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耕作放棄地の防止と共同取組活動(PDF形式 225 キロバイト)

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耕作放棄地の防止と共同取組活動(PDF形式 225 キロバイト)
○耕作放棄地の防止と共同取組活動
1
集落協定の概要
とお か まち し
市町村・協定名
協 定 面 積
4.4ha
交 付 金 額
80万円
協定参加者
参考データ
2
むぐらさわ
十日町市 葎 沢集落協定
田
畑
草地
採草放牧地
4.4ha
ha
ha
個人配分分
0
共同取組活動分 役員報酬
4
(100%) 農業生産活動等の体制整備
9
農道・水路管理・修繕・整備費
70
農用地の維持・管理( 農業生産活動等の体制整備)
8
集落維持・活性化
9
農業者7人、その他(非交付対象農業者)3人
関係集落名(センサス集落名)
葎沢
集落戸数(うち農家数)
10戸(9戸)
集落の耕地面積に占める協定面積の割合
30%
ha
%
%
%
%
%
%
協定締結に至る経緯等
(1)集落の概要
当地区は十日町市の南部に位置し、標高400m前後の山間地に位置する。周辺には清津川
が流れ、日本三大渓谷のひとつ「清津峡」に程近い。冬季には例年積雪が3メートル前後と
なり、かつては交通の難所であったが国道353号線の整備が進んだこともあり、年間を通し
て十分な交通が確保されている。
集落は、他の山間地域と同様に高齢化や農業後継者問題が深刻であり、将来的には耕作
できなくなる状況も予想されている。また、農地も急斜面に小規模に点在するような状況
となっており、早急な対策が必要となっている。
(2)協定締結に至る経緯
現在耕作されている農地を守り、これ以上耕作放棄地を増加させないよう協定を締結し
た。また、集落を維持、発展させるためには農業者だけの活動ではなく、周辺の協定参加
農業者や周辺地域等の協力を得ながら活動する必要があると考え、地域全体の話し合いに
より締結した。
(3)集落の目指す将来像
平成16年の中越大震災、平成 17 年の融雪災害、平成 17 年8月の豪雨災害など、連続し
て災害が発生していることから、災害復旧が最優先課題である。災害防止の観点から融雪
時や台風接近時には集落で協力して見回りをし、事前に補修箇所を修繕する。
地域農業を守り集落を維持していくために、協定参加農業者と非交付対象農業者の共同
作業を基本として、病害虫防除や農道・水路の維持管理にあたる。病害虫防除においては、
共同取組活動費で防除機を購入し、計画的な病害虫防除作業を行い、省力化を推進すると
ともに、農道や水路の維持管理においても、年間計画を立て総会で決定後、共同で管理に
あたる。
3
特徴的な活動内容等
(1)交付金は 100 %共同取組活動に使っている。
(2)急傾斜で法面が崩れやすいため 、除草剤を使用できないことや 、環 境 へ の 配 慮 か ら 、
刈払機による除草を行っている。
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(3)安心安全な農産物の栽培に努め、地域小学校と連携し、学校給食に毎月 1 回、旬の農産
物を提供している。
4
「集落の目指す将来像」に向けた今後の活動方向
(1)集落全体の話し合いをさらに深め、今後も継続的な営農活動を行い、不耕作地の発生を
防止する。
(2)今後共同病害虫防除、農道・水路維持管理以外の共同作業も検討しながら、作業の省力
化を進める。
(3)安全・安心な地場産農産物の栽培に努め、直売市等による所得確保を図る。
【共同病害虫防除】
【学校給食へ食材提供(糸カボチャ)】
(写真は糸カボチャのマヨネーズ和え)
活動内容の概要
農業生産活動等
農地の耕作・管理
(田4.4ha)
個別対応
水路・農道の管理
・水路2.0km、年3回
清掃、草刈り
・道路1.0km、年2回草刈り
共同取組活動
農地法面の定期的な点検
(年3回及び随時)
多面的機能増進活動
周辺林地の下草刈り
(約0.3ha、年2回)
個別対応
体制整備に向けた取組
機械・農作業の共同化
(共同病害虫防除0.6ha)
・共同取組活動費から防除機
を購入し共同で防除
共同取組活動
小学校との連携
・地域の小学校と連携を
とりながら、安全と食
の教育のため、学校給
食に毎月1回、旬の野
菜を提供
非農家・他集落等との連携
・非農家3名との連携
・水路・農道の清掃等を共同
で実施
共同取組活動
共同取組活動
共同取組活動
[取組活動により期待される効果(これまでの成果及び21年度までの目標)]
○農業機械の共同利用による営農の効率化・低コスト化
・共同病害虫防除 0.6ha(21年度までの目標 0.5ha)
○地域の小学校と連携を取りながら安全・安心な農作物を学校給食に供給
○非対象農家と連携した農業施設の維持・管理
・非対象農家3名と連携して、水路の清掃、農道の草刈りを実施
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