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資料3-1 第三回 シェアリングエコノミー検討会 株式会社notteco 代表取締役社長 東祐太朗 1.事業概要 • 中長距離ライドシェア(相乗り)マッチングサービス 自家用車で長距離移動するドライバーと、それに同乗したい 希望者をマッチングする無料ウェブサイト。 ドライバーが、ドライブ情報と車の空いている座席数を事前に掲載すること で、同じ区間を移動したい希望者がドライブに相乗りできるサービス。 設立 資本金 代表取締役社長 主要株主 所在地 事業内容 2015年9月2日(事業譲渡の後、法人化。サービス開始は2007年) 500万円 東 祐太朗 株式会社ガイアックス 100%(名証セントレックス上場) 東京都品川区西五反田1-21-8 KSS五反田ビル8F 相乗りマッチング事業の運営 2 1.事業概要 乗せたい人と乗りたい人をマッチング 乗せたい人 乗りたい人 ↔ ガソリン代・高速代 を節約したい 同じ趣味・目的の人 を乗せたい ↔ マッチング 長距離を格安で 移動したい 同じ趣味・目的の人 と移動したい 3 1.事業概要 サービス利用の流れ 4 1.事業概要 安心を保証する仕組み レビュー機能 本人確認徹底主義 条件付きドライブ 女性限定ドライブ ドライブ評価 本人確認 ●ドライブ後に同乗者がド ライバーの運転技術、サー ビスを評価 ●運転免許証及びそれに付 随する本人確認書類の提出 必須 ●安全運転・サービス 向上を図る ●携帯電話のSMS認証必須 ニーズに合ったドライブ ●女性限定ドライブ、禁煙、 飲食OKなど、ドライバーが 同乗者条件を明記すること でお互いにニーズに合った ドライブが可能 5 1.事業概要 会員数は増加傾向 特に2015年12月から増加ペースが向上 6 1.事業概要 ユーザー分布 ドライバーは30代、同乗者は20-30代がメイン ドライバー 同乗者 7 1.事業概要 利用者にとっての価値 ドライバー 同乗者 • 高速料金+ガソリン代のコストカット (例) 東京-名古屋間 : 約10,000円 → 約8,000円コストカット • 中長距離移動時の居眠り防止の話し相手 • 移動費の節約 (例) 東京-大阪間(土日) : 約3,000円 • 交通インフラが不便なエリアへの 交通手段 8 1.事業概要 お客様からの喜びの声 初めてのライドシェアで実感したのは、金銭的に非常に助か るということでしょうか。4人 ったおかげで、高速道路を利 用してもそこまで高額にはなりません。 大阪駅を1時に出発しましたが、8時台には都内に到着したと 記憶しています。特に週末の夜行バスは4列シートでも高額な ので、快適かつ安価に移動できるライドシェアがもっと広 まって欲しいですね。 9 1.事業概要 掲載が多いドライブ 現在は関東発着が中心 京都府-東京都 東京都-東京都 神奈川-千葉県 大阪府-神奈川 東京都-京都府 大阪府-東京都 東京都-愛知県 北海道-北海道 神奈川-大阪府 神奈川-愛知県 10 2.解決する社会的課題・実現したい社会 • 中長距離の移動におけるインフラ不足の解決。 – 都市圏から地方へのイベント参加時や、地方間移動のイン フラとして機能することを目指す。 11 2.解決する社会的課題・実現したい社会 • 事例 : イベント参加 – 都市圏-地方 – 地方間移動 12 2.解決する社会的課題・実現したい社会 • 事例 : 帰省 – 地方間移動 13 2.解決する社会的課題・実現したい社会 • 付加価値として、駐車場の混雑解消対策としても期 待されている – みなかみ町スキー場連絡協議会と提携 14 2.解決する社会的課題・実現したい社会 • フランスでは既にライドシェアサービスがインフラ 化している • Blablacar – フランス発祥のライドシェアサービス – 月間輸送数200万人超 – 事例 • 公共交通手段でのアクセスが悪いReims ‒ Troyes間では Blablacarでのライドシェアが活発(約400ライド登録) 15 3.ユーザーの安全・安心を確保するための措置 • 本人確認書類、メール認証、SMS認証の必須化 – 本人確認書類(有効期限一ヶ月以上) 運転免許証・健康保険証・マイナンバーカード・住民基本台帳カード・パス ポート・在留カード・特別永住者証明書 – ドライバーは運転免許証の提出が必須 • 全ドライブ、人力で監視し白タク/白バス行為や出会 い目的を防止。 16 3.ユーザーの安全・安心を確保するための措置 • 女性限定ドライブ • レビュー機能 • Facebookの友人数表示 – 対象ユーザーのFacebook上の友人数と 自分との共通の友人数を表示 17 4.提供者(ドライバー)が登録すべき情報 • 必須 – 本名・運転免許証・メールアドレス・SMS(携帯電話) • 任意 – 写真、車種などの車に関する情報 18 5.利用者(同乗者)が登録すべき情報 • 必須 – 本名・指定された本人確認書類・メールアドレス・ SMS(携帯電話) • 任意 – 写真 19 6.提供者と利用者のやり取りの方法 • notetcoサービス内のメッセージ機能を利用 – 当日の待ち合わせのために、緊急連絡先として電話番号や LINEIDを伝えて、そちらでやり取りすることもあり 20 7.利用規約上提供者と利用者の義務・責任及び禁止事項 • 義務 – ドライバー • 予定が変更された場合、速やかに同乗者に連絡し、同乗者から受託を 得る。 • 同乗者と合意した場所・時間に到着する。 • 有効な運転免許証を有することや、自動車損害賠償責任保険の加入な ど、自動車に必要な法的要件を満たすこと。 • 本規約を守れなかった場合、弊社からの当該違反情報の開示を同意す る。 – 同乗者 • 予定が変更された場合、速やかに同乗者に連絡し、ドライバーから受 託を得る。 • ドライバーと合意した場所・時間に到着する。 • 本規約を守れなかった場合、弊社からの当該違反情報の開示を同意す る。 21 7.利用規約上提供者と利用者の義務・責任及び禁止事項 • 禁止事項 – 法令違反を助長する行為。 – 本サイトを介さずに行う直接取引やそれを勧誘する行為。 – 会員の個人情報を開示し又はその開示を要求する行為(ただし、 ドライバーによるライド・シェアの承認後に、ドライバーと同 乗者間で連絡先の交換を行う場合を除く)。 – ドライバー • 商業目的の禁止 ドライバーによる利益を得ることを目的とした活動には適用されず、 弊社はそうした活動を厳格に禁止しております。 • 実費以上の謝礼の禁止 ドライバーは、ライド・シェアによるドライブ(本サイトを通じて合 意した内容を超えるものも含みます。)によって何ら利益を得ないも のとし、同乗者からドライバーへは参考費用のみが支払われるものと します。 – 貨物自動車運送事業に供される車両でのライドシェアの禁止 22 8.提供者と利用者間、弊社と提供者または利用者間の決済法 • 提供者と利用者間 – ドライバーの設定する、上限金額制限内の金額を現金にて 支払う。 ※利用人数が月間約1万人程度を超えてから決済システムを導入予定 • 弊社と提供者または利用者間 – サービスが浸透するまで、会費・手数料無料。 23 9.提供者のサービス内容について、 提供者と利用者の間での誤解を減らす取り組み • 最低限ライドシェアを実施する上で入力必須である 項目を明確化 – 発着時間、料金、出発場所などはシステムで入力必須に – 白タク行為ができないよう、設定できる料金はシステムで 制限。 ※システムでは、GoogleMapでの最短距離におけるガソリン代(140円/l・燃費19.4km/l) +高速道路の料金を座席で割った額以上は設定できない。 24 10.サービスが一般の個人により提供される場合、 その旨はどのように示され、利用者に理解されているか • ウェブサイトトップページ下部にある「nottecoと は」を参照する。 25 11.契約違反者への対応 • 当該会員の資格取り消し・当該会員が掲示した情報 の削除・本サイトの利用停止・弊社が必要と判断す る措置。 26 12.相互評価の仕組み • 会員間で5段階評価できるレーティングシステム。 – ドライブ終了後、同乗者がドライバーの評価・レビューを 行う。 – 同乗者はドライバーの運転技術に対するレビューも行う 27 13.相互評価の仕組みの 公平性・正確性を確保するための取り組み • 12と同様 28 14.トラブルの実例とトラブルに対する弊社の対応 • 本サービスに関して、会員間で生じるトラブルは現 状自己責任で対応いただいている。 • トラブル例 – 直前キャンセル・ドタキャン • ユーザーによるレビューで低評価をつけることで再発防止 • 悪質な場合は退会処理 – 過去、退会処理となった利用者はいません。 • また、今後はキャンセル料の設定などで防止したい – ※結果として利益が出ないような白タク行為にならない設計を調査中 29 15.寄せられた苦情・苦情への対応 • 14と同様 30 16.損害が生じた場合の損害保険の 活用・お見舞金・返金 • 本サービスに関して、ドライバー・同乗者・第三者 が被った損害は現状ユーザー間での自己責任でご対 応いただいている。 31 17.個人情報保護やセキュリティを 確保するための取り組み • 会員情報についてはセキュリティが確保された一部 の環境にアクセスを制限 • 公開される箇所への電話番号や自宅住所などの個人 情報の開示は利用規約で制限 – 全て人力で目視確認、該当ドライブがあれば削除か運営に よる修正対応 32 18.提供者に対して、国税や地方税への 適切な対応がなされる様な注意喚起・状況の把握 • 現状はユーザー間での現金やり取りであるため、特 に実施していない。 33 19.地方公共団体との連携事例・苦労した点 • 富山県射水市へのプラットフォーム提供 http://www.city.imizu.toyama.jp/appupload/EDIT/014/014768.pdf – 内容 同社が現在、一般公開の上、運営しているサイト「のってこ!」をベース として、市職員専用の相乗りマッチングシステムを開発。 主な特徴としては、 (1)同じ時間帯に似た経路で通勤する職員がいたらメール等でお知らせ (2)パソコン、携帯、スマートフォンから専用サイトを閲覧し、相手と 待ち合わせ等を相談 (3)相乗り回数を集計してランキングを掲載 といった仕組みにより、市職員が積極的に、相乗り通勤に取り組める 体制を構築するもの。(全国自治体初の取組) • 「平成28年度熊本地震」への災害ボランティア活動 に関する移動交通手段・費用のサポート支援を開始。 34 20.事業が正しく理解されず困ったこと • 短距離のC2C型配車サービスとの違いを認識されず、 企業との提携がスムーズに進まない 35 21.行政に対して求めること • 実費範囲内の金銭授受に対して適法として明確化 • 偽造した本人確認書類の提出を防ぐための実在 チェックのサポート 36