとも明治の末に完成
したものとみてよいだろう。このことば終助詞を中JL、とした男女差が,それほど古い時代
のものではないことを示している。
Ⅳ.現代日本語の性差についての意識
最近,女性が「--・したんだ+とか「--おも.しろいな+など,従来男性が使うとされ
てきたことばを,ごく自然に言うのを耳にすることがある。女性のことばの男性化として
問題にする識者もいる。一般の人々がこのような問題をどう考えているかについて尋ねた
調査がある。
1974年に国立国語研究所が,東京都民639人(男299,女340)を対象とした
言語生活の実態調査についてみる。
(荘3)
調査の設問は次の通りである。
問
あなたは次の意見のどちらに賛成ですか。
1.現在の日本では男性のことばと女性のことばばあまり違わないようになってきている。
2.男性と女性のことばば今でも大いに違っている。
この設問に対して,全体の6割強の人々が1の意見
すなわち,ことばの男女差が小さ
くなっていることを認めている。これは性別,年齢,学歴別にみても,はとんど変わらな
いことから,男女のことばの差が縮まったという印象を,各層の人々が一様に感じている
現象だといえる。
333
談話にみる性差の様相
次に,差が小さくなった理由をたずねた結果,全体の半数以上が「男性のことばが女性
化し,女性のことばも男性化したから+と答えている。また「女性のことばの男性化+杏
理由とする者は4割強であった。理由の順序は年齢によって異なり,
40歳以上の比較的
高年齢層では, 「女性のことばの男性化+を理由とする者が第1位を占め,若い年齢層で
は「男女のことばの歩み寄り+を理由とする者が多い。なお「男性のことばが女性化した+
からだとする者は,性別,年齢別を問わず全体の6パーセントに過ぎない。
同じ調査で,次に「男女のことばの違いはこの先どうなると思うか(予想)+,また「男
女のことばの違いはこの先どうなるべきだと思うか(理想)+について尋ねている。その
結果は「全般的にみれば,男女のことばの差は,現在と同程度か,それ以上に違いが大き
「現状から考えると,おそらく今程度か,
くなるのは望ましいことではある(理想)+、が,
あるいは,今よりももっと差が小さくなるだろう+と考えている人々が多い。
これをみると,男女のことばのまじり合いがこれ以上すすむのは,あまり望ましくない,
または,もっと男女のことばに違いがあってはしいという願望がある一方,男女のことば
のまじり合いは,将来少しづっ進んでいくであろうと考えている人が多いことが読みとれ
る。
Ⅴ.談話における終助詞および文末辞
言語使用の面で男女のことばの差を考える場合イはじめに+にあげたように,日本語の
会話では,音声を伴わなくても,話し手が男性であるか,女性であるか分かるのが,その
特徴であるが,この判断に大きな役割を持っているのがいわゆる終助詞および文末の助詞
である。他に敬語の使用,動詞や人称代名詞などもこの役割を持っているが,文末部分に
おいては終助詞および助詞の複合形が圧倒的にその役割を担っている0
会話の文末部分の表現を品詞別に分類し,品詞毎にその割合を示した調査がある。
(注4)
この調査は,小説の会話8実際のことば2の割合での資料をもとにしているもので,女性
の会話の文末部分を調べた結果,一番多く用いられているのは,終助詞,間投助詞をはじ
めとする助詞の填で,会話の文末の約90パーセントを占め,次いで助動詞が約7パーセ
ントとなっている。これは女性に限らず男性も助詞,助動詞が多いことが報告されている。
このことば,贋助詞ないし文末にくる助詞の特性からいって当然のことであろうが,談話
における文末の終助詞およびその複合形の使われ方を調べることにより,現代日本語の男
性と女性の言語使用の動向がうかがえると考える。
終助詞について,その特性を明らかにしておこう。
終助詞とは,常に文の末尾に位置する特性を持つ助詞である。この助詞は役目の上でも,
他の助詞と相違するところがある。それは,ほかの助詞が語と語の間の関係を明確にする
役目を持っているのに対して,終助詞は文の判断全体を相手に持ちかけ,関係づけをする
役目を持っ。例えば,
「雨が降るか+といえば, 「雨が降る+という判断全体を相手にもち
かけて問うことであり,
「雨が降るぞ+といえば「雨が降る+という判断全休を相手に教
示するわけである。つまり,文の判断を相手に持ちかけ,禁止したり,希望したり,訴え
たり,教示したり,質問したり,念を押したりするもので,自分みずからを相手として,
334
太田淑子
文の判断に疑問を表明したり,慨嘆したりするにも使う。ヨーロッパ諸言語は,質問,栄
問の表明には語順が変動することが多いのに対して,日本語では文の語順は不変で,文の
終末部に終助詞を添えることで表現する。
(注5)
終助詞の特性についてみたが,この他,間投助詞といわれるものもあるが,小論では,
文末に現われる助詞の類をとりあげる。
また,インフォーマルな場面での終助詞の使用について,
F.C.パン編「日本語の男女
差+ (1981)から示唆をうけたので,ここに列挙する。
1.場面がインフォーマルで,親しさを感じ,しかもていねいであろうとする場合終助
詞の使用は増える。
2.場面がフォーマルになるにつれて,終助詞の使用は減る。
3.親しさはあまりなくても,ていねいであろうとすると,場面がインフォーマルな方
が終助詞の使用は多い。フォーマルな場合は少ない。
4.ていねいさはあまりなくても,親しみを感じれば終助詞の使用は増え,場面はイン
フォーマルになる。
このように,同じ話し手でも場面状況が異なると,終助詞の使い方が変わるが,インフォー
マルな場面はど終助詞の使用は多くなるといえる。
Ⅵ.現代語の談話にみる男女差
現代の話しことばにおいては,男女の違いがどのようにあらわれているのかについて,
話しことばの文末辞から資料をもとめ,検討する。
(1)資料と方法
まず,現代の話しことばを反映するものとして、テレビのドラマから資料をもとめた。
資料としてテレビドラマを用いたのは,小説の会話文は作者の言語感覚にかなりの部分負
うところが多く,実際の話しことばとは,ずれが生じることもあるのに対して,テレビの
現代ドラマは登場人物の言動が,視聴する側に違和感なく受け取られることが条件として
あるので,実際の話しことばとのずれが最も少ないのではないかと考えられるからである。
幸い,ドラマの脚本が出版されており,次の二つを本資料とした。
資料1.
「阿修羅のごとく+
資料2.
「ふぞろいの林檎たちⅡ+山田太一(1991)
向田邦子(1980)
NHK
TBS
元になる資料については次の条件を設定した。
1.話し手が共通語を話す一般人で成人であること。
2.特殊な世界ではなく,ごく普通の生活をとりあげているもの。
3.作品として評価を得ているもの。
4.改まった場面よりインフォーマルな場面が多いもの。
登場する人物は20代から60代であるが,資料1では20代から40代が中心であり,資
料2では20代後半が中JL、となっている。
(注6)
なお,脚本家は一人は男性で,一人は女性であることも考慮した。
335
談話にみる性差の様相
以上の資料から会話の文末にあらわれる終助詞および助詞の複合形,その他の文末辞に
ついて,分類し資料の収集を行なった。
文末辞の項目については,終助南は,国立国語研究所「現代語の助詞・助動詞+の終助
詞の項から35項目とり,またその複合形として「かしらね(え),がね,けどね,なよ,
もめな,ものね,もの(ん)ねえ,ものよ,よな,のね,のかね,のよね,なの,なの?,
よね,かよ+また,助動詞「だ+を含めた「だな(あ),だね,だよ,だよな,だわ,だ
64項目をたて
わね+および,終助詞的に使われる「わけ,わけ?,わけよね+も含め,
た。表1は,
64項目の文末辞について,賓料別,男女別に分類し,集計を行なったもの
である。会話の文末をみるため,句末の助詞は含めなかった。文末,句末というのは,吹
の発話「お金以外の基準はないの?男はね,金貨ったって,これだけはやらないってこと
「--駄目なんだよ+の
がなきゃ駄目なんだよ+では「--・基準はないの?+の「の?+,
「だよ+が文末,
「男はね+の「ね+は句末である。したがって,この一回の発話に二つの
「イ+は「阿修羅の
「M+は男性,
文末辞が含まれていることになる。表の「F+は女性,
ごとく+,
「ロ+は「ふぞろいの林檎たち+のことである。また表の中で,
「だな(あ)+と
あるのは「だな+および「だなあ+のことである。表2ほ,使用数の多いものを,上位か
ら並べ,実数およびパーセンティジを示したものである。また,表3には,いわゆる男性
語的文末辞および女性語的文末辞といわれるものとを分けて,男性と女性の使用実数を示
した。
(2)集計の結果
まず,表2についてみると,両性に共通して多く用いられている文末は「よ,ね,けど,
の?,つて+などである。男性では「よ,だよ+の頻度数が抜群に多い。女性の使用が多
いものは「のよ,の?,よ,の(平叙),わよ+となっている。男性語的終助詞とみられ
てきた「かな(あ)+が,ここでは女性の使用のほうが多くなっているのが,興味深い。
次に,表3では,男性語的文末辞とみられるもので,女性の使用がみられなかったもの
は「ぞ+だけで,
「ぜ+は両性に使用例がなかった。女性語的文末辞とみられるもののう
ち,男性の使用例がないものは,
「かしら,かしらね(え),だわ,わよ,わね+であり,
「こと,ことよ+は両性とも使用例はみられなかった。
表1についてみると64項目のうち,上記以外のもので,男性に使用がみられなかった
ものは「のよね,の(命令),ものね,もんね(え),だわね,わよわ(え),わけ,わけ
よね+である。女性の使用がみられなかったものは「がね,さあ,たら,吃?,もの(ん)
な,よな(あ),だよな,のかね,かよ+である。
.女性の発話においては,いわゆる男性語的文末辞とみられるもののうち,両性に使用の
「ぞ+以外はすべて使用がみられ,女性による男性語的文末
みられない「ぜ+を除くと,
辞の使用が増えていることが分かる。このことば女性のことばが男性のことばに大いに近
づいていることを示している。また男性の発話においても,女性語的文末辞とみられるも
めのうち,両性に使用のみられない「こと(よ)+を除くと,
「の,のね,のよ,てよ,わ+
の項目に使用がみられることから,男女のことばがお互いに交差し合ってきていると
336
太田淑子
F
イ
M
計
ロ
イ
計
イ
計
ロ
かい
1.
2
3■
6
0
6
のよね
だい
2
0
2
4
1
5
の
44
かしら
ll
2
13
0
0
0
の?
4
1
5
0
0
の(命令)
18
24
かしらね(え)
M
F
I)
7
1 ̄
イ
汁
ロ
8
0
0
0
74
118
2
6
8
125
69
194
12
40
52
2
5
7
0
0
0
4
25
29
0
1
1
14
5
19
0
5
5
3
0
3
、0
6
がね
0
0
0
2
0
2
っけ
3
0
3
0
2
2
もの
34
37
71
1
9
10
33
53
3
81
84
もん
7
3
10
1
・3
4
1
ll
6
1
7
ものね
2
0
2
0
0
0
1
10
27
58
85
もんね(え)
14
1
15
0
0
0
0
1
1
2
もの(ん)よ
3
0
3
0
2
2
20
もんか
0
1
1
0
5
5
よ
109
53
162
79
309
388
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172
35
207
0
8
8
よね(え)
3
8
ll
1
13
14
かよ
0
0
0
が
けど
 ̄けどね
・20
.10
さ
9
さあ
0
-0
し
13
22
35
1
19
ぜ
0
0
0
0
0
ぞ
0
0
0■
12
55
67
たら
0
0
0
0
1
1
って
30
23
53
8
30
38
1
0.
.なの
なの?
17
18
1
17
18
・32
1
33
1
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0
2
■2
1
30.
31
な
17
2
19
18
なあ・
ll
0
llr
13
29
42
だわ
4
荏?
0
0
0
1
4
5
だわね
2
だな(あ)
8
0
8・
17
19
36
なよ
2
0
2
4
32
36
って?
てよ
吃(禁止).
・41′
-59
だよ
0
1
1
1
5
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2
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2
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28
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2
0
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0
0
2
0
0
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0
0
0
だ串ね(え)
.2
わね(え)
54
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35
もの(ん)な
0
0
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0
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1
27
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51
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ll
6
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17
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合計
ねえ
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24
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・.0
16
2
94
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0
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0
0
0
0
10
1
0
1
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4
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4
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わけよ
2・
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0
1
1
0
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0
0
0
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0
0
0
0
0
0
0
0
・24
だね(え)
のね(え)
8
1
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0
1
1
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2
′0
・117
1
2
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1
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214
5 ̄.
10
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44
だよな
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0
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かな(あ)
28
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36
わよわ(え)
わけ
こと
・0
976
542
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・$34
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1547
・(総計)3065
337
談話にみる性差の様相
M
F
・実数■
実数-
・%
%
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1.7
38・
1.2
36
1.1
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.1.6
よ、
・・の
ね
の?
・なあ■
 ̄って
なよ・だな(あ)
F
・かな(あ)
吃(あ)
2.7
女性語的文末辞
男性語的文末辞
かい
.85
F
M
3
6
54
35
30
101
M
のね
9、
1
かしら
13■
0
だわ
の
9
0
118
8
な(禁止)・
2
31
なよ
2
36
のよ
ぜ
0
0
てよ
33
9
ぞ
0
67
わ
53
2
だよ
5
214
わよ
117
2
7
わね_(え)
だな(あ)
8
36
こと
もんか
1
5
ことよ
・や
かしらね(え)・
8
・207
・0
18
0 ̄
0
.0
・0
0、
5
8
338
太田淑子
いうことが言えるだろう。次に,もう少しくわしく文末辞の男女による使われ方をみてみ
よう。
(3)主な文末辞について(Mは男性の発話,
Fは女性の発話である)
イ)よ
両性に多く便向され,接続の仕方も両性ともほぼ同じである。かるい敬体の命令形につ
く「なさい+よ+はどちらかというと女性語的であるが,両性にみられた。
さいよ+,
F
「すぐ帰りなさいよ+などである。女性には「手伝えよ+
M
「すぐ釆な
「やめろよ+という
「命令形+よ+の形はみられなかった。そのかわりに「なさいよ+か依頼の形の「--し
てよ+を使っている。いずれにせよ両性の使用数が目立って多い。
口)のよ,のよね
「のよ+は女性語とみられているものだが,
F
「負けそうな気がするのよ+
うと,マスターに逢いに来たのよ+と,反語的なF
「何がおかしいのよ+M
M
「実をい
「何見たって
いうのよ+などが両性にみられる。男性の「お前見てなかったから,そういうのよ+の
「のよ+は音調が女性と異なる。しかし, M
「いいのよ。彼女のことで釆たにはちがいな
いんだ+は女性の音調と同じである。またM
「来た奴を監視しないで,どうするのよ+と
詰問詞にも使われている。
「のよね+は「のよ+の系列であるが,
「いま一番最高に夫婦だって感じがするのよ
F
ね+など女性だけに使用がみられた。
ハ)の,の?,の(命令)
平叙の「の+は,
M「いいの,いいの+F「予約してあるの+など両性に使われている。
質問の「の?+は両性にかなり多くみられる。
M「なにしてるの?+,
F
「どんな話し
たの?+などである。また,両性とも「じゃないの+「じゃーないの?+の形での「の+ら
みられる。
命令の「の+は女性にしかあらわれなかった。
F
「そんなこといわないの+などである。
インフォーマルな場面では,同じことを言う.のに,男性は「いうな+を使うことが多い。
ニ)かな(あ)
両性に使用例が多くみられる。
M
「なんか気を悪くさせたかな+,
「おれ,のぼせ性だから,目に入んないじゃないかな+
M
F
「しなくちゃだめかな+,
F
「シオドキじゃないかな+
などであるが,本来男性語といわれるものだが,上記で示したように本資料では女性の使
用がずっと多くなっている。
ホ)かい
使用頻度は低いが,両性にみられる。
M
「何かひけめでもあるのかい?+,
F
「それが
部長になった人のいうことかい?+女性は年配者の発話である。
へ)だい
使用頻度は低いが,これも両性にみられる。
てこというんだい?+女性は年配者の発話である。
ト)な(禁止),な,な?,なあ
N
「あれっきりってなんだい?+
F
「なん
339
談話にみる性差の様相
「余計なこというな+
F
「話しをそらすな+など使用例が多い。女性には
「心配するな+,
禁止の「な+は男性の
「分ってたら,やな事いうな+の二例みられた。女性専用といわ
れる「敬体の命令形+な+
の「なさいな+や「--してくださいな+などの形はあらわれ
ていない。また「行きな+
など命令の形も両性にみられなからた.
「女房子がいるんだからな+,F 「網子姉さん,
「わるいことできないな+
な(平叙)はM
再婚した方がいいな+ 「おそいな,お父さん+と両性とも使用している。
「な?+はM
「二杯ぐらいのむな?+と念押しして言い′聞かせる
「見合いをするな?+
気持ちで使っている。
「ね+に近い用法で,男性のみにみられた。
F
「三時だよ。もうまいったなあ+
M
「なあ+も両性に使用がみられる。
「こんなに笑っ
たことなかったなあ+などである。
チ)よな(ち)
「よ+な(あ)+になると女性の使用はみられな
「なあ+には両性の使用がみられたが,
「失礼しちゃうよなあ+など,
「奥さん,実家から帰ってきたっていったよな+
M
い。
「よ
吃+には少々荒っぽいニュアンスがあるからであろう。
リ)なよ
M
「分かってたら,そんな仕事とってくるなよ+と男性の使用は多い
「無理するなよ+
が,女性にも「キツイ言い方しなさんなよ+などの例がみられた。
ヌ)なの?,なの(平叙)
「なんなの?+,
この項目は「の+の系列に入る填であるが,問いかけの「なの?+はM
F 「本当なの?+と両性にみられる。
「なの?+は「の?+の前が名詞,形容動詞の時,
「なの?+があらわれるので,
「なの+は,
男性の発話はM
F
「の?+と同じ用法といえる。
「そうなの+など女性の使用は少なくないが,
「あ,それは大丈夫なの+
「なの?+,
「あ,そうなの+と例はあるが,
「なの+いづれも頻度数は高
くない。
ル)わ
女性語といわれるものであるが,
にするわ+
F
「お揃いだなんて,知らなかったわ+
「いい思い出
「いいわ+など女性の発話が多い。男性の発話「まあ,いろいろあるだろうけ
ど,たのむわ+の「わ+は下降調になるが,女性の発話にも「やっぱり,男は目のつけど
ころがちがうな,いいこというわ+「そりゃあ,おめでたいわ+の「わ+に同じ下降調が
みられる。
ヲ)わね(え),わよ,わよね(え)
F 「あの子,きょうだいで
この項は「わ+の系列である。女性のみに使用がみられた。
「赤木さんとテニスしたなんてお母さんは言わなかったわねえ+
一人だけちがってたわね+
「それちがうわよ+
「あんたたち,寝覚めが悪いわよねえ+などである。
ワ)だわ,だわね
助動詞「だ+のついた「わ+の系列である。
F
「おじいちゃん,ひとりじゃ無理だわ+
「(一番気をつかうことば)食生活だわね+など女性だけに発話がみられたo
力)かしら,かしらね(え)
340
太田淑子
F
「それで苦からもてたのかしら+
「あと,これ出来るかしらねえ+など女性の発話だ
けである。
ヨ)てよ
女性専用といわれる「似合ってよ+
「少し遅れてよ+などの使用はみられなかった。使
用例は依頼の表現だけで,両性に使われている。
F 「 ̄開けてよ+ 「言葉は正確に言ってよ+
「びっくりさせないでよ+,
M
「待ってよ+ 「まかしといてよ+などが,両性に使われてい
る。
夕)助動詞だ+「よ,よね,ね,な,よな+の形
1.だよ
M
「今はお前仕事はいくらでもあるんだよ+
「もう,あいっも三十だよ+
いんだよ+など男性使用が圧倒的に多いが,女性にもみられる。
F
「なんでもい
「よ-く眠ってるん
だよ+ 「だまされてるんだよ+などである。
2.だよね(え)
M
「十時からだよね+ 「緊張してんだよねえ+,
F
「女の子だよね+,男性の発話も少
F
「そうだよ,バカだね+など両性に
数であるが,女性の使用もある。
3.だね(え)
M
「くわしいんだね+
「お前も楽太郎だねえ+,
みられた。
4.だな(あ)
M
「カンの悪い奴だな,お前も+
「椅麗にしてるんだな+,
F
「意外だなあ+
「日本も
進んだなあ+など両性にみられる。
5.だよな
M
「仕事はあるんだよな+
「--・北海道にゴルフ場持ったりしてんだよなあ+など男
性の発話だけみられた。
レ)かよ
「こんなとこに寝かしていいのかよ+
M
「お前はしてんのかよ+など男性の使用のみで,
女性の使用はみられない。男性でもごく親しい友人に対して使われる少々品のない問いか
けであるからであろう。
ソ)さ,さあ
「さ+は男性語的なひびきがあるといわれるが,両性ともに使用がみられた。
さ+ 「分かってるさ+「どうしてさ?+,
F
M
「偶然
「これだから,やあ(嫌)さ+「学校の友達だっ
て,まだピンピンしていてるだろうしさ+などである。
ツ)早
男性語といわれるが,両性に使用がある。
んけんでいいや+
M
「それはいいや+
「風呂いいや+,
F
「じゃ
「あたし,いいや+があるが,女性の使用は少ない。
ネ)ぞ,ぜ
「ぞ+はM
ある。
「風邪ひくぞ+ 「えらいもんがあるぞ+
「うるさいぞ+など男性の発話だけで
341
談話にみる性差の様相
「ぜ+には両性ともに使用はみられなかった。
ナ)こと,ことよ
「このうちを,よ
使用例はみられなかった。女性専用とされる「きれいな花ですこと+
くしらべてみないこと?+
「いいことよ+などの表現は,耳慣れないことばになっている。
ラ)って,つて?
伝聞および引用の「って+は両性とも使用が多くみられる。
「お父さんに持っていくんですって+
「プレゼントだって+,
F
M
「病院へ来てくれって+
「お大事にって+ 「顔だけ見
「お前の会社を,半月後に俺の会社が吸収するって+などである。
ようって+
F
問いかけの「って?+も同様に両性にみられる。
「すごいって?+
「手伝うって?+,
M「この間って?+「そうしたくないって?+などである。
また, M
「威張るなって+ 「思ってないって+,
いって+などは念押しの言い方で,
以上
F
「--なんか言っても気にすることな
「よ+に近いものであるが,両性にみられた。
主な文末辞について検討したが,その他「もんな+は男性の発話だけにみられ,
「もんね+は女性の発話だけであった。とくに目立っのは,
「けど+
「し+などの文末群が
両性に多くみられたことである。
(4)ま
と
め
終助詞は一般に性差の特徴をあらわすものと言われるが,談話の終助詞を中心とする文
末辞から,男性語と女性語の使用状況を検討した。これまでみてきたように,集計の結果
から,従来,男性が使うとされてきた終助詞や,女性が使うとされてきた終助詞の類にも,
両性お互いの使用が増えてきていることが,観察された。本資料だけで断定することば避
けたいが,文末辞の使用において,男女のことばが交差し合う方向へ変わってきたという
ことが言える。このことは前述した「ことばの意識調査+の予想を裏づけるものである。
また従来,男性が使うべき,または,女性が使うべきとみなされた規範意識から,男女と
も解放されつつあるとも言うことができる。その背景には,戦後の男女の学歴差の縮小,
男女同権の浸透,女性の社会進出等々の社会背景の変化があり,ことばの性差の変化と密
接に関係していることば否めない。話しことばのインフォーマルな場面について言えば,
男性女性とも,ことばの自由な使い方をすることによって,表現の選択肢を増やすことに
なるだろう。これは,終助詞の文末で文の判断全休を相手に持ちかけ関係づけるという特
性と考えあわせると,両性ともに多様な話しことばの表現が持てるということになる。一
方,このことを「男女のことばの乱れ+ととらえる見方もあるだろう。しかし,ことばの
性差は,社会的人為的条件によるものと人間的自然的条件によるものとがあり、男女両性
の特性である人間的自然的条件によるもの(音声,音調など)は,なくなるものではない。
話しことばには,コードとしての記号以外に,音声,リズムのとり方,イントネーション
などが伴うものである。これら音調によって,男性らしさ,女性らしさが最も顕著に現わ
れると思われる。
本来,話しことばは,その環境,場面,話し手の年代や対人関係などと密接に結びつい
342
太田淑子
ているものである。男女の発話が,話し手と聞き手の関係,聞き手が同性か異性かなどに
よって違ってくることも当然考えなければならない。このような面での検討も必要であろ
うし,実際の話しことばについての同様な調査も,今後,言語使用の性差を検討する際の
重要な課題になるであろう。.
(荏)
1.井出祥子・川成美番「日本の女性語・世界の女性語+言語生活387号1984
2.小松寿雄「東京語における男女差の形成+国語と国文学1988
11月
3.江川清「現代人の話し言葉+ことばシリーズ12.文化庁1980
4.尾田豊子「女性のことば+立教大日本文学1964
5
6
大野
晋「日本語の助動詞と助詞+岩波講座「日本語7+
1977
「阿修羅のごとく+に高校生の発話が一部含まれている
参考文献
1.
国立国語研究所「現代語助詞,助動詞+秀英出版1951
2.
佐久間鼎「現代日本語法の研究+厚生閣版1952
3.
三尾
4.
佐治圭三「終助詞の機能+国語国文26巻1956
5.
真下三郎「女性語の修辞+国文学・解釈と鑑賞20巻1955
6.
寿岳章子「男性語と女性語+国文学,解釈と教材の研究1963.
7.
大石初太郎「話しことば+国文学,解釈と教材の研究1963.2
砂「話しことばの文法+秀英出版1958
8.樺島忠夫「ことばの男女差についての意識+京大国語国文35巻5号上1966
9.井出祥子「女のことば・男のことば+日経通信社1979
10.前田富顧「女性の言語生活史+言語生活262号1973
ll.F.C.パン編「日本語の男女差+東西手話学会1981
12.角川編「図説日本語+角川書店1982
13.川口蓉子「まじりあう男女のことば+言語生活429号1987
2
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